JPH08169462A - 液体噴出ポンプ - Google Patents

液体噴出ポンプ

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Publication number
JPH08169462A
JPH08169462A JP6336316A JP33631694A JPH08169462A JP H08169462 A JPH08169462 A JP H08169462A JP 6336316 A JP6336316 A JP 6336316A JP 33631694 A JP33631694 A JP 33631694A JP H08169462 A JPH08169462 A JP H08169462A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stem
cylinder
liquid
discharge valve
nozzle
Prior art date
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Pending
Application number
JP6336316A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotsugu Kohara
裕嗣 古原
Takao Kishi
岸  隆生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Publication of JPH08169462A publication Critical patent/JPH08169462A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液たれがなく、しかも液の乾燥固化を防止で
きる優れた液体噴出ポンプを提案するものである。 【構成】 押し下げヘッド20を押し下げることにより開
口したステム17周壁部下端の透孔28を介してシリンダ3
内の液をステム内に導入させるとともに、吐出弁21を介
してノズル19より噴出させ、押し下げヘッドの上昇時に
は透孔28を環状ピストン18により閉塞するとともに、容
器体内の液を吸い込み弁14を介してシリンダ内へ吸い上
げる如く構成した液体噴出ポンプであって、上記環状ピ
ストンをステムに対して常時上方に付勢させるととも
に、ステム最上昇位置でのみ透孔28を閉塞可能に構成し
た。また、請求項2発明では、ノズル内の容積をVaと
し、吐出弁体22の上下動可能な部分の流路内容積をVb
とし、吐出弁体の体積をVcとした時、Vb−VcがV
aと同じか大きくなる如く吐出弁体の上下動幅を規制し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体噴出ポンプに関し、
詳しくは、粘性のある液を吐出するのに使用する液体噴
出ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】液体噴出ポンプとして、図6に示す如
き、容器体口頚部に嵌合させる装着キャップ2Aと、該キ
ャップにより容器体に固定させるとともに、容器体内へ
垂下させる下端部内に吸い込み弁14A を設けてなるシリ
ンダ3Aと、該シリンダ内中央部を上方付勢状態で上下動
可能に設けるとともに、内部上部に設けた弁孔を液圧で
上下動する弁体22A で閉塞した吐出弁21A を設けてなる
下端面閉塞のステム17A と、該ステム外周下端部に所定
幅の上下動が可能に嵌合させるとともに、外周縁をシリ
ンダ内面に摺動可能に嵌合させ、且つ、ステム下端部に
穿設した透孔28A を開閉可能に設けた環状ピストン18A
と、上記ステム上端に連設して装着キャップ上方を上下
動可能に設けたノズル19A 付き押し下げヘッド20A とを
備えたものが知られている。
【0003】これらは、押し下げヘッドを押し下げるこ
とにより環状ピストンがステムに対して相対的に上昇し
て透孔が開口し、開口した透孔を介してシリンダ内の加
圧液をステム内に導入させるとともに、吐出弁を介して
ノズルより噴出させる。一方、押し下げヘッドの上昇時
には環状ピストンが相対的に下降して透孔が閉じ、シリ
ンダ内の負圧化により容器体内の液を吸い込み弁を介し
てシリンダ内へ吸い上げる如く構成している。
【0004】また、従来のこの種ポンプの吸い込み弁14
A 及び吐出弁21A は弁座10A ,35Aと、各弁座上に載置
された玉状弁体15A ,22A とからなるものが一般的であ
る。また、玉状弁体は開弁時に液圧で上昇するが、例え
ば図6に示す如きシリンダ内の係止リブ16A や、押し下
げヘッドの頂壁裏面より垂設した棒状突起37A により上
昇した玉状弁体を係止する如く構成している。これらの
上下動幅は容器の大きさ等により若干異なるが、一般に
1〜4mm程度の小幅に構成されており、開弁時に弁孔
を液が通過するに充分な最小限度のクリアランスとして
いる。
【0005】また、一般にノズルはヘッド前面より前方
へ水平に伸び、先端が下方へ傾斜下降している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のポンプ
は、使用中容器を誤って倒して吐出弁21A の玉状弁体22
Aが弁座35A よりズレた状態となっても、環状ピストン1
8A が透孔28A を閉塞して、シリンダ3A内とステム17A
内とを遮断するため、ノズル29A からの液の漏出を極力
防止できる優れたものである。
【0007】しかしながら従来のこの種ポンプは、液噴
出後にノズル内に残存する液がその先端より垂れる等の
不都合が生じる場合があり、また、ノズル内先端部に残
存する液が乾燥固化するという不都合を生じる場合もあ
る。この乾燥固化は外観上も好ましくないばかりか液の
噴出操作の妨げとなる場合があり好ましくない。
【0008】本発明はこの様な従来ポンプの改良に関す
るものであり、液垂れがなく、しかも液の乾燥固化を防
止できる優れた液体噴出ポンプを提案するものである。
【0009】また、従来品の極一部の構造を変えること
により製造できるため、製造が容易で安価に製造できる
利点を兼ね備えたポンプを提案するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明のポンプ
は上記課題を解決するため、容器体口頚部に嵌合させる
装着キャップ2と、該キャップにより容器体に固定させ
るとともに、容器体内へ垂下させる下端部内に吸い込み
弁14を設けてなるシリンダ3と、該シリンダ内中央部を
上方付勢状態で上下動可能に設けるとともに、内部上部
に設けた弁孔を液圧で上下動する弁体22で閉塞した吐出
弁21を設けてなる下端面閉塞のステム17と、該ステム外
周下端部に所定幅の上下動が可能に嵌合させるととも
に、外周縁をシリンダ内面に摺動可能に嵌合させ、且
つ、ステム下端部に穿設した透孔28を開閉可能に設けた
環状ピストン18と、上記ステム上端に連設して装着キャ
ップ上方を上下動可能に設けたノズル19付き押し下げヘ
ッド20とを備え、上記押し下げヘッドを押し下げること
により開口した透孔28を介してシリンダ内の液をステム
内に導入させるとともに、吐出弁21を介してノズル19よ
り噴出させ、押し下げヘッド20の上昇時には上記シリン
ダ内の負圧化により容器体内の液を吸い込み弁14を介し
てシリンダ内へ吸い上げる如く構成した液体噴出ポンプ
に於いて、上記環状ピストン18をステムに対して常時上
方に付勢させるとともに、ステム最上昇位置でのみ透孔
28を閉塞可能に構成したことを特徴とする液体噴出ポン
プとして構成した。
【0011】また、請求項2発明のポンプは、上記ノズ
ル19内の容積をVaとし、吐出弁体22の上下動可能な部
分の流路内容積をVbとし、吐出弁体22の体積をVcと
した時、Vb−VcがVaと同じかVaより大きくなる
如く吐出弁体22の上下動幅を規制してなる請求項1記載
の液体噴出ポンプとして構成した。
【0012】
【作用】粘性を有する液体を収納した容器体5に装着し
て使用する。例えば、図1の状態から上下動部材4の螺
合部分を外してヘッド20を上昇させ、上昇したヘッド20
を押し下げるとシリンダ3内が加圧され、シリンダ3内
の液は開口した透孔28を通り、ステム17から吐出弁21を
開いてノズル19を介して外部へ噴出される。また、この
際吐出弁体22は液圧で係止板36下面まで押し上げられて
いる(図3参照)。
【0013】次いで、ヘッド20の押圧を解除するとコイ
ルスプリング27の弾発力により上下動部材4が上昇する
とともに、シリンダ3内の負圧化により吐出弁体22が上
下動部材4に対して相対的に下降して弁孔を閉塞して吐
出弁21が閉じる。この間吐出弁体22が上下動する流路内
の液が弁座上流のステム17内へ逆流し、それに伴ってノ
ズル19内の液が上記流路内に逆流する。また、ステム17
内の液は透孔28を通ってシリンダ3内へ逆流する。一
方、シリンダ3内の負圧化により吸い込み弁14が開き、
容器体内の液体が吸い込み弁14を介してシリンダ3内へ
導入される(図4参照)。
【0014】吐出弁21が閉じた後も吸い込み弁14を介し
て容器体内の液がシリンダ3内に導入され、ステム17が
最上昇位置に至るまで導入される。ステム17の最上昇位
置では環状ピストン18が係止部材12の内筒12a 下面に係
止され、環状ピストン18はコイルスプリング30の付勢に
抗して相対的に下降し、透孔28が閉塞される(図5参
照)。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0016】図1乃至図5は本発明の一実施例を示すも
ので、図中1は液体噴出ポンプを示す。該ポンプ1は、
装着キャップ2と、シリンダ3と、上下動部材4とを備
えていてる。
【0017】装着キャップ2は、シリンダ3を容器体5
に固定するもので、容器体口頚部6外周に螺合させる周
壁7上端縁より内向きフランジ状の頂壁8を延設して構
成している。
【0018】シリンダ3は、上記装着キャップ2により
容器体5に固定させるとともに、下端部を容器体内へ垂
下させている。
【0019】本実施例に於いてシリンダ3は、上下端面
を開口した円筒状をなすとともに、下部を三段階に縮径
し、また、外周上部より外向きのフランジ9を突設する
とともに、内部下端部に内方下方へ傾斜するフランジ状
の弁座10を突設している。また、弁座10下方を吸い上げ
パイプ嵌合用の嵌合筒部11に構成し、この嵌合筒部11に
は吸い上げパイプ(図示せず)の上端を嵌着させ、その
下部を容器体内下端部に垂下させる。
【0020】また、上端部には上下動部材4を押し下げ
状態で係止するための係止部材12を嵌着固定させてい
る。該係止部材12は、シリンダ3上端外周に凹凸係合手
段を介して嵌合させた嵌合筒部をドーナツ板状の頂板よ
り垂設し、該頂板内周縁より、シリンダ3内周上端部に
嵌合させた内筒12a を垂設して構成している。内筒12a
とシリンダ3上端内面とは縦突条相互の係合等により回
り止めを施しており、また、内筒12a 内周上部には上下
動部材を螺着させるための螺条を周設している。
【0021】そして、容器体口頚部6上面にパッキン13
を介して上記外向きのフランジ9を載置させるととも
に、口頚部外周に螺着させた装着キャップ2の頂壁8と
容器体口頚部6上面とでフランジ9を挟持する如く構成
している。
【0022】また、シリンダ3内下部には吸い込み弁14
を備えている。この吸い込み弁14は上記弁座10と、該弁
座10上に載置させた玉状の弁体15とで構成しており、ま
た、弁座10周囲の周壁部分には周方向複数の係止リブ16
を突設し、各係止リブ16上端部内側面の突部により弁体
15をそれ以上上方へ抜け出せないように係止して上下動
幅を規制している。
【0023】上下動部材4は、ステム17,環状ピストン
18,ノズル19付き押し下げヘッド20,吐出弁21とを備え
ている。
【0024】ステム17は、上記シリンダ3内中央部を上
方付勢状態で上下動可能に設けた下端面閉塞のもので、
内部上部に吐出弁21を備えている。この、吐出弁21はス
テム内部上部に設けた弁孔を液圧で上下動する弁体22に
より閉塞して構成している。
【0025】本実施例に於いてステム17は、下端面を閉
塞させた円筒状をなし、外周下端部からは外方へフラン
ジ23を突設するとともに、該フランジ23外周縁よりシリ
ンダ内面と隙間をあけて垂下壁24を垂設している。更
に、垂下壁24外面上部には周方向複数の板状突起25を突
設している。各突起25の外周面はシリンダ内面と僅かな
隙間をあけており、ステム17の上下動の際に横ブレがあ
った場合にその軌道を補正する役割を果している。ま
た、ステム底壁裏面中央部から棒状突起26を垂設し、そ
の下端をシリンダ3の上記係止リブ16上端部位置まで垂
下させており、吸い込み弁体15が各係止リブ16の上端突
部間に引っ掛った場合に押し下げる働きをする。尚、本
実施例ではステム17を二部材で構成している。
【0026】また、上記フランジ23下面と上記係止リブ
16上端面部分のシリンダ3内面に形成した上向きの段部
との間にコイルスプリング27を介在させて、ステム17を
常時上方へ付勢させている。
【0027】環状ピストン18は、上記ステム17外周下端
部に所定幅の上下動が可能に嵌合させるとともに、外周
縁をシリンダ内面に摺動可能に嵌合させ、且つ、ステム
17下端部に穿設した透孔28を開閉可能に設けている。
【0028】本実施例では、円筒状の基部18a 外周面よ
り上下が外方へ突出する断面円弧板状をなす外側摺動部
18b を突設するとともに、基部18a 内周面より上方へ傾
斜上昇する上向きスカート状の内側摺動部18c を突設し
て環状ピストン18を構成している。一方、ステム17外周
の上記外向きフランジ23上方所定位置に下向きの段部29
を形成し、該段部29と外向きフランジ23との間のステム
周壁部分に透孔28を穿設している。
【0029】そして、外側摺動部18b をシリンダ3内面
に液密且つ摺動可能に嵌合させるとともに、内側摺動部
をステム17外周に液密且つ摺動可能に嵌合させ、また、
基部18a 上面が上記段部29下面に当接する位置から基部
18a 下面が上記フランジ23上面に当接する位置迄の所定
の幅をステム17に対して上下動可能に嵌合させている。
【0030】本発明では、この環状ピストン18をステム
17に対して常時上方へ付勢させるとともに、ステム最上
昇位置でのみ透孔28を閉塞可能に構成している。
【0031】本実施例では、ステム17の上記各突起25上
面と、環状ピストン18に於ける外側摺動部18b の基部18
a との付け根下面にコイルスプリング30を介在させて、
上記基部18a 上面が常時上記段部29下面に当接する状態
となる様に構成し、従って、常時透孔28を介してシリン
ダ内とステム内とが連通する如く構成している。また、
このコイルスプリング30はステム17を上方に付勢させて
いるコイルスプリング27と比較してその弾発力が小さい
ものを選び、ステム17が上方へ押し上げられた際に、環
状ピストン18の基部18a 上端が上記係止部材12の内筒12
a 下面に当接係止され、一方、ステム17は更に基部18a
下面がフランジ23上面に密接する位置まで上昇して係止
され、従って、ステム最上昇位置では透孔28が閉塞され
た状態となる。
【0032】尚、図中37は、シリンダに設けた外気導入
用の透孔であり、上下動部材の上昇時にはステム17と内
筒12a との間からこの透孔37を介して負圧化した容器体
内へ外気を導入し、ステムが最上昇位置にある場合には
環状ピストンにより遮断される。
【0033】押し下げヘッド20は、ステム17上端に連設
して装着キャップ2上方を上下動可能に設けたものであ
る。本実施例に於いて押し下げヘッド20は、頂壁周縁よ
り周壁を垂設した下端面開口の円筒状をなすケーシング
31を有し、該ケーシング31の頂壁下面中央より垂設した
縦筒32下部をステム17外周上端に嵌着させてステム17に
固定している。また、縦筒32上部前面に基端部を開口し
た横筒33をケーシング周壁を貫通してその前方へ突出さ
せ、この横筒33をノズル19として構成している。ノズル
19は、基端部を前方へ傾斜上昇する如く構成し、先端が
下方へ傾斜下降している。この様に構成することによ
り、液ダレの防止をより図ることができる。
【0034】また、ケーシング31より下方へ突出した部
分の縦筒32外周には螺条を周設し、上下動部材4を押し
下げた際に上記係止部材12の螺条と螺合して上下動部材
4を押し下げた状態で係止可能に構成している。また、
その際にステム17より突設した上記垂下壁24外面が、シ
リンダ周壁下部に設けた縮径部内面に液密に嵌合する如
く構成している。更に、縦筒32の外周下端部が係止部材
12の内筒12a 内面に設けた下向きスカート状の環状突片
34内周に液密に嵌合する如く構成している。
【0035】吐出弁21は、ステム17内上部に設けた弁孔
を閉塞する弁体22を液圧により上下動可能に設けてい
る。
【0036】本実施例では、ステム17内上部に内方へ傾
斜下降するフランジ状の弁座35を突設することによりそ
の中心に弁孔を形成し、弁座35上に玉状の弁体22を載置
させて弁孔を閉塞させ、吐出弁21を構成している。ま
た、弁体22は、上記ケーシング31の頂壁より垂設した係
止板36下面に当接する位置までの間を上下動可能に構成
している。
【0037】本発明ポンプは、粘性の高い液の噴出に利
用するものであり、それらは例えば500cps〜15
000cps程度の粘性を有するものが使用される。こ
の様に粘性の高い液を使用する場合には、液圧で押し上
げられた吐出弁体22は、その自重で即時に弁座35上へ落
下することは少なく、液の粘度,弁体重量等により若干
異なるが概ね液の流れに沿って上下動する。従って、液
の流速と弁体の移動速との間にはそれ程の誤差を生じな
い。
【0038】また、本実施例では、上記ノズル19内の容
積をVaとし、吐出弁体22の上下動可能な部分の液流路
内容積をVbとし、吐出弁体22の体積をVcとした時、
Vb−VcがVaと同じか或いは大きくなる如く吐出弁
体22の上下動幅を規制している。この規制による吐出弁
体22の実際の上下動幅は、ノズルの長さ及び内径,ステ
ム17の内径等により異なるが、5mm〜30mm程度
と、玉弁を弁座上に載置して構成した従来の弁と比較し
て大きくなる。特に好ましくは、10mm以上の幅が望
ましい。
【0039】そして、上下動部材4を押し下げて液を注
出後、上下動部材4が上昇する際には負圧化するシリン
ダ3内に透孔28を介してステム17内の液が逆流し、ま
た、吐出弁体22の上下動する流路内の液が吐出弁21上流
のステム17内へ、更に、ノズル19内の液が上記流路内へ
逆流する如く構成している。この際、Vb−VcがVa
と同じか大きければノズル内の液は略上記流路内へ逆流
する。
【0040】尚、上記各部材は合成樹脂、金属、特に弾
力性を有するものあってはエラストマー等を適宜選択使
用して形成する。
【0041】
【発明の効果】以上説明した如く本発明ポンプは、環状
ピストンをステムに対して常時上方へ付勢させるととも
に、ステム最上昇位置でのみ透孔を閉塞可能に構成した
ので、粘性を有する液の吐出用として本発明ポンプを用
いれば、押し下げヘッドを押し下げて液を噴出した後ヘ
ッドが上昇する際に、吐出弁が閉じる迄の間にステム内
の液が上記透孔を介してシリンダ内へ逆流し、それに伴
って吐出弁体が上下動する流路内の液がステム内へ逆流
し、更にノズル内の液が上記流路内に逆流するため、ノ
ズル先端からの液ダレを解消できるものであり、液の乾
燥固化を極力防止できるものである。
【0042】しかも従来同様、使用時に誤って容器を倒
してもステム最上昇位置ずは環状ピストンが透孔を閉塞
しているため、ノズル先端からの液の漏出を極力防止で
きる効果を兼ね備えている。
【0043】また、従来品の極一部の構造を変えること
により製造できるため、製造が容易で安価に製造できる
利点も兼ね備えている。
【0044】更に、ノズル内の容積をVaとし、吐出弁
体の上下動が可能な部分の流路内容積をVbとし、吐出
弁体の体積をVcとした時、Vb−VcがVaと同じか
Vaより大きくなる如く吐出弁体の上下動幅を規制すれ
ば、ノズル内の液は略全量が吐出弁の上下動する流路内
へ逆流するため、より良好な液ダレの防止、液の乾燥固
化の防止を行えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】 同実施例の押し下げヘッド部分の説明図であ
る。
【図3】 同実施例のヘッドを押し下げた際の説明断面
図である。
【図4】 同実施例のヘッドが上昇する際の説明断面図
である。
【図5】 同実施例のヘッド最上昇位置の説明断面図で
ある。
【図6】 従来のポンプの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
2…装着キャップ,3…シリンダ,14…吸い込み弁,17
…ステム,18…環状ピストン,19…ノズル,20…押し下
げヘッド,21…吐出弁,22…吐出弁体,28…透孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器体口頚部に嵌合させる装着キャップ
    2と、該キャップにより容器体に固定させるとともに、
    容器体内へ垂下させる下端部内に吸い込み弁14を設けて
    なるシリンダ3と、該シリンダ内中央部を上方付勢状態
    で上下動可能に設けるとともに、内部上部に設けた弁孔
    を液圧で上下動する弁体22で閉塞した吐出弁21を設けて
    なる下端面閉塞のステム17と、該ステム外周下端部に所
    定幅の上下動が可能に嵌合させるとともに、外周縁をシ
    リンダ内面に摺動可能に嵌合させ、且つ、ステム下端部
    に穿設した透孔28を開閉可能に設けた環状ピストン18
    と、上記ステム上端に連設して装着キャップ上方を上下
    動可能に設けたノズル19付き押し下げヘッド20とを備
    え、上記押し下げヘッドを押し下げることにより開口し
    た透孔28を介してシリンダ内の液をステム内に導入させ
    るとともに、吐出弁21を介してノズル19より噴出させ、
    押し下げヘッド20の上昇時には上記シリンダ内の負圧化
    により容器体内の液を吸い込み弁14を介してシリンダ内
    へ吸い上げる如く構成した液体噴出ポンプに於いて、上
    記環状ピストン18をステムに対して常時上方に付勢させ
    るとともに、ステム最上昇位置でのみ透孔28を閉塞可能
    に構成したことを特徴とする液体噴出ポンプ。
  2. 【請求項2】 上記ノズル19内の容積をVaとし、吐出
    弁体22の上下動可能な部分の流路内容積をVbとし、吐
    出弁体22の体積をVcとした時、Vb−VcがVaと同
    じかVaより大きくなる如く吐出弁体22の上下動幅を規
    制してなる請求項1記載の液体噴出ポンプ。
JP6336316A 1994-12-21 1994-12-21 液体噴出ポンプ Pending JPH08169462A (ja)

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JP6336316A Pending JPH08169462A (ja) 1994-12-21 1994-12-21 液体噴出ポンプ

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JP (1) JPH08169462A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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