JPH0816795A - ピクセル画像のエッジ改良のための方法と装置 - Google Patents

ピクセル画像のエッジ改良のための方法と装置

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JPH0816795A
JPH0816795A JP5280181A JP28018193A JPH0816795A JP H0816795 A JPH0816795 A JP H0816795A JP 5280181 A JP5280181 A JP 5280181A JP 28018193 A JP28018193 A JP 28018193A JP H0816795 A JPH0816795 A JP H0816795A
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デラス・フレデリクソン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填多角形や太線の描出におけるエッジの乱
れを除去する。 【構成】 ラスター走査による描出において、エッジ毎
にピクセルの反転をおこなう場合、エッジ共通ピクセル
を回復させる。太線においても、線の傾斜に基づいた終
止点の決定と端点の修正により、歪みの少い描出がおこ
なわれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明はラスタ走査グラフィックに関し、
特にピクセル図形画像のエッジの表現を改良するシステ
ムと方法と装置に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】ラスタ走査ピクセル・ディスプレ
ーを使用するプリンタは充填された多角形を表現するこ
とを求められる場合が多い。多角形の“充填”(塗りつ
ぶし)部分の輪郭を形成する従来の方法は走査線の順に
多角形のエッジ・リストの集合を処理し、これらのリス
トから内部の水平線セグメントの集合を導出し、次にこ
れらを黒のピクセル線として印書するものである。
【0003】読出し/書込みフレーム記憶及び部分フレ
ーム記憶の使用開始と共に、多角形の輪郭充填に要する
処理時間は大幅に向上してきた。比較的新しいアルゴリ
ズムは代表的には通常のベクトル輪郭(アウトライン)
を単一ビット面へと作図する。その後、このビット面を
大きいアレイであると見なして処理することによって充
填が行われる。従って、真のエッジと、既に充填された
内部と、線作図アルゴリズムのアーチファクトとを区別
するのに充分な情報をアルゴリズムに供給するため、実
行時間の殆どがビット面の識別に費やされる。
【0004】1つの効率的な多角形の輪郭充填アルゴリ
ズムは処理される多角形のエッジ相互間のピクセルを反
転するという構想を利用したものである。このようなア
ルゴリズムはアックランド他著「エッジ標識アルゴリズ
ム−ラスタ走査ディスプレー用のエッジ充填方法」(I
EEEコンピュータ会報C30巻、1号、1981年1
月刊、41−47ページ、及びダンラベィ著、「ラスタ
・ディスプレー用の効率が高い多角形充填アルゴリズ
ム」(ACMグラフィック会報、第2刊4号、1983
年10月刊、264−273ページ)に記載されてい
る。アックランド他及びダンラベィのアルゴリズムはい
ずれも、エッジ・ピクセルを反転し、ビット・マップの
エッジに到達するまで多角形に反転動作を続行して、そ
の時点で反転プロセスが終了するまで、多角形内部のピ
クセルがターンオンされる形式の多角形充填アルゴリズ
ムを開示している。ダンラベィもアアックランド他も反
転式充填手順の結果として画像に生ずるエッジ表現の問
題点に焦点を合わせていない。より正確に述べると、彼
らはページを横切る“エッジむら”(スプリンタ)が生
ずるのを防止するためにエッジ交叉部分でのピクセルを
どのように処理するべきであるかについて触れていな
い。多角形の2つのエッジが共通のピクセル位置で交叉
すると、一方のエッジの最後のピクセル(又はピクセル
・ステップ)は次のエッジの最初のピクセルと重複す
る。従って、従来方式の反転手順では、共通の重複する
ピクセルから走査方向に延在するピクセルは先ず反転さ
れ、次に再反転される。何故ならば、重複ピクセルを含
む連続するピクセルがそれぞれ処理されるからである。
この動作によって“むら”もしくはページを横切って延
びる極めて狭い“充填洩れ”の線が生ずることがある。
【0005】ピクセル・ラスタ図形システムでは、最小
のピクセル幅よりも幅が広いベクトルを線で描く必要が
あることが多い。作図能力が限定された従来型の印書装
置には、短いセグメントを含む字体を用いてこのような
ベクトルを描くものがある。このような表現は“段付き
の”エッジを有するように見えることが多く、この段の
程度は線の傾斜角によって左右される。グレースケール
を利用できる場合には、このようなベクトルの境界にグ
レー・ピクセルを配することによって“別名防止(an
ti−aliasing)”作用を達成して、ベクトル
がより平滑に見えるようにできる。別名防止作用はベク
トルの見掛けを改善できるものの、その技術は特定の種
類の出力装置にしか利用できない。
【0006】最小幅以上のベクトルが垂直又は水平の向
きである場合は、有限解像度のピクセル格子上に上記ベ
クトルを表すのに支障はない。しかし、このようなベク
トルが回転ベクトルであると、ベクトルのアウトライン
を定義するための点の接続には多くの問題が発生する。
ベクトルの終止点がきっかりピクセル格子上にある場合
でも、ベクトルが格子に対して角度を以て配向している
ならば、ベクトルの一部は2つの格子ポイントの間を区
分して位置することになる。
【0007】“太い”ベクトルのアウトラインを見出す
ために採用されている現在の方法は、ベクトルを表す矩
形の一頂点を発見するためにベクトル幅の半分をベクト
ルの中心に付与することを伴っている。次に、矩形の別
の隅の頂点を見出すために全ベクトル幅が新たに見出さ
れた頂点に付与される。この動作はx,y座標系に回転
ベクトルを投影するためにサイン及びコサインを利用し
て実行される。この技術の問題点は、矩形の端部のピク
セル表現が歪み、ベクトルの端部が直交しないことがよ
くあることである。
【0008】ラスタ図形ピクセル・ディスプレー上への
太いベクトルの描出を処理するために多くの方法がこれ
まで提案されてきた。ホビィ著の「ディジタル化筆跡」
(リポート番号STAN−CS−85−1070、スタ
ンフォード大学コンピュータ工学科、1985年)は、
ベクトルの“ペン幅”を表現する多くの技術を開示して
いる。このような技術の中から、ホビィ氏は(1)種々
の幅のベクトル表現を構成するための個別の形状を有す
る多角形ペンの使用、又は(2)同じ目的を達成するた
め、整数オフセットを伴う包絡線の構成、を示唆してい
る。
【0009】ホビィ氏が開示するような多角形ペンの更
に別の説明はワレンス著「ラスタ格子上の太線の表現」
(グラフィック幾何学誌、編集者、グラスナー、カルフ
ォルニア州92101サンディエゴ、アカデミック出版
1990年刊、114−120ページ)に記載されてい
る。ワレンス氏は、線幅用のユークリッド幾何を用いて
線の幾何的な形状を定式化した場合(整数の“直径”を
有する多角形の代わりに完全に円形のペン)、x軸向き
のスパンの計算に平方根が必要なばかりではなく、その
結果はホビィ氏が示唆する整数に準拠した多角形による
方法よりも劣っていることを指摘している。
【0010】ラスタ走査のピクセル画像における別の問
題点には、エッジの交叉点でどのピクセルを“ターンオ
ン”すべきであるかという点が含まれる。注意深い選択
が行われないと、このようなエッジの交叉点には“でっ
ぱり”が生じ、そこで誤ったピクセルが交叉点の表現を
歪ませてしまう。
【0011】
【発明の目的】従って本発明の目的はラスタ図形画像を
表現するための改良された方法を提案することにある。
【0012】本発明の別の目的は誤ったむらを防止する
ようにエッジの交叉点が処理される改良された多角形充
填手順を提案することにある。
【0013】本発明の更に別の目的は最小幅よりも太い
ベクトルを表現する改良されたラスタ図形画像システム
を提供することにある。
【0014】本発明の更に別の目的は交叉点を最良に表
現するように2つのエッジの交叉点に位置するオン・ピ
クセルが選択される改良されたラスタ図形ピクセル・デ
ィスプレー・システムを提供することにある。
【0015】
【発明の概要】ラスタ走査ピクセル表現を用いて字号を
印書する本発明を実施したデータ処理システムは、多角
形内の内部ピクセルを充填するために反転技術を採用し
ている。多角形のエッジを規定するセグメントの交叉点
では、共通のピクセルは第1のライン・セグメント(線
分)の最後のピクセルと、第2のライン・セグメントの
最初のピクセルとによって共用されることができる。前
記の第1のセグメントの最後のピクセルを考慮して反転
動作は抑止され、次のセグメントの最初のピクセル用に
ターンオンされる。このようにして、充填むらの原因に
なる二重反転が回避される。データ処理システムは更に
大きさが可変であるペン幅でベクトルを描出(render)す
る方法をも採用しており、これはベクトルの傾斜角に応
じてベクトルの終止点が誘導されるものである。次に所
定のペン幅とピクセル整数のペン幅との差を考慮するた
めに、整数のオフセット値を加算することによって終止
点の修正が行われる。次に、字体の傾斜角に基づいて略
方形の終止点を付与するために最終座標終止点が訂正さ
れる。ライン・セグメントの交叉点でターンオンするよ
うにピクセルを最良に選択するための手順も開示され
る。
【0016】
【実施例の詳細な説明】
【0017】ここに開示するシステムと方法はピクセル
によって表現された画像のエッジを改良するものであ
る。本発明をラスタ配列されたピクセル画像を利用した
プリンタに関連して説明するが、本発明はこのような画
像表現を利用した別のシステム、すなわちファクシミリ
装置、プロッタ、CRTラスタ・ディスプレー他にも同
様に応用できることが理解されよう。
【0018】図1に示すプリンタ20の高レベルの構成
図はプロセッサ22と、印書用エンジン24と、入力/
出力モジュール26とを含み、その全てが母線28によ
って相互接続されている。読出し専用記憶装置(RO
M)30が母線28に接続され、後述するエッジ改良手
順を実施する記憶されたソフトウェアを提供する。これ
らの手順には多角形充填(polygon fill:
ポリゴン・フィル)手順32と、ベクトル描出(ren
dering:レンダリング)手順34と、頂点描出手
順36とが含まれる。多角形充填手順32によって、印
書されたときに多角形が均一なドット状態(例えば黒ベ
タ)を呈するように、多角形の内部を“充填”すること
ができる。ベクトル描出手順32によって、ピクセル表
現を用いた幅広いベクトルを構成し、同時にベクトル端
をベクトルの長手方向の寸法に対してほぼ直交するよう
に保持することができる。頂点ピクセル描出手順36に
よって、交叉点を最良に表現するために2つのエッジ・
セグメントの交叉点でどのピクセルをターンオンするべ
きかを決定する方法が得られる。
【0019】ランダム・アクセス記憶装置(RAM)3
8は多角形充填手順32によって充填される多角形のエ
ッジ・ビット・マップ40を内蔵している。エッジ・ビ
ット・マップ40は多角形の充填手順中に発生するエッ
ジの浸食を修正し、且つ多角形のエッジの良好な描出を
保証するために利用される。
【0020】図2には本発明の一側面の説明のたに用い
られるW形の多角形を示している。図2のW形の多角形
は前部で13のエッジを含んでおり、そのうちの5つが
水平であり、垂直なエッジは一つもなく、8つが傾斜し
ている。これらのエッジは各々図2の番号順にエッジ表
に記憶されている。各々のエッジは本発明ではその番号
順に処理される。
【0021】専門家には公知であるように、垂直軸と水
平軸の間のほぼ等距離の角度で傾斜したエッジ(例えば
図2のエッジ1、3,4等)はラスタ画像の隣接する走
査行での一連のオフセットされた単一又は二重のピクセ
ル・ステップによって表現できる。これと対照的に、エ
ッジの傾斜角が垂直又は水平軸に近い場合には、エッジ
を適正に描くためには各走査行での各々のステップに複
数のピクセルが必要である。このような表現が図3に示
されており、隣接するピクセル群42,44,46及び
48は水平に対して僅かな傾斜角を有するエッジを表し
ている。理解されるように、ピクセル反転式の多角形充
填手順によってエッジ・ピクセル42,44,46及び
48の状態が反転され、それによって、充填された多角
形のエッジが顕著に浸食される。このような浸食は本発
明によって作成される最終画像ではエッジ・ビット・マ
ップを保持することによって防止される。このエッジ・
ビット・マップは浸食されたエッジを復旧するために、
多角形充填手順の終了時に充填された多角形上に重複さ
れる。
【0022】多角形充填(ポリゴン・フィル)手順 ここで図4ないし図11を参照しつつ多角形充填手順を
説明する。図4に示すように、この手順は順番に記憶さ
れたW形多角形のエッジ1−13のリストから成る原図
の輪郭付けから始まる。これらのエッジは、オン・ピク
セルで充填された多角形として全画像が描出されるよう
に、オン・ピクセルで充填されるべき領域50を囲んで
いる。図4に示すように、多角形充填手順の全体が画像
の左から右へと移行し、エッジを順次アクセスし、これ
らのエッジを下記のように処理する。
【0023】水平ではないエッジは各々そのピクセルが
反転せしめられ、各エッジ・ピクセルの右のピクセルも
全て同様にビット・マップ・ウインドゥのエッジへと反
転される。水平ではないエッジが順次処理される際に、
手順は最後のエッジまで反復され、その時点で手順は終
了する。このように、エッジ1の右の全てのピクセルが
ベタの黒色に反転される。エッジ2がアクセスされ、こ
れは水平であるので反転手順は抑止され、エッジ3がア
クセスされる。走査2の図形に示すように、エッジ3の
右のピクセルは全て黒に反転され、オフ状態にされる。
走査3−8が図示のように続行され、その結果、W形の
多角形画像の全体がオン・ピクセルで充填される。
【0024】上記の反転手順は簡単かつ迅速である。し
かし、ピクセルの重複が生ずるエッジの交叉点では、頂
点ピクセルもしくはステップの場合に“むら”が生ずる
場合がある。このようなピクセルは図4の左端に52で
示してあり、エッジ3と4との交叉点である。むらの発
生を防止するために、エッジ3の最後のピクセル、もし
くはステップは反転されない。次に、エッジ4の最初の
ピクセル、もしくはステップがターンオンされるが、ビ
ット・マップの右端への充填は抑止される。
【0025】むらの発生を防止する方法を説明する前
に、ピクセル・ディスプレーの種々の部分を定義した図
5を参照する。画像ウインドゥ60はビット・マップ格
子62を含んでいる。ビット・マップ・ウインドゥ60
の左端のエッジはWXLと呼ばれ、右端のエッジはWX
Rと呼ばれる。各エッジは複数個のピツセルから構成さ
れ、ほぼ垂直又はほぼ水平のエッジ・セグメントは各走
査線に沿って多重のピクセル・ステップを呈している。
“先行する”エッジ・セグメントは格子縞が付され、当
該の現エッジ・セグメントは横線陰影であり、当該の次
のエッジ・セグメントには斜線の陰影が付されている。
当該の現ピクセル・ステップは左端のピクセルACL
と、右端のピクセルACRを有している。
【0026】ここで図6を参照しつつ、多角形充填手順
中にむらを防止できる手順を説明する。最初に、最初の
エッジ(ベクトル)の開始及び終止座標がエッジ・リス
トから装填される。(ボックス70)次に当該のピクセ
ルがエッジの最初のステップであるか、エッジの最後の
ステップであるか、最初と最後の間のステップであるか
に関して、又現在と先行のエッジ・セグメンキの配向に
関して多くの判定がなされる。これらの判定に基づい
て、(1)充填手順(ピクセル反転)を当該ピクセルの
右側で実施するべきか否か、及び(2)充填が行われる
範囲、すなわち充填範囲が現在処理中のピクセル、もし
くはピクセル・ステップだけなのか、走査方向へのビッ
ト・マップ・エッジまでの全ての経路なのかが決定され
る。
【0027】図6に示した手順を詳細に説明する前に、
そこで使用される種々の用語を定義しておく。 CURSEG−処理中の現セグメント PREVSEG−現セグメントの直前に処理されたセグ
メント DOWN/UP−セグメントの開始点から終止点まで描
かれるベクトルによって示される方向(開始点及び終止
点は格子の交叉によって限定されないことに留意された
い。)下向き/上向き。 FLAT−ベクトルは上向きで且つ平坦、又は下向きで
且つ平坦であることがある。FLAT(平坦)とはベク
トル描出アルゴリズムによって作成される全てのピクセ
ルが同じ走査線上にあることを意味している。 STEP−ベクトルと水平走査線とが交叉する毎に線描
出アルゴリズムによって作成されるピクセル行である。
例えば平坦なベクトルには一ステップだけしかない。 ACR−この変数はステップの“右端”のピクセル位置
を示す。 ACL−この変数はステップの“左端”のピクセル位置
を示す。 WXR−この変数は多角形充填ウインドウの右端のエッ
ジを示す。 WXL−この変数は多角形充填ウインドウの左端のエッ
ジを示す。
【0028】決定ボックス72,74,76,78及び
80の各々について、現在と、先行のセグメントの表現
が図7ないし図11のそれぞれに例示されている。決定
ボックス72を参照すると、当該のピクセルがエッジの
最初のステップであり、現在と先行のエッジ・セグメン
トの双方が上向きの傾斜を有している場合は(いずれも
平坦ではない)、充填動作が行われることがわかる。前
述の定義で示したように、エッジ・セグメントが“上向
きで平坦ではない”又は“下向きで平坦ではない”もの
と定義された場合は、エッジ・セグメントが現セグメン
トに対する上向きの傾斜を示す終端の座標セットを有
し、且つ傾斜は現セグメントが単一のラスタ走査行上の
ピクセルによって表現されないほど充分に大きいことを
意味している。この状態が生ずるのは、座標点がピクセ
ル・セグメントよりも大幅に高い解像度レベルを有して
いるからである。(すなわち、サブピクセル解像度と呼
ばれ、これは高品質の描出には重要な基準である。)こ
のようにエッジは実際には上向きの傾斜を有することが
できるが、依然として単一の水平ラスタ行に沿った一連
のピクセルによって表現される。
【0029】決定ボックス72でイエスの判定がなされ
ると、続いて決定ボックス82に示された付加的な判定
がなされる。本質的には決定ボックス82は達成される
べき充填動作の範囲を決定する。(例えば充填動作がA
CLからACRへ、又はWXRへのいずれで行われるか
を決定する。)
【0030】図7に示すように、決定ボックス72が意
図する状況は共用ステップ100が上向きの傾斜で、平
坦ではない先行のエッジ・セグメント(例えば102)
の交叉点にあり、現エッジ・セグメント104(その傾
斜は上向きで平坦ではない)の最初のステップであるこ
とである。このような状況(Y)のもとで、ピクセル1
00上での反転(排他的OR)機能と、ピクセル100
の右の全てのピクセルを用いて充填動作が行われる。
【0031】決定ボックス72において複合AND条件
が満たされない場合は、“ノー”(N)の表示によって
決定ボックス74の条件が吟味される。当該のピクセル
が最初のステップであり、現エッジ・セグメントが下向
きの傾斜を有し、平坦なピクセル行によって表されてい
ない場合は、充填動作が必要である。決定ボックス74
に示した条件は図8Aに示されており、この図では現エ
ッジ・セグメント106が最初のステップ・ピクセル1
08を、先行するエッジ・セグメント110又は111
と共用している。ピクセル108は現エッジ・セグメン
ト106の最初のステップであり、エッジ110と11
1とは下向きであるので、右の全てのピクセルを含めた
反転が行われる。これに対して図8Bでは、先行のセグ
メント116が上向きであるので、決定ボックス82は
“ノー”(N)の結果を表示する。従ってピクセル(又
はステップ)だけが反転され、ビット・マップ・エッジ
ではそれ以上の反転はなされない。
【0032】決定ボックス74のAND条件が満たされ
ない場合は、“ノー”の表示によって決定ボックス76
に到達する。(図9を参照)この場合は、ピクセルが最
初のステップであり、現エッジ・セグメントが平坦であ
るか、下向きであり、先行のエッジ・セグメントが上向
きで平坦ではない場合は、WXRまでの充填動作が行わ
れる。図9に示すように、現エッジ・セグメント112
と、先行するエッジ・セグメント14とが共通のピクセ
ル116を共用している。この場合は、現エッジ・セグ
メント112は平坦であり、先行のエッジ・セグメント
114は上向きの傾斜を有している。このような条件で
は、充填動作が必要である。117で示したエッジ配列
も決定ボックス76の条件を満たしているが、決定ボッ
クス82で示された条件があるので結果は異なる。
【0033】決定ボックス76の条件が満たされない場
合は、ノーの表示によって手順は決定ボックス78に移
行し、そこでは本質的に、当該のピクセルもしくはステ
ップがエッジ・セグメントの最初のステップでも、最後
のステップでもないかどうかが判定される。図10に示
すように、ピクセルもしくはステップ118が当該のピ
クセルである場合は、位置118からWXRまでの充填
動作が行われる。
【0034】最後に、決定ボックス72−78に示した
条件がいずれも満たされない場合は、手順は決定ボック
ス80に移行し、ピクセル/ステップが当該の多角形の
最後のセグメントの最後のピクセルであるか否か、又、
現セグメントが上向きで、平坦ではないか否かが判定さ
れる。これらの3つの条件が全て満たされた場合は、充
填動作が指示される(図11をも参照)。
【0035】上述のように、決定ボックス72,74又
は76からのイエス表示は充填動作が必要であることを
示している。しかし、充填動作の範囲は決定ボックス8
2に示された条件によって決定される。決定ボックス8
2からのノーの表示は、このボックスに示された3つの
条件の全てが満たされない場合だけなされることを了解
されたい。イエス(Y)の表示はいずれか一つの条件が
満たされれば発せられる。このように、ACRがビット
・マップ・ウインドゥのエッジWXRを越える場合は、
充填動作はACLからWXRまで行われる。(ボックス
86)同様に、現エッジ・セグメントが平坦又は上向き
であるか、又は先行セグメントが下向き又は平坦である
場合も、充填はACLからWXRまで行われる。前述の
条件がいずれも満たされない場合は、充填動作はACR
までしか行われない。(ボックス86に示すようにステ
ップだけが充填される)
【0036】決定ボックス78又は80のいずれかから
イエス表示が発された場合は、充填動作はACLからW
XRまで行われる。(ボックス86)
【0037】決定ボックス72,74,76,78又は
80に示した条件がいずれも満たされない場合は、手順
は即座に移行して、最後のピクセル・ステップに遭遇し
たかどうかの判定がなされる。(決定ボックス88)否
である場合は、次のステップを作成することによって手
順は再循環され(ボックス90)図示のように継続され
る。
【0038】仮にボックス84と86によって指示され
た充填動作が完了すると、エッジ修正が割り込み可能で
あるか否かが判定される。(決定ボックス92)イエス
である場合は、RAMに記憶されたエッジ・ビット・マ
ップにステップが付加される。(ボックス94)ノーで
ある場合は、手順は移行して、最後のピクセル・ステッ
プに遭遇したか否かが判定され、イエスである場合は、
多角形の最後のベクトルに遭遇したか否かが判定され
る。(決定ボックス96)イエスである場合は、充填さ
れた多角形はエッジ・ビット・マップと論理和(OR)
され、充填動作中に生じたエッジのむらが充填される。
(ボックス98)ノーである場合は、次のエッジの座標
が装填され(ボックス97)、手順が繰り返される。そ
うではない場合は手順は終了する。
【0039】前述の説明から明らかであるように、充填
動作は先行するエッジ・セグメントの最後のステップと
共通であるエッジ・セグメントの最初のピクセルもしく
はステップにて制御される。このようにして、二重の反
転が防止され、むらは生じない。
【0040】“太い”ベクトルの描出 “太い”ベクトルを描出するプロセスでは、このベクト
ルが垂直又は水平である場合には若干の問題がある。し
かし、ベクトルが回転ベクトルである場合は、ベクトル
・エッジの表現はもっと複雑になる。
【0041】図12−図16を参照すると、ベクトル・
エッジの最適な表現がなされるようにこのベクトル・エ
ッジの表現を処理する方法が示されている。図12で
は、“太い”ベクトル150が角度が垂直でも水平でも
ない矩形として表されている。各座標点PnはX軸とY
軸の対偶(Xn,Yn )から成っている。Pa 及びPb は
ベクトル150の中心線152の終端の座標点である。
“ペン幅”を中心線152に付与すると、座標点P1,
P2,P3及びP4によって規定される矩形が作成され
る。前述のように、ペン幅は座標点P1とP3及びP2
とP4とのそれぞれの距離を設定する。
【0042】図13を参照すると、拡張三角関数計算に
戻ることなく、ベクトル150の座標点の発見を可能に
する流れ図を示している。最初に(ボックス154を参
照)、必要なペン幅(PW)が“装置単位(DE
V)”、すなわちこの場合はピクセルの値(PWDE
V)に変換される。(ボックス154)例示目的で、ペ
ン幅が6つのピクセルへと変換されるものと想定する。
必要なペン幅がピクセル数に正確に変換されない場合
は、後の修正用に利用するためにエラー分数値が決定さ
れ、記憶される。
【0043】次に、Pa とPb とのx軸とy軸との差を
決定することによって、図12の中心線152のdx及
びdyの座標値が発見される。(ボックス156)dx
とdyが定まると、ベクトル150が垂直又は水平であ
るか、又はその他の角度を向いているかの判定がなされ
る。(決定ボックス158)中心線152が垂直又は水
平のいずれかである場合は、dyがゼロであるか(水平
の場合)、又はdxがゼロである。(垂直の場合)いず
れの場合も、ベクトル150の表現は一般に、必要なペ
ン幅にできるだけ近いように適宜のピクセルが割当てら
れて処理される(ボックス160)。中心線152が垂
直でも水平でもない場合は、次に中心線152の角度が
八分円のどこに位置するかが判定される(ボックス16
2)。
【0044】図14を参照すると、4象限Q1−Q4の
各々が2つの八分円に細分化されている。dxとdyの
値の大きさを比較することによって、中心線152がど
の八分円に位置するかを容易に判定できる。dxとdy
が等しい場合は(45°)、中心線152は次のより高
位の八分円に割当られ、一方、dy及びdyがその他の
値である場合も、中心線152は所定の八分円内に位置
する。中心線152の角度の粗近似法によって、ベクト
ルの描出を改善するために座標点P1−P4のピクセル
表現を簡単に修正できる。
【0045】手順は表166から“整数オフセット”を
描出することによって続行される。これらのオフセット
によってベクトル50のコーナーの座標を最初に位置決
めすることが可能になる。表166は複数のペン幅(例
えば1−10)を含み、これらのペン幅をdx表とdy
表によって付与されるxとyの整数オフセット値(x
offとyoff)とそれぞれ関連付ける。各整数オフセット
は整数個のピクセル内でなされる。後述されるように、
x及びyのオフセットによって、これがベクトルの中心
線152上の点に付与されると、ベクトル150の最初
のコーナー座標の位置指定が可能になる。次に最初のコ
ーナー座標を開始点として利用することによって残りの
座標オフセットが見出される。
【0046】中心線152の角度がどの八分円に位置す
るかに応じて、表166の値は図14に示した特別の記
号を用いてxオフセット値又はyオフセット値のいずれ
かに割当てられる。このように、中心線152の角度が
Q1内の第1の八分円内にある場合は、dx及びdy表
からの値はそのままx及びyのオフセット値である。こ
れに対して、中心線152の角度がQ3内の八分円18
0内にある場合は、xオフセット値はdy表内の対応す
る値によって付与され、yオフセット値はdx表内の値
によって付与される。その他の等式は図14の種々の八
分円内に記入してある。
【0047】図13とボックス164を再度参照する
と、x及びyの整数オフセットは必要なペン幅に応じて
表166から描出される。ペン幅が6であり、中心線1
52の角度がQ1内の第1の八分円内にあるものと想定
すると、表166から描出されたx及びyの値はそれぞ
れ3つのピクセルと、5つのピクセルである。これらの
値は直角三角形の2辺を形成し、斜辺は整数から導出さ
れるペン幅である。実際のペン幅は導出された整数のペ
ン幅と正確には等しくないので、両者の差はx及びyの
整数オフセット値にそれぞれ加算される修正値を導出す
るために用いられる。
【0048】上記はx及びyのオフセットを示した図1
5を参照すると理解し易い。図示した例では、x及びy
座標でのオフセットxオフセット,yオフセットはそれ
ぞれ3つのピクセルと5つのピクセル分であるので、点
P1’とP3’との間に終端線分(すなわち斜辺)が描
かれる。所定のペン幅が斜辺の距離とは異なっている場
合は、差分値が計算され、x及びyオフセット値に加算
されて、点P1’とP3’とをより正確に位置決めする
修正値が算出される。(図13のボックス168)(図
15に示した例では、修正用の差分値は示されていな
い。)
【0049】修正されたx及びyの整数オフセット値が
導出されると、各々の値が2分割され、それそれの中心
線の終止点(例えばPb )からステップ・オフされる。
図15には終止点Pb が示され、P1’の位置は修正さ
れたx及びyオフセット算出値の半分の値だけステップ
・オフすることによって見出される。整数のピクセル値
だけがステップ・オフできるので、(実際値である1.
5及び2.5ではなく)それぞれ1と2であるxとyの
オフセット値が点P1 ’を見出すために利用される。点
P1 ’の位置が判明すると、完全修正されたx及びyの
オフセット値がP1'座標に加算されて点P3'が定められ
る。
【0050】前述のピクセル表現はそれ自体ではピクセ
ルの分数幅には利用できないので、前述の動作の結果、
点P1'と点P3'の間の終端線分の傾斜が生じる。この終
端線を修正するために、“方形端”修正表174が使用
される(図13)。
【0051】方形端修正表174用の記述項はdx及び
dy表を用い、終端線を真っ直ぐにする(スクェア・ア
ップ)には各コーナー点をどの程度変更する必要がある
かを計算して作成される。ベクトルの中心線152が計
算され、x及びyのオフセットが付与される。次に、終
端線の傾斜値が中心線152の傾斜の負の逆数であるの
で、この新たな傾斜を有する線が終止点を通って描か
れ、中心点Pb にxとyのオフセットを付与することに
よって作成された2つのエッジと前記線とが交叉する2
点が計算される。これらの新たな点は次に点P1'及び点
P3'と比較され、その差が表の記述項を作成するために
利用される。最初に点P1'から計算された点までの距離
値の差が算出され、その値がDa 表に配される。同様の
計算がP3'についても行われ、差分値があればそれがD
a 表に配される。このようにして、中心線152の傾斜
が判明すれば、Da とDbの値を表174からアクセス
し、コーナー点P1'とP3'との置き換えに利用される。
【0052】図16を参照すると、P1'のx座標を負の
方向にDa の量だけ移動せしめ、y座標をDa と傾斜の
積の数量だけ移動せしめることによって、点P1'はP
1'' となる。同様に、P3'のx座標を負の方向にDb の
量だけ移動せしめ、y座標をDb と傾斜の積の数量だけ
移動せしめることによって、点P3'はP3'' となる。実
際に、これらの動作によって終端線の時計回り方向への
回転が生じ、ひいてはベクトル150のコーナー点の
“方形化”(スクェアー・オフ)が生ずる。この機能は
図13のボックス172,176及び178に記載され
ている。
【0053】頂点ピクセルの表現 多角形のエッジの終止点が見出されると、2つのエッジ
の頂点の交叉をいかにして最良に表わすかの決定が行わ
れなければならない。どのピクセルをターンオンするか
の決定を注意深く行わない限り、誤ったピクセルがター
ンオンされてしまい、通常は平滑である線の表現に“で
っぱり”が生ずる。頂点でどのピクセルをターンオン、
又はターンオフするかの判定手順は図17−図27に示
してある。
【0054】最初に図17を参照すると、一対のエッジ
・セグメントS1とS2が点P2で交叉している。エッ
ジ・セグメントS1は座標点P1及びP2と、双方の点
の間に引かれた線とから成っている。エッジ・セグメン
トS2は座標点P3及びP2と、双方の点の間に引かれ
た線とから成っている。エッジ・セグメントS1とS2
の適正なピクセル表現を行うために、公知のように線描
出アルゴリズムが用いられる。しかし、ピクセル200
に関しては、頂点P2を表現するのにこのピクセルをタ
ーンオンすできか否か、又、ピクセル200がオフ状態
にあるほうが頂点を良好に表現できるのかという問題が
生ずる。
【0055】ピクセル200をターンオン又はターンオ
フするかの判定には2部分からなる試験が行われる。試
験の第1の部分は交叉するエッジ・セグメントS1又は
S2のいずれかの表現に含まれるピクセル内に頂点P2
があるかどうかの判定を行う。試験の第2の部分は頂点
を当該のピクセル内のどの位置に配するかの判定を行
う。上記の判定に基づいて、試験の第2の部分は下記の
3つの規則に従う。 1.頂点ピクセルは、これが交叉するエッジ・セグメン
トS1とS2の双方の描出された近似のピクセルとして
含まれている場合にはターンオンされる(試験1の判定
による)。 2.頂点ピクセルは、これがエッジ・セグメントS1だ
けの描出された近似であるピクセルとして含まれてお
り、エッジ・セグメントS1が頂点ピクセルの面積の半
分以上を覆っている場合にはターンオンされる。後者の
判定は、頂点を通る直交する長軸と短軸を描くことによ
って行われ、その場合、長軸はピクセル内に出現するエ
ッジ・セグメントの最長の成分のx軸又はy軸のいずれ
かへの投影を表す。このような構造は下記の特定例によ
って更に明解にされよう。 3.頂点ピクセルは、これがエッジ・セグメントS2だ
けの描出された近似であるピクセルの一つとして含まれ
ており、S2がその長軸で頂点ピクセルの面積の半分以
上を覆っている場合にはターンオンされる。 前述のように、第1の試験はピクセルがエッジ・セグメ
ントS1又はS2の一方又は他方の頂点を含むかどうか
の判定である。上記の“含む”という用語は、当該のピ
クセル内のエッジ・セグメントの一部によって境界が形
成された領域と隣接するピクセル内の境界付けされた領
域とを比較して、前者が後者よりも大きいかどうかを意
味している。図18−図20はエッジ・セグメントがほ
とんど垂直である状況、すなわちそのy座標の成分がx
座標の成分よりも大きいか等しい状況を示している。試
験を実施するため、エッジ・セグメントSは当該のピク
セルの最も近接する水平の境界まで延長される。
【0056】図18では、境界202と204は水平の
境界であり、点P2はピクセル200内にある。隣接す
るピクセル206もエッジ・セグメントSと交叉してい
る。エッジ・セグメントS(及びその延長)はピクセル
206内に三角形ABCを形成し、頂点ピクセル200
内に三角形CDEを形成する。三角形ABCの面積が三
角形CDEの面積と比較される。三角形ABCの面積が
三角形CDEの面積よりも小さい場合には、頂点ピクセ
ル200はターンオンされる。
【0057】図19は点P2がピクセル200と206
の間の垂直の境界により近接している状態を示してい
る。この場合は、三角形ABCの面積が三角形CDEの
面積よりも大きいので、ピクセル204がターンオンさ
れる。しかし、エッジ・セグメントSがピクセル(すな
わち図20のピクセル200)の双方の水平の境界と交
叉する前に垂直の境界と交叉しない場合は、ピクセル2
00がターンオンされる。上記の何れも該当しない場合
は、頂点ピクセル200はターンオンされない。
【0058】図21−図23に移行すると、ほぼ水平な
エッジ・セグメントS(すなわちそのx成分がy成分よ
りも大きいか等しいセグメント)は最も近接する垂直の
ピクセル境界208及び210まで延長されている。そ
の結果生ずる三角形ABCとCDEの内部の面積が比較
され、三角形ABCの面積が三角形CDEの面積よりも
小さい場合は、頂点ピクセル212はターンオンされ
る。これに対して(図22に示すように)三角形ABC
の面積が三角形CDEの面積よりも大きい場合は、頂点
P2が頂点ピクセル208内にあるにも関わらず、ピク
セル214がターンオンされる。最後に、セグメントS
が垂直の境界208及び210と交叉する前に水平の境
界と交叉しない場合は、ピクセル212がターンオンさ
れる。上記の場合のいずれにも該当しない場合には、頂
点ピクセルはターンオンされない。
【0059】ライン・セグメント(線分)S1とS2の
双方の端部ピクセルが決定されると、最終的にどる頂点
ピクセルが印書されるべきかを判定する必要がある。前
述のように、規則1は、ピクセルが双方のエッジ・セグ
メントS1とS2の描出近似であるピクセルの一つとし
て含まれている場合は、そのピクセルが印書されること
を規定している。このような構成の例は頂点ピクセル2
20が印書される図24に示してある。図25は(図1
8−図23の説明で示した理由によって)頂点ピクセル
220が印書されない場合を示している。
【0060】しかし、一つのエッジ・セグメントだけの
描出近似であるピクセルの一つとして含まれ、このエッ
ジ・セグメントが頂点ピクセルの半分以上を含む場合に
はピクセルは印書される。この場合は図26及び27に
示してある。図26では、エッジ・セグメントS1に関
して長軸がエッジ・セグメントの最長の投影成分と平行
に描かれている。従って、ピクセル220内の長軸22
4はy方向に平行な軸であり、S1の短軸はX方向に平
行に描かれている。長軸224(すなわち頂点P2と水
平境界222との距離)はピクセル220の半分以上を
覆うおで、ピクセル220がP2の表現として印書され
る。
【0061】図27はエッジ・セグメントS2に関する
もので、その短軸226はY次元に沿っており、長軸2
28はX次元に沿って延びている。この橋は、エッジ・
セグメントS2の長軸はピクセル220の半分を覆って
いるので、ピクセル220の印書が要求される。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の実施によ
り、多角形や太線の描出、あるいはそれらに特有の部分
(ピーク等)を含む図形の描出において、ピクセルの欠
落や突出(でっぱり)が改善されて、高品質の画像を得
ることができる。そして、実施例からも明らかなよう
に、描出の高速性を損うこともないから、実用に供して
有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのデータ処理システムの
構成図である。
【図2】本発明の動作を説明するために用いられる代表
的なW形の多角形を表わす図である。
【図3】双方とも鋭角の入射角を呈する2つのエッジの
交叉点のピクセル表現を示す図である。
【図4】W形の多角形の内部を充填するために用いられ
る連続的を走査を示す図である。
【図5】画像の一部の定義の確立を補助するためのピク
セル表現を示す図である。
【図6】本発明の方法を示した流れ図である。
【図7】図6のボックス72で考慮されたエッジの交叉
点を示している。
【図8A】図6のボックス74で考慮されたエッジの交
叉点を示す図である。
【図8B】図6ボックス74で考慮されたエッジの交叉
点を示す図である。
【図9】図6のボックス76で考慮されたエッジの交叉
点を示す図である。
【図10】図6のボックス78で考慮されたライン・セ
グメントの配列を示す図である。
【図11】図6のボツクス80で考慮されたエッジの交
叉点を示す図である。
【図12】広いペン幅を優住めベクトルを示す図であ
る。
【図13】図12のベクトル要の最適なベクトル・アウ
トラインを見出すための流れ図である。
【図14】ベクトルの角度を類別するために利用される
象限の構成を示している。
【図15】中間決定されたベクトル端のピクセル配置を
示す図である。
【図16】図14の構成に付与される最終補正率の作用
を示すピクセル配置を示す図である。
【図17】2つのエッジ・セグメントS1及びS2と、
ポイントP2でのそれらの交叉点とを示す図である。
【図18】エッジ・セグメントがピクセル相互間の縦の
境界を横切り、エッジ・セグメントの殆どが右端のピク
セルである隣接するピクセルを示す図である。
【図19】エッジ・セグメントがピクセル相互間の縦の
境界を横切り、セグメントの殆どが左端のピクセルであ
る隣接するピクセルを示す図である。
【図20】エッジ・セグメントの全体が一つのピクセル
内にある隣接するピクセルを示す図である。
【図21】エッジ・セグメントがピクセル相互間の横の
境界を横切り、セグメントの殆どの下端のピクセルであ
る隣接するピクセルを示す図である。
【図22】エッジ・セグメントがピクセル相互間の横の
境界を横切り、ライン・セグメントの殆どが上端のピク
セルである隣接するピクセルを示す図である。
【図23】エッジ・セグメントの全体が下端のピクセル
内にあり、ピクセル相互間で共通の境界を横切らない隣
接するピクセルを示す図である。
【図24】エッジ・セグメントと頂点との種々の交叉点
を示し、且つ内部で交叉が発生するピクセルを印書する
べきか否かを決定するために用いられる構造を示す図で
ある。
【図25】エッジ・セグメントと頂点との種々の交叉点
を示し、且つ内部で交叉が発生するピクセルを印書する
べきか否かを決定するために用いられる構造を示す図で
ある。
【図26】エッジ・セグメントと頂点との種々の交叉点
を示し、且つ内部で交叉が発生するピクセルを印書する
へきか井茄子を決定するために用いられる構造を示して
いる。
【図27】エッジ・セグメントと頂点との種々の交叉点
を示し、且つ内部で交叉が発生するピクセルを印書する
べきか否かを決定するために用いられる構造を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,2,…,10:W形多角形のエッジ 20:プリンタ 50:充填領域 52:“むら”発生交叉点 60:ビット・マップ・ウインドウ 62:ビット・マップ格子 WXL:ビット・マップ・ウインドゥの左端 WXR:ビットマップ・ウインドゥの右端 ACL:現ピクセル・ステップの左端 ACR:現ピクセル・ステップの右端

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラスタ走査画像を印書するためのデータ
    処理システム(20)で多角形内のピクセルが共通値を
    呈するようにする方法であって、該多角形が該共通値を
    呈する複数のピクセルによって各々が表現されるライン
    ・セグメント(1−13)から構成され、該多角形の少
    なくとも一部がx及びyの次元と、複数のx次元行とを
    有するラスタ走査ウインドゥ(60)内に配された構成
    の方法において、(a)該ラスタ走査ウインドゥ(6
    0)の一つのx範囲から第2のx範囲まで少なくとも該
    ライン・セグメントの順序を選択する段階(70,9
    7)と、(b)該選択されたライン・セグメント(8
    6)の各々の最初のピクセルから該第2のx範囲まで、
    該第1ピクセルと共通のx次元行に沿って位置するすべ
    てのピクセル値を反転される段階(86)と、(c)該
    ライン・セグメントの最初のピクセル行と最後のピクセ
    ル行との間で、該選択されたライン・セグメントを含む
    複数のピクセルの各々について段階(b)の反転動作を
    反復する段階(90)と、(d)一つのライン・セグメ
    ントの最後のビクセルと、次のライン・セグメントの最
    初書のピクセルとで共通のピクセルが共用されている選
    択された第1と第2ライン・セグメントの交叉点で、該
    一つのライン・セグメントの該最後のピクセルと、共通
    のx次元行に沿った別のピクセルとに段階(b)の反転
    動作が適用されることを抑止する段階、とから成ること
    を特徴とする方法。
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