JPH0668247A - ディジタル画像データ変倍方法および装置 - Google Patents

ディジタル画像データ変倍方法および装置

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JPH0668247A
JPH0668247A JP5082939A JP8293993A JPH0668247A JP H0668247 A JPH0668247 A JP H0668247A JP 5082939 A JP5082939 A JP 5082939A JP 8293993 A JP8293993 A JP 8293993A JP H0668247 A JPH0668247 A JP H0668247A
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contour
resampling
pattern
area
image
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Pending
Application number
JP5082939A
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English (en)
Inventor
Naruhiro Munemasa
成大 宗政
Masatoshi Hino
匡利 樋野
光彦 ▲吉▼村
Mitsuhiko Yoshimura
Tatsuki Kanazawa
龍樹 金澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0668247A publication Critical patent/JPH0668247A/ja
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformations in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting
    • G06T3/4007Scaling of whole images or parts thereof, e.g. expanding or contracting based on interpolation, e.g. bilinear interpolation

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 画像の輪郭に滑らかさを保持し、縮小処理し
ても細線の消失や擦れの少ないディジタル画像変倍処理
方法および装置の提供を目的とする。 【構成】 原画像上の各リサンプリング点において、格
子周辺画素の連結状態を認識し、得られた輪郭情報を所
定の更新ルールで更新することによって、最適な輪郭を
推定する。次に、上記推定した輪郭の滑らかさを保持し
たまま、変倍率に応じた判定領域との重畳にしたがい各
リサンプリング点の濃度を決定しリサンプリング処理を
実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークステーション、
ワードプロセッサ、ファクシミリ、プリンタ、複写機等
における画像処理方式に係わり、特に、ディジタル画像
の変倍に好適な画像データ変倍方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にディジタル画像の変倍処理は「画
素補間処理」と呼ばれ、変換画像上の各画素を原画像上
にリサンプリングする処理と、リサンプリングされた各
点の濃度を決定する処理とにより実現される。
【0003】例えば、原画像を1/2サイズに縮小処理
した変換画像を得る場合は、原画像上を主(副)走査方
向に1画素おきにリサンプリングし(第1処理)、リサ
ンプリング点の濃度をその位置にある原画像の画素濃度
と等しくする(第2処理)。
【0004】原画像の主走査方向(水平方向)、および
副走査方向(垂直方向)に隣り合う画素間の距離を
「1」とすると、1/α倍に変倍処理したい場合には、
原画像上を主(副)走査方向にαの間隔でリサンプリン
グする。この場合、上述した1/2の縮小処理のよう
に、必ずしも各リサンプリング点が原画像の画素と重な
るとは限らないため、一般には、各リサンプリング点の
濃度を所定の方式により決定するための第2処理が必要
となる。
【0005】リサンプリング点の濃度決定は、変倍後の
画質に大きく影響するため、これ迄にも多くの方式が提
案されている。従来知られている代表的な方式として、
例えば、最近傍法(SPC法:Selective Processing C
onversion)や、投影法(画像電子学会誌、第11巻2
号、P72〜83、「投影法に基づく高速画素密度変換
方式」、1982)等がある。
【0006】「最近傍法」では、リサンプリング点の濃
度として、原画像上でリサンプリング点の周囲に位置す
る4画素のうち、距離的にリサンプリング点に最も近い
画素の濃度を採用する。一方、「投影法」では、リサン
プリング点の濃度を、原画像上のリサンプリング点を中
心とする矩形(サイズは、α×α)領域の平均濃度によ
り決定する。これら方式では、原画像上の局所領域にお
ける濃度を観察し、変倍後も黒白画素の比率が保持され
る様に黒領域を推定しており、この黒領域の境界が、デ
ィジタル画像をアナログ画像とみなしたときの輪郭に対
応する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変倍画
像における最適な輪郭は、原画像で画素同志がどの様に
連結しているかを考慮することにより初めて明確にな
る。画素同志の連結状態を考慮しない上記従来方式で
は、最適な輪郭を推定できない。従来の変倍方式では、
このことが原因となって、変倍画像上の各パターンの輪
郭部分に不自然な段差が発生し、画質が低下していた。
また、従来の変倍方式では、画像の縮小処理時に細線部
分に消失や擦れ及び線幅の変動が生じ、変倍後の画像で
判読困難なパターン部分が生ずることがあった。
【0008】画素の連結を考慮した従来方法として、例
えば、特開昭62−321213号公報では、リサンプ
リング点を囲む4個の画素の更に一周り外側に位置する
複数個の画素にも着目し、合計16個の画素の連結状態
から黒領域を推定する方式が提案されている。この方式
では、黒領域の境界、即ち画像パターンの輪郭を水平、
垂直線分により推定し、斜線方向の輪郭は、水平線と垂
直線の繰返しパターンにより近似的に推定している。こ
の方式によれば、従来の一般的な最近傍法や投影法より
は高画質の変換画像が得られるものの、変倍画像におけ
る斜線部分の輪郭に依然として不自然な段差が目立ち、
縮小処理した画像では、細線部分の消失や擦れが生ずる
という問題を残している。
【0009】本発明の目的は、画質劣化の少ないディジ
タル画像データ変倍方法および装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、特に、斜め方向の輪
郭部分に段差の少ない自然な変倍画像の得られるディジ
タル画像データ変倍方法および装置を提供することにあ
る。
【0011】本発明の他の目的は、原画像を縮小処理し
た場合でも細線部分の消滅や擦れ及び線幅の変動を防ぐ
ことができるディジタル画像データ変倍方法および装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によるディジタル画像データ変倍方法では、
原画像における各リサンプリング点近傍の複数画素の連
結状態から画像の輪郭を推定し、上記推定された輪郭を
所定の規則で更新、修正することにより精密な輪郭を求
めた後、各リサンプリング点を中心に、大きさが変倍率
により決まる所定の判定領域(例えば、円形のリサンプ
リング領域)を設定し、この判定領域(リサンプリング
領域)が上記推定された輪郭と重なるか否かの判定結果
に基づいて、各リサンプリング点の濃度を決定するよう
にしたことを特徴とする。
【0013】また、本発明によるディジタル画像データ
変倍方法では、特に、原画像を縮小処理した場合に生ず
る線幅の変動をなくすために、原画像における各リサン
プリング点近傍の複数画素の連結状態から画像の輪郭を
推定し、上記推定された輪郭を所定の規則で更新、修正
することにより精密な輪郭を求めた後、各リサンプリン
グ点を中心に、大きさが変倍率により決まる所定の判定
領域(例えば、円形のリサンプリング領域)を設定し、
更にこの判定領域をリサンプリング点の位置とその周囲
の輪郭に応じて補正し、この補正された判定領域(リサ
ンプリング領域)が上記推定された輪郭と重なるか否か
の判定結果に基づいて、各リサンプリング点の濃度を決
定するようにしたことを特徴とする。
【0014】上記輪郭の推定は、例えば、予め用意され
た複数種類の参照パターンと各リサンプリング点近傍の
局所パターンとの間でパターンマッチングを行なうこと
により、該当する参照パターンを見つけ出し、各参照パ
ターン毎に予め記憶されている輪郭定義式に基づいて輪
郭データを求める。また、上記輪郭の修正は、定義式か
ら求めた原画像中の輪郭データにおける所定の変化点を
見つけ出し、これらの変化点の値に基づいて、滑らかな
変化をもつ輪郭データに変換する。
【0015】また、本発明によるディジタル画像データ
変倍装置は、原画像データを記憶するためのメモリ手段
と、変倍画像の画素位置に対応する原画像上のリサンプ
リング点の位置を算出する手段と、上記リサンプリング
点と対応する原画像上の格子周辺にある所定個数の画素
の値を上記メモリ手段から読み込むための手段と、読み
込んだ周辺画素の値を判定して輪郭情報を生成するため
の手段と、原画像上の各リサンプリング点の濃度を上記
輪郭情報に基づき決定するための手段とを備えたことを
特徴とする。
【0016】
【作用】本発明によれば、原画像上の画素連結状態から
画像パターンの輪郭を推定し、更に、推定した輪郭を所
定のルールに基づき更新することによって、より自然で
精密な輪郭を求め、この輪郭と各リサンプリング点との
位置関係から、各リサンプリング点の値を求めるように
しているため、従来方式で特に斜線方向のパターンに発
生していた不自然な段差を解消した変倍画像を得ること
ができる。
【0017】また、各リサンプリング点を中心に、大き
さが変倍率により決まる所定サイズの判定領域を設定
し、この判定領域と上記輪郭との位置関係によりリサン
プリング点の濃度を決定するようにしているため、リサ
ンプリング点との比較では非接触領域として無視された
であろう細い黒画素領域を変倍画像中に生かすことがで
きる。
【0018】更に、上記判定領域をリサンプリング点の
位置とその周囲の輪郭に応じて最適に補正するようにす
ると、変倍後の線幅の変動(原画像上で同じ線幅の線同
士が、変倍後違う線幅の線同士に変換される)を防ぐこ
とができる。この結果、輪郭の滑らかさを保持したま
ま、最低線幅(例えば、1dotの線幅)の細線を縮小
処理時に消失させることなく、外観のよい変倍画像をえ
ることが可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例として、ワードプロ
セッサにおける画像パターンの変倍処理について説明す
る。
【0020】図1は、本発明による変倍処理の基本ステ
ップを示す図であり、(A)は、変倍処理の対象となる
原画像を示す。ここでは、32×32ドットの明朝体文
字「壬」を変換対象とする。本発明の第1ステップで
は、上記原画象(A)における画素の連結状態に基づい
て、(B)のように最適な輪郭を推定する。第2ステッ
プでは、上記輪郭推定画像(B)に対して、(C)に示
すように細線の消失、擦れを防ぐためヒンティング処理
を施し、画像(C)に画素補間を施して目的倍率の変倍
画像(D)を生成する。以上の処理により、原画像の輪
郭の滑らかさを保持したまま、細線の消失、擦れのない
変倍画像を得ることができる。
【0021】図2は、本発明を適用したワードプロセッ
サのハードウェア構成を示す図である。ワードプロセッ
サは、コマンド等を入力するためのキーボード1と、文
書データ等を印刷するためのプリンタ2と、文書データ
等を表示するためのディスプレイ3と、プロセッサ4
と、文書データを記憶するためのファイル装置5と、変
倍処理に使用する参照パターン、更新ルール、補正パタ
ーンを格納するための参照パターンファイル6、更新ル
ールファイル7、補正パターンファイル11と、上記プ
ロセッサ4が実行する各種プログラムを格納するための
プログラムメモリ8と、上記プロセッサ4が作業領域あ
るいはデータ格納領域として利用するデータモリ9と、
これらの要素を相互接続するバス10とから構成され
る。
【0022】本発明に関して言えば、プログラムメモリ
8は、変倍処理の全体動作を制御するためのプログラム
ルーチンを格納する全体制御部81と、変倍対象となる
画像パターンの輪郭を推定するためのプログラムルーチ
ンを格納する輪郭推定部82と、輪郭推定部82で推定
した輪郭に基づいてリサンプリング処理を実行し、変倍
画像を生成するためのプログラムルーチンを格納する画
素補間部83とを有する。 また、データメモリ9は、
変倍対象となる画像パターンを格納するための画像パタ
ーン格納領域91と、輪郭推定部82で推定した輪郭パ
ターンを格納するための輪郭パターン格納領域92と、
画素補完された更新用の輪郭パターンを格納するための
領域93と、作業領域94とを有する。
【0023】図3は、ディジタル画像の変倍処理の原理
を説明するための図であり、白丸印は画素を示す。図に
おいて、(a)は原画像、(b)は上記原画像(a)の
左上位置の画素を原点として、1/α倍に変倍した画像
を表す。
【0024】原画像(a)中の各画素の位置は、画素間
隔を1としたx、y座標によって、また、変倍画像
(b)の各画素は、画素間隔を1としたX、Y座標によ
って表される。変倍画像(b)における点Q(X,Y)
(X、Y∈自然数+{0})に対応する原画像(a)の
点P(x,y)(x=α・X、y=α・Y:・は積を表
す)をリサンプリング点と呼ぶ。
【0025】(c)は上記原画像(a)をさらに詳細に
示した図である。リサンプリング点Pの周囲に位置した
4個の画素で囲まれた領域を「格子」と呼ぶ。「ix、
iy」は、点Pの座標値(x、y)の整数部であり、
「dx、dy」は、上記座標値(x、y)の小数部であ
る。格子の1辺の長さは「1」であり、(dx,dy)
は格子内における点Pの座標を表す。本明細書では、
(dx,dy)を点Pの「格子内座標」と呼ぶことにす
る。なお、(ix,iy)は、格子の左上画素の位置を
表しており、以後の説明では、各格子の位置は、格子の
左上画素の位置(ix,iy)によって表すことにし、
原画像の幅×高さは、xlimt×ylimt(do
t)であるとする。
【0026】変倍後の画像の点Qに位置する画素の濃度
(黒又は白)は、この点Qと対応する原画像上のリサン
プリング点Pの濃度(黒又は白)により決定される。本
発明の方式では、リサンプリング点Pの濃度の決定方法
に特徴がある。
【0027】図4は、本発明による変倍処理の基本フロ
ーチャートである。ステップ1000で、画像パターン
格納領域91に格納された原画像の輪郭を推定し、ステ
ップ2000では、上記ステップ1000で推定した輪
郭データをもとにリサンプリング処理を実行し、変倍画
像を生成する。
【0028】図5は、ステップ1000行なう輪郭推定
処理の概要を示すフローチャートである。ステップ11
00では、画像パターン格納領域91に格納された原画
像と参照パターンファイル6に格納されている参照パタ
ーンとの局所パターンマッチングにより、原画像におけ
る画素の連結状態を認識し、原画像に含まれる画像パタ
ーンの輪郭を推定する。ステップ1200では、上記ス
テップ1100で推定した輪郭データを、更新ルールフ
ァイル7に格納されている更新ルールにより更新し、よ
り精密な輪郭を推定する。
【0029】図6は、原画像上の1つの格子20とその
周囲に位置する16個の画素との関係を示した図であ
る。格子20内にハッチングで示した領域が、注目して
いる格子内における黒画素が担う領域(以下、「黒領
域」と呼ぶ)である。ステップ1000で行なう輪郭推
定は、原画像の各格子内における黒領域を推定し、その
黒領域と白領域との境界により、画像の輪郭を推定す
る。図6で、破線で示した黒白境界が、注目している格
子において推定された輪郭である。本発明の変倍方式で
は、図3に示したリサンプリング点Pと上記した黒領域
との位置関係により、点Pの濃度を決定する。
【0030】図7は、ステップ1100で行なう局所パ
ターンマッチングによる輪郭推定の詳細を示すフローチ
ャートである。図中、変数ix、iyは、図3で説明し
た格子位置座標と対応している。
【0031】ステップ1110では、変数ix、iyを
初期化し、原画像の左上に位置する格子を処理対象とし
て選ぶ。ステップ1120では、格子(ix,iy)の
周囲16画素の値を読み込む。
【0032】格子周囲の16画素の値の読み込みは、例
えば、次のようにして行なう。
【0033】図8の(a)において、アルファベットa
〜pが、ステップ1120で読み出すべき格子周囲の1
6画素を示す。これらの画素は、黒画素なら値「1」、
白画素なら値「0」をとる。画素f、g、j、kは、処
理対象となる格子(ix,iy)の4辺を形成する画素
(以下、これらの画素を「周囲4画素」という)であ
る。画像の縁に近い格子が処理対象となったときは、格
子周囲の16画素の1部が欠けた状態となる。その場合
は、原画像の外側には白画素が充填されているものと仮
定し、欠けた画素をこれらの白画素で補った形で格子周
囲の16画素を抽出する.図8の(b)は、格子周囲の
16画素a〜pの値(「1」または「0」)を、2バイ
ト長のコードデータとしてコード化した例である。
【0034】図7のステップ1130では、ステップ1
120で読み込んだ格子周囲の16画素が持つ白黒のパ
ターンと、参照パターンファイル6に格納されている参
照パターンとのパターンマッチングを実行する。
【0035】図9〜図12は、参照パターンファイル6
に格納されている参照パターンの代表例を示す。これら
のパターンにおいて、太い実線で囲んだ部分が格子(i
x,iy)を表し、白丸印は白画素、黒丸印は黒画素を
表している。丸印のない画素位置には、黒画素、白画素
のいずれが来てもよいこと(don’t care)を
示している。格子(ix,iy)内でハッチングで示し
た領域は、各パターンに対応した黒領域を示し、破線
は、推定した輪郭を示す。
【0036】図9〜図12は、格子(ix,iy)の周
囲4画素の状態により、Type−1〜Type−4に
分類してある。
【0037】図9は、格子周囲4画素のうち左上画素だ
けが黒画素となっているType−1に属した参照パタ
ーン(a)〜(c)、(otherwise)を示す。
【0038】図10は、格子周囲4画素のうち、右上画
素と左下画素だけが黒画素となっているType−2に
属した参照パターン(a)、(b)、(otherwi
se)を示す。
【0039】図11は、周囲4画素のうち左上と左下画
素だけが黒画素となっているType−3に属した参照
パターン(a)〜(f)、(otherwise)を示
す。図12は、周囲4画素のうち右下画素だけが白画素
となっているType−4に属した参照パターン(a)
〜(c)、(otherwise)を示す。
【0040】格子(ix,iy)の周囲4画素を観察
し、例えば周囲4画素のうち1画素のみが黒画素であれ
ば、その黒画素が格子の左上に位置する様に画像を回転
した上で、図9に示したType−1の参照パターンと
比較する。原画像をType−1の参照パターン(a)
〜(c)と順次に比較し、いずれとも一致しない場合は
パターンotherwiseを適用する。周囲4画素の
黒画素の状態がその他の場合も、上記と同様の考え方で
対処する。また、参照パターンとしては特にとりあげな
かったが、周囲4画素が全て白、又は黒の場合は、その
格子内を全白、又は全黒の領域とすればよい。これら参
照パターンにより、原画像上の全ての格子について、格
子内の黒領域を推定する。
【0041】参照パターンを機能別に分類すると次の様
になる。 (1)傾き±1の輪郭を保持したパターン:Type−
1のotherwise、Type−2のotherw
ise、Type−4のotherwise、 (2)傾き±1/2の輪郭、及び傾き±2の輪郭を保持
したパターン:Type−1〜4の(a)〜(b)、 (3)水平、垂直方向の輪郭を保持したパターン:Ty
pe−3のotherwise、 (4)水平、垂直方向の輪郭の直交部を保持したパター
ン:Type−4の(c)、 (5)水平、垂直方向の輪郭の交差角部を保持したパタ
ーン:Type−1の(c)、 (6)推定した輪郭を平滑化するためのパターン:Ty
pe3の(c)〜(f)。
【0042】上述した各参照パターンにおける黒領域の
定義方程式を図24に示す。図中、変数dx、dyは、
図3と対応している。上記した変倍方式では、黒領域の
境界を全て含むものとしたが、境界を全て含まなくす
る、もしくはその他の一貫したルールを適用しても構わ
ない。なお、ステップ1130で行なう上述した参照パ
ターンと原画像とのパターンマッチングの詳細について
は、図13を参照して後述する。
【0043】図7に戻って、ステップ1140では、i
xの限界をチェックする。ここで、ix<xlimt−
2なら、ステップ1150へ進む。ステップ1150で
は、格子の座標値(ix,iy)を主走査方向(水平方
向)に更新し、ステップ1120へ戻る。ix<xli
mt−2でなければ、ステップ1160でiyの限界を
チェックする。もし、iy<ylimt−2ならば、ス
テップ1170へ進み、格子の座標値(ix,iy)を
副走査方向(垂直方向)に更新するとともに、座標値i
xをライン先頭の値(=0)に設定した後、ステップ1
120に戻る。iy<ylimt−2でなければ、この
ルーチンを終了する。
【0044】図13は、ステップ1130で行なう原画
像と参照パターンとのパターンマッチングの詳細を示す
フローチャートである。
【0045】ステップ1131では、図7のステップ1
120で読み込んだ格子周囲16画素のうち、特に格子
(ix,iy)の周囲4画素の状態が、Type−1〜
Type−4のどれに該当するかを判定する。周囲16
画素のパターンを図8の(b)に示した形式で読み込ん
だ場合、周囲4画素のTypeの判定は、例えば、次の
ようにして行なう。以下の説明では、図8の(b)に示
した2バイトにコード化された周囲16画素パターンを
「pattern」と記す。
【0046】 pattern & (0660)16=(0400)16 or =(0200)16 or =(0020)16 or =(0040)16 → Type−1 pattern & (0660)16=(0420)16 or =(0240)16 → Type−2 pattern & (0660)16=(0440)16 or =(0600)16 or =(0220)16 or =(0060)16 → Type−3 pattern & (0660)16=(0640)16 or =(0620)16 or =(0260)16 or =(0460)16 → Type−4 pattern & (0660)16=(0660)16 → 4画素全黒 pattern & (0660)16=(0000)16 → 4画素全白 ここで、記号「&」は論理積の演算子を表す。
【0047】ステップ1131で実行した周囲4画素の
パターンタイプ判定の結果、全てが白または黒画素の場
合(ステップ1132)は、ステップ1135に進み、
ステップ1131で推定した輪郭パターンを輪郭パター
ン格納領域92に格納する。格納する輪郭パターンの内
容については、図14を用いて後述する。
【0048】周囲4画素が、全黒または全白以外の場合
は、ステップ1133に進む。ステップ1133では、
図7のステップ1120で読み込んだ格子周囲16画素
中の周囲4画素が、ステップ1131で判定したパター
ンタイプの参照パターン(参照パターンファイル6に格
納されている参照パターン)と照合できる位置関係とな
るように、格子周囲16画素を回転処理(正規化)す
る。例えば、ステップ1131でType−1と判定さ
れた場合、ステップ1120で読み込んだ周囲16画素
パターン中の周囲4画素パターンにおける黒画素が左上
に位置する様に、画素パターンを回転する。
【0049】例えば、patternを反時計周りに9
0度だけ回転するためには、次の様にすればよい。図8
の(a)において、周囲16画素を4×4の行列とみな
すと、第4行の画素m、n、o、pを第4列の画素p、
l、h、dの位置に変換するには、次の様なテーブルを
用意する。
【0050】 r[ 0]=(0000)16 r[ 8]=(0001)16 r[ 1]=(1000)16 r[ 9]=(1001)16 r[ 2]=(0100)16 r[10]=(0101)16 r[ 3]=(1100)16 r[11]=(1101)16 r[ 4]=(0010)16 r[12]=(0011)16 r[ 5]=(1010)16 r[13]=(1011)16 r[ 6]=(0110)16 r[14]=(0111)16 r[ 7]=(1110)16 r[15]=(1111)16 上記テーブルにより、r[pattern & (000
f)16]は、図8の(a)における第4行の画素m、
n、o、pを、第4列の画素p、l、h、dの位置に変
換し、その他の12画素に0を充填した4×4パターン
を生成する。
【0051】よって、実際のpatternを反時計周
りに90度だけ回転処理して得られるpattern’
は、記号「&」を論理積演算子、「>>」を右シフト演
算子、「<<」を左シフト演算子とすると、 pattern’= r[ pattern & (000f)16] + (r[(pattern>> 4) & (000f)16]<<1)+ (r[(pattern>> 8) & (000f)16]<<2)+ (r[(pattern>>12) & (000f)16]<<3) として求めることができ、上記演算をn回(n=0、
1、2、3)繰り返すことにより、周囲16画素の正規
化が終了する。
【0052】ステップ1134では、参照パターンファ
イル6に格納してある該当タイプの参照パターンと、ス
テップ1133で正規化したpattern’とのパタ
ーンマッチングを行う。このパターンマッチングは、次
の様にする。
【0053】 Type−1: pattern’& (66e4)16=(4480)16→(a) pattern’& (2fe0)16=(2c00)16→(b) pattern’& (6ee0)16=(4c00)16→(c) 上記以外 →otherwise Type−2: pattern’& (7fee)16=(2244)16→(a) pattern’& (7ffe)16=(03c0)16→(b) 上記以外 →otherwise Type−3: pattern’& (276e)16=(2448)16→(a) pattern’& (e672)16=(8442)16→(b) pattern’& (3766)16=(2444)16→(c) pattern’& (6673)16=(4442)16→(d) pattern’& (666e)16=(4448)16→(e) pattern’& (e666)16=(8444)16→(f) 上記以外 →otherwise Type−4: pattern’& (2776)16=(2644)16→(a) pattern’& (07f6)16=(07c0)16→(b) pattern’& (0776)16=(0744)16→(c) 上記以外 →otherwise ここで、記号「&」は論理積演算子を表す。
【0054】図25に、ステップ1135で格納する輪
郭パターンのデータ内容を示す。
【0055】項目「ki」「li」(i=1〜3)に
は、ステップ1134で推定した黒領域の輪郭を示す次
の方程式(記号「・」は積を表わす) k1・dx+k2・dy+k3=0、 l1・dx+l2・dy+l3=0、 の各係数が設定される。境界が1つしかない場合は、l
i=0(i=1〜3)を格納する。
【0056】「領域属性」には、黒領域を表現する次の
2つの領域 k1・dx+k2・dy+k3≦0、 l1・dx+l2・dy+l3≦0 において、黒領域がこれら2つの領域の積集合(=
「2」)か和集合(=「3」)かの種別を格納する。境
界が1つしかない場合は、領域属性に1を格納する。
【0057】「回転角」には、ステップ1120で読み
込んだ16画素パターンと参照パターンのマッチングを
取るのに要した回転角度を格納する。
【0058】「ラベル」には、ステップ1134でマッ
チングした参照パターンの種別を格納する。例えば、ス
テップ1134においてステップ1120で読み込んだ
16画素パターンを反時計周りに90度回転したとき、
参照パターンType−2の(a)とマッチングしたな
らば、k1=2、k2=−4、k3=−1、l1=−
2、l2=4、l3=−3、領域属性=2、回転角=9
0、ラベル=2aとなる。格子内が全黒または白である
場合は、項目「ラベル」に、全黒または白を示す所定の
ラベルを格納し、その他の項目を全て「0」とすればよ
い。
【0059】図14は、ステップ1200で行なう輪郭
パターン更新処理の内容を示すフローチャートである。
【0060】ステップ1210では、輪郭パターン格納
領域92に格納された輪郭パターンデータを、更新用輪
郭パターン格納領域93に複写する。
【0061】ステップ1220では、輪郭パターン格納
領域92に格納された輪郭パターンデータを参照し、更
新ルールファイル7に格納された更新ルールに従って、
更新用輪郭パターン格納領域93に格納された輪郭パタ
ーンデータを更新する。以下、ステップ1220で行な
う更新ルール適用の具体例として、傾き±1/n、±n
(n≧3:自然数)のディジタル斜線の輪郭を推定する
場合の更新ルールについて説明する。
【0062】図15は、傾き1/5のディジタル斜線に
ついて、輪郭パターン更新前の状態(a)と輪郭パター
ン更新後の状態(b)を示す。ハッチングを付した部分
が黒領域、破線が輪郭を示す。各格子内に記述されたア
ルファベットは、図24に示したラベルと対応してい
る。ただし、周囲4画素が全て黒の格子は、図15では
ラベルBと記述している。
【0063】ステップ1220では、図15で△印を付
して示したディジタル斜線の変化点に現れるラベル配列
3d、4b、1b、3fを、輪郭パターン格納領域92
にある輪郭パターンデータから抽出する。次に、1ラス
タ上から同じラベル配列3d、4b、1b、3fを検出
し、2つのラベル配列の間隔からディジタル斜線の傾き
を検出する。検出した傾きに基づいて新たな輪郭パター
ンを生成し、更新用輪郭パターン格納領域93に格納さ
れている対応する輪郭パターンデータを更新する。
【0064】図15の(b)において、n1〜n6は、
更新された輪郭パターンのラベルを示す。なお、輪郭の
下部については、▽印を付して示したディジタル斜線の
変化点に現れるラベル配列について、上記と同様の考え
方で処理すればよい。また、以上と同様な考え方によ
り、傾き±1/n、±n(n≧3:自然数)のディジタ
ル斜線の輪郭も正確に推定できる。
【0065】図16と図17は、ステップ1220で行
なう更新ルール適用処理の詳細を示すフローチャートで
ある。
【0066】図16、図17において、変数xi、yi
は、図3と対応している。ステップ1221〜1224
では、変数ix、iyの初期設定を行なう。ステップ1
225で、輪郭パターン格納領域92に格納された格子
(ix,iy)のラベルを判定し、もしラベルが「3
d」(これはType−3のパターン(d)を意味す
る)の場合はステップ1228に進む。ステップ122
8では、処理対象となっている格子と所定の位置関係に
ある格子(ix+1,iy)、(ix+1,iy−1)
(ix+2,iy−1)のラベルをチェックし、それぞ
れが「4b」、「1b」、「3f」であれば(変化点を
検出した場合)、図17に示すステップ1229に進
む。
【0067】上記ステップ1225で、輪郭パータン格
納領域92に格納された格子(ix,iy)のラベルが
「3d」でない場合は、ステップ1226に進み、ix
の限界をチェックする。ここで、ix<xlimt−8
なら、ステップ1224へ戻る。ix<xlimt−8
でなければ、ステップ1227でiyの限界をチェック
する。もし、iy<ylimt−3ならば、ステップ1
222へ戻り、そうでなければ、このルーチンを終了す
る。
【0068】図17において、ステップ1229では、
カウンタc、変数ix’、iy’の値を初期設定する。
次に、ステップ1230で、輪郭パターン格納領域92
に格納された格子(ix’,iy’)のラベルをチェッ
クし、もし、ラベルが「3d」(Type−3のパター
ン(d))であれば、ステップ1234に進む。
【0069】ステップ1234では、処理対象となって
いる格子と所定の位置関係にある格子(ix’+1,i
y’)、(ix’+1,iy’−1)(ix’+2,i
y’−1)のラベルをチェックし、それぞれのラベルが
「4b」、「1b」、「3f」であれば(変化点を検出
した場合)、ステップ1235に進む。ステップ123
5では、この時点でのカウンタ値cから、斜線の傾き
(=1/c)を算出し、これをもとに、更新用輪郭パタ
ーン格納領域93に格納されている格子(ix+n,i
y−1)(n=1〜c+1:自然数)の輪郭パターンを
更新した後、ステップ1226に進む。なお、上記ステ
ップ1234で、上記所定位置関係にある格子のラベル
が「4b」、「1b」、「3f」でなければ(変化点を
検出していない場合)、輪郭パターンを更新することな
くステップ1226に進む。
【0070】前記ステップ1230で、輪郭パターン格
納領域92に格納された格子(ix’,y’)のラベル
が「3d」でない場合は、ステップ1231に進み、輪
郭パターン格納領域92に格納された格子(ix’,i
y’)のラベルが「3o」(Type−3のパターンo
therwise)か否かをチェックする。もし、ラベ
ルが「3o」でなければステップ1226に進み、ラベ
ルが「3o」であれば、ステップ1232に進み、i
x’の限界をチェックする。ここで、ix’≧xlim
t−5ならばステップ1226へ進み、ix’<xli
mt−5なら、ステップ1233でix’、cの値をイ
ンクリメントした後、ステップ1230へ進む。
【0071】上述した輪郭パターンの更新ルールについ
ては、他にも種々の変形が考えられる。例えば、必要点
数の変化点を検出し、それらを制御点として、ベジェ
(Bezier)曲線、スプライン(Spline)曲
線、円弧等を用いて輪郭を推定するようにしてもよい。
また、直線、曲線等の交差部を精密に保持するための更
新ルール等を用意してもよい。
【0072】図18は、図4のステップ2000で行な
う画素補間処理の内容を示すフローチャートである。ス
テップ2100では、リサンプリング円の半径を計算す
る。ここで言う「リサンプリング円」は、従来方式にお
ける「リサンプリング点」に対応し、これにより、ステ
ップ1000で推定した輪郭の滑らかさを保持したま
ま、縮小時に細線の消失や擦れが発生しない変倍処理を
可能にする。ステップ2200では、ステップ1000
で推定した輪郭をもとにリサンプリング処理を実行し、
目的の変倍画像を生成する。
【0073】図19は、リサンプリング円について説明
するための図である。図中、白丸印と黒丸印は、それぞ
れ原画像を構成する白画素と黒画素を示す。また、ハッ
チングで示した領域は、ステップ1000で推定した線
幅が1dot(最低線幅)の垂直線を示す黒領域であ
り、×印はリサンプリング点を示す。
【0074】図19は、原画像を1/α(α>1)倍に
縮小する例を示しており、リサンプリング点(×印)の
間隔は「α」である。
【0075】従来の方式では、リサンプリング点が黒領
域に含まれる場合は、その点の濃度を「黒」とし、リサ
ンプリング点が黒領域に含まれていなければ、その点の
濃度を「白」としていた。このため、図19に示した様
に、リサンプリング点が、線幅の細い黒領域に接触する
ことなく、その黒領域をまたぐ形で通過した場合、縮小
処理時に、上記黒領域が示す細線部分が消失したり、こ
の部分で擦れが発生するという問題があった。
【0076】本発明では、リサンプリング点を中心とす
る半径rの円(リサンプリング円)を考える。リサンプ
リング円の1部が黒領域と重なる場合は、リサンプリン
グ点の濃度を「黒」とし、重なり部分がないときは、濃
度を「白」とする。この様にしてリサンプリング点の濃
度を決定すれば、ステップ1000で推定した輪郭の滑
らかさを保持したまま、縮小時に線の擦れや消失を防止
できる。
【0077】リサンプリング円の半径rは、倍率が1/
αの場合、次の様にして求める。 r+1+r=α ∴r=max((α−1)/2,0) 上式から判るように、本発明の変倍方式では、拡大処理
時にはリサンプリング点(半径0のリサンプリング円)
でリサンプリング処理を実行し、縮小処理時には半径r
のリサンプリング円でリサンプリング処理を実行する。
【0078】図20は、リサンプリング円の効果を示す
ための図である。ハッチングで示した部分が、ステップ
1000で推定したディジタル斜線(傾き:−1、線
幅:1dot)の黒領域である。従来方式のように、リ
サンプリング点(×印)でリサンプリング処理を行なう
と、これらのリサンプリング点と重なりを持たない上記
斜線部分は消失してしまう。これに対し、図19で説明
した半径r=(α−1)/2のリサンプリング円でリサ
ンプリング処理を行なうと、上記斜線部分の消失を防ぐ
ことができ、斜線の滑らかさも保持できる。
【0079】図21は、ステップ2200で行なう濃度
決定処理の詳細を示すフローチャートである。図中、変
数X、Y、x、yは、図3で説明した符号と対応してい
る。
【0080】先ず、ステップ2210で、変数X、Yの
初期設定を行ない、次のステップ2220で、変倍後の
画像における各画素の位置(X,Y)と対応する原画像
上のリサンプリング点の位置(x,y)を算出する。ス
テップ2230では、各リサンプリング位置(x,y)
を中心とする半径r=max((α−1)/2,0)の
リサンプリング円と、ステップ1000で推定した黒領
域とが接触する(重なる)か否かを判定する。もし、こ
れらが接触している場合(ステップ2250)は、リサ
ンプリング位置(x,y)の濃度を「黒」とし、接触し
ていない場合(ステップ2260)は、濃度を「白」と
する。
【0081】次に、ステップ2270で、Xの限界をチ
ェックする。ここで、もしX+1<(xlimt−1)
/αなら、ステップ2290で格子座標(X,Y)の値
を主走査方向に更新し(X=X+1)、ステップ222
0へ戻る。X+1<(xlimt−1)/αでなけれ
ば、ステップ2280で、Yの限界をチェックする。こ
こで、もしY+1<(ylimt−1)/αならば、ス
テップ2300で、格子座標(X,Y)の値を副走査方
向に更新し(Y=Y+1)し、X座標の値を初期値0に
設定した後、ステップ2220へ戻る。Yの値が限界値
に達していれば、このルーチンを終了する。
【0082】図22は、拡大処理における本発明の効果
を示す図である。(a)は、32×32dotの明朝体
文字フォントからなる原画像、(b)は、上記原画像を
従来の変倍方式により5倍に拡大して得られた文字フォ
ント、(c)は、上記原画増を本発明の変倍方式により
5倍に拡大した場合の文字フォントを示す。文字フォン
ト(b)から明らかなように、従来方式では、各フォン
トの斜め方向のストロークにおいてドット段差が拡大
し、画質が低下している。これに対し、本発明の方式に
よれば、フォントの縦、横、斜めの各方向において、ス
トロークが滑らかに描かれ、高画質の変倍パターンが得
られる。
【0083】図23は、縮小処理における本発明の効果
を示す図である。(a)は、32×32dotの明朝体
文字フォントに相当する原画像、(b)は、上記原画像
を従来の方式で0.7倍に縮小処理して得られる画像、
(c)は、上記原画像を本発明の方式により0.7倍に
縮小処理して得られる画像を示す。従来の方式によれ
ば、フォントの斜め方向のストロークにドット段差が発
生し、細いストロークの1部が擦れ、画質が低下してい
る。これに対し、本発明の方式によれば、フォントの各
方向のストロークを滑らかさを保持したまま、細いスト
ロークを消失することなく、縮小画像に変換できる。
【0084】以上の実施例では、ドットパターンとして
与えられた画像パターンを変倍処理の対象にしたが、ア
ウトラインフォント等のように、予め輪郭情報を持った
画像パターンについても本発明の画素補間による変倍方
式を適用することができる。
【0085】次に、変倍画像における線幅変動を防止で
きるようにした本発明の他の実施例について説明する。
【0086】本実施例では、説明を簡潔にするため、幅
方向、高さ方向に等倍率で変倍することを仮定する。幅
方向、高さ方向の倍率が異なる場合(扁平倍率)は、 rx=max((αx−1)/2,0) ry=max((αy−1)/2,0) (幅、高さ方向の倍率が、1/αx、1/αyの時) で決まる値rx、ryを、x軸方向、y軸方向の径とす
る楕円を考え(リサンプリング楕円)、このリサンプリ
ング楕円によるリサンプリング処理を実行すればよい。
【0087】上述のリサンプリング円に対し、その半径
rを周囲の輪郭の形状に応じて最適な値に補正すること
によって、以下に述べるように、変倍後の水平垂直線の
線幅変動(原画像上で同じ線幅を持つ直線同士が、変倍
後異なる線幅を持つ直線同士に変換される)を防止でき
る。
【0088】図26は、変倍時に線幅変動が発生する原
理を示すための図である。図において、ハッチングで示
した領域は、ステップ1000で推定した線幅2dot
の垂直線100と垂直線200の黒領域を示す。垂直線
100では、線幅方向に並ぶ2つのリサンプリング円が
黒領域と重なりを持つため、線幅2dotの垂直線に変
倍される。一方、垂直線200では、線幅方向に並ぶ1
つのリサンプリング円が黒領域と重なりを持つため、線
幅1dotの垂直線に変倍される。この例から判るよう
に、原画像上で同じ線幅を持つ直線であっても、各々の
黒領域と重なりを持つリサンプリング円の数が異なった
場合、変倍後の画像上では互いに異なる線幅を持つ直線
に変換され、結果的に線幅変動が生じる。
【0089】図27は、図26に示したリサンプリング
円によるリサンプリング処理を、通常のリサンプリング
点によるリサンプリングに置き換えて示した図である。
図26のように、垂直線に対して半径rのリサンプリン
グ円でリサンプリング処理すると言うことは、等価的
に、図27に示すように、ステップ1000で推定した
黒領域を左右(線幅方向)にそれぞれrだけ膨張させた
黒領域(以下、「仮想黒領域」と呼ぶ)に対して、リサ
ンプリング点でリサンプリング処理(仮想黒領域に入る
リサンプリング点の濃度を「黒」とする)することに等
しい。
【0090】仮想黒領域110の左側の黒白境界と仮想
黒領域110に最初に入るリサンプリング点300との
距離をd1とし、仮想黒領域210の左側黒白境界と仮
想黒領域210に最初に入るリサンプリング点400と
の距離をd2とすると、上述した線幅変動が生じる原因
は、一般に、d1≠d2となること、すなわち、最初に
仮想黒領域に入るリサンプリング点の黒白境界からの変
位が状況に応じて変動することに起因する。
【0091】図28は、リサンプリング円の半径rの補
正値Δrxを決定するための方法を示す図である。図に
おいて、Δrx1、Δrx2が補正値を示す。垂直線の
線幅変動防止のための補正値Δrxは、具体的には、仮
想黒領域に最初に入るリサンプリング点(リサンプリン
グ円の中心)の座標を(x,y)とした場合、 Δrx=垂直線の黒領域の左黒白境界と点(x+r,
y)との距離 によって決定される。上記補正値Δrxは、例えば、リ
サンプリング位置(リサンプリング円の中心)が垂直線
の仮想黒領域に最初に入る時(点300、点400に位
置)で上記式に基づいて算出し、リサンプリング位置
(リサンプリング円の中心)が垂直線の仮想黒領域から
出た時(点500、点600の位置)、半径をr+Δr
xに補正したリサンプリング円によってリサンプリング
処理を実行し、この後、補正を解除(Δrx=0)す
る。
【0092】図29は、リサンプリング円に対して上述
した補正を施してリサンプリング処理を実行した場合の
効果を、通常のリサンプリング点によるリサンプリング
処理に置き換えて示した図である。垂直線に関して補正
処理したリサンプリング円でリサンプリング処理すると
言うことは、図29に示すように、仮想黒領域を、その
左側黒白境界が点300、点400と重なる位置まで右
シフト(以下、これを、「補正後の仮想領域」と呼ぶ)
した上で、各リサンプリング点でのリサンプリング処理
する(補正後の仮想黒領域に入るリサンプリング点の濃
度を「黒」とする)ことを意味する。
【0093】この方法によれば、補正後の仮想黒領域に
最初に入る点300、点400は、常に上記補正後の仮
想黒領域の左側黒白境界上に位置することになるため、
補正後の仮想黒領域におけるd1、d2の値が、d1=
d2(=0)となる。この結果、原画像上で互いに同じ
線幅を持つ垂直線は、黒領域と重なりを持つリサンプリ
ング円の数が同数になり、変倍画像上で同じ線幅を持つ
垂直線に変換される。尚、ここでは、d1=d2=0と
なる場合を示したが、補正値Δrxの算出方法を変えて
d1=d2=c(c:或る任意の実数値)とすることに
よって、変倍後の線幅を調節することも可能である。
【0094】水平方向の線幅の変動を防止するための補
正値Δryについても、上記と同様に、 Δry=水平線の黒領域の上黒白境界と点(x,y+
r)との距離 により決定できる。また、リサンプリング円の周囲のパ
タンに応じて、これら補正値Δrx、Δryを決定し、
リサンプリング円の半径を補正してリサンプリング処理
を行うことによって、水平/垂直線の線幅変動を防止す
ることができる。
【0095】図30は、ステップ2200で行なう上記
リサンプリング円の半径を補正した濃度決定処理の詳細
を示すフローチャートである。図中、変数X、Y、x、
yは、図3で説明した符号と対応している。Δrxは、
垂直線の線幅変動防止のための補正値を格納するための
変数、Δry[0]〜Δry[↓(xlimt−1)/
α↓]は、水平線の線幅変動防止のための補正値を格納
するための、↓(xlimt−1)/α↓+1個の変数
である(記号↓↓は、切捨てによる整数化を意味す
る)。(x,y)を中心とするリサンプリング円に対し
て補正処理をする際に、補正値ΔrxとΔry[x]を
使用する。
【0096】先ず、ステップ2210で、変数X、Y、
Δrx、Δry[0]〜Δry[↓(xlimt−1)
/α↓]の初期設定を行ない、次のステップ2220
で、変倍後の画像における各画素の位置(X,Y)と対
応する原画像上のリサンプリング点の位置(x,y)を
算出する。ステップ2230で、各リサンプリング位置
(x,y)を中心とする半径r=max((α−1)/
2,0)のリサンプリング円と、ステップ1000で推
定した黒領域とが接触する(重なる)か否かを判定し、
もし、これらが接触している場合は、ステップ2250
で、リサンプリング位置(x,y)の濃度を「黒」とす
る。
【0097】上記リサンプリング円が推定した黒領域と
接触していない場合は、ステップ2242で、各リサン
プリング位置(x,y)を中心とする半径r+Δrxの
リサンプリング円とリサンプリング位置の左方向に存在
する垂直線の黒領域との接触判定、及び、半径r+Δr
y[x]のリサンプリング円とリサンプリング位置の上
方向に存在する水平線の黒領域との接触判定を行なう。
これら2つの接触判定のうち何れか一方で接触すると判
定された場合(ステップ2244)、ステップ2250
でリサンプリング位置(x,y)の濃度を「黒」とし、
何れの接触もなければ、ステップ2260で濃度を
「白」とする。
【0098】次に、ステップ2265で、リサンプリン
グ位置(x,y)の周囲の輪郭の形状に応じて、補正値
Δrx、Δry[x]の設定と解除を行なう。ここで行
う処理の詳細については、図31〜図34で後述する。
この後、ステップ2270でXの限界をチェックし、も
しX+1<(xlimt−1)/αならば、ステップ2
290で、格子座標(X,Y)の値を主走査方向に更新
(X=X+1)した後、ステップ2220へ戻る。も
し、X+1<(xlimt−1)/αでなければ、ステ
ップ2280でYの限界をチェックし、もしY+1<
(ylimt−1)/αならば、ステップ2300で格
子座標(X,Y)の値を副走査方向に更新(Y=Y+
1)し、X座標の値を初期値0に設定し、更に、補正値
Δrxを0に初期化した後、ステップ2220へ戻る。
Yの値が限界値に達していれば、このルーチンを終了す
る。
【0099】図31〜図34は、ステップ2265で行
なうリサンプリング位置(x,y)での補正値Δrx、
Δry[x]の設定と解除の判定に用いるための補正パ
ターンの1例を示す。これらの補正パターンはファイル
11に格納されている。
【0100】×印はリサンプリング位置(x,y)を示
し、太い実線で囲んだ部分はリサンプリング位置(x,
y)のある格子、白丸印は白画素、黒丸印は黒画素を表
している。また、右上がり斜線のハッチング部分は、ス
テップ1000で推定した黒領域、rはリサンプリング
円の半径を表わしている。
【0101】以下の説明では、便宜上、太い実線で囲ん
だ格子内を3種類の領域に分けて考える。第1の領域
は、右下がり斜線によるハッチング部分で、これを「補
正値解除領域」と呼ぶことにする。第2の領域は、太い
破線で囲まれた部分で、これを「補正値伝播領域」と呼
ぶことにする。第3の領域は、その他の部分で、これを
「補正値設定領域」と呼ぶことにする。即ち、太い実線
で囲んだ格子内は、補正値解除領域と補正値伝播領域と
補正値設定領域の直和領域となる。
【0102】ステップ2265では、ステップ2260
により濃度「白」とされたリサンプリング位置に対して
は、補正値を解除(Δrx=0、Δry[x]=0)す
る。また、ステップ2250により濃度「黒」とされた
リサンプリング位置に対しては、図31〜図34に示す
補正パターンを参照して、補正値の設定と解除の判断を
行なう。
【0103】図31は、リサンプリング位置(x,y)
が、周囲4画素全て黒画素の格子に存在する場合を示し
ている。この時、1格子分上部もしくは左部に、Typ
e3−otherwiseもしくはType4−(c)
の参照パタンが、図31に示す状態で存在するか否かを
チェックする。もし、図31の(a)〜(f)の何れか
に該当する状態にあり、リサンプリング位置(x,y)
が補正値設定領域にあれば、図示した補正値hx、hy
を設定する。但し、(a)〜(f)でhx、hyの一方
のみ示されている場合、図示された補正値のみを設定
し、他方の補正値については設定しわないものとする。
【0104】補正値伝播領域にある場合は、hx、hy
共に新たな補正値は設定しない。即ち、既に設定されて
いる補正値がそのまま保持される。図31では、補正値
解除領域が存在しない(すなわち、補正値解除領域=空
集合)が、図32〜図34に示す様に、補正値解除領域
が存在して、そこにリサンプリング位置がある場合は、
補正値を解除(Δrx=0、Δry[x]=0)する。
【0105】図32は、リサンプリング位置(x,y)
がType3−otherwiseの格子内にあり、1
格子分上部もしくは左部にType1−(c)の参照パ
ターンが存在している場合を示す。図33は、リサンプ
リング位置(x,y)がType1−(c)の格子内に
ある場合を示す。図34は、リサンプリング位置(x,
y)がType4−(c)の格子内にある場合を示す。
図31〜図34の何れにも該当しない時、ステップ22
65では、新たな補正値は設定せず、従前の補正値を保
持する。
【0106】上記の例では、最大縮小率を0.5倍程度
とした場合の補正パターンの例を示したが、縮小率を更
に大きくしたい場合は、例えば、2格子分上部もしくは
左部に、Type3−otherwiseもしくはTy
pe4−(c)の参照パタンが図31に示す状態で存在
するか否かをチェックする等、補正パターンを拡張すれ
ばよい。
【0107】リサンプリング円によるリサンプリング処
理時に、その半径rに対し前述の補正処理をすることに
より、輪郭の滑らかさを保持したまま水平垂直線の線幅
変動を防止し、高画質な変倍処理を実現できる。本実施
例では、水平垂直線の線幅変動を防止するためのパター
ン例を示したが、その他にも、斜線、曲線の線幅変動を
防止するためのパターン等も考えられる。
【0108】図35は、上記実施例の効果の1例を示す
図である。(a)は、32×32dotの明朝体文字フ
ォントに相当する原画像、(b)は、上記原画像を従来
の方式で0.7倍に縮小処理して得られる画像、(c)
は、上記原画像を本発明の方式により0.7倍に縮小処
理して得られる画像を示す。従来の方式によれば、フォ
ントの斜め方向のストロークにドット段差が発生し、細
いストロークの1部が擦れ、水平垂直線の線幅も不揃い
になり、画質が低下している。これに対し、本発明の方
式によれば、フォント各方向のストロークの滑らかさを
保持し、細いストロークも消失せず、更に水平垂直線の
線幅変動もない縮小画像に変換できる。
【0109】以上の実施例では、ドットパターンとして
与えられた画像パターンを変倍処理の対象にしたが、ア
ウトラインフォント等のように、予め輪郭情報を持った
画像パターンについても、本発明の画素補間による変倍
方式を適用することができる。
【0110】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、原画像の輪郭の滑らかさ損なうことなく、ま
た、縮小処理時に細線部分の消失や擦れを生ずることな
く、画像の変倍処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変倍方法の基本概念を説明するた
めの図である。
【図2】本発明を実施するための装置構成の1例を示す
ブロック図である。
【図3】ディジタル画像の変倍処理の原理を説明するた
めの図である。
【図4】本発明による変倍方式の基本ステップを示すフ
ローチャートである。
【図5】輪郭推定処理1000の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図6】処理対象となる格子と周囲16画素との関係を
説明するための図である。
【図7】局所パターンマッチングによる輪郭推定処理1
100の詳細を示すフローチャートである。
【図8】格子周囲の16画素の読み込み処理を説明する
ための図である。
【図9】Type−1に属した参照パターンを示す図で
ある。
【図10】Type−2に属した参照パターンを示す図
である。
【図11】Type−3に属した参照パターンを示す図
である。
【図12】Type−4に属した参照パターンを示す図
である。
【図13】原画増と参照パターンとのマッチング処理1
130の詳細を示すフローチャートである。
【図14】輪郭パターン更新処理1200の詳細を示す
フローチャート図である。
【図15】更新ルールの適用例を説明するための図であ
る。
【図16】更新ルール適用処理1220の詳細を示すフ
ローチャートの第1部である。
【図17】更新ルール適用処理1220の詳細を示すフ
ローチャートの第2部分である。
【図18】画素補間処理2000の詳細を示すフローチ
ャート図である。
【図19】リサンプリング円を説明するための図であ
る。
【図20】リサンプリング円の適用効果を説明するため
の図である。
【図21】濃度決定処理2200の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図22】本発明による拡大処理の効果を説明するため
の図である。
【図23】本発明による縮小処理の効果を説明するため
の図である。
【図24】各種参照パターンの黒領域に関する方程式を
示す図である。
【図25】輪郭パターンに関するデータ内容を示す図で
ある。
【図26】変倍時に線幅変動が発生する原理を説明する
ための図である。
【図27】変倍時に線幅変動が発生する原理を説明する
ための図である。
【図28】リサンプリング円半径の補正値の決定方法を
説明するための図である。
【図29】リサンプリング円半径の補正値の決定方法を
説明するための図である。
【図30】濃度決定処理2200の他の実施例を示すフ
ローチャートである。
【図31】補正値更新判定のための補正パターン1を示
した図である。
【図32】補正値更新判定のための補正パターン2を示
した図である。
【図33】補正値更新判定のための補正パターン3を示
した図である。
【図34】補正値更新判定のための補正パターン4を示
した図である。
【図35】本発明による縮小処理の効果を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…キーボード、2…プリンタ、3…ディスプレイ、4
…プロセッサ、5…ファイル装置、6…参照パターン格
納ファイル、7…更新ルール格納ファイル、8…プログ
ラム格納メモリ、9…データ格納メモリ、10…バス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金澤 龍樹 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像における各リサンプリング点近傍の
    複数画素の連結状態から画像の輪郭を推定し、上記推定
    された輪郭を所定の規則で更新、修正することにより精
    密な輪郭を求めた後、各リサンプリング点を中心に、大
    きさが変倍率により決まる所定の判定領域(例えば、円
    形のリサンプリング領域)を設定し、この判定領域(リ
    サンプリング領域)が上記推定された輪郭と重なるか否
    かの判定結果に基づいて、各リサンプリング点の濃度を
    決定するようにしたことを特徴とするディジタル画像デ
    ータ変倍方法。
  2. 【請求項2】予め用意された複数種類の参照パターンと
    各リサンプリング点近傍の局所パターンとの間でパター
    ンマッチングを行なうことにより、該当する参照パター
    ンを見つけ出し、各参照パターン毎に予め記憶されてい
    る輪郭定義式に基づいて輪郭データを求めることにより
    前記輪郭を推定することを特徴とする請求項1に記載の
    ディジタル画像データ変倍方法。
  3. 【請求項3】上記輪郭の修正が、前記定義式から求めた
    原画像中の輪郭データにおける所定の変化点を見つけ出
    し、これらの変化点の値に基づいて行なわれることを特
    徴とする請求項2に記載のディジタル画像データ変倍方
    法。
  4. 【請求項4】リサンプリング点の位置とその周囲の前記
    推定された輪郭に応じて前記判定領域の補正値を計測
    し、前記判定領域と前記推定された輪郭が重ならないと
    きには上記補正値により前記判定領域を補正し、補正し
    た判定領域(リサンプリング領域)が前記推定された輪
    郭と重なるか否かの判定結果に基づいて、各リサンプリ
    ング点の濃度を決定するようにしたことを特徴とする請
    求項1〜請求項3の何れかに記載のディジタル画像デー
    タ変倍方法。
  5. 【請求項5】原画像データを記憶するためのメモリ手段
    と、変倍画像の画素位置に対応する原画像上のリサンプ
    リング点の位置を算出する手段と、上記リサンプリング
    点と対応する原画像上の格子周辺にある所定個数の画素
    の値を上記メモリ手段から読み込むための手段と、読み
    込んだ周辺画素の値を判定して輪郭情報を生成するため
    の手段と、原画像上の各リサンプリング点の濃度を上記
    輪郭情報に基づき決定するための手段とを備えたことを
    特徴とするディジタル画像データ変倍装置。
  6. 【請求項6】前記輪郭データ生成手段が、生成された輪
    郭情報を所定の規則に基づいて修正するための手段を有
    し、前記各リサンプリング点の濃度決定が上記修正され
    た輪郭情報に基づいて行なわれることを特徴とする請求
    項4に記載のディジタル画像データ変倍装置。
  7. 【請求項7】前記濃度決定手段が、前記各リサンプリン
    グ点毎に変倍率により決まる所定サイズの判定領域を設
    定するための手段と、上記各判定領域を前記輪郭情報と
    比較することにより各リサンプリング点の濃度を決定す
    るための手段とを有することを特徴とする請求項5に記
    載のディジタル画像データ変倍装置。
  8. 【請求項8】前記濃度決定手段が、前記各リサンプリン
    グ点毎に変倍率により決まる所定サイズの判定領域を設
    定するための手段と、リサンプリング点の位置とその周
    辺画素の値に応じ上記各判定領域の補正値を計測する手
    段と、上記判定領域を前記輪郭情報と比較し、その結果
    に基づき、上記補正値で補正した判定領域と前記輪郭情
    報を更に比較することにより各リサンプリング点の濃度
    を決定するための手段を有することを特徴とする請求項
    5に記載のディジタル画像データ変倍装置。
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WO2000028728A1 (fr) * 1998-11-10 2000-05-18 Fujitsu General Limited Processeur d'images
WO2005124736A1 (ja) 2004-06-15 2005-12-29 Sony Corporation 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
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