JPH08166889A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法

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JPH08166889A
JPH08166889A JP6308632A JP30863294A JPH08166889A JP H08166889 A JPH08166889 A JP H08166889A JP 6308632 A JP6308632 A JP 6308632A JP 30863294 A JP30863294 A JP 30863294A JP H08166889 A JPH08166889 A JP H08166889A
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JP
Japan
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reception
signal
unit
wireless
radio
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JP6308632A
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English (en)
Inventor
Koji Kirino
浩次 桐野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高いコストの輻射ノイズ対策用の部品を施す
ことなく、無線部に対する輻射のいずの悪影響を軽減し
無線部の受信感度を向上することが可能な情報処理装置
及び情報処理方法を提供することを目的とする。 【構成】 無線部制御部3はカウンタ4のカウント値を
参照しながら、無線部2での無線信号の受信を開始する
受信開始時刻及び受信を終了する受信終了時刻を算出
し、無線部2の受信動作の開始及び終了の制御を行う。
これと共に、無線部制御部3は無線部2の受信開始時刻
以前の所定時刻に割り込み開始信号を、受信終了時刻以
降の所定時刻に割り込み終了信号を出力する。そして出
力された信号に応じてCPU5がモジュール20の動作
の停止の開始及び動作の停止の終了を行う(モジュール
20の動作を復帰させる)ことで、無線部2での無線信
号受信期間中のモジュール20の動作を抑制し、モジュ
ール20が動作することで発生する輻射ノイズを抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信機能を有する
情報処理装置に関するもので、特に本体から発生する輻
射ノイズを抑制することにより受信感度の向上が可能な
情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無線通信機能を有する情報処理装置にお
いて、情報処理装置の本体から発生する輻射ノイズがこ
の情報処理装置の無線部で行っている無線通信に悪影響
を及ぼすことが知られている。特に他の情報処理装置か
ら送信された無線信号を受信する際、本体から発生する
輻射ノイズが無線信号を受信するためのアンテナに侵入
し受信する無線信号に混じってしまうため、無線部の受
信感度が悪化するという現象がある。
【0003】この輻射ノイズの主要な発生源は、情報処
理装置のプリント基板上のディジタル回路で使用するク
ロック信号やデータ信号である(以下、クロック信号と
データ信号をまとめてディジタル信号と呼ぶ)。
【0004】ここで、クロック信号はCPUを動作させ
るためにクロック発生部で発生する信号であり、データ
信号とは情報処理装置で各種の情報処理の実行の際、C
PUとその周辺素子(ROM、RAM等)との間でやり
取りされる信号と定義する。
【0005】このディジタル信号はその繰り返し周波数
を基本波とする高調波の集まりであり、輻射ノイズはこ
のディジタル信号の高調波の一部が空間に放射されたも
のである。
【0006】そのため、情報処理装置を構成している複
数のモジュールが動作する場合、このモジュールの動作
によりそのプリント基板上のディジタル回路のデータラ
インにディジタル信号が流れ、このディジタル信号によ
り輻射ノイズが発生する。尚、ここでいうモジュールと
は、液晶ディスプレイ(LCD)、キーボード(K
B)、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルデ
ィスク装置(FDD)、プリンタ等である。
【0007】また、例えばROM等に格納しているプロ
グラムを実行することによっても輻射ノイズが発生す
る。つまり、プログラムを実行するとCPUとROMや
RAMの間でデータ信号がやり取りされるため、このデ
ータ信号が流れるデータラインより輻射ノイズが発生す
る。
【0008】このように無線通信に悪影響を与える輻射
ノイズに対する防止対策として、従来の情報処理装置で
は以下に示す方法がなされていた。 (1)情報処理装置のディジタル回路で使用するディジ
タル信号の波形を鈍化し、ディジタル信号に含まれる高
調波を減少させることで輻射ノイズの発生を抑制する。
【0009】(2)情報処理装置のプリント基板を覆う
ように金属シールドを施しプリント基板から発生する輻
射ノイズをアンテナから遮断することで、アンテナに侵
入する輻射ノイズを抑制する。また逆に無線部とアンテ
ナに金属シールドを施すことにより、アンテナへの輻射
ノイズの侵入を遮断する。
【0010】(3)情報処理装置の筐体の金属化、或い
は導電塗装による電磁シールドを施す。これにより、輻
射ノイズのシールド材表面の反射及び減衰吸収などの電
磁シールド効果を得、輻射ノイズが情報処理装置の筐体
から漏洩することを防止することで、アンテナへの輻射
ノイズの侵入を遮断する。
【0011】このように輻射ノイズの防止対策が行われ
ていたが、これら方法では次のような問題点があった。
(1)の方法においては、ディジタル信号の波形をいく
ら鈍化させて正弦波に近づけても基本周波数が残る。そ
のため、この基本周波数により輻射ノイズが発生するた
め、完全に輻射ノイズの発生を抑制することはできな
い。また、逆にディジタル信号の波形を必要以上に鈍化
させ過ぎた場合、このようなディジタル信号ではCPU
やその周辺素子が誤動作を生じる可能性が増大しロジッ
ク回路の信頼性が無くなってしまうため、ディジタル信
号はある程度までしか波形の鈍化ができない。そのた
め、波形を鈍化した後にもディジタル信号に残っている
高調波によって発生する輻射ノイズに対して、その発生
を抑制することができないという問題点があった。
【0012】次に(2)の方法においては、プリント基
板或いは無線部とアンテナに金属シールドを施すため、
金属シールドを施さない場合に比べこの金属シールドを
施す際のコストが余計に必要となるという問題点があ
る。
【0013】さらに、無線部とアンテナに金属シールド
を施す場合においては、施された金属シールドによりア
ンテナの受信感度が悪化するため、アンテナに金属シー
ルドを施さない場合よりも受信性能の高い無線部を用い
る必要性が生じる。このため無線部の性能向上のための
コストアップが必要となるとの問題点もあった。
【0014】また、(3)の方法においては、情報処理
装置の筐体の金属化、導電塗装を施すため、(2)の方
法装置の輻射ノイズ対策のためのコストアップが必要で
あるとの問題点があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
行われていた輻射ノイズの対策方法において、(1)の
方法では輻射ノイズの発生を完全に抑制することが困難
であり、発生する輻射ノイズにより無線部での受信感度
が悪化するとの問題点があった。また、(2)、(3)
の方法では輻射ノイズ対策のための部品を新たに追加す
る必要があるため、装置製造の際には多大なコストアッ
プが必要であった。さらには、部品を新たに追加して装
置を製造するため、その製造方法が繁雑になるという問
題点があった。
【0016】本発明は、上述した問題点を解決し、高い
コストの輻射ノイズ対策用の部品を施すことなく、無線
部に対する輻射ノイズの影響を軽減し無線部の受信感度
を向上することが可能な情報処理装置及び情報処理方法
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明の請求項1記載の情報処理装置は、無線
信号を受信するための無線部と、入力されたデータに対
するデータ処理を行うためのモジュールと、前記無線部
にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻及び受信を
終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時刻に前記無
線部での受信を開始させて受信終了時刻に前記無線部で
の受信を終了させると共に、前記無線部での無線信号の
受信期間中において前記モジュールの動作を抑制する制
御部とを具備することを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項2記載の情報処理装
置は、請求項1記載の情報処理装置において、前記制御
部が前記無線部にて無線信号の受信を開始する受信開始
時刻及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開
始時刻に前記無線部での受信を開始させ、受信終了時刻
に前記無線部での受信を終了させると共に、受信開始時
刻以前の所定時刻に前記モジュールの動作を抑制するた
めの割り込み信号を出力し、前記無線部の受信終了時以
降の所定時刻に前記モジュールの動作の抑制を解除する
ための割り込み解除信号を出力する無線部制御部と、前
記無線部制御部から割り込み信号が出力された場合前記
モジュールの動作の抑制を行い、一方、前記無線部制御
部から割り込み解除信号が出力された場合前記モジュー
ルの動作の抑制を解除するモジュール制御部とからなる
ことを特徴とする。
【0019】また、本発明の請求項3記載の情報処理装
置は、無線信号を受信するための無線部と、クロック信
号を発生するクロック発生部と、前記無線部にて無線信
号の受信を開始する受信開始時刻及び受信を終了する受
信終了時刻を算出し、受信開始時刻に前記無線部での受
信を開始させて受信終了時刻に前記無線部での受信を終
了させると共に、前記無線部の受信期間中において、前
記クロック発生部でのクロック信号発生動作に対する制
御を行い、発生するクロック信号の周波数を予め設定さ
れた基準とする基準周波数から所定量変化させる制御部
とを具備すること特徴とする。
【0020】また、本発明の請求項4記載の情報処理装
置は、無線信号を受信するための無線部と、前記無線部
にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻及び受信を
終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時刻に前記無
線部での受信を開始させて受信終了時刻に前記無線部で
の受信を終了させると共に、前記無線部の受信期間中に
おいてロジック信号を転送する際の転送速度を変更し予
め設定された基準とする基準転送速度から所定量変化さ
せた転送速度にて前記ロジック信号の転送を行う制御部
とを具備することを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項5記載の情報処理方
法は、無線信号を受信するための無線部と、入力された
データに対するデータ処理を行うためのモジュールとを
具備する情報処理装置において、前記無線部での無線信
号の受信を開始する受信開始時刻及び受信を終了する受
信終了時刻を算出し、受信開始時刻に前記無線部での受
信を開始させて受信終了時刻に前記無線部での受信を終
了させると共に、前記無線部での無線信号の受信期間中
において前記モジュールの動作を抑制するモジュール動
作制御処理を行うことを特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項6記載の情報処理方
法は、前記モジュール動作制御処理が前記無線部にて無
線信号の受信を開始する受信開始時刻及び受信を終了す
る受信終了時刻を算出し、受信開始時刻に前記無線部で
の受信を開始させて受信終了時刻に前記無線部での受信
を終了させると共に、受信開始時刻以前の所定時刻に前
記モジュールの動作の抑制を行い、前記無線部の受信終
了時以降の所定時刻に前記モジュールの動作の抑制を解
除することを特徴とする。
【0023】また、本発明の請求項7記載の情報処理方
法は、無線信号を受信するための無線部と、クロック信
号を発生するクロック発生部とを具備する文書処理装置
において、前記無線部にて無線信号の受信を開始する受
信開始時刻及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、
受信開始時刻に前記無線部での受信を開始させ、受信終
了時刻に前記無線部での受信を終了させると共に、前記
無線部の受信期間中において前記クロック発生部でのク
ロック信号発生動作に対する制御を行い、発生するクロ
ック信号の周波数を予め設定された基準とする基準周波
数から所定量変化させることを特徴とする。
【0024】また、本発明の請求項8記載の情報処理方
法は、無線信号を受信するための無線部と、予め設定さ
れた基準とする基準転送速度でロジック信号の転送を行
う制御部とを具備する情報処理装置において、前記無線
部にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻及び受信
を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時刻に前記
無線部での受信を開始させて受信終了時刻に前記無線部
での受信を終了させると共に、前記無線部の受信期間中
において前記無線部でのロジック信号の転送速度を変更
させ、予め設定された基準とする基準転送速度から所定
量変化させた転送速度にて前記ロジック信号の転送を行
わせることを特徴とする。
【0025】
【作用】上記したような構成を有することにより、本発
明の請求項1記載の情報処理装置は、制御部において無
線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻及び受
信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時刻に前
記無線部での受信を開始させて受信終了時刻に無線部で
の受信を終了させると共に、無線部での無線信号の受信
期間中において前記モジュールの動作を抑制する。
【0026】また、本発明の請求項2記載の情報処理装
置は、請求項1記載の情報処理装置において、無線部制
御部において無線部にて無線信号の受信を開始する受信
開始時刻及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受
信開始時刻に無線部での受信を開始させ、受信終了時刻
に無線部での受信を終了させると共に、受信開始時刻以
前の所定時刻にモジュールの動作を抑制するための割り
込み信号を出力し、無線部の受信終了時以降の所定時刻
にモジュールの動作の抑制を解除するための割り込み解
除信号を出力する。そして、モジュール制御部が、無線
部制御部から割り込み信号が出力された場合モジュール
の動作の抑制を行い、一方、無線部制御部から割り込み
解除信号が出力された場合モジュールの動作の抑制を解
除する。
【0027】また、本発明の請求項3記載の情報処理装
置は、制御部において無線部にて無線信号の受信を開始
する受信開始時刻及び受信を終了する受信終了時刻を算
出し、受信開始時刻に無線部での受信を開始させて受信
終了時刻に無線部での受信を終了させると共に、無線部
の受信期間中において、クロック発生部でのクロック信
号発生動作に対する制御を行い、発生するクロック信号
の周波数を予め設定された基準とする基準周波数から所
定量変化させる。
【0028】また、本発明の請求項4記載の情報処理装
置は、制御部において無線部にて無線信号の受信を開始
する受信開始時刻及び受信を終了する受信終了時刻を算
出し、受信開始時刻に無線部での受信を開始させて受信
終了時刻に無線部での受信を終了させると共に、無線部
の受信期間中においてロジック信号を転送する際の転送
速度を変更し予め設定された基準とする基準転送速度か
ら所定量変化させた転送速度にてロジック信号の転送を
行う。
【0029】また、本発明の請求項5記載の情報処理方
法は、無線部での無線信号の受信を開始する受信開始時
刻及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始
時刻に無線部での受信を開始させて受信終了時刻に無線
部での受信を終了させると共に、無線部での無線信号の
受信期間中においてモジュールの動作を抑制するモジュ
ール動作制御処理を行う。
【0030】また、本発明の請求項6記載の情報処理方
法は、請求項5記載の情報処理方法において、無線部に
て無線信号の受信を開始する受信開始時刻及び受信を終
了する受信終了時刻を算出し、受信開始時刻に無線部で
の受信を開始させて受信終了時刻に無線部での受信を終
了させると共に、受信開始時刻以前の所定時刻にモジュ
ールの動作の抑制を行い、無線部の受信終了時以降の所
定時刻にモジュールの動作の抑制を解除するモジュール
動作制御処理を行う。
【0031】また、本発明の請求項7記載の情報処理方
法は、無線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時
刻及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始
時刻に無線部での受信を開始させ、受信終了時刻に無線
部での受信を終了させると共に、無線部の受信期間中に
おいてクロック発生部でのクロック信号発生動作に対す
る制御を行い、発生するクロック信号の周波数を予め設
定された基準とする基準周波数から所定量変化させる。
【0032】また、本発明の請求項8記載の情報処理方
法は、無線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時
刻及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始
時刻に無線部での受信を開始させて受信終了時刻に無線
部での受信を終了させると共に、無線部の受信期間中に
おいて無線部でのロジック信号の転送速度を変更させ、
予め設定された基準とする基準転送速度から所定量変化
させた転送速度にて前記ロジック信号の転送を行わせ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の実施例の構成を示すブ
ロック図である。図1において、無線部2はアンテナ1
を介して他の情報処理装置との間で無線通信を行うため
のものである。この無線部2は、受信モードにおいては
アンテナ1を通して他の情報処理装置から送信された無
線信号を受信し、送信モードにおいてはアンテナ1を通
して他の情報処理装置に対して送信を行う。
【0034】無線部制御部3は、カウンタ4のカウント
値に基づいて、無線部2での無線通信のタイミングを図
り、無線部2による無線通信の制御を行うものである。
また、無線部2で無線信号の受信を行う際、この無線信
号の受信期間中において後述するモジュールの動作の抑
制を行うため、後述するCPU5に対して割り込み開始
信号及び割り込み終了信号を出力する。
【0035】CPU5は、クロック発生部6から供給さ
れるクロック信号に基づき、上述した無線部制御部3や
後述する各モジュールに対しての制御を行ったり、後述
するROM7に格納されたプログラムの処理を実行する
ことで各種の情報処理を行う。
【0036】次に、情報処理装置を構成している各モジ
ュールを説明する。まず内部記憶装置として各種の情報
処理のためのプログラムを格納するROM7、及びCP
U5での処理動作において一時記憶領域等で使用される
RAM8を備えている。このROM7には、文書作成処
理のための機能である各種プログラムが記憶されてい
る。プログラムとしては、例えば入力されたひらがな文
字列を漢字かな混じり文字列へ変換する機能であるかな
漢字変換7a、また作成した文書データを後述するFD
D9bに保存したり逆にFDD9bに保存された文書デ
ータを呼び出したりする機能の文書保存呼び出し7b、
文書中に罫線を引く機能の罫線作成7c等が記憶されて
いる。更にはかな漢字変換を行う際に使用する辞書7d
を記憶している。
【0037】外部記憶装置として、文書データ等を記憶
するためのFDD制御部9aを介して動作するFDD9
b、又、HDD制御部10aを介して動作するHDD1
0bを備えている。
【0038】また、上述したROM7に記憶された各種
機能により作成した文書データを表示するLCD11b
を備えており、このLCD11bはLCD制御部11a
の制御のもとに文書データの表示を行う。
【0039】また、文書データを印刷するためのプリン
タ12bを備えており、このプリンタ12bはプリンタ
制御部12aの制御のもとに文書データを印刷する。さ
らに、ひらがな、片仮名、アルファベット等の文字記号
を入力するためのキー、及び、かな漢字変換や文書保存
呼び出し、或いは罫線作成等の指示を行うための各種の
機能キーを有するキーボード(KB)13bを備えてお
り、このキーボード13bはキーボード制御部13aの
制御のもとに動作する。
【0040】ここで、本実施例では情報処理装置Aと情
報処理装置B(以下、それぞれ装置A、装置Bと呼ぶ)
との間において、4チャンネルTDMA−TDD方式で
無線通信を行うものとする。まず、この4チャンネルT
DMA−TDD方式の原理を図4及び図5を参照しなが
ら説明する。図4は装置Aと装置Bとの間で無線通信を
行う際の動作タイミングを示した図(タイムスロットの
構成図)。図5は、装置Aの無線部2の無線通信の動作
に対応して、CPU5でのモジュール20に対する動作
を停止する場合のタイミングを示した図である。
【0041】この方式は、無線部2での通信時間を一定
の時間間隔に区切った時分割方式の無線通信の方法であ
る。図4に示されるように、通信時間中は無線信号を送
信する時間帯(これを送信スロットと呼ぶ)と無線信号
を受信する時間帯(受信スロットと呼ぶ)とを交互に繰
り返す。このタイミングに従って無線部2は、アンテナ
1を介して送信スロットの時間帯では無線信号の送信を
行い、受信スロットでは無線信号の受信を行う。この送
信スロット及び受信スロットは、それぞれ時間的に4分
割(分割した各時間帯をチャンネルと呼ぶ)され、無線
部2はこのチャンネルで割り当てられた時間帯毎にそれ
ぞれ異なる他の情報処理装置に対して無線通信を行う。
【0042】このスロットにおいて、『T』は無線部2
が送信モードであることを示し、『R』は無線部2が受
信モードであることを示している。また、『I』は無線
部2が送信も受信も行っていない状態であることを示
す。
【0043】次に、この方式により装置Aと装置Bとの
間で無線通信を行う際の動作の概略を説明する。ここで
装置Aと装置Bとの通信に使用する時間帯としてチャン
ネルC3が割り当てられているとする。
【0044】装置Aにおいて電源が投入されると、まず
無線部2が同期信号を出力して装置Bの間で同期信号の
やりとりを行い両装置間の同期をとる。同期するとこの
同期した時刻を基準にして両装置の無線部制御部3が互
いに無線通信のタイミングを図る。
【0045】そして装置Aでは受信スロットのチャンネ
ルC3になると、その無線部で無線信号の受信を開始す
る。また、この装置Aでの受信スロットのチャンネルC
3の時刻は、装置Bにおける送信スロットのチャンネル
C3と同時刻である。このため、装置Aでの無線信号の
受信の開始と同時刻に装置Bではその無線部で装置Aに
向けて無線信号の送信を開始する。
【0046】続いて、装置AではチャンネルC3の終了
時刻になると、その無線部では受信を終了する。また、
同時に装置Bでも無線部での無線信号の送信を終了す
る。続いて装置Aにおいて無線信号の送信の時間帯(送
信スロット)になると、今度は装置Aから装置Bに対し
て無線信号を送信する。送信スロットのチャンネルC3
になると、装置Aの無線部は装置Bに対して無線信号を
送信する。一方、装置Bの無線部は同時に装置Aから送
信される無線信号を受信する。
【0047】この様に、送信スロットと受信スロットの
時間帯を交互に繰り返して通信を行う。また、所定の時
間間隔で定期的に両装置間で同期信号をやり取りを行う
ことで同期をとり直し、両装置間の無線通信の動作のタ
イミングに誤差が生じることを防ぐ。
【0048】次に、装置Aでの無線通信の動作を図2、
図3及び図5を参照して具体的に説明する。図2及び図
3は本発明の無線通信の動作を説明するフローチャート
である。
【0049】本発明の情報処理装置は、特に無線部2に
よる無線信号の受信期間中においてモジュールの動作を
停止して、モジュールが動作することにより発生する輻
射ノイズを抑えることにより、無線部2に対する輻射ノ
イズの悪影響を抑制する。
【0050】例えば、今、ユーザーにより作成した文書
をフロッピィディスク(FD)に保存する旨の指示があ
り、この指示に応じてCPU5がROM7に記憶された
文書保存呼出し7bのプログラムに基づいて作成した文
書を保存する処理を実行する場合、次のようにモジュー
ルが動作する。
【0051】ユーザーにより作成した文書の保存の処理
が指示されると、CPU5はROM7をアクセスし、R
OM7中に格納されている文書保存呼出し7bのプログ
ラムを読み出す。そしてCPU5は、読み出した文書保
存呼出し7bのプログラムに従って以降の処理を実行す
る。
【0052】まず、CPU5はLCD制御部11aに対
してLCD11bの動作指示を行い、LCD11bにて
これから実行される処理が文書の保存である旨の表示を
行わせる。次に、CPU5はキーボード制御部13aを
介してキーボード13bを動作させ、キーボード13b
からユーザーにより保存する文書に対する文書ファイル
名が入力されるのを待つ。文書ファイル名が入力される
とCPU5はRAM8をアクセスし、キーボード制御部
13aを介してキーボード13bから入力された文書フ
ァイル名情報をRAM8の文書ファイル名情報を格納す
るための所定領域へ一時的に格納する。文書ファイル名
情報のRAM8への登録処理を行う一方、LCD11b
では入力された文書ファイル名の表示を行う。続いて、
キーボード13bにてユーザーからの文書の保存処理の
実行指示の入力を待つ。文書の保存処理の実行指示の入
力が行われた際、実行指示に応じてCPU5はRAM8
をアクセスし、保存する作成文書の文書情報とこの文書
情報に対応する文書ファイル名情報を取り出す。そし
て、次にCPU5はFDD制御部9aを介してFDD9
bを動作させ、取り出した文書情報と文書ファイル名情
報をフロッピィディスク(FD)へ保存する。また、L
CD11bでは、文書情報と文書ファイル名情報の保存
処理の実行期間中においては文書の保存処理が実行中で
ある旨の表示がなされ、保存処理が終了すると文書の保
存処理の終了の旨の表示がなされる。このように文書の
保存処理を実行する場合はROM7、RAM8、FDD
9b、LCD11b、キーボード13bが動作してい
る。本発明は、このようにCPU5のプログラムの実行
処理に応じて動作するモジュールを対象とし、このモジ
ュールの動作を無線部2の無線信号の受信期間中に制御
するというものである。尚、モジュールの動作の制御
は、文書の保存処理を実行している場合に限られるもの
ではなくCPU5により実行されているプログラムの種
類は何であっても良いことは言うまでもない。
【0053】本実施例の説明においては、無線部2の無
線信号の受信期間中にLCD11bに対して動作の制御
を行い、LCD11bの文書データ等の表示動作を停止
する場合を例に挙げて説明する。LCD11bは、多数
の液晶駆動用の走査電極が互いにその方向が直角をなす
ように格子状に設けられており、これらの走査電極に液
晶を駆動させるためのパルス電圧を順次引加し、液晶を
駆動させることによって表示を行う。この走査電極に引
加されるパルス電圧が輻射ノイズ発生の原因となり、パ
ルス電圧が走査電極を流れる際に走査電極上から輻射ノ
イズが発生する。このため輻射ノイズの発生を抑制する
ためにLCD11bの表示動作を停止する場合は、LC
D11bの走査電極に対するパルス電圧の引加を停止さ
せるという処理を行うことになる。
【0054】尚、LCD11bの表示動作を停止させる
際は、CPU5側で実行するアプリケーションプログラ
ムの処理においてLCD11bの表示処理のルーチンを
実行しないようにすることで停止させる場合と、CPU
5側でのアプリケーションプログラムの処理によってで
はなく、LCD制御部11a側での処理においてLCD
11bでの表示動作を停止させておきCPU5から表示
命令が出力されても無視するという場合が考えられる。
本実施例においては、上述した場合のどちらを適用して
も良い。
【0055】以下にLCD11bの表示動作を停止する
場合を説明する。まず、装置Aの無線部2は装置Bとの
同期をとるため同期信号のやりとりを行う(ステップS
1)。
【0056】すると無線部制御部3は、この無線部2の
同期信号のやりとりを監視し無線部2が装置A側の無線
部と同期したか否かを判断する(ステップS2)。この
ステップS2での判断は、無線部2が同期するまで繰り
返し行われる。無線部制御部3により無線部2が同期し
たと判断された場合、次に無線部制御部3は無線部2の
無線通信の動作のタイミングを図るためカウンタ4のカ
ウント値を初期化してカウントを開始させる。そしてカ
ウンタ4は同期した時点を基準とした無線通信時間のカ
ウントを開始する(ステップS3)。
【0057】続いて無線部制御部3はLCD11bの動
作を停止させるタイミングを図るため、カウンタ4のカ
ウント値を参照する(ステップS4)。そして無線制御
部3はこのカウント値に基づいて割り込み開始時刻(図
5のt1)になったか否かを判断する(ステップS
5)。ステップS5において割り込み開始時刻になって
いないと判断した場合、無線部制御部3は開始時刻にな
ったと判断するまでステップS4、S5の処理を繰り返
す。これに対し、ステップS5で割り込み開始時刻にな
ったと判断した場合、無線部制御部3はCPU5に対し
て割り込み開始信号を出力することにより割り込みをか
ける(ステップS6)。
【0058】無線部制御部3から割り込み信号が入力さ
れると、CPU5はLCD制御部11aへ制御信号を出
力し、LCD制御部11aを介してLCD11bの動作
を停止させる。またこの時、CPU5はLCD11bの
動作を再開させるために必要なデータをRAM8に一時
的に記憶させる(ステップS7)。
【0059】このように、LCD11bの動作を停止す
ることにより輻射ノイズの発生を抑制する。次に、無線
部制御部3は無線部2に無線信号の受信を行なわせる
(ステップS8)。
【0060】このステップS8では、まず無線部制御部
3がカウンタ4のカウント値を参照する。そして無線部
制御部3は参照したカウント値に基づいて無線部2の受
信開始のタイミングを図り、受信開始時刻(t2)にな
った時点で無線部2に対して受信開始信号を出力する。
これに従い、無線部2は受信モードに切り替え受信を開
始する。引き続いて無線部制御部3は、カウンタ4のカ
ウント値を参照しながら受信終了のタイミングを図り、
受信終了時刻(t3)になった時点で無線部2に対して
受信終了信号を出力する。受信終了信号が出力されると
無線部2は受信モードを解除し受信を終了する。
【0061】無線部2での受信を終了すると無線部制御
部3は引き続いてカウンタ4のカウント値を参照し(ス
テップS9)、割り込み終了時刻(t4)になったか否
かの判断を行う(ステップS10)。ステップS10に
おいて割り込み終了時刻になっていないとの判断した場
合、無線部制御部3は割り込み終了時刻になったと判断
するまでステップS9、S10の処理を繰り返す。これ
に対して、ステップS10で割り込み終了時刻になった
と判断した場合、無線部制御部3はCPU5に対して割
り込み終了信号を出力する(ステップS11)。
【0062】無線部制御部3から割り込み終了信号が入
力されると、CPU5はこの信号を受けて、LCD制御
部11aに対して動作停止の解除信号を出力すると共
に、RAM8に一時的に記憶されていたLCD11bの
動作を再開させるために必要なデータを取り出し、LC
D制御部11aに出力することでLCD11bの動作を
復帰させる(ステップS12)。
【0063】受信動作が終了すると、引き続いて無線部
制御部3は無線部2の送信の動作の制御を行う(ステッ
プS13)。このステップS13において無線部制御部
3は、まずカウンタ4のカウント値を参照し、送信開始
時刻(t5)になったか否かを判断し、送信開始時刻に
なった時点で無線部2に対して送信開始信号を出力して
無線部2を送信モードに切り替え、無線部2に無線信号
を送信させる。続いて、無線部制御部3はカウンタ4の
カウント値に基づき送信終了時刻(t6)になったか否
かを判断し、送信終了時刻になった時点で無線部2に対
して送信終了信号を出力し、無線部2による無線信号の
送信を終了させる。
【0064】無線部制御部3は無線部2において無線通
信を行わせると、続いてカウンタ4を参照して再度同期
をとるための同期時刻になったか否かの判断を行う(ス
テップS14)。このステップS14で同期時刻になっ
たと判断した場合、無線部制御部3は装置Aと再度同期
をとるためにステップS1の処理に戻る。一方、ステッ
プS14で同期時刻になっていないと判断した場合、無
線部制御部3は同期の処理を行わず再度無線通信を行う
ためステップS5の処理に移る。
【0065】以上説明したように、無線部2での受信期
間中はLCD11bの表示動作を停止させることによ
り、LCD11bでの輻射ノイズの発生を抑制すること
ができる。このため無線部2の無線信号の受信に対して
LCD11bから発生する輻射ノイズによる悪影響を抑
制することができ、無線部2の受信感度が向上する。
【0066】また、本実施例では、無線部2の無線信号
の受信期間中においてLCD11bに対しその表示動作
を停止すると説明したが、LCD11b以外でそれが動
作する際に強い輻射ノイズが発生するモジュール(FD
D9b、HDD10b、プリンタ12b、キーボード1
3b等)についてもLCD11bと同様に、無線部2の
無線信号の受信期間中においてその動作の停止を行うよ
うにしても良い。
【0067】尚、本実施例では1つのモジュールのみ
(LCD11bのみ)を対象としたが、複数のモジュー
ルを対象としてその動作を停止するようにしても良い。
モジュールの動作の停止をする場合、複数のモジュール
の中で強度の高い輻射ノイズを発生するものに対して優
先順位を設定しておき、この優先順位に従ってその動作
の停止を行うようにしても良い。
【0068】さらに、モジュールで動作中に突然停止す
ると不都合の生じるもの(例えばHDD等)の場合、そ
のモジュールが停止するまでに要する時間を考慮した上
でそのモジュールの動作の停止を行うタイミングを設定
しても良い。つまり、割り込み開始時刻から受信開始時
刻までをモジュールの要する停止時間以上に間隔をあ
け、モジュールの動作が完全に停止し確実に輻射ノイズ
の発生が抑制された後に無線部2による受信を開始する
ようにしても良い。
【0069】逆に、突然に停止できないモジュールの動
作中に無線部制御部3からCPU5へ割り込み開始信号
が出力された場合には、CPU5はこの受信期間におい
てはモジュールに対して動作の停止させる制御を行わず
次回の受信期間にモジュールの動作が停止するように制
御し、次回の受信期間において今回送信されたものと同
内容の無線信号を受信するようにしても良い。
【0070】即ち、割り込み信号が出力された時点の受
信期間においては、モジュールが停止せずに動作中であ
り輻射ノイズの発生が抑制できないため、無線部2での
受信感度が悪く送信された無線信号を正確に受信できな
い。そのため、送信相手の装置(装置B)にこの受信期
間に送信された無線信号を次回の受信期間で繰り返し送
信してもらうことで、この受信期間に送信された無線信
号を確実に受信するようにする。
【0071】具体的に説明すると、突然に停止できない
モジュールの動作中に無線部制御部3から割り込み開始
信号が出力された場合、CPU5はもう一度無線信号の
送信を要求するために送信要求信号を出力する。すると
無線部制御部3は出力された送信要求信号を受け無線部
2に対して制御を行い、送信相手の装置Bに対して無線
部2に再度無線信号の送信を要求する内容の無線信号を
送信させる。これにより、無線部2の次の受信期間にお
いて送信相手の装置Bから今回と同内容の無線信号を再
度送信するように要求する。そして、次回の受信期間に
おいて送信相手の装置Bから今回送信された無線信号と
同内容の無線信号を無線部2により受信する。
【0072】更に、例えば受信開始時刻に達した際に他
の情報処理装置からの無線信号が受信されず無線部2で
の受信が行われない場合、無線部制御部3にてこの無線
部2での受信が行われないことを検出し、検出した時点
でCPU5に対して割り込み終了信号を出力してモジュ
ール20の動作を復帰させるようにしても良い。
【0073】同様に、割り込み終了時刻についてもその
設定は任意に行なえる。本実施例では受信終了時刻から
所定時間経過した後の時刻を割り込み終了時刻として説
明したが、例えば、割り込み終了時刻を受信終了時刻と
同時刻として設定しても良い。
【0074】更に、上記した方法のほかに無線部2での
無線信号の受信開始時刻から受信終了時刻までの間、ク
ロック発生部6にて発生するクロック信号の繰り返し周
波数を変化させたり、或いはCPU5にて転送の行われ
るデータ信号の転送速度を変化させることにより、この
クロック信号或いはデータ信号から発生する輻射ノイズ
の悪影響を抑制することができる。
【0075】以下にその方法の説明をする。図6に示さ
れるように輻射ノイズは、ディジタル信号の高調波の一
部が空間に放射されたものである。ここで、図6に示す
ようにクロック発生部6が発生するクロック信号により
発生する輻射ノイズHが無線部2の受信のための周波数
帯Aの領域内に発生した場合を説明する。
【0076】この場合も上述した実施例と同様、無線部
制御部3がカウンタ4のカウント値に基づいて割込み開
始時刻及び割込み終了時刻の判断を行う。そして割込み
開始時刻と判断された時点で無線部制御部3が割込み開
始信号を出力し、CPU5はこの割込み開始信号に応じ
てクロック発生部6に対する制御を開始し、発生するク
ロック信号の繰り返し周波数fを変化させる。このよう
に輻射ノイズHの周波数を周波数帯Aの領域外へずらす
ことで、クロック発生部6が発生するクロック信号によ
り発生する輻射ノイズの悪影響を抑制することができ
る。
【0077】尚、CPU5によりクロック発生部6が発
生するクロック信号の周波数は、基準とする予め設定さ
れた基準周波数fから増加させても良いし、減少させて
も良い。クロック信号の周波数を減少させ(f−Δf)
とした場合、輻射ノイズはH1となり、逆に(f+Δ
f)と増加させた場合、輻射ノイズはH2となる。この
際、クロック信号の周波数の変化によりカウンタ4のカ
ウントのタイミングがずれクロック信号の基準周波数f
である場合と比べカウント値が変化するが、このカウン
タ4のカウントのタイミングのずれを考慮して無線部制
御部3での受信開始時刻、受信終了時刻及び割込み終了
時刻の判断が行われていることは言うまでもない。
【0078】また、CPU5にて転送の行われるデータ
信号の転送速度を変化させることにより、データ信号の
やり取りによりデータラインから発生する輻射ノイズH
の周波数を周波数帯Aの領域外へずらすことにより、デ
ータ信号から発生する輻射ノイズの悪影響を抑制する方
法も考えられる。
【0079】即ち、無線部制御部3がカウンタ4のカウ
ントに基づいて割込み開始時刻及び割込み終了時刻を判
断し、割込み開始時刻と判断した時点でCPU5へ割込
み開始信号を出力し割込み終了時刻を判断した時点でC
PU5へ割込み終了信号を出力する。そして、無線部制
御部3から割込み開始信号が出力された場合、CPU5
はデータ信号の転送速度を基準となる予め設定された基
準転送速度から変化させ所定の転送速度でのデータ信号
の転送を開始し、一方、無線部制御部3から割込み終了
信号が出力された場合、変更していた転送速度を基準転
送速度に戻しこの基準転送速度でのデータ信号の転送を
再開する。
【0080】このようにCPU5におけるデータ信号の
転送速度を基準転送速度から増加或いは減少させること
により、データ信号から発生する輻射ノイズの発生する
周波数をずらす。このようにデータ信号から発生する輻
射ノイズの発生する周波数を無線部2にて受信する周波
数帯から領域外へずらすことで、データ信号から発生す
る輻射ノイズの悪影響を抑制することができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、無
線部が無線信号の受信を行う受信期間中において、特定
のモジュールの動作を停止するようにしたため、無線部
の無線信号の受信期間中においては特定のモジュールの
動作により発生していた輻射ノイズの発生を抑制するこ
とができる。また、無線部の無線信号の受信期間中にク
ロック発生部にて発生するクロック信号の繰り返し周波
数を変化させたり、CPUにおけるデータ信号の転送速
度を変化させ、クロック信号やデータ信号により発生す
る輻射ノイズの周波数を無線部の受信周波数帯の領域外
へずらすことにより、無線部で無線信号を受信する際、
無線部における輻射ノイズの悪影響を抑制することがで
きる。
【0082】従って、輻射ノイズ対策用の高コストの部
品を特別に施すことなく無線部における輻射ノイズの悪
影響を抑制することができ、無線部の受信感度を向上さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の無線通信の動作を説明するフローチャ
ート。
【図3】本発明の無線通信の動作を説明するフローチャ
ート。
【図4】装置Aと装置Bとの間で無線通信を行う際の動
作タイミングを示した図。
【図5】装置Aの無線部2の無線通信の動作に対応し
て、CPU5でのモジュールに対する動作を抑制する場
合のタイミングを示した図。
【図6】クロック信号の繰り返し周波数を変化させ輻射
ノイズの周波数をずらした様子を説明する図。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…無線部、3…無線部制御部、4…カ
ウンタ、5…CPU、6…クロック発生部、7…RO
M、8…RAM、9a…FDD制御部、9b…FDD、
10a…HDD制御部、10b…HDD、11a…LC
D制御部、11b…LCD、12a…プリンタ制御部、
12b…プリンタ、13a…キーボード制御部、13b
…キーボード。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線信号を受信するための無線部と、 入力されたデータに対するデータ処理を行うためのモジ
    ュールと、 前記無線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻
    及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時
    刻に前記無線部での受信を開始させて受信終了時刻に前
    記無線部での受信を終了させると共に、前記無線部での
    無線信号の受信期間中において前記モジュールの動作を
    抑制する制御部とを具備することを特徴とする情報処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記無線部にて無線信号
    の受信を開始する受信開始時刻及び受信を終了する受信
    終了時刻を算出し、受信開始時刻に前記無線部での受信
    を開始させ、受信終了時刻に前記無線部での受信を終了
    させると共に、受信開始時刻以前の所定時刻に前記モジ
    ュールの動作を抑制するための割り込み信号を出力し、
    前記無線部の受信終了時以降の所定時刻に前記モジュー
    ルの動作の抑制を解除するための割り込み解除信号を出
    力する無線部制御部と、 前記無線部制御部から割り込み信号が出力された場合前
    記モジュールの動作の抑制を行い、一方、前記無線部制
    御部から割り込み解除信号が出力された場合前記モジュ
    ールの動作の抑制を解除するモジュール制御部とからな
    ることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 無線信号を受信するための無線部と、 クロック信号を発生するクロック発生部と、 前記無線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻
    及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時
    刻に前記無線部での受信を開始させて受信終了時刻に前
    記無線部での受信を終了させると共に、前記無線部の受
    信期間中において前記クロック発生部でのクロック信号
    発生動作に対する制御を行い、発生するクロック信号の
    周波数を予め設定された基準とする基準周波数から所定
    量変化させる制御部とを具備すること特徴とする情報処
    理装置。
  4. 【請求項4】 無線信号を受信するための無線部と、 前記無線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻
    及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時
    刻に前記無線部での受信を開始させて受信終了時刻に前
    記無線部での受信を終了させると共に、前記無線部の受
    信期間中においてロジック信号を転送する際の転送速度
    を変更し予め設定された基準とする基準転送速度から所
    定量変化させた転送速度にて前記ロジック信号の転送を
    行う制御部とを具備することを特徴とする情報処理装
    置。
  5. 【請求項5】 無線信号を受信するための無線部と、 入力されたデータに対するデータ処理を行うためのモジ
    ュールとを具備する情報処理装置において、 前記無線部での無線信号の受信を開始する受信開始時刻
    及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時
    刻に前記無線部での受信を開始させて受信終了時刻に前
    記無線部での受信を終了させると共に、前記無線部での
    無線信号の受信期間中において前記モジュールの動作を
    抑制するモジュール動作制御処理を行うことを特徴とす
    る情報処理方法。
  6. 【請求項6】 前記モジュール動作制御処理は、前記無
    線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻及び受
    信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時刻に前
    記無線部での受信を開始させて受信終了時刻に前記無線
    部での受信を終了させると共に、受信開始時刻以前の所
    定時刻に前記モジュールの動作の抑制を行い、前記無線
    部の受信終了時以降の所定時刻に前記モジュールの動作
    の抑制を解除することを特徴とする請求項5記載の情報
    処理方法。
  7. 【請求項7】 無線信号を受信するための無線部と、 クロック信号を発生するクロック発生部とを具備する文
    書処理装置において、 前記無線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻
    及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時
    刻に前記無線部での受信を開始させ、受信終了時刻に前
    記無線部での受信を終了させると共に、前記無線部の受
    信期間中において前記クロック発生部でのクロック信号
    発生動作に対する制御を行い、発生するクロック信号の
    周波数を予め設定された基準とする基準周波数から所定
    量変化させることを特徴とする情報処理方法。
  8. 【請求項8】 無線信号を受信するための無線部と、 予め設定された基準とする基準転送速度でロジック信号
    の転送を行う制御部とを具備する情報処理装置におい
    て、 前記無線部にて無線信号の受信を開始する受信開始時刻
    及び受信を終了する受信終了時刻を算出し、受信開始時
    刻に前記無線部での受信を開始させて受信終了時刻に前
    記無線部での受信を終了させると共に、前記無線部の受
    信期間中において前記無線部でのロジック信号の転送速
    度を変更させ、予め設定された基準とする基準転送速度
    から所定量変化させた転送速度にて前記ロジック信号の
    転送を行わせることを特徴とする情報処理方法。
JP6308632A 1994-12-13 1994-12-13 情報処理装置及び情報処理方法 Pending JPH08166889A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6894982B1 (en) 1997-10-08 2005-05-17 Nec Corporation Wireless communication terminal and method of controlling operation clock for processing transmitting/receiving data in the same
JP2008527804A (ja) * 2004-12-29 2008-07-24 シリコン・ラボラトリーズ・インコーポレーテツド 無線分離と互換のsimインタフェースを有する通信装置
US9184856B2 (en) 2005-01-26 2015-11-10 Lenovo Enterprise Solutions (Singapore) Pte. Ltd. Detecting wireless noise within time period in which no data is purposefully wirelessly communicated

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