JPH08164796A - 電動可倒式ドアミラー - Google Patents

電動可倒式ドアミラー

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Publication number
JPH08164796A
JPH08164796A JP6332573A JP33257394A JPH08164796A JP H08164796 A JPH08164796 A JP H08164796A JP 6332573 A JP6332573 A JP 6332573A JP 33257394 A JP33257394 A JP 33257394A JP H08164796 A JPH08164796 A JP H08164796A
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JP
Japan
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gear
mirror
shaft
bracket
pinion gear
Prior art date
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Application number
JP6332573A
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English (en)
Inventor
Hideto Tamai
秀人 玉井
Hideaki Miyamoto
英明 宮本
Sota Kosasa
小佐々壮太
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Molten Corp
Original Assignee
Molten Corp
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Publication date
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Publication of JPH08164796A publication Critical patent/JPH08164796A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/06Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior
    • B60R1/062Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position
    • B60R1/07Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position by electrically powered actuators
    • B60R1/074Rear-view mirror arrangements mounted on vehicle exterior with remote control for adjusting position by electrically powered actuators for retracting the mirror arrangements to a non-use position alongside the vehicle

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車走行時、振動が少なく従って後方背景
が視認し易い電動可倒式ドアミラーを提供する。 【構成】 ミラーベース20側にメインギア23を固定
するとともに、ブラケット24側に、ドアミラーの回転
軸となる第1シャフト25とは別に第2シャフト32を
配置し、これにメインギアに噛み合うピニオンギア33
を取りつける。ピニオンギアは同軸のクラッチ板34、
スパーギア36、減速ギア群48を介して、モータ46
に連結される。ピニオンギアのメインギアに対する歯数
の比は、1/10ないし1/2の範囲で設定される。メ
インギア、ピニオンギア、クラッチ板、スパーギア、減
速ギア群及びモータのウォームギアは、プラチックで構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の技術分野】本発明は、自動車のフロントドア
に固定され、車体の前後方向に倒すことができる電動可
倒式ドアミラーに関する。
【0001】
【従来の技術】従来この種電動可倒式ドアミラーとし
て、例えば、図5及び図6に示す構造のものが知られて
いる。図中1は、車体フロントドアに固定されたミラー
ベース、2は、このミラーベース1にほぼ垂直に形成さ
れた長さ約40mmのセンターシャフト、3は、ミラーベ
ース1上においてセンターシャフト2に回転可能に支持
されたブラケットである。4は、ブラケット3のミラー
ベース1に対する回動を滑らかに行うためのボールベア
リングである。ブラケット3にミラー(図示せず)及び
ミラーを駆動させるミラー駆動装置(図示せず)が取り
つけられる。センターシャフト2には、ブラケット3よ
り上方に位置する部分に一対の平坦面5が形成されてい
る。6は、ブラケット3上においてワッシャ7を介して
シャフト2に軸方向に可動に支持されたリング状のクラ
ッチで、数個の爪部8,8 を有する。このクラッチ・
6は、シャフト2の平坦面に一致する平坦面9が形成さ
れており、それ故クラッチ6は、シャフト2に対して回
転不可能である。10は、シャフト2に回転可能な状態
で支持されたクラッチギアで、下方部分がくり抜かれて
おり、このくり抜き部11にクラッチが収納される。く
り抜き部11の天井部分には、クラッチ6の爪部8、8
が噛み合う凹所12、12 が形成されている。13
は、シャフト2に貫通せしめられ、ワッシャ14を介し
てクラッチギア14を弾性押圧するコイルスプリング、
15は、センターシャフト2の上端付近において、コイ
ルスプリング13の上端を固定する固定リングである。
16は、減速ギア群、17は、クラッチギア10を正逆
回転駆動する可逆モータである。上記構成において、通
常クラッチギア10とクラッチ6は、コイルスプリング
13の発力により各爪部8、8 及び凹所12、12
が噛み合っており、両者は機械的に結合された状態にあ
る。従って、モータ17が回転すれば、その駆動力はク
ラッチ6に伝えられ、これを回転し、さらにクラッチ6
を回転させようとする力がはたらく。しかしながらクラ
ッチ6はセンターシャフト2に対し回転できない状態に
支持されているから、ブラケット6自身がシャフト2に
対し回転することとなる。モータ17を正逆回転させる
ことにより、ブラケット3を正常位置に、或いは格納位
置に回動させるのである。
【0002】ドアミラーに対し、障害物の衝突により、
前方または後方から外力が急激に加わった場合、コイル
スプリング13のバネ発力に抗してクラッチギア10と
クラッチ6の噛み合い部がはずれ、ブラケット3はセン
ターシャフト2に対し、回転自在な状態となり、車体後
方または前方に急激に回転する。衝撃力によるクラッチ
ギア10の回転力の大きさがコイルスプリング13によ
るクラッチギア10とクラッチ6の噛合力を上回るから
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】通常、上記構造のドア
ミラーにおいては、、クラッチ、クラッチギア、減速ギ
ア群等は、機械的強度の高い焼結金属にて構成されるこ
とが多く、これよりブラケット側の重量が増し、走行時
におけるミラーの振動を増加させ、運転者の後方視認を
しにくくするという問題が生ずる。
【0004】またブラケット側構成部分が金属で形成さ
れているために、その高トルクに耐える必要から、駆動
力が伝達されるセンターシャフト及びこれを固定するベ
ースプレートもまた金属で構成されなければならず、車
体軽量化を妨げる要因となっている。
【0005】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、ミラーの振動を最小限に抑える構造
を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車フロン
トドアに車体外方に突出して形成されるミラーベース
と、該ミラーベース上に回動可能に軸支されたブラケッ
トと、該ブラケット側に配置されたミラー傾動装置及び
ミラーを収容したミラーケースとを有するドアミラーに
おいて、上記ミラーベースに対し上記ブラケットを回動
可能とする第1シャフトと、上記ミラーベース上面に形
成された、上記ブラケットの回動中心と同一中心を有す
るメインギアと、上記第1シャフトと所定間隔隔てて上
記ブラケットに縦方向に支持された第2シャフトと、該
第2シャフトに支持され回転する、上記メインギアに噛
み合うピニオンギアと、上記第2シャフトに支持される
とともに、上記ピニオンギア上方に該ピニオンギアに接
触して配置されたスパーギアと、該スパーギアと上記ピ
ニオンギアの接触面に形成され、上記スパーギアの回転
力を上記ピニオンギアへ伝達又は遮断するクラッチ板
と、上記ブラケットに固定され、その回転駆動力が上記
スパーギアに伝達される可逆モータと、該可逆モータと
上記スパーギアとの間に介在せしめられた減速ギア群
と、を備え、上記ピニオンギアの歯数Aの上記メインギ
アの歯数Bに対する比A/Bが、1/10ないし1/2
の範囲内にて設定されるとともに、上記ピニオンギア、
スパーギア及び減速ギア群が、プラスチックにて形成さ
れてなるものである。
【0007】また本発明にあっては、上記構造におい
て、上記ミラーベース及びメインギアを、プラスチック
にて一体成形するとともに、上記ブラケット及び第1シ
ャフトを、プラスチックにて一体成形することができ
る。
【0008】
【作用】モータが回転すると、その駆動力は減速ギア群
にて減速されてスパーギアへ伝達され、さらにクラッチ
を介してピニオンギアへ伝えられる。ピニオンギアの回
転力は、これが噛み合うメインギアに加えられるが、メ
インギアはミラーベースに一体形成されているため、こ
れがミラーベースに対して回転することはなく、逆にピ
ニオンギア側即ちブラケットが回転する。しかして、モ
ータの正逆回転により、ドアミラーの格納または起立動
作がなされる。
【0009】障害物等の衝突により、ドアミラーに前方
または後方から外力が加わった場合、クラッチがはず
れ、ドアミラーはスパーギアのみの回転により、シャフ
トを中心として後方または前方へ回転する。このとき、
スパーギアに加わる回転トルクは、メインギアとスパー
ギアの歯数比1/10ないし1/2に等しい割合だけ、
減じられ、クラッチに加わるトルクも同様に減じられ
る。
【0010】
【実施例】図1ないし図3において、20は、自動車フ
ロントドアに、車体外方に突出して固定されるミラーベ
ースで、水平面21を有し、この水平面21のほぼ中央
に直径約14mm円形孔22が穿設されている。23は、
水平面21上において円形孔22を中心として、ミラー
ベース20と一体形成された直径42mmのメインギア
で、その2分の1の円周部分に20個の歯が形成されて
いる。メインギア23の全周に歯車を形成した場合、そ
の数は40となるが、本実施例では使用しない部分の歯
車は形成していない。以下メインギア23の歯数Aとい
うときは、実際には円周の一部のみに歯車が形成されて
いる場合であっても、全周に歯車を形成した場合の歯数
をいう。24は、ブラケットでその底面から下方に向か
って突出形成された、円形孔22の直径に等しい外径を
もつ中空円筒形の第1シャフト25を有する。この第1
シャフト25が円形孔22に貫通支持されることによ
り、ブラケット24はミラーベース20に対し回転可能
に軸支される。第1シャフト25をブラケット24より
下方に突出させたのは、上方へ突出させると他の部品の
配置の自由度及びスペースを狭めるからである。この第
1シャフト25の長さは、ミラーベース20及びブラケ
ット24の厚さの合計分、例えば約25mmとすることが
できる。第1シャフト25には、その周囲に軸方向に複
数の切り欠き26が形成されるとともに、下端に断面楔
状の係止部27が設けられている。切り欠き26により
第1シャフト25の壁部は弾性変形するから、第1シャ
フト25を円形孔22に押し込み下端の係止部27を円
形孔22の下端部に引っ掛けることによりブラケット2
4はミラーベース20に軸支されるのである。
【0011】27は、ミラーベース20の平面部21に
おいて、メインギア23の周囲、即ち歯車が形成された
部分に円弧状に形成された凹溝、28は、この凹溝27
内に位置するブラケット24側突起である。この凹溝2
7及び突起28により、ブラケッット24のミラーベー
ス20に対する回転角度が規制される。即ちドアミラー
の格納位置及び前倒位置が決められるのである。29
は、ブラケット24に取りつけられたミラー駆動装置、
30は、このミラー駆動装置29にて、水平方向及び垂
直方向の角度が調整されるミラー、31は、ブラケット
24に固定されたミラーケースである。
【0012】ミラーベース20メインギア23ブラケッ
ト及び第1シャフトは、プラスチック例えば繊維強化ポ
リエチレンテレフタレート樹脂、繊維強化ナイロン樹脂
等にて一体的に形される。即ち、これらは、各々単独に
構成した後、ネジ、溶着、嵌合等で一体的に結合するこ
ともできるが、形成作業を簡易化するために一体成形さ
れるのが望ましい。これらの成形には、例えば射出成形
法が利用できる。
【0013】32は、第1シャフト 25対し車体外側
方向に約30mm隔たった位置において、ブラケット23
に縦方向に支持された第2シャフトで、その下端は突起
28の内側に孔51を貫通して支持されている。突起2
8のメインギア23に相対する面は、開口せしめられて
いる。33は、この第2シャフト32に固定された直径
22mmのピニオンギアで、メインギア23に噛み合って
いる。このピニオンギア33の歯数は、20とすること
ができる。34はピニオンギア33の上部にこれと一体
に固定されたクラッチ板で、円盤体よりなり上面に断面
台形の4個の突起35,35…が等間隔に形成されてい
る。ピニオンギア33及びクラッチ板34は、第2シャ
フト32に対し回転可能に支持されている。
【0014】36は、クラッチ板34上に位置するスパ
ーギアで第2シャフト32に回転可能に支持されてい
る。スパーギア36の下面には、クラッチ板34に対応
する円形凹所37が形成されており、さらにこの凹所3
7内には、クラッチ板34の突起35に対応する断面台
形の4個の溝38,38…が設けられている。39は、
スパーギア33上方に配置されたコイルスプリング、4
0は、ワッシャ、41は、固定リングである。この固定
リング41によりワッシャ40及びコイルスプリング3
9の上端が固定され、コイルスプリング39は圧縮され
る。この圧縮力によりスパーギア36は下方へ弾性押圧
され、クラッチ板34と噛み合い、両者は結合状態とな
る。尚このコイルスプリング39には、従来例としてあ
げたスプリング13に加わる荷重の約半分の荷重が加わ
ることとなる。それ故このコイルスプリング39は、そ
の大きさを従来のものより約3割小型、軽量化すること
ができる。
【0015】42は、ブラケット24に支持された第3
シャフトで、径の異なるウォームギア43,及びスパー
ギア44よりなる2重ギア45が支持されている。この
2重ギア45の径の小さいスパーギア43が、スパーギ
ア36に噛み合う。46は、ブラケット24側に固定さ
れた電動可逆モータ、47は、モータ46の回転軸に固
定されたウォームギアであり、このウォームギア46
が、ウォームギア44に噛み合う。2重ギア45及びウ
ォームギア47により、減速ギア群48が構成される。
モータ46及びミラー駆動装置29の駆動用電源は、車
体側から第1シャフト25内を通して配線される電源コ
ード(図示せず)を介して供給される。
【0016】ピニオンギア33、クラッチ板34、スパ
ーギア36、減速ギア群48は、ナイロン樹脂、ポリア
セタール樹脂等のプラスチックにて形成される。また、
第2、第3シャフト32,42は、金属にて形成され
る。この第2、第3シャフト32、42の上端は、電動
格納構造部品を収納するケース52に支持される。
【0017】49は、メインギア23の上面に取りつけ
られた銅板等導電性切片、50は、この切片49が、相
対するブラケット24裏面に配線された導電パターン
で、切片49に接触し、ミラーベース20に対するブラ
ケット24の位置、即ち使用位置(起立状態)及び格納
位置を電気的に検知する。
【0018】次に上記構成の動作につき説明する。使用
位置にあるドアミラーを格納する場合、車内にあるスイ
ッチをオンとし、モータ46を正方向に回転させるとそ
の駆動力は、ウォームギア47、減速ギア郡48を介し
てスパーギア36に伝達される。スパーギア36下面の
溝38にクラッチ板34の突起35が噛み合っているた
め、両者は結合状態にあり、駆動力はピニオンギア33
に伝えられる。ピニオンギア33の回転力は、メインギ
ア23に加わり、メインギア23を回転させようとする
が、メインギア23はミラーベース20に固定されてい
るため、これが回転することはなく、メインギア23を
中心としてピニオンギア33即ちブラケット24側がそ
の回りを回転することとなる。かくして、ドアミラー
は、使用状態から格納状態へ回動する。格納位置まで回
ると、その位置は電気的に検知されモータ46はオフに
なる。またこの位置では、ブラケット24の突起28が
ミラーベース20の溝27の一端に当たりそれ以上の回
動は阻止される。ドアミラーを、格納位置から使用位置
へ回動させる場合には、モータ46は逆方向へ回転せし
められ、以後同様の動作がなされる。
【0019】使用状態にあるドアミラーに前方から障害
物が衝突した場合、ブラケット24にはミラーケース3
1を介して急激に大きな回動力(格納方向)が加わる。
この回動力によりクラッチ板34は、スパーギア36か
ら外れ、ピニオンギア33は自由な状態となり、急激に
メインギア23の周囲を回り格納位置に達し停止する。
このときスパーギア36、減速ギア群48及びモータ4
6には、上記回動力は加わらないから、これらが破損す
るおそれはない。ドアミラーに、後方から障害物が衝突
した場合も同様に動作する。
【0020】次に、上記衝突力が加わる構成部分の耐久
性につき説明する。通常、衝突物が人体である場合を考
慮して、人体を傷つけないようドアミラー先端に5ない
し7kgf の力が加わったとき、クラッチ板34がスパー
ギア36から外れる構造とする必要がある。ドアミラー
先端に加わった力が、6kgf であったとき、第1シャフ
ト25からドアミラー先端までの距離を約15cmとすれ
ば、第1シャフト25に加わる回転トルクは約90kgf
・cmとなる。ここでメインギア23の歯数Aが40、ピ
ニオンギア33の歯数Bが20であるから、ピニオンギ
ア33に加わる回転トルクは、B/A即ち1/2だけ減
ぜられ、約45kgf ・cmとなる。ピニオンギア33をプ
ラチックで形成した場合、上記約45kgf ・cmが上限で
あり、これ以上のトルクが加わると、ピニオンギア33
と一体に形成されたクラッチ板34の爪部35が破壊さ
れてしまうおそれがある。これよりピニオンギア33
を、プラスチックで形成する場合には、メインギア23
とピニオンギア33の歯数の比B/Aは、1/2以下と
する必要がある。
【0021】一方、空気力学抵抗及びデザイン上の観点
から電動格納、起立駆動部分を収納するスペースには限
りがあり、上記歯数比を小さくすべくメインギア23の
径を無制限に大きくすることはできず、直径約60mmが
限界である。この場合、メインギア23の歯数A(モジ
ュール1)は、最大60とすることができる。他方、ピ
ニオンギア33をできるだけ小さく形成した場合、その
直径は約8mmまで可能であり、このとき歯数Bを6とす
ることができる。これより、メインギア23とピニオン
ギア33の歯数の比の最小限は、1/10となる。以上
より、上記歯数比B/Aは、1/10ないし1/2の範
囲内で設定される必要がある。
【0022】従来例として挙げたドアミラー、即ち電動
格納動作部分を構成する歯車等が金属で構成されたドア
ミラーでは、その総重量が約1400gであり、このう
ちミラーベース20(重量約626g)を除くドアミラ
ー部分の重量は、774gであり、さらにクラッチ等駆
動力伝達部分の重量は、約98gである。上記実施例に
示す如く第1シャフト25、ピニオンギア33、クラッ
チ板34、スパーギア36、減速ギア群48及びウォー
ムギア47を、プラスチックにて形成した場合、これら
の合計重量は、約19gとなる。また、ブラケット20
側駆動力伝達部分をプラスチック化することにより、こ
れに噛み合うミラーベース20側のメインギア23もま
たプラスチックにて構成することが可能となる。これよ
りミラーベース20を約95g軽量化することができ
る。
【0023】ドアミラーには、自動車走行時車体から振
動が伝わる。図4に示すように、ミラー30の重心Pは
ミラー30の固定点Oと通常約10mm隔たっているか
ら、ドアミラーの振動が固定点Oを介してミラー30に
加わった場合、破線で示す如く左右に振動する。いまこ
の角度をaとする。角度aは、固定点Oの振動の幅(変
位)が大きくなればそれだけ大きくなり、またその変位
の大きさは、ミラーベース20を除くドアミラー部分の
重量に依存する。実施例に示す如く、ドアミラー部分の
重量を、774gから695gに減じた場合、変位は、
0.07mmから0.06mmに減り、角度aは、0.04
°から0.02°に低下した。実際の実験においてもこ
の振幅角度aの低下は、ミラー30に映る背景を鮮明に
し、著しく視認し易くするものであった。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、クラッチ板を、ドアミ
ラーが回転する第1シャフトとは別のブラケット側に設
けた第2シャフトに固定するとともに、メインギアとピ
ニオンギアの歯数比を、1/10ないし1/2の範囲内
で設定したから、クラッチ板に加わる回転トルクを、外
部衝撃に伴って第1シャフトに加わる回転トルクの1/
10ないし1/2に減じることが可能となる。それ故、
モータからピニオンギアまでの駆動力伝達構成部分を、
プラチックにて構成することが可能となり、ドアミラー
部分の軽量化を図ることができる。その結果走行時にお
けるミラーの振動を著しく低下させることができ、ミラ
ーに映る背景が見やすくなり、安全運転に寄与するとこ
ろ大である。
【0025】また、本発明によれば、ブラケット側駆動
部分のプラチック化により、従来金属が使用されていた
ミラーベース及びメインギアをもプラスチック化するこ
とができ、それ故軽量化が図られる。また、上記ミラー
ベースとメインギア、及びブラケットと第1シャフト
は、これらを射出成形法等により一体成形することが可
能となることから、部品点数を減らし、かつ組立作業を
簡易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例に係る電動可倒式ドアミラーの断
面図である。
【図2】同実施例におけるクラッチ部分を示す斜視図で
ある。
【図3】ミラーの振動を説明するための概略図である。
【図4】従来例を説明するための分解斜視図である。
【図5】同従来例を説明するための断面斜視図である。
【符号の説明】
20 ミラーベース 22 円形孔 23 メインギア 24 ブラケット 25 第1シャフト 29 ミラー駆動装置 30 ミラー 31 ミラーケース 32 第2シャフト 33 ピニオンギア 34 クラッチ板 36 スパーギア 42 第3シャフト 45 2重ギア 46 モータ 48 減速ギア群
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例に係る電動可倒式ドアミラーの断
面図である。
【図2】同実施例におけるクラッチ部分を示す斜視図で
ある。
【図3】ミラーの振動を説明するための概略図である。
【図4】従来例を説明するための分解斜視図である。
【図5】同従来例を説明するための断面斜視図である。
【図6】同従来例を説明するための分解斜視図である。
【符号の説明】 20…………ミラーベース 22…………円形孔 23…………メインギヤ 24…………ブラケット 25…………第1シャフト 29…………ミラー駆動装置 30…………ミラー 31…………ミラーケース 32…………第2シャフト 33…………ピニオンギヤ 34…………クラッチ板 36…………スパーギヤ 42…………第3シャフト 45…………二重ギヤ 46…………モータ 48…………減速ギヤ群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車フロントドアに車体外方に突出し
    て形成されるミラーベースと、該ミラーベース上に回動
    可能に軸支されたブラケットと、該ブラケット側に配置
    されたミラー傾動装置及びミラーを収容したミラーケー
    スとを有するドアミラーにおいて、 上記ミラーベースに対し上記ブラケットを回動可能とす
    る第1シャフトと、 上記ミラーベースに形成された、上記ブラケットの回動
    中心と同一中心を有するメインギアと、 上記第1シャフトと所定間隔隔てて上記ブラケットに縦
    方向に支持された第2シャフトと、 該第2シャフトに支持され回転する、上記メインギアに
    噛み合うピニオンギアと、 上記第2シャフトに支持されるとともに、上記ピニオン
    ギア上方に該ピニオンギアに接触して配置されたスパー
    ギアと、 該スパーギアと上記ピニオンギアの接触面に形成され、
    上記スパーギアの回転力を上記ピニオンギアへ伝達又は
    遮断するクラッチ板と、 上記ブラケットに固定され、その回転駆動力が上記スパ
    ーギアに伝達される可逆モータと、 該可逆モータと上記スパーギアとの間に介在せしめられ
    た減速ギア群と、を備え、 上記メインギアの歯数Aと上記ピニオンギアの歯数Bの
    比B/Aが、1/10ないし1/2の範囲内にて設定さ
    れるとともに、上記ピニオンギア、スパーギア及び減速
    ギア群が、プラスチックにて形成されてなることを特徴
    とする電動可倒式ドアミラー
  2. 【請求項2】 上記ミラーベース及びメインギアが、プ
    ラスチックにて一体成形されるとともに、上記ブラケッ
    ト及び第1シャフトが、プラスチックにて一体成形され
    てなることを特徴とする請求項1記載の電動可倒式ドア
    ミラー
JP6332573A 1994-12-12 1994-12-12 電動可倒式ドアミラー Pending JPH08164796A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6332573A JPH08164796A (ja) 1994-12-12 1994-12-12 電動可倒式ドアミラー

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