JPH08164613A - インクジェットプリントヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェットプリントヘッドの製造方法

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JPH08164613A
JPH08164613A JP31160194A JP31160194A JPH08164613A JP H08164613 A JPH08164613 A JP H08164613A JP 31160194 A JP31160194 A JP 31160194A JP 31160194 A JP31160194 A JP 31160194A JP H08164613 A JPH08164613 A JP H08164613A
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photosensitive resin
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thermal head
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健 佐藤
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性樹脂フィルムのサーマルヘッド基板か
らの剥離を有効に防止すると共に、インク流路の形成工
程の簡易化を図ったインクジェットプリントヘッドの製
造方法を提供すること。 【構成】 サーマルヘッド基板10上に、インク吐出エ
ネルギーを発生させる発熱素子12と,この発熱素子1
2に電力を供給する電極13と,当該発熱素子12およ
び電極13を覆う保護層14とを順次積層し、続いて、
この保護層14上に感光性樹脂フィルム1を用いてイン
ク流路2を形成する。このとき、感光性樹脂フィルム1
によるインク流路3の形成に先立って、サーマルヘッド
基板10の表面を酸素プラズマによってプラズマ処理す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
トヘッドの製造方法に係り、特に、サーマルインクジェ
ット方式のインクジェットプリントヘッドの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のインクジェットプリントヘッド
(以下、プリントヘッドという。)は、インクの小滴を
発生させ、これを記録媒体に付着させて記録を行う方法
を採り、動作時の騒音が小さく、記録速度が高速であ
り、記録媒体として普通紙を用いることができる、とい
う利点がある。更に、カラー記録が安価にできることか
らパーソナルユース用として注目されている。
【0003】この方式で用いられるプリントヘッドは、
一般に、発熱素子を配列すると共に電極パターンを配線
した基板(サーマルヘッド基板)と、この基板上に配設
され当該発熱素子に対応する吐出孔を有するトッププレ
ートと、当該発熱素子にインクを供給するインク流路と
を備えている。そして、発熱素子にパルス的な電力が印
加されると、発熱素子は急激に発熱し、これに接するイ
ンクが気化し、この気化により生じたバブルを駆動源と
して吐出孔からインク滴を吐出させる。
【0004】この種のプリントヘッドの製造方法では、
インク流路の形成材料として感光性樹脂フィルムを使用
する方法が広く知られている。この方法には、インク流
路を精度良く且つ歩留まり良く微細加工でき、更に量産
が容易なことから、高品質で安価なプリントヘッドを提
供できる、という利点がある。
【0005】しかし、上述の如く感光性樹脂フィルムを
用いてインク流路を形成したプリントヘッドは、製造工
程において或いは長時間の使用において、サーマルヘッ
ド基板と感光性樹脂フィルムとの剥離が生じることが明
かとなっている。かかる場合、インク流路の変形、感光
性樹脂フィルムとサーマルヘッド基板との間に隙間が生
じる等により、インクの流れ及びインクを吐出させる圧
力の伝達が不安定となり、これがため、プリントヘッド
の印字品質や寿命が低下するという不都合があった。
【0006】この不都合を解決する方法として、サーマ
ルヘッド基板と感光性樹脂フィルムとの間に接着層を設
ける方法が提案されている。例えば、特開昭61−24
9765号公報には、2種類のシランカップリング剤を
塗布して接着層を形成する方法が開示されている。ま
た、特開平3−26136公報には、熱硬化性樹脂で接
着層を設ける方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、インク流路の形成における接着層の塗
布工程が煩雑であるという不都合があった。また、接着
層が発熱素子上に厚く積層されるため、インク流路形成
後に接着層を除去する後工程が必要になるという不都合
があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、特に、感光性樹脂フィルムのサーマルヘッド
基板からの剥離を有効に防止すると共に、インク流路の
形成工程の簡易化を図ったインクジェットプリントヘッ
ドの製造方法を提供することを、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、サーマルヘッド基板上に、インク吐出エネルギーを
発生させる発熱素子と,この発熱素子に電力を供給する
電極と,発熱素子および電極を覆う保護層とを順次積層
し、続いて、この保護層上に感光性樹脂フィルムを用い
てインク流路を形成する。このとき、感光性樹脂フィル
ムによるインク流路の形成に先立って、サーマルヘッド
基板の表面を酸素プラズマによってプラズマ処理する、
という方法を採っている。
【0010】請求項2記載の発明では、酸素プラズマの
処理条件を、圧力10Pa,電力密度0.28W/cm
2 ,処理時間1分に設定する、という方法を採ってい
る。
【0011】請求項3記載の発明では、インク流路を、
フォトリソグラフィの手法を用いて形成する、という方
法を採っている。これらにより、前述した目的を達成し
ようとするものである。
【0012】
【作用】本発明では、感光性樹脂フィルムによるインク
流路の形成に先だって、サーマルヘッド基板の表面を酸
素プラズマによりプラズマ処理するので、サーマルヘッ
ド基板とその表面に積層される感光性樹脂フィルムとの
間の接着性が向上する。また、従来例のように必要な後
工程が増加することもない。実際に、本発明にかかる製
造方法により作成したプリントヘッドについてインク浸
漬試験を行った結果、60℃に加熱したインクにプリン
トヘッドを1000時間浸漬した後も、感光性樹脂フィ
ルムの剥離やインク滴の吐出不良等の不都合は生じなか
った。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図2に基
づいて説明する。
【0014】先ず、図1(A)に示すサーマルヘッド基
板10を作成する。このサーマルヘッド基板10は、図
2(a)(b)に示すように、表面に熱酸化膜を施した
シリコンウェハ11上の所定位置に複数の発熱素子12
を備えている。この発熱素子12は、インク吐出エネル
ギーの発生源であり、本実施例においてタンタル−アル
ミニウム合金により形成されている。また、サーマルヘ
ッド基板10には、この発熱素子12に電力を供給する
電極(配線)13が配設されている。この電極13は、
本実施例においてアルミニウムにより所定のパターンに
形成されている。更に、この電極13が形成された表面
には、窒化シリコン,炭化シリコン,タンタル等から成
る保護層14が形成されている。
【0015】次に、このサーマルヘッド基板10の積層
側表面を酸素プラズマによりプラズマ処理する。本実施
例において、酸素プラズマの処理条件は圧力10Pa,
電力密度0.28W/cm2 ,処理時間1分に設定され
ている。ここで、これらの設定条件は、他の条件によっ
ても良い。
【0016】続いて、図1(B)に示すように、プラズ
マ処理を施したサーマルヘッド基板10上に感光性樹脂
フィルム1を積層する。さらに、この感光性樹脂フィル
ム1に、所定パターンのインク流路2を形成する(図1
(C))。本実施例において、このインク流路2の形成
にはフォトリソグラフィー法を用いている。
【0017】次に、各発熱素子12に対応する位置にイ
ンク吐出孔3を設けたトッププレート4を熱圧着により
感光性樹脂フィルム1上に接着した後(図1(D))、
全体をダイジグソーで切り分けてインクジェットプリン
トヘッドが完成する。
【0018】上述の通り作成したプリントヘッドについ
てインク浸漬試験を行った結果、60℃に加熱したイン
クに本実施例にかかるプリントヘッドを1000時間浸
漬した後も、感光性樹脂フィルム1の剥離やインク滴の
吐出不良等の不都合は生じなかった。
【0019】このように、本実施例によれば、感光性樹
脂フィルム1によるインク流路2の形成に先立って、サ
ーマルヘッド基板10の表面を酸素プラズマによりプラ
ズマ処理をするので、サーマルヘッド基板10と感光性
樹脂フィルム1との接着性を向上することができ、これ
がため、感光性樹脂フィルム1がサーマルヘッド基板1
0から剥離するのを有効に防止することができると共
に、長時間の使用においても安定した印字品質を保つこ
とができる。また、従来例のように、インク流路形成後
の後工程が増加することがなく、比較的工程が簡易であ
るという利点がある。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、感光性樹脂フィルムによるイン
ク流路の形成に先立ってサーマルヘッド基板の表面を酸
素プラズマによりプラズマ処理するので、サーマルヘッ
ド基板と感光性樹脂フィルムとの接着性を向上すること
ができ、これがため、感光性樹脂フィルムがサーマルヘ
ッド基板から剥離するのを有効に防止することができる
と共に、長時間の使用においても安定した印字品質を保
つことができる。また、従来例のように、インク流路形
成後の後工程が増加することがなく、比較的工程が簡易
であるという、従来にない優れたインクジェットプリン
トヘッドの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の工程を示す概略断面図であ
り、図1(A)はサーマルヘッド基板、図1(B)は、
表面をプラズマ処理した後に感光性樹脂フィルムを積層
した状態、図1(C)は、インク流路を形成した状態、
図1(D)はトッププレートを装着した状態をそれぞれ
示す図である。
【図2】図1におけるサーマルヘッド基板の全体を示す
概略構成図であり、図2(a)は概略全体図、図2
(b)は図2(a)における符号A部分の一部省略した
拡大図を示す。
【符号の説明】
1 感光性樹脂フィルム 2 インク流路 3 インク吐出孔 4 トッププレート 10 サーマルヘッド基板 11 シリコンウェハ 12 発熱素子 13 電極 14 保護層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッド基板上に、インク吐出エ
    ネルギーを発生させる発熱素子と,この発熱素子に電力
    を供給する電極と,前記発熱素子および電極を覆う保護
    層とを順次積層し、続いて、この保護層上に感光性樹脂
    フィルムを用いてインク流路を形成してなるインクジェ
    ットプリントヘッドの製造方法において、 前記感光性樹脂フィルムによるインク流路の形成に先立
    って、前記サーマルヘッド基板の表面を酸素プラズマに
    よってプラズマ処理することを特徴としたインクジェッ
    トプリントヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記酸素プラズマは、その処理条件が、
    圧力10Pa,電力密度0.28W/cm2 ,処理時間
    1分に設定したことを特徴とする請求項1記載のインク
    ジェットプリントヘッドの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記インク流路は、フォトリソグラフィ
    の手法を用いて形成されたものであることを特徴とする
    請求項1又は2記載のインクジェットプリントヘッドの
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100595081B1 (ko) * 1997-10-22 2006-09-22 휴렛-팩커드 컴퍼니(델라웨어주법인) 모놀리식잉크젯프린트헤드의제조방법과모놀리식잉크젯프린트헤드,잉크젯펜및유체분사장치
JP2018065381A (ja) * 2016-10-17 2018-04-26 船井電機株式会社 流体吐出ヘッドと流体吐出ヘッドの製造方法

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