JPH08164139A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH08164139A
JPH08164139A JP6313102A JP31310294A JPH08164139A JP H08164139 A JPH08164139 A JP H08164139A JP 6313102 A JP6313102 A JP 6313102A JP 31310294 A JP31310294 A JP 31310294A JP H08164139 A JPH08164139 A JP H08164139A
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康彦 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は正常心筋と差別して梗塞心筋を特徴的
に画像化することのできる超音波診断装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】本発明は、被検体の2次元領域を超音波で走査
することにより、1フレーム分の受信信号を繰り返し
得、この受信信号を検波することにより画像を生成する
超音波診断装置において、第1フレームのカーネルRO
I内の受信信号と、第1フレームと走査タイミングの異
なる第2フレームのオブジェクトROI内の受信信号と
の間の類似性を表す特徴量の2次元分布を生成する特徴
量画像生成部7と、この2次元分布を特徴量画像として
表示する表示器6とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体の2次元領域を
超音波で走査し、得られた受信信号を検波して組織断層
像を生成する超音波診断装置に係り、特に、正常心筋と
差別して梗塞心筋を画像化する新規な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波は、音響インピーダンスが異なる
2つの媒質の境界で反射、屈折を繰り返しながら伝搬す
る。反射強度は2つの媒質の音響インピーダンスの差に
依存する。超音波イメージングは反射信号の振幅を輝度
変換して表示するもので、反射信号の振幅が小さい、つ
まり音響インピーダンスの差が小さいと2つの媒質間で
輝度変化(濃度変化)が小さくなり、したがってこのよ
うな音響インピーダンスの差が小さい2つの媒質を超音
波断層像上で識別する精度は、診断医師の知識や経験に
依存する場合が多く、客観性に乏しい。
【0003】このようなケースは例えば心筋梗塞の超音
波診断に当て嵌まる。つまり、梗塞心筋と正常心筋との
音響インピーダンスの差は小さく、両者を超音波断層像
上で識別することは困難であり且つ客観性に乏しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明では、正常心筋
と差別して梗塞心筋を特徴的に画像化することのできる
超音波診断装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検体の2次
元領域を超音波で走査することにより、1フレーム分の
受信信号を繰り返し得、この受信信号を検波することに
より画像を生成する超音波診断装置において、第1フレ
ームの第1局所領域内の受信信号と、前記第1フレーム
と走査タイミングの異なる第2フレームの第2局所領域
内の受信信号との間の類似性を表す特徴量の2次元分布
を生成する特徴量2次元分布生成手段と、前記2次元分
布を特徴量画像として表示する表示手段とを具備する。
【0006】
【作用】本発明によれば、正常心筋の周期的な収縮に従
って、組織が変型しないで単に位置が変化(転移)する
梗塞部分を、第1フレームの第1局所領域内の受信信号
と第2フレームの第2局所領域内の受信信号との間の類
似性を高いとして、とらえることができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。なお、ここでは心臓診断に好適な浅部視野が狭
く深部視野の広いセクタ電子走査法が採用されるものと
して説明するが、被検体の2次元領域を走査可能であれ
ば、リニア電子走査法やコンベックス電子走査法さらに
他の走査法であってもかまわない。音響信号と電気信号
とを可逆的に変換する複数の振動子を配列したセクタ走
査用の振動子アレイを先端に装備してなる超音波プロー
ブ1は、送信時には送信系2に接続され、受信時には受
信系3に接続される。送信系2は、クロック発生器、レ
ートパルス発生器、振動子毎(チャンネル毎)に設けら
れた遅延回路、振動子毎(チャンネル毎)に設けられた
パルサから構成される。クロック発生器から発生するク
ロックパルスはレートパルス発生器で例えば5KHzの
レートパルスに分周される。このレートパルスは分配さ
れ各遅延回路を介してパルサに送られる。各遅延回路
は、超音波をビーム状に集束し且つこの超音波ビームの
方向(走査線方向または方位方向と呼ばれる)を決定す
るのに必要な遅延時間をレートパルスに与える。パルサ
はレートパルスを受けたタイミングで、対応する振動子
にパルス電圧を印加する。これによりプローブ1から超
音波パルスが遅延時間に応じた方位方向に発射される。
被検体内の音響インピーダンスの境界で反射した反射波
は、プローブ1の各振動子で電気信号に変換され、受信
器3で取り込まれる。
【0008】受信系3としては、特公平6−14934
号に示されているようなディジタルビームフォーマ方式
が好例として挙げられ、前置増幅器、アナログディジタ
ル変換器、ディジタル遅延回路、加算器から構成され
る。各振動子からのアナログの受信信号は、前置増幅器
で増幅された後、アナログディジタル変換器でディジタ
ル信号に変換され、ディジタル遅延回路に送られ、そこ
で受信指向性を得るために、送信時とは逆の遅延時間を
チャンネル毎に与えられ、さらに加算器で加算される。
この加算ディジタル信号を以下、RF受信信号と称す
る。上述した送受信時の遅延時間制御を超音波パルスの
繰り返し毎に順次変化させることにより、被検体の2次
元領域をセクタ走査して、1フレーム分のRF受信信号
群を得ることができる。さらに、このようなセクタ走査
を繰り返すことにより、RF受信信号群を繰り返し得る
ことができる。
【0009】受信系3からの出力は、信号処理部4で検
波され、さらにダイナミックレンジを実質的に拡大する
対数増幅にかけられる。これによりBモード画像(組織
断層像)データが生成される。このBモード画像データ
はディジタルスキャンコンバータ(DSC)5を介して
表示器6に送られ、アナログに変換された後、ビジュア
ルなBモード画像として濃淡表示される。
【0010】また、受信系3からの出力は、特徴量画像
生成部7に送られる。特徴量画像生成部7は、走査タイ
ミングが異なり、且つ心拍時相の異なる2フレームのR
F受信信号群を用いて、心筋の梗塞程度に応じて値が変
化する特徴量の2次元分布(特徴量画像)を生成するこ
とができるように構成される。この特徴量画像データは
表示器6に送られ、アナログに変換された後、ビジュア
ルな特徴量画像として濃淡またはカラー表示される。
【0011】図2は特徴量画像生成部7のブロック図で
ある。フレームメモリ11は、一連のセクタ走査の繰り
返しにより得られた時間的に連続する複数フレーム分の
RF受信信号群を記憶できる容量を有している。また、
フレームメモリ11には2つの出力ポートが設けられて
いる。一方の出力ポートには、第1フレームのRF受信
信号群が装填され、他方の出力ポートには、第1フレー
ムと心拍時相の異なる、例えば第1フレームから1フレ
ーム分遅れた第2フレームのRF受信信号群が装填され
る。
【0012】例えば複数フレーム分のRF受信信号群は
フレーム単位でフレーム番号nで管理される。フレーム
番号nは、走査順序にしたがって連番として付される。
同様に、DSC5では画像はフレーム番号Nで管理され
る。フレーム番号nとフレーム番号Nとは対応させてお
く。表示器6に表示された特定の画像を図示しない入力
器を介してオペレータが指定すると、当該特定の画像の
フレーム番号Nに対応する第1フレームとしてのフレー
ム番号nのRF受信信号群が一方の出力ポートに装填さ
れ、第2フレームとしてのフレーム番号n+1のRF受
信信号群が他方の出力ポートに装填される。このように
オペレータは、特徴量画像を作成するための心拍時相
を、当該所望とする心拍時相の画像を指定することで特
定することが可能となる。
【0013】一方の出力ポートからは所定のサイズの局
所領域(カーネルROIという)内のRF受信信号群
が、また他方の出力ポートからは同じサイズであって、
カーネルROIの近傍の局所領域(オブジェクトROI
という)内のRF受信信号群がそれぞれ特徴量演算部1
2に取り込まれる。特徴量演算部12は、両RF受信信
号群どうしの類似性を表す特徴量、例えば相互相関係数
を計算する。特徴量演算部12は、カーネルROIの位
置を固定したままで、オブジェクトROIの位置を所定
の範囲のサーチROI内で転移しながら、特徴量の計算
を繰り返す。これにより、或る位置のカーネルROIに
対して、複数の特徴量が計算され、特徴量演算部12は
これら複数の特徴量の中から最大値(または最小値)を
選択し、この選択した最大値を当該カーネルROIに対
応する特徴量として認識する。特徴量演算部12は、カ
ーネルROIの位置を変えながら、このような特徴量の
計算を繰り返す。これにより、特徴量の2次元分布、つ
まり特徴量画像データが得られる。この特徴量画像デー
タはディジタルスキャンコンバータ(DSC)13を介
して表示器6に送られ、アナログに変換された後、ビジ
ュアルな特徴量画像として濃淡またはカラー表示され
る。
【0014】なお、制御系10は、1フレーム分の特徴
量画像データの生成処理及びそのDSC13への格納が
終了して特徴量画像の表示が可能となったとき、特徴量
画像表示が可能となった旨のメッセージをDSC13を
介して表示器6に表示させるようにすることが好まし
い。このメッセージが表示された後、図示しない入力器
を介してオペレータが特徴量画像を表示させるための指
示をしたとき、制御系10は、これを受けてDSC13
から特徴量画像データを表示器6に読み出させ表示させ
る。
【0015】図3はDSC13のブロック図である。特
徴量演算部12で求められた特徴量画像データは、輝度
変換部14、座標変換部15、フレームメモリ16を介
して適当な例えばオペレータに指定されたタイミングで
ディジタルビデオ信号として表示器6に送られる。輝度
変換部14は、特徴量を輝度データ(またはRGB色相
データ)に変換するものであり、例えば、入力を特徴量
とし、出力を輝度としたROMで構成される。この特徴
量と輝度の対応関係(いわゆる設定)は割り付けテーブ
ルに纏められて輝度変換部14に記憶される。輝度変換
部14は、図5に示すような設定の異なる複数種類のテ
ーブルを装備し、オペレータの指定により任意のテーブ
ルを選択可能に構成されていることが好ましい。図5
(a)は輝度変換の設定を示し、図5(b)は色相変換
の設定を示している。座標変換部15は、特徴量が表現
されている座標系(θ,d)を、表示器6に応じた適当
な座標系、例えば直交座標系(x,y)に変換する。θ
とは超音波ビームの振り角,dは深さを示している。な
お、DSC13では特徴量の空間的な補間を実行するこ
とが好ましい。
【0016】図4は特徴量画像の生成過程の概略的説明
図である。上述したように特徴量とは、心筋の梗塞程度
を数値化した梗塞心筋を正常心筋と差別化可能な計算値
である。例えば、特徴量が大きいほど梗塞程度が強く、
特徴量が小さいほど正常に近くなることを意味する。と
ころで、梗塞心筋は、正常心筋に対して収縮率が小さ
く、心臓の拍動に関係なく、その部分の組織が固形化
(梗塞)している。したがって、梗塞部分は、正常心筋
の周期的な収縮に従って、単に位置が変化(転移)する
のみである。本発明はこの点に着目したものであり、つ
まり、第1フレームの梗塞心筋部分と、その部分が転移
した第2フレームの梗塞心筋部分とは、組織変化が少な
いので、その部分内のRF受信信号群の分布は両フレー
ム間で非常に類似(酷似)し、このRF受信信号群どう
しの類似性を数値化したものが特徴量として与えられ
る。しかし、梗塞心筋部分はどの位置に転移するか不明
であるのが問題である。この問題は後述するように、カ
ーネルROIの位置を固定したままで、オブジェクトR
OIの位置をサーチROI内で転移しながら、その各位
置で特徴量を計算し、複数の特徴量の中の最大値を当該
カーネルROIに対応する特徴量として決定する、つま
り梗塞心筋部分が転移する可能性のある広い範囲でオブ
ジェクトROIを移動して特徴量をサーチすることで解
決する。以下に特徴量画像の生成過程を具体的に説明す
る。
【0017】図4(a)に示すように、走査タイミング
が異なり、且つ心拍時相の異なる2フレームのRF受信
信号群、好ましくはBモード像を観察しながらオペレー
タにより指定されたフレーム番号nの第1フレームのR
F受信信号群と、第1フレームから1フレーム分遅れた
フレーム番号n+1の第2フレームのRF受信信号群と
から、特徴量画像が生成される。
【0018】まず、図4(b),(c),(d)を参照
して、或るカーネルROI(中心点(xm,ym,n ))の特
徴量を求める手順を説明する。フレームメモリ11の一
方の出力ポートからは第1フレームのカーネルROI内
のRF受信信号群が、また他方の出力ポートからは、カ
ーネルROIの近傍の第2フレームのオブジェクトRO
I内のRF受信信号群が、特徴量演算部12に取り込ま
れる。両RF受信信号群の分布の類似性(特徴量)が、
例えば相互相関係数として計算される。特徴量の計算方
法の詳細は後述する。このカーネルROIの位置を固定
したままで、オブジェクトROIの位置をサーチROI
内で転移し、この特徴量を計算する。さらに、オブジェ
クトROIの位置を転移し、同様に特徴量を計算する。
このようにオブジェクトROIをサーチROI内で転移
しながら、カーネルROIの位置が同じで、オブジェク
トROIの位置が異なる複数の特徴量を求める。これら
複数の特徴量の中の最大値(または最小値)が、当該カ
ーネルROIに対応する特徴量として認識され、この最
大値に当該カーネルROIの中心点の位置情報が与えら
れる。
【0019】そして、カーネルROIを例えば中心点
(xm+1,ym+1,n )に移動し、同様に特徴量を求める。カ
ーネルROIの位置を変えながら、その各位置で特徴量
を求める。これにより、特徴量の2次元分布、つまり特
徴量画像が求められる。
【0020】こうして求められた特徴量画像は、DSC
13の輝度変換部14、座標変換部15、フレームメモ
リ16を順に介して、適当な例えばオペレータに指定さ
れたタイミングでディジタルビデオ信号として表示器6
に送られ、図6(a)に示すようにBモード画像と並列
に、または図6(b)に示すようにBモード画像に重ね
合わして表示される。
【0021】次に特徴量の計算方法を説明する。特徴量
の計算方式としては、2つの方式を提供する。特徴量演
算部12を両方式実行可能に構成して、オペレータの指
示で選択的に使用するようにしてもよいし、予め一方の
方式を固定的に採用してもよい。第1の方式は特徴量と
して相互相関係数を計算する方式であり、第2の方式は
特徴量として両フレームのカーネルとROIオブジェク
トROI間での差分の絶対値の総和を計算する方式であ
る。
【0022】さらに、第1の方式として、直接法と2次
元フーリエ変換法とが提供される。直接法は相互相関係
数の一般式(定義式)に基づいて計算するものであり、
2次元フーリエ変換法は相互相関関数が原関数のパワー
スペクトラムのフーリエ逆変換であるというウィナー・
ヒンチンの定理を利用して計算するものである。
【0023】図7は第1の方式の全体の流れの説明図で
ある。c(x,y)が求める相互相関係数分布である。c(x,y)
は複素信号なので、最終的に画像化するには絶対値処理
が必要である。ここで、演算点X,Yループのステップ
(カーネルROIの転移ピッチ)は、図8に示したカー
ネルROI(オブジェクトROIに同じ)のサイズの縦
横(rx、ry)に対して、それぞれ1/4程度とする
ことは、c(x,y)の誤差が許容範囲に収まり、且つ計算時
間の短縮化という観点から好ましい。この場合、計算し
なかったc(x,y)は、補間する。
【0024】図9は直接法の計算手順の説明図であり、
図10は2次元フーリエ変換法の計算手順の説明図であ
る。なお、前提条件として図8のように定義する。 *c
はcの複素共役、 cc(τx,τy)は相互相関係数、csumは
相互相関係数の x=τx 、 y=τy の要素値、ccとcsum
は複素信号とする。
【0025】図11は第2の方式の説明図である。或る
カーネルROI(中心点(x,y) )に対してオブジェクト
ROIをサーチROI内で移動しながら各位置で、対応
位置間での差分の総和の絶対値ε(xi,yj) 、及びこのε
(xi,yj) のカーネルROI内の総和に対する比率ε´(x
i,yj) を計算し、ε´(xi,yj) の最小値(または最大
値)を当該カーネルROI(中心点(x,y) )における特
徴量とする。このような計算をカーネルROIを転移し
ながら繰り返すことにより特徴量の2次元分布を生成す
る。
【0026】上述したように本実施例によると、心筋の
変形の程度を、心時相の異なる2フレームを用いて各フ
レームの局所領域内のRF受信信号の分布間での類似度
(特徴量)として定量化(数値化)して、梗塞心筋を客
観的に画像化できる。しかも、この類似度は、サーチ領
域をサーチするので、梗塞心筋の転移を追従できる。
【0027】本実施例は、次のように変形可能であり、
上述の説明では2次元の局所領域間のRF受信信号の分
布に基づいて類似性を見たものであるが、これを1次元
追加して3次元の局所領域間での類似性に発展させたも
のである。これは、RF受信信号の位置情報に奥行き情
報を加えることで、容易に実現できる。つまり、図12
に示すように、図1の構成にプローブ1の位置を検出す
る位置検出器20を追加し、特徴量画像生成部7にこの
プローブ1の位置情報を奥行き情報として与えること
で、プローブ1を例えば平行移動しながら得られる多段
層のRF受信信号群を1つの3次元データとして取り扱
うことが可能となる。図13に、3次元画像処理を施し
たBモード画像と並列に表示した3次元の特徴量画像の
一例を示す。この変型例によれば、不明な梗塞心筋の3
次元的な転移を捕捉可能である。本発明はその要旨を逸
脱しない範囲において種々変形して実施可能である。な
お上述ではBモード、カラーフローマッピングにも適用
可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、被検体の2次元領域を超音波
で走査することにより、1フレーム分の受信信号を繰り
返し得、この受信信号を検波することにより画像を生成
する超音波診断装置において、第1フレームの第1局所
領域内の受信信号と、前記第1フレームと走査タイミン
グの異なる第2フレームの第2局所領域内の受信信号と
の間の類似性を表す特徴量の2次元分布を生成する特徴
量2次元分布生成手段と、前記2次元分布を特徴量画像
として表示する表示手段とを具備し、正常心筋の周期的
な収縮に従って、組織が変型しないで単に位置が変化
(転移)する梗塞部分を、第1フレームの第1局所領域
内の受信信号と第2フレームの第2局所領域内の受信信
号との間の類似性を高いとして、とらえることができる
ので、正常心筋と差別して梗塞心筋を特徴的に画像化す
ることのできる超音波診断装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超音波診断装置の一実施例の構成
を示すブロック図。
【図2】図1の特徴量画像生成部のブロック図。
【図3】図2のDSCのブロック図。
【図4】特徴量画像の生成過程の概略的説明図。
【図5】輝度及び色相変換の設定変化を示す図。
【図6】特徴量画像の表示例を示す図。
【図7】特徴量を求める第1の方式の説明図。
【図8】相互相関係数計算に使われるパラメータの説明
図。
【図9】相互相関係数を計算する直接法の計算手順の説
明図。
【図10】相互相関係数を計算する2次元フーリエ変換
法の計算手順の説明図。
【図11】特徴量を求める第2の方式の説明図。
【図12】本発明の超音波診断装置の変型例の構成を示
すブロック図。
【図13】変型例による特徴量画像の表示例を示す図。
【符号の説明】
1…超音波プローブ、 2…送信系、3…受信系、
4…信号処理部、5…DSC、
6…表示器、7…特徴量画像生成部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の2次元領域を超音波で走査する
    ことにより、1フレーム分の受信信号を繰り返し得、こ
    の受信信号を検波することにより画像を生成する超音波
    診断装置において、 第1フレームの第1局所領域内の受信信号と、前記第1
    フレームと走査タイミングの異なる第2フレームの第2
    局所領域内の受信信号との間の類似性を表す特徴量の2
    次元分布を生成する特徴量2次元分布生成手段と、 前記2次元分布を特徴量画像として表示する表示手段と
    を具備することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記特徴量2次元分布生成手段は、1つ
    の第1局所領域に対して空間的に近傍する複数の第2局
    所領域各々について特徴量を求め、複数の特徴量の中の
    最大値と最小値の一方を当該第1局所領域の特徴量とす
    ることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記特徴量は前記第1局所領域内の受信
    信号と、前記第2局所領域内の受信信号との間の相互相
    関係数であることを特徴とする請求項1記載の超音波診
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記特徴量は前記第1局所領域内の受信
    信号と、前記第2局所領域内の受信信号との間の差分値
    であることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装
    置。
  5. 【請求項5】 前記表示手段は前記2次元分布を輝度変
    換処理と色相変換処理の一方を介して表示することを特
    徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 被検体の3次元領域を超音波で繰り返し
    走査することにより前記3次元領域に関する受信信号を
    繰り返し得る手段と、 走査タイミングの異なる第1の受信信号と第2の受信信
    号を用いて局所領域間の類似性を表す特徴量の3次元分
    布を生成する特徴量3次元分布生成手段と、 前記3次元分布を3次元の特徴量画像として表示する表
    示手段とを具備することを特徴とする超音波診断装置。
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