JPH08160194A - 原子炉の使用済制御棒の切断方法および切断装置 - Google Patents

原子炉の使用済制御棒の切断方法および切断装置

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JPH08160194A
JPH08160194A JP30246494A JP30246494A JPH08160194A JP H08160194 A JPH08160194 A JP H08160194A JP 30246494 A JP30246494 A JP 30246494A JP 30246494 A JP30246494 A JP 30246494A JP H08160194 A JPH08160194 A JP H08160194A
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JP
Japan
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control rod
cutting
storage box
used control
water
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Application number
JP30246494A
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English (en)
Inventor
Masahiko Komatsu
征彦 小松
Toshihiko Ose
敏彦 尾世
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 確実な切断操作を行なうことができ、設備の
メンテナンスが容易であり、かつ、放射線の被曝状態を
低減させることができるようにする。 【構成】 下部が水没するように設けられた上下方向に
延びる案内部材2と、この案内部材2に案内されて昇降
可能に設けられた昇降架台3と、この昇降架台3に設け
られた制御棒収納箱4と、プールPの縁部に沿って配設
された軌条L上を走行自在に設けられた走行架台5から
プールP内に向けて垂下するように取り付けられかつ下
端部にメタルソー61の設けられたソー支持柱63とが
備えられ、制御棒収納箱4は、昇降架台3に設けられた
支持軸回りの回動による水平姿勢で開口部41が上方に
向くように構成され、ソー支持柱63の水没深さは、制
御棒収納箱4内の水平姿勢の使用済制御棒Rから放射さ
れる放射線を遮蔽し得る水深長で、制御棒を切断機具に
より切断することができる寸法に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉におい
て使用済になった制御棒を減容処理するために切断する
原子炉の使用済制御棒の切断方法および装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、沸騰水型原子炉から取り出された
使用済の制御棒は、放射性の固体廃棄物として原姿のま
ま原子力発電所の使用済燃料プールあるいは高放射性固
体廃棄物プール等の貯蔵設備に水没されて保管されてい
る。しかし、使用済制御棒は断面視がX字形状を呈して
いるため、原姿を留めた状態で貯蔵すれば、貯蔵密度が
極めて小さく、そのため非常に大きな貯蔵空間が必要に
なるという問題点を有している。
【0003】図12は、上記原子炉から取り出された使
用済制御棒を例示する斜視図であり、(イ)は原姿を留
めた状態を示し、(ロ)は切断処理された状態を示して
いる。この図に示すように、使用済制御棒Rは、断面視
がX字形状の長尺の本体部R1と、この本体部R1の下
端部に設けられた落下速度リミッタ部R2と、落下速度
リミッタ部R2の端部に延設された下端部突起R3とか
ら構成されている。そして使用済制御棒Rの本体部R1
は、断面形状がX字状であるため、どのように工夫して
積み重ねても、X字形状の一翼を一辺にした断面視で正
方形状の空間が形成され、この空間の存在によって貯蔵
密度が極端に小さくなるため、非常に膨大な貯蔵空間が
必要になるという問題点を有していた。
【0004】そこで、このような不都合を解消するため
に、近年、図12の(ロ)に示すように、水中で使用済
制御棒Rの落下速度リミッタ部R2を本体部R1から切
断し、残部の本体部R1をさらに長手方向の全長に亘っ
て切断することによって、L形切断品R1′にして積層
貯蔵するいわゆる減容処理が行われるようになった。
【0005】つまり、本体部R1を長手方向に切断して
L形切断品R1′にすれば、一のL形切断品R1′の山
部を他のL形切断品R1′の谷部に嵌め込むようにして
順次積層することにより貯蔵密度を大幅に大きくするこ
とが可能であり、貯蔵空間を有効に利用し得るのであ
る。なお、上記切断落下速度リミッタ部R2′は、それ
のみを集めて別途貯蔵される。また、上記切断処理が水
中で行われるのは、空気中での処理で作業者が使用済制
御棒Rからの放射線に被曝されるのを防止するためと、
切断屑が飛散して空気を汚染するのを防止するためであ
る。
【0006】従来のこのような使用済制御棒Rの切断処
理方法および装置については、特公平3−49080号
公報や特開昭63−88500号公報によって開示され
たもの等が知られている。そして、これらの公報には、
使用済制御棒Rの上部を吊り具によって垂直に吊り下げ
て水中で保持し、切断トーチによって切断するいわゆる
電気式切断法が適用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特公平
3−49080号公報や特開昭63−88500号公報
に記載されている使用済制御棒Rの切断方法にあって
は、切断によってドロスやガス等の二次廃棄物が大量に
発生するという問題点や、使用済制御棒Rは水中に縦方
向に深く水没され、この状態で切断処理が施されるた
め、切断されつつある使用済制御棒Rを水面上から目視
観察することができず、そのため水中カメラによって観
察する必要があり、水中カメラを使用するとカメラが放
射線によって直ちに劣化するため、その取り替え作業等
によって作業コストが増加するという問題点が生じる。
【0008】また、切断トーチ等の主要設備が水中深く
水没しているため、いちいち主要設備を水面上まで引き
上げてから装置の保守点検を行なわなければならないな
どメンテナンス性が悪く、そのためメンテナンスコスト
が高騰するという問題点を有していた。
【0009】さらに、上記メンテナンス時に水中から引
き上げられた設備から放射される放射線によって作業者
が被曝する可能性が高いという問題点も備えていた。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、使用済制御棒の切断状況を
目視確認しながら確実に切断操作を行なうことができ、
主要機器のメンテナンスが容易であり、かつ、放射線の
被曝を確実に低減させることができる原子炉の使用済制
御棒の切断方法および切断装置を提供することを目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
原子炉の使用済制御棒の切断方法は、原子炉から取り出
された断面視十字形状の長尺の本体部と、この本体部の
一端部に延設された落下速度リミッタ部とからなる原子
炉の使用済制御棒の切断方法であって、水中において垂
直吊持状態で移送される上記制御棒を、放射線遮蔽可能
水深位置で水平姿勢になるように姿勢設定した後、切断
機具によって落下速度リミッタ部と、十字形状本体部と
に切断し、この切断によって分離された十字形状本体部
をさらに長手方向に切断して断面視がL形状の一対のL
形切断片に分離することを特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項2記載の原子炉の使用済制
御棒の切断方法は、請求項1記載の原子炉の使用済制御
棒の切断方法において、上記切断機具として円盤状のメ
タルソーを用いることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項3記載の原子炉の使用済制
御棒の切断方法は、請求項1記載の原子炉の使用済制御
棒の切断方法において、上記切断機具としてプラズマジ
ェット切断機または溶極式ウォータジェット切断機を用
いることを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項4記載の原子炉の使用済制
御棒の切断装置は、原子炉から取り出された断面視が十
字形状の長尺の本体部と、この本体部の一端部に設けら
れた落下速度リミッタ部とからなる使用済の制御棒を水
中に沈めて切断する原子炉の使用済制御棒の切断装置で
あって、使用済制御棒を収納し係止し得る制御棒収納箱
と、この制御棒収納箱を垂直姿勢と水平姿勢との間で支
持軸回りに回動可能に支持する支持手段部と、この支持
手段部を水中で昇降する昇降手段と、上記制御棒収納箱
が水平姿勢に設定された状態で切断機具によって制御棒
収納箱内の使用済制御棒を切断する切断手段部とから構
成され、上記切断機具の水没深さは、制御棒収納箱内の
水平姿勢の使用済制御棒から放射される放射線を遮蔽し
得る水深に配置された使用済制御棒の切断位置までの深
さに設定され、上記切断手段部は水平姿勢の制御棒収納
箱の長手方向および幅方向に移動可能に構成されている
ことを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項5記載の原子炉の使用済制
御棒の切断装置は、原子炉から取り出された断面視が十
字形状の長尺の本体部と、この本体部の一端部に設けら
れた落下速度リミッタ部とからなる使用済の制御棒を水
中に沈めて切断する原子炉の使用済制御棒の切断装置で
あって、下部が水没するように設けられた上下方向に延
びる案内部材と、この案内部材に案内されて昇降可能に
設けられた昇降架台と、この昇降架台の支持軸回りに回
動可能に設けられかつ長手方向に延びる開口部を備えた
上記使用済制御棒を収納し係止し得る制御棒収納箱と、
軌条上を走行自在に設けられた走行架台と、この走行架
台から水中に向けて垂下するように取り付けられかつ下
端部に切断機具の設けられた切断機具支持部材とが備え
られ、上記制御棒収納箱は、昇降架台の支持軸回りの回
動によって水平に姿勢設定された状態で開口部が上方に
向くように構成され、上記切断機具支持部材の水没深さ
は、制御棒収納箱内の水平姿勢の使用済制御棒から放射
される放射線を遮蔽し得る水深に配置された使用済制御
棒の切断位置までの深さに設定されていることを特徴と
するものである。
【0016】本発明の請求項6記載の原子炉の使用済制
御棒の切断装置は、請求項4または5記載の原子炉の使
用済制御棒の切断装置において、上記切断機具が円盤状
のメタルソーであることを特徴とするものである。
【0017】本発明の請求項7記載の原子炉の使用済制
御棒の切断装置は、請求項6記載の原子炉の使用済制御
棒の切断装置において、上記メタルソーは、少なくとも
90°の位相範囲で切断方向が変更可能に構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0018】本発明の請求項8記載の原子炉の使用済制
御棒の切断装置は、請求項4または5記載の原子炉の使
用済制御棒の切断装置において、上記切断機具がプラズ
マジェット切断機または溶極式ウォータジェット切断機
であることを特徴とするものである。
【0019】
【作用】上記請求項1記載の原子炉の使用済制御棒の切
断方法によれば、使用済制御棒を水中に沈め、それを放
射線遮蔽可能水深位置で水平姿勢になるように姿勢設定
した後、切断機具によって十字形状本体部の落下速度リ
ミッタ部に近接した部分を横断するように切断するとと
もに、十字形状本体部の幅方向中央部を長手方向に亘っ
て切断することによって、使用済制御棒は、貯蔵密度を
大きくできるL形切断片と落下速度リミッタ部とに分離
される。
【0020】そして、切断に供される使用済制御棒は、
水中で水平になるように姿勢設定されているため、放射
線を水で遮蔽した状態で従来に比較して使用済制御棒の
切断位置までの水深を浅く設定することが可能であり、
その結果、切断機具による切断状況を水面上から目視観
察することができ、切断作業を確実に行い得る。
【0021】また、使用済制御棒の切断位置の水深を浅
く設定することにより、切断機具の駆動手段を、わざわ
ざ水没させることなく水面上に設けられたフロア上に配
設することが可能であり、その結果駆動手段を防水構造
にする必要はない。また、駆動手段をフロア上に設ける
ことによって、保守点検時に駆動手段を水中から引き上
る必要はなく、従って少ない除染処理で駆動手段のメン
テナンスを行うことができ、メンテナンス作業が容易に
なる。また水面上に設けた駆動手段から切断機具までの
駆動力伝達距離を短く設定し得る。
【0022】上記請求項2および6記載の原子炉の使用
済制御棒の切断方法および切断装置によれば、切断機具
として円盤状のメタルソーが用いられ、使用済制御棒は
機械的に切断されるため、溶断の場合のようなガスの発
生がなく、またドロスのような切断屑が少なく、その結
果二次廃棄物の発生量が減少する。
【0023】上記請求項3および8記載の原子炉の使用
済制御棒の切断方法および切断装置によれば、切断機具
としてプラズマジェット切断機または溶極式ウォータジ
ェット切断機が用いられているため、切断機具の支持部
材は特別な機械的剛性が要求されず、構造的に簡単なも
のになる。また、切断位置の水深が浅いため、切断機の
可動部分の多く水面上のフロアに設けることが可能であ
り、メンテナンス作業が容易になる。
【0024】上記請求項4記載の原子炉の使用済制御棒
の切断装置によれば、支持手段部を、昇降手段によって
所定の水深にまで水没させた状態で、支持手段部に支持
された制御棒収納箱を支持軸回りに回動させて垂直姿勢
にすることによって、使用済制御棒を水中で垂直状態で
吊持し、安定した状態で容易に制御棒収納箱内に装填す
ることができる。使用済制御棒を制御棒収納箱内に装填
した後、制御棒収納箱を支持軸回りに回動させて水平姿
勢にしながら使用済制御棒を放射線遮蔽可能水深位置ま
で上昇させれば、切断手段部を水平方向に移動させるこ
とによって、使用済制御棒からの放射線を水により遮蔽
した状態で、切断機具で制御棒収納箱内の使用済制御棒
を切断することが可能になる。
【0025】上記請求項5記載の原子炉の使用済制御棒
の切断装置によれば、制御棒収納箱を支持している昇降
架台をプールに水没した案内部材に案内させて所定水深
まで降下させながら、制御棒収納箱を支持軸回りに回動
させて垂直姿勢にすると、水中で制御棒収納箱の開口部
が垂直方向に向かうように設定される。この状態で垂下
するように吊り下げられた使用済制御棒を水中に降下さ
せ、上記開口部から制御棒収納箱に装入して係止するこ
とにより、使用済制御棒は制御棒収納箱内に装填された
状態になる。
【0026】その後、制御棒収納箱を支持軸回りに逆方
向に回動させて水平姿勢にしながら案内部材に沿って小
孔架台を放射線遮蔽可能水深位置まで上昇させる。そう
すると、使用済制御棒からの放射線が水によって遮蔽さ
れた状態で、制御棒収納箱の開口部が上方に向く。この
状態で切断機具支持部材の先端の切断機具を上記開口部
から制御棒収納箱内に挿入し、切断機具を駆動させなが
ら縦行および横行させ、切断機具の切断方向を縦横に変
化させることにより、使用済制御棒を速度リミッタ部
と、断面視十字形状の本体部に分離し、さらに断面視十
字形状の部分を断面視L型の一対のL型片に分離するこ
とができる。
【0027】上記請求項7記載の原子炉の使用済制御棒
の切断装置によれば、切断機具のメタルソーは、少なく
とも90°の位相範囲で切断方向が変更可能に構成され
ているため、適宜切断機具の少なくとも90°の位相変
換を行うことによって使用済制御棒を長手方向および幅
方向に切断することが可能になる。
【0028】
【実施例】図1は、本発明に係る原子炉の使用済制御棒
の切断装置の一例を示す斜視図であり、制御棒収納箱が
使用済制御棒の出入操作を行なうための垂直姿勢に設定
された状態を示している。また、図2は同切断装置の一
例を示す一部切欠き斜視図であり、制御棒収納箱が切断
操作を行なうための水平姿勢に設定された状態を示して
いる。これらの図に示すように、本発明に係る切断装置
1は、水中で使用済制御棒Rの切断処理を行なうための
プールPと、大部分が水没するように上下方向に延びた
案内部材2と、この案内部材2に案内されて昇降する昇
降架台3と、使用済制御棒Rを収納するための上記昇降
架台3に取り付けられた制御棒収納箱4と、プールPの
縁部を走行する走行架台5と、この走行架台5に付設さ
れた切断機具支持部材6とから基本構成されている。
【0029】上記案内部材2は、プールPの縁部から側
壁P1に沿って水中に向かって垂下するように設けら
れ、この案内部材2に案内されて昇降するように昇降架
台3が取り付られている。上記制御棒収納箱4は、その
側部が上記昇降架台3に設けられた支持軸31回りに回
動可能に軸支され、長手方向に延びる開口部41から上
記使用済制御棒Rを出し入れするようになっている。ま
た、上記プールPの縁部の作業フロアF上には一対の軌
条Lが敷設され、この軌条Lに案内されつつ走行する走
行架台5が設けられているとともに、この走行架台5か
らプールP内に向けて垂下するように切断機具支持部材
6が取り付けられ、この切断機具支持部材6の下端部に
メタルソー(切断機具)61が設けられている。
【0030】上記制御棒収納箱4は、昇降架台3の支持
軸31回りの回動によって水平に姿勢設定された状態で
開口部41が上方に向くようにレイアウト設定されてい
る。また、上記切断機具支持部材6の水没深さは、制御
棒収納箱4内の水平姿勢の使用済制御棒Rから放射され
る放射線を遮蔽し得る最浅の水深長で、使用済制御棒の
切断位置を切断器具により切断可能な深さに設定されて
いる。そして、図1に示す垂直姿勢の制御棒収納箱4を
支持軸31回りに反時計方向に90°回動させつつ、昇
降架台3を上昇させることによって、図1の二点鎖線お
よび図2に示すように、制御棒収納箱4は水中で制御棒
の最浅の放射線遮蔽可能深さに位置するようになってい
る。
【0031】図3は、案内部材、昇降架台および制御棒
収納箱の斜視図であり、図4は、図1のA線視図であ
る。これらの図に示すように、上記案内部材2は、プー
ルPの縁部の作業フロアF上に固定された固定台21
と、この固定台21の頂部に設けられたウインチ22
と、上記固定台21からプールPの側壁P1に沿って垂
下された左右一対の垂直レール23と、これら一対の垂
直レール23の下端部に設けられた受け台24と、上記
ウインチ22と受け台24との間に張設されたチエン2
5とから構成されている。チエン25の代わりにワイヤ
ロープ等を使用してもよい。
【0032】上記ウインチ22は、ブラケット22a
と、このブラケット22aに水平軸22b回りに回転自
在に軸支され、かつ、プールPの水面上にオーバーハン
グしたドラム22cとから構成されている。このドラム
22cには上記チエン25が巻設された状態でチエン2
5がドラム22cから垂下しており、このドラム22c
を回転させることによってチエン25の内の一方が上昇
し、他方が下降するようになっている。なお、水平軸2
2bの回転駆動は手動回転または電動回転が適用され
る。
【0033】上記左右一対の垂直レール23は、それぞ
れが平行に配設された一対の単位レール23aから構成
され、これら単位レール23a間に、昇降架台3の上下
動を案内する上下方向に延びたガイド長孔23bが形成
されている。
【0034】また、上記受け台24の先端面(図4の左
方)にはブラケット24bが設けられ、このブラケット
24bの水平軸24c回りに回転自在に先端プーリ24
aが軸支されているとともに、受け台24の略中央下部
には中間プーリ24dが設けられている。また、受け台
24の上面前部には昇降架台3を受け止める受止め台2
4eが形成されている。
【0035】そして、後方(図2の右方)のチエン25
の下部が上記中間プーリ24dおよび先端プーリ24a
に掛け回された状態でその先端部が昇降架台3の下部に
接続しているとともに、前方のチエン25の先端部が昇
降架台3の上部に接続され、その結果チエン25は昇降
架台3を介して環状になっている。従って、図4におい
て、ドラム22cを水平軸22b回りに時計方向に回転
させると、それに従ってチエン25は時計方向に周回
し、昇降架台3は上昇するとともに、ドラム22cを逆
方向に回転させることによって昇降架台3は下降するよ
うになっている。
【0036】上記昇降架台3は、箱形のケーシング32
と、このケーシング32の前面中央部から前方に突出し
た支持軸31と、この支持軸31を回転駆動する空気シ
リンダ33と、ケーシング32内に設けられた駆動力中
継手段34(図3)とから構成されている。上記支持軸
31の後部(図4の左方)には、上記一対の単位レール
23a間のガイド長孔23bに嵌入する上下方向に延び
た被ガイド凸部3aが設けられている。従って、チエン
25が周回移動すると、被ガイド凸部3aがガイド長孔
23bに案内され、かつ、上下動以外の動きが規制され
た状態で昇降架台3が上下動するようになっている。
【0037】上記ケーシング32からは、前方に向かっ
てコ字形状の大型ブラケット35が一体に延設されてい
る。この大型ブラケット35の前方に形成された軸受板
35aには、上記支持軸31と同心の前方支持軸31a
が自軸心回りに回転可能に設けられ、この前方支持軸3
1aと上記支持軸31とによって挾持された状態で上記
制御棒収納箱4は両軸31,31aに固定されている。
従って、支持軸31を自軸心回りに回転させることによ
って、大型ブラケット35内に挾み込まれている制御棒
収納箱4は、支持軸31の回転に同伴して支持軸31の
軸心回りに回転するようになっている。
【0038】上記駆動力中継手段34は、上記空気シリ
ンダ33の駆動によって上下動するラック34aと、こ
のラック34aに噛合したピニオン34bとから構成さ
れている。そして、このピニオン34bは、上記支持軸
31に同心で一体に結合されている。従って、空気シリ
ンダ33に空気圧を送り込んで空気シリンダ33を作動
させることによって、ラック34aは上下方向に移動
し、この移動によってラック34aに噛合しているピニ
オン34bが支持軸31の軸心回りに支持軸31と共回
りし、この支持軸31の回転によってそれと一体の制御
棒収納箱4が支持軸31の軸心回りに回転するようにな
っている。
【0039】そして、本実施例においては、空気シリン
ダ33は、ピニオン34bが90°回転するに要する上
下動のストロークに設定されているため、図3に示すよ
うに、制御棒収納箱4が垂直姿勢の状態で空気シリンダ
33にフルストロークの作動をさせ、ラック34aを上
昇させると、これに噛合しているピニオン34bは支持
軸31回りに反時計方向に90°回転し水平姿勢にな
る。
【0040】図4に示すように、制御棒収納箱4内に収
納された使用済制御棒Rを係止固定するために、制御棒
収納箱4内の左側に複数個の固定クランプ42が長手方
向に設けられており、右側に上記固定クランプ42に対
向する位置に空圧シリンダ45aにより作動する移動ク
ランプ45が設けられている。
【0041】そして、上記空圧シリンダ45aを作動さ
せ、移動クランプ45を開状態にしておき、固定クラン
プ42と移動クランプ45との間に使用済制御棒Rを挿
入した後、空圧シリンダ45aにより移動クランプ45
を閉状態にすることにより、使用済制御棒Rを挟持固定
することができるようになっている。また、使用済制御
棒Rを上記固定クランプ42と移動クランプ45とで挟
持固定した状態でメタルソー61によりまず使用済制御
棒Rの落下速度リミッタ部R2と、断面視十字形状の本
体部R1とを分離するようになっている。
【0042】上記断面視十字形状の本体部R1は長手方
向に切断されても、固定クランプ42と移動クランプ4
5とによって挟持固定されているが、切断された部分の
移動クランプ45を順次半開状態にすることによってメ
タルソー61の切断された部分による挟み込みを防止す
るようにしている。
【0043】上記固定クランプ42および移動クランプ
45は、使用済制御棒Rを挟持固定可能に形状設定され
ているが、固定クランプ42および移動クランプ45の
クランプ部の形状を変更することにより、チャンネルボ
ックスを固定可能にすれば、本発明方法および装置によ
ってチャンネルボックスの切断処理が可能になる。
【0044】また、上記制御棒収納箱4の底部は、船底
のように両側部から幅方向の中央部に先下がりの傾斜が
形成され、制御棒収納箱4内の使用済制御棒Rが切断処
理されたときに生じる切断屑が水中に飛散せずに制御棒
収納箱4内の底部の中央部に集まるようになっている。
そして、制御棒収納箱4が垂直姿勢になったときの下端
壁部には、上記集められた切断屑をプールP内に設けら
れたホッパーH(図1)に導出するためのシュート46
が設けられている。なお、制御棒収納箱4の上面の開口
部41を覆う透明な蓋体を設けるようにすれば、切断屑
はこの蓋体に阻止されて制御棒収納箱4外に飛散せず好
都合である。
【0045】このシュート46の底部には図略の蓋と開
閉機構が設けられており、この開閉機構を作動させるこ
とによって任意に蓋の開閉操作を行なうことができるよ
うになっている。開閉機構の構造については空気圧駆動
方式、手動方式等任意に選択することができる。
【0046】また、制御棒収納箱4の垂直姿勢における
上端部には水中で図略の吊り具により吊持状態のまま制
御棒を制御棒収納箱4内に収納するための吊り具挿入用
切欠き41aが設けられている。この切欠き41aを利
用して装置停止時のメタルソー61を制御棒収納箱4内
に収納することができる。
【0047】上記制御棒収納箱4の下端壁部には、使用
済制御棒Rの下端部突起R3を嵌め込む第2切欠き部4
1bが設けられている。また、制御棒収納箱4のプール
Pの側壁P1側の側部には、制御棒収納箱4が水平姿勢
になった状態で、メタルソー61を制御棒収納箱4内に
導入するためのソー導入用切欠き溝41cが設けられて
いる。このソー導入用切欠き溝41cは、制御棒収納箱
4内に収納された使用済制御棒Rの落下速度リミッタ部
R2の切断部分に対応するように切り欠かれている。
【0048】図5は、走行架台に付設される切断機具支
持部材を示す斜視図である。この図および図4に示すよ
うに、走行架台5は、作業フロアF上に敷設された左右
一対の軌条L上を自在に走行する台車51と、この台車
51の上部に前後方向(図4の左右方向)に移動可能に
搭載された上部架台52とから構成されている。
【0049】上記台車51の下部には上記一対の軌条L
上を転動する複数個の車輪51aが設けられているとと
もに、内部には電動モータ等からなる図略の走行機構が
装置されている。そしてこの走行機構を運転操作するこ
とにより、走行架台5を軌条L上で走行させ、任意の位
置で停止させることができるようになっている。また、
上記上部架台52は、図略の電動モータの回転駆動によ
って図略のボールスクリュを回転させることにより台車
51上で前後方向に移動するようになっており、図略の
ブレーキ機構によって任意の位置で停止状態をロックす
ることができるようになっている。
【0050】上記切断機具支持部材6は、上記上部架台
52の前端部に設けられた案内板53に摺接状態で上下
動可能に設けられた直方体状のフレーム62と、このフ
レーム62の底面先端部から下方に向かって垂下された
ソー支持柱63と、このソー支持柱63の下端部に設け
られたギヤボックス64と、このギヤボックス64から
水平方向に突出した回転軸64aと、この回転軸64a
に軸心回りに共回り可能に固定された円盤状のメタルソ
ー61とから構成されている。
【0051】上記フレーム62の内部には電動モータや
ボールスクリュ等からなるフレーム62昇降用の図略の
昇降機構が設けられており、この昇降機構を運転操作
し、ボールスクリュを回転駆動することによってフレー
ム62を任意に昇降させることができるとともに、図略
のブレーキ機構を操作することによってフレーム62の
任意の高さ位置での停止状態をロックすることができる
ようになっている。
【0052】上記フレーム62の上部には上記メタルソ
ー61を回転駆動させるためのソー用モータ65が設け
られているとともに、フレーム62の底部には、上記ソ
ー支持柱63を旋回させるための旋回用モータ66が設
けられている。
【0053】上記ソー用モータ65の回転駆動は、フレ
ーム62内の図略のギヤ類を介してソー支持柱63内に
垂直に貫通された図略の垂直回転軸に伝達されるように
なっている。そして、この垂直回転軸の下端部は上記ギ
ヤボックス64内に挿入され、このギヤボックス64内
で垂直軸心回りの回転方向が回転軸64aの水平軸心回
りの回転に回転方向が変換され、最終的にメタルソー6
1の回転軸64a回りの回転駆動に伝達されるようにな
っている。
【0054】上記旋回用モータ66の回転力は、フレー
ム62内に設けられた図略のギヤ類を介してソー支持柱
63に伝達されるようになっており、このソー支持柱6
3の回転駆動によってメタルソー61の向かう方向を任
意に設定することができるようになっている。また、フ
レーム62内には設定されたメタルソー61の位相をロ
ックする図略のロック機構が設けられており、このロッ
ク機構の作用によってメタルソー61の設定位相が確実
に維持されるようになっている。
【0055】そして、本実施例においては、図1、図2
および図6に示すような、制御棒収納箱4の水平姿勢を
安定させるための支え部材7がプールPの縁部の作業フ
ロアF上に設けられている。この支え部材7は、作業フ
ロアFに固定される固定台71と、この固定台71の先
端部からプールPの側壁P1にそって垂下された左右一
対の支柱72と、これら一対の支柱72の下端部に前方
に延びるように固定された支持棚73とから構成されて
いる。
【0056】上記支柱72の長さ寸法は、水平姿勢にな
った制御棒収納箱4内の使用済制御棒Rから放射される
放射線に対して必要最浅の遮蔽水深の距離になるように
設定されている。
【0057】また、上記支持棚73には前方に延びる左
右一対のローラ74が設けられており、図1の二点鎖線
および図2に示すように、制御棒収納箱4が水平姿勢に
なった状態で、制御棒収納箱4の左方の側部を図1およ
び図6に示す上記一対のローラ74で受けて支持するよ
うになっている。
【0058】そして、本実施例においては、図2に示す
ように、作業フロアF上にマイクロコンピュータ等から
なる制御装置8が配置されている。この制御装置8は、
各種の作業条件を入力したり、作業状況を出力する入出
力装置と、作業に関する手順や必要な演算を行う演算装
置と、各種のデータや作業プログラムを記憶する記憶装
置とから基本構成されている。そして、このような制御
装置によって切断装置1による使用済制御棒Rの切断操
作がコントロールされるようになっている。
【0059】具体的には、切断装置1の適所に、昇降架
台3の上下方向の位置、制御棒収納箱4の姿勢、走行架
台5の軌条L上の位置、上部架台52のプールPに対す
る出没量、制御棒収納箱4内におけるクランプ45の使
用済制御棒Rの係止状態、メタルソー61の駆動状態、
ソー支持柱63の旋回位相等を検出するセンサー等が設
けられており、これらのセンサーが検出した検出信号
は、逐一入出力装置を介して制御装置8に入力されるよ
うになっている。また、特定の作業条件については、作
業者が入出力装置からキーインで制御装置8内に入力す
るようになっている。
【0060】そして、これらの検出信号やキーイン信号
の入力された制御装置8は、予め記憶されている作業手
順のプログラムに従って、順次昇降架台3、制御棒収納
箱4、走行架台5、上部架台52、切断機具支持部材6
等の駆動手段に制御信号を出力するようになっている。
従って、上記制御信号を受けた各駆動手段は、その制御
信号の指示する通りに作動し、昇降架台3、制御棒収納
箱4、走行架台5、切断機具支持部材6等がそれぞれ有
機的に連動して自動的に順次使用済制御棒Rの切断操作
が行われることになる。
【0061】以下本発明の作用について、図7〜図11
を基に説明する。図7は、垂直姿勢の制御棒収納箱4に
使用済制御棒Rを装着する状態、図8は、使用済制御棒
Rが制御棒収納箱4内に収納された状態、図9は、水平
姿勢に設定された制御棒収納箱4内にメタルソー61を
導入し、制御棒収納箱4内の使用済制御棒Rの下部速度
リミッタ部R2を切断分離している状態、図10は、制
御棒収納箱4内の使用済制御棒Rの本体部R1を切断処
理しつつある状態、図11は、L形切断品R1′が制御
棒収納箱4内から取り出された状態をそれぞれ示す斜視
図である。
【0062】まず、図7に示すように、ウインチ22を
操作することによって昇降架台3を案内部材2の垂直レ
ール23に沿って下降させながら、空気シリンダ33を
駆動して制御棒収納箱4を垂直姿勢にし、最下部の受け
台24に載置した状態にすると、制御棒収納箱4は水没
状態でその開口部41が右方に向かった状態になる。こ
の状態で、図略のクレーンのロープR4に縦方向に水中
に吊持された使用済制御棒Rを、クレーンを運転して制
御棒収納箱4内に装入する。この装入に際し、ロープR
4を、制御棒収納箱4の上部の第1切欠き部41aに挿
入するとともに、下端部突起R3を固定クランプ42に
沿って第2切欠き部41bに嵌まり込ませることによっ
て、使用済制御棒Rは確実に制御棒収納箱4内に装填さ
れた状態になる。
【0063】そして、作業フロアF上からプールP内を
目視観察し、使用済制御棒Rが確実に制御棒収納箱4内
に装填されていることを確認してから、移動クランプ4
5を作動して図略の係止金具を移動させ、使用済制御棒
Rを固定する。その後使用済制御棒Rの上端部に接続し
ているロープR4の係着を解除することによって、図8
に示すように、使用済制御棒Rは制御棒収納箱4内に収
納固定された状態になる。
【0064】その後、空気シリンダ33を作動して支持
軸31(前方支持軸31a)を自軸心回りに反時計方向
に回転させる。この支持軸31および前方支持軸31a
に一体の制御棒収納箱4を支持軸31回りに反時計方向
に90°回転させながら、同時にウインチ22を操作し
て垂直レール23に沿ってチエン25を巻き上げる。そ
うすると、制御棒収納箱4は、図1の点線矢印で示すよ
うに垂直レール23に案内されて上昇しつつ支持軸31
回りに反時計方向に回動し、所定の水深にまで上昇して
水中で図9に示すように水平姿勢になる。
【0065】そして、制御棒収納箱4が水平姿勢になっ
た状態で、制御棒収納箱4の左側部は支え部材7の支持
棚73に支持されるため、制御棒収納箱4は、この支持
棚73と上記支持軸31(前方支持軸31a)とによっ
て二点支持され、制御棒収納箱4の水平姿勢が確実なも
のになる。
【0066】つぎに、上記走行架台5を軌条L上で移動
させ、メタルソー61が制御棒収納箱4のソー導入用切
欠き溝41cに対向する位置で停止させ、旋回用モータ
66を駆動させてソー支持柱63を旋回し、メタルソー
61の鋸刃をソー導入用切欠き溝41cに対向させる。
この状態で、ソー用モータ65を駆動してメタルソー6
1を自軸心回りに回転させ、その後、台車51上の上部
架台52を制御棒収納箱4の方向に前進させる。そうす
ると、図9に示すように、回転状態のメタルソー61
は、ソー導入用切欠き溝41cから制御棒収納箱4内に
導入され、使用済制御棒Rに当接し、本体部R1から落
下速度リミッタ部R2を切り離す。
【0067】その後、フレーム62を若干上昇させてか
ら旋回用モータ66を駆動してソー支持柱63を90°
回転させ、メタルソー61の鋸刃が本体部R1の幅方向
の中央部に対向するように調節してから軌条L上の走行
架台5を左方に移動させる。そうすると、図10に示す
ように、走行架台5の左方への移動により、制御棒収納
箱4内の使用済制御棒Rの本体部R1は中央部で切断さ
れて長手方向にL型状に二分される。
【0068】そして、使用済制御棒Rの本体部R1の切
断が完了すると、メタルソー61を上昇させた状態で走
行架台5を逆方向に走行させ、元の位置に停止させると
ともに、上部架台52を後退させてメタルソー61を制
御棒収納箱4内から外部に導出する。その後、空気シリ
ンダ33を駆動して制御棒収納箱4を支持軸31回りに
時計方向に90°回転させつつウインチ22を操作して
昇降架台3を下降させる。そうすると、図11に示すよ
うに、制御棒収納箱4は元の垂直姿勢になる。
【0069】そして、制御棒収納箱4が垂直姿勢になっ
た状態で、切断によって得られたL形切断品R1′の上
部をロープR4の下端部に設けられた図略の把持治具に
よって把持した後、移動クランプ45を操作して制御棒
収納箱4内における本体部R1の係止状態を解除して制
御棒収納箱4外に導出し、L形切断品R1′を所定の場
所に搬出する。
【0070】つぎに、上記把持治具により、制御棒収納
箱4内の落下速度リミッタ部R2を把持して所定の場所
に搬出し、切断によって発生した切断屑を、シュート4
6(図1)の底部の蓋開閉機構を開状態にしてホッパー
H(図1)に導出する。
【0071】以上詳述したように本発明の原子炉の使用
済制御棒の切断方法は、断面視が十字形状の長尺の本体
部R1と、この本体部R1の一端部に設けられた落下速
度リミッタ部R2とからなる、原子炉から取り出された
使用済制御棒Rを、プールPの水中に沈めて切断するた
めのものであって、水中に沈めた使用済制御棒Rが放射
線遮蔽可能水深位置で水平姿勢になるように姿勢設定し
た後、メタルソー61によって使用済制御棒Rを切断
し、使用済制御棒Rを落下速度リミッタ部R2′と、十
字形状本体部R1を長手方向に亘って切断して得られる
L形切断品R1′とに分離するものである。
【0072】また、本発明の原子炉の使用済制御棒の切
断装置は、プールPの縁部に下部が水没するように設け
られた上下方向に延びる案内部材2と、この案内部材2
に案内されて昇降可能に設けられた昇降架台3と、この
昇降架台3の支持軸31回りに回動可能に設けられかつ
長手方向に延びる開口部41を備えた制御棒収納箱4
と、上記プールの縁部に配設された軌条L上を走行する
走行架台5と、この走行架台5からプールP内垂下され
かつ下端部にメタルソー61の設けられた切断機具支持
部材6とからなり、上記制御棒収納箱4は、昇降架台3
の支持軸31回りの回動によって水平に姿勢設定された
状態で開口部41が上方に向くように構成され、上記切
断機具支持部材6の水没深さは、制御棒収納箱4内の水
平姿勢の使用済制御棒Rから放射される放射線を遮蔽し
得る水深長に寸法設定されてなるものである。
【0073】従って、まず昇降架台3をプールPに水没
した案内部材2に案内させて所定水深まで降下させなが
ら、制御棒収納箱4を支持軸回りに回動させて垂直姿勢
にすると、水中で制御棒収納箱4の開口部41が垂直方
向に向かうように設定される。この状態で垂下するよう
に吊り下げられた使用済制御棒Rを、上記開口部41か
ら制御棒収納箱4に装入して係止することにより、使用
済制御棒Rは制御棒収納箱4内に装填された状態にな
る。
【0074】その後、制御棒収納箱4を支持軸回りに逆
方向に回動させて水平姿勢にしながら、さらに昇降架台
3に沿って放射線遮蔽可能水深位置まで上昇させると、
使用済制御棒Rからの放射線が水で遮蔽された状態で、
制御棒収納箱4の開口部41が上方に向く。この状態で
切断機具支持部材6の先端のメタルソー61を上記開口
部41cから制御棒収納箱4内に挿入し、走行架台5に
軌条L上を走行させることによって使用済制御棒Rは切
断される。そして、メタルソー61の切断方向を種々設
定することにより、断面視十字形状の使用済制御棒Rの
本体部はL形切断品R1′と落下速度リミッタ部R2と
に分離される。
【0075】そして、使用済制御棒Rは、水中で水平に
なるように姿勢設定されているため、放射線を水で遮蔽
した状態で従来に比較して使用済制御棒Rまでの水深を
浅く設定することが可能であり、その結果、メタルソー
61による切断状況を水面上から目視観察することがで
き、切断作業を確実に行う上で好都合である。
【0076】また、使用済制御棒Rまでの水深を浅く設
定することにより、メタルソー61の駆動手段を、わざ
わざ水没させることなく水面上のフロアに配設すること
が可能であり、その結果駆動手段を防水構造にする必要
はなく、設備コストの軽減を図る上で有効である。
【0077】また、上記駆動手段をフロア上に設けるこ
とにより、保守点検時に駆動手段を水中から引き上げた
りする必要はなく、少ない除染処理で装置のメンテナン
スを行うことができ、その結果メンテナンス作業が容易
になり、メンテナンスコストを低減する上で有効である
ばかりか、作業者の放射線被曝を確実に少なくすること
が可能になる。
【0078】なお、以上の実施例においては、切断機具
としてメタルソー61が用いられているが、本発明は切
断機具がメタルソー61であることに限定されるもので
はなく、従来公知のプラズマジェット切断機または溶極
式ウォータジェット切断機を用いるようにしてもよい。
そして、このような電気式の切断機具を用いる場合であ
っても、水面から使用済制御棒Rがセットされる位置ま
での水深が浅いため、それらを機能させるための主要機
器を地上に配設することができるとともに、水面上から
溶断状況を目視観察することが可能であり、さらに水中
での電力線の長さを短くすることができ、漏電等の頻度
が減少し、安定した溶断操作を行うことができる。
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1記
載の原子炉の使用済制御棒の切断方法は、水中に沈めた
上記使用済制御棒を、放射線遮蔽可能水深位置で水平姿
勢になるように姿勢設定した後、切断機具によって落下
速度リミッタ部と、十字形状本体部とに切断し、この切
断によって分離された十字形状本体部をさらに長手方向
に切断して断面視がL形状の一対のL形切断片に分離す
るように構成されたものである。
【0080】従って、使用済制御棒を水中に沈め、それ
を放射線遮蔽可能水深位置で水平姿勢になるように姿勢
設定した後、切断機具によって十字形状本体部の落下速
度リミッタ部に近接した部分を横断するように切断する
とともに、十字形状本体部の幅方向中央部を長手方向に
亘って切断することによって、使用済制御棒は、貯蔵密
度を大きくするための積層状態の収納に適したL形切断
片と落下速度リミッタ部とに分離される。
【0081】そして、切断する使用済制御棒は、水中で
水平になるように姿勢設定されているため、放射線を水
で遮蔽した状態で従来に比較して使用済制御棒までの水
深を浅く設定することが可能であり、その結果、切断機
具による切断状況を水面上から目視観察することがで
き、切断作業を確実に行う上で好都合である。
【0082】また、使用済制御棒までの水深を浅く設定
することにより、切断機具の駆動手段を、わざわざ水没
させることなく水面上に設けられたフロア上に配設する
ことが可能であり、その結果駆動手段を防水構造にする
必要はなく、設備コストの軽減を図る上で有効である。
【0083】また、上記駆動手段をフロア上に設けるこ
とにより、保守点検時に駆動手段を水中から引き上げた
りする必要はなく、少ない除染処理で駆動手段のメンテ
ナンスを行うことができ、その結果メンテナンス作業が
容易になり、メンテナンスコストを低減する上で有効で
あるばかりか、作業者の放射線被曝を確実に少なくする
ことが可能であり好都合である。
【0084】さらに、また水面上のフロアに設けられた
駆動手段から切断機具までの駆動力伝達距離が短いた
め、例えば切断機具が機械的機構で機能するものである
場合には、機械的機構の剛性の維持が容易であり、ま
た、例えば切断機具が電気的に機能するものである場合
には、水中での電力線の長さが短くなり、漏電等の頻度
が減少し、安定した切断操作を行う上で好都合である。
【0085】本発明の請求項2および5記載の原子炉の
使用済制御棒の切断方法および切断装置によれば、切断
機具として円盤状のメタルソーが用いられ、使用済制御
棒は機械的に切断されるため、溶断の場合のようなガス
の発生がなく、またドロスのような切断屑が少ないた
め、放射性二次廃棄物に起因した作業者の放射線被曝が
有効に抑止され好都合である。
【0086】本発明の請求項3および7記載の原子炉の
使用済制御棒の切断方法および切断装置によれば、切断
機具としてプラズマジェット切断機または溶極式ウォー
タジェット切断機が用いられているため、切断機具は特
別な機械的剛性が要求されず、構造的に簡単なものにな
る。また、水深が浅いため、切断機の可動部分の多くを
水面上のフロアに設けることが可能であり、その結果メ
ンテナンス作業が容易になり、メンテナンスコストを低
減する上で有効である。
【0087】本発明の請求項4記載の原子炉の使用済制
御棒の切断装置によれば、支持手段部を、昇降手段によ
って所定の水深にまで水没させながら、支持手段部に支
持された制御棒収納箱を支持軸回りに回動させて垂直姿
勢にすることによって、使用済制御棒を水中で垂直状態
で吊持し、安定した状態で容易に制御棒収納箱内に装填
することができる。使用済制御棒を制御棒収納箱内に装
填した後、制御棒収納箱を支持軸回りに回動させて水平
姿勢にしながら、放射線遮蔽可能水深位置まで上昇させ
れば、切断手段部を水平方向に移動させることによっ
て、使用済制御棒からの放射線を水で遮蔽した状態で、
切断機具で制御棒収納箱内の使用済制御棒を切断するこ
とが可能になり、操作性およびメンテナンス性が向上す
るとともに、作業者の被曝が確実に減少し好都合であ
る。
【0088】本発明の請求項5記載の原子炉の使用済制
御棒の切断装置によれば、まず昇降架台をプールに水没
した案内部材に案内させて所定水深まで降下させなが
ら、制御棒収納箱を支持軸回りに回動させて垂直姿勢に
すると、水中で制御棒収納箱の開口部が水平方向に向か
うように設定される。この状態で水中に垂下するように
吊り下げられた使用済制御棒を移動させ、上記開口部か
ら制御棒収納箱に装入して係止することにより、使用済
制御棒は制御棒収納箱内に装填された状態になる。
【0089】その後、制御棒収納箱を支持軸回りに逆方
向に回動させて水平姿勢にしながら、昇降架台を放射線
遮蔽可能水深位置まで上昇させる。そうすると、使用済
制御棒からの放射線が水で遮蔽された状態で、制御棒収
納箱の開口部が上方に向く。この状態で切断機具支持部
材の先端の切断機具を上記開口部から制御棒収納箱内に
挿入し、切断機具を駆動しながら走行架台を軌条上で走
行させることによって使用済制御棒は切断される。そし
て、切断機具の切断方向を種々設定することにより、断
面視十字形状の使用済制御棒の本体部はL形切断片と落
下速度リミッタ部とに分離される。
【0090】このように、水中で制御棒収納箱を縦方向
に姿勢設定して使用済制御棒を収納箱内に装填し、その
後、制御棒収納箱を横方向に姿勢変更して放射線遮蔽可
能水深位置で内部に装填された使用済制御棒の切断処理
が行なわれるため、使用済制御棒の制御棒収納箱に対す
る着脱操作が容易であり操作性が向上するほか、制御棒
の全長に亘る切断を、水中の浅い位置で行なうことが可
能になり、その結果水面上からの切断状況の目視観察が
可能になり、メンテナンス性が飛躍的に向上する。
【0091】また、装置を使用しない保管時には、制御
棒収納箱を縦方向に姿勢設定することにより、水中保管
時のスペースのコンパクト化が可能になる。
【0092】本発明の請求項7記載の原子炉の使用済制
御棒の切断装置によれば、メタルソーは、少なくとも9
0°の位相範囲で切断方向が変更可能に構成されている
ため、適宜切断機具の少なくとも90°の位相変換を行
うことによって使用済制御棒を長手方向および幅方向に
切断することが可能になり、切断処理の自由度が向上し
好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切断装置の一例を示す斜視図であり、
制御棒収納箱が垂直姿勢に設定されている状態を描いて
いる。
【図2】図1の制御棒収納箱が水平姿勢に設定された状
態を示す一部切欠き斜視図である。
【図3】案内部材に案内されて昇降する昇降架台に取り
付けられた制御棒収納箱を示す斜視図である。
【図4】図1のA線視図である。
【図5】走行架台の一例を示す斜視図である。
【図6】支え部材の一例を示す斜視図である。
【図7】本発明の作用を説明するための切断装置の斜視
図であり、使用済制御棒を制御棒収納箱に収納する状態
を示している。
【図8】本発明の作用を説明するための切断装置の斜視
図であり、垂直姿勢の制御棒収納箱内に使用済制御棒が
収納された状態を示している。
【図9】本発明の作用を説明するための切断装置の斜視
図であり、水平姿勢の制御棒収納箱内にメタルソーが挿
入され、制御棒収納箱内の使用済制御棒の下部速度リミ
ッタ部を切断している状態を示している。
【図10】本発明の作用を説明するための切断装置の斜
視図であり、水平姿勢の制御棒収納箱内の使用済制御棒
の断面視十字形状の部分をメタルソーで切断しつつある
状態を示している。
【図11】本発明の作用を説明するための切断装置の斜
視図であり、垂直姿勢の制御棒収納箱内からL形切断品
が取り出された状態を示している。
【図12】使用済制御棒の一例を示す斜視図であり、
(イ)は切断前の状態、(ロ)は切断後の状態をそれぞ
れ示している。
【符号の説明】 1 切断装置 2 案内部材 21 固定台 22 ウインチ 22a ブラケット 22b 水平軸 22c ドラム 23 垂直レール 23a 単位レール 24 受け台 24a 先端プーリ 24b ブラケット 24c 水平軸 24d 中間プーリ 24e 受止め台 25 チエン 3 昇降架台 3a 被ガイド凸部 31 支持軸 31a 前方支持軸 32 ケーシング 33 空気シリンダ 34 駆動力中継手段 35 大型ブラケット 35a 軸受板 4 制御棒収納箱 41 開口部 41a 第1切欠き部 42 固定クランプ 45 移動クランプ 46 シュート 5 走行架台 51 台車 51a 車輪 52 上部架台 53 案内板 6 切断機具支持部材 61 メタルソー 62 フレーム 63 ソー支持柱 64 ギヤボックス 65 ソー用モータ6 66 旋回用モータ 7 支え部材 71 固定台 72 支柱 73 支持棚 74 ローラ 8 制御装置 R 使用済制御棒 R1 本体部 R2 落下速度リミッタ部 R3 下端部突起 R4 ロープR P プール P1 側壁 F 作業フロア L 軌条

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉から取り出された断面視十字形状
    の長尺の本体部と、この本体部の一端部に延設された落
    下速度リッミタ部とからなる原子炉の使用済制御棒の切
    断方法であって、水中において垂直吊持状態で移送され
    る上記制御棒を、放射線遮蔽可能水深位置で水平姿勢に
    なるように姿勢設定した後、切断機具によって落下速度
    リミッタ部と、十字形状本体部とに切断し、この切断に
    よって分離された十字形状本体部をさらに長手方向に切
    断して断面視がL形状の一対のL形切断片に分離するこ
    とを特徴とする原子炉の使用済制御棒の切断方法。
  2. 【請求項2】 上記切断機具として円盤状のメタルソー
    を用いることを特徴とする請求項1記載の原子炉の使用
    済制御棒の切断方法。
  3. 【請求項3】 上記切断機具としてプラズマジェット切
    断機または溶極式ウォータジェット切断機を用いること
    を特徴とする請求項1記載の原子炉の使用済制御棒の切
    断方法。
  4. 【請求項4】 原子炉から取り出された断面視が十字形
    状の長尺の本体部と、この本体部の一端部に設けられた
    落下速度リミッタ部とからなる使用済の制御棒を水中に
    沈めて切断する原子炉の使用済制御棒の切断装置であっ
    て、使用済制御棒を収納し係止し得る制御棒収納箱と、
    この制御棒収納箱を垂直姿勢と水平姿勢との間で支持軸
    回りに回動可能に支持する支持手段部と、この支持手段
    部を水中で昇降する昇降手段と、上記制御棒収納箱が水
    平姿勢に設定された状態で切断機具によって制御棒収納
    箱内の使用済制御棒を切断する切断手段部とから構成さ
    れ、上記切断機具の水没深さは、制御棒収納箱内の水平
    姿勢の使用済制御棒から放射される放射線を遮蔽し得る
    水深に配置された使用済制御棒の切断位置までの深さに
    設定され、上記切断手段部は水平姿勢の制御棒収納箱の
    長手方向および幅方向に移動可能に構成されていること
    を特徴とする原子炉の使用済制御棒の切断装置。
  5. 【請求項5】 原子炉から取り出された断面視が十字形
    状の長尺の本体部と、この本体部の一端部に設けられた
    落下速度リミッタ部とからなる使用済の制御棒を水中に
    沈めて切断する原子炉の使用済制御棒の切断装置であっ
    て、下部が水没するように設けられた上下方向に延びる
    案内部材と、この案内部材に案内されて昇降可能に設け
    られた昇降架台と、この昇降架台の支持軸回りに回動可
    能に設けられかつ長手方向に延びる開口部を備えた上記
    使用済制御棒を収納し係止し得る制御棒収納箱と、軌条
    上を走行自在に設けられた走行架台と、この走行架台か
    ら水中に向けて垂下するように取り付けられかつ下端部
    に切断機具の設けられた切断機具支持部材とが備えら
    れ、上記制御棒収納箱は、昇降架台の支持軸回りの回動
    によって水平に姿勢設定された状態で開口部が上方に向
    くように構成され、上記切断機具支持部材の水没深さ
    は、制御棒収納箱内の水平姿勢の使用済制御棒から放射
    される放射線を遮蔽し得る水深に配置された使用済制御
    棒の切断位置までの深さに設定されていることを特徴と
    する原子炉の使用済制御棒の切断装置。
  6. 【請求項6】 上記切断機具が円盤状のメタルソーであ
    ることを特徴とする請求項4または5記載の原子炉の使
    用済制御棒の切断装置。
  7. 【請求項7】 上記メタルソーは、少なくとも90°の
    位相範囲で切断方向が変更可能に構成されていることを
    特徴とする請求項6記載の原子炉の使用済制御棒の切断
    装置。
  8. 【請求項8】 上記切断機具がプラズマジェット切断機
    または溶極式ウォータジェット切断機であることを特徴
    とする請求項4または5記載の原子炉の使用済制御棒の
    切断装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009122075A (ja) * 2007-11-19 2009-06-04 Kobe Steel Ltd 放射性廃棄物切断装置、及び、放射性廃棄物切断方法
JP2014531592A (ja) * 2011-09-22 2014-11-27 ウエスチングハウス・エレクトリック・カンパニー・エルエルシー 照射済沸騰水型原子炉制御棒ブレードの断片化方法
JP2018043304A (ja) * 2016-09-13 2018-03-22 川崎重工業株式会社 金属含有物の切断方法および切断システム

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