JPH08159762A - 3次元データ抽出方法及び装置並びにステレオ画像形成装置 - Google Patents
3次元データ抽出方法及び装置並びにステレオ画像形成装置Info
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- JPH08159762A JPH08159762A JP6298224A JP29822494A JPH08159762A JP H08159762 A JPH08159762 A JP H08159762A JP 6298224 A JP6298224 A JP 6298224A JP 29822494 A JP29822494 A JP 29822494A JP H08159762 A JPH08159762 A JP H08159762A
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Abstract
1)。このとき、カメラの位置をディファレンシャルG
PSにより測定する。カメラは防振装置に載置され、そ
のジャイロ出力及び磁方位センサの出力により、カメラ
の傾きを精密に測定する。ビデオ映像の中で60%重複
するフィールドのマッチングにより外部標定要素を正確
に決定する(S2)。各フィールドの先頭ライン、中央
ライン及び最終ラインを抽出し、別個に合成して、前方
視画像、直下視画像及び後方視画像となる連続モザイク
画像を作成する(S3)。連続モザイク画像から縦視差
を除去する(S4)。前方視画像と後方視画像(又は直
下視画像)とから視差差を算出し(S5)、視差差から
高さを算出する(S6)。
Description
及び装置並びにステレオ画像形成装置に関し、より具体
的には、ビデオ映像から3次元データを抽出する方法及
び装置、並びにビデオ映像からステレオ画像を形成する
ステレオ画像形成装置に関する。
空写真による航空測量技術が利用されている。しかし、
航空測量技術は、現地上空をヘリコプタ又は軽飛行機を
飛ばしながら地上をステレオ撮影し、それで得たステレ
オ写真を解析処理するものであり、ステレオ写真を得る
だけでも多大な費用と時間がかかる上に、その解析にも
非常な手間と費用がかかる。低高度で撮影した空中写真
を使ってステレオ・マッチングにより3次元計測する場
合、オクルージョンの影響によりマッチング・エラーが
発生する。これは、ステレオ画像を形成する2つの画像
が別の視線方向から見られたものであり、観察方向の相
違に起因する画像の相違が、完全なマッチングを不可能
にするからである。従来例は、地上の複数の標定点を使
うことで、このような影響を除去しようとしているが、
これでは自動化は不可能である。
映像を利用して地形図を作成する技術は、自動化しやす
い。しかし、従来の技術では、写真3次元データを抽出
するのに、航空写真測量と同様に、画像内に数点の対空
標識(明確な3次元座標が分かっている標識)が必要と
され、必要な数の対空標識が確保されても、誤差がメー
トル単位で精度が悪く、実用に耐えない。
線計画、並びに都市等の開発状況調査には、3次元地形
図が有益であり、3次元地形データを迅速、安価且つ簡
単に入手できるシステムが望まれている。3次元地形デ
ータが得られれば、鳥瞰図も容易に作成(ディスプレイ
表示又はプリンタ出力)でき、各種のシミュレーション
を行なうことができる。また、ビデオ映像処理により3
次元データを得ることができれば、変化部分のみを抽出
するのも容易になるので、都市等の開発状況調査も容易
になる。
次元データ抽出方法及び装置を提示することを目的とす
る。
タを抽出する3次元データ抽出方法及び装置を提示する
ことを目的とする。
像(ステレオ・マッチングに適した2つの画像)を形成
するステレオ画像形成装置を提示することを目的とす
る。
の所定ラインの画像データを抽出して、視差の異なる連
続モザイク画像を形成する。それらの連続モザイク画像
から縦視差を除去した後、ステレオ・マッチングにより
視差差を算出する。得られた視差差から高さを算出す
る。
ら、所定割合で重複する少なくとも3以上の画面を抽出
し、その重複部分で各画面をマッチングし、外部標定要
素を確定する。そして、この標定計算で決定された外部
標定要素に従い、連続モザイク画像の各ラインに外部標
定要素を内挿し、連続モザイク画像の各ラインを、当該
ラインの外部標定要素に従い所定高度への投影画像に変
換する。
であり、従って、ビデオ撮影による映像から、ステレオ
・マッチングに必要なステレオ画像を得て、高さを算出
する全行程を、コンピュータ上で自動実行できるように
なり、迅速に所望地域等の3次元データを得ることがで
きる。
るのに必要な画像情報を豊富に得ることができ、外部標
定要素の精度が高まる。これにより、最終的に得られる
高さデータも精度の良いものになる。また、ステレオ画
像のマッチング演算でも、当該ステレオ画像の中間的な
画像を一時的に作って対応点を連鎖的に検索することに
より、ステレオ写真の場合に比べ、ステレオ画像間の対
応点をより精度良く確定できるようになり、オクルージ
ョンの問題を完全に解決できる。
に説明する。
テムの概略構成ブロック図、図2は、地上計測システム
の概略構成ブロック図、図3は、地上解析システムの概
略構成ブロック図を示す。
図1に示す空中計測システムは、本実施例ではヘリコプ
ターに搭載される。本実施例では、高品位カメラ10を
高精度防振安定装置(防振装置)12に搭載し、その高
品位映像信号出力を高品位ビデオ・テープ・レコーダ1
4によりビデオ・テープに記録する。なお、カメラ10
は、一般に下向きであって、直下の映像が走査線に垂直
な方向に移動するように設置される。カメラ10の出力
映像信号は、高品位モニタ16にも印加されている。こ
れにより、カメラ10の被写体及び撮影状況を視覚的に
確認できる。
動がカメラ10に影響しないようにする。これにより、
ブレの無い映像を収録できるようになる。即ち、高精度
防振安定装置12は、ジャイロとジンバル・サーボを組
み合わせることにより、カメラの10光軸が機体に発生
するロール軸、ピッチ軸及びヨー軸回りの角度の動揺に
対して慣性空間の一定方向に常に向くような空間安定化
機能を持つ。
に、3軸制御装置20を介して防振安定装置12を制御
し、カメラ制御装置22を介してカメラ10を制御し、
VTR制御装置24を介してVTR14を制御するパー
ソナル・コンピュータである。3軸制御装置20によ
り、防振安定装置12の目標方位を任意に設定でき、カ
メラ制御装置22によりカメラ10のフォーカス、ズー
ム、絞り値及び色バランス等を制御し、VTR制御装置
24により、VTR14の録画開始、録画終了及びポー
ズを制御し、また、カメラ10の出力映像信号と一緒に
記録されるタイムコードを取得して、コンピュータ18
に転送する。このタイムコードは、VTR14に記録さ
れる映像情報と、その他の測定データを地上解析システ
ムで解析する際に同期をとるのに利用される。
し、磁方位センサ28は磁方位を検出する。高精度防振
安定装置12によっても、ジャイロ・ドリフトによりゆ
っくりとした方向移動があるので、磁方位センサ28に
より、カメラ10の向きを補正する必要がある。センサ
26,28の出力は、ディジタル・データとして、コン
ピュータ18に印加される。コンピュータ18には他
に、防振安定装置12からカメラ10の3軸方向を示す
3軸ジャイロ・データ(ロール角、ピッチ角及びヨー
角)が入力し、カメラ10からズーム値を示すズーム・
データが入力する。
信アンテナ、32はGPSアンテナ30の受信信号から
現在地座標(緯度、経度及び高度)を参集するGPS受
信装置である。GPS受信装置32から出力されるGP
S測位データは、記録するためにコンピュータ18に印
加され、また、ナビゲーションのためにナビゲーション
・システム34にも印加される。ナビゲーション・シス
テム34は、予めフロッピー36に記録しておいたナビ
ゲーション・データ(測線データ)に従い、設定した測
線に対する現在位置をモニタ38の画面に3次元的グラ
フィック表示する。これにより、地上に目標物の無い地
域や分かりにくい地域(例えば、山間地又は海域等)で
所望の測線に沿った撮影が可能になる。
して、座標が既知の基準点でもGPSで測定し、その測
定誤差でGPS測位データを補正するディファレンシャ
ルGPS(D−GPS)方式が知られている。本実施例
では、このディファレンシャルGPS方式を採用し、座
標が既知の基準局の座標を同時にGPSで測定し、その
測定誤差データをGPS補正データとして無線通信によ
りヘリコプターに送信する。通信装置40は、基準局か
らのGPS補正データを受信し、コンピュータ18に転
送する。
(対地高度データ、磁方位データ、ズーム・データ、3
軸ジャイロ・データ)とGPS補正データ、VTR制御
装置24からのタイムコードと共に、フロッピー42に
記録する。コンピュータ18はまた、各入力データを必
要によりモニタ44に表示することができ、オペレータ
はキーボード46からコンピュータ18に種々の指示を
入力できる。
になった場合に備えて、本実施例では、図2に示すよう
に、基準局でも、計測したGPS補正データを独自にフ
ロッピーに保存する。即ち、GPS受信装置50は、G
PSアンテナ52の出力からGPSアンテナ52の現在
地を算出し、GPS測位データをコンピュータ54に出
力する。GPSアンテナ52の正確な座標(基準位置デ
ータ)は予め測定されており、そのデータがコンピュー
タ54に入力又は設定されている。コンピュータ54
は、GPS受信装置50からのGPS測位データと基準
位置データとの誤差を算出し、GPS補正データとして
フロッピー56に記録する。勿論、測定時刻の情報も同
時に記録する。GPS測位データ及びその誤差(即ち、
GPS補正データ)は、必要により、モニタ58の画面
に表示される。オペレータはキーボード60により種々
の指令をコンピュータ54に入力できる。コンピュータ
54はまた、通信装置62を介してGPS補正データ
を、図1に示す空中計測システム(のコンピュータ1
8)に送信する。
により図2に示す地上計測システム)により計測された
各データは、図3に示す地上解析システムにより解析さ
れ、3次元データが算出される。即ち、高品位VTR7
0は、図1に示す空中計測システムで録画されたビデオ
・テープを再生し、映像映像信号をフレーム・バッファ
74に、再生されたタイムコードをエンジニアリング・
ワークステーション76に印加する。フレーム・バッフ
ァ74に一時記憶された映像データはモニタ78に印加
され、映像表示される。再生されたタイムコードもモニ
タ78に同時に表示されることがあるのは、いうまもで
もない。
示す空中計測システムで同時に収集された飛行データ及
びGPS補正データ(通信不良の場合には、図2に示す
地上計測システムで計測されたGPS補正データ)を読
み出し、GPS測位データをGPS補正データで補正す
と共に、3軸ジャイロ・データを磁方位データで補正
し、その他の計測データ及び一緒に記録されていたタイ
ムコードと共にワークステーション76に転送する。ワ
ークステーション76は、コンピュータ80から供給さ
れるタイムコードに従いVTR70を制御し、同じタイ
ムコードの映像をVTR70に再生させる。これによ
り、ワークステーション76は、撮影時の条件及び撮影
位置と、そのときの撮影映像とを対応付けることがで
き、以下に詳細に説明する演算により、3次元データを
生成する。
データ抽出までのフローを示す。先ず、図1に示す各装
置を航空機に搭載し、対象地域上空を可能な限り一定高
度及び一定速度で飛行しながら対象地域を撮影し、飛行
情報を収録する(S1)。このとき、撮影対象は、基本
的に、カメラ10の走査線の垂直方向に移動していく。
カメラ10により撮影された映像は、VTR14により
ビデオテープに録画される。同時に、カメラ10の正確
な位置(緯度、経度、高さ)と向きの情報が、VTR1
4からのタイムコードと共にフロッピー42に記録され
る。タイムコードは、地上での解析時に、カメラの位置
及び向きと、再生映像との同期をとるのに使用される。
信機32から出力されるGPS測位データから分かり、
精度向上のために、基準局からのGPS補正データによ
りディファレンシャル処理される。ディファレンシャル
処理は、航空機上でもよいが、GPS補正データの通信
不良などを考慮すると、GPS受信機32の出力(GP
S測位データ)とGPS補正データとを別々にフロッピ
ー42に記録しておき、地上での解析時にディファレン
シャル処理するのが好ましい。GPS補正データの通信
不良があったときには、図2に示す地上計測システムで
記録保存したGPS補正データでGPS測位データをデ
ィファレンシャル処理する。
置12のジャイロ・センサの出力を磁方位センサ28の
出力で補正した値をフロッピー42に記録する。具体的
には、3軸の傾き(ピッチ、ロール及びヨー)をフロッ
ピーに記録する。勿論、簡略のため、または、防振安定
装置12の性能が良好な場合や、簡略化してもよい場合
には、カメラ10の傾きが一定であるとしてもよい。
とし、200万画素CCDイメージ・センサを使用する
ハイビジョン・カメラの場合で、焦点距離が8.5mm
のとき、撮影範囲は339m、分解能は17.7cmで
あり、焦点距離が102.0mmのとき、撮影範囲は2
8m、分解能は1.5cmである。
3に示す地上解析システムで再生され、解析される。先
に説明したように、ワークステーション76は、コンピ
ュータ80からの撮影時の情報(カメラの位置と方位、
並びにタイムコード)に従い、VTR70を制御し、同
じタイムコードの映像を再生させる。再生された映像信
号は、ディジタル化されて、フレーム・バッファ74に
格納される。このようにして、ワークステーション76
は、映像データと、撮影時のカメラ位置及び傾きのデー
タを得ることができ、標定計算(S2)、連続モザイク
画像作成(S3)、縦視差除去(S4)、視差差算出
(S5)及びDEM作成の各処理を経て、DEMデータ
を出力する。
は、2枚のステレオ画像から3次元計測を行なう場合、
各画像の正確な標定要素が必要になる。標定要素には、
撮影時のカメラの位置及び3軸の傾きからなる外部標定
要素と、カメラ主点位置ズレ量、レンズ歪係数及びフィ
ルム平面度などからなる内部標定要素とがある。内部標
定要素は、カメラ毎に個体差がありうるものも、予め測
定しておくことができる。
測量の手法で求めることができる。即ち、ビデオ撮影時
に同時に収録した飛行情報、具体的にはカメラ10の位
置と傾きから、重複率が60%(又はほぼ60%)にな
るようなシーン(本実施例では、フィールド画)を、撮
影映像から抽出する。例えば、図5に示す例では、シー
ン#1に対してシーン#2は60%重複し、シーン#3
はシーン#2に対して60%重複する。シーン#3はシ
ーン#1に対しても20%重複する。抽出したシーンの
フィールド番号は、後述の縦視差除去処理における外部
標定要素の内挿処理で必要となるので、抽出された各シ
ーンの外部標定要素と対にして、図示しない補助記憶装
置(例えば、ハードディスク装置)に記憶する。
ンの重複部分は、センサ誤差及び地形の高さによる影響
が含まれているので、ピッタリ合うことは稀である。そ
こで、実際には、次のようにして重複部分を確定する。
即ち、図6に示すように、各シーンの重複部分に複数の
マッチング領域を設定し、残差逐次検定法又は相互相関
係数法などのマッチング手法により、各シーンの各マッ
チング領域内で共通ポイントを計算する。この計算は勿
論、自動化可能であり、この共通ポイントをパス・ポイ
ントと呼ぶ。
をモデルと呼び、その重複部分のパス・ポイントの座標
値から相対的な位置及び傾きの関係を求めるのを相互標
定と呼び、複数のモデルをモデル相互の共通したパス・
ポイントをもとに統一したコース座標系に変換すべく結
合するのを接続標定と呼ぶ。相互標定と接続標定の関係
を図7に示す。
定を繰り返し行なうことにより、各モデルを統一したコ
ース座標系に変換できる。ビデオ撮影時に収録した飛行
情報(外部標定要素)は、その測定系に依存する測定誤
差又は変動を含むが、このような標定計算(相互標定と
接続標定)により、外部標定要素の値を高精度に確定で
きる。
次に、連続モザイク画像を作成する(S3)。カメラの
撮像面(CCD面)と地上撮影範囲の関係は、図8のよ
うになる。ビデオ映像は、周知の通り、1秒間に30フ
レームからなり、1フレームは奇フィールドと偶フィー
ルドの2つのフィールドからなる。奇フィールドと偶フ
ィールドは、走査線が重複しないようにずらして配列さ
れ、1/60秒毎に交互に表示される。
像は、1/60秒毎に撮影位置を変えたシーン(フィー
ルド)からなり、本実施例では、図9に示すように、各
フィールドから、その先頭ライン、中心ライン及び最終
ラインの各ライン・データを抽出する。各フィールドの
先頭ラインのデータから形成した画像を前方視画像、各
フィールドの中心ラインのデータから形成した画像を直
下視画像、各フィールドの最終ラインのデータから形成
した画像を後方視画像とそれぞれ呼ぶ。撮影時の移動速
度が一定で、且つカメラの傾きも一定であれば、これ
ら、前方視画像、直下視画像及び後方視画像を使って立
体視することができる。なお、高さを強調する、即ち分
解能を上げるには、短い焦点距離のレンズを使えばよ
い。
速度の変化、飛行コースのズレ、飛行高度の変化、及び
3軸(ピッチ、ロール及びヨー)の変化といった変動要
因があり、これらの影響で生じる縦視差を除去する必要
がある(S4)。
算(S2)で得られた重複率60%の各画像の外部標定
要素をもとに、連続モザイク画像(前方視画像、直下視
画像及び後方視画像)の各ライン・データに対応する外
部標定要素の値を内挿する。例えば、図10に示すよう
に、3つの撮影地点P,Q,Rでの外部標定要素、即ち
カメラの位置と傾きが、それぞれ、(Xp,Yp,Zp,
ωp,φp,κp)、(Xq,Yq,Zq,ωq,φq,κq)
及び(Xr,Yr,Zr,ωr,φr,κr)であるとしたと
き、連続モザイク画像上で、各撮影地点P,Q,Rでの
直下視画像に相当するラインにこれらの外部標定要素の
値を割り当て、それ以外のラインには、内挿値を割り当
てる。このようにして、連続モザイク画像の各ライン
に、図11に示すように、外部標定要素(Xi,Yi,Z
i,ωi,φi,κi)を割り当てる。
アを流用するので、ビデオ映像の座標系を、図12に示
すように、通常の写真測量の単写真の座標系に変換す
る。即
標系(x,y)に変換する。
C及びyCは、1画素あたりのx,y方向のCCD結像面
での長さである。
る。写真座標系(x,y)と地上座標系(X,Y,Z)
との間には、図13に示す幾何学的関係があり、その変
換式は、下式で表わされる。
Zo)は、写真の投影中心Oの地上座
a33は、カメラの撮影軸の傾き(ω,φ,κ)より、数
3により求められる。ω,φ,κはそれぞれX軸、Y軸
及びZ軸のまわりの回転角を示し、それぞれの軸の正方
向に向かって右まわりを正とする。
標(Xo,Yo,Zo)及び撮影軸の傾き(ω,φ,
κ)の6つである。この6つの未知変量が外部標定要素
であり、先に求めたライン毎の外部標定要素により、ラ
イン毎に、写真座標系を地上座標系に変換できる。
ザイク画像に
した画像を作成する(S4)。即ち、先にライン毎に決
定した外部標定要素を用いて、係数a11〜a33を求め、
連続モザイク画
像に
る。この時、作成する画像の1画素の大きさは、撮影高
度、カメラ焦点距離及びビデオ画像1画素のCCD長等
から計算して、最適な値に設定する。
定しても、ビデオ撮影時の飛行速度や撮影方向の変化で
画素ヌケの箇所が発生する場合がある。これは、フィル
タ処理により周囲の画素から内挿又は補間する。内挿手
法には、内挿したい点に最も近い観測点の値をそのまま
流用する最近隣内挿法、内挿したい点の周囲の4つの観
測点の値の平均値を求める値とする共一次内挿法、及
び、内挿したい点の周囲の16個の観測点の値を三次畳
み込み処理する三次畳み込み内挿法などがある。
差を生じるが、オリジナルな画像データを壊さない利点
があり、また、アルゴリズムが簡単である。共一次内挿
法は、オリジナルのデータが壊される欠点があるが、平
均化によりスムージングの効果がでる利点がある。三次
畳み込み内挿法は、オリジナルのデータが壊される欠点
があるが、画像の平滑化と鮮鋭化を同時に実現できると
いう利点がある。目的に応じて、また最終結果を見て、
全体又は部分的に何れの内挿法を適用するかを選択すれ
ばよい。
る(S5)。視差差の算出には、自動ステレオ・マッチ
ング手法を使用する。本実施例では、図15に示すよう
に、縦視差除去画像の撮影方向が水平走査線に直交する
方向になるように縦視差除去画像を再配列した上で、ス
テレオ・マッチングのための画像、即ち、マッチング画
像を作成する。これにより、以下の処理を高速化できる
だけでなく、処理に必要なメモリ容量を節減できる。
の前方視画像上に、高さを算出する目的のテンプレート
画像(例えば、N×N画素)を設定し、このテンプレー
ト画像に近似する画像を、他のマッチング画像、即ち後
方視画像又は直下視画像上の所定の探索範囲内で探索す
る。本実施例では、予め縦視差を除去しているので、探
索範囲は、水平走査線に直交する方向のみで良い。マッ
チングしたら、その位置の差、即ち視差差を算出する。
のデータから形成したモザイク画像は、非常に良く近似
するが、抽出するラインが離れる程、得られたモザイク
画像は、視線方向がそれだけ異なることになり、最適に
マッチングしたときでも、マッチング・エラーが大きく
なる。そこで、本実施例では、前方視画像と後方視画像
とでステレオ・マッチングする場合でも、中間的なライ
ンからモザイク画像を形成(勿論、縦視差も除去す
る。)し、逐次的に対応点を探索するようにした。これ
により、オクルージョンによる影響を排除でき、高い精
度で対応点を検出できるようになる。
に、説明する。図18は、この物体をビデオ撮影したと
きの、撮影画面内の抽出ラインと、各ラインを合成して
得られるモザイク画像(縦視差除去済み)との対応を示
す。図18(1)は、先頭ライン及び最終ラインを抽出
する場合、同(2)はより内側のラインを抽出した場
合、同(3)は更に内側のラインを抽出した場合、同
(4)はほぼ中央の隣接するラインを抽出した場合であ
る。このように、本実施例では、本来の前方視画像F1
と後方視画像R1のほかに、中間的な前方視画像F2,
F3,F4及び後方視画像R2,R3,R4がある。中
間的な前方視画F4及び後方視画像R4の代わりに直下
視画像を採用してもよい。
3,F4,R2,R3,R4は、必要に応じて、より少
なく又はより多く設定してもよい。試行的なマッチング
演算の結果により、適当な数を設定してもよい。
視画像R1から探索する場合、まず、中間的な前方視線
画像F2上で点Aの対応点を探索する。画像F1と画像
F2は少し視線がずれているだけなので、自動ステレオ
・マッチングによっても、高い精度で対応点を探索でき
る。画像F2で探索した対応点を含むテンプレートが像
を設定し、画像F3上で対応点を探索する。そして、逐
次、画像F4、画像R4、画像R3、画像R2、画像R
1とステレオ・マッチング演算する。このようにして、
画像F1上の点Aの対応点を画像R1上で高い精度で探
知できる。画像F1と画像R1を直接、ステレオ・マッ
チングした場合には、オクルージョンの影響により物体
によっては大きな誤差を避けられないが、本実施例で
は、このように逐次探索することで、オクルージョンの
影響を完全の除去できる。
したが、視差差算出のためのマッチング演算を実行しな
がら、マッチグ・エラーが許容値以下になるまで2分探
索法により逐次的に中間的な画像を形成して対応点を探
索するようにしてもよい。例えば、後方視画像でのマッ
チング処理で許容値以上のマッチング・エラーがある場
合に、中間的なラインから抽出したモザイク画像を形成
し(勿論、縦視差も除去する。)、そのモザイク画像上
でマッチング演算する。ここで一定精度以上で対応点が
見つかれば、その発見された対応点を目安に、後方視画
像上でマッチング処理により対応点を探索する。中間的
なモザイク画像でも許容値以上のマッチング・エラーが
ある場合には、更に中間的なラインから抽出したモザイ
ク画像を形成し、そのモザイク画像上でマッチング演算
する。このような繰り返し処理により、最終的に、前方
視画像と後方視画像との間で対応点を検出する。おのよ
うにすることで、オクルージョンの影響を完全に排除し
て、高精度で対応点を検出できる。
グ演算に必要な部分のみを形成すれば良い。そうすれ
ば、マッチング演算の時間を短縮でき、中間的な画像デ
ータを格納するメモリ容量も少なくて済む。
ation Model)を作成するために、下記式に
従い視差差から高さを計算できる。即ち、
ベース長(m)、Hは撮影高度(m)である。図19
は、視差差と高さの関係を示す。
さをc1(mm)、1画素あたりのCCD結像面での長
さをdc(mm)、焦点距離をf(mm)とした場合、
前方視画像と後方視画像による視差差から高さを求める
ときには、
視差差から高さを求めるときには、
時にカメラ10の焦点距離を変えることにより自由に設
定できる。
ルタ等により、特に周囲のデータより凹凸のあるデータ
を検出し、周囲のデータで修整する。
について高さデータを算出でき、3次元データを得るこ
とができる。
置計測のための測量作業が不要になるので、任意の地域
で迅速に調査できる。また、人が立ち入ることの出来な
い危険地域(土砂崩れ、土石流及び火山噴火地帯等)に
ついても、3次元地形図を作成できる。また、標定計算
が自動化されているので、解析処理を手早く進めること
が出来る。高さの精度は、カメラ10の焦点距離を変え
ることで自由に設定できる。
ず、防災情報の収集システム、鉄道や道路などの路線計
画、及び、海・河岸の侵食調査などにも利用できる。
で利用したマッチング手法を簡単に説明する。先に説明
したように、従来、使用されているマッチング手法に
は、残差逐次検定法と相互相関係数法がある。
に示すようにN×N画素のテンプレート画像を、それよ
り大きいM×M画素の入力画像内の探索範囲(M−N+
1)
成されたと看做す。
るテンプレート画像の左上位置を示し、I(a,b)(m,
n)は入力画像の部分画像、T(m,n)はテンプレー
ト画像、R(a,b)は、入力画像の部分画像とテンプ
レート画像との残差である。
て順次加算していくときに残差が急激に増大する。そこ
で、加算の途中で残差があるしきい値を超えたら、重ね
合わせが良くないものと判断して、加算を打ち切り、次
の(a,b)に移行する。これが、残差逐次検定法(s
equentia1 similarity dete
ction algorithmであり、以降SSDA
法と略す。)である。SSDA法は、Barneaらに
よって提案されたが、しきい値をいかに与えるかが問題
であった。この点に関して尾上らは、いかに述べるしき
い値自動決定法を提案している。
取り敢えずのしきい値として過去の残差の最小値を採用
する。なお、最初は、しきい値無しで最後まで加算さ
せ、その結果の残差を最初のしきい値とする。以降、最
後まで、しきい値を超えることなく加算されるごとにそ
の残差を新しいしきい値とする。この方法では、常に真
の最小値に達することが保証されている。
多くの場合に途中で打ち切られるので、計算時間を大幅
に短縮できる。尾上らは、雲の移動追跡に応用して、相
互相関係数による方法と比べて精度が同等、処理時間が
1桁以上短縮というきわめて良好な結果を得ている。
法では、
ト画像の左上位置(a,b)を求める。
打ち切りが無いので、計算時間をあまり短縮できない。
しかし、写真測量の分野では、ステレオ航空写真のディ
ジタル画像から格子点の標高を計測し、等高線を描画す
る場合に、左右の画像で対応する点を探索する手法とし
て相互相関係数法が、手軽なのでよく使われている。
空写真に代わって、高解像度ビデオカメラで収録した映
像からに3次元地形図等を作成できるので、非常に幅広
い用途に利用可能である。例えば、道路、河川及び鉄道
等の各種の管理に利用でき、また、画像処理で変化部分
のみを抽出すれば都市等の開発状況調査に利用できる。
また、3次元鳥瞰図を作成し、新規路線計画の完成状況
をシミュレーションするのにも利用できる。
したが、本発明は、ヘリコプター以外に、その他の飛行
機、監視衛星及び地上を走行する自動車から撮影する場
合にも適用できるこというまでもない。
最先ラインから前方視画像を形成し、最後のラインから
後方視画像を形成したが、それぞれ、2番目以降のライ
ン、最後のラインの1又は2以上前のラインであっても
よいことは勿論である。
に、本発明によれば、移動しながらのビデオ撮影により
基礎データを収集でき、その画像処理により高さデータ
を得ることができる。撮影後の解析処理はその全て又は
そのほとんどを自動化できるので、迅速に所望の3次元
データを得ることができるようになる。また、従来より
も安価に3次元データを得ることが出来る。
構成ブロック図である。
ック図である。
ック図である。
までのフロー・チャートである。
である。
ある。
図である。
る図である。
図である。
の説明図である。
ある。
の、撮影画面内の抽出ラインと、各ラインを合成して得
られるモザイク画像(縦視差除去済み)との対応を示す
図である。
の基本図である。
Claims (25)
- 【請求項1】 3次元データの抽出対象を移動しながら
撮影し、その映像信号を記録すると共に、撮影するカメ
ラの位置及び傾きを含む撮影情報を記録する基礎情報収
集ステップと、当該基礎情報収集ステップで収集した映
像及び撮影情報から当該抽出対象の3次元データを生成
する3次元データ生成ステップとからなる3次元データ
抽出方法であって、当該3次元データ生成ステップが、 撮影映像の連続する画面の中の所定画面における所定ラ
インの画像データを抽出して、前方視画像、直下視画像
及び後方視画像の少なくとも2つの連続モザイク画像を
生成する連続モザイク画像生成ステップと、 当該連続モザイク画像生成ステップで生成された連続モ
ザイク画像から縦視差を除去する縦視差除去ステップ
と、 当該縦視差除去ステップで縦視差を除去した連続モザイ
ク画像における所定位置に対する視差差を算出する視差
差算出ステップと、 当該視差差算出ステップで算出された視差差から当該所
定位置の高さを算出する高さ算出ステップとからなるこ
とを特徴とする3次元データ抽出方法。 - 【請求項2】 更に、撮影映像の連続する画面から、相
互標定及び接続標定により外部標定要素を確定する標定
計算ステップを具備する請求項1に記載の3次元データ
抽出方法。 - 【請求項3】 上記標定計算ステップが、撮影映像の連
続する画面から、所定割合重複する2画面を抽出し、相
互標定する相互標定ステップと、当該相互標定ステップ
により相互標定されたモデルを接続する接続標定ステッ
プとを具備する請求項2に記載の3次元データ抽出方
法。 - 【請求項4】 上記所定割合が、60%である請求項3
に記載の3次元データ抽出方法。 - 【請求項5】 上記縦視差除去ステップが、上記標定計
算ステップで決定された外部標定要素に従い、上記連続
モザイク画像生成ステップで生成された連続モザイク画
像の各ラインに外部標定要素を内挿する外部標定要素内
挿ステップと、上記連続モザイク画像生成ステップで生
成された連続モザイク画像の各ラインを、当該ラインの
外部標定要素に従い所定高度への投影画像に変換する投
影ステップとからなる請求項2乃至4の何れか1項に記
載の3次元データ抽出方法。 - 【請求項6】 上記視差差算出ステップは、上記連続モ
ザイク画像の間の1以上の中間的な画像を形成する中間
画像形成ステップと、当該1以上の中間的な画像を経
て、上記連続モザイク画像における対応点を検出する対
応点検出ステップと、当該対応点検出ステップの検出結
果に従い当該対応点の視差差を算出する演算ステップと
を具備する請求項1乃至5の何れか1項に記載の3次元
データ抽出方法。 - 【請求項7】 上記中間画像形成ステップは、撮影映像
の連続する画面の中の所定画面における中間的なライン
の画像データを抽出し、上記中間的な画像を形成する請
求項6に記載の3次元データ抽出方法。 - 【請求項8】 上記カメラの位置を検出する手段とし
て、GPS受信手段を具備する請求項1乃至7の何れか
1項に記載の3次元データ抽出方法。 - 【請求項9】 更に、GPS受信手段の出力をディファ
レンシャル補正する補正手段を具備する請求項8に記載
の3次元データ抽出方法。 - 【請求項10】 上記カメラが防振手段により防振され
ている請求項1乃至9の何れか1項に記載の3次元デー
タ抽出方法。 - 【請求項11】 3次元データの抽出対象を撮影するビ
デオ・カメラと、当該ビデオ・カメラの位置を測定する
測位手段と、当該ビデオ・カメラによる撮影映像及び当
該測位手段の測定値を記録する記録手段と、当該ビデオ
・カメラ及び当該測位システムを搬送する搬送手段と、
当該記録手段に記録される映像情報及び位置情報を再生
する再生手段と、撮影映像の連続する画面の中の所定画
面における所定ラインの画像データを抽出して、前方視
画像、直下視画像及び後方視画像の少なくとも2つの連
続モザイク画像を生成する連続モザイク画像生成手段
と、当該連続モザイク画像生成手段で生成された連続モ
ザイク画像の縦視差を除去する縦視差除去手段と、当該
縦視差除去手段で縦視差を除去した連続モザイク画像に
おいて視差差を算出する視差差算出手段と、当該視差差
算出手段で算出された視差差から当該所定位置の高さを
算出する高さ算出手段とからなることを特徴とする3次
元データ抽出装置。 - 【請求項12】 更に、撮影映像の連続する画面から、
相互標定及び接続標定により外部標定要素を確定する標
定計算手段を具備する請求項11に記載の3次元データ
抽出装置。 - 【請求項13】 上記標定計算手段が、撮影映像の連続
する画面から、所定割合重複する2画面を抽出し、相互
標定する相互標定ステップと、当該相互標定ステップに
より相互標定されたモデルを接続する接続標定ステップ
とを具備する請求項12に記載の3次元データ抽出装
置。 - 【請求項14】 上記所定割合が、60%である請求項
13に記載の3次元データ抽出装置。 - 【請求項15】 上記縦視差除去手段が、上記標定計算
手段で決定された外部標定要素に従い、上記連続モザイ
ク画像生成手段で生成された連続モザイク画像の各ライ
ンに外部標定要素を内挿する外部標定要素内挿手段と、
上記連続モザイク画像生成手段で生成された連続モザイ
ク画像の各ラインを、当該ラインの外部標定要素に従い
所定高度への投影画像に変換する投影手段とからなる請
求項12乃至14の何れか1項に記載の3次元データ抽
出装置。 - 【請求項16】 上記視差差算出手段は、上記連続モザ
イク画像の間の1以上の中間的な画像を形成する中間画
像形成手段と、当該1以上の中間的な画像を経て、上記
連続モザイク画像における対応点を検出する対応点検出
手段と、当該対応点検出手段の検出結果に従い当該対応
点の視差差を算出する演算手段とを具備する請求項11
乃至15の何れか1項に記載の3次元データ抽出装置。 - 【請求項17】 上記中間画像形成手段は、撮影映像の
連続する画面の中の所定画面における中間的なラインの
画像データを抽出し、上記中間的な画像を形成する請求
項16に記載の3次元データ抽出装置。 - 【請求項18】 上記測位手段が、GPS受信手段であ
る請求項11乃至17の何れか1項に記載の3次元デー
タ抽出装置。 - 【請求項19】 更に、GPS受信手段の出力をディフ
ァレンシャル補正する補正手段を具備する請求項18に
記載の3次元データ抽出装置。 - 【請求項20】 上記カメラが、防振手段を介して上記
搬送手段に載置される請求項11乃至19の何れか1項
に記載の3次元データ抽出装置。 - 【請求項21】 上記搬送手段が飛行体である請求項1
1乃至20の何れか1項に記載の3次元データ抽出装
置。 - 【請求項22】 更に、上記カメラの方位を検出する方
位検出手段を具備し、当該方位検出手段の出力も上記記
録手段に記録される請求項11乃至21の何れか1項に
記載の3次元データ抽出装置。 - 【請求項23】 上記搬送手段の移動方向が上記カメラ
の走査線方向に垂直な方向であるように上記カメラが設
置される請求項11乃至22の何れか1項に記載の3次
元データ抽出装置。 - 【請求項24】 ビデオ撮影した映像の、画面上の2以
上の異なる所定ライン位置のライン画像データを抽出す
る抽出手段と、同じライン位置のライン画像データを合
成する合成手段とからなることを特徴とするステレオ画
像形成装置。 - 【請求項25】 更に、上記合成手段で合成した画像の
縦視差を、元になるライン画像データ毎の外部標定要素
により除去する縦視差除去手段を具備する請求項24に
記載のステレオ画像形成装置。
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