JPH08159524A - 蓄冷式一体型エアコン - Google Patents

蓄冷式一体型エアコン

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JPH08159524A
JPH08159524A JP30389994A JP30389994A JPH08159524A JP H08159524 A JPH08159524 A JP H08159524A JP 30389994 A JP30389994 A JP 30389994A JP 30389994 A JP30389994 A JP 30389994A JP H08159524 A JPH08159524 A JP H08159524A
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JP
Japan
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air
air conditioner
room
toilet
fan
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Application number
JP30389994A
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English (en)
Inventor
Shigeto Watanabe
重人 渡辺
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 住宅の小さな空間からなる室内を空調でき、
製作コストが嵩まないと共に設置工事が容易な小型のエ
アコンを提供することにある。 【構成】 上記室内10の空気をエアコン12内に導入
すると共に空調風を室内10へ供給するファン17と、
冷媒を圧縮するコンプレッサ16を有する一方冷媒を冷
却する冷凍サイクル部35と、冷却された冷媒の熱を蓄
冷し、エアコン12内に導入された室内の空気を熱交換
して冷却しうる蓄冷剤が収納された蓄冷部18と、エア
コン12内に導入された空気を加熱しうるヒーター20
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、住宅に使用される蓄冷
式一体型エアコンに係り、特に、トイレ、浴室又は洗面
所等の、住宅の小さな空間からなる室内に配設される蓄
冷式一体型エアコンに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、住宅においては様々な形態のエア
コンが使用され室内の空気を空調している。ところで、
一般に、トイレ、浴室又は洗面所等の小さな空間からな
る室内には、エアコンが設備されておらず、特に、夏や
冬等の寒暖が激しい季節においては、居住者が、不快な
思いをする場合があった。
【0003】そこで、従来、これらの浴室や洗面所等の
複数の小さな非居室空間を空調するためのエアコンとし
て、図2に示すようなエアコン32が提案されていた。
すなわち、このようなエアコン32は、室外ユニット
(図示せず)と室内ユニット25とを有し、室内ユニッ
ト25は住宅の天井内に設置され、室内ユニット本体2
6と、この室内ユニット本体26に接続された、電動ダ
ンパー27を内蔵する分岐チャンバー28と、この分岐
チャンバー28に接続され、トイレ、浴室等の、各々の
空調すべき空間へ空調風を供給する複数のダクト29
と、これらのダクト29の先端部に接続され、空調すべ
き空間に開口した吹き出しグリル用チャンバー31及び
吹き出しグリル30とを備えている。
【0004】しかしながら、このような従来の非居室空
間を空調するエアコン32は大型に形成されており、製
作コストが嵩むと共に、室内ユニット25は、住宅の天
井内方において、複数の居室上方に亘って設置されるた
め、設置工事が非常に煩雑である、という問題点が存し
ていた。一方、従来より、小型に形成された、温風のみ
を供給するヒーターもあったが、小空間の冷暖房の空調
が可能な低コストの小型のエアコンは存在しなかった。
【0005】ところで、従来より、蓄冷剤を利用して冷
媒の熱を蓄冷しておき、室内の空調に使用する、いわゆ
る蓄冷式のエアコンが提案されている。従って、このよ
うな蓄冷式のエアコンにより、上記のような非居住空間
を必要な場合にのみ空調することが可能である。なお、
このような観点から、上記問題点を解決するための技術
を、日本特許情報機構(JAPIO)の先行技術調査
(パトリス)を利用し、以下の検索式で昭和55年以降
の特許出願、実用新案登録出願を調査した。 検索式: F24F(蓄冷+蓄冷材) 調査の結果、特許出願117件、実用新案登録出願54
件を抽出したが該当する技術は存在しなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、請求項1に記
載する発明の技術的課題は、住宅内の小さな空間からな
る室内を、室内の使用の程度に応じて必要充分に空調で
き、製作コストが嵩まないと共に設置工事が容易な小型
のエアコンを提供することにある。また、請求項2記載
の発明の技術的課題は、住宅内のトイレを使用する際
に、必要充分に空調することができる小型のエアコンを
提供することにある。
【0007】また、請求項3記載の発明の技術的課題
は、作動を時間的に制御して住宅内の小さな空間を空調
しうる小型のエアコンを提供することにある。また、請
求項4記載の発明の技術的課題は、住宅内の小さな空間
からなる室内の除湿を行うことができる小型のエアコン
を提供することにある。また、請求項5記載の発明の技
術的課題は、住宅内の小さな空間からなる室内の換気を
行うことができる小型のエアコンを提供することにあ
る。
【0008】また、請求項6記載の発明の技術的課題
は、住宅内の小さな空間からなる室内の消臭を行うこと
ができる小型のエアコンを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような技術的課題解
決のため、請求項1記載の発明にあっては、住宅の小空
間からなる室内10の天井34に配設された蓄冷式一体
型エアコン11であって、上記室内10の空気をエアコ
ン11内に導入すると共に空調風を室内10へ供給する
ファン17と、冷媒を圧縮するコンプレッサ16を有す
るとともに冷媒を冷却する冷凍サイクル部35と、冷却
された冷媒の熱を蓄冷し、上記ファン17によりエアコ
ン11内に導入された室内の空気を熱交換して冷却しう
る蓄冷剤が収納された蓄冷部18と、エアコン11内に
導入された空気を加熱しうるヒーター20とを備えてい
ることを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記エアコン11は、エアコン本体12と、このエアコン
本体12に取り付けられた排熱ダクト14及び排水部3
7とを有し、上記エアコン本体12は、住宅のトイレ1
0の天井裏面側に配設され、天井34には、上記室内1
0へ開口する室内空気の導入口22と空調風の吹き出し
口23が設けられていると共に、上記排熱ダクト14及
び排水部37は、エアコン本体12とトイレを形成する
住宅外壁13との間に配設され、トイレ10内を空調す
るように構成されていることを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記エアコン本体12は、上記ファン17、コンプレッサ
16及びヒーター20の作動を制御しうるタイマー33
を備え、冷風の室内10への吹き出しが所定時間に達し
て上記蓄冷部18の放冷が完了した場合には、上記タイ
マー33により制御されて上記ファン17の作動が停止
すると共に上記コンプレッサ16が作動して冷媒を圧縮
して上記蓄冷部18に蓄冷し、その後の冷風の吹き出し
に備えるように構成されていることを特徴とする。
【0012】また、請求項4記載の発明にあっては、エ
アコン本体12内に導入された空気を上記蓄冷部18に
おいて熱交換させることにより結露させ、発生した水滴
を上記排水部37により住宅外方へ排出し、室内10の
除湿を行うように構成されていることを特徴とする。ま
た、請求項5記載の発明にあっては、上記エアコン本体
12には、排熱ファン19が設けられ、この排熱ファン
19が作動することにより、室内10の空気を、上記排
熱ダクト14を介して強制的に住宅外方へ排出しうるよ
うに構成されていることを特徴とする。
【0013】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記エアコン本体12には消臭部24が設けられており、
室内空気の導入口22から導入された空気は消臭部24
へと供給され、消臭されて吹き出し口23から室内へ供
給されるように構成されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】従って、請求項1記載の発明にあっては、夏場
においては、冷凍サイクル部35を構成するコンプレッ
サ16を所定時間作動させることにより、冷凍サイクル
部35において冷媒を冷却し、上記蓄冷部18において
冷媒の熱を蓄冷しておく。
【0015】その後、室内を使用する際には、ファン1
7を所定時間作動させて、室内10の空気をエアコン1
1内に導入し、蓄冷部18において熱交換させて冷気と
し、冷風を室内10に供給する。一方、冬場において
は、上記ヒーター20及びファン17が作動して、室内
10からエアコン本体12内へ導入された空気はヒータ
ー20により加熱され、温風として室内10に供給され
るものである。
【0016】また、請求項2記載の発明にあっては、ト
イレ10内の空気をトイレ10の天井34に設けられた
室内空気の導入口22から導入し、エアコン本体12内
において空調し、空調風を吹き出し口23からトイレ1
0内に供給する。また、エアコン本体12内に導入され
た空気が上記蓄冷部18において熱交換される際に発生
する結露水は、上記排水部37により住宅外方へ排出さ
れる。
【0017】さらに、上記冷凍サイクル部35が冷媒を
冷却する際に発生する熱は排熱ダクト14により住宅外
方へ排出されるものである。また、請求項3記載の発明
にあっては、上記ファン17、コンプレッサ16及びヒ
ーター20の作動はタイマー33により制御されている
ため、夏場において、室内10を冷房する際に、冷気が
室内10へ供給されてから所定時間が経過し、蓄冷部1
8に蓄積された冷熱の放冷が完了した際には、タイマー
33によりファン17の作動を停止させると共に、タイ
マー33の制御によりコンプレッサ16が作動して冷凍
サイクル部35において冷媒を冷却して上記蓄冷部18
へ蓄冷し、次回の冷風の吹き出しに備える。
【0018】また、冬場において、室内10を暖房する
際にはヒーター20が作動して暖風が所定時間室内10
へ供給された場合には、タイマー33によりファン17
及びヒーター20の作動が停止する。また、請求項4記
載の発明にあっては、導入された空気を蓄冷部18にお
いて熱交換させて結露させて、室内の除湿を行う。
【0019】また、請求項5記載の発明にあっては、室
内10の空調を行うことなく室内10の換気を行うこと
ができる。また、請求項6記載の発明にあっては、室内
10の空調を行うと共に室内10の消臭を行うことがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づき、本発
明に係る蓄冷式一体型エアコン11を、住宅のトイレ1
0の天井34に配設した場合を例に詳細に説明する。図
1は本発明に係る蓄冷式一体型エアコンの構造の一実施
例を示す模式図、図2は従来の、洗面所、トイレ等の住
宅内の小空間を空調するエアコンを示す分解斜視図であ
る。
【0021】図1に示すように、本実施例に係る蓄冷式
一体型エアコン11は、住宅のトイレ10の天井裏面側
に配設されたエアコン本体12と、エアコン本体12と
トイレを形成する住宅外壁部13との間に配設された排
熱ダクト14及び排水部37とを備えている。上記エア
コン本体12は、上記トイレ10内の空気をエアコン本
体12内に導入すると共に空調風をトイレ10内へ供給
するファン17と、冷媒を圧縮する小型のコンプレッサ
16を有するとともに冷媒を冷却する冷凍サイクル部3
5と、冷却された冷媒の熱を蓄冷し、エアコン本体12
内に導入されたトイレ10内の空気を熱交換して冷却し
うる蓄冷剤が収納された蓄冷部18と、エアコン本体1
2内に導入された空気を加熱しうるヒーター20と、上
記ファン17、コンプレッサ16及びヒーター20の作
動を制御するタイマー33とを備え、上記トイレ10の
天井34には、トイレ10内へ開口する室内空気の導入
口22と空調風の吹き出し口23が配置されている。
【0022】また、上記エアコン本体12内には、冷凍
サイクル部35の内方には、上記トイレ10の空気の導
入口22の直上に、仕切板38が設けれており、この仕
切板38の下端部には、仕切板38に軸止された逆止ダ
ンパ39が回動可能に設けられている。この逆止ダンパ
39は、ファン17が作動する際には、導入口22側へ
吸引されて導入口22の外方側端部に当接して閉状態と
なっており、上記仕切板38及び逆止ダンパ39によ
り、導入口22からエアコン本体12内に導入された室
内10の空気は、蓄冷部18又はヒーター20のみに接
触し、冷凍サイクル部35には接触しないように構成さ
れている。
【0023】また、トイレ10内の空気の換気を行うた
め、排熱ファン19が作動した場合には、上記逆止ダン
パ39は排熱ダクト14側へ吸引されて開状態となり、
導入口22から導入された空気は、ファン19により排
熱ダクト14を介して住宅外方へと導かれるように構成
されている。また、上記排水部37は、蓄冷部18の下
方に設けられたドレンパン36と、一端部がこのドレン
パン36に接続されると共に他端部が住宅外壁13の外
方に配設されたドレンパイプ15とからなり、エアコン
本体12内へ導入された空気が蓄冷部18において熱交
換された際に発生する水滴は上記ドレンパン36に集め
られ、ドレンパイプ15を介して住宅外方へ排出され
る。
【0024】また、上記ファン17がタイマー33によ
り制御されて作動した場合には、トイレ内10の空気は
エアコン11内に導入され、蓄冷部18において熱交換
されて冷気となりトイレ内10へ吹き出される。そし
て、上記冷風のトイレ10内への吹き出しが所定時間に
及び、蓄冷部18の放冷が完了した場合には、上記タイ
マー33により制御されて上記ファン17の作動が停止
すると共に、上記コンプレッサ16が再度作動して冷媒
を圧縮して上記蓄冷部18に蓄冷し、その後の冷風の吹
き出しに備えるように構成されている。
【0025】なお、本実施例に係る畜冷式一体型エアコ
ン11にあっては、冷房運転を行う場合には、上記タイ
マー33は、ファン17を始動させてから約5分乃至1
0分でファン17の作動を停止させるように構成されて
いる。また、暖房運転を行う際には、上記ファン17及
び上記ヒーター20は、始動してから約15分乃至30
分で作動を停止するように構成されている。
【0026】また、上記エアコン本体12には、排熱ダ
クト14の先端部付近には、排熱ファン19が設けられ
ている。さらに、本実施例に係る蓄冷式一体型エアコン
11にあっては、上記エアコン本体12内には消臭部2
4が設けられており、室内空気の導入口22から導入さ
れた空気は消臭部24へと供給され、消臭されて吹き出
し口23から室内へ供給されるように構成されている。
【0027】以下、本実施例に係る蓄冷式一体型エアコ
ン11の作用について説明する。夏場において、本実施
例に係る蓄冷式一体型エアコン11を使用して、トイレ
10内を冷房しようとする場合には、予め、上記コンプ
レッサ16を所定時間作動させて冷媒を圧縮し、冷凍サ
イクル部35において冷媒を冷却して、蓄冷剤により蓄
冷部18に蓄冷し、蓄冷が完了した場合には、蓄冷部1
8の適宜の温度検知手段からの信号によりコンプレッサ
16の作動は停止する。
【0028】その後、トイレ10を使用する際に、ファ
ン17をタイマー33の制御により所定時間作動させた
場合には、エアコン本体12内に導入されたトイレ10
内の空気は蓄冷部18に接触することにより、蓄冷部1
8において熱交換されて冷気となり、この冷気が吹き出
し口23を介して、トイレ10を使用している居住者の
略頭上からトイレ10内へ、所定時間に亘り供給され
る。
【0029】その結果、トイレ10を使用している間、
使用者に冷風が供給され、夏場においても快適にトイレ
10を使用することができる。このような冷房運転の際
に、冷却サイクル部35において冷媒を圧縮及び凝縮す
る際に発生する熱は、排熱ファン19により上記排熱ダ
クト14を介して住宅外方へと排出される。さらに、上
記トイレ10内の空気が蓄冷部18に接触した際に発生
する結露水は上記ドレンパン36に流下し、ドレンパイ
プ15を介して住宅外部へと排水されるものである。
【0030】そして、上記ファン17およびコンプレッ
サ16の作動は上記タイマー33により制御されている
ため、ファン17による冷気のトイレ10内への供給開
始後、所定時間が経過し、蓄冷部18の放冷が完了した
際には、上記タイマー33により、ファン17の作動が
停止すると共にコンプレッサ16が再び作動して、冷凍
サイクル部35において冷媒を冷却して上記蓄冷部18
へ蓄冷し、次回の冷風の供給に備える。このコンプレッ
サ16の作動は蓄冷部18への蓄冷が完了するまで継続
する。
【0031】一方、上記のように、予め、コンプレッサ
16を作動させて蓄冷部18に蓄冷し、コンプレッサ1
6を停止した後にファン17を作動させて空気を冷却
し、トイレ10内へ供給する冷房運転も可能であるが、
蓄冷部18への蓄冷と平行してファン17を作動させ冷
風の供給を行うことも可能である。即ち、コンプレッサ
16の作動により冷凍サイクル部35における冷媒の冷
却が行われ、蓄冷部18への蓄冷が所定程度進行した場
合には、同時にファン17を作動させてトイレ10内の
空気を流入させて蓄冷部18において冷却して、冷風を
トイレ10内へ供給するように運転することも可能であ
る。
【0032】従って、本実施例に係る蓄冷式一体型エア
コン11を使用した場合には、トイレ10を利用する居
住者は、夏場等の暑い季節においても、所定時間に亘っ
て上方から冷風を浴びることができ、快適にトイレ10
を利用することができる。次に、本実施例に係る蓄冷式
一体型エアコン11を使用して、トイレ10内を暖房す
る場合を説明する。
【0033】トイレ10内を暖房する場合には、上記タ
イマー33により制御されたヒーター20を所定時間作
動させ、タイマー33により制御され作動するファン1
7によりエアコン本体12内に導入された室内の空気を
このヒーター20により加熱して温風とし、吹き出し口
23を介してトイレ10内へ供給する。従って、本実施
例に係る蓄冷式一体型エアコン11を使用した場合に
は、トイレ10を利用する居住者は、冬場等の寒い季節
においても、所定時間に亘って上方から温風を浴びるこ
とができ、快適にトイレ10を利用することができる。
【0034】なお、本実施例に係る蓄冷式一体型エアコ
ン11にあっては、暖房運転を行う場合には、ファン1
7の始動から約30分でヒーター20の作動が停止する
ようにタイマー33により設定されている。次に、本実
施例に係る蓄冷式一体型エアコン11を使用して、トイ
レ10内の空気を除湿する場合を説明する。
【0035】トイレ10内の空気を除湿する場合には、
上記コンプレッサ16による冷媒の圧縮を低圧に行い、
冷媒を、冷房する場合よりもやや高い、一定温度にのみ
にまで冷却し、蓄冷剤により蓄冷部18に蓄冷する。こ
の状態でエアコン本体12に導入された空気を蓄冷部1
8に接触させた場合には、導入された空気との間には温
度差があることから、冷房を行う際と同様に蓄冷部18
に結露が発生し、発生した水滴を上記ドレンパン36及
びドレンパイイプ15にて住宅外方へ排出し、トイレ1
0内の空気の除湿を行うことができる。
【0036】従って、本実施例に係る蓄冷式一体型エア
コン11を使用した場合には、トイレを利用する居住者
は、雨期等の湿気の多い季節においても、天井34方向
から除湿された乾燥風を浴びることができ、快適にトイ
レを利用することができる。なお、本実施例において
は、適宜設けられた湿度センサー(図示せず)によりト
イレ10内の湿度が65%以下になった場合には、コン
プレッサ16及びファン17の作動を停止し、トイレ1
0内の湿度を適当に調整できるように構成されている。
【0037】また、次に、本実施例に係る蓄冷式一体型
エアコン11を使用して、トイレ10内の換気を行う場
合を説明する。本実施例に係る蓄冷式一体型エアコン1
1を使用して、トイレ10内の換気を行う場合には、コ
ンプレッサ16を作動させることなく、上記排熱ファン
19を作動させ、トイレ10内の空気を、空気の導入口
22を介してエアコン本体12内に導入し、上記排熱ダ
クト14を介して強制的に住宅外部へ排出するものであ
る。
【0038】従って、本実施例に係る蓄冷式一体型エア
コン11を使用した場合には、トイレ10の臭気を強制
的に住宅外部へ排出することができ、居住者は快適にト
イレ10を利用することができる。また、次に、本実施
例に係る蓄冷式一体型エアコン11を使用して、トイレ
10内の空気の消臭を行う場合を説明する。
【0039】本実施例に係る蓄冷式一体型エアコン11
にあっては、上述ように、空調風の吹き出し口23の内
方には、適宜の消臭剤が収納された消臭部24が設けら
れており、蓄冷部18において熱交換して冷却された空
気は、さらに、消臭部24を介して空調風の吹き出し口
23からトイレ10内へ吹き出されるように構成されて
いる。
【0040】従って、本実施例に掛かる蓄冷式一体型エ
アコン11にあっては、トイレ使用時にあっても、常
に、消臭されたさわやかな空調風を供給することが可能
となる。また、単に、トイレ10内の消臭を行う場合に
は、上記コンプレッサ16の作動を停止した状態におい
てファン17を作動させ、空気の導入口22から導入し
た空気を消臭部23を経由して吹き出し口23からトイ
レ10内へ供給することにより、トイレ10内の空気の
消臭を行うことができる。
【0041】従って、本実施例に係る蓄冷式一体型エア
コン11にあっては、従来の非居室用エアコンとは異な
り、冷房を行う場合には、トイレ使用時の短い時間にの
み冷房を行えばよいため、蓄冷剤を利用して冷媒の熱を
蓄冷部18に蓄冷し、ファン17及びコンプレッサ16
を上記タイマー33により制御して作動させ、導入され
たトイレ10内の空気を蓄冷部18において熱交換し、
所定時間のみ冷風を供給するように構成されているた
め、コンプレッサ16を含む冷凍サイクル部35の大き
さを小さく形成できる。
【0042】また、暖房を行う場合にあっても、トイレ
使用時の短い時間のみ暖房を行えばよいため、ヒーター
を小型に形成することができる。その結果、エアコン全
体を、一体型であって小型に形成でき、従来のような、
ダクト、分岐チャンバー等の部品が一切不要であるた
め、構成部品点数が少なく、製作コストを低減できる共
に、住宅を建設する際に、住宅への設置工事が容易であ
る、という効果を奏する。
【0043】具体的には、設置する部位により寸法は異
なるが、500ミリメートル角の立方体よりも小さい程
度の大きさに形成することができ、また、重量も5キロ
グラム程度であるので、天井34に大規模な補強を行う
ことなく取り付けることが可能となる。なお、本実施例
においては、本発明に係る蓄冷式一体型エアコン11を
トイレ10の天井34に設置した場合を例に説明した
が、上記実施例には限定されず、例えば、洗面所、浴室
等の、小さな空間からなる非居室に有効に適用すること
ができる。
【0044】また、本実施例においては、本発明に係る
蓄冷式一体型エアコン11がタイマー33を有し、この
タイマー33によりファン17、コンプレッサ16及び
ヒーター20の作動を制御する場合を例に説明したが、
上記実施例には限定されず、タイマー33を備えず、単
に、スイッチのオン、オフにより作動を制御するもので
あってもよい。
【0045】この場合、ファン17,コンプレッサ16
及びヒーター20の作動の制御は、例えば、人間の接近
を検知して機器の作動を制御する、いわゆる人感センサ
ー等を用いても可能である。また、本実施例に係る蓄冷
式一体型エアコン11を居室に適用することも可能であ
り、上記実施例には限定されない。さらに、上記蓄冷式
一体型エアコン11の具体的構成に関しては、上記実施
例には限定されない。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る蓄冷式一体型
エアコンは、以上のような構成を有し、住宅の洗面所、
浴室、トイレ等の小さな空間を、当該空間を圧迫するこ
となく空間の使用の程度に応じて必要充分に空調するこ
とができる一方、従来の非居室用の大型のエアコンとは
異なり全体が小型に形成されており、室外機が不要とな
る。その結果、構成部品点数が少なく、製作コストを低
減できる共に、住宅を建設する際に住宅への設置工事が
容易である、という効果を奏する。
【0047】また、請求項2記載の発明に係る蓄冷式一
体型エアコンは、以上のような構成を有することから、
住宅内のトイレを使用する際に、必要充分な程度に空調
することができる。また、請求項3記載の発明に係る蓄
冷式一体型エアコンにあっては、以上のような構成を有
することから、エアコンの作動を、作動時間により制御
することができ、効率の良い空調を行うことができる。
【0048】また、請求項4記載の発明に係る蓄冷式一
体型エアコンにあっては、住宅内の、洗面所、浴室、ト
イレ等の小さな空間の除湿を行うことができる。また、
請求項5記載の発明に係る蓄冷式一体型エアコンにあっ
ては、以上のような構成を有することから、住宅内の、
洗面所、浴室、トイレ等の小さな空間の換気を行うこと
ができる。
【0049】また、請求項6記載の発明に係る蓄冷式一
体型エアコンにあっては、以上のような構成を有するこ
とから、住宅内の洗面所、トイレ、浴室等の、小さな空
間の空気の消臭を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓄冷式一体型エアコンの構造の一
実施例を示す模式図である。
【図2】図2は従来の、洗面所、トイレ等の小空間を空
調するエアコンを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10 室内(トイレ) 11 蓄冷式一
体型エアコン 12 エアコン本体 13 住宅外壁 14 排熱ダクト 15 ドレンパ
イプ 16 コンプレッサ 17 ファン 18 蓄冷部 19 排熱ファ
ン 20 ヒーター 21 天井パネ
ル 22 導入口 23 吹き出し
口 24 消臭部 25 室内ユニ
ット 26 室内ユニット本体 27 電動ダン
パー 28 分岐チャンバー 29 ダクト 30 吹き出しグリル 31 吹き出し
用チャンバー 32 エアコン 33 タイマー 34 天井 35 冷凍サイ
クル部 36 ドレンパン 37 排水部 38 仕切板 39 逆止ダン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅の小空間からなる室内の天井に配設
    される蓄冷式一体型エアコンであって、 上記室内の空気をエアコン内に導入すると共に空調風を
    室内へ供給するファンと、冷媒を圧縮するコンプレッサ
    を有する一方、冷媒を冷却する冷凍サイクル部と、冷却
    された冷媒の熱を蓄冷し、上記ファンによりエアコン内
    に導入された室内の空気を熱交換して冷却しうる蓄冷剤
    が収納された蓄冷部と、エアコン内に導入された空気を
    加熱しうるヒーターとを備えたことを特徴とする蓄冷式
    一体型エアコン。
  2. 【請求項2】 上記エアコンは、エアコン本体と、この
    エアコン本体に取り付けられた排熱ダクト及び排水部と
    を有し、 上記エアコン本体は住宅のトイレの天井裏面側に配設さ
    れ、天井には、上記室内へ開口する室内空気の導入口と
    空調風の吹き出し口が配置されていると共に、上記排熱
    ダクト及び排水部は、上記エアコン本体とトイレを形成
    する住宅外壁部との間に設けられ、トイレ内を空調する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    蓄冷式一体型エアコン。
  3. 【請求項3】 上記エアコン本体は、上記ファン、コン
    プレッサ及びヒーターの作動を制御するタイマーを備
    え、 冷風の室内への吹き出しが所定時間に達して上記蓄冷部
    の放冷が完了した場合には、上記タイマーにより制御さ
    れて上記ファンの作動が停止すると共にコンプレッサが
    作動し、冷媒を圧縮して上記蓄冷部に蓄冷し、その後の
    冷風の吹き出しに備えるように構成されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の蓄冷式一体型エアコン。
  4. 【請求項4】 上記エアコン本体内に導入された空気を
    上記蓄冷部において熱交換させることにより結露させ、
    発生した水滴を上記排水部により住宅外方へ排出し、室
    内の除湿を行うように構成されていることを特徴とする
    請求項2又は3記載の蓄冷式一体型エアコン。
  5. 【請求項5】 上記エアコン本体には排熱ファンが設け
    られ、この排熱ファンが作動することにより、室内の空
    気を上記排熱ダクトを介して強制的に住宅外へ排出しう
    るように構成されていることを特徴とする請求項2,3
    又は4記載の蓄冷式一体型エアコン。
  6. 【請求項6】 上記エアコン本体には消臭部が設けられ
    ており、室内空気の導入口から導入された空気は消臭部
    へ供給され、消臭されて吹き出し口から室内へ供給され
    るように構成されていることを特徴とする請求項2,
    3,4又は5記載の蓄冷式一体型エアコン。
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Cited By (4)

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CN104612458A (zh) * 2015-01-22 2015-05-13 珠海格力电器股份有限公司 门锁密封机构及空调机组
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