JPH0815908A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH0815908A
JPH0815908A JP6149326A JP14932694A JPH0815908A JP H0815908 A JPH0815908 A JP H0815908A JP 6149326 A JP6149326 A JP 6149326A JP 14932694 A JP14932694 A JP 14932694A JP H0815908 A JPH0815908 A JP H0815908A
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安啓 日高
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晋一 佐多
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 適正な画像濃度の地かぶりの無い高品位な複
写画像を安定に供給できる画像形成方法の提供。 【構成】 現像、転写後の潜像担持体上の未転写トナー
をクリーニングして回収し、再使用する系を利用した画
像形成方法において、トナーとして、結着樹脂が、ジオ
ール(I)を含有するポリオール成分(イ)と、二価カ
ルボン酸(II)又は(III) もしくはその酸無水物、及びト
リメリット酸もしくはその酸無水物を含有する多価カル
ボン酸成分(ロ)とを縮合重合して得られるポリエステ
ル樹脂であり、且つ表面に平均粒径30nm以上100nm 未満
の無機微粒子を付着せしめたものを用いる。 【化1】 【化2】 【化3】 (式中、R1はC2-4のアルキレン基、x 及びy はその和の
平均値が2〜16となる整数、R2及びR3はC4-20 の炭化水
素基である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法、磁気記録法に用いられる静電荷像現像用トナー及び
このトナーを用いた画像形成方法に関し、特に、現像、
転写後、潜像担持体上に残余した未転写トナーをクリー
ニング工程により回収し、再使用せしめるという系を利
用した画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては、米国特許第
2,297,691 号明細書、特公昭42−23910 号公報及び特公
昭43−24748 号公報等に記載されている如く、多数の方
法が知られているが、一般には光導電性物質を利用し、
種々の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、次い
で該潜像をトナーを用いて現像し、必要に応じて紙等の
転写材にトナー画像を転写した後、加熱、圧力或いは溶
剤蒸気などにより定着し複写物を得るものである。この
工程において、転写材へトナー画像を転写した後でも、
感光体上には、未転写のトナーが10〜20重量%残るた
め、これまではクリーニング工程により該未転写トナー
を回収し、いわゆる廃トナーとして系外へ排出し、再度
利用することができなかった。
【0003】しかし、近年、プリンターの需要が増加
し、コピーボリュームの大きな機械、すなわち高速機の
需要がさらに大きくなりつつある。こういった高速機に
おいては廃トナーが大量に発生するため、廃棄物(廃プ
ラスチック)として処理した場合、環境汚染を招く恐れ
がある。このため、最近、該廃トナーを再利用する検
討、すなわち、トナーのリユースに対する検討が広く行
われつつある。該廃トナーを再利用することが可能にな
れば、トナーの有効利用ができるとともに、機内のスペ
ースを簡略化することができ、機械のコンパクト化が可
能になるというメリットも考えられる。しかし、これま
で廃トナーを再度現像工程に使用した場合、反射画像濃
度の低下、地かぶりや反転かぶりの悪化、トナーの飛散
の発生等の悪影響があった。
【0004】このようなトナーのリユース系に適用され
るトナーの特徴としては、現像性、低温定着性、耐オフ
セット性、耐ブロッキング性、耐フィルミング性、粉砕
性の他に、メカニカルストレスに強く、耐久性に優れて
いることや、廃トナーの現像工程への搬送性に優れてい
るといった特性も要求されてくる。これらの要求に対し
て、これまでいろいろのトナーが提案されてきた。例え
ば、特開平1−214874号公報では、脂肪酸ジオールを含
む特定のポリエステル樹脂を結着樹脂に用いたトナー
が、さらには特開平2−110572号公報においては、金属
架橋されたスチレン−アクリル共重合体を結着樹脂に用
い、これと多量のポリオレフィンを加えたトナーが提案
されているが、いずれの発明でも、トナーの構成自体の
新規性に乏しく、むしろ耐ブロッキング性の悪化等の弊
害を生じる可能性が高い。以上述べてきたように、トナ
ーに対して要求される性能は互いに相反的であることが
多く、さらに廃トナーをリユースした場合においても、
これらを共に満足することが近年ますます望まれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の如き問題点を解決したトナーを用い、該トナーを再利
用する回収装置を用いて廃トナーの発生を防止しつつ、
適正な画像濃度の地かぶりの無い高品位な複写画像を安
定に供給できる画像形成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく、従来のトナーを分析したところ、使用後の
トナーは使用前のトナーに比べ、粉体流動性が大きく悪
化し、トナー中の微粒子成分が増加していること、ま
た、そのトナーの表面を走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、トナーの形状が球形化し、未使用のトナーに観察
され得る無機微粒子が観察されなくなっていることが判
明した。又、更にトナー表面の無機元素分析を行ったと
ころ使用後のトナーにも使用前のトナーとほぼ同量の無
機酸化物が存在することが判明した。以上の結果より、
本発明者は廃トナーの再利用による画像劣化の原因が、
再利用する事により、トナーが破砕されていること、及
び、トナー表面に存在する無機微粒子が回収系から受け
るストレスによりトナー内部に埋め込まれてゆき、トナ
ーの流動性が悪化するためと判明した。このような事実
に基づき鋭意研究の結果、トナーの結着樹脂として靱性
の強い特定組成のポリエステル樹脂を使用し、更にトナ
ーの表面に特定の粒径範囲の無機微粒子を付着させるこ
とにより、上記の課題を解決できることを見いだし本発
明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、潜像担持体上の潜像
を現像してトナー像を形成し、形成したトナー像を潜像
担持体から転写材へ転写し、転写後の潜像担持体をクリ
ーニングして潜像担持体上のトナーを回収し、回収した
トナーを現像部側に供給して現像工程に使用する画像形
成方法において、使用される静電荷像現像用トナーの結
着樹脂が、 (イ)下記の一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】〔式中、R1は炭素数2〜4のアルキレン基
であり、x 及びy は正の整数であり、その和の平均値は
2〜16である。〕で表わされるジオールを必須成分とし
て含有するポリオール成分と、 (ロ) 下記一般式(II)又は(III)
【0010】
【化5】
【0011】
【化6】
【0012】〔式中、R2及びR3はそれぞれ炭素数4〜20
の飽和もしくは不飽和の炭化水素基である。〕で表わさ
れる二価カルボン酸もしくはその酸無水物を、前記ポリ
オール成分(イ)に対し1〜50モル%、及び トリメリット酸もしくはその酸無水物を、前記ポリ
オール成分(イ)に対し10〜30モル%含有する多価カル
ボン酸成分とを縮合重合せしめて得られるポリエステル
樹脂であり、且つ該トナーの表面に平均粒径30nm以上 1
00nm未満の無機微粒子が付着せしめられていることを特
徴とする画像形成方法を提供するものである。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。 〔トナーの結着樹脂〕本発明に係わるトナーの結着樹脂
としては、上記のポリエステル樹脂が使用される。この
場合において使用されるポリエステル樹脂のポリオール
成分(イ)は前記一般式(I)で表されるジオールを必
須成分として含有するが、かかるジオールとしては、例
えば、ポリオキシプロピレン(2.2モル)−2,2 −ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチ
レン(2モル)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ポリオキシプロピレン(6モル)−2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン(16モル)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン等のビスフェノールA系のモノマー
が挙げられる。また、その他のポリオール成分(イ)と
しては、エチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプ
ロパン、水素添加ビスフェノールA、ソルビトール、又
はそれらのエーテル化ポリヒドロキシル化合物、即ちポ
リオキシエチレン(10モル)ソルビトール、ポリオキシ
エチレン(3モル)グリセリン、ポリオキシエチレン
(4モル)ペンタエリスリトール等が挙げられる。ポリ
オール成分(イ)中の前記一般式(I)で表されるジオ
ールの含有量は、80〜100 モル%が好ましい。
【0014】また、本発明に使用されるポリエステル樹
脂の多価カルボン酸成分(ロ)は、前記一般式(II)又
は(III) で表わされる二価カルボン酸もしくはその酸無
水物、及びトリメリット酸もしくはその酸無水物を必須
成分として含有する。前記一般式(II)又は(III) で表
わされる二価カルボン酸もしくはその酸無水物の含有量
は、前記ポリオール成分(イ)に対し1〜50モル%であ
る。この範囲以外の含有量では本発明が所望する画質が
得られない。また、トリメリット酸もしくはその酸無水
物の含有量は、前記ポリオール成分(イ)に対し10〜30
モル%である。この範囲以外の含有量では本発明が所望
する画質が得られない。ここで一般式(II)又は(III)
で表わされる二価カルボン酸の例を挙げれば、n−ドデ
セニルコハク酸、イソ−ドデシルコハク酸、イソ−オク
チルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−ブチルコハ
ク酸等もしくはその酸無水物である。
【0015】又、本発明のポリエステル樹脂の多価カル
ボン酸成分(ロ)として上記の二価カルボン酸もしくは
その酸無水物、及びトリメリット酸もしくはその酸無水
物以外にフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマ
ル酸、マレイン酸等の二価カルボン酸、及びピロメリッ
ト酸等の四価カルボン酸、並びにこれらの酸の酸無水物
及び低級アルキル(炭素数1〜5)エステル等、ポリエ
ステル樹脂の製造に通常使用される化合物を使用し得
る。
【0016】本発明に係わるトナーの結着樹脂として使
用されるポリエステル樹脂は、通常、ポリオール成分
(イ)と多価カルボン酸成分(ロ)とを不活性ガス雰囲
気中にて 180〜250 ℃の温度で縮重合する事により製造
する事ができる。この際反応を促進せしめるため、通常
使用されているエステル化触媒、例えば酸化亜鉛、酸化
第一錫、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジラウレー
ト等を使用する事ができる。本発明に使用されるポリエ
ステル樹脂においてガラス転移温度が70℃以上であるこ
とが好ましい。この場合において一層地かぶりが抑制さ
れる。尚、本発明において樹脂のガラス転移温度は、D
SC法を用いて、常法に従い求められる。
【0017】〔トナー粒子中のその他の成分〕本発明に
係わるトナー粒子中には、上記結着樹脂以外に、着色剤
や帯電制御剤が配合される。トナー粒子中の結着樹脂、
着色剤及び帯電制御剤の配合割合は、結着樹脂99〜75重
量%、着色剤 0.5〜20重量%、帯電制御剤 0.1〜5重量
%が好ましい。
【0018】本発明に使用されるトナー用の着色剤とし
ては、カーボンブラック;C.I.ピグメント・イエロー
1、同3、同74、同97、同98等のアセト酢酸アリールア
ミド系モノアゾ黄色顔料;C.I.ピグメント・イエロー1
2、同13、同14、同17等のアセト酢酸アリールアミド系
ジスアゾ黄色顔料;C.I.ソルベルト・イエロー19、同7
7、同79、C.I.ディスパース・イエロー164 等の黄色染
料;C.I.ピグメント・レッド48、同49:1、同53:1、
同57、同57:1、同81、同122 、同5等の赤色もしくは
紅色顔料;C.I.ソルベルト・レッド49、同52、同58、同
8等の赤色系染料;C.I.ピグメント・ブルー15:3等の
銅フタロシアニン及びその誘導体の青色系染顔料;C.I.
ピグメント・グリーン7、同36(フタロシアニン・グリ
ーン)等の緑色顔料等が使用可能である。これらの染顔
料は、単独で用いても2種以上混合して用いても良い。
【0019】更に、本発明で用いられるトナー用の帯電
制御剤としては、負トナー用として、クロム・アゾ錯体
染料、鉄・アゾ錯体染料、コバルト・アゾ錯体染料、サ
リチル酸もしくはその誘導体のクロム・亜鉛・アルミニ
ウム・ほう素錯体もしくは塩化合物、ナフトール酸もし
くはその誘導体のクロム・亜鉛・アルミニウム・ほう素
錯体もしくは塩化合物、ベンジル酸もしくはその誘導体
のクロム・亜鉛・アルミニウム・ほう素錯体もしくは塩
化合物、長鎖アルキル・カルボン酸塩、長鎖アルキル・
スルホン酸塩などの界面活性剤類が挙げられ、正トナー
用として、ニグロシン染料及びその誘導体、トリフェニ
ルメタン誘導体、四級アンモニウム塩、四級スルホニウ
ム塩、四級ピリジニウム塩、グアニジン塩、アミジン塩
等の誘導体等が挙げられる。
【0020】また、本発明に係わるトナー中には、フェ
ライト等の磁性体、導電性調整剤、酸化錫、シリカ、ア
ルミナ、ジルコニア、チタニア、酸化亜鉛等の金属酸化
物、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止
剤、離型剤等が必要に応じて加えられても良い。本発明
に係わるトナーの組成としては前記以外の従来より公知
である材料が使用可能である。
【0021】〔トナー粒子に外部添加される無機微粒
子〕本発明においては、トナー粒子の表面に平均粒径が
30nm以上 100nm未満の無機微粒子が付着せしめられる。
無機微粒子の粒子径は、動的光散乱を利用する粒径分布
測定装置により測定可能であるが、粒子の二次凝集を解
離することは困難であるため、走査型電子顕微鏡により
得られる写真より粒径を求める事が最善である。又、別
の指標としては、無機微粒子のBET比表面積20〜80m2
/gのものが上記粒子径に相当する。本発明に於いて、
無機微粒子の平均粒径が30nmよりも小さい場合、無機微
粒子がトナーに埋め込まれ易く非磁性一成分トナーの経
時安定性の満足のゆくものが得られず、また平均粒径が
100nm 以上のものを付着させた場合はトナーに適正な流
動性が付与できず満足のゆく画像濃度及び画質が得られ
ず、又、かかる粒径の微粒子はトナー表面から脱離をお
こし易く、感光体を損傷したり、帯電ブレードを傷つけ
たりしやすい。無機微粒子の特に好ましい平均粒径は70
nm以下である。
【0022】本発明に用いられる無機微粒子の組成とし
ては、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の従
来より公知のものが全て使用可能である。また、これら
の無機微粒子はその表面がシランカップリング剤、シリ
コーン・オイル等で疎水化されている事がトナーの帯電
の安定性の見地より好ましい。本発明に係わるトナーに
おける無機微粒子の添加量は、結着樹脂、着色剤及び帯
電制御剤を含有するトナー粒子に対して0.01〜10重量%
が好ましく、更に好ましくは 0.1〜5重量%である。か
かる無機微粒子の添加量は無機微粒子の粒径を考慮し、
更に、帯電ブレード材質及びその圧接圧力、現像ロール
の材質等を考慮した上で慎重に調整される必要がある。
本発明において、無機微粒子をトナー粒子の表面に付着
させる方法としては従来より公知の粉体の混合方法が全
て使用可能である。
【0023】〔トナー粒子に外部添加される任意成分〕
更に、本発明に係わるトナー表面に、本発明で規定した
上記特定粒径範囲の無機微粒子に加え、感光体上へのト
ナー・フィルミングを防止したり、感光体上の残留トナ
ーのクリーニング性を向上させるために他の添加剤を併
用しても良い。これらの添加剤としては、シリカ、アル
ミナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸化亜鉛、カー
ボンブラック、フッ化黒鉛、炭化珪素、窒化ほう素等の
無機微粒子、及びアクリル酸エステル類、メタクリル酸
エステル類、スチレン等の単独重合体もしくは共重合体
樹脂微粒子、フッ素樹脂微粒子、シリコーン樹脂微粒
子、ステアリン酸等の高級脂肪酸及びその金属塩等の有
機微粒子が挙げられる。この場合において、無機微粒子
は平均粒径が1nm以上30nm未満又は100 nm〜1μm 程度
のものが使用しうる。また有機微粒子は平均粒径が1nm
〜2μm 程度のものが使用しうる。
【0024】〔トナーの製造方法及び画像形成方法〕本
発明に係わるトナーの製造方法としては、混練粉砕法、
スプレードライ法、重合法等の従来より公知の製造法が
使用可能である。
【0025】本発明の画像形成方法においては、上記の
ようにして得られたトナーを用い、潜像担持体上の潜像
を現像してトナー像を形成し、形成したトナー像を潜像
担持体から転写材へ転写し、転写後の潜像担持体をクリ
ーニングして潜像担持体上のトナーを回収し、回収した
トナーを現像部側に供給して現像工程に再利用する。本
発明の画像形成方法において、転写後の潜像担持体のク
リーニング方法としては、従来公知の方法を用いること
ができる。例えば、ブレードクリーニングやブラシクリ
ーニング等が挙げられる。
【0026】
【作用・効果】本発明に係わるトナーに用いられる無機
微粒子はその粒径が適正な範囲に規定されているため、
トナーに適正な粉体流動性を付与でき、且つ、回収系か
ら加わる圧力によりトナー内部に埋め込まれる事が少な
い。従って上記無機微粒子を添加したトナーを使用する
事で、連続複写により画像濃度及び画質の変動の少な
く、廃棄トナーを生じない印字システムを提供できる。
又、本発明に係わるトナーの結着剤として用いられるポ
リエステル樹脂は、ビスフェノールA系モノマー、及び
アルキル又はアルケニルコハク酸モノマー成分を含むた
め、トナー回収系から受けるストレスによっても破砕さ
れたり、球形化されたりしにくい。又、ポリエステル樹
脂のガラス転移温度が、70℃以上の場合に本発明の効果
は更に顕著となる。
【0027】
【実施例】以下に本発明の実施例を記載するが、本発明
は勿論これらの実施例に限定されるものではない。な
お、例中、部と表示するものは、特にことわりのない限
り重量部を表わす。
【0028】ポリエステル樹脂の製造例 ポリオキシプロピレン(2.2モル)−2,2 −ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン 540g、ポリオキシエチレ
ン(2モル)−2,2 −ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン 215g、テレフタル酸 225g、n−ドデセニル
無水コハク酸31.5gをガラス製1リットル4つ口フラス
コに入れ、温度計、ステンレス製攪拌棒、流化式コンデ
ンサー及び窒素導入管を取り付け、電熱マントル中で 2
30℃に昇温せしめ、窒素気流下にて攪拌しつつ反応させ
た。反応により生成する水が流出しなくなった時点で酸
価を測定すると 1.5であった。更に無水トリメリット酸
94gを加え約8時間反応させ、環球法により軟化温度が
130℃になった時反応を終了させた。得られた樹脂は淡
黄色の固体で、酸価=25 mgKOH/g、水酸基価26 mgKOH
/g、ガラス転移温度=74℃、重量平均分子量=18万で
あった。本樹脂をポリエステル樹脂(1)とする。
【0029】実施例1 ポリエステル樹脂(1) 100部 カーボンブラック 6部 クロム・アゾ錯体 2部 低分子量ポリプロピレン・ワックス 2部 上記組成を予備混合し、加圧ニーダーで混練した後、粉
砕分級し重量平均粒径10μm の着色粒子を得た。この着
色粒子 100部に、日本アエロジル社製シリカR809(平均
粒径=40nm) 0.4部を加え、ヘンシェルミキサーにより
混合しトナーとした。本トナーをCASIOプリンター
CP−500 U改造機(このプリンターはクリーニングブ
レードにより潜像担持体上のトナーを回収し、回収した
トナーを現像部側へ供給するシステムを有している。)
を用い4000枚の連続印字テストを実施し、印字画質の測
定と共に、テスト前後のトナー流動性の緩み見かけ密度
の測定を実施した。結果を表1に示す。
【0030】実施例2 日本アエロジル社製シリカMOX−80(粒径=30nm)を
ヘキサメチルジシラザンにより疎水化処理し、メタノー
ル疎水化度38%の疎水性シリカAを調製した。実施例1
と同じ着色粒子 100部に疎水性シリカA 0.3部を同様に
混合しトナーとした。本トナーについて実施例1と同様
に連続印字テストを実施した。結果を表1に示す。
【0031】実施例3 大明化学製アルミナ(粒径=60nm)をヘキサメチルジシ
ラザンにより疎水化処理し、メタノール疎水化度21%の
疎水性アルミナBを調製した。実施例1と同じ着色粒子
100部に疎水性アルミナB 0.8部を同様に混合しトナー
とした。本トナーについて実施例1と同様に連続印字テ
ストを実施した。結果を表1に示す。
【0032】比較例1 スチレン−アクリル共重合体 100部 (三洋化成工業製 ハイマーUN1−3000) (重量平均分子量=15万、ガラス転移温度=59℃) カーボンブラック 6部 クロム・アゾ錯体 2部 低分子量ポリプロピレン・ワックス 2部 を実施例1と同様に混練、粉砕分級を行い、重量平均粒
径10μm の着色粒子を得た。この着色粒子 100部に、日
本アエロジル社製シリカR809(平均粒径=40nm)0.4部を
加え、ヘンシェルミキサーにより混合しトナーとした。
本トナーについて実施例1と同様に連続印字テストを実
施した。結果を表1に示す。
【0033】比較例2 実施例1と同じ着色粒子 100部に、日本アエロジル社製
疎水性シリカR972(粒径=16nm) 0.2部を加え、同様に
混合しトナーとした。本トナーについて実施例1と同様
に連続印字テストを実施した。結果を表1に示す。
【0034】比較例3 大明化学製アルミナ(粒径=100nm)をヘキサメチルジシ
ラザンにより疎水化処理し、メタノール疎水化度33%の
疎水性アルミナCを調製した。実施例1と同じ着色粒子
100部に、疎水性アルミナC 1.5部を加え、同様に混合
しトナーとした。本トナーについて実施例1と同様に連
続印字テストを実施した。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】注) *1:ホソカワミクロン(株)製のパウダーテスターによ
り測定 *2:Machbeth Process Measurements 社の反射濃度計R
D−914 にて測定 *3:感光体上の画像をメンディングテープに写し取り、
色差計CR−221(ミノルタカメラ(株)製)でY値を測
定し、もとのテープのY値との差で示した。負の数値が
大きくなれば、かぶりが大きいことを意味する。
【0037】表1に示すとおり、本発明に係わるトナー
を用いた場合 4,000枚の連続プリントを行ってもトナー
の緩み見かけ密度は低下せず、安定に良好な画像を提供
したのに対し、比較例1のスチレン−アクリル共重合体
を含有するトナーを用いた場合、微粉が増加し、カブリ
が増加し、画像に白スジが発生した。又、粒径の小さい
シリカを添加したトナーを用いた比較例2の場合、トナ
ーの緩み見かけ密度は低下し、且つ、画像濃度が低下
し、黒ベタの均一性が悪化した。又、粒径の大きい無機
微粒子を添加したトナーを用いた比較例3の場合は、感
光体上に傷が発生し、傷に無機微粒子が蓄積しているこ
とが判明した。 4,000枚印字後の実施例1のトナー及び
比較例2のトナー表面を走査型電子顕微鏡で観察したと
ころ、実施例1のトナー表面にはシリカが存在している
ことが確認できたが、比較例2のトナー表面にはほとん
どシリカが確認できなくなっていた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 13/08 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上の潜像を現像してトナー像
    を形成し、形成したトナー像を潜像担持体から転写材へ
    転写し、転写後の潜像担持体をクリーニングして潜像担
    持体上のトナーを回収し、回収したトナーを現像部側に
    供給して現像工程に使用する画像形成方法において、使
    用される静電荷像現像用トナーの結着樹脂が、 (イ)下記の一般式(I) 【化1】 〔式中、R1は炭素数2〜4のアルキレン基であり、x 及
    びy は正の整数であり、その和の平均値は2〜16であ
    る。〕で表わされるジオールを必須成分として含有する
    ポリオール成分と、 (ロ) 下記一般式(II)又は(III) 【化2】 【化3】 〔式中、R2及びR3はそれぞれ炭素数4〜20の飽和もしく
    は不飽和の炭化水素基である。〕で表わされる二価カル
    ボン酸もしくはその酸無水物を、前記ポリオール成分
    (イ)に対し1〜50モル%、及び トリメリット酸もしくはその酸無水物を、前記ポリ
    オール成分(イ)に対し10〜30モル%含有する多価カル
    ボン酸成分とを縮合重合せしめて得られるポリエステル
    樹脂であり、且つ該トナーの表面に平均粒径30nm以上 1
    00nm未満の無機微粒子が付着せしめられていることを特
    徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 結着樹脂のガラス転移温度が70℃以上で
    ある請求項1記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 無機微粒子の表面が疎水化処理されてい
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成方
    法。
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