JPH0815721A - 配線パターン基板及び薄膜トランジスタマトリクス基板とその製造方法 - Google Patents

配線パターン基板及び薄膜トランジスタマトリクス基板とその製造方法

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JPH0815721A
JPH0815721A JP14593194A JP14593194A JPH0815721A JP H0815721 A JPH0815721 A JP H0815721A JP 14593194 A JP14593194 A JP 14593194A JP 14593194 A JP14593194 A JP 14593194A JP H0815721 A JPH0815721 A JP H0815721A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線パターン基板及び薄膜トランジスタマト
リクス基板とその製造方法に関し、電極、配線等の微細
なパターンに対しても、選択性のよい樹脂膜の電着がで
き、必要な領域には充分なエッチング耐性を有する膜厚
の樹脂膜を形成する手段を提供する。 【構成】 薄膜トランジスタマトリクス基板の、例えば
ドレイン電極7及びドレインバスライン8の少なくとも
一部の周辺部を、周辺部以外の材質よりも樹脂の電着レ
ートが小さい材質(透明導電膜4)で構成し、これに樹
脂膜10を電着することによって、ドレイン電極及びド
レインバスラインの周辺部に、周辺部以外の領域より薄
い樹脂膜を形成し、周辺部以外の領域に厚い樹脂膜を形
成する。樹脂の電着レートが小さい材質の材料として、
ITO等の導電性酸化物のような電気抵抗が大きい材
料、樹脂の電着レートが大きい材質の材料として、Cr
等の金属のような電気抵抗の小さい材料を用いることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁性基板の上に配線
パターンを形成した配線パターン基板、特に、アクティ
ブマトリクス型液晶表示装置に用いる薄膜トランジスタ
マトリクス基板とその製造方法に関する。
【0002】液晶表示装置は、薄型で軽量の表示装置で
あるため現在急速にその用途が拡大されつつある。特
に、アクティブマトリクス型液晶表示装置は、陰極線管
(CRT)と同等の表示品質のカラー表示が得られるこ
とから、フラットディスプレイ装置として期待されてい
る。
【0003】このアクティブマトリクス型液晶表示装置
においては、液晶セルを駆動するための薄膜トランジス
タの構造が複雑かつ微細であるため、製造歩留りが低
く、製造コストが嵩むことが問題であり、この問題を解
消するために、製造工程の簡略化を行うことが必要であ
る。
【0004】
【従来の技術】上述の製造工程の簡略化の一つの方法と
して、ドレイン電極、ドレインバスライン、画素電極等
を、ITO等の透明導電層と低抵抗の金属層の二重層に
よって形成し、画素電極の上に形成された金属層を選択
的にエッチング除去して透明化する場合、画素電極上の
金属層を選択的にエッチング除去するために用いる耐エ
ッチング性の樹脂膜を、電着法によってドレイン電極と
ドレインバスライン上に選択的に形成することによっ
て、フォトリソグラフィー工程を減らす方法が提案され
ている(特願平5−221645号明細書参照)。
【0005】図2は、従来の薄膜トランジスタマトリク
ス基板の製造工程説明図であり、(As ),(Ap )〜
(Cs ),(Cp )は各工程を示している。この図にお
いて、例えば(As )は各工程における断面、(Ap
は平面を示し、21は絶縁性基板、22は遮光膜、23
は絶縁膜、24は透明導電膜、25は金属膜、26はソ
ース電極、27はドレイン電極、28はドレインバスラ
イン、29は画素電極、30,301 は樹脂膜、31は
半導体層、32はゲート絶縁膜、33はゲート電極、3
4はゲートバスラインである。この製造工程説明図によ
って従来の薄膜トランジスタマトリクス基板の製造方法
を説明する。
【0006】第1工程(図2(As ),(Ap )参照) 絶縁性基板21の上にCr膜をスパッタ法によって成膜
し、これをフォトリソグラフィー工程によってパターニ
ングして遮光膜22を形成する。遮光膜22を覆って、
プラズマCVD法により全面にSiO2 膜からなる絶縁
膜23を約6000Å堆積する。その上に透明導電膜
(ITO)24を500Å堆積し、さらにその上にCr
からなる金属膜25を1000Åそれぞれスパッタ法に
より堆積する。
【0007】その上に、フォトリソグラフィー工程によ
ってレジストパターンを形成し、Cr等の金属膜25を
まずエッチングし、次いでITOからなる透明導電膜2
4をエッチングする。この工程によって、ソース電極2
6、ドレイン電極27、ドレインバスライン28および
画素電極29が形成される。ドレインバスライン28の
上に形成されたCr膜は、ドレインバスライン28の抵
抗を下げて、ドレインバスライン28における信号遅延
を防いでいる。
【0008】第2工程(図2(Bs ),(Bp )参照) ここまでの工程を経た基板を電着液に浸し、レジストを
電着すべきドレイン電極27およびドレインバスライン
28と対向電極の間に通電して、樹脂膜30を電着す
る。
【0009】次いで、窒素オーブン等で乾燥し、樹脂膜
30が紫外線硬化型である場合は、紫外線を照射して硬
化する。この樹脂膜30をマスクにして、選択的にソー
ス電極26および画素電極29の上の金属膜25をエッ
チング除去し、ソース電極26および画素電極29を透
明化する。
【0010】第3工程(図2(Cs ),(Cp )参照) 樹脂膜30を剥離した後、プラズマCVD法によりアモ
ルファスシリコン(a−Si)からなる半導体膜を50
0Å、窒化シリコン(SiN)からなるゲート絶縁膜を
3000Å順次堆積し、さらにスパッタ法によりAlか
らなる電極膜を3000Å堆積する。
【0011】ゲート電極33およびゲートバスライン3
4を形成すべき領域に、フォトリソグラフィー工程によ
りレジスト膜をパターニングし、この部分以外を選択的
にエッチング除去してゲート電極33、ゲート絶縁膜3
2、半導体層31を一括形成する。レジストを剥離し、
薄膜トランジスタマトリクス基板を完成する。
【0012】以上のような従来の構造を有するドレイン
電極27およびドレインバスライン28からなる薄膜ト
ランジスタマトリクス基板においては、Crからなる金
属膜25をエッチングするために樹脂膜30に充分な耐
性を持たせる必要があるため、樹脂膜30の膜厚を1〜
2μm以上にする必要がある。
【0013】ところが、従来の構造では、樹脂膜30を
電着すべき部分の上部全面が電着レートが高い金属材料
で構成されているため、電着すべきドレイン電極27お
よびドレインバスライン28の周辺においても多くの樹
脂が電着され、このドレイン電極27およびドレインバ
スライン28からの拡がりが大きくなり、ドレイン電極
27とソース電極26との間隔が5μm程度で狭いた
め、1〜2μm以上の膜厚に樹脂膜30を電着すると、
ドレイン電極27に電着された樹脂膜30が拡がりソー
ス電極26にまで達してしまう問題が生じ、その結果、
樹脂膜30を介して画素電極29に電流が流れ、破線で
示されるように、画素電極29全体に樹脂膜301 が電
着されてしまい選択的な電着ができなくなっていた。そ
の結果、画素電極29の上のCr等の金属膜25の選択
的なエッチングが行えなくなる問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑みてなされたもので、電極部等の微細なパターンに
対しても、選択性のよい樹脂の電着ができると同時に、
充分なエッチング耐性を有する膜厚の樹脂膜を形成する
ことができる薄膜トランジスタマトリクス基板を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の、絶縁性基板の
上に配線パターンが形成された配線パターン基板、ある
いはその製造方法においては、配線パターンの少なくと
も一部の周辺部を、周辺部以外の材質よりも樹脂膜の電
着レートが小さい材質で構成し、これに樹脂膜を電直す
ることによって、配線パターンの周辺部に、周辺部以外
の領域よりも薄い樹脂膜を形成する。
【0016】また、本発明の、絶縁性基板の上に、少な
くとも画素電極、該画素電極に接続されたソース電極、
該ソース電極に対向するドレイン電極、該ドレイン電極
に接続されるドレインバスライン、該ソース電極とドレ
イン電極の間隙の上に形成されたゲート絶縁膜、該ゲー
ト絶縁膜の上に形成されたゲート電極、該ゲート電極に
接続されたゲートバスラインからなる複数の薄膜トラン
ジスタを有する薄膜トランジスタマトリクス基板、ある
いはその製造方法においては、ドレイン電極及びドレイ
ンバスライン等の少なくとも一部の周辺部を、周辺部以
外の材質よりも樹脂膜の電着レートが小さい材質で構成
し、ドレイン電極及びドレインバスライン等の該周辺部
に、周辺部以外の領域よりも薄い樹脂膜を形成する。
【0017】この場合、電着レートが小さい材料とし
て、例えばシート抵抗が10Ω/□より高い電気抵抗を
有するITO等の導電性酸化物を用い、電着レートが大
きい材料として、例えばシート抵抗が10Ω/□より低
いCr等の金属を用いることができる。
【0018】
【作用】本発明による効果は下記の通りである。配線パ
ターン等の電着される部分の少なくとも一部の周辺部
を、周辺部以外の部分の材質よりも電着レートの小さい
材質で構成すると、周辺部への樹脂膜の付着を少なく
し、樹脂膜を形成する必要がある部分の樹脂膜を充分に
厚くすることができ、その結果、下地の金属を選択性よ
くエッチングすることができる。
【0019】また、ドレイン電極とドレインバスライン
の少なくとも一部の周辺部を周辺部以外の部分の材質よ
りも電着レートの小さい材質で構成すると、ドレイン電
極とドレインバスラインの周辺の電着精度を向上し、か
つ、ドレイン電極とドレインバスラインの樹脂膜を必要
とする部分には充分な膜厚の樹脂膜を形成することがで
きるため、下地金属を選択性がよくエッチングすること
ができる。
【0020】また、ドレイン電極とドレインバスライン
の少なくとも一部の周辺を、周辺部以外のドレイン電極
とドレインバスラインの材質よりも電気抵抗が大きい材
質で構成すると、電気抵抗が大きいドレイン電極とドレ
インバスラインの周辺には樹脂の付着を少なくし、電気
抵抗が小さい周辺部以外のドレイン電極とドレインバス
ラインには樹脂膜の付着を多くすることができるため、
選択性よくエッチング耐性のある樹脂膜を電着すること
ができる。
【0021】また、ドレイン電極とドレインバスライン
の少なくとも一部の周辺部を、シート抵抗で10Ω/□
より大きい材質で構成し、周辺部以外のドレイン電極と
ドレインバスラインを10Ω/□より小さい材質で構成
すると、シート抵抗が10Ω/□より大きいドレイン電
極とドレインバスラインの周辺では樹脂膜の電着レート
を小さくして電着精度を向上し、シート抵抗が10Ω/
□より小さい周辺部以外のドレイン電極とドレインバス
ラインでは電着レートを大きくして充分な膜厚の樹脂膜
を電着することができるため、選択性よくエッチング耐
性のある樹脂膜を電着することができる。
【0022】また、ドレイン電極とドレインバスライン
の少なくとも一部の周辺部を導電性酸化物で構成し、周
辺部以外のドレイン電極とドレインバスラインを金属で
構成すると、導電性酸化物では電着レートが小さいため
電着精度が向上し、金属部分では電着レートが大きいた
め樹脂膜を充分な膜厚に電着することができる。
【0023】また、ドレイン電極とドレインバスライン
の少なくとも一部の周辺をITO膜で構成し、周辺部以
外のドレイン電極とドレインバスラインをCr膜を用い
て構成すると、ITO膜はシート抵抗が大きく、電着レ
ートが小さいためその部分の電着精度は向上し、Cr膜
はシート抵抗がITO膜より小さく電着レートが大きい
ためITO膜上よりも多くの樹脂膜を電着することがで
きる。
【0024】このように、本発明によると、エッチング
耐性に必要な樹脂膜の膜厚を維持しつつ電極部等の周辺
においては、樹脂膜の拡がりが小さくなるため、電極部
等の微細なパターンに対しても高精度の選択的な樹脂膜
の電着が可能になる。その結果、電着法を用いた簡略な
製造工程により特性が優れた薄膜トランジスタマトリク
ス基板等を製造することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は、
本発明の一実施例の薄膜トランジスタマトリクス基板の
製造工程説明図であり、(As ),(Ap )〜
(Cs ),(Cp )は各工程を示している。この図にお
いて、例えば(As )は各工程における断面、(Ap
は平面を示し、1は透明絶縁性基板、2は遮光膜、3は
絶縁膜、4は透明導電膜、5は金属膜、6はソース電
極、7はドレイン電極、8はドレインバスライン、9は
画素電極、10は樹脂膜、11は半導体層、12はゲー
ト絶縁膜、13はゲート電極、14はゲートバスライン
である。この製造工程説明図によって従来の薄膜トラン
ジスタマトリクス基板の製造方法を説明する。
【0026】第1工程(図2(As ),(Ap )参照) ガラス板等の透明絶縁性基板1上にCr膜をスパッタ法
によって成膜し、これをフォトリソグラフィー工程によ
ってパターニングして遮光膜2を形成する。遮光膜2を
覆って、プラズマCVD法により全面にSiO2 膜から
なる絶縁膜3を約6000Å堆積する。その上にスパッ
タ法によってITOからなる透明導電膜4とCr等の金
属膜5をそれぞれ500Å,1000Å堆積する。
【0027】その上にフォトリソグラフィー工程によっ
てレジストパターンを形成し、Cr等の金属膜5をエッ
チングし、次いでITOからなる透明導電膜4をエッチ
ングする。
【0028】さらにこの状態で再び金属膜5を透明導電
膜4に対し1〜2μm程度オーバーエッチングして、少
なくともドレイン電極の周辺に電着レートの小さいIT
Oからなる透明導電膜4を露出させる。以上の工程によ
り、透明導電膜4と金属膜5からなるソース電極6、ド
レイン電極7、ドレインバスライン8および画素電極9
が形成される。
【0029】第2工程(図2(Bs ),(Bp )参照) 以上の工程を経た薄膜トランジスタマトリクス基板を、
25℃の温度に維持した電着レジスト溶液中に浸し、ド
レイン電極7およびドレインバスライン8を陽極とし、
対向電極との間に、例えば10Vの直流電圧を移管し
て、20秒間電流を流し、ドレイン電極7およびドレイ
ンバスライン8の通電部に樹脂膜10を電着する。
【0030】この時、ドレイン電極7およびドレインバ
スライン8の周辺部が樹脂膜10の電着レートの小さい
材質であるITOからなる透明導電膜4で形成されてい
るため、ドレイン電極7およびドレインバスライン8の
周辺部に電着される樹脂膜10の厚さは薄くなる。その
結果、樹脂膜10の電着精度が高くなり選択性が向上
し、この樹脂膜10がドレイン電極7とソース電極6の
間を電気的に接続して、画素電極9の金属膜5の上に電
着されることがない。
【0031】また、金属膜5の上には、従来の場合と同
様の膜厚の樹脂膜10が電着されるため、金属膜5上に
はエッチング耐性が充分な樹脂膜10が得られる。樹脂
を電着した後、水洗し、例えば80℃のオーブン中で5
分間程度乾燥し、この樹脂膜10が紫外線硬化型の樹脂
である場合は、樹脂膜10に紫外線を照射して硬化させ
る。
【0032】以上の工程を経た薄膜トランジスタマトリ
クス基板をエッチング液に浸して、樹脂に覆われていな
いソース電極6と画素電極9の上の金属膜5をエッチン
グ除去してITOからなる透明導電膜4を残して透明化
する。
【0033】第3工程(図2(Cs ),(Cp )参照) 樹脂膜10を水酸化ナトリウム水溶液等によって剥離し
た後、プラズマCVD法によってアモルファスシリコン
(a−Si)からなる半導体膜を500Å、窒化シリコ
ン(SiN)からなる絶縁膜を3000Å順次堆積す
る。さらにスパッタ法によりAlからなる導電膜を30
00Å堆積する。
【0034】ゲート電極13およびゲートバスライン1
4を形成すべき領域に、フォトリソグラフィー工程によ
りレジスト膜を形成する。このレジスト膜をマスクにし
て先に形成した導電膜、絶縁膜、半導体膜を順次エッチ
ング除去して、半導体層11、ゲート絶縁膜12、ゲー
ト電極13、ゲートバスライン14をそれぞれ形成す
る。レジストを剥離し、薄膜トランジスタマトリクス基
板を完成する。
【0035】上記の実施例においては、ドレイン電極及
びドレインバスラインとして低抵抗金属であるCrを用
い、その周辺部に、Crよりも電気抵抗が低いITOか
らなる透明導電膜を用いた例を説明したが、これに限ら
ず、他の電気抵抗が小さい導電体と、相対的に電気抵抗
が大きい導電性酸化物等の材質で構成することもでき、
その場合、周辺部を10Ω/□より高いシート抵抗を有
する材質で構成し、周辺部以外を10Ω/□より低いシ
ート抵抗を有する材質で構成すると好適であった。
【0036】また、上記実施例においては、ドレイン電
極及びドレインバスラインに対し、その周辺部を電着レ
ートの小さい材料によって構成した例を説明したが、本
発明はこれに限らず、ゲートバスライン等の他の電極ま
たはバスライン等に対して適用することもできる。
【0037】また、電界発光装置(EL)、発光ダイオ
ード、光検知装置等の透明電極と低抵抗の配線を形成す
る必要がある場合、あるいは、他の選択的にエッチング
する必要がある配線パターン基板に適用することができ
る。
【0038】また、上記実施例においては、電極及びバ
スラインの周辺部を電着レートの小さい材質で構成する
方法として、上層の金属をオーバーエッチングすること
により周辺部に下層の電着レートの小さい材質の層を露
出させる方法を採用したが、これに限らず、フォトリソ
グラフィー工程により形成することもできる。
【0039】また、上記の実施例においては、電着樹脂
膜形成および画素電極上の金属膜のエッチングをプラズ
マCVD法によるアモルファスシリコン(a−Si)形
成前に行ったが、ゲート電極およびゲートバスラインパ
ターン形成およびこのパターンによるゲート絶縁膜、半
導体層のエッチング除去後に行うこともできる。
【0040】さらに、上記の実施例においては、電着し
た樹脂膜を除去したが、この樹脂膜を残しておいて、リ
フロー工程を施す等によって、下地の電極や半導体層や
配線層を保護することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
樹脂を電着する配線パターン基板、薄膜トランジスタマ
トリクス基板の電極等の少なくとも一部の周辺に薄い樹
脂膜を高精度で形成することができるため、これをマス
クとして用いて選択性よく下地の金属層をエッチングす
ることが可能になり、アクティブマトリクス型液晶表示
装置等の製造技術分野において寄与するところが大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の薄膜トランジスタマトリク
ス基板の製造工程説明図であり、(As ),(Ap )〜
(Cs ),(Cp )は各工程を示している。
【図2】従来の薄膜トランジスタマトリクス基板の製造
工程説明図であり、(As ),(Ap )〜(Cs ),
(Cp )は各工程を示している。
【符号の説明】
1 透明絶縁性基板 2 遮光膜 3 絶縁膜 4 透明導電膜 5 金属膜 6 ソース電極 7 ドレイン電極 8 ドレインバスライン 9 画素電極 10 樹脂膜 11 半導体層 12 ゲート絶縁膜 13 ゲート電極 14 ゲートバスライン

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板の上に配線パターンが形成さ
    れた配線パターン基板において、該配線パターンの少な
    くとも一部の周辺部が、該周辺部以外の材質よりも樹脂
    膜の電着レートが小さい材質で構成され、該配線パター
    ンの該周辺部に、該周辺部以外の領域よりも薄い樹脂膜
    が形成されていることを特徴とする配線パターン基板。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板の上に、少なくとも画素電
    極、該画素電極に接続されたソース電極、該ソース電極
    に対向するドレイン電極、該ドレイン電極に接続される
    ドレインバスライン、ゲート電極、該ゲート電極に接続
    されたゲートバスラインからなる複数の薄膜トランジス
    タを有する薄膜トランジスタマトリクス基板において、
    該電極及びバスラインの少なくとも一部の周辺部が、該
    周辺部以外の材質よりも樹脂膜の電着レートが小さい材
    質で構成され、該電極及びバスラインの該周辺部に、該
    周辺部以外の領域よりも薄い樹脂膜が形成されているこ
    とを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス基板。
  3. 【請求項3】 ドレイン電極及びドレインバスラインの
    少なくとも一部の周辺部が、該周辺部以外の材質よりも
    樹脂膜の電着レートが小さい材質で構成され、該ドレイ
    ン電極及びドレインバスラインの該周辺部に、該周辺部
    以外の領域よりも薄い樹脂膜が形成されていることを特
    徴とする請求項2に記載された薄膜トランジスタマトリ
    クス基板。
  4. 【請求項4】 ドレイン電極及びドレインバスラインの
    少なくとも一部の周辺が、該周辺部以外の材質よりも電
    気抵抗が大きい材質で構成され、該ドレイン電極及びド
    レインバスラインの該周辺部に、該周辺部以外の領域よ
    りも薄い樹脂膜が形成されていることを特徴とする請求
    項3に記載された薄膜トランジスタマトリクス基板。
  5. 【請求項5】 ドレイン電極及びドレインバスラインの
    少なくとも一部の周辺が10Ω/□より高いシート抵抗
    を有する材質で構成され、該周辺部以外の領域が10Ω
    /□より低いシート抵抗を有する材質で構成され、該ド
    レイン電極及びドレインバスラインの該周辺部に、該周
    辺部以外の領域よりも薄い樹脂膜が形成されていること
    を特徴とする請求項4に記載された薄膜トランジスタマ
    トリクス基板。
  6. 【請求項6】 ドレイン電極及びドレインバスラインの
    少なくとも一部の周辺が導電性酸化物で構成され、該周
    辺部以外の領域が金属で構成され、該ドレイン電極及び
    ドレインバスラインの該周辺部に、該周辺部以外の領域
    よりも薄い樹脂膜が形成されていることを特徴とする請
    求項5に記載された薄膜トランジスタマトリクス基板。
  7. 【請求項7】 ドレイン電極及びドレインバスラインの
    少なくとも一部の周辺がITOで構成され、該周辺部以
    外の領域がCrで構成され、該ドレイン電極及びドレイ
    ンバスラインの該周辺部に、該周辺部以外の領域よりも
    薄い樹脂膜が形成されていることを特徴とする請求項6
    に記載された薄膜トランジスタマトリクス基板。
  8. 【請求項8】 絶縁性基板の上に形成された配線パター
    ンの少なくとも一部の上に電着によって樹脂膜を形成す
    る工程において、該配線パターンの該少なくとも一部の
    周辺部を、該周辺部以外の材質よりも樹脂膜の電着レー
    トが小さい材質で構成し、該配線パターンに樹脂膜を電
    着することによって、該配線パターン該周辺部に、該周
    辺部以外の領域よりも薄い樹脂膜を形成することを特徴
    とする配線パターン基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 絶縁性基板の上に、少なくとも画素電
    極、該画素電極に接続されたソース電極、該ソース電極
    に対向するドレイン電極、該ドレイン電極に接続される
    ドレインバスライン、該ソース電極とドレイン電極の間
    隙に形成されたゲート絶縁膜、該ゲート絶縁膜の上に形
    成されたゲート電極、該ゲート電極に接続されたゲート
    バスラインからなる複数の薄膜トランジスタを有する薄
    膜トランジスタマトリクス基板の電極及びバスラインの
    少なくとも一部の上に電着によって樹脂膜を形成する工
    程において、該電極及びバスラインの少なくとも一部の
    周辺部を、該周辺部以外の材質よりも樹脂膜の電着レー
    トが小さい材質で構成し、該薄膜トランジスタマトリク
    ス基板に樹脂膜を電着することによって、該電極及びバ
    スラインの該周辺部に、該周辺部以外の領域よりも薄い
    樹脂膜を形成することを特徴とする薄膜トランジスタマ
    トリクス基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 ドレイン電極及びドレインバスライン
    の少なくとも一部の周辺部を、該周辺部以外の材質より
    も樹脂膜の電着レートが小さい材質で構成し、該ドレイ
    ン電極及びドレインバスラインの該周辺部に、該周辺部
    以外の領域よりも薄い樹脂膜を形成することを特徴とす
    る請求項9に記載された薄膜トランジスタマトリクス基
    板の製造方法。
  11. 【請求項11】 ドレイン電極及びドレインバスライン
    の少なくとも一部の周辺部を、該周辺部以外の材質より
    も電気抵抗の大きい材質で構成し、該ドレイン電極及び
    ドレインバスラインの該周辺部に、該周辺部以外の領域
    よりも薄い樹脂膜を形成することを特徴とする請求項1
    0に記載された薄膜トランジスタマトリクス基板の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 ドレイン電極及びドレインバスライン
    の少なくとも一部の周辺部を導電性酸化物で構成し、該
    周辺部以外の領域を金属で構成し、該ドレイン電極及び
    ドレインバスラインの該周辺部に、該周辺部以外の領域
    よりも薄い樹脂膜を形成することを特徴とする請求項1
    1に記載された薄膜トランジスタマトリクス基板の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 ドレイン電極及びドレインバスライン
    の少なくとも一部の周辺部をITOで構成し、該周辺部
    以外の領域をCrで構成し、該ドレイン電極及びドレイ
    ンバスラインの該周辺部に、該周辺部以外の領域よりも
    薄い樹脂膜を形成することを特徴とする請求項11に記
    載された薄膜トランジスタマトリクス基板の製造方法。
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