JPH08156066A - エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系樹脂とポリアミド樹脂の積層延伸用原反の製造方法 - Google Patents
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系樹脂とポリアミド樹脂の積層延伸用原反の製造方法Info
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- JPH08156066A JPH08156066A JP6299432A JP29943294A JPH08156066A JP H08156066 A JPH08156066 A JP H08156066A JP 6299432 A JP6299432 A JP 6299432A JP 29943294 A JP29943294 A JP 29943294A JP H08156066 A JPH08156066 A JP H08156066A
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Landscapes
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＥＶＯＨとＮＹの積層延伸、特に、ＥＶＯＨ
にＮＹをブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂とＮＹの積層延
伸加工が安定して、しかも、連続して長時間行えるよう
な積層延伸用原反を得ようとする。更に具体的には、積
層延伸加工時にフィルム切断を起こさせるようなフィッ
シュアイが生じない積層延伸用原反を、連続して長時間
製造しうる方法を提供する。 【構成】 ＥＶＯＨとＮＹを共押出した後、或は、ＮＹ
をブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂とＮＹを共押出した
後、ダイ外接着法により積層させて２層以上の積層体と
する。
にＮＹをブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂とＮＹの積層延
伸加工が安定して、しかも、連続して長時間行えるよう
な積層延伸用原反を得ようとする。更に具体的には、積
層延伸加工時にフィルム切断を起こさせるようなフィッ
シュアイが生じない積層延伸用原反を、連続して長時間
製造しうる方法を提供する。 【構成】 ＥＶＯＨとＮＹを共押出した後、或は、ＮＹ
をブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂とＮＹを共押出した
後、ダイ外接着法により積層させて２層以上の積層体と
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、エチレン−酢酸ビニル
共重合体ケン化物（以下、ＥＶＯＨと称する。）系樹脂
とポリアミド樹脂（以下、ＮＹと称する。）との積層延
伸フィルムを製造するための積層延伸用原反を製造する
方法に関するものである。
共重合体ケン化物（以下、ＥＶＯＨと称する。）系樹脂
とポリアミド樹脂（以下、ＮＹと称する。）との積層延
伸フィルムを製造するための積層延伸用原反を製造する
方法に関するものである。
【０００２】
【従来技術】ＥＶＯＨのフィルム、特に、ＥＶＯＨの延
伸フィルムは、ガス遮断性に優れているので食品包装等
に有用である。又、ＮＹフィルム、特に、ＮＹの延伸フ
ィルムは機械的強度に優れているので包装分野に広く用
いられている。そして、これらＥＶＯＨとＮＹを積層さ
せた延伸フィルムは、食品包装等の包装分野に好適に用
いられている。しかも、ＥＶＯＨとＮＹとは良好なる溶
融接着性を有しているので、共押出法により容易に積層
できることも知られている。
伸フィルムは、ガス遮断性に優れているので食品包装等
に有用である。又、ＮＹフィルム、特に、ＮＹの延伸フ
ィルムは機械的強度に優れているので包装分野に広く用
いられている。そして、これらＥＶＯＨとＮＹを積層さ
せた延伸フィルムは、食品包装等の包装分野に好適に用
いられている。しかも、ＥＶＯＨとＮＹとは良好なる溶
融接着性を有しているので、共押出法により容易に積層
できることも知られている。
【０００３】しかし、ＥＶＯＨは、ＮＹとの積層延伸フ
ィルムを製造するための積層延伸用原反を押出成形する
際に、ゲル状物が押し出され易く、得られる積層延伸用
原反にフィッシュアイが生じ易かった。そのため、ＥＶ
ＯＨとＮＹの積層延伸加工は、そのフィッシュアイ部か
らフィルム切断を生じ、延伸が非常に困難であった。特
に、ＥＶＯＨにポリアミド樹脂をブレンドさせて機械的
強度や耐水性を改良させたＥＶＯＨ系樹脂は、押出加工
時にゲル状物が発生し易いことが知られている。しか
も、該樹脂は、連続して長時間押出加工を続けていると
ますますゲル状物の発生が多くなることも知られてい
る。
ィルムを製造するための積層延伸用原反を押出成形する
際に、ゲル状物が押し出され易く、得られる積層延伸用
原反にフィッシュアイが生じ易かった。そのため、ＥＶ
ＯＨとＮＹの積層延伸加工は、そのフィッシュアイ部か
らフィルム切断を生じ、延伸が非常に困難であった。特
に、ＥＶＯＨにポリアミド樹脂をブレンドさせて機械的
強度や耐水性を改良させたＥＶＯＨ系樹脂は、押出加工
時にゲル状物が発生し易いことが知られている。しか
も、該樹脂は、連続して長時間押出加工を続けていると
ますますゲル状物の発生が多くなることも知られてい
る。
【０００４】そこで、押出加工時にゲル状物が生じない
ようなＥＶＯＨの原料、特に、ＥＶＯＨにポリアミド樹
脂をブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂の原料が色々研究開
発されている。しかし、これらの改良された原料でも、
長時間連続して、例えば、１週間から１０日間もの間連
続して押出加工を続けているとゲル状物が多発し、多く
のフィッシュアイが生じてしまっていた。そのため、Ｅ
ＶＯＨとＮＹの積層延伸加工、特に、ポリアミド樹脂を
ブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂を用いた積層延伸加工
は、安定して、しかも、長時間連続して行えず、生産性
が非常に悪かった。
ようなＥＶＯＨの原料、特に、ＥＶＯＨにポリアミド樹
脂をブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂の原料が色々研究開
発されている。しかし、これらの改良された原料でも、
長時間連続して、例えば、１週間から１０日間もの間連
続して押出加工を続けているとゲル状物が多発し、多く
のフィッシュアイが生じてしまっていた。そのため、Ｅ
ＶＯＨとＮＹの積層延伸加工、特に、ポリアミド樹脂を
ブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂を用いた積層延伸加工
は、安定して、しかも、長時間連続して行えず、生産性
が非常に悪かった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ＥＶＯＨと
ＮＹの積層延伸、特に、ＥＶＯＨにＮＹをブレンドさせ
たＥＶＯＨ系樹脂とＮＹの積層延伸加工が安定して、し
かも、連続して長時間行えるような積層延伸用原反を得
ようとするものである。更に具体的には、積層延伸加工
時にフィルム切断を起こさせるようなフィッシュアイが
生じない積層延伸用原反を、連続して長時間製造しうる
方法を提供しようとするものである。
ＮＹの積層延伸、特に、ＥＶＯＨにＮＹをブレンドさせ
たＥＶＯＨ系樹脂とＮＹの積層延伸加工が安定して、し
かも、連続して長時間行えるような積層延伸用原反を得
ようとするものである。更に具体的には、積層延伸加工
時にフィルム切断を起こさせるようなフィッシュアイが
生じない積層延伸用原反を、連続して長時間製造しうる
方法を提供しようとするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために次のような手段を講じた。即ち、ＥＶＯＨ
とＮＹを共押出した後、ダイ外接着法により積層させて
２層以上の積層体とすることを特徴とする。又、好まし
くは、上記ＥＶＯＨが、ＥＶＯＨとＮＹとをブレンドさ
せたＥＶＯＨ系樹脂であることを特徴とする。
決するために次のような手段を講じた。即ち、ＥＶＯＨ
とＮＹを共押出した後、ダイ外接着法により積層させて
２層以上の積層体とすることを特徴とする。又、好まし
くは、上記ＥＶＯＨが、ＥＶＯＨとＮＹとをブレンドさ
せたＥＶＯＨ系樹脂であることを特徴とする。
【０００７】まず、本発明のＥＶＯＨ系樹脂とＮＹの積
層延伸原反の製造方法に用いられるＥＶＯＨ系樹脂とし
ては、特に限定されるものではないが、得られる積層延
伸フィルムがガス遮断性を必要とする食品等の包装分野
に用いられる場合には、エチレン含有率が２５〜４５モ
ル％で、ケン化度が９０％以上、好ましくは、９８％以
上であるＥＶＯＨが望ましい。又、機械的強度や耐水
性、特に、耐熱水性に優れた積層延伸フィルムを得よう
とする場合には、ＥＶＯＨにポリアミド樹脂をブレンド
させたＥＶＯＨ系樹脂が望ましい。
層延伸原反の製造方法に用いられるＥＶＯＨ系樹脂とし
ては、特に限定されるものではないが、得られる積層延
伸フィルムがガス遮断性を必要とする食品等の包装分野
に用いられる場合には、エチレン含有率が２５〜４５モ
ル％で、ケン化度が９０％以上、好ましくは、９８％以
上であるＥＶＯＨが望ましい。又、機械的強度や耐水
性、特に、耐熱水性に優れた積層延伸フィルムを得よう
とする場合には、ＥＶＯＨにポリアミド樹脂をブレンド
させたＥＶＯＨ系樹脂が望ましい。
【０００８】エチレン含有率の少ないＥＶＯＨや、ＥＶ
ＯＨにＮＹをブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂は、ゲル状
物が押し出され易く、積層延伸用原反にフィッシュアイ
を生じ易いことから、本発明の効果を発揮させるのに好
適である。特に、上記ＥＶＯＨ系樹脂は、長時間連続し
て押出加工を続けていると、ますますゲル状物が増え、
積層延伸加工ができなくなってしまうので、本発明の方
法を用いるのがより有効である。尚、ＥＶＯＨにブレン
ドさせるＮＹとしては、特に限定されるものではなく、
任意のＮＹを適宜選択して用いることができる。又、ブ
レンドさせる量としては、５〜３０ｗｔ％が一般的であ
る。
ＯＨにＮＹをブレンドさせたＥＶＯＨ系樹脂は、ゲル状
物が押し出され易く、積層延伸用原反にフィッシュアイ
を生じ易いことから、本発明の効果を発揮させるのに好
適である。特に、上記ＥＶＯＨ系樹脂は、長時間連続し
て押出加工を続けていると、ますますゲル状物が増え、
積層延伸加工ができなくなってしまうので、本発明の方
法を用いるのがより有効である。尚、ＥＶＯＨにブレン
ドさせるＮＹとしては、特に限定されるものではなく、
任意のＮＹを適宜選択して用いることができる。又、ブ
レンドさせる量としては、５〜３０ｗｔ％が一般的であ
る。
【０００９】又、本発明のＥＶＯＨ層と積層させるＮＹ
としても、特に限定されるものではないが、得られる積
層延伸フィルムが包装分野に用いられる場合には、得ら
れるフィルムの性能や、延伸加工性等の面からナイロン
−６やナイロン−６，６等が好適に用いられる。
としても、特に限定されるものではないが、得られる積
層延伸フィルムが包装分野に用いられる場合には、得ら
れるフィルムの性能や、延伸加工性等の面からナイロン
−６やナイロン−６，６等が好適に用いられる。
【００１０】本発明の方法によって得られる積層延伸用
原反の層構成としては、特に限定されるものではなく、
ＥＶＯＨ層とＮＹ層を有するものであればよい。例え
ば、ＥＶＯＨ層とＮＹ層の２層構成、芯層がＥＶＯＨ層
で両外層がＮＹ層の３層構成、或はその逆で、芯層がＮ
Ｙ層で両外層がＥＶＯＨ層の３層構成等が用いられる。
又、ＥＶＯＨ層が２層以上の場合、そのＥＶＯＨ層が全
て同じ種類のＥＶＯＨである必要はなく、層によって異
なる種類のＥＶＯＨを用いることができる。又、ＮＹ層
が２層以上の場合、そのＮＹ層が全て同じ種類のＮＹで
ある必要はなく、層によって異なる種類のＮＹを用いる
ことができる。
原反の層構成としては、特に限定されるものではなく、
ＥＶＯＨ層とＮＹ層を有するものであればよい。例え
ば、ＥＶＯＨ層とＮＹ層の２層構成、芯層がＥＶＯＨ層
で両外層がＮＹ層の３層構成、或はその逆で、芯層がＮ
Ｙ層で両外層がＥＶＯＨ層の３層構成等が用いられる。
又、ＥＶＯＨ層が２層以上の場合、そのＥＶＯＨ層が全
て同じ種類のＥＶＯＨである必要はなく、層によって異
なる種類のＥＶＯＨを用いることができる。又、ＮＹ層
が２層以上の場合、そのＮＹ層が全て同じ種類のＮＹで
ある必要はなく、層によって異なる種類のＮＹを用いる
ことができる。
【００１１】尚、本発明の方法によって得られる積層延
伸用原反は、ＥＶＯＨ層が複数である場合には、各層が
略同じ厚みであるものが本発明の効果を発揮させるのに
有効である。又、ＥＶＯＨ層が単層である場合には、該
層の占める厚み割合が該原反の全体厚みに対して大きく
ならない方が、本発明の効果をより発揮させるのに有効
である。更に、該積層延伸用原反は、両面対称になるよ
うに積層させるのが、延伸加工性や得られる延伸フィル
ムのカール性等の面から望ましい。
伸用原反は、ＥＶＯＨ層が複数である場合には、各層が
略同じ厚みであるものが本発明の効果を発揮させるのに
有効である。又、ＥＶＯＨ層が単層である場合には、該
層の占める厚み割合が該原反の全体厚みに対して大きく
ならない方が、本発明の効果をより発揮させるのに有効
である。更に、該積層延伸用原反は、両面対称になるよ
うに積層させるのが、延伸加工性や得られる延伸フィル
ムのカール性等の面から望ましい。
【００１２】又、本発明の方法によって得られたＥＶＯ
ＨとＮＹの積層延伸用原反は、一軸延伸にも二軸延伸に
も用いることができる。特に、二軸延伸に用いた場合
に、本発明の効果を顕著に発揮させることができる。
ＨとＮＹの積層延伸用原反は、一軸延伸にも二軸延伸に
も用いることができる。特に、二軸延伸に用いた場合
に、本発明の効果を顕著に発揮させることができる。
【００１３】更に、本発明の方法によって得られたＥＶ
ＯＨとＮＹの積層延伸用原反は、二軸延伸させる場合、
テンター方式にも、インフレーション方式にも用いるこ
とができる。勿論、インフレーション方式に用いる場合
には、積層延伸用原反はサーキュラーダイによってチュ
ーブ状に成形する必要がある。
ＯＨとＮＹの積層延伸用原反は、二軸延伸させる場合、
テンター方式にも、インフレーション方式にも用いるこ
とができる。勿論、インフレーション方式に用いる場合
には、積層延伸用原反はサーキュラーダイによってチュ
ーブ状に成形する必要がある。
【００１４】以下、図面を用いて本発明のＥＶＯＨとＮ
Ｙの積層延伸用原反の製造方法を説明する。尚、図面に
おいては、サーキュラーダイを用いてチューブ状の積層
延伸用原反を製造する方法を示しているが、Ｔダイを用
いてフラット状の積層延伸用原反を製造することもでき
るのは当然である。図１は、本発明のＥＶＯＨとＮＹの
積層延伸用原反を共押出成形する方法を示す概略図であ
る。又、図２は、共押出されたＥＶＯＨ層とＮＹ層がダ
イ外接着法により積層される状態を示しす概略図であ
る。
Ｙの積層延伸用原反の製造方法を説明する。尚、図面に
おいては、サーキュラーダイを用いてチューブ状の積層
延伸用原反を製造する方法を示しているが、Ｔダイを用
いてフラット状の積層延伸用原反を製造することもでき
るのは当然である。図１は、本発明のＥＶＯＨとＮＹの
積層延伸用原反を共押出成形する方法を示す概略図であ
る。又、図２は、共押出されたＥＶＯＨ層とＮＹ層がダ
イ外接着法により積層される状態を示しす概略図であ
る。
【００１５】まず、図１に示されている如く、押出機
（１１）によってＥＶＯＨが共押出用サーキュラーダイ
（２）のＥＶＯＨ層に溶融供給され、押出機（１２）に
よってＮＹが共押出用サーキュラーダイ（２）のＮＹ層
に溶融供給される。尚、図面においては、２種２層のサ
ーキュラーダイを用いた場合を示しているが、共押出サ
ーキュラーダイは、２層以上であればよく、２種３層、
３種３層、或は、２種以上の樹脂を用いることができ、
しかも、４層以上の層を構成するものであってもよい。
又、同じ種類の樹脂は同じ押出機を用いて分配器に溶融
供給し、該分配器によりそれぞれの層に分配することも
できる。
（１１）によってＥＶＯＨが共押出用サーキュラーダイ
（２）のＥＶＯＨ層に溶融供給され、押出機（１２）に
よってＮＹが共押出用サーキュラーダイ（２）のＮＹ層
に溶融供給される。尚、図面においては、２種２層のサ
ーキュラーダイを用いた場合を示しているが、共押出サ
ーキュラーダイは、２層以上であればよく、２種３層、
３種３層、或は、２種以上の樹脂を用いることができ、
しかも、４層以上の層を構成するものであってもよい。
又、同じ種類の樹脂は同じ押出機を用いて分配器に溶融
供給し、該分配器によりそれぞれの層に分配することも
できる。
【００１６】共押出用サーキュラーダイによって溶融共
押出されたＥＶＯＨとＮＹは、図２に示されている如
く、ダイリップ（２１），（２２）よりＥＶＯＨのチュ
ーブ状単層シート（３１）、及び、ＮＹのチューブ状単
層シート（３２）として押し出される。そして押し出さ
れたそれぞれのチューブ状単層シートは互いに積層され
てチューブ状の積層シート（４）となり、冷却工程（図
示せず。）に送られて積層延伸原反となる。
押出されたＥＶＯＨとＮＹは、図２に示されている如
く、ダイリップ（２１），（２２）よりＥＶＯＨのチュ
ーブ状単層シート（３１）、及び、ＮＹのチューブ状単
層シート（３２）として押し出される。そして押し出さ
れたそれぞれのチューブ状単層シートは互いに積層され
てチューブ状の積層シート（４）となり、冷却工程（図
示せず。）に送られて積層延伸原反となる。
【００１７】
【作用】以下、本発明の方法によって得られたＥＶＯＨ
とＮＹの積層延伸用原反が、何故、延伸加工時にフィル
ム切断がなく、しかも、長時間安定して延伸できるかに
ついて説明する。図３は、押出成形されたＥＶＯＨの単
層延伸用原反の断面図で、該原反に生じるフィッシュア
イの状態を示す概略図である。又、図４は、従来のダイ
内接着法による共押出によって得られたＥＶＯＨとＮＹ
の積層延伸用原反の断面図で、該原反に生じるフィッシ
ュアイの状態を示す概略図である。図５は、本発明の方
法によって得られたＥＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反の
断面図で、該原反に生じるフィッシュアイの状態を示す
概略図である。
とＮＹの積層延伸用原反が、何故、延伸加工時にフィル
ム切断がなく、しかも、長時間安定して延伸できるかに
ついて説明する。図３は、押出成形されたＥＶＯＨの単
層延伸用原反の断面図で、該原反に生じるフィッシュア
イの状態を示す概略図である。又、図４は、従来のダイ
内接着法による共押出によって得られたＥＶＯＨとＮＹ
の積層延伸用原反の断面図で、該原反に生じるフィッシ
ュアイの状態を示す概略図である。図５は、本発明の方
法によって得られたＥＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反の
断面図で、該原反に生じるフィッシュアイの状態を示す
概略図である。
【００１８】一般に、単層延伸原反を押出成形する際
に、ゲル状物（５）が押し出されてフィッシュアイ
（６）が形成されると、該ゲル状物の直後に局部的に薄
い箇所（７）ができていることが知られている。
に、ゲル状物（５）が押し出されてフィッシュアイ
（６）が形成されると、該ゲル状物の直後に局部的に薄
い箇所（７）ができていることが知られている。
【００１９】そして、従来のダイ内接着法によって共押
出されたＥＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反の場合も、図
３に示されている如く、ＥＶＯＨ層に押し出されたゲル
状物の直後に、局部的な薄い箇所が生じている。その理
由としては、ＥＶＯＨ層にゲル状物が押し出されると、
その箇所に隣接して積層されるＮＹ層にゲル状物が無く
ても、ダイ内で積層され、ダイリップによって所定の厚
みに圧縮形成されて押し出されるので、単層の押出加工
の場合と同じように、ゲル状物の直後に局部的な薄い箇
所が生じるものと思われる。この局部的に薄くなってい
る箇所が、延伸加工時のフィルム切断の原因になってい
る。
出されたＥＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反の場合も、図
３に示されている如く、ＥＶＯＨ層に押し出されたゲル
状物の直後に、局部的な薄い箇所が生じている。その理
由としては、ＥＶＯＨ層にゲル状物が押し出されると、
その箇所に隣接して積層されるＮＹ層にゲル状物が無く
ても、ダイ内で積層され、ダイリップによって所定の厚
みに圧縮形成されて押し出されるので、単層の押出加工
の場合と同じように、ゲル状物の直後に局部的な薄い箇
所が生じるものと思われる。この局部的に薄くなってい
る箇所が、延伸加工時のフィルム切断の原因になってい
る。
【００２０】所が、本発明のダイ外接着法によって得ら
れたＥＶＯＨの延伸用原反は、図５に示されている如
く、ＥＶＯＨ層に押し出されたゲル状物によって生じた
局部的に薄くなっているＥＶＯＨ層の部分に、所定の厚
みを有しているＮＹ層が積層されている。即ち、ダイ外
接着法であるために、ＥＶＯＨ層にのみ局部的な薄い箇
所が生じても、所定の厚みを有するＮＹ層が積層されて
いるので、該箇所は全体の厚みから見ると、薄くなって
いる割合が小さくなっている。そのため、本発明の方法
によって得られたＥＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反は、
延伸加工時に局部的に薄くなっている箇所からのフィル
ム切断が生じ難くなっている。
れたＥＶＯＨの延伸用原反は、図５に示されている如
く、ＥＶＯＨ層に押し出されたゲル状物によって生じた
局部的に薄くなっているＥＶＯＨ層の部分に、所定の厚
みを有しているＮＹ層が積層されている。即ち、ダイ外
接着法であるために、ＥＶＯＨ層にのみ局部的な薄い箇
所が生じても、所定の厚みを有するＮＹ層が積層されて
いるので、該箇所は全体の厚みから見ると、薄くなって
いる割合が小さくなっている。そのため、本発明の方法
によって得られたＥＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反は、
延伸加工時に局部的に薄くなっている箇所からのフィル
ム切断が生じ難くなっている。
【００２１】しかも、ＥＶＯＨ層の局部的に薄くなって
いる箇所に、ＮＹ層に押し出されたゲル状物によって生
じるＮＹ層の局部的な薄い箇所、或は、別のＥＶＯＨ層
に押し出されたゲル状物によって生じる別のＥＶＯＨ層
の局部的な薄い箇所が隣接して積層されることはまずあ
り得ないので、ＥＶＯＨ層に押し出されるゲル状物の量
が多くなってフィッシュアイが多発するようになっても
延伸加工時にフィルム切断を生じるようなことはない。
即ち、延伸加工時にフィルム切断が起こらないので、連
続して長時間の生産が行えるようになる。
いる箇所に、ＮＹ層に押し出されたゲル状物によって生
じるＮＹ層の局部的な薄い箇所、或は、別のＥＶＯＨ層
に押し出されたゲル状物によって生じる別のＥＶＯＨ層
の局部的な薄い箇所が隣接して積層されることはまずあ
り得ないので、ＥＶＯＨ層に押し出されるゲル状物の量
が多くなってフィッシュアイが多発するようになっても
延伸加工時にフィルム切断を生じるようなことはない。
即ち、延伸加工時にフィルム切断が起こらないので、連
続して長時間の生産が行えるようになる。
【００２２】
【効果】本発明の方法によって得られたＥＶＯＨとＮＹ
の積層延伸用原反は、ＥＶＯＨとＮＹの積層体の延伸加
工性を大幅に向上させることができるので、包装等に用
いるＥＶＯＨとＮＹの積層延伸フィルムを生産する上で
非常に有用である。特に、連続して長時間運転している
とフィッシュアイが多発して延伸加工が困難であるＮＹ
をブレンドしたＥＶＯＨ系樹脂を用いた場合でも、長時
間連続した延伸加工が可能になるので、色々の特性を有
するＥＶＯＨ系樹脂を用いた積層延伸フィルムも商品化
することができる。
の積層延伸用原反は、ＥＶＯＨとＮＹの積層体の延伸加
工性を大幅に向上させることができるので、包装等に用
いるＥＶＯＨとＮＹの積層延伸フィルムを生産する上で
非常に有用である。特に、連続して長時間運転している
とフィッシュアイが多発して延伸加工が困難であるＮＹ
をブレンドしたＥＶＯＨ系樹脂を用いた場合でも、長時
間連続した延伸加工が可能になるので、色々の特性を有
するＥＶＯＨ系樹脂を用いた積層延伸フィルムも商品化
することができる。
【図１】本発明のＥＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反を共
押出成形する方法を示す概略図である。
押出成形する方法を示す概略図である。
【図２】共押出されたＥＶＯＨ層とＮＹ層がダイ外接着
法により積層される状態を示しす概略図である。
法により積層される状態を示しす概略図である。
【図３】押出成形されたＥＶＯＨの単層延伸原反の断面
図である。
図である。
【図４】ダイ内接着法による共押出によって得られたＥ
ＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反の断面図である。
ＶＯＨとＮＹの積層延伸用原反の断面図である。
【図５】本発明の方法によって得られたＥＶＯＨとＮＹ
の積層延伸用原反の断面図である。
の積層延伸用原反の断面図である。
11，12・・・押出機 ２・・・・・共押出用サーキュラーダイ 21，22・・・ダイリップ 31・・・・・ＥＶＯＨのチューブ状単層シート 32・・・・・ＮＹのチューブ状単層シート ４・・・・・ＥＶＯＨとＮＹのチューブ状積層シート ５・・・・・ゲル状物 ６・・・・・フィッシュアイ ７・・・・・局部的に薄い箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｄ 65/40 Ａ Ｂ２９Ｋ 55:00 77:00 Ｂ２９Ｌ 7:00 9:00 (72)発明者 中北 浩隆 香川県丸亀市中津町1515番地 大倉工業株 式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
とポリアミド樹脂を共押出した後、ダイ外接着法により
積層させて２層以上の積層体とすることを特徴とするエ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系樹脂とポリアミ
ド樹脂の積層延伸用原反の製造方法。 - 【請求項２】 上記エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物が、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物と少量
のポリアミド樹脂とをブレンドさせたエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物系樹脂であることを特徴とする請
求項１記載のエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系
樹脂とポリアミド樹脂の積層延伸用原反の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6299432A JPH08156066A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系樹脂とポリアミド樹脂の積層延伸用原反の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6299432A JPH08156066A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系樹脂とポリアミド樹脂の積層延伸用原反の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08156066A true JPH08156066A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17872504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6299432A Pending JPH08156066A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物系樹脂とポリアミド樹脂の積層延伸用原反の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08156066A (ja) |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP6299432A patent/JPH08156066A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040430 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040510 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040921 |