JPH08153781A - 高耐圧横型半導体装置およびその使用方法 - Google Patents

高耐圧横型半導体装置およびその使用方法

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JPH08153781A
JPH08153781A JP24900995A JP24900995A JPH08153781A JP H08153781 A JPH08153781 A JP H08153781A JP 24900995 A JP24900995 A JP 24900995A JP 24900995 A JP24900995 A JP 24900995A JP H08153781 A JPH08153781 A JP H08153781A
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Kazuo Matsuzaki
一夫 松崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】誘電体分離構造の半導体装置において素子の最
高耐圧を得る。 【構成】第一半導体基板と第二半導体基板とを、酸化膜
を介して接合した複合半導体基板の、第一半導体基板の
表面から酸化膜に達する絶縁膜が埋め込まれた分離溝に
よって他の素子領域から分離された第一半導体基板の素
子領域の表面層に形成された第一導電型拡散領域と第二
導電型拡散領域を有する半導体装置において、第二半導
体基板の電位を第一半導体基板の素子領域内の最低電位
より高い電位に固定する。第一半導体基板の厚さが10
μmを越えるなら、第二半導体基板の電位を最高耐圧の
三分の一の電位に固定し、厚さが10μm以下なら第二
半導体基板の電位を最高耐圧の二分の一の電位に固定す
る。分離溝内の絶縁膜に多結晶シリコンを充填し、その
多結晶シリコンの電位を、第一半導体基板の素子領域内
の最低電位より高い電位、例えば、第二半導体基板の電
位に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二つの半導体基板
を酸化膜を介して貼り合わせた形の複合半導体基板にお
いて、半導体基板の主表面に平行な方向にキャリアが主
として流れ、その一方の主表面に設けられた電極から入
力および出力が行われる、いわゆる横型半導体装置およ
びその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大電力を取り扱いうる半導体装置
の電力を扱う半導体素子部分、いわゆるパワー素子と呼
ばれるものは、キャリアの流れである電流が半導体基板
の主表面に対して垂直方向に流れる、いわゆるたて型半
導体素子とされることが多かった。この最大の理由を耐
圧特性からみると、以下の通りである。すなわち、耐圧
を決める基本式は、次式で与えられる。
【0003】 VB =(1/2)・ECrit・LD (1) ここで、VB は素子の耐圧、LD は接合に電圧が印加さ
れた時にできる空乏層の幅である。ECritは接合の臨界
電界強度であって、素子内の電界がこの値を越えると、
降伏が起こる。ECritは接合の構造や形成方法、不純物
濃度などにより変化するが、基本的には(1)式から、
耐圧を決定する要因はLD で決まり、空乏層が延びるこ
とのできる領域をどれだけ長くとれるかにかかってく
る。従って、チップサイズという点からみると、縦型素
子の方が有利であり、高耐圧素子においてたて型素子が
採用されている所以となっている。
【0004】近年、パワー素子とICとをモノリシツク
に集積化したいわゆる一チップパワーICが注目される
に至って、パワー素子とICとの製造工程のマッチング
という観点から、パワー素子を横型で形成する必要が生
じてきている。図6はpn接合分離型半導体装置の例と
して、パワーICの部分断面および電圧の印加方法を示
した図である。p型基板1の表面にエピタキシャル法に
より素子領域2が形成され、表面から素子領域2を囲ん
でp型基板1に達するp分離領域3によって、素子領域
2が他の素子領域から分離されている。素子領域2の内
部には、簡単な素子として、バイポーラトランジスタの
ベース領域、コレクタ領域にあたるp拡散領域4とn拡
散領域5とが形成され、それらの上には、それぞれB、
C端子に接続された電極が設けられ、バイアス電圧VBC
が印加されている。p型基板1にはパワーICの電源電
圧の最低電位を印加して使用するのが普通である。例え
ば、電源が±15Vであれば、基板1には−15Vを印
加する。また、電源が+5V単一であれば、基板1には
0V(グラウンド、GND)バイアスを引加する。図6
においては、バイアス電源VBCの負端子と基板1のS端
子とは、ともに接地され、p型基板1の電位は0V(G
ND)に固定される。これにより、p型基板1とn拡散
領域5との間の接合は、常に逆バイアス状態となり、基
板1と素子領域2とは、空乏層により分離される。な
お、このバイアス方式は特公昭40−17410号公報
に記載されている。
【0005】上記の従来のpn接合分離法の問題点は、
大別して次の二つある。 (a)寄生素子効果 (b)素子の高耐圧化 p型基板1およびp分離領域3を素子領域2の最低電位
に固定しているものの、素子領域2に形成される素子に
対し、pnp寄生トランジスタ等を形成し、サイリスタ
動作やC−MOS素子のラッチアップ動作を招き易くな
る。これが寄生素子効果であって、これを避けるために
は、回路設計に種々の制約を受ける。また、素子の高耐
圧化については、pn接合分離を用いたICでは、高耐
圧を得るためには、(1)式から分かるように、素子領
域2のnエピタキシャル層の厚さを厚くする必要があ
り、このため、p分離領域3が深くなり、同時にその横
方向拡散が大きくなって、素子の実効面積が減少する。
このため、実際上高耐圧化には、困難が伴う。
【0006】一方、素子分離に必要な面積を少なくし
て、素子の実効面積を増加できると共に、高耐圧が得ら
れる技術手段に対する市場のニーズは極めて大きい。こ
のニーズに応える素子分離構造として、近年、酸化膜を
挟んで接着した複合半導体基板と、深いトレンチとを組
み合わせた完全誘電体分離構造が提案されている。最
近、かかる完全誘電体分離構造を採用し、さらに高耐圧
にするための完全誘電体分離素子の使用方法が提案され
た(特開平4−336446号公報参照)。
【0007】図7は、完全誘電体分離型半導体装置の部
分断面とその使用方法を示した図である。第一の半導体
基板6と第二の半導体基板7とを酸化膜8を介して接合
した複合半導体基板と、第一半導体基板6の主表面から
酸化膜8に達する絶縁物を埋め込んだ分離溝9によっ
て、他の素子領域から分離された素子領域10内にp拡
散領域11とn拡散領域12が形成されている半導体素
子において、第二半導体基板7の電位VS を第一半導体
基板6の素子領域10内の最低電位(図7ではp拡散領
域11に接続されたアース電位)より高い電位に固定す
ることにより、素子耐圧VB を上昇させる使用方法であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上の使用方法は有益で
はあるが、この方法による高耐圧素子の欠点は、下記の
点で浮き彫りにされる。すなわち、耐圧の設計方法が不
明であり、半導体素子を仕様に従って設計製造すること
ができない。この点は、前記の公報の中に開示されてい
る下記のような記述からも明らかである。 上記素子領域10内の最低電位より高い電位は、試
行により再現性よく一義的に決定できる。 さらに、素子領域内の最低電位より高い電位には素
子耐圧を最大にする最適値があって、半導体装置が特定
されれば再現性よく決定できる電位である。
【0009】かかる欠点が生ずる原因は、前記の公報で
も述べられているように、素子耐圧に対する基板電位の
作用について、未だ不明であるという点に帰着される。
以上の問題に鑑み、本発明の目的は、基板電位の素子耐
圧に対する作用を明らかにし、高耐圧素子に最適な構造
およびその使用方法を明らかにすることによって、半導
体素子の高耐圧化を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する手
段としては、第一の半導体基板と第二の半導体基板とを
酸化膜を介して接合した複合半導体基板の第一半導体基
板の主表面から前記酸化膜に達する絶縁膜を埋め込んだ
絶縁膜分離溝と、その分離溝によって他の素子領域から
分離された素子領域と、その素子領域の表面層に形成さ
れた第一導電型拡散領域、第二導電型拡散領域を有する
半導体装置において、前記二つの拡散領域と絶縁物分離
溝との距離LG と、第一の半導体基板の厚さdと、前記
二つの拡散領域間の距離LD との間に、LG ≧(LD
d)なる関係が成立するものとする。
【0011】また、第一の半導体基板と第二の半導体基
板とを酸化膜を介して接合した複合半導体基板の第一半
導体基板の主表面から前記酸化膜に達する絶縁膜を埋め
込んだ絶縁膜分離溝と、その分離溝によって他の素子領
域から分離された厚さが10μmを越える素子領域と、
その素子領域の表面層に形成された第一導電型拡散領
域、第二導電型拡散領域を有する半導体装置の、第二半
導体基板の電位を第一半導体基板の素子領域内の最低電
位より高い電位に固定する使用方法として、第二半導体
基板の電位を、素子の最高耐圧のほぼ三分の一の電位に
固定するものとする。
【0012】厚さが10μm以下の素子領域と、その素
子領域の表面層に形成された第一導電型拡散領域、第二
導電型拡散領域を有する半導体装置の、使用方法として
は、第二半導体基板の電位を、素子の最高耐圧のほぼ二
分の一の電位に固定するものとする。更に、前記絶縁膜
分離溝内に多結晶シリコンを充填し、その多結晶シリコ
ンに、第一半導体基板の素子領域内の最低電位より高い
電位、例えば、第二半導体基板と同電位をを与えてもよ
い。
【0013】図7の素子構造における基板電位の影響に
ついて、以下に考察してみる。第一半導体基板6の素子
領域10内に接合がある場合、酸化膜8からの空乏層の
伸び幅XD は次式で表される。
【0014】
【数1】 XD =[2εSi{(VB −VS )+2|φFn|}(qND -11/2 (2) ここで、qは電子の電荷、ND は第一半導体基板6の不
純物濃度、εSiはシリコンの誘電率、φFnは素子領域の
フェルミポテンシャル、VB は逆バイアス電圧(耐
圧)、VS は、第二半導体基板7の基板電位である。 (2)式から明らかなように、VS の印加は、酸化膜
8からの空乏層の伸び幅XD を減少させる方向に働く。
このことは、VS =0の時の耐圧(VBO)に対してVS
だけ耐圧を高める方向に作用することを意味する。すな
わち、
【0015】
【数2】 VB =VBo+VS =ECrit・d−q・ND ・d2 /(2εSi)+VS (3) ここで、dは第一半導体基板6の厚さである。 一方、空乏層の電界強度はコーナー部で最大であり、
特に図7のような構造の場合、電界強度は酸化膜8を横
切る電場と関連付けられ、第二半導体基板7に電位VS
を与えると、n拡散領域12の近傍、p拡散領域11の
近傍では、それぞれ次式で与えられる。
【0016】 ECrit(n)=α(VB * −VS )/dox (4) ECrit(p)=α・VS /dox (5) ここで、αはある幾何学的な補正因子、VB * はの機
構による耐圧、doxは第一の半導体基板6と第二の半導
体基板7の間の酸化膜8の厚さである。(4)、(5)
式から明らかなように、この場合の第二半導体基板の電
位VS の効果は耐圧がn拡散領域12の近傍とp拡散領
域11の近傍のどちらで決まるかを決定する作用である
ことを意味する。は、第一半導体基板6の厚さdで耐
圧が決まる場合であり、は第一半導体基板6の厚さd
というよりも酸化膜8の厚さdoxおよび拡散領域11ま
たは12の曲率半径で耐圧が決まる場合である。そこ
で、耐圧設計上決めなければならないことは、耐圧が上
記、のいずれで決められるかを決定することであ
る。
【0017】(3)、(4)式から耐圧がで決まる場
合にはVB ≦VB * であるから、
【0018】
【数3】 ECrit(n)dox/α−ECrit・d+qND 2 /(2εSi)≧0 (6) (6)式を満足する第一半導体基板の厚さdは一般に、
d≦10μmである。その時の最大耐圧は、(3)式で
基板濃度ND が低い場合には、一般に高耐圧素子ではN
D は低濃度であるから、
【0019】
【数4】 VB =VBo+VS =ECrit・d−q・ND ・d2 /(2εSi)+VS ≒ECrit・d+VSB =VB * で最大耐圧を与えるため、(4)式に代入
して ECrit(n)dox/α=ECrit・d α/dox=ECrit(n)/(ECrit・d) 特別のことがない限り ECrit(n)=ECrit(p) であるから、(5)式より、 VS =ECrit・d よって、(3)式より、 VB =2VS (7) 次に耐圧ができまる場合には、 VB ≧VB * であるから、
【0020】
【数5】 ECrit(n)dox/α−ECrit・d+qND 2 /(2εSi)≦0 (8) (8)式を満足するdは一般に、d≧10μm であ
る。(4)、(5)式から耐圧がで決まる場合には、
Crit(n)=ECrit(p)で最大耐圧がきまり、 VB * =2VS 故に、 VS =1/2VB * その時の最大耐圧VB maxは、次のようになる。
【0021】
【数6】 VB max=ECrit・d−q・ND ・d2 /(2εSi)+VS =ECrit・d−q・ND ・d2 /(2εSi)+1/2VB * ≒ECrit・d+1/2VB * 耐圧がで決まる場合、第一半導体基板6中は完全に空
乏化し、酸化膜8中に密集した電位で決まるので、 VB * =ECrit・d 故に、 VB max=3VS (9) 以上、基板電位の作用について検討した。我々は、ここ
で素子の最高耐圧が決まるのがの場合を二倍効果、
の場合を三倍効果と呼ぶことにする。
【0022】前術の手段を講じ、二つの拡散領域と絶縁
膜分離溝との距離LG と、第一の半導体基板の厚さd
と、前記二つの拡散領域間の距離LD との間に、LG
(LD−d)とすることによって、誘電体分離型半導体
装置の高耐圧化が図れる。また、厚さが10μmを越え
る素子領域を有する半導体装置で、第二半導体基板の電
位を、素子の最高耐圧のほぼ三分の一の電位に固定する
ものとし、 厚さが10μm以下の素子領域を有する半
導体装置で、第二半導体基板の電位を、素子の最高耐圧
のほぼ二分の一の電位に固定することによって、半導体
装置の耐圧が、上記する機構により、最大になる。
【0023】更に、絶縁膜分離溝内の絶縁膜に多結晶シ
リコンを充填し、その多結晶シリコンに、第一半導体基
板の素子領域内の最低電位より高い電位、例えば、第二
半導体基板と同電位をを与えることによって、誘電体分
離型半導体装置の高耐圧化が図れる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例の完全誘
電体分離型半導体装置の実験素子の断面とともに電圧印
加方法を示した図である。第一の半導体基板6と第二の
半導体基板7とを酸化膜8を介して接合した複合半導体
基板に、第一半導体基板6の主表面から酸化膜8に達す
る絶縁物を埋め込んだ分離溝9によって他の素子領域か
ら分離された素子領域10内にp拡散領域11とn拡散
領域12が形成されている半導体素子において、第二半
導体基板7の電位VS を第一半導体基板6の素子領域1
0内の最低電位(図1ではp拡散領域11に接続された
アース電位)より高い電位に固定することにより、素子
耐圧VB を向上させることができる。実験素子の変数と
して、第一半導体基板6の厚さdは10μmまたは30
μmとした。半導体基板6の不純物濃度は1×1014
-3(n型)、p拡散領域11およびn拡散領域12の
ドーズ量はそれぞれ1×1015cm-2、3.1×1015
cm-2である。また、拡散領域の曲率半径の影響を調べ
るために、p拡散領域11の拡散深さxj を1.5μm
と3.5μmの二種類を選択した。p拡散領域11とn
拡散領域12の間の距離(ドリフト長)LD は70μm
一定とした。
【0025】図3は、その実験結果を示す。横軸は第二
半導体基板の電位VS 、たて軸は半導体素子の耐圧VB
である。基板の電位VS が増す程素子耐圧VB も増加し
ているが、或るピーク値を経て再び減少している。そし
て、素子耐圧VB のピーク値を与える基板の電位V
S は、第一半導体基板6の厚さが10μmの△の例で
は、素子耐圧VB のピーク値の二分の一、第一半導体基
板6の厚さが30μmの□、○の例では、素子耐圧VB
のピーク値の三分の一の電位の点になっており、先の理
論的な予測と一致している。すなわち、従来のように実
験によって、基板の電圧を決め、素子の耐圧設計をする
のではなく、耐圧設計をしながら素子のディメンション
の設計ができることになる。
【0026】図4は、図1の半導体装置において、n拡
散領域12と分離溝9との間の距離LG の耐圧に及ぼす
影響について実験した結果である。横軸は距離LG 、た
て軸は耐圧である。距離LG とともに耐圧は向上し、あ
る値、この場合40μm以上でほぼ飽和している。この
ような実験を重ねた結果、図1の構造で高耐圧を実現す
るための条件として、次式が得られた。
【0027】 LG ≧LD −d (10) 図2は、本発明の別の実施例の半導体装置の断面図とと
もに電圧印加方法を示した図である。図1の実施例との
違いは、分離溝9内が絶縁物だけでなく、多結晶シリコ
ン13が絶縁物で挟まれた構造になっており、多結晶シ
リコン13に電位VG が印加できる点である。電位VG
は第二の基板7の電位VS と同じにもまた変えることも
できる。図5(b)に、図2の半導体装置において、多
結晶シリコン13に、第二基板7の電位VS と同じ電位
を与えた時の電位分布の様子を示す。図5(a)は、多
結晶シリコン13に電位を与えない時の電位分布の様子
を示す。各曲線は50Vごとの等電位線である。多結晶
シリコン13に電位VG を与えた時の作用は、第二の基
板7に電位VS を与えた作用と同等で、電位分布が緩や
かになり、特に(10)式の条件が満たせない状況での
高耐圧の実現に有効であることがわかる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、完全誘電体分離構造の
半導体装置において、基板電位の耐圧におよぼす作用が
明らかになったため、予め、素子の耐圧設計をすること
が可能になった。また、分離溝内に多結晶シリコンを挟
み、電位を与えることにより、高耐圧が得られる半導体
装置の使用方法を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の半導体装置の断面および電圧
印加方法の説明図
【図2】本発明の別の実施例の半導体装置の断面および
電圧印加方法の説明図
【図3】図1の実施例における素子耐圧の基板電位依存
性を示す図
【図4】図1の実施例における素子耐圧の拡散領域−分
離溝間距離依存性を示す図
【図5】図2の実施例における分離溝の電位の影響を示
す電位分布図
【図6】従来の半導体装置における接合分離を示す断面
および電圧印加方法の説明図
【図7】従来の半導体装置における誘電体分離を示す断
面および電圧印加方法の説明図
【符号の説明】
1 p型基板 2 素子領域 3 分離領域 4 p拡散領域 5 n拡散領域 6 第一半導体基板 7 第二半導体基板 8 酸化膜 9 絶縁物分離溝 10 素子領域 11 p拡散領域 12 n拡散領域 13 多結晶シリコン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の半導体基板と第二の半導体基板とを
    酸化膜を介して接合した複合半導体基板の第一半導体基
    板の主表面から前記酸化膜に達する絶縁膜を埋め込んだ
    絶縁膜分離溝と、その分離溝によって他の素子領域から
    分離された素子領域と、その素子領域の表面層に形成さ
    れた第一導電型拡散領域、第二導電型拡散領域を有する
    ものにおいて、前記二つの拡散領域と絶縁膜分離溝との
    距離L G と、第一の半導体基板の厚さdと、前記二つの
    拡散領域間の距離LD との間に、 LG ≧(LD −d)
    なる関係が成立することを特徴とする高耐圧横型半導
    体装置。
  2. 【請求項2】第一の半導体基板と第二の半導体基板とを
    酸化膜を介して接合した複合半導体基板の第一半導体基
    板の主表面から前記酸化膜に達する絶縁膜を埋め込んだ
    絶縁膜分離溝と、その分離溝によって他の素子領域から
    分離された厚さが10μmを越える素子領域と、その素
    子領域の表面層に形成された第一導電型拡散領域、第二
    導電型拡散領域を有する半導体装置の、第二半導体基板
    の電位を第一半導体基板の素子領域内の最低電位より高
    い電位に固定する使用方法において、第二半導体基板の
    電位を、素子の最高耐圧のほぼ三分の一の電位に固定す
    ることを特徴とする高耐圧横型半導体装置の使用方法。
  3. 【請求項3】第一の半導体基板と第二の半導体基板とを
    酸化膜を介して接合した複合半導体基板の第一半導体基
    板の主表面から前記酸化膜に達する絶縁膜を埋め込んだ
    絶縁膜分離溝と、その分離溝によって他の素子領域から
    分離された厚さが10μm以下の素子領域と、その素子
    領域の表面層に形成された第一導電型拡散領域、第二導
    電型拡散領域を有する半導体装置の、第二半導体基板の
    電位を第一半導体基板の素子領域内の最低電位より高い
    電位に固定する使用方法において、第二半導体基板の電
    位を、素子の最高耐圧のほぼ二分の一の電位に固定する
    ことを特徴とする高耐圧横型半導体装置の使用方法。
  4. 【請求項4】前記絶縁膜分離溝内の絶縁膜に多結晶シリ
    コンを充填し、その多結晶シリコンに、第一半導体基板
    の素子領域内の最低電位より高い電位を与えることを特
    徴とする請求項2または3に記載の高耐圧横型半導体装
    置の使用方法。
  5. 【請求項5】前記多結晶シリコンに第二半導体基板と同
    電位を与えることを特徴とする請求項4に記載の高耐圧
    横型半導体装置の使用方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6492683B2 (en) 2000-09-28 2002-12-10 Nec Corporation Semiconductor device with SOI structure and method of manufacturing the same

Cited By (2)

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