JPH08150931A - ケーソン用台車の駆動方法 - Google Patents

ケーソン用台車の駆動方法

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JPH08150931A
JPH08150931A JP29506694A JP29506694A JPH08150931A JP H08150931 A JPH08150931 A JP H08150931A JP 29506694 A JP29506694 A JP 29506694A JP 29506694 A JP29506694 A JP 29506694A JP H08150931 A JPH08150931 A JP H08150931A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーソン移動時に使用される全台車の走行速
度を均一化し、オイルモータにかかる油圧の異常上昇を
防止してケーソンを安定に移動させるケーソン用台車の
駆動方法を提供する。 【構成】 オイルモータにより回転駆動される駆動ホイ
ールを備えた複数の台車でケーソンを支持し、敷設され
たレール上に複数の台車を走行させてケーソンを移動さ
せるとともに、台車の走行中に油圧制御弁を所定周期で
間欠的に開放駆動することにより、オイルモータにかか
る油圧を全ての台車について間欠的に開放して所定油圧
内に制御するケーソン用台車の駆動方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防波堤工事あるいは大
型港湾の外郭施設工事に使用される大型コンクリートケ
ーソンを移動させるためのケーソン用台車の駆動方法に
関するものであり、特に複数のケーソン用台車を同期を
とりながら走行させるための駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリートケーソンは、自重が200
0〜3000トンもある大型のものであり、沈設箇所に
近い海浜のケーソン製作ヤードで製造してから多数の台
車に載せて例えば浮きドッグまで移動、即ち運搬して浮
きドッグに移載し、次に浮きドッグにより沈設箇所まで
運搬している。図7及び図8は、コンクリートケーソン
1を移動させる際の態様を示すものであり、沈設箇所に
近い海浜にケーソン製作ヤード3,5,7が設けられて
いる。そして、各ケーソン製造ヤード3,5,7から浮
きドッグ9の係留位置までレールL1,L2,L3が敷
設されている。なお、図7にはレールL1,L2,L3
を一本の線で図示しているが、実際には図8に示すよう
に一対のレールLa,Lb及びLA,LBにより構成さ
れているものである。両者は共通の規格に設定されたも
のであり、図8においては台車11の方向転換を説明す
るため異なった符号を付している。
【0003】以下、ケーソン1の移動例として、図7の
左方に示すケーソン製作ヤード3で製作されたケーソン
1を移動する際の態様を説明する。ケーソン1は函台と
呼ばれている台上で製作され、製作後にケーソン1の下
部に配車した台車11上に移載される。次に、台車11
上に載せられたケーソン1をプッシャー13によって矢
印A方向に押し、横方向レールと縦方向レールとの交差
位置まで移動させる。前記移動によりケーソン1は実線
で示した位置から想像線で示す位置に移動するのである
が、ケーソン製作ヤード3で製作した場合は浮きドッグ
9の係留方向に90°方向転換させる必要がある。
【0004】方向転換位置X、即ちレールの交差位置に
おいて、ケーソン1を図示を省略した仮置函台上に移載
し、台車11を空荷の状態にして方向転換、即ち転車し
やすいようにする。次に、図8のA方向に向いていた各
台車11を人力によりB方向に、即ち図8について言え
ば縦方向の一対のレールLa,Lbから横方向の一対の
レールLA,LBに転車する。この転車は、各レールL
1,L2,L3について同様に行われる。このように各
台車11の転車を行った後、仮置函台上に載っていたケ
ーソン1を再度各台車11上に移載し、再びプッシャー
13により押動して浮きドッグ9の係留位置まで移動さ
せる。
【0005】ここで台車11の概略構成を説明すると、
車輪を回転自在に取り付けた走行基台と、この走行基台
にバネを介して弾性的に取り付けられる枠体と、この枠
体に固定されてケーソン1を支持する油圧シリンダとを
備えている。そして、函台上のケーソン1を台車11に
上に移載する場合は油圧シリンダを伸長し、台車11上
から仮置函台上に移載する場合は油圧シリンダを収縮す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の台車11は駆動
手段を備えておらず、このためケーソン1の移動はプッ
シャー13による押動で行っていた。しかし、プッシャ
ー13が必要であるうえに、慣性により停止位置で正確
に停止させることが困難であり、停止位置を仮に行き過
ぎた場合は、反対方向にプッシャー13を配置して押し
戻す等の面倒な作業が必要である。そこで、本願発明者
は台車11に駆動手段、例えばオイルモータ等を設けて
台車11を自走させることを検討したのであるが、単に
駆動手段を設けただけではケーソン移動を安定に行えな
いことが明らかになった。即ち、ケーソン1は大型で重
量があるから、移動に際しては例えば40台程度の台車
11が使用される。従って、各台車11の走行速度を一
定にしないと、速度の速い台車11のみ下動しているの
で、均一な荷重が掛けられないことを意味し、機械の損
傷、消耗頻度が高く、またケーソン1の一側端が先行し
たり傾斜する等の事態になりかねず、これらは事故発生
の一因になる。
【0007】このような事態を防止するために、各台車
11に使用されるオイルモータの特性を均一化するので
あるが、仮に1台の台車11に2基のオイルモータを設
けるとして、40台では80基のオイルモータが同時に
駆動されることになり、80基のオイルモータの特性を
均一化して40台の台車11の走行速度を均一化するこ
とは困難である。
【0008】しかも、レールL1〜L3は水平に敷設さ
れるのであるが、多少の高低差は生じるものであり、長
い距離をみれば波うっていると見てよい。更に、ケーソ
ン1の底面についてもまったく水平ではなく、多少の凹
凸や重量の相違は避けられない。従って、40台の台車
11の間隔を一定にしても、レールL1〜L3の走行位
置等により台車11にかかる荷重が変化し、これに伴っ
てオイルモータにかかる負荷も変動して走行速度にむら
が生じる。前記理由により或るオイルモータに過大な負
荷がかかった場合、オイルモータにかかる油圧が急上昇
するのでこれを放置しておくことは危険であり、ケーソ
ン1を所定速度で安定に走行させることができない。
【0009】本発明の目的は、ケーソン移動に使用され
る全台車の走行速度を均一化し、オイルモータにかかる
油圧の異常上昇を防止してケーソンを安定に移動させる
ケーソン用台車の駆動方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る前記目的
は、伸長及び収縮制御されるジャッキシリンダ上にケー
ソンを載せ、且つ油圧により駆動ホイールを回転駆動し
て、敷設されたレール上を走行させ前記ケーソンを移動
させるケーソン用台車の駆動方法において、前記ケーソ
ン移動に使用される全台車について、駆動ホイールを駆
動するオイルモータにかかる油圧を所望時間幅毎に同期
させて間欠的に開放制御することにより、前記全台車の
走行速度を均一化することを特徴とするケーソン用台車
の駆動方法により達成される。更に本発明に係る前記目
的は、前記油圧の間欠的開放を、前記油圧モータへの油
圧供給経路に設けた油圧制御弁の間欠的開放により行う
ケーソン用台車の駆動方法によって達成される。
【0011】本発明に係るケーソン用台車の駆動方法
は、オイルモータにより回転駆動される駆動ホイールを
備えた複数の台車でケーソンを支持し、敷設されたレー
ル上に複数の台車を走行させてケーソンを移動させる。
そして、台車の走行中に前記オイルモータにかかる油圧
を、全ての台車について所定周期で同期をとった状態で
油圧を開放して所定油圧内に制御して、ケーソン移動に
使用される全ての台車の走行速度を均一化するものであ
る。前記油圧制御は、オイルモータに油圧をかける経路
に設けた例えば油圧制御弁を間欠的に開閉制御して行わ
れるので、油圧の異常な上昇を防止できるうえに、台車
の走行速度均一化が可能になる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して本発明を適用し
たケーソン用台車の駆動方法の一実施例を説明する。実
施例の説明にあたっては、ケーソン用台車の構成等につ
いて説明し、次いで移動時の作用や駆動方法について説
明する。なお、従来例の説明に参照した図7及び図8
は、本実施例においても適宜援用する。先ず、図1及び
図2を参照して、本実施例における台車21の概略構成
を説明する。台車21は既述した一対のレールLa,L
b上を走行するものであり、進行方向あるいは後側から
見た場合は、図2に示すように左右対象に構成されてい
る。そこで、構成及び作用については主として図1、図
3、図4に示す一側面を参照して説明し、反対側側面の
構成及び作用については省略する。
【0013】台車21を構成する主な部材について説明
すると、側面の中央部Sから左右に回動するように構成
された基台23a,23bと、各基台23a,23bの
下部に設けられた車輪25a,25b,27a,27b
と、各基台23a,23b上に固定された枠体29a〜
29dと、昇降移動する連結部材31と、2基のジャッ
キシリンダ33a,33bと、油圧ポンプ35と、アキ
ュームレータ37と、2基のオイルモータ39a,39
b等を備え、更に後に図5を参照して説明する油圧制御
系を備えている。
【0014】基台23a,23bは、ピン41a,41
bを中心に回動できるように連結部材31に取り付けら
れているものであり、その回動動作については後にケー
ソン1の移動作用とともに詳細に説明する。2基のジャ
ッキシリンダ33a,33bはケーソン1を支持するも
のであり、伸長及び収縮制御は油圧ポンプ35によって
行われる。また、オイルモータ39a,39bは台車2
1を自走させるためのものである。一方のオイルモータ
39aに連結した車輪25aと他方のオイルモータ39
bに連結した車輪25bとが、本発明でいう駆動ホイー
ルに相当する。車輪27a,27bは回転駆動力が加え
られないフリーホイールである。駆動ホイール25a,
25b及びフリーホイール27a,27bは、ケーソン
移動時の態様によって一対のレールLa,Lbに、即ち
レールL1〜L3に接したり離間するように制御され
る。
【0015】次に、台車11の走行制御を行う油圧制御
系の構成を説明する。図5は油圧制御系の系統図であ
り、この油圧制御系は台車11に個別に設けられてい
る。モータ51はポンプ35を駆動するためのものであ
り、ポンプ35はタンク53内のオイル(図示省略)を
ジャッキシリンダ33a,33bやオイルモータ39
a,39b等に加圧供給するためのものである。
【0016】パイプ55は自走と手押しとの選択を行う
選択切換弁57の入力側と、自走時において前進、中
断、後進の切り換えを行う走行切換弁59の入力側、更
に微速走行時に前進、中断、後進の切り換えを行う微速
走行切換弁61の入力側、ジャッキシリンダ33a,3
3bの昇降切り換えを行う昇降切換弁63の入力側、オ
イルモータ39a,39bにかかる油圧を所定油圧内に
同期制御する油圧制御弁79に接続されている。
【0017】油圧制御弁79には、いわゆるオリフィス
調整弁が適用され、オイル流通孔79aに設けた孔の径
によりオイルの流量を調整することができ、更にオイル
の流通を電磁ソレノイドにより制御するようになってい
る。電磁ソレノイドの制御は後述する中央制御装置81
により集中制御される。走行切換弁57の出力側には、
オイルの絞り機能と逆流防止を行うチャッキ弁65が設
けられ、微速走行切換弁61の出力側にもオイルの絞り
機能と逆流防止を行うチャッキ弁67が設けられてい
る。
【0018】オイルモータ39a,39bは回転速度や
トルクが均一なものを使用するのであるが、性能むらを
ゼロにすることはできない。そこで、個々の台車11に
ついてチャッキ弁65,67を設けて性能むらを調整
し、更にケーソン1の移動に使用される台車11全体、
例えば台車11が40台使用されるのであれば、40台
について同期をとりながら前記油圧制御弁79により油
圧制御を行うようになっている。また、本実施例では2
基のオイルモータ39a,39bが設けられているが、
設置数は2基に限定されるものではなく、ケーソン1の
大きさや台車21の台数等、使用状態に応じて任意に変
更することができる。
【0019】昇降切換弁63の出力側には、ジャッキシ
リンダ33a,33bの油圧制御を行うパイプ69,7
1と開閉弁73とが接続されている。開閉弁73は、自
走・手押し切換シリンダ75a,75b,75c,75
d及びジャッキシリンダ33a,33bの油槽77a,
77bに所望の油圧をかけた状態で閉塞される。アキュ
ームレータ37は、レールL1,L2,L3の高低差に
対応してジャッキシリンダ33a,33bの油槽77
a,77bの油圧を調整するようになっている。自走・
手押し切換シリンダ75a〜75dは、駆動ホイール2
5a,25bやフリーホイール27a,27bの昇降を
行うためのものであり、図3及び図4に示すように連結
部材31と基台23a,23bとの間に設けられてい
る。
【0020】なお、選択切換弁57や走行切換弁59、
微速走行切換弁61や昇降切換弁63、更に油圧制御弁
79は、中央制御装置81により集中制御される。即
ち、ケーソン1を移動させるためには、前記説明から明
らかなように多数の台車21が使用される。そして、図
5に示す油圧制御系は台車毎に設けられるのであるが、
多数の台車21が一か所に設置された中央制御装置81
により同時に制御されるようになっている。各台車21
のモータ51を駆動する駆動信号や、選択切換弁57、
走行切換弁59、微速走行切換弁61、昇降切換弁6
3、油圧制御弁79を切り換えるための制御信号は、ケ
ーブル83を介して伝達される。なお、ケーブル83の
配線については種々の方法があるが、本実施例では各台
車21間を中継するように配線される。
【0021】次に、ケーソン1を移動させる際の台車2
1の各種作用を説明する。台車21を自走させるに先立
って、中央制御装置81により選択切換弁57をオフに
制御し、モータ51を駆動して油圧ポンプ35を動作さ
せ、走行切換弁59と微速走行切換弁61とを中断に制
御し、更に昇降切換弁63についてはパイプ55とパイ
プ71、及び逆止弁を備えたパイプ69とが接続される
ように制御する。この結果、オイルモータ39a,39
bには油圧がかからないので回転せず、台車21は停止
になる。開閉弁73は常時閉とした油供給弁である。ア
キュムレータ37により、自走・手押しシリンダ75a
〜75bに油圧がかかり、シリンダロッドが上方に付勢
されて伸長状態になる。
【0022】一方、ジャッキシリンダ33a,33bに
ついては、パイプ71を介してシリンダロッドを押し下
げる方向、即ち収縮する方向に油圧がかかり、これと同
時に油槽77a,77bにも所定圧の油圧がかかるの
で、ジャッキシリンダ33a,33b全体は油槽77
a,77b内で所定の高さを維持するようになる。
【0023】次に、図3を参照して前記油圧時における
台車21の態様を説明する。連結部材31の左右両端部
の内側に自走・手押しシリンダ75a,75dが設けら
れ、自走・手押しシリンダ75aのシリンダロッドと連
結部材31の左端とが回動ピン85aにより連結され,
自走・手押しシリンダ75dのシリンダロッドと連結部
材31の右端とが回動ピン85dにより連結されてい
る。従って、自走・手押しシリンダ75a,75dの伸
長時に連結部材31全体が上昇し、圧縮時に連結部材3
1全体が降下することになる。なお、図3に示す台車2
1の側面には自走・手押しシリンダ75a〜75dのう
ちの2個、例えば75a,75dが配設され、75b,
75cは反対側に設けた連結部材を昇降させるようにな
っている。従って、図3に示す側面には自走・手押しシ
リンダ75a〜75dのうちの2個が図示されている。
【0024】ここで前記油圧状態を想起すると、自走・
手押しシリンダ75a〜75dの下側に油圧がかかり伸
長しているのであるから、連結部材31全体が上昇す
る。そして、連結部材31の中央の下端には、回動ピン
41a,41bにより基台23a、23bの一端が連結
されているので、自走・手押しシリンダ75a〜75d
の伸長により基台23a,23bの中央部が引き上げら
れ、基台23a,23bに回転自在に取り付けられたフ
リーホイール27a,27bが図3に示すようにレール
L1〜L3から浮き上がり、駆動ホイール25a,25
bがレールL1〜L3に接した状態になる。
【0025】この状態で、中央制御装置81を操作して
走行切換弁59を中断から前進に切り換えると、パイプ
55、走行切換弁59、チャッキ弁65、パイプ89を
介してオイルモータ39a,39bに油圧がかかり、オ
イルモータ39a,39bが回転して駆動ホイール25
a,25bを前進方向に回転駆動する。オイルモータ3
9a,39bを回転駆動させたオイルは、パイプ93、
チャッキ弁65、走行切換弁59、パイプ95を介して
オイルタンク53に還流し、再び油圧ポンプ35により
オイルモータ39a,39bに加圧供給され、台車21
は自走を継続する。
【0026】台車21が所定位置、例えばケーソン製作
ヤード3のまで走行した後、ケーソン1を載せるため走
行停止にするのであれば走行切換弁59を中断に切り換
え、オイルモータ39a,39bへのオイルの加圧供給
を遮断する。次に、停止位置を微調整するのであれば、
微速走行切換弁61を中断から走行に切り換え、チャッ
キ弁67により流量制御したオイル、換言すれば低下さ
せた油圧をパイプ97を介してオイルモータ39a,3
9bにかける。この結果、オイルモータ39a,39b
は低速回転に移行し、台車21も微速走行して停止予定
位置に緩やかに近づくようになり、所定位置に正確に停
止させることができる。
【0027】そして、走行切換弁59か微速切換弁61
を中断に切り換えて走行停止にした後、昇降切換弁63
を切り換えてジャッキシリンダ33a,33bにオイル
を加圧供給してシリンダロッドを上昇させ、函台上のケ
ーソン1をジャッキシリンダ33a,33b上に、言い
換えれば台車21上に移載する。こうして台車21にケ
ーソン1の荷重がかかると、空荷の状態で浮いていたフ
リーホイール27a,27bがレールL1〜L3に接
し、駆動ホイール25a,25bとともにケーソン1の
荷重を支えるようになる。次に前記同様に駆動ホイール
25a,25bを回転駆動することにより、台車21の
前進と一体になってケーソン1が移動する。
【0028】なお、本実施例では台車21を前進走行だ
けでなく、後進走行させることもできる。この場合、走
行切換弁59、パイプ93を介してオイルモータ39
a,39bにオイルを加圧供給する。即ち、オイルモー
タ39a,39bには、前進時に対し逆方向からオイル
が加圧供給されることになり、オイルモータ39a,3
9bと駆動ホイール27a,27bが逆回転して台車2
1が後進する。オイルモータ39a,39bを回転駆動
させたオイルは、パイプ89、チャッキ弁65、走行切
換弁59、パイプ95を介してタンク53に還流され
る。
【0029】台車21を微速後進させる場合は、微速走
行切換弁61を切り換え制御してパイプ55、微速走行
切換弁61、パイプ93を介してオイルモータ39a,
39bにオイルを加圧供給する。即ち、オイルモータ3
9a,39bには、微速前進時に対し逆方向からオイル
が加圧供給されることになり、オイルモータ39a,3
9bと駆動ホイール27a,27bが逆回転して台車2
1が微速後進する。オイルモータ39a,39bを回転
駆動させたオイルは、パイプ97、チャッキ弁67、微
速走行切換弁61、パイプ95を介してタンク53に還
流される。
【0030】また、本実施例における台車21は、前記
自走だけでなく、台車21を手押しにより移動させるこ
とができる。台車21を手押しする場合は、以下のよう
な制御が行われる。即ち、走行切換弁59と微速走行切
換弁61とを中断に切り換え制御し、選択切換弁57を
切り換え制御してパイプ55とパイプ99とを接続して
自走・手押しシリンダ75a〜75dを圧縮、即ちシリ
ンダロッドを押し下げるように油圧をかける。開閉弁7
3が閉じられているのであるから、油圧はパイプ101
を介してアキュームレータ37にかかる。アキュームレ
ータ37内には、例えば窒素ガスが充填されていて、パ
イプ99を介して油圧がかかると、窒素ガスが圧縮され
て自走・手押しシリンダ75a,75bのシリンダロッ
ドが収縮する。
【0031】この結果、台車21は図3に示す態様から
図4に示すように変化する。即ち、自走・手押しシリン
ダ75a〜75dが前記のように制御されることによっ
て連結部材31が下がり、これに伴って基台23a,2
3bの回動ピン41a,41bとの連結位置が下方に押
し下げられるので、両端側が持ち上げられるようにな
る。従って、駆動ホイール25a,25bがレールから
浮き上がり、台車21はフリーホイール27a,27b
により低負荷で走行するようになる。この状態では、台
車21を人力で軽く押し動かすことができ、既述したケ
ーソン1の下部に台車21を配車する場合、更に方向転
換を行う際の位置合わせ動作が簡便、且つ容易に行い得
るようになる。
【0032】ところで、台車21によりケーソン1を移
動している間、レールL1〜L3に高低差があると、或
る台車21のオイルモータ39a,39bに過大な荷重
がかかり、油圧が急上昇することを説明した。そこで本
実施例では、ケーソン1の移動に使用されている全ての
台車21について所定時間毎に同期をとって油圧制御を
行うように構成した。先ず、オイルモータ33a,33
bにかかる油圧のかかり具合を2台の台車21について
示すと、図6にO1,O2で示すようにばらつきがあ
る。そして、或る台車21に過大な荷重がかかると、そ
の台車21のオイルモータ33a,33bにかかる油圧
O1が点線で示すように急上昇し、これを放置すると臨
界値を越えてしまい、不測の事故が発生する。
【0033】そこで本実施例では、t1時間について各
台車21のオイルモータ33a,33bに油圧をかけ、
次にケーソン1の移動に使用されている全台車21につ
いて同時に、即ち同期をとってt2時間について油圧を
低下させる。この油圧低下、言い換えれば油圧開放制御
は、図5に示した油圧制御弁79をt2時間だけ開放駆
動させることにより行われる。今仮に、ケーソン1の移
動中で、走行切換弁59が走行に切り換えられていると
する。そして、t1時間について走行した時点で中央制
御装置81から供給される制御信号により油圧制御弁7
9の電磁ソレノイドを駆動し、t2時間だけ油圧制御弁
79を開状態にする。この結果、パイプ55、油圧制御
弁79、オイルタンク53のオイル還流経路が構成さ
れ、オイルモータ33a,33bに流れていたオイルが
分流され、油圧が図6のt2間に示すように急低下す
る。
【0034】しかし、t2時間の時間幅は、t1時間の
時間幅に比較して例えば1/10から1/20程度の微
小な時間幅に設定され、t2時間経過後に油圧制御弁7
9が閉状態に制御される。t2時間内に、油圧は基準油
圧Oref まで低下するが、基準油圧Oref はオイルモー
タ33a,33bが回転停止、或いは走行速度が著しく
低下しない油圧に予め設定されるので、台車21の慣性
と相まって台車21は円滑に走行を継続する。なお、油
圧制御弁79をt1時間及びt2時間毎に開閉する制御
は、中央制御装置81内に組み込んだタイマーにより行
うように構成されている。そして、t1時間やt2時間
の時間幅や基準油圧Oref のレベルは、オイルモータ3
3a,33bの特性や、ケーソン1の重量、更に台車2
1の使用される台数等を勘案して予め設定される。
【0035】このように、各台車21に設けたオイルモ
ータ33a,33bにかかる油圧制御は、ケーソン1の
移動に使用される台車21の全てについて所定周期で同
期をとって行われる。故に、台車21毎の走行速度にむ
らが生じることがなく、ケーソン1を所定速度で円滑
に、しかも安全に移動させることができる。なお、上記
実施例は、油圧の作用でケーソン1を支持する構成であ
るが、本発明はバネによりケーソンを支持する構成にも
適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るケ
ーソン用台車の駆動方法は、オイルモータにより回転駆
動される駆動ホイールを備えた複数の台車でケーソンを
支持し、敷設されたレール上に複数の台車を走行させて
ケーソンを移動させるとともに、台車の走行中に油圧制
御弁を所定周期で間欠的に開放駆動することにより、オ
イルモータにかかる油圧を間欠的に開放して、全ての台
車について所定油圧内に制御するものである。従って、
レールの敷設状況やケーソンの形状等により或る台車に
過大な荷重がかかっても、オイルモータにかかる油圧が
所定油圧内に制御され、油圧上昇に起因する事故を未然
に防止できるうえに、複数の台車の走行速度を均一化す
ることができ、ケーソンを所定速度で安定に移動させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるケーソン用台車の概略構
成を示す側面図である。
【図2】ケーソン用台車の概略構成を示す他の側面図で
ある。
【図3】自走時の駆動ホイールとフリーホイールとの関
連作用を示す台車の側面図である。
【図4】手押し時の駆動ホイールとフリーホイールとの
関連作用を示す台車の側面図である。
【図5】油圧制御系の構成を示す系統図である。
【図6】油圧変化の状態図である。
【図7】従来のケーソン移動経路を示す説明図である。
【図8】台車の方向転換位置の態様を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケーソン 3,5,7 ケーソン製作ヤード 21 台車 23a,23b 基台 25a,25b 駆動ホイール 27a,27b フリーホイール 31 連結部材 33a,33b ジャッキシリンダ 35 油圧ポンプ 37 アキュームレータ 39a,39b オイルモータ 51 モータ 53 タンク 55,69,71,93,95,97,99 パイプ 57 選択切換弁 59 走行切換弁 61 微速走行切換弁 63 昇降切換弁 65,67 チャッキ弁 73 開閉弁 75a〜75d 自走・手押し切換えシリンダ 77a,77b 油槽 79 油圧制御弁 81 中央制御装置 L1〜L3,LA,LB,La,Lb レール A、B 走行方向 X 方向転換位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸長及び収縮制御されるジャッキシリン
    ダ上にケーソンを載せ、且つ油圧により駆動ホイールを
    回転駆動して、敷設されたレール上を走行させ前記ケー
    ソンを移動させるケーソン用台車の駆動方法において、 前記ケーソン移動に使用される全台車について、駆動ホ
    イールを駆動するオイルモータにかかる油圧を所望時間
    幅毎に同期させて間欠的に開放制御することにより、前
    記全台車の走行速度を均一化することを特徴とするケー
    ソン用台車の駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記油圧の間欠的開放は、前記油圧モー
    タへの油圧供給経路に設けた油圧制御弁の間欠的開放に
    より行われることを特徴とする請求項1記載のケーソン
    用台車の駆動方法。
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Cited By (7)

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