JPH08150680A - 耐熱性印刷基材及びラベル - Google Patents

耐熱性印刷基材及びラベル

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JPH08150680A
JPH08150680A JP31917394A JP31917394A JPH08150680A JP H08150680 A JPH08150680 A JP H08150680A JP 31917394 A JP31917394 A JP 31917394A JP 31917394 A JP31917394 A JP 31917394A JP H08150680 A JPH08150680 A JP H08150680A
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heat
ink
pattern
layer
label
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JP31917394A
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English (en)
Inventor
Itsuro Takenoshita
逸郎 竹ノ下
Katsuya Kume
克也 久米
Naohiro Shirahama
直弘 白浜
Katsuyuki Okazaki
功到 岡崎
Shigeaki Itou
栄聡 伊藤
Mitsuo Kuramoto
盈夫 倉本
Makoto Honda
本田  誠
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱転写方式によりパターンを高密度に付与で
きて臨機にラベルを発行でき、耐熱性、耐擦過性、耐溶
剤性等の耐薬品性に優れて加熱処理や溶剤洗浄処理、そ
の払拭処理にも耐える熱転写パターンの付与も可能な耐
熱性印刷基材、ないしラベルの開発。 【構成】 芳香族ポリアミド又はポリイミドの少なくと
も1種をバインダに用いて無機粉末をシート状に保形し
てなる、Raに基づく表面粗さが0.01〜0.2μm
の無機粉末層(1)を有する耐熱性印刷基材(1)、及
び前記の耐熱性印刷基材における無機粉末層にインクパ
ターン(2)を設けてなるラベル。 【効果】 紫外線硬化系樹脂を用いたインク受容層や熱
定着性インクによる場合には、その熱転写パターンが耐
熱性や耐溶剤性等に格別に優れて半田フローや溶剤洗
浄、その払拭処理で消失せず、パターンの温存性に優れ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写方式によりパタ
ーンを高密度に付与でき、耐熱性、耐擦過性、耐溶剤性
等の耐薬品性に優れてプリント回路基板の実装工程用等
の識別ラベルなども形成しうる耐熱性印刷基材、及びそ
のラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パターンを刻印した金属銘板、又
は耐熱性プラスチックシートや金属板に硬化性インクで
パターンを形成してなる識別ラベルが知られていた。し
かしながら、生産体制が多品種少量生産へと変遷するな
かで臨機に識別ラベルを発行することが困難で多品種少
量生産体制に対処できない問題点があった。
【0003】前記に鑑みて本発明者らが属するグループ
は、先にポリイミドフィルム等の耐熱基材の片面に無機
粉末を芳香族ポリアミドで保形した層を設けてなる耐熱
性印刷基材を提案した(特開平3−175023号公
報)。これによれば、市販の樹脂系インクリボンと熱転
写プリンタを介してパターンを臨機に付与して識別ラベ
ルを随時に発行し、多品種少量生産体制に容易に対処す
ることができる。
【0004】しかしながら、最近のプリント回路基板や
電子部品等におけるダウンサイジング化に伴うラベルサ
イズのマイクロ化に前記の仕様では対処できないことが
判明した。すなわちラベルサイズのマイクロ化に伴い、
印字の高密度化が要求されることとなり、前記仕様の耐
熱性印刷基材に高密度印字を試みたが、インク掠れ等の
熱転写ミスが多発し、実用たりうるラベルが形成できな
い問題点のあることが判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱転写方式
によりパターンを高密度に付与できて臨機にラベルを発
行でき、耐熱性、耐擦過性、耐溶剤性等の耐薬品性に優
れて加熱処理や溶剤洗浄処理、その払拭処理にも耐える
熱転写パターンの付与も可能な耐熱性印刷基材、ないし
ラベルの開発を課題とする。
【0006】前記において耐熱性、耐擦過性、耐溶剤性
等の耐薬品性に優れる熱転写パターンの要求は、そのパ
ターン上に被覆層を設ける必要なくプリント回路基板の
実装工程等に供しうるラベルを得ることを目的とする。
すなわちプリント回路基板の実装工程においては通例、
ラベルがフローやリフロー方式等の半田浴に300℃程
度で1〜60秒間直接触れた後、トリクロロエタンやフ
ロン系ないしHCFC系やアルカリ洗浄剤系等の代替フ
ロン系等の溶剤や純水などにより処理、洗浄されるが、
その際の加熱でパターンを形成するインクが溶出したり
分解したりして、或はその後の処理、洗浄、払拭工程で
パターンが消失してラベル機能を喪失することを防止す
る必要があるためである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、芳香族ポリア
ミド又はポリイミドの少なくとも1種をバインダに用い
て無機粉末をシート状に保形してなる、Raに基づく表
面粗さが0.01〜0.2μmの無機粉末層を有するこ
とを特徴とする耐熱性印刷基材、及び前記の耐熱性印刷
基材における無機粉末層にインクパターンを設けたこと
を特徴とするラベルを提供するものである。
【0008】
【作用】上記構成の無機粉末層とすることにより、市販
の熱転写プリンタにても掠れ等を生じることなく鮮明な
パターンを高密度に付与できて臨機にラベルを発行する
ことができる。また硬化又は未硬化の紫外線硬化系樹脂
を成分とするインク受容層の付加や熱定着性インクの使
用により、格別に耐熱性、耐擦過性、耐溶剤性等の耐薬
品性に優れる熱転写パターンを形成することができる。
【0009】
【発明の構成要素の例示】本発明の耐熱性印刷基材は、
芳香族ポリアミド又はポリイミドの少なくとも1種をバ
インダに用いて無機粉末をシート状に保形してなる、R
aに基づく表面粗さが0.01〜0.2μmの無機粉末
層を有するものである。その例を図1に示した。なお図
1はラベルとしたものを例示したものであり、1が無機
粉末層そのものからなる耐熱性印刷基材、2がパターン
層である。なお3は必要に応じて設けられる粘着層であ
り、4は被着体である。
【0010】無機粉末層は、芳香族ポリアミド又はポリ
イミドの少なくとも1種をバインダに用いて無機粉末を
シート状に保形することにより形成でき、本発明におけ
る無機粉末層は、その表面粗さをRaに基づいて0.0
1〜0.2μmとしたものである。かかる表面粗さとす
ることで、熱転写方式による鮮明な高密度印字が可能と
なる。
【0011】用いる芳香族ポリアミド、ポリイミドにつ
いては特に限定はなく、熱可塑性や硬化性等の適宜なも
のを用いてよい。その例としては、メタフェニレンイソ
フタル酸系ポリアミド、パラフェニレンテレフタル酸系
ポリアミド、ピロメリット酸系ポリイミド、ベンゾフェ
ノンテトラカルボン酸系ポリイミド、2,2−ビス
(3',4'−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプ
ロパン系ポリイミド、ビスマレイミド・ジアミン系ポリ
イミドアミン、ナジック基やアセチレン基含有系のポリ
イミド、トリメリット酸系ポリアミドイミド、ポリエス
テルイミドなどがあげられ、耐熱性に優れるものが好ま
しい。芳香族ポリアミド、ポリイミドは、2種以上を用
いることもできる。
【0012】無機粉末としても適宜なものを用いてよ
く、色等に応じて適宜に決定することができる。ちなみ
に、炭酸カルシウム、シリカ、チタニア、アルミナ、亜
鉛華、ジルコニア、酸化カルシウム、マイカの如き白色
物、酸化マンガン・アルミナ、酸化クロム・酸化錫、酸
化鉄、硫化カドミウム・硫化セレンの如き赤色物、酸化
コバルト、ジルコニア・酸化バナジウム、酸化クロム・
五酸化二バナジウムの如き青色物、酸化クロム・酸化コ
バルト・酸化鉄・酸化マンガンやクロム酸塩、過マンガ
ン酸塩の如き黒色物、ジルコニウム・珪素・プラセオジ
ム、バナジウム・錫、クロム・チタン・アンチモンの如
き黄色物、酸化クロム、コバルト・クロム、アルミナ・
クロムの如き緑色物、アルミニウム・マンガン、鉄・珪
素・ジルコニウムの如き桃色物などがその代表例として
あげられる。無機粉末の粒径は、前記表面粗さを達成す
る点より50μm以下、就中20μm以下、特に10μm
以下が好ましい。
【0013】無機粉末層における無機粉末の含有量は、
Raに基づく0.01〜0.2μmの表面粗さを達成す
る点などより、10〜120g/m2、就中15〜11
0g/m2、特に20〜100g/m2とすることが好ま
しい。バインダ量は、無機粉末の保形性等に応じて適宜
に決定してよく、一般には5重量%以上、就中10〜9
0重量%、特に25〜70重量%とされる。なお無機粉
末層には、前記表面粗さを維持する範囲で、下記する複
合形態物を得るための繊維状等の耐熱補強基材やその他
の配合物なども混入させることができる。
【0014】本発明において耐熱性印刷基材は、無機粉
末層が表面側に位置するシート状物であればよく、従っ
て適宜な形態に形成することができる。その例として
は、図1に例示の如く無機粉末層1そのものからなる形
態、図2に例示の如く無機粉末層11を耐熱補強基材1
2と複合させた形態、図3に例示の如く無機粉末層11
の上にインク受容層13を設けた形態、粘着層を設けた
形態などがあげられる。
【0015】前記の複合形態は、図2の如くシート状の
耐熱補強基材の上に無機粉末層を熱ラミネート法や押出
コーティング法等で設ける方式のほか、例えばシート状
の耐熱補強基材に溶液状ないし溶融状の無機粉末層の形
成材を含浸させる方式ないし塗工する方式、無機粉末層
内にシート状の耐熱補強基材を介在させる方式、無機粉
末層内に繊維状等の耐熱補強基材を混入させる方式など
により適宜に形成してよい。
【0016】従って前記の耐熱補強基材としては、耐熱
樹脂の塗布層やフィルム、耐熱繊維や耐熱布、耐熱紙や
耐熱不織布、金属箔や耐熱ネット、ワイヤなどの適宜な
ものを用いてよい。耐熱補強基材の物性については、使
用目的に応じて適宜に決定してよい。
【0017】ちなみに前記の耐熱樹脂としては、例えば
ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテ
ルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリ
フェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリエス
テルイミド、芳香族ポリアミド、ポリパラバン酸、フッ
素樹脂、エポキシ樹脂などがあげられる。なお付与する
パターンとのコントラストの向上などの必要に応じての
対策は、併用の耐熱補強基材に対し施してもよい。
【0018】無機粉末層の厚さは、0.2〜100μ
m、就中1〜80μmが好ましい。その厚さが0.2μm
未満では熱転写時のインク受容力やインク維持力、ある
いは強度に乏しい場合があり、100μmを超えると加
熱による溶融で付与したパターンが流動変形しやすくな
る。
【0019】必要に応じ無機粉末層の上に設けられるイ
ンク受容層は、付与パターンの定着性の向上などを目的
とするものである。本発明においては、付与パターンの
耐熱性、耐擦過性、耐溶剤性等の耐薬品性の向上等の点
より、硬化又は未硬化の紫外線硬化系樹脂を用いたイン
ク受容層とすることが好ましい。かかるインク受容層を
設けることで前記の耐熱補強基材として耐薬品性に乏し
いものも用いうる利点なども生じる。
【0020】前記インク受容層の形成には、1種又は2
種以上の紫外線硬化系樹脂を用いることができ、その硬
化体又は未硬化体からなる適宜な硬化進行状態の層とし
て形成しうる。その紫外線硬化系樹脂としては、耐熱
性、耐溶剤性等の耐薬品性、耐擦過性に優れるものが好
ましく用いられ、その例としては、ポリイミド系樹脂、
エポキシ系樹脂、エポキシアクリル系樹脂、ウレタンア
クリル系樹脂、ポリエステルアクリル系樹脂、アクリル
酸エステル系樹脂、アルキッドアクリル系樹脂、シリコ
ーンアクリル系樹脂、ポリエン/ポリチオール型スピラ
ン系樹脂、アミノアルキッド系樹脂などがあげられる。
【0021】なお前記の紫外線硬化系樹脂としては、市
販物にても目的を充分に達成することができる。ちなみ
にウレタンアクリル系樹脂としては、ポリエステルポリ
オールとイソシアネートモノマー又はプレポリマーとの
反応生成物に2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トや2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートの如
きヒドロキシル基含有のアクリレート又はメタクリレー
トを反応させたものなどが例示できる。
【0022】またポリエステルアクリル系樹脂として
は、ポリエステルポリオールと前記のヒドロキシル基含
有のアクリレート又はメタクリレートとの反応生成物な
どが例示できる。さらにアクリル酸エステル系樹脂とし
ては、下記の一般式で表されるものなどが例示できる。
【0023】 (ただし、X1、X2、X3は水素又はメチル基、R1、R
2、R3は炭素数が1〜20のアルキレン基又はオキシジ
アルキル基であり、X1、X2、X3又はR1、R2、R3
同じものであっもよいし、異なるものであってもよ
い。)
【0024】紫外線硬化系樹脂に配合する光重合開始剤
としては、適宜なものを用いうる。その例としては、芳
香族ジアゾニウム塩、芳香族ハロニウム塩、芳香族オニ
ウム塩、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾフェノン/ア
ミン系化合物、アセトフェノン系化合物、ベンゾインエ
ーテル系化合物、p−ベンゾイルベンジルクロリドなど
があげられる。光重合開始剤は、併用の紫外線硬化系樹
脂の種類に応じて1種又は2種以上を用いることがで
き、その使用量は通常、紫外線硬化系樹脂100重量部
あたり、0.1〜20重量部、就中0.2〜15重量
部、特に0.5〜10重量部が好ましい。
【0025】インク受容層の厚さは、0.5〜150μ
m、就中1〜100μm、特に5〜80μmが好ましい。
その厚さが0.5μm未満では熱転写時のインク受容力
やインク維持力、あるいは強度に乏しい場合があり、1
50μmを超えると加熱による溶融で付与したパターン
が流動変形しやすくなる。
【0026】なおインク受容層には、耐熱樹脂や無機粉
末ないし着色剤等の添加物を含有させることもできる。
インク受容層への耐熱樹脂の配合は、パターンの定着性
の向上などに有効であり、その配合量は紫外線硬化系樹
脂と同量以下が好ましい。用いる耐熱樹脂や無機粉末等
としては、上記の無機粉末層で例示したものなどがあげ
られる。
【0027】本発明のラベルの形成は、耐熱性印刷基材
における無機粉末層又はその上のインク受容層にインク
パターンを付与することにより行いうるが、そのパター
ン形成用のインクとしては、適宜なものを用いてよい。
耐熱性、耐擦過性、耐溶剤性等の耐薬品性に優れる熱転
写パターンの形成性等の点よりは、硬化又は未硬化の紫
外線硬化系樹脂と熱溶融性バインダと着色剤を成分とす
る熱定着性のものが好ましく用いられる。
【0028】通例のインクは、着色剤と熱溶融性バイン
ダを用いて形成しうる。着色剤としては、例えば有機系
や無機系の顔料、カーボン、金属粉末などの適宜なもの
を用いることができる。有機系顔料の例としては、アゾ
系顔料、フタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系
顔料、金属錯塩顔料、バット染料系顔料、キナクリドン
系顔料、イソインドリノン系顔料などがあげられる。無
機系顔料の例としては、上記した無機粉末層において無
機粉末として例示したものなどがあげられる。
【0029】熱溶融性バインダとしては、ワックスやポ
リマーなどが一般的に用いられ、その種類については特
に限定はない。好ましく用いうるワックスの例として
は、パラフィンワックス、マイクロワックス、ポリエチ
レンワックスの如きパラフィン系ワックス類、蜜ろう、
カルナウバワックス、木ろうの如き天然系ワックス類、
ステアリルアルコール、パルミチルアルコールの如き高
級アルコール系ワックス類、ステアロアミド、オレオア
ミド、パルミチロアミドの如き高級アミド系ワックス
類、ヘキストワックス、ブチルステアレート、エチルパ
ルミテート、ミリスチルステアレートの如きエステル系
ワックス類、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘニン
酸、ミリスチン酸、カプリン酸、ラウリン酸、1,20
−エイコサン二酸の如き高級脂肪酸からなる酸ワックス
類、ソルビタン誘導体類などがあげられる。低温定着
性、ないし短時間定着性の点よりは、酸ワックス類が好
ましく用いられる。
【0030】また熱溶融性バインダ用のポリマーとして
は、親水性ポリマー、疎水性ポリマーのいずれも用いる
ことができ、環球法に基づく軟化点が40〜200℃の
ポリマーが好ましく用いられる。ポリマーは、ワックス
との併用が特に好ましい。前記親水性ポリマーの例とし
ては、ゼラチン、その誘導体、セルロース誘導体、カゼ
イン等の蛋白質やデンプン等の多糖類の如き天然物やそ
の誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、アクリルアミド重合体の如き水溶性ポリマー、ビニ
ル系ラテックス、ウレタン系ラテックスの如きポリマー
ラテックスなどがあげられる。
【0031】好ましく用いうる疎水性ポリマーの例とし
ては、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、エチルセ
ルロース、セルロースアセテート、ポリスチレン、ポリ
酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩
化ビニル・酢酸ビニルコポリマー、エチレン・酢酸ビニ
ルコポリマー、塩化ビニル・酢酸ビニル・マレイン酸タ
ーポリマー、エステルガムの如きロジン誘導体などがあ
げられる。その他、種々のポリマーも用いうる(米国特
許明細書第3062674号、同第3142586号、
同第3143388号、同第3220844号、同第3
287289号、同第3411911号など)。
【0032】低温定着性、ないし短時間定着性の点より
は、アクリル系樹脂の併用が好ましい。そのアクリル系
樹脂としては、アクリル酸やメタクリル酸の如き酸系モ
ノマー、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、メタクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸イソブチルの如きエステル系モノマー
などを用いてなる単成分系樹脂や、複成分系樹脂(共重
合体)、あるいは前記モノマーにエチレン、スチレン、
酢酸ビニル、塩化ビニル、ブチレン、イソブチレン、ブ
タジエンの如きビニル系モノマーを20重量%以下、就
中15重量%、特に10重量%以下併用した共重合体系
のものなどがあげられる。バインダ機能等の点より好ま
しく用いうるアクリル系樹脂は、重量平均分子量が5万
〜55万、就中10万〜50万、特に20万〜40万の
ものである。
【0033】着色剤と熱溶融性バインダの使用割合は、
耐熱性印刷基材とのコントラストや熱転写圧着性などに
より適宜に決定されるが、一般には熱溶融性バインダ1
00重量部あたり50〜1000重量部、就中80〜8
00重量部、特に100〜500重量部の着色剤が用い
られる。
【0034】上記した耐熱性、耐擦過性、耐溶剤性等の
耐薬品性に優れる熱転写パターンの形成に好ましく用い
うる熱定着性インクは、前記のインク成分、すなわち着
色剤と熱溶融性バインダに加えて、硬化又は未硬化の紫
外線硬化系樹脂を併用することにより得ることができ
る。その紫外線硬化系樹脂や光重合開始剤としては、上
記のインク受容層で例示したものなどがあげられ、その
配合割合は上記に準じることができる。
【0035】なおインクないし熱定着性インクには、耐
熱性樹脂を含有させることもできる。インクへの耐熱樹
脂の配合は、パターンの定着性の向上などに有効であ
る。用いる耐熱樹脂としては、上記の耐熱性印刷基材で
例示したものなどがあげられ、その配合量はワックス、
ポリマー又は紫外線硬化系樹脂と同量以下が好ましい。
【0036】インクないし熱定着性インクの調製は例え
ば、1種又は2種以上の各インク形成成分を使用目的等
に応じた適宜な配合割合でロールミル等の適宜な混練機
にて加熱混合するか、必要に応じ溶媒を用いて例えばロ
ールミルやポットミル等の適宜な混練機で混合する方式
などによりペースト状等の流動物を形成する方法などに
より行うことができる。
【0037】インク形成成分の混合に際しては適宜な方
式を採ることができ、例えばインク形成成分を一括混合
する方式、あるいはインク形成成分を適宜に組分けして
用いる方式などがあげられる。後者の組分け方式は、熱
転写方式等によるパターン形成に供する印字リボンの如
きインクシートを形成する場合などに種々の利点を発揮
する。
【0038】前記のインクシートは例えば、塗布方式、
含浸方式等によりインクないし熱定着性インクをフィル
ムや布等からなる支持基材に保持させることにより形成
できるが、その場合、熱転写用等として好ましく用いう
る熱定着性インクによるインクシートは、硬化又は未硬
化の紫外線硬化系樹脂からなるコート層を、熱溶融性バ
インダと着色剤を成分とするインク層と支持基材の間に
配置したものである。
【0039】前記した、インク層と支持基材の間にコー
ト層を配置したインクシートの例を図4、図5に示し
た。21がコート層、22がインク層、5が支持基材で
ある。かかる構造のインクシートとすることにより、図
6、図7に例示の如く、熱溶融性バインダと着色剤を成
分とするインク層22の上に、硬化又は未硬化の紫外線
硬化系樹脂からなる層をコート層21として有するパタ
ーン層2を効率よく、かつ安定して同時に形成すること
ができる。
【0040】前記のインク層−支持基材間にコート層を
有する構造のインクシートの形成は、例えば支持基材に
硬化又は未硬化の紫外線硬化系樹脂からなるコート層を
設けたのち、そのコート層の上に必要に応じ他の介在層
を介してインク層を付設する方式などにより行うことが
できる。
【0041】なお熱定着性インクに耐熱樹脂を配合しう
ること、従って形成されるパターンが耐熱樹脂を含有し
うることを上記したが、その場合、前記のインク層と支
持基材の間にコート層を有するインクシートにあって
は、かかる耐熱樹脂はコート層とインク層の両方又は一
方に配合されていてよい。パターンの定着性等の点より
は、少なくともコート層に耐熱樹脂を含有させたものが
有利である。
【0042】インク層の厚さは、0.2〜5μmが一般
的であり、就中0.4〜4.5μm、特に0.8〜3.
5μmが好ましい。その厚さが0.2μm未満では隠蔽力
に乏しい場合があり、5μmを超えるとインク層を剪断
して良好に熱転写できず良好なパターンが形成できない
場合がある。
【0043】またコート層の厚さは、0.05〜3μm
が一般的であり、就中0.08〜2.5μm、特に0.
1〜2μmが好ましい。その厚さが0.05μm未満では
形成パターンが耐熱性、耐溶剤性等の耐薬品性、耐擦過
性に乏しい場合があり、3μmを超えるとそれをインク
層と共に剪断して良好に熱転写できず良好なパターンが
形成できない場合がある。
【0044】なおインクシートにおける支持基材として
は、ポリエステル、ポリイミド、フッ素樹脂等のプラス
チックフィルム、ポリアミドやポリエステル等の繊維か
らなる布などの通例のものを用いてよい。インク層ない
しコート層の密着性の向上には支持基材をワックス等で
アンダーコーティング処理する方式が有効である。
【0045】上記の図4、図5において51はスッティ
キング防止層、また図5における52は易剥離層であ
り、これらは必要に応じて設けられる。スッティキング
防止層は、熱転写方式等によるプリント時にインクシー
トがスッティキングすることの防止を目的に支持基材の
裏面(インク層を有しない側)に設けられる。易剥離層
は、熱転写方式等によるプリント時にインク層等のパタ
ーン形成成分が支持基材より剥がれやすくすることを目
的に、コート層と支持基材の間、すなわち支持基材にお
けるインク層等の付設側表面に設けられる。また本発明
においては、熱転写方式等によるプリント時にインク層
等のパターン形成成分を被着体に確実に転写付着させる
ことを目的にインク層側の表面に易転写層を設けること
もできる。
【0046】なお前記のスッティキング防止層、易剥離
層、易転写層は、公知の薬剤を用いて従来に準じ形成し
てよい。ちなみにスッティキング防止層形成薬剤の例と
しては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ニトロセ
ルロース、ポリエステル、アクリル樹脂などがあげられ
る。易剥離層形成薬剤の例としては、ワックス、ステア
リン酸亜鉛、塩素化ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリイソ
ブチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセター
ル、アクリル樹脂などがあげられる。また易転写層形成
薬剤の例としては、インク層の形成成分として例示した
ものなどがあげられ、熱溶融性バインダの含有率を多く
した組成が好ましい。
【0047】本発明において耐熱性印刷基材の無機粉末
層、ないしその上のインク受容層に付与するパターンは
任意である。印字パターン、絵柄パターン、バーコード
パターンなどの任意なパターンを付与してよい。またパ
ターンの形成方式も任意であり、パターン形成マスクを
介した塗布方式、XYプロッタやワイヤドット型、イン
パクト型等のプリンタを介した形成方式などの適宜な形
成方式を採りうるが、本発明において好ましく適用しう
る方式は熱転写方式である。
【0048】特に、熱転写プリンタとインクシートを介
したパターン形成方式は、適宜なパターンの形成効率や
臨機なラベル発行性などの点より好ましい。なお識別ラ
ベルを形成する場合などには、耐熱性印刷基材とインク
パターンとに良好なコントラスト、ないし色調の相違が
形成されるようにすることが好ましい。またラベルは、
耐熱性印刷基材を被着体に取り付けた後、その耐熱性印
刷基材にパターンを付与して形成することもできる。
【0049】耐熱性、耐溶剤性等の耐薬品性及び耐擦過
性などの点より、本発明の好ましいラベルは、耐熱性印
刷基材のインク受容層又は/及び熱定着性インクにより
付与したパターンにおける紫外線硬化系樹脂が紫外線で
硬化処理されたものであるが、その硬化処理は、例えば
半田フローや薬品洗浄等の工程などに供される前の適宜
な段階で行うことができる。
【0050】従って当該硬化処理は、耐熱性印刷基材に
パターンを付与する前にそのインク受容層又は/及び熱
定着性インクないしコート層に対して予め施すこともで
きるし、耐熱性印刷基材にパターンを付与した後、従っ
てラベル形成後に、そのインク受容層又は/及び付与パ
ターンに対して施すこともできる。また、ラベル形成後
に硬化処理する場合にあっても、ラベルを被着体に取付
ける前後の適宜な段階で行うことができる。
【0051】なお、ラベル形成後に硬化処理する場合
で、インク受容層を有する耐熱性印刷基材を用いた場合
における当該インク受容層の硬化処理は、付与パターン
に対する硬化処理と同時であってもよいし、パターンを
付与する前に行ってもよい。硬化処理に用いる紫外線源
としては、適宜なものを用いることができ、高圧水銀
灯、キセノンランプ、水銀蒸気ランプ、炭素アークなど
の汎用紫外線源のいずれも用いうる。
【0052】上記のように必要に応じて形成ラベル、な
いしその付与パターンを紫外線でアフターキュアして形
成した、紫外線硬化系樹脂からなるトップコート層で被
覆された状態のパターンは、耐熱性、耐擦過性、耐溶剤
性等の耐薬品性に格別に優れており、インク受容層を有
する耐熱性印刷基材を用いた場合にはその特性により優
れている。従って市販の熱転写プリンタ等にてトップコ
ート層付きのパターンを同時に、かつ臨機に形成できて
インクパターン上に被覆テープ層を別途にラミネートす
る必要を回避できる。
【0053】本発明の耐熱性印刷基材又はラベルには、
必要に応じ被着体に取り付けるための粘着層を設けるこ
とができる。粘着層は、耐熱性印刷基材又はラベルを被
着体に取り付けるまでの適宜な段階で設けることがで
き、従って耐熱性印刷基材にパターンを付与してラベル
とする前に予め設けることもできるし、ラベルとしたの
ちに設けることもできる。
【0054】粘着層の形成には、適宜な粘着性物質を用
いることができ、一般にはゴム系粘着剤、アクリル系粘
着剤、シリコーン系粘着剤、ビニルアルキルエーテル系
粘着剤、ポリビニルアルコール系粘着剤、ポリビニルピ
ロリドン系粘着剤、ポリアクリルアミド系粘着剤、セル
ロース系粘着剤などの有機系のものが用いられる。
【0055】耐熱性印刷基材ないしラベルへの粘着層の
付設は、カレンダーロール法等の圧延方式、ドクターブ
レード法やグラビアロールコータ法等のシート形成方式
などの適宜な方式でセパレータ上に粘着層を形成してそ
れを移着する方法などの適宜な方式で行ってよい。付設
する粘着層の厚さは、使用目的に応じて決定でき一般に
は1〜500μm、就中2〜300μm、特に3〜100
μmとされる。なお設けた粘着層に対しては、それを被
着体に仮着するまでの間、セパレータ等で被覆して汚染
等を防止することが好ましい。
【0056】本発明の耐熱性印刷基材ないしラベルは、
例えば陶磁器、ガラス製品、セラミック製品、金属製
品、琺瑯製品、樹脂製品、木材製品等の種々の物品への
バーコード等からなる識別マークの付与、あるいはその
他のパターン付与などの種々の目的に好ましく用いう
る。特に実装工程に供するプリント回路基板の如く加熱
処理や溶剤による洗浄工程、その払拭工程を経る必要の
ある被着体の商品管理等に好ましく用いうる。なお被着
体は、平板形態や容器形態などの任意な形態をしていて
よい。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、熱転写プリンタにても
掠れ等を生じることなく鮮明なパターンを高密度に付与
でき、かつ任意なパターンを臨機に付与できて必要なラ
ベルを随時に発行することができる。また紫外線硬化系
樹脂を用いたインク受容層や熱定着性インクによる場合
には、耐熱性、耐擦過性、耐溶剤性等の耐薬品性に格別
に優れる熱転写パターンを形成でき、その熱転写パター
ンが半田フローや溶剤洗浄、その払拭処理で消失せず、
パターンの温存性に優れている。
【0058】
【実施例】
実施例1 チタニア50部(重量部、以下同じ)、炭酸カルシウム
30部、タルク20部、ポリメタフェニレンイソフタル
アミド30部、及び軟化点250℃の熱可塑性ポリイミ
ド10部をN,N−ジメチルアセトアミド185部と共
にロールミルで均一に混練してペーストとし、それをド
クターブレード法にて厚さ50μmのポリイミドフィル
ムの片面にキャスティングし、乾燥させて厚さ10μ
m、表面粗さ(Ra)0.05μmの無機粉末層を設け、
他面にアクリル酸2−エチルヘキシル系共重合体を主成
分とする厚さ30μmのアクリル系粘着層を付設し、そ
れをセパレータで被覆保護して耐熱性印刷基材を得た。
【0059】一方、炭素数が20前後のパラフィンワッ
クス40部、カルナバワックス40部、エチレン・酢酸
ビニル共重合体10部、アミドワックス10部をトルエ
ン200部でロールミルにて均一に混合し、その均一分
散物をグラビア塗工機にてスティキング防止層付きの厚
さ6μmのポリエステルフィルムの背面に0.5μmの厚
さで塗布し乾燥後、その上に厚さ2μmのインク層を設
けてインクシートを得た。そのインクには、カーボン1
00部、パラフィンワックス20部、カルナバワックス
20部、エチレン・酢酸ビニル共重合体10部、四フッ
化エチレン樹脂50部をトルエン200部でロールミル
にて均一に混合したものを用いた。
【0060】次に、前記の耐熱性印刷基材の無機粉末層
に、市販の熱転写式バーコードプリンタ(デュラプリン
タSR、以下同じ)を介し前記のインクシートを用いて
バーコードパターンを形成し、ラベルを得た。
【0061】実施例2 チタニア100部とポリエーテルイミド75部をN,N
−ジメチルアセトアミド185部と共にロールミルで均
一に混練してペーストとし、それをドクターブレード法
にてセパレータ上にキャスティングし乾燥させて得た厚
さ75μm、印刷側の表面粗さ(Ra)0.05μmの白
色ポリエーテルイミドフィルム(無機粉末層)の片面
に、厚さ5μmのインク受容層を設け、他面にアクリル
酸ブチル系共重合体を主成分とする厚さ20μmのアク
リル系粘着層を付設し、それをセパレータで被覆保護し
て耐熱性印刷基材を得た。なお前記のインク受容層は、
ビスフェノールA型液状エポキシ樹脂100部とアリル
ジアゾニウム塩3部をメチルエチルケトン100部にデ
ィスパーにて溶解させた液をドクターブレード法にてキ
ャスティングし乾燥させて形成した。
【0062】一方、ビスフェノールA型液状エポキシ樹
脂100部とアリルジアゾニウム塩3部をメチルエチル
ケトン100部にディスパーにて溶解させた液を、グラ
ビア塗工機にてスティキング防止層及び易剥離層付きの
厚さ6μmのポリエステルフィルムの背面に0.8μmの
厚さで塗布し乾燥後、その上に実施例1に準じた厚さ2
μmのインク層を設けて熱定着性インク層を有するイン
クシートを得た。
【0063】次に、前記の耐熱性印刷基材におけるイン
ク受容層に、市販の熱転写式バーコードプリンタを介し
前記のインクシートを用いてバーコードパターンを形成
し、それを紫外線照射炉にて350mJ/cm2で処理して
ラベルを得た。
【0064】比較例1 印字面の表面粗さ(Ra)が0.5μmで厚さが50μm
の白色ポリイミドフィルムの裏面に実施例1に準じて粘
着層を設けたのち、印字側表面に市販のワックス系イン
クシートを用いて実施例1に準じバーコードパターンを
形成し、ラベルを得た。
【0065】比較例2 印字面の表面粗さ(Ra)が0.3μmで厚さが50μm
の白色ポリエーテルイミドフィルムの裏面に実施例1に
準じて粘着層を設けたのち、印字側表面に市販の樹脂系
熱定着性インクタイプのインクシートを用いて実施例1
に準じバーコードパターンを形成し、ラベルを得た。
【0066】評価試験 実施例、比較例で得たラベルにおいて、種々の線幅で印
字した場合の外観を以下の基準で判定した。 ○:掠れ等が全くなくて鮮明なパターンである場合 △:所々に掠れが認められるが判読は可能な場合 ×:掠れ等のため判読できない場合
【0067】前記の結果を次表に示した。
【0068】なお実施例2で得たラベルにおいては、セ
パレータを剥がしてその粘着層を介しガラス・エポキシ
基板に圧着し、アセトン、トルエン、トリクロロエタ
ン、フロン−113、HCFC系溶剤、又はクリンスル
−750H(商品名、花王社製)からなる溶剤を含浸さ
せた不織布でラベルのパターン面を払拭した場合にも、
何の変化もなくパターンは良好な残存状態を示した。ま
たラベル圧着のガラス・エポキシ基板を260℃、5秒
間の条件で半田工程においた場合にも、何の変化もなく
パターンは良好な残存状態を示した。
【0069】さらに、実施例2で得たラベルを圧着した
ガラス・エポキシ基板を上記に準じて半田工程においた
のちそれを溶剤を含浸させた不織布でラベルのパターン
面を払拭してパターンの残存状態を調べたところ、いず
れの溶剤を用いた場合にもパターンに変化はなかった。
従って半田工程での加熱や溶剤による処理でインク成分
や無機粉末層が溶出、分解することがなく付与パターン
が良好に温存されてラベル機能を維持することがわか
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル例の断面図
【図2】他の耐熱性印刷基材例の断面図
【図3】さらに他の耐熱性印刷基材例の断面図
【図4】熱定着性インク例の断面図
【図5】他の熱定着性インク例の断面図
【図6】他のラベル例の断面図
【図7】さらに他のラベル例の断面図
【符号の説明】
1:耐熱性印刷基材(無機粉末層) 11:無機粉末層 12:耐熱補強基材 13:インク
受容層 2:パターン層 3:粘着層 4:被着体
フロントページの続き (72)発明者 岡崎 功到 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 伊藤 栄聡 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 倉本 盈夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 本田 誠 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリアミド又はポリイミドの少な
    くとも1種をバインダに用いて無機粉末をシート状に保
    形してなる、Raに基づく表面粗さが0.01〜0.2
    μmの無機粉末層を有することを特徴とする耐熱性印刷
    基材。
  2. 【請求項2】 無機粉末層の上に、硬化又は未硬化の紫
    外線硬化系樹脂を成分とするインク受容層を有する請求
    項1に記載の耐熱性印刷基材。
  3. 【請求項3】 無機粉末層が柔軟な耐熱補強基材と複合
    されてなる請求項1又は2に記載の耐熱性印刷基材。
  4. 【請求項4】 粘着層を有する請求項1〜3に記載の耐
    熱性印刷基材。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の耐熱性印刷基材に
    おける無機粉末層又はその上のインク受容層にインクパ
    ターンを設けたことを特徴とするラベル。
  6. 【請求項6】 インクパターンが熱溶融性バインダと着
    色剤を成分とするインク層の上に、硬化又は未硬化の紫
    外線硬化系樹脂を成分とするコート層を有する熱定着性
    インクの熱転写パターンからなる請求項5に記載のラベ
    ル。
JP31917394A 1994-11-28 1994-11-28 耐熱性印刷基材及びラベル Pending JPH08150680A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010121016A3 (en) * 2009-04-15 2011-03-24 Octi Tech Limited, LLC Ceramic article imaging process and materials

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010121016A3 (en) * 2009-04-15 2011-03-24 Octi Tech Limited, LLC Ceramic article imaging process and materials
GB2481562A (en) * 2009-04-15 2011-12-28 Octi Tech Ltd Llc Ceramic article imaging process and materials

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