JPH0673982B2 - 熱転写インクシート - Google Patents

熱転写インクシート

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JPH0673982B2
JPH0673982B2 JP63255516A JP25551688A JPH0673982B2 JP H0673982 B2 JPH0673982 B2 JP H0673982B2 JP 63255516 A JP63255516 A JP 63255516A JP 25551688 A JP25551688 A JP 25551688A JP H0673982 B2 JPH0673982 B2 JP H0673982B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔目次〕 概要 産業上の利用分野 従来の技術(第2図) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(第1図) 作用 実施例 (a)一実施例の説明 (b)他の実施例の説明 (c)別の実施例の説明 発明の効果 〔概要〕 繰り返し転写して用いることができる熱転写インクシー
トに関し、 中間接着層が、製造時に粘着性或いは接着性を発揮せ
ず、インク層を塗布した後のインクシートとしては良好
な柔軟性及び接着特性を発揮することを目的とし、 基材上に、中間接着層と、熱転写インク層とを順次積層
して構成した、繰り返し転写使用可能な熱転写インクシ
ートにおいて、該中間接着層は、ガラス転移点が室温よ
り高い第1のポリエステル樹脂と、ガラス転移点が室温
より低い第2のポリエステル樹脂との混合物を含む。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、繰り返し転写して用いることができる熱転写
インクシートに関し、特に基材とインク層とを接着する
中間接着層を改良した繰り返し使用可能な熱転写インク
シートに関する。
熱転写記録装置は、サーマルヘッドと用紙間に熱転写イ
ンクシートを設け、サーマルヘッドの印加熱によって熱
転写インクシートの熱転写インクを溶解又は昇華させ
て、用紙に転写するものである。
近年、この熱転写インクシートとして、1回でインク層
を消費してしまうワンタイム熱転写インクシートに代わ
って、繰り返し使用可能な熱転写インクシートが市場に
提供されている。
係る繰り返し使用可能な熱転写インクシートでは、イン
ク層との十分な接着性を保ちつつ、製造時にこの接着性
による悪影響がないものが望まれている。
〔従来の技術〕
第2図は従来技術の説明図である。
繰り返し使用可能な熱転写インクシートは、第2図
(A)に示すように、ポリエステル樹脂より成る基材1
上に中間接着層2を形成し、この中間接着層2上に熱転
写インク層3を形成し、構成される。
熱転写インクシートの基材1側には、サーマルヘッドhd
が、熱転写インク層3側には、用紙PPが位置され、サー
マルヘッドhdの加熱によって熱転写インク層3のインク
材が滲み出し、転写が行われる。
この繰り返し使用可能な熱転写インクシートとしては、
特許出願公開昭57-105382号公報等には、中間接着層2
として樹脂及び無機材料からなる微粉末より成るものが
開示されており、又熱転写インク層3として、脂肪酸ア
ミド及びパラフィンワックスより成る低融点材と、染料
と、充填材のカーボンブラックを、有機溶剤を用いて塗
布乾燥させたものが、特許出願公開昭56-89984号公報、
特許出願公開昭57-160691号公報、特許出願公開昭59-16
5692号公報などに開示されている。
この中間接着層2は、繰り返し使用可能な熱転写インク
シートに不可欠の構成要素である。
すなわち、この中間接着層2は、基材1とインク層3を
強固に接着させることにより、従来の1回でインク層を
消費してしまうワンタイム熱転写インクリボンのような
インク層の剥がれを防止し、インク層中の充填材の隙間
から徐々に染料及びワックスからなるインク材のみが滲
み出し、転写していくことにより、良好な繰り返し印字
を可能としている。
従って、中間接着層2に対して、実際の印字時に考えら
れる10℃〜35℃(冬季〜夏季)の環境条件内において、
良好な柔軟性及び接着特性が要求される。
このため、特許出願公開昭60-49998号公報、特許出願公
開昭61-74892号公報等では、中間接着層2の材料とし
て、インク層材料である脂肪酸アミドワックスと相溶性
あるいは接着力のあるポリアミド樹脂と、上記基材1と
接着力のあるポリエステル樹脂の混合材を用いること
で、インク層と基材との両方に対して接着強度を大とし
たものが提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、熱転写インクシートを製造するには、第2図
(B)に示すように、ロール状の基材1を繰り出し、塗
工機4で中間接着層2を有機溶剤を用いて塗工し、乾燥
したのち巻き取る。
続いて、ロール状の中間接着層2を塗工した基材1を再
び繰り出し、インク層3を塗工機4で有機溶剤を用いて
塗工し、乾燥させた後、巻き取る。
このようにして2段の製造工程を経て、繰り返し使用可
能な熱転写インクシートを得ていた。
このような製造工程において、第1段の工程である中間
接着層2を塗工乾燥した基板1をロール状に巻きとった
のち、この巻きとった基材を繰り出す際に、中間接着層
2の粘着力が大であると、中間接着層2が巻きの内側の
基材1と粘着(ブロッキングという)してしまう障害が
生じる。
この問題を製造工程で補うには、中間接着層を塗工・乾
燥した後、直ちにインク層を塗工・乾燥する製造方法が
考えられる。
しかし、この方法では、製造装置を2台要するのに加え
て、組成、使用溶剤及び厚さの異なる2種の層を同一速
度で製造するという困難な必要性が生じ、装置コスト
上、装置の維持管理及び製造条件の調整等を勘案する
と、得策でない。
このように、中間接着層2の構成材料として、ポリエス
テル樹脂を用いることは、ポリエステルフィルムベース
1との良好な接着性に加えて、溶剤への溶解性、他の樹
脂との相溶性も良好であり、接着性、柔軟性及び製造性
に対して極めて有効な樹脂材料であることは、前記従来
の技術の公知例からみても明らかである。
しかしながら、従来は中間接着層2に、ポリエステル樹
脂を一種類しか用いていないため、ガラス転移点の低い
ポリエステル樹脂を用いると、ブロッキングが生じ、逆
にガラス転移点の高いポリエステル樹脂を用いると、低
温環境下でインク層が剥がれ易く、繰り返し使用が困難
であるという問題が生じていた。
従って、本発明は、中間接着層が、製造時に粘着性或い
は接着性を発揮せず、インク層を塗布した後のインクシ
ートとしては、良好な柔軟性及び接着特性を発揮するこ
とのできる熱転写インクシートを提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明の原理図である。
本発明は、第1図に示すように、基材1上に、中間接着
層2と、熱転写インク層3とを順次積層して構成した、
繰り返し転写使用可能な熱転写インクシートにおいて、
該中間接着層2は、ガラス転移点が室温より高い第1の
ポリエステル樹脂と、ガラス転移点が室温より低い第2
のポリエステル樹脂との混合物を含むものである。
〔作用〕
ポリエステル樹脂として、室温より低いガラス転移温度
を有するものを用いた場合、低温環境におけるインクシ
ートの柔軟性が高く、10℃程度の冬季の室内において
も、基材1よりの中間接着層2及びインク層3の膜剥が
れが発生することなく、良好な繰り返し印字が可能とな
る。その反面インクシート製造におけるブロッキングの
問題が生じる。
一方、室温より高いガラス転移温度を有するポリエステ
ル樹脂を用いた場合、塗工工程におけるブロッキングの
問題を生じることはないが、低温環境におけるインクシ
ートの柔軟性が低く、基材から、中間接着層及びインク
層の膜剥がれが初期の印字で発生してしまい、繰り返し
使用に耐えられない。
そこで、室温よりガラス転移点の高いポリエステル樹脂
と、室温よりガラス転移点の低いポリエステル樹脂を混
合して、中間接着層形成材料であるポリエステル樹脂を
形成することにより、中間接着層の基材への塗工工程に
おけるブロッキングの問題を解決し、且つ低温環境にお
けるインクシートの柔軟性が高い熱転写インクシートを
実現した。
〔実施例〕
(a)一実施例の説明 中間接着層2として、基材1との接着のために、ガラス
転移点Tgが−20℃のポリエステル樹脂(日立化成ポリマ
ー製)と、ガラス転移点Tgが67℃のポリエステル樹脂
(東洋紡績製)を、重量比で(Tg=−20℃):(Tg=67
℃)=25:75に混合したポリエステル樹脂を48重量部
と、下記インク層材料の内、主たる構成材料であるウレ
タン結合を有するワックス(ウレタンワックス)と接着
性のある塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂(日本化薬
製)を15重量部及び中間接着層の帯電防止のためのカー
ボンブラック(日本化薬製)を15重量部の組成とした。
そして、これをトルエン;メチルエチルケトン=2:8
(容量比)の混合有機溶剤を用いて、幅210mm、厚さ6
μmのポリエステル樹脂フィルム1に塗布形成し、乾燥
後1kg・cmのトルクにて、1インチのコアに巻き取っ
た。
得られた乾燥膜厚は1μmであった。
室温にて7日放置したのち、上記中間接着層を形成した
基材を手で容易に繰り出すことができた。
さらにこの中間接着層2の上に、インク層3として、ウ
レタンワックス(日本油脂製)10重量部、エステルワッ
クス(三菱化成工業製)1重量部、パラフィンワックス
(日本精蝋製)5重量部、染料(日本化薬製)5重量
部、及び充填材であるカーボンブラック(日本化薬製)
の微粉末2重量部とを、アセトン等のケトン系有機溶剤
に溶解分散したインク塗液を塗布乾燥し、更に周知の溶
融及び冷却固化を施すことにより厚さ7μmのインク層
3を形成し、繰り返し転写可能な熱転写インクシート4
を得た。
このようにして形成した熱転写インクシートを、環境温
度5℃の試験室内で、記録エネルギ35mJ(ジュール)/
mm2にて、シートの同一箇所を繰り返し印字転写した結
果、初期(1回目)濃度1.0(OD)、5回目/1回目濃度
比50%の良好な繰り返し特性を示した。なお、得られた
インクシートの室温での転写特性は、初期(1回目)濃
度1.0(OD)、5回目/1回目濃度比60%の繰り返し特性
であった。
ここで、室温での繰り返し5回目の濃度は0.6(OD)、
低温での繰り返し5回目の濃度は0.5(OD)であり、そ
の差は0.1(OD)であった。
印字濃度0.5〜1.0(OD)程度での濃度差0.1(OD)は、
0.3mm程度の線幅で構成される24ドットの熱転写記録で
の文字パターンにおいて、差として感じられる限界の濃
度差である。
したがって、初期濃度1.0(OD)の場合、室温と低温で
の繰り返し特性(5回目/1回目濃度比)の低下は10%が
許容範囲であり、上記結果は、この範囲を満たしてい
る。
上記実施例について、中間接着層2の組成に更に詳細な
検討を加えるために、まずポリエステル樹脂1種のみで
の特性評価を行った。
幅210mm、厚さ6μmのポリエステル樹脂フィルム1上
に、以下の表に示す種々のTgを有するポリエステル樹脂
48重量部と、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂(日本
化薬製)15重量部及びカーボンブラック(日本化薬製)
15重量部を、トルエン:メチルエチルケトン=2:8(容
量比)の混合有機溶剤を用いて厚さ1μmで塗布形成
し、ブロッキング特性の評価を行った。
更に、この中間接着層2の上に、上記のインク層3を塗
工し、繰り返し転写可能な熱転写インクシートを形成
し、環境温度25℃及び5℃の試験室内で、記録エネルギ
35mJ/mm2にて、シートの同一箇所を繰り返し印字転写し
た。
この結果を第1表に示す。
尚、第1表のブロッキング特性の評価は、まず、中間接
着層を塗布・乾燥後1kg・cmのトルクにて1インチのコ
アに巻取る。
次に、室温にて7日放置後、中間接着層2を形成した基
材1を繰り出し、評価した。
この結果より、室温環境下(25℃)と低温環境下(5
℃)での繰り返し性能を示す5回目/1回目濃度比の傾向
をみることにより、低温環境下での柔軟性をみることが
できる。すなわち、低温環境下での柔軟性の乏しいイン
クシートの場合、繰り返しの初期の段階で膜剥がれ等に
より、基材から中間接着層及びインク層が剥がれ、結果
として繰り返し性能が著しく低下して現れるのである。
Tgが4℃以下のポリエステル樹脂は、室温環境下(25
℃)と低温環境下(5℃)での繰り返し性能の差が5%
以下と小さく、低温環境下での中間接着層の柔軟性が良
いことが理解できる反面、ブロッキング特性が著しく悪
く、製造工程での障害が大きい。
逆に、Tgが45℃以上のポリエステル樹脂は、良好なブロ
ッキング特性を示す反面、繰り返し性能の差が35%以上
と大きく、低温環境下でのインクシートの柔軟性に乏し
いという結果であった。
また、Tgが25℃のポリエステル樹脂では、低温環境下で
の柔軟性と、ブロッキング特性のいずれも満足する特性
を得られなかった。
したがって、Tgが1種類のポリエステル樹脂だけでは、
中間接着層の基材への塗工工程においていわゆるブロッ
キングの問題を生じず、且つ低温環境におけるインクシ
ートの柔軟性が高い熱転写インクシートを得ることがで
きないことが明らかとなった。
次に、上記結果に基づき、このポリエステル樹脂を、ブ
ロッキング特性のみが良好である、室温よりガラス転移
点の高いポリエステル樹脂と、柔軟性のみが良好であ
る、室温よりガラス転移点の低いポリエステル樹脂との
混合物で形成することにより、中間接着層の基材への塗
工工程においていわゆるブロッキングの問題を生じず、
かつ低温環境におけるインクシートの柔軟性が高い熱転
写インクシートを得ることを検討した。
上記第1表の検討で最も柔軟性が良好であったTgが−20
℃のポリエステル樹脂(日立化成ポリマー製)と、上記
第1表の検討で最もブロッキング特性が良好であったTg
が67℃のポリエステル樹脂(東洋紡績製)を以下の第2
表の構成比率にて混合した樹脂を48重量部と、塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合樹脂(日本化薬製)15重量部およ
び中間接着層の帯電防止のためのカーボンブラック(日
本化薬製)15重量部を、トルエン:メチルエチルケトン
=2:8(容量比)の混合有機溶剤を用いて厚さ1μmで
塗布形成し、ブロッキング特性の評価を行った。
更に、この中間接着層を用いて、上記のインク層を塗工
し、繰り返し転写可能な熱転写インクシートを形成し、
環境温度25℃及び5℃の試験室内で、記録エネルギ35mJ
/mm2にて、シートの同一箇所を繰り返し印字転写した。
結果を第2表に示す。
前述と同様に、室温環境下(25℃)と低温環境下(5
℃)での繰り返し性能を示す5回目/1回目濃度比の傾向
をみることにより、低温環境下での柔軟性をみることが
できる。Tgが67℃のポリエステル樹脂単独の場合は、ブ
ロッキング特性は良好な反面、室温環境下(25℃)と低
温環境下(5℃)での繰り返し性能の差が40%と大き
く、低温環境下での中間接着層の柔軟性が悪く、一方、
Tgが−20℃のポリエステル樹脂単独の場合は、繰り返し
性能の差がなく、低温環境下での中間接着層の柔軟性が
良好な反面、ブロッキング特性が著しく悪く、製造工程
で障害の大きいことは前述の通りである。
この検討の結果、本実施例に用いたTg=−20℃のポリエ
ステル樹脂(日立化成ポリマー製)と、Tg=67℃のポリ
エステル樹脂(東洋紡績製)との混合においては、Tg=
−20℃のポリエステル樹脂と、Tg=67℃のポリエステル
樹脂の混合比は50/50〜15/85の範囲が、ブロッキング特
性が良好で、かつ繰り返し性能の差が20%以下であり、
特に25/75が、接着性、柔軟性及び製造性のいずれに対
しても良好であることが明らかとなった。
(b)他の実施例の説明 更に、他の組み合わせを考えるべく、Tgが4℃のポリエ
ステル樹脂(東洋紡績製)と、Tgが67℃のポリエステル
樹脂(東洋紡績製)を以下の第3表の構成比率にて混合
した樹脂を48重量部と、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
樹脂(日本化薬製)15重量部及びカーボンブラック(日
本化薬製)15重量部を、トルエン:メチルエチルケトン
=2:8(容量比)の混合有機溶剤を用いて厚さ1μmで
塗布形成し、ブロッキング特性の評価を行った。
更に、この中間接着層を用いて、上記のインク層を塗工
し、繰り返し転写可能な熱転写インクシートを形成し、
環境温度25℃及び5℃の試験室内で、記録エネルギ35mJ
/mm2にて、シートの同一箇所を繰り返し印字転写した。
結果を第3表に示す。
この検討の結果、本実施例に用いたTgが4℃のポリエス
テル樹脂(東洋紡績製)とTgが67℃のポリエステル樹脂
(東洋紡績製)との混合においては、Tgが4℃のポリエ
ステル樹脂とTgが67℃のポリエステル樹脂の混合比は50
/50〜25/75の範囲で、ブロッキング特性が良好であり、
かつ繰り返し性能の差が20%以下であり、特に35/65
が、接着性、柔軟性及び製造性のいずれに対しても良好
であることが明らかとなった。
以上の検討結果から、ポリエステル樹脂を単独で評価し
た場合における、ブロッキング特性のみが良好なポリエ
ステル樹脂と、柔軟性のみが良好なポリエステル樹脂と
を混合して中間接着層に用いることにより、接着性、柔
軟性及び製造性のいずれに対しても良好な中間接着層が
得られることが明らかとなった。
(c)別の実施例の説明 上述の実施例では、Tg=67℃とTg=−20℃又はTg=4℃
との組合わせについて説明したが、他の室温より低いガ
ラス転移点のポリエステル樹脂と、室温より高いガラス
転移点のポリエステル樹脂との組合わせであってもよ
い。
又、本発明のポリエステル樹脂は温度特性を問題として
いるのであって、ガラス転移点さえ明確なら、ポリエス
テル樹脂の物質を問わない。
更に、中間接着層の他の含有物も、インク層のワックス
種類等に合わせて、種々のものを採用できる。
以上本発明を実施例により説明したが、本発明は本発明
の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明からこれ
らを排除するものではない。
〔発明の効果〕
以上説明した様に、本発明によれば、中間接着層とし
て、室温より高いガラス転移点の第1のポリエステル樹
脂と、室温より低いガラス転移点の第2のポリエステル
樹脂との混合物を含んでいるので、基材への塗工工程に
おいて生ずるいわゆるブロッキングを防止できるという
効果を奏する他に、低温環境においてもインクシートの
柔軟性が高く、繰り返し使用できるという効果の両方を
奏し、製造が容易で且つ広い温度範囲で安定に繰り返し
使用できる熱転写インクシートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理図、 第2図は従来技術の説明図である。 図中、1……基材、 2……中間接着層、 3……熱転写インク層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材(1)上に、中間接着層(2)と、熱
    転写インク層(3)とを順次積層して構成した、 繰り返し転写使用可能な熱転写インクシートにおいて、 該中間接着層(2)は、 ガラス転移点が室温より高い第1のポリエステル樹脂
    と、ガラス転移点が室温より低い第2のポリエステル樹
    脂との混合物を含むことを 特徴とする熱転写インクシート。
JP63255516A 1988-10-11 1988-10-11 熱転写インクシート Expired - Lifetime JPH0673982B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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EP89118897A EP0363929B1 (en) 1988-10-11 1989-10-11 Thermal imprint ink sheet
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