JPH08150476A - リアルタイムトラッキングセンサを用いた溶接ロボットにおける溶接ビード形状の確認方法 - Google Patents

リアルタイムトラッキングセンサを用いた溶接ロボットにおける溶接ビード形状の確認方法

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JPH08150476A
JPH08150476A JP31240094A JP31240094A JPH08150476A JP H08150476 A JPH08150476 A JP H08150476A JP 31240094 A JP31240094 A JP 31240094A JP 31240094 A JP31240094 A JP 31240094A JP H08150476 A JPH08150476 A JP H08150476A
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welding
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weld bead
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Masanao Miyawaki
正直 宮脇
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接ロボットにおいて、リアルタイムトラッ
キングと溶接ビード形状確認を同時に実施すること。 【構成】 ワークWの突合せ部の溶接を行なうロボット
に回転走査型センサを搭載し、リアルタイムトラッキン
グと溶接ビード形状確認を同時に実施する。溶接は溶接
線WLに沿って矢印方向に行なわれ、V字谷形状の突合
せ部に溶接ビードBDが形成される。トーチの先端は、
検査光ビームの回転走査の軸が通る溶接ビードBDの先
端付近にある。検査光ビームの軌跡は、ほぼV字谷形状
を円柱で切りとった形状となる。軌跡DLは、軸22の
前方で溶接線WLと点Pで交差する一方、軸22の後方
で溶接ビードWL上を横切るので、溶接ビード形状を反
映した軌跡が描かれる。点Pはその位置が検出され、ロ
ボットの位置を補正するトラッキング点とされる。溶接
ビードWL上を横切る軌跡部分を代表する点Qは、溶接
ビード形状確認用の点としてその位置が検出され、溶接
ビード形状の良否判定に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、アーク溶接を行なう
溶接ロボットにおける溶接ビード形状の確認方法に関
し、更に詳しく言えば、溶接線をリアルタイムでトラッ
キングするセンサを用いて溶接ビードの形状確認を行な
うようにした前記方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットを利用してアーク溶接(以下、
単に「溶接」と言う。)を実行する場合には、ロボット
に溶接トーチを搭載し、電源部から溶接用の電力を供給
してワークに対するアーク溶接作業を行なう方式が採用
される。その際、溶接ロボットの移動経路をより正確な
ものとするために、レーザセンサを用いたリアルタイム
トラッキング方式がしばしば用いられる。
【0003】この方式では、溶接線あるいはこれに代わ
るワーク稜線等の特徴部分(以下、トラッキング対象は
溶接線で代表させることとする。)の位置が検出光ビー
ムを用いて短周期で繰り返し検出される。検出出力は、
溶接ロボットの教示経路を補正する為に利用される。
【0004】リアルタイムトラッキング用のセンサとし
ては通常レーザセンサが用いられるが、その中でも最も
一般的に使用されているのは、直線走査型のレーザセン
サである。直線走査型のレーザセンサは、溶接トーチよ
りも溶接ロボットの進行方向側に取り付けられ、溶接線
と交差するように直線的にレーザビームを往復走査させ
る。溶接線の位置は、三角測量の原理に基づいて検出さ
れる。
【0005】ここで、レーザセンサは専らトラッキング
の為に使用されており、溶接ビードの形状確認には用い
られていない。直線走査型のレーザセンサを用いて溶接
ビードの形状確認を行なう技術も知られているが、それ
を適用した場合には、トーチよりも溶接ロボットの進行
方向側の領域のセンシングは行われない。従って、溶接
線の位置検出に基づいたリアルタイムトラッキングは実
行されない。
【0006】直線走査型のレーザセンサとは別に、レー
ザビームを円弧状に走査する回転走査型のレーザセンサ
を溶接ロボットのリアルタイムトラッキングに使用する
ことが提案されている。しかし、その場合も、溶接トラ
ッキング専用のセンサとして用いることが考えられてお
り、溶接ビードの形状確認に兼用することは未だ知られ
ていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来から、
直線走査型あるいは回転走査型のトラッキング用センサ
を用いて溶接ロボットのリアルタイムトラッキングを行
なうことによって溶接の品質を向上させることは行なわ
れているが、溶接ビードの形状を同時に検出することは
行なわれていなかった。従って、溶接部の溶け落ち等の
不良が発生していても、溶接終了後に別途行なわれる目
視等による検査の時点までこれを発見することが出来な
かった。
【0008】そこで、本願発明の目的は、このような従
来技術の問題点を解決することにある。即ち、本願発明
は、溶接ロボットにおける溶接ビードの形状確認をリア
ルタイムトラッキングと並行して行うことが出来る方法
を提供し、そのことを通して、溶接ロボットを利用して
行なわれる溶接の品質を向上させることを目指してい
る。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本願発明は、上記技術
課題を解決する為の基本的な構成として、「検査光ビー
ムを発する発光要素と、その検査光の被検面からの反射
光を受光位置を特定し得る形態で受光する受光要素とを
備え、三角測量の原理に基づいて定点から被検面上の検
査光反射点までの測距を行なう回転走査型測距センサを
溶接ロボットに搭載し、溶接トーチ位置に関して溶接ロ
ボットの進行方向側の領域と、溶接トーチ位置に関して
溶接ロボットの進行方向と反対側の領域とを通るように
検査光ビームを回転走査させ、前記溶接トーチ位置に関
して溶接ロボットの進行方向側の領域の走査によるセン
シング結果に基づいて溶接ロボットのリアルタイムトラ
ッキングの為のトラッキング点を定める一方、前記溶接
トーチ位置に関して溶接ロボットの進行方向側と反対側
の領域の走査によるセンシング結果に基づいて溶接ビー
ド形状の良否判定を行なうことを特徴とするリアルタイ
ムトラッキングセンサを用いた溶接ロボットにおける溶
接ビード形状の確認方法」を提案したものである。
【0010】また、溶接ビード形状の異常が検出された
場合に警報を発する為に、上記基本構成において、「前
記溶接ビード形状の良否判定結果が、溶接ビード形状の
異常を表わすものであった場合に、アラーム信号を生成
するという要件課したものである。
【0011】更に、前記検査光ビームの回転走査範囲に
ついて、トラッキング点と溶接ビード形状判定の為の測
距データを確実に得る為に、「360°」あるいは「3
60°に回転走査駆動用モータの加減速に要する角度分
を加えた範囲」と言う限定を課した構成を併せて提案し
たものである。
【0012】
【作用】本願発明は、リアルタイムトラッキング用のセ
ンサとして、検出光ビームを円弧状に走査する回転走査
型のセンサを使用する。このようなセンサの代表的なも
のは、検出光ビームを発生する光源としてはレーザを使
用する回転走査型のレーザセンサである。以下、回転走
査型のレーザセンサで、回転走査型のリアルタイムトラ
ッキング用のセンサを代表させる。
【0013】溶接ロボットの先端部に搭載された回転走
査型のレーザセンサは、溶接トーチに関してロボットの
進行方向側の領域と通過済みの領域の双方をレーザビー
ムで走査する。レーザビームの被検面からの反射光は受
光要素(ラインセンサ、CCDアレイ、PSD等)で受
光される。走査位置と受光位置との関係から、三角測量
の原理に基づいて定点を基準にした測距データが得ら
れ、測定点の3次元位置が検出される。
【0014】これによって、溶接線の位置を表わす出力
と、溶接ビードの形状を表わす出力が得られる。前者に
基づいて、溶接ロボットの位置補正が行なわれ(リアル
タイムトラッキング)、後者に基づいて溶接ビードの形
状が確認される。溶接ビードの形状の確認は、例えば、
検出されたビード形状のデータと別途用意された基準デ
ータとの比較に基づく適否判定がソフトウェア処理によ
って行われる。溶接部の溶け落ち等の溶接不良の発生が
確認された場合には、適宜アラーム信号が生成される。
【0015】回転走査型のレーザセンサにおける回転走
査の回転軸は、通常、トーチ中心軸と一致させる。ま
た、検出光ビーム(レーザビーム)の走査範囲について
は、教示によって指定される方式としても良いが、全周
(360°あるいはこれに走査機構の加減速に必要なマ
ージン分α(α>0)を両端に加えた360°+2α°
とすることが好ましい。全周走査の方式を採用すれば、
走査範囲の教示や走査範囲の補正を省略することが出来
る。
【0016】
【実施例】先ず、本実施例で使用する回転走査型のレー
ザセンサ(以下、単に「センサ」とも言う。)の基本構
成、測定原理、並びにロボットシステムの他の構成要素
との接続関係について説明する。なお、回転走査型のレ
ーザセンサ自体は公知のものであり、例えば、特開平3
−号公報参照に開示されている。図1は、回転走査型の
レーザセンサの代表的な基本構成を関連部分との結合関
係と共に示した要部ブロック図である。また、図2はセ
ンサの概略構造を表わした見取り図である。
【0017】図1を参照すると、回転走査型センサ10
はハウジング12を有し、ハウジング12内には予め既
知の配置関係を以て配設された発光要素(ここでは、レ
ーザを使用。)14と受光要素18が保持されている。
受光要素18としては、受光位置(少なくとも一次元の
位置)を検出する機能を備えたもの、例えばラインセン
サ、PSD等が使用される。
【0018】レーザ14は、レンズ16を介して検査光
を被検面Wへ照射するように、一定の傾斜姿勢を以て設
けられている。他方、受光要素18は被検面Wからの反
射光をフォーカスレンズ20を介して受光するように配
置されている。ここで、受光要素18とフォーカスレン
ズ20の距離は固定された値に設定されているので、該
フォーカスレンズ20と被検面Wの距離Lの変化に応じ
て受光要素18の受光位置が変化する。
【0019】従って、受光要素18からは受光位置を表
わす信号が出力される。他方、センサハウジング12は
軸22を介して回転駆動装置(ローテータ)30のハウ
ジング32に回転可能に保持されている。センサハウジ
ング12は更に歯車、ベルト、プーリ等からなる伝動機
構を介してサーボモータ36に結合されている。サーボ
モータ36はパルスコーダ38にも結合されており、パ
ルスコーダ38からはサーボモータ36の回転位置を表
わす信号が出力される。
【0020】サーボモータ36が回転すると、センサハ
ウジング12が軸22の周りで回転するので、それに応
じて発光要素14から出射される検査光ビームが軸22
の周りで旋回するように回転走査される。回転走査位置
は、パルスコーダ38の出力に直接的に反映されるか
ら、パルスコーダ38の出力から検査光ビームの回転走
査位置を知ることが出来る。
【0021】センサ10は、センサ制御部40に結合さ
れている。センサ制御部40は、センサCPU41とC
PU41にバス45を介して接続されたデジタルサーボ
制御部42、入出力装置(I/O)43、RAMメモリ
44を備えている。
【0022】センサ10のパルスコーダ38とサーボモ
ータ36はデジタルサーボ制御部42に接続されてい
る。パルスコーダ38からの回転位置信号はデジタルサ
ーボ制御部42に伝達される一方、サーボモータ36は
デジタルサーボ制御部42によてその回転が制御され
る。また、センサ10の受光要素18の検出出力は入出
力装置43を介してセンサ制御部40に取り込まれる。
【0023】符号60で示されているのはセンサ制御部
40とロボット制御装置に共有される共有RAMで、セ
ンサCPU41、デジタルサーボ制御部42並びにロボ
ット制御装置のCPUのいずれからもアクセス可能とさ
れている。
【0024】センサ制御部40内に設けられたRAM4
4には、センサCPU41がセンサ制御部40を含むセ
ンサ全体を制御する為のプログラム並びに所要設定値が
格納される。これには、ローテータ30の回転範囲、回
転速度等をデジタルサーボ制御部42を介して制御する
為のプログラム及びパラメータが含まれる。
【0025】また、CPU41は、デジタルサーボ制御
部42の中でパルスコーダ38の出力から得られるロー
テータ30の角度(即ち、検査ビームの走回転査角度)
を表わすデータを所定周期(例えば、200μsec)
で共有RAM60に書き込ませる。
【0026】更に、センサCPU41は同じ周期で、受
光要素18の出力から得られる測距データを所定周期で
共有RAM60に書き込む。これら共有RAM60に書
き込まれたデータは、ロボットのトラッキングとビード
形状検出に利用される(詳細は後述)。
【0027】ローテータ30の回転は、設定された角度
範囲を往復する形で行なわれる。走査角度範囲を360
°に設定してトーチの周り全周のセンシングが行なわれ
るようにしておけば、改めて走査角度を教示したり補正
したりする必要は一応なくなり、制御も簡単になる。
【0028】しかし、往復走査の両端部においてはデジ
タルサーボ制御部42によってサーボモータ36の加減
速制御が行なわれ、ローテータ30の回転速度が低下す
る。それに応じて検査ビームの走査速度も小さくなり、
ロボットの移動(位置・姿勢の変化)の影響が相対的に
大きくなる。従って、実際にはサーボモータ36の加減
速に必要な回転角度分2αだけ余分に回転走査範囲を設
定しておき、加減速が行なわれる時(サーボモータ36
の反転の前後)に得られるデータは使用しないことが望
ましい。
【0029】但し、溶接実行時のロボットの移動速度が
大きく、360°以上に亙って走査したのではロボット
のトラッキングに必要なデータ数が得られなくなるよう
なケースでは、必要最小限(例えば、200度)に走査
範囲を設定し、必要に応じて、取り込んだデータを利用
して走査角度を補正することも可能である。
【0030】次に、図2は上記説明したセンサをトラッ
キング及び溶接ビードの形状検出用のセンサとして溶接
ロボットに搭載しに状態を表わした見取り図である。な
お、図1と共通した要素については同じ符号を使用し
た。
【0031】同図を参照すると、センサ10のハウジン
グ12が箱型に形成され、ローテータ30のハウジング
をなすブラケット32’に対してセンサ10は軸22の
周りに回転可能に支持されている。符号35は回転軸の
軸受を表わしている。サーボモータ36はベルト、プー
リを含む伝動機構34を介してセンサ10を収容したハ
ウジハウジング12を旋回させる。符号12’は、符号
12で示されたハウジングが回転移動した状態を例示し
たものである。
【0032】サーボモータ36の回転軸はパルスコーダ
38に結合され、サーボモータ36の回転位置が検出さ
れることは既に述べた通りである。軸22には、溶接ト
ーチ50(以下、単に「トーチ」と言う。)が取り付け
られている。符号WLは溶接線を表わしており、ここで
は直線で例示されている。
【0033】ブラケット32’には、ロボット(図示省
略)との結合を行なう為の結合面33を有する取り付け
部が設けられており、この結合面33を介して図2に示
されたアセンブリとロボットが結合される。センサ10
の発光要素(レーザ)が点灯され、サーボモータ36が
回転を開始すると、検査光ビームLBが回転走査を始め
る。符号LB,LB’はセンサ10を収容したハウジン
グが各々符号12及び12’で示された位置にある時の
検査光ビームを表わしている。前述したように、回転走
査は設定された角度範囲(例えば、360°+2αで往
復的に行なわれる(回転方向を表わす矢印を参照)。こ
の時形成される検査点の軌跡DLは、ワークWの表面が
軸22に垂直な平面であれば、図示されているような円
弧となる。
【0034】次に、図3はロボット側のシステム構成を
要部ブロック図で例示したものである。同図において、
ロボット制御装置70は、CPU71を有しており、前
述したように、このCPU71は共有RAM60に直接
アクセス出来るようにバス結合されている。
【0035】また、CPU71には、通常の溶接ロボッ
ト用の制御装置の場合と同様に、ROM72、RAM7
3、不揮発性メモリ74、軸制御器75、教示操作盤7
8(インターフェイス内蔵)及び溶接装置用のインター
フェイス79が接続されている。ROM72には各種の
システムプログラムが格納される。RAM73はCPU
71が行なう処理に際しての一時記憶に使用される。
【0036】不揮発性メモリ74には、ロボットの動作
と溶接装置の動作を定めるプログラムや関連設定値等が
格納される。軸制御器75はサーボ回路76を介してロ
ボット80の機構部の各軸のサーボモータを制御する。
教示操作盤78には液晶ディスプレイ77が付設されて
おり、各種データの表示に利用される。
【0037】溶接装置用のインターフェイス79には、
溶接用の電源装置51が接続されており、CPU71か
らの指令に基づいてトーチ50のオン/オフ及び供給電
圧/電流を制御する。
【0038】以上説明した事項を前提に、以下、本願発
明の方法の実施方法に関し、突合せ溶接部へ適用した場
合を例にとって更に具体的に説明する。図4は、突合せ
溶接部に対する回転走査型センサの検査光ビームの軌跡
を説明する図である。同図において、符号WLはワーク
Wの突合せ部に沿った溶接線を表わしており、溶接進行
方向は矢印で示されている。突合せ部はV字谷形状を有
しており、その一部には既に溶接ビードBDが形成され
た状態にある。
【0039】このような状態においては、トーチ(図示
せず。)の先端は溶接ビードBDの先端付近にある。従
って、検査光ビームの回転走査の軸22も溶接ビードB
Dの先端付近を通る。軸22の方向はトーチの軸方向と
一致させているので、ほぼ図示されたような検査光ビー
ムの軌跡(即ち、検査点の軌跡)DLが描かれることに
なる。
【0040】突合せ部はV字谷形状を有しているので、
軌跡DLはほぼV字谷形状を円柱で切りとった場合に出
来る形状(円弧を変形させた3次元形状)となる。但
し、検査光ビームの軌跡DLは、軸22の前方で溶接線
WLと交差する一方、軸22の後方で溶接ビードWL上
を横切るので、その際には溶接ビード形状を反映した軌
跡が描かれることになる。
【0041】軌跡DLが溶接線WLと交差する点Pは、
通常のリアルタイムトラッキング制御の場合と同じく、
トラッキング用の補正点としてその位置が検出される。
本実施例では、このトラッキング用の補正点Pに加え、
軸22の後方で溶接ビードWL上を横切る軌跡部分を代
表する点Qを溶接ビード形状確認用の点としてその位置
を検出する。
【0042】既に述べたように、検査光ビームの回転走
査時には、パルスコーダ38の出力から得られるローテ
ータ30の角度(即ち、検査ビームの走回転査角度)を
表わすデータと受光要素18の出力から得られる測距デ
ータが所定周期で共有RAM60に書き込まれる。図5
は、共有RAM60に書き込まれるデータ内容を示した
図である。
【0043】図に示されているように、回転走査は先ず
一方向に360°+2αの往路にあたる走査でn個づつ
のローテータ角度データA1 ,A2 ・・・An-1 ,An
と測距データB1 ,B2 ・・・Bn-1 ,Bn が書き込ま
れ、復路にあたる走査で同じくn個づつのローテータ角
度データC1 ,C2 ・・・Cn-1 ,Cn と測距データD
1 ,D2 ・・・Dn-1 ,Dn が書き込まれる。これらデ
ータの内A1 〜A4 ,An-3 〜An ,B1 〜B4 ,Bn-
3 〜Bn ;Cn 〜Cn-3 ,C4 〜C1 ,Dn 〜Dn-3 ,
D4 〜D1 の各データは360°の前後に付加されたモ
ータ加減速時のものであり、使用対象データからははず
される。
【0044】即ち、A5 〜An-4 ,B5 〜Bn-4 ;Cn-
4 〜C4 ,Dn-4 〜D4 の範囲から選ばれたデータに基
づいてトラッキングと溶接ビード形状判定が行なわれ
る。また、最右欄は往路及び復路における中央付近にお
ける角度データと測距データに対応したロボットの一・
姿勢データを併記したものである。なお、A1 ,A5 ,
An-4 ,An ,C1 ,C5 ,Cn-4 ,Cn について行な
われている「=」の表記は概念的なものであり、実際的
には「ほぼ等しい」の意味である。
【0045】図4に示した検査光ビーム軌跡について、
−α〜360°+αの1往路分の回転走査時の角度デー
タと測距データの推移を示せば、図6のようになる。図
において、横軸はローテータの角度を表わし縦軸は被測
定ワーク(またはビード面)までの距離を表わしてい
る。トラッキング点はトラッキング点探索範囲の中から
選ばれる。また、溶接ビードの形状判定に使われるデー
タは、図示されたようにグラフのV字状の部分の中央部
の所定範囲から選ばれる図示したロボットのツール先端
点の進行方向はトラッキング点がセンシングされた時点
におけるものであり、ローテータの角度が増す方向に走
査が行なわれる往路では、トラッキング点がセンシング
された時点におけるロボットのツール先端点の進行方向
は、トラッキング点よりも図中左側にある。
【0046】図7は、トラッキング点の位置(図4中の
P点)と溶接ビード中心位置(図4中のQ点)の位置関
係を説明する図である。図中符号WLで示された溶接線
は、ここでは曲がりを強調して描かれている。今、回転
走査の周期が十分短いとすると、ロボット(トーチ先
端)が溶接線WL上のA点にある時の検査光ビームの走
査軌跡を閉曲線で表わすことが出来る。図では、これを
概念的に円弧で示した。
【0047】ロボットがA点位置にある時のトラッキン
グ点は、*印で表わされたトラッキング点の内、A点位
置に対応した走査軌跡と溶接線WLとの交点Bとなる。
ロボットは後述するトラッキングの処理によって、A点
以降のB点に先行したトラッキング点A’,A”・・・
を経てB点へ移動する。ロボットがB位置に到達した時
の検査光ビームの走査軌跡と溶接線WL(但し、溶接ビ
ード形成済み)の交点位置を考えると、それはA点にほ
ぼ一致すると考えることが出来る。後述するように、こ
の性質が溶接ビード判定の為の処理に利用される。
【0048】以下、トラッキングと溶接ビード形状確認
を並行して行なう為の処理について説明する。先ず、図
8のフローチャート1を参照し、トラッキングの為の処
理(主として、ロボット制御装置70のCPU71によ
って実行される。)について説明する。
【0049】先ず、ローテータ30が動作中であること
を確認し(ステップT1)、ロボットにトラッキング動
作を開始させる(ステップT3)。もし、ローテータ3
0が動作していなければセンサ制御部40のCPU41
を介してローテータ30の動作を開始させる(ステップ
T2)。
【0050】トラッキング実行時には、ロボットの現在
位置と進行方向との関係から、トラッキング用データ範
囲中心となるローテータの角度を算出する(ステップT
4)。通常は、ロボットの進行方向をローテータの回転
角度に換算したものを求めてトラッキング用の中心角度
とする。
【0051】求められたトラッキング用の中心角度か
ら、予め設定しておいた角度分のデータを共有RAM3
0から取り込む(ステップT5)。取り込まれたデータ
を周知の方式で解析して、トラッキング点を求める。例
えば、取り込まれたローテータ角度データ(Ai ,Ci
等)と測距データ(Bi ,Di 等)とを用い、図6に示
したような角度−距離平面上で、トラッキング点位置を
V字谷の斜面に相当する直線の交点として推定する。そ
して、この交点位置を表わす角度、距離にロボットの現
在位置データ(X1 ,Y1 ,Z1 ,P1 ,W1 ,R1 )
を合わせてトラッキング点の3次元位置を計算する。算
出されたトラッキング点は、ロボット制御装置70内の
不揮発性メモリ74内の所定領域に書き込まれる(ステ
ップT6)。
【0052】以上のステップT4〜ステップT6は、ロ
ボットが溶接線WLの終点直前に達し、トラッキング終
了信号が生成されるまで繰り返される(ステップT
7)。ステップT7でトラッキング終了信号が生成され
たことが確認されると、処理は終了する。なお、ロボッ
トのトラッキング移動時には、通常の溶接ロボットと同
様に、トーチの点火、溶接電圧/電流の供給等が行なわ
れるが、本願発明固有の技術思想と特に関連がないので
詳しい説明を省略する。
【0053】次に、上記説明したトラッキングの処理に
並行して実行される溶接ビード形状確認の為の処理につ
いて図9〜図11を特に参照して説明する。図9には溶
接ビード形状判定開始から終了までの処理を説明するフ
ローチャート2が示されている。また、その中で実行さ
れる良否判定のルーチン処理については、図10にフロ
ーチャート3で示されている。図11は、溶接ビード形
状の良否判定の基準について説明する為の図である。
【0054】溶接ビード形状判定は、トラッキングによ
るロボット移動と共に溶接が開始されてから一定の距離
(または時間)を通過(または経過)した後に開始され
る。即ち、トーチ後方の検査点(形状判定用データの取
り込み位置)が溶接開始点を通過し、安定した形状の溶
接ビードが形成されるべき部分に入った時期に開始され
る。その為に、先ず処理開始後のステップJ1でトラッ
キングの開始を待ち、更に、溶接開始後一定距離ロボッ
トが進行するのを待つ(ステップJ2)。
【0055】そして、溶接ビード形状の良否判定を行な
う為のビード正常範囲指定値の入力状態を確認する(ス
テップJ3)。ビード正常範囲指定値の入力は、例えば
図11に示したように、溶接ビード中心点Qあるいはそ
の前後に設定されるビード形状確認範囲(図6及び図1
0のフローチャート3のステップS2等を参照)内の検
査点に対応する距離データの最大/最小許容値βmax ,
βmin を指定することで行なわれる。
【0056】溶接ビード中心点Qに対応する距離データ
は、溶接ビード中心点Qに対応するローテータ角度デー
タ(図5において、いずれかのAj ,Cj または隣合う
AjとAj+1 ,Cj とCj+1 の中間値)に対応する距離
の値、(即ち、Bj ,Dj の値あるいは隣合うBj とB
j+1 ,Dj とDj+1 の中間値)として計算出来る。も
し、正常範囲を予め入力することが困難である等の理由
により未入力である場合には、数走査サイクル分のデー
タを取り込み、初期データを獲得し、許容幅設定値に基
づいてビード正常範囲値を算定して設定する(ステップ
J4)。例えば、初期データの平均値βav±10%の範
囲を正常値とする。
【0057】なお、初期データは、初期の数走査サイク
ルで取り込まれたデータ(図5、図6参照)から獲得さ
れる。即ち、ロボットの現在位置と現在位置用のトラッ
キング補正データを取り込んだ際のロボット位置との関
係(図7で説明した関係)から、溶接ビードの中心がど
のローテータ角度位置にあるかを算出する。そして、そ
の角度位置に対応する距離値を求め、初期データとす
る。
【0058】例えば、溶接ビードの中心が存在するロー
テータ角度位置がAk である場合には、対応する測距デ
ータBk が初期データとして使える。また、溶接ビード
の中心が存在するローテータ角度位置が(Ak +Ak+1
)/2である場合には、対応する測距データ(Bk +
Bk+1 )/2が初期データとして使える。
【0059】続くステップJ5で、溶接ビードの良否判
定の処理が実行される。処理は図10のフローチャート
3に示したルーチン処理で実行される。先ず、ステップ
J4で説明した同様に、ロボットの現在位置と現在位置
用のトラッキング補正データを取り込んだ際のロボット
位置との関係(図7で説明した関係)から、溶接ビード
の中心がどのローテータ角度位置にあるかを算出する
(ステップS1)。
【0060】そして、算出された中心角度を中心に予め
設定された角度分のデータを取り込む(ステップS
2)。この設定角度は、図6に示したビード形状確認範
囲に対応するもので、溶接ビードが存在するであろう角
度範囲として設定する(例えば、突合せ溶接部のV字谷
部の角度幅の数分の1程度が考えられる)。
【0061】ステップS2で取り込まれた各測距データ
を正常範囲(βmax 〜βmin )と比較し(ステップS
3)、すべての(場合によっては一定割合以上の)デー
タが正常範囲(βmax 〜βmin )内にあれば、溶接ビー
ド形状は正常と判定し、そうでなければ異常と判定する
(ステップS4〜ステップS6)。
【0062】以上のルーチン処理を1サイクル完了した
ら、フローチャート2(図9)のステップJ6に進む。
溶接ビード形状が正常と判定されている場合には、ステ
ップJ6からステップJ8へ進み、溶接終了後更に一定
距離ロボットが進行したか否かを判断する。溶接ビード
形状の要確認部分が残っていれば、NOの判断が出され
る。フローチャート3(図10)のルーチン処理は所定
周期で繰り返されているので、その結果(正常/異常)
を再度確かめる。
【0063】正常な溶接が続行されている限り、ステッ
プJ8→ステップJ6→ステップJ8・・・のサイクル
が繰り返される。もし、ある時点で異常な形状の溶接ビ
ードが形成されたとすると、その時点から検査光ビーム
軌跡DLの直径に相当する距離だけロボットが移動した
時に、その異常な形状の溶接ビードが検査光ビームでス
キャンされる。すると、フローチャート3(図10)の
ルーチン処理でビード形状異常が検知される。すると、
その直後のステップJ6からはステップJ7へ進み、ビ
ード形状異常発生を表わすアラーム信号を生成し、その
位置情報と共に適当な装置(教示操作盤付設ののLC
D、ブザー、赤ランプ、異常データ記録用のメモリ等)
に出力する。溶接終了後更に一定距離ロボットが進行し
たならば、ステップJ8でYESの判断が出され、処理
が終了する。
【0064】以上、突合せ溶接部についての適用例を説
明したが、他の溶接部(例えば隅部の溶接)に対して
も、本願発明の技術思想が適用出来ることは言うまでも
ない。また、溶接ビード形状の良否判定の基準として
は、溶接ビードの厚みを表わすデータを作成してそれが
基準範囲にあるか否か判定することも可能である。溶接
ビードの厚みは、例えば、図11に示した「当該部分の
溶接を行なった時のトラッキング点」の位置と「検査点
Q」の位置との間の距離として算出出来る。
【0065】この溶接ビードの厚みによる方法は、測距
データだけでは形状判定が困難な場合に有効である(例
えば、溶接姿勢が大きく変化する場合)。
【0066】
【発明の効果】本願発明によれば、溶接ロボットの溶接
線に沿ったリアルタイムトラッキングと溶接ビード形状
の確認とを同時に行なうことが出来るので、従来は溶接
完了後に必要とされていた溶接品質の確認作業を削減す
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転走査型のレーザセンサの代表的な基本構成
を関連部分との結合関係と共に示した要部ブロック図で
ある。
【図2】実施例で使用される回転走査型のレーザセンサ
の概略構造を表わした見取り図である。
【図3】実施例におけるロボット側のシステム構成を要
部ブロック図で示したものである。
【図4】突合せ溶接部に対する回転走査型センサの検査
光ビームの軌跡を説明する図である。
【図5】共有RAMに書き込まれるデータ内容を説明す
る図である。
【図6】図4に示した検査光ビーム軌跡について、−α
〜360°+αの1往路分の回転走査時の角度データと
測距データの推移を説明する図である。
【図7】トラッキング点の位置と溶接ビード中心位置の
位置関係を説明する図である。
【図8】トラッキングの為の処理について説明するフロ
ーチャートである。
【図9】溶接ビード形状判定開始から終了までの処理に
ついて説明するフローチャートである。
【図10】溶接ビード形状の良否判定のルーチン処理に
ついて説明するフローチャートである。
【図11】溶接ビード形状の良否判定の基準について説
明する図である。
【符号の説明】
10 回転走査型レーザセンサ 12,12’ ハウジング 14 発光要素(レーザ発振器) 16 レンズ 18 受光要素 20 フォーカスレンズ 22 軸 30 ローテータ(回転駆動装置) 32 ハウジング 32’ ブラケット 33 ロボットとの結合面 34 伝動装置 36 サーボモータ 38 パルスコーダ 40 レーザセンサ制御部 41 CPU(センサ) 42 デジタルサーボ制御部 43 入出力装置(受光素子用) 44 RAMメモリ 45 バス 50 溶接トーチ 51 電源装置 60 共有RAM 70 ロボット制御装置 71 CPU(ロボット制御装置) 72 ROMメモリ 73 RAMメモリ 74 不揮発性メモリ 75 軸制御器 76 サーボ回路 77 液晶表示装置(LCD) 78 教示操作盤 79 インターフェイス 80 ロボット BD 溶接ビード DL 検査光ビーム軌跡 LB,LB’ 検査光ビーム(レーザビーム) W ワーク WL 溶接ライン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査光ビームを発する発光要素と、その
    検査光の被検面からの反射光を受光位置を特定し得る形
    態で受光する受光要素とを備え、三角測量の原理に基づ
    いて定点から被検面上の検査光反射点までの測距を行な
    う回転走査型測距センサを溶接ロボットに搭載し、 溶接トーチ位置に関して溶接ロボットの進行方向側の領
    域と、溶接トーチ位置に関して溶接ロボットの進行方向
    と反対側の領域とを通るように検査光ビームを回転走査
    させ、 前記溶接トーチ位置に関して溶接ロボットの進行方向側
    の領域の走査によるセンシング結果に基づいて溶接ロボ
    ットのリアルタイムトラッキングの為のトラッキング点
    を定める一方、 前記溶接トーチ位置に関して溶接ロボットの進行方向側
    と反対側の領域の走査によるセンシング結果に基づいて
    溶接ビード形状の良否判定を行なうことを特徴とするリ
    アルタイムトラッキングセンサを用いた溶接ロボットに
    おける溶接ビード形状の確認方法。
  2. 【請求項2】 前記溶接ビード形状の良否判定結果が、
    溶接ビード形状の異常を表わすものであった場合に、ア
    ラーム信号を生成することを特徴とする請求項1に記載
    したリアルタイムトラッキングセンサを用いた溶接ロボ
    ットにおける溶接ビード形状の確認方法。
  3. 【請求項3】 前記検査光ビームの回転走査範囲を36
    0°としたことを特徴とする請求項1に記載したリアル
    タイムトラッキングセンサを用いた溶接ロボットにおけ
    る溶接ビード形状の確認方法。
  4. 【請求項4】 前記検査光ビームの回転走査範囲を36
    0°に回転走査駆動用モータの加減速に要する角度分を
    加えた範囲としたことを特徴とする請求項1に記載した
    リアルタイムトラッキングセンサを用いた溶接ロボット
    における溶接ビード形状の確認方法。
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