JPH08150248A - 弾球遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技者に図柄抽選結果にリーチ図柄の組合せ
が存在することを報知することにより、リーチ停止過程
という楽しみを見逃すことがなく、また、常に図柄変動
表示装置による図柄の変動に注意しなくても済むように
して、長時間にわたる遊技でも疲労しない弾球遊技機を
提供する。 【構成】 図柄抽選手段１２４と変動表示装置制御手段
１３１との間には、図柄変動表示装置４０による図柄の
変動表示中には、図柄抽選手段１２４からの図柄抽選結
果を保留する抽選結果保留手段１３０と、この抽選結果
保留手段に保留された抽選結果のいずれかに、上記した
特別の賞態様を構成する可能性があるリーチ図柄の組合
せが含まれている場合に、遊技者に図柄抽選結果にリー
チ図柄の組合せが存在することを報知するリーチ判定報
知手段（例えば判定表示ランプ９８,９８）とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、弾球遊技機、特に図
柄変動表示装置を備えた弾球遊技機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の弾球遊技機としては、複
数種類の図柄を変動表示するとともに、その変動表示を
順次停止させる図柄表示部を複数個有する図柄変動表示
装置と、所定の条件が達成されたことを条件に、上記図
柄変動表示装置における停止図柄の組合せの抽選を順次
行う図柄抽選手段と、この図柄抽選手段による図柄抽選
結果に対応した停止図柄となるよう、上記図柄変動表示
装置の図柄変動を停止制御するとともに、抽選結果が、
上記変動表示装置において図柄の変動表示を最後に停止
する最終の図柄表示部を除く他の図柄表示部の停止図柄
の組合が、特別の賞態様を構成する可能性があるリーチ
図柄の組合せである場合に、最終の図柄表示部における
図柄変動の停止過程を、他の図柄表示部における図柄変
動の停止過程とは異なったリーチ停止過程を経るよう図
柄変動表示装置の図柄変動を停止制御する変動表示装置
制御手段とを備え、図柄抽選手段による図柄抽選結果が
上記特別の賞態様を構成する図柄の組合せである場合
に、遊技者に対して特別の遊技を行わせるものが知られ
ていた。

【０００３】そして、この従来の弾球遊技機は、図柄変
動表示装置の図柄変動表示においてリーチ停止過程を経
なければ、停止図柄の組合せが特別の賞態様を構成する
図柄の組合せとならず、遊技者は、図柄変動表示装置に
おける通常の図柄変動表示の停止過程とは異なったリー
チ停止過程となってはじめて、特別の遊技を行えるとの
期待感が生ずることから、この期待感を抱きながらリー
チ停止過程を見つめるところに、この種の弾球遊技機に
おける一つの醍醐味があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の弾球遊技機では、遊技者は、図柄変動表示装置におけ
る図柄変動の停止過程がどのようなものであるかは、図
柄変動が停止する直前まで知ることができなかった。こ
のため、遊技者は、上記したリーチ停止過程の醍醐味を
漏れなく堪能するために、リーチ停止過程を見逃さない
ように、常に図柄変動表示装置による図柄の変動に注意
しなければならず、目をはなしたすきに、せっかくの楽
しみを見失ってしまうことがあった。

【０００５】また、特に遊技が長時間にわたる場合に
は、リーチ停止過程を見逃さないように、図柄変動表示
装置を長時間見つめることがあり、これが疲労を招く大
きな要因となっていた。さらに、手持ちの遊技球が少な
い場合に、図柄変動表示装置の停止過程がリーチ停止過
程となってはじめて、予め用意しておいた遊技球が、特
別の遊技を行うためには不足していることに気がつくこ
とが多く、リーチ停止過程となっている間に慌てて、遊
技球を用意しなければならないことから、余裕をもって
リーチ停止過程の醍醐味を味わうことができないといっ
た問題点があった。

【０００６】そこで、請求項１記載の弾球遊技機は、上
記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、抽選結果保留手段に
保留された抽選結果のいずれかに、最終の図柄表示部を
除く他の図柄表示部の停止図柄の組合が、上記した特別
の賞態様を構成する可能性があるリーチ図柄の組合せと
なる抽選結果が含まれている場合に、遊技者に図柄抽選
結果にリーチ図柄の組合せとなる抽選結果が存在するこ
とを報知することにより、リーチ停止過程という楽しみ
を見逃すことがなく、また、図柄変動表示装置による図
柄の変動表示を常に注意しなくても済むようにして、長
時間にわたる遊技でも疲労せず、さらには、余裕をもっ
てリーチ停止過程を楽しんで遊技を行うことのできる弾
球遊技機を提供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に
示した実施例を用いて説明する。請求項１記載の弾球遊
技機は、図柄抽選手段(124)と変動表示装置制御手段(13
1)との間には、図柄変動表示装置(40)による図柄の変動
表示中には、図柄抽選手段(124)からの図柄抽選結果を
保留するとともに、図柄変動表示装置(40)による図柄の
変動表示の停止中には、図柄抽選結果を変動表示装置制
御手段(131)に出力する抽選結果保留手段(130)と、この
抽選結果保留手段(130)に保留された抽選結果のいずれ
かに、最終の図柄表示部(100〜102)を除く他の図柄表示
部(100〜102)の停止図柄の組合が、上記した特別の賞態
様を構成する可能性があるリーチ図柄の組合せが含まれ
ている場合に、リーチと判定するリーチ判定手段(133)
と、このリーチ判定手段(133)からのリーチ情報にもと
づいて、遊技者に図柄抽選結果にリーチ図柄の組合せが
存在することを報知するリーチ判定報知手段（例えば判
定表示ランプ98,98）とを備えたことを特徴とする。

【０００８】

【作 用】したがって、請求項１記載の弾球遊技機によ
れば、図柄抽選手段(124)は、停止図柄の組合せの抽選
を順次行い、図柄変動表示装置(40)における停止図柄の
組合せを決定する。抽選結果保留手段(130)は、図柄変
動表示装置(40)が図柄変動表示を行っている間は、図柄
抽選手段(124)からの図柄抽選結果を保留するととも
に、図柄変動表示装置(40)が図柄の変動表示を停止して
いる間は、図柄抽選結果を変動表示装置制御手段(131)
に出力する。

【０００９】リーチ判定手段(133)は、抽選結果保留手
段(130)に保留された図柄抽選結果のいずれかに、最終
の図柄表示部(102)を除く他の図柄表示部(100,101)の停
止図柄の組合せが、特別の賞態様を構成する可能性があ
るリーチ図柄の組合せとなる抽選結果が含まれている場
合に、リーチと判定する。リーチ判定報知手段(98,98)
は、リーチ判定手段(133)がリーチと判定すると、抽選
結果保留手段(130)に保留された図柄抽選結果のいずれ
かに、リーチ図柄の組合せが存在することを、予め報知
する。

【００１０】

【実施例】図１〜４は、本発明の一実施例を示すもので
あり、図１はパチンコ機の制御の概略を表したブロック
図、図２はパチンコ機の概略正面図、図３は図柄変動表
示装置の正面図、図４は判定表示ランプの他の実施例を
示した説明図を各々示す。図２中、10は、弾球遊技機と
してのパチンコ機を示すものであり、このパチンコ機10
は、その前面には遊技盤20を有し、遊技盤20の表面に
は、円弧状の外レール21及び内レール22の２本のレール
からなる略円形状のガイドレール23で囲まれた略円形の
遊技部30を備えている。また、遊技盤20の表面には、図
示しないが複数の釘が設けられ、遊技部30内を流下する
遊技球は、これらの釘に当たって、その流下方向に変化
が与えられる。

【００１１】また、前記遊技部30内のほぼ中央には、図
２に示すように、図柄変動表示装置40が設けられてい
る。また、この図柄変動表示装置40の下方には、図２に
示すように、チューリップ型の始動口50が設けられ、こ
の始動口50内には、遊技球の入球を検出すると、前記図
柄変動表示装置40による図柄の変動表示を開始させる始
動口センサ51が設けられ、この始動口50に、遊技球が入
球すると、抽選図柄の決定が行われる。

【００１２】また、始動口50の下方には、図２に示すよ
うに、アタッカータイプの変動入賞装置60が設けられて
いる。この変動入賞装置60は、その前面開口に、開閉可
能なアタッカー扉61を有し、常時はその前開口を、アタ
ッカー扉61で閉止されて遊技球が変動入賞装置60内に入
球するが困難となり、特別の遊技時には、このアタッカ
ー扉61が開放されて、遊技球が変動入賞装置60内に入球
するのが容易となるように構成されている。

【００１３】なお、遊技部30内には、図には示さない
が、遊技球が入球すると、遊技者に対して、賞球を払い
出す入賞口が複数個設けられている。また、上記変動入
賞装置60の下方には、図２に示すように、内レール22の
下端内縁を臨む位置に、始動口50や、いずれの入賞口に
も入賞しなかった遊技球を回収するための略長円状の回
収口31が設けられている。

【００１４】上記遊技盤の下方には、図２に示すよう
に、遊技盤20に発射するための遊技球を貯留するための
上部貯留皿70が設けられ、この上部貯留皿70の下方に
は、上部貯留皿70に貯留しきれない遊技球を貯留するた
めの下部貯留皿71が設けられ、この下部貯留皿71の右側
には、遊技部30内に遊技球を発射するためのハンドル状
の打球発射装置80が設けられている。

【００１５】上記図柄変動表示装置40は、図３に示すよ
うに、その前面ほぼ中央に位置し、横並びに並んだ３列
の表示窓90〜92と、これら３列の表示窓90〜92の上方に
位置し、保留球数の表示を行う横並びに並んだ４個のラ
ンプ93〜96からなる保留球数表示ランプ97と、前記３列
の表示窓90〜92の両側に位置し、保留球中に、保留され
た抽選結果のいずれかに、リーチ図柄の組合せが含まれ
ていることを示すリーチ判定報知手段としての左右一対
の判定表示ランプ98,98とを備えている。

【００１６】上記各表示窓90〜92は、透明又は半透明の
材料から構成され、図３に示すように、パチンコ機10の
内部に配置された横並びに３個並んだ図柄表示部100〜1
02、具体的には、左から順に左側の図柄表示部100、中
央の図柄表示部101、右側の図柄表示部102が、各表示窓
90〜92を透して外側から見えるようになっている。これ
ら各図柄表示部100〜102は、例えばＳＴＮやＴＦＴタイ
プ等のなどの液晶表示装置の液晶画面が用いられ、各液
晶画面は、図３に示すように、例えば「０〜９」までの
数字を順に連続して変動表示することができるようにな
っている。

【００１７】これら各図柄表示部100〜102は、各々上
段、中段、下段の３つの位置で、各々１つの図柄を表示
し、合計で３つの図柄を表示することができ、左側、中
央、右側の３個の図柄表示部100〜102で合計９個の図柄
を同時に表示することができる。上記保留球数表示ラン
プ97は、例えばＬＥＤを用いた４個のランプ93〜96から
構成され、点灯するランプ93〜96の個数により保留球が
表示される。なお、ここに保留球とは、始動口50に遊技
球が入球した際に、それ以前に始動口50に入球した遊技
球によって開始された図柄変動表示装置40による図柄の
変動が停止しない前に、始動口50内に入球した遊技球を
いい、図柄変動表示装置40による図柄の変動中に、始動
口50内に入球した遊技球は最大４個まで、保留球として
扱われる。そして、図柄変動表示装置40が図柄変動を停
止した場合に、保留球は、図柄変動表示装置40の図柄変
動表示を順次開始させる条件となる。

【００１８】そして、保留球数表示ランプ97において
は、ランプ93〜96が左から順次点灯し、点灯するランプ
93〜96の数により現在の保留球数が表される。したがっ
て、例えば４個のランプ93〜96のうち、一番左のランプ
93の１個のみが点灯している場合には、保留球は１個で
あり、４個のランプ93〜96の全部が点灯している場合に
は、保留球は４個であることが示されている。

【００１９】したがって、保留球数表示ランプ97におい
て、一番左ランプ93の１個のみが点灯している場合に
は、図柄変動表示装置40は、現在行っている図柄の変動
表示が終了した後、１個の保留球によって更にもう一度
図柄の変動表示を行うことを示している。また、保留球
数表示ランプ97のうち、４個のランプ93〜96の全てが点
灯している場合には、図柄変動表示装置40は、現在行わ
れている図柄の変動表示が終了後、始動口50に遊技球が
更に入球しない限り、残り４回の図柄の変動表示が行わ
れることを意味する。そして、図柄変動表示装置40によ
る図柄の変動表示が１回終了するごとに、図柄の変動表
示の残り回数に対応するように、保留球数表示ランプ97
のランプ93〜96を右から順に１個づつ消灯する。

【００２０】上記判定表示ランプ98,98は、例えばＬＥ
Ｄなどの発光体が用いられ、始動口50に遊技球が入球し
たが、図柄変動表示装置40が図柄変動表示を行っていた
ため、保留球として扱われた遊技球について行われた抽
選結果中に、上記図柄変動表示装置40において、図柄表
示部100〜102のうち、図柄の変動表示を最後に停止する
最終の図柄表示部を除く他の図柄表示部、すなわち本実
施例では、右側の図柄表示部102を除く他の図柄表示部
である左側と中央の図柄表示部100,101との停止図柄の
組合が、特別の賞態様を構成する可能性があるリーチ図
柄の組合せである抽選結果が存在する場合に、発光体を
点灯又は点滅することにより、遊技者にこれを報知す
る。

【００２１】したがって、遊技者は、保留球のなかに、
図柄変動表示装置40がリーチ停止過程となることが存在
することを、図柄の変動表示の開始前に知ることができ
る。上記変動入賞装置60におけるアタッカー扉61の開放
は、各図柄表示部100〜102における停止図柄の組合せが
予め定められた特別の賞態様を構成する場合、例えば横
並びに、「７」「７」「７」が揃った場合に行われ、所
定の条件が満たされるまで、アタッカー扉61は開放状態
となる。この所定の条件は、所定時間（例えば２９秒）
の経過または、変動入賞装置60に、所定個数（例えば１
０球）の遊技球が入球したことで満たされ、これらの条
件のうち、いずれかの条件が満たされると、アタッカー
扉61は開放状態から閉止状態となる。なお、上記いずれ
かの条件が満たされるまでの間に、変動入賞装置60内に
設けられた継続入賞口（図示せず）に、遊技球が入球す
ると、継続入賞口内に設けられた継続入賞検出センサ
（図示せず）によって遊技球が検出されると、上記した
アタッカー扉61の開放が再び行われ、上記所定の条件が
達成されるまで開放状態を継続する。なお、本実施例に
おいてはアタッカー扉61の継続開放回数は、最大１６回
である。

【００２２】つぎに図１を用いて、パチンコ機10の制御
回路について説明する。パチンコ機10の制御回路は、図
１に示すように、ＣＰＵから構成された中央制御装置11
0を中心に構成されている。そして、中央制御装置110の
入力側には、始動口50に入球した遊技球を１個ごと検出
する始動口センサ51が接続されている。

【００２３】また、中央制御装置110の出力側には、複
数の図柄を順次高速で変動表示する図柄変動表示装置40
と、遊技者にとって有利な状態に変動し特別の遊技を行
わせる変動入賞装置60と、保留球中の抽選結果のいずれ
かに、最終の図柄表示部である右側の図柄表示部102を
除く他の図柄表示部である左側と中央の図柄表示部100,
101の停止図柄の組合が、上記した特別の賞態様を構成
する可能性があるリーチ図柄の組合せが含まれている場
合に、これを予め表示する判定表示ランプ98,98とが各
々接続されている。

【００２４】中央制御装置110は、順次乱数を発生させ
る乱数発生手段120、前記始動口50への遊技球の入球を
条件に、上記乱数発生手段120によって発生した乱数値
を抽出する乱数抽出手段121、前記乱数発生手段120から
発生する乱数値がとる全領域のうち、予め定められた特
定の領域を、停止図柄の組合せがリーチ図柄の組合せと
なるリーチ領域（特別の遊技を行わせる入賞領域を含
む）とする入賞判定テーブル122、並びに上記乱数抽出
手段121が抽出した１つの乱数値を、上記入賞判定テー
ブル122と照合することで抽選を行い、当該乱数値がリ
ーチ領域に含まれる場合には、抽選結果をリーチと判定
するとともに、当該乱数値が、リーチ領域中の入賞領域
に含まれる場合には、入賞と判定する入賞判定手段123
からなる図柄抽選手段124と、上記図柄変動表示装置40
による図柄の変動表示中には、図柄抽選手段124からの
図柄抽選結果を最大４つまで保留するとともに、図柄変
動表示装置40による図柄の変動表示の停止中には、図柄
抽選結果を出力する抽選結果保留手段130と、この抽選
結果保留手段130から出力された図柄抽選結果にもとづ
いて、上記図柄変動表示装置40を制御する変動表示装置
制御手段131と、上記抽選結果保留手段130に保留された
抽選結果の数を保留球数として保留球数表示ランプ97,9
7に表示させる保留球数表示制御手段132と、上記抽選結
果保留手段130に保留された図柄抽選結果中に、最終の
図柄表示部である右側の図柄表示部102を除く他の図柄
表示部である左側と中央の図柄表示部100,101の停止図
柄の組合が、上記した特別の賞態様を構成する可能性が
あるリーチ図柄の組合せとなる抽選結果が含まれている
場合に、リーチと判定するリーチ判定手段133とを備え
ている。

【００２５】つぎに、上記構成を備えたパチンコ機10の
動作を説明する。まず、遊技者は、打球発射装置80を操
作して、遊技部30内に遊技球を弾発する。遊技部30内に
弾発された遊技球は、遊技部30内を流下しながら、釘な
どの障害物に当たってその流下方向に変化が与えられ
る。

【００２６】遊技部30内を流下する遊技球が、始動口50
に入球すると、乱数抽出手段121は、乱数発生手段120か
ら順次発生する乱数から１つの乱数値を特定する。入賞
判定手段123は、特定された１つの乱数値を、入賞判定
テーブル122と照合し、入賞の判定を行い、抽選結果を
抽選結果保留手段130に出力する。入賞判定手段123によ
る入賞の判定は、特定した乱数値を、予め備えられてい
た入賞判定テーブル122と照合することにより行われ
る。

【００２７】入賞判定テーブル122は、乱数発生手段120
から発生する乱数値がとる全領域のうち、予め定められ
た特定の領域を、リーチによる図柄変動表示の停止過程
を経るリーチ領域（入賞領域を含む）とする。したがっ
て、入賞判定手段123は、乱数抽出手段121が特定した乱
数値を、入賞判定テーブル122と照合して、該乱数値
が、入賞領域に含まれる場合には、入賞と判定し、特別
の賞態様を構成する図柄の組合せとなるよう、停止図柄
を抽選する。また、該乱数値が、リーチによる図柄変動
表示の停止過程、すなわちリーチ停止過程を経るリーチ
領域に含まれる場合には、図柄の変動表示を最後に停止
する最終の図柄表示部である右側の図柄表示部102を除
く他の図柄表示部である左側と中央の図柄表示部100,10
1の停止図柄の組合せが、特別の賞態様を構成する可能
性があるリーチ図柄の組合せとなるような停止図柄を抽
選する。

【００２８】図柄抽選手段124によって抽選された抽選
図柄が出力されると、抽選結果保留手段130は、変動表
示装置制御手段131に抽選図柄を出力し、変動表示装置
制御手段131は、出力された抽選図柄に対応する図柄変
動の停止過程を経るように、図柄変動表示装置40を停止
制御する。したがって、該乱数値が、入賞領域に含まれ
る場合には、停止図柄の組合せが入賞図柄である「７」
「７」「７」となるように停止制御したり、また、該乱
数値が、単に、リーチ停止過程である場合には、抽選図
柄を、最後に図柄変動を停止する最終の図柄表示部であ
る右側の図柄表示部102以外の図柄表示部である左側と
中央の図柄表示部100,101における図柄の組合せが
「７」「７」となり、リーチ停止過程を経て図柄変動表
示を停止するように、図柄変動表示装置40を停止制御す
る。

【００２９】また、抽選結果保留手段130は、図柄変動
表示装置40が図柄変動中である場合には、図柄抽選手段
124からの抽選結果を保留し、該図柄変動表示が停止し
た後に、変動表示装置制御手段131に、抽選結果を出力
する。抽選結果保留手段130が、図柄抽選結果を保留す
ると、保留された抽選結果に応じた数の保留球数表示ラ
ンプ97のランプ93〜96を点灯する。

【００３０】また、リーチ判定手段133は、上記抽選結
果保留手段130に保留された図柄抽選結果中に、最終の
図柄表示部である右側の図柄表示部102を除く他の図柄
表示部である左側と中央の図柄表示部100,101の停止図
柄の組合が、上記した特別の賞態様を構成する可能性が
あるリーチ図柄の組合せとなる抽選結果が含まれている
場合に、リーチと判定する。

【００３１】リーチ判定手段133が、リーチと判定する
と、判定表示ランプ98,98が、点灯又は点滅する。な
お、判定表示ランプ98,98を点灯することにより、抽選
結果保留手段130に保留された図柄抽選結果中に、最終
の図柄表示部である右側の図柄表示部102を除く他の図
柄表示部である右側と中央の図柄表示部100,101の停止
図柄の組合が、上記した特別の賞態様を構成する可能性
があるリーチ図柄の組合せとなる抽選結果が含まれてい
る場合に、これを報知すると説明したが、判定表示ラン
プ98,98を単独で設けることなく、例えば保留球数表示
ランプ97によって、抽選結果を報知するようにしてもよ
い。例えば保留球数表示ランプ97において、保留球数を
表示する場合には、保留球に対応する数のランプ93〜96
を赤色で点灯させる。そして、この保留球中に、リーチ
図柄の組合せとなる抽選結果が含まれている場合には、
保留球数表示ランプ97のうち、該当する保留球を表示し
ているランプ93〜96を、赤色とは異なった色、例えば緑
色で発光させるようにしてもよい。

【００３２】具体的な例を示せば、図４に示すように、
図柄変動表示装置40による図柄の変動表示が行われてい
る間に、始動口50に遊技球が４個入球し、４個目の遊技
球の入球によって図柄抽選手段124が行った抽選の結果
が、図柄の停止過程がリーチ停止過程である場合に、保
留球数表示ランプ97のうち、左から４番目のランプ96
が、例えば緑色に発光する。４個目のランプ96が緑色で
点灯している場合には、現在保留球は４個であって、４
個目の保留球による図柄変動表示装置40による図柄の変
動表示は、リーチ停止過程を経て、図柄の変動表示を停
止することを表示している。

【００３３】このように、リーチ図柄の組合せとなる抽
選結果となった保留球に該当する保留球数表示ランプ97
を、判定表示ランプとして用いることで、保留球数表示
ランプ97に表示された保留球中に、リーチ図柄の組合せ
となる抽選結果が含まれていることが分かるだけでな
く、いずれの保留球による図柄変動表示装置40による図
柄変動表示が、リーチ停止過程を経て停止するのかが一
目で分かる。

【００３４】なお、上記実施例では、図柄変動表示装置
40は、液晶表示装置を用いていたが、ブラウン管を用い
てもよいし、ＬＥＤを縦横に多数配列したドットマトリ
ックス方式を用いた表示器であってもよい。液晶表示装
置40の代わりに、スロットマシンのように、円筒状のリ
ールの外周面に複数個の図柄を表示し、このリールを回
転させ、図柄表示部を介して外部に表示させることによ
り図柄の変動表示を行ってもよい。

【００３５】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項１
記載の弾球遊技機によれば、抽選結果保留手段に保留さ
れた抽選結果のいずれかに、最終の図柄表示部を除く他
の図柄表示部の停止図柄の組合が、上記した特別の賞態
様を構成する可能性があるリーチ図柄の組合せとなる抽
選結果が含まれている場合に、遊技者に図柄抽選結果に
リーチ図柄の組合せが存在することを報知することによ
り、常に図柄変動表示装置による図柄の変動に注意しな
くても済み、かつ、リーチ停止過程という楽しみを見逃
すことがなく、また、ようにして、長時間にわたる遊技
でも疲労せず、さらには、特別の遊技に必要な遊技球を
予め準備することができ、余裕のある状況でリーチ停止
過程の醍醐味を味合うことのできる弾球遊技機を提供す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の制御の概略を表したブロック図で
ある。

【図２】パチンコ機の概略正面図である。

【図３】変動入賞装置の拡大正面図である。

【図４】判定表示ランプの他の実施例を示した説明図で
ある。

【符号の説明】

10 パチンコ機 20 遊技盤 21 外レール 22 内レール 23 ガイドレール 30 遊技部 31 回収口 40 図柄変動表示装置 50 始動口 51 始動口センサ 60 変動入賞装置 61 アタッカー扉 70 上部貯留皿 71 下部貯留皿 80 打球発射装置 90〜92 表示窓 93〜96 ランプ 97 保留球数表示
ランプ 98 リーチ判定報知手段としての判定表示ランプ 100〜102 図柄表示部 110 中央制御装
置 120 乱数発生手段 121 乱数抽出手段 122 入賞判定テーブル 123 入賞判定手段 124 図柄抽選手段 130 抽選結果保留手
段 131 変動表示装置制御手段 132 保留球数表示制
御手段 133 リーチ判定手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数種類の図柄を変動表示するととも
   に、その変動表示を順次停止させる図柄表示部を複数個
   有する図柄変動表示装置と、所定の条件が達成されたこ
   とを条件に、上記図柄変動表示装置における停止図柄の
   組合せの抽選を順次行う図柄抽選手段と、この図柄抽選
   手段による図柄抽選結果に対応した停止図柄となるよ
   う、上記図柄変動表示装置の図柄変動を停止制御すると
   ともに、抽選結果が、上記変動表示装置において図柄の
   変動表示を最後に停止する最終の図柄表示部を除く他の
   図柄表示部の停止図柄の組合が、特別の賞態様を構成す
   る可能性があるリーチ図柄の組合せである場合に、最終
   の図柄表示部における図柄変動の停止過程を、他の図柄
   表示部における図柄変動の停止過程とは異なったリーチ
   停止過程を経るよう図柄変動表示装置の図柄変動を停止
   制御する変動表示装置制御手段とを備え、図柄抽選手段
   による図柄抽選結果が上記特別の賞態様を構成する図柄
   の組合せである場合に、遊技者に対して特別の遊技を行
   わせる弾球遊技機において、 上記弾球遊技機は、 上記図柄抽選手段と上記変動表示装置制御手段との間に
   は、上記図柄変動表示装置による図柄の変動表示中に
   は、図柄抽選手段からの図柄抽選結果を保留するととも
   に、図柄変動表示装置による図柄の変動表示の停止中に
   は、図柄抽選結果を変動表示装置制御手段に出力する抽
   選結果保留手段と、 この抽選結果保留手段に保留された抽選結果のいずれか
   に、最終の図柄表示部を除く他の図柄表示部の停止図柄
   の組合が、上記した特別の賞態様を構成する可能性があ
   るリーチ図柄の組合せが含まれている場合に、リーチと
   判定するリーチ判定手段と、 このリーチ判定手段からのリーチ情報にもとづいて、遊
   技者に図柄抽選結果にリーチ図柄の組合せが存在するこ
   とを報知するリーチ判定報知手段とを備えたことを特徴
   とする弾球遊技機。