JPH081486A - 刃物の研削方法および装置 - Google Patents

刃物の研削方法および装置

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JPH081486A
JPH081486A JP15785894A JP15785894A JPH081486A JP H081486 A JPH081486 A JP H081486A JP 15785894 A JP15785894 A JP 15785894A JP 15785894 A JP15785894 A JP 15785894A JP H081486 A JPH081486 A JP H081486A
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JP
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blade
grinding
rotary
angle
longitudinal direction
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JP15785894A
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English (en)
Inventor
Hiromi Suzuki
博巳 鈴木
Hiroyuki Noda
博之 野田
Shigeru Inagaki
茂 稲垣
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Taihei Machinery Works Ltd
Original Assignee
Taihei Machinery Works Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベニヤレース、ベニヤスライサ等によって単
板切削するに際し、安定した切削を可能とすべく、刃物
の刃先部分に充分な肉厚を迅速、且つ確実に確保する。 【構成】 刃物を固定する固定台を備えたベッドに、そ
の長手方向へ駆動機構によって往復動自在な走行体を設
け、その走行体には、前記刃物の刃表と刃裏のそれぞれ
に対して進退及び角度変更自在な回転砥石を刃表側と刃
裏側に一対それぞれ刃物の長手方向に位相をずらせ、或
いは、回転砥石の番手を異ならせて複数個並列して刃表
側と刃裏側に刃物の長手方向に位相をずらせて装備する
と共に、前記走行体の一側に、若しくは前記刃表用及び
刃裏用の回転砥石に隣接する位置に、刃表用及び刃裏用
のバフ部材を刃物の刃表面及び刃裏面に対して接離自在
に設置し、前記回転砥石の進退量及び傾斜角度とを、研
削すべき量と、刃物との接当角度及び面取り数に応じて
自動的に制御する制御機構を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベニヤレース、ベニヤ
スライサ等の各種長尺刃物を研削するに際し、荒研ぎ用
のナイフグラインダによる主刃面研削後の刃物から原木
を安定した状態で切削し得る刃物に研削する方法および
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、この種長尺の刃物に対する従
来からの概念としては、長手方向に直交する断面が図2
3に示すように、刃裏が平坦面で、且つ刃先から刃表に
かけての角度が23度前後の鋭角となるものであり、刃
先を形成する初期段階としては、まず、番手の荒い砥石
が装着された荒研ぎ用のナイフグラインダによって研削
することにある。
【0003】荒研ぎ後、刃表側にチッピングが発生した
荒い研削面、即ち、長手方向に亘って発生した細かな鋸
歯状態であって原木を切削した場合にはその凸部によっ
て、単板表面に筋状の疵跡が残るナイフマークの原因と
なるもの、刃裏側の研磨目並びに刃表側から刃裏側に向
かって発生したかえりを除去するため、荒研ぎ時に使用
した砥石より番手の細かな砥石によって手研ぎ若しくは
機械研ぎし、刃元から刃先に向かって長手方向に直交す
る断面が鋭角状となる刃物としていた。
【0004】しかしながら、上記形状よる成る刃物によ
れば、刃先部分の肉厚が薄く且つ尖鋭であるので、原木
切削途上において刃先線位置が安定しない状態、原木切
削時、原木に内在する節等の硬い部分が現れると、通常
の切削状態に比して大なる荷重が刃先にかかるので、刃
先は刃押されして原木の外方向に振動し、特に顕著な場
合には当該部分が剥離し、またその反動として逆に原木
の内方向に振動することになり、この振動状態は刃先の
最先端部分が尖鋭であればあるほど発生し易い状態とな
り、この間、切削されるベニヤ単板には厚薄が発生した
り、節、砂利、ヤニ壺等の硬い部分によって刃こぼれが
生ずる原因となっていた。
【0005】このため、本願出願人は先に特開昭63−
99163号公報、「刃先の超仕上げ制御方法」を出願
し、刃物の刃表側の刃先部分を接線の集合によるR状に
近似する曲面に仕上げる超仕上げ制御方法を提案し、刃
物自体の切れ味を保ちながら、刃先先端部分の肉厚を厚
くすることにより、前記記載した欠点の解消を図り、一
応の成果を得ていた。しかしながら、本願出願人が提案
したこの刃物によっても、刃物の刃持ち状態は良好とな
る成果があるものの、刃先の最先端部分は依然として尖
鋭であるので、原木を切削する時に刃先線が一定せず、
刃先部が原木の切削面に対して振動し易い状態となる欠
点までも解消することはできなかった。
【0006】この点に鑑み、本願出願人は刃物の刃表側
のみならず刃裏側からも接線の集合によるR状に近似す
る曲面とすべく、特開平5−337906号公報、「木
工用長尺刃物及びその研削方法並びに装置」を出願し、
長手方向に直交する断面が、表裏両面とも刃先部分から
刃元方向へ向かって円弧状に多面取りされた木工用長尺
刃物、並びにその研削方法と装置を提案し、刃物の刃先
部分に充分な肉厚を確保しながら、刃物自体の切れ味を
保持させ、原木切削時の刃先線の振動を防止しながら、
切削直後のベニヤ単板と刃物の刃裏側との摺接を低減さ
せることにより、裏割れの拡大を防止させる等の成果を
得た。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】しかしながら、本願出願人が提案した前記
公報には、多面取り時に回転砥石の刃先への当接角度を
変更すべく、走行体から突設されたブラケットをその枢
支位置とした一実施例が記載されているが、この枢支位
置によれば、刃物の長手方向に直交する断面が、刃先部
分から刃元方向に向かって円弧状に多面取りされる過程
において、多面取り時に角度を変更して刃先に任意のラ
ンド幅(研削幅)を形成する毎、枢支点を支点としてそ
の作用点であるカップ状の回転砥石と刃先との距離が変
化するので、回転砥石の角度を変更する毎に研削量の設
定を行って距離の変化量を補正することになり、作業効
率が悪く、また、回転砥石の刃先への当接面が一定とな
らず、順次移動する結果となっていた。
【0008】また、前記記載したように、図23に示す
荒研ぎ後の刃物は、裏面が平坦で、且つ刃先から刃表に
かけての角度が23度前後の鋭角に形成されており、こ
の刃物をその肉厚W1とするために、刃先先端から刃元
方向へ向かって研削除去して刃先線位置をH1とするべ
く、前記公報中に例示した30度前後の刃先角度に仕上
げる一段目の研削において、同公報中には、回転砥石を
14回前後往復動させて研削すると記載しているが、刃
欠け、刃押され、或いは、近年の原木事情の悪化に伴っ
て未利用原木にも対応すべく、刃物自体の材質を硬質と
したものが多く使用されるに至り、同様の30度前後の
刃先角を得るためには、本願出願人が実施したところ、
回転砥石を100回前後往復動させねば研削できない状
態であり、作業効率を阻害していた。さらに、原木樹
種、原木切削条件に応じて刃先先端部のランド幅をより
多く得たい場合には、刃先先端の刃先角をより大とする
ため、例えば、図23に示すような肉厚W2とする必要
があり、刃先先端から刃元方向に向かって相当量研削除
去して、刃先線の位置をH2まで大幅に下げねばなら
ず、この研削除去作業については、刃物の材質が硬質で
なくとも、前記記載と同様に作業効率を低下させてい
た。
【0009】また、前記記載したように、刃物の長手方
向の或る部分が局部的に曲がって刃裏側へ押される刃押
され部分について、通常の処理では、刃押され部分が発
生している刃元方向の基端まで刃表側から研削除去する
か、或いは目視で確認できる刃押され部分のみ、刃裏側
より叩き出して刃先先端がほぼ平坦になるように矯正し
た後、刃表側より荒研ぎする場合があり、この場合、刃
表面は荒研ぎしているのでチッピングの発生ですむが、
刃裏側への刃押されについては刃表側からの荒研ぎによ
る研削量だけ刃先先端から除去されるが、刃裏からの研
削が行われないので刃押され部分が完全に除去されずに
微細な凸部として残存することがあり、前記方法による
刃裏側の回転砥石によって仕上げ研削する際、仕上げ用
の回転砥石自体が細かな番手よりなるため、当該凸部を
研削し得ずに逆に乗り上げてしまい、この凸部近傍にお
ける刃先研削作業ができない欠点が新たに発生した。さ
らに、目視で確認できない刃押され部については、荒研
ぎ時に刃表側から刃物の磨耗に伴う研削作業をするのみ
で、仮に荒研ぎ後の刃物に前記記載した凸部が残存して
いれば、同様の結果となる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、固定台に固定された刃物の刃表側に任意
の角度変更自在とした刃表用の回転砥石と、刃裏側に任
意の角度変更自在とした刃裏用の回転砥石を、前記固定
台の長手方向に沿って移動する走行体に、前記刃物の長
手方向に位相をずらせて対向するように装備させた回転
砥石により、刃物の表裏両面を円弧状に多面取りした
後、バフ部材によって刃表、刃裏両面を倣い仕上して、
刃先先端部分の肉厚を厚くし、且つ原木切削時に切削肌
のよい良好なベニヤ単板を得たり、また、刃表側、刃裏
側共に複数個の番手の異なる回転砥石を、前記固定台の
長手方向に沿って移動する走行体に刃物の長手方向に位
相をずらせて対向するように各々並列して装備させ、或
いは各回転砥石を刃物の刃先先端を回転中心として角度
変更することにより、ランド幅を確実に、且つ短時間に
形成するものである。
【0011】また、その装置として、刃物を固定する固
定台を備えたベッドに、その長手方向へ駆動機構によっ
て往復動自在な走行体を設け、その走行体には、前記刃
物の刃表と刃裏のそれぞれに対して進退及び角度変更自
在な回転砥石を、刃表側と刃裏側に刃物の長手方向に位
相をずらせて装備すると共に、前記走行体の一側に、若
しくは前記刃表用及び刃裏用の回転砥石に隣接する位置
に、刃表用及び刃裏用のバフ部材を刃物の刃表面及び刃
裏面に対して接離自在に設置し、前記回転砥石の進退量
及び傾斜角度とを、研削すべき量と、刃物との接当角度
及び面取り数に応じて自動的に制御する制御機構を設け
たり、さらには、刃物を固定する固定台を備えたベッド
に、その長手方向へ駆動機構によって往復動自在な走行
体を設け、その走行体には、前記刃物の刃表と刃裏のそ
れぞれに対して進退及び角度変更自在な回転砥石を、刃
表側と刃裏側のそれぞれに刃物の長手方向に位相をずら
せて番手を異ならせて複数個並列して装備し、前記回転
砥石の進退量及び傾斜角度とを、研削すべき量と、刃物
との接当角度及び面取り数に応じて自動的に制御する制
御機構を設けたものである。
【0012】
【作用】固定台の長手方向に亘って固定した刃物の刃先
先端を中心として刃表側に任意の角度変更自在とした刃
表用の回転砥石と、刃裏側に任意の角度変更自在とした
刃裏用の回転砥石を、前記固定台の長手方向に沿って移
動する走行体に刃物の長手方向に位相をずらせて対向す
るように装備させ、この一対の回転砥石によって刃物の
表裏両面を円弧状に多面取りしたり、またこの多段研削
時に、刃物の刃表側に任意の角度変更自在とした複数個
の番手の異なる刃表用の回転砥石と、刃裏側に任意の角
度変更自在とした複数個の番手の異なる刃裏用の回転砥
石を、前記固定台の長手方向に沿って移動する走行体に
刃物の長手方向に位相をずらせて対向するように各々並
列して装備させ、刃物の表裏両面を円弧状に多面取りし
たり、さらに、最後の過程でバフ部材によって刃表、刃
裏両面を倣い仕上げして、ランド幅を確実に、且つ短時
間に形成しながら刃先先端部分の肉厚を厚くし、原木切
削時の刃先線の振動を防止できる刃物を得ることによ
り、切削肌のよい良好なベニヤ単板を得るものである。
【0013】
【実施例】以下に本発明の刃物に研削するための刃物の
研削装置の実施例を添付図面に基づき、まず構成より説
明する。
【0014】1は少なくとも研削される刃物2の長さを
有する細長いベッド3のほぼ中央上部に長手方向に沿っ
て前記刃物2を刃物押さえ4によって直立姿勢で押圧保
持する固定台である。前記ベッド3の両側上部には、そ
の長手方向に亘ってスライドレール或いはリニヤウエイ
等の移動部材5が敷設され、四隅の下部に取着されたリ
ニヤブロック6を介して門型状の走行体7が載架され、
この走行体7に駆動機構8が装備されている。この駆動
機構8は、流体動、螺動、或いは図示の如き走行体7の
下部に原動機9を取着し、この原動機9の鎖車10を、
前記ベッド3の長手方向両端にスプリング11によって
係止され、張設状態に保持されたチエン12に歯合させ
て成り、ベッド3上の前記走行体7をそのベッド3の長
手方向に沿って往復動可能としている。また、前記駆動
機構8は、鎖車10に近接する両側に、一対の補助鎖車
13を軸承させ、それを前記チエン12に歯合させるこ
とによって前記鎖車10の歯合回動時の振動防止策を図
っている。
【0015】前記走行体7には、刃物2の長手方向の前
後に、前記直立して押圧保持されている刃物2の刃先先
端を中心としたほぼ半円状の半円板14が一対取着さ
れ、これら一対の半円板14の対向する内側には一方を
V字状とした規制倣い部15、他方を面状とした半円状
の倣い部16が前記半円板14よりその半径を小として
形成され、これら半円板14の間には、前記刃物2の刃
表a及び刃裏b側に対して互いに対向するように位置さ
せた一対の基板17,18が、その前部両端から突出支
承された一方をV字状、他方を輪状とした3個の対向し
て配置された倣いコロ19によって、前記規制倣い部1
5、倣い部16に挟持状態に支承されている。そして、
各基板17,18の対向側と反対の側には、それら基板
17,18の傾斜角度を変化させる角度設定装置20が
設けられている。
【0016】刃表側の基板17と刃裏側の基板18に配
設された角度設定装置20の機構は本実施例において同
一であり、その機構について説明すると、前記規制倣い
部15、倣い部16に倣いコロ19によって挟持状態に
支承された刃表側の基板17、刃裏側の基板18には、
その後部に刃物2の長手方向と平行に軸21が支承さ
れ、この軸21には各基板17,18の上部に各々設置
された原動機22の駆動がベベルギヤ、ウォームギヤ等
の連係器を介してその駆動を受動されており、この軸2
1の両端部に取着されたピニオンギヤ23を、前記半円
板14の外周部に刻設されたラックギヤ24に歯合さ
せ、刃表側の基板17、刃裏側の基板18基板17を、
前記直立して押圧保持されている刃物2の刃先先端を中
心として傾動自在としている。
【0017】前記各軸21上には、エンコーダ、リニア
トランス等より成る回転角検知装置25が設置され、回
動に伴って傾倒する各基板17,18の傾斜角度を検知
するようになっている。また、前記基板17,18上に
は、ほぼその中央位置に原動機26が各々設置され、こ
の原動機26の駆動軸には2個のプーリ27が間隔を置
いて取着され、この原動機26を境として刃物2の長手
方向に亘って任意間隔を置いて一対の軸受28を設置
し、各軸受28によってその後部が支承された各回転軸
29に対して、軸方向摺動自在としたプーリ30と駆動
軸に取着された前記プーリ27間にベルト31を懸回し
ている。したがって、前記各基板17,18上には原動
機26を挟んだ位置に一対の回転軸29が刃物2方向へ
支承されることになる。
【0018】また、前記基板17,18上に取着された
断面ほぼU字形のガイド台32における一対の頂部に
は、リニヤウエイを採用した摺動ガイド33が各々敷設
され、この摺動ガイド33には、前記回転軸29の前部
が挿通支承された摺動体34を、次のように構成された
付勢部材35によって進退自在としている。即ち、前記
軸受28の上部にはラック部材36を嵌挿支持する軸受
37を取着し、モータ38の駆動によってこのラック部
材36を刃先方向へ進退自在とし、且つこのラック部材
36の先端部分にブラケット39を嵌着して移動部40
を構成し、このブラケット39の上部に取着された流体
シリンダ41のピストンロッド42の先端を、前記摺動
体34の後部に設置された規制板43に連結することに
よって摺動部44を構成している。
【0019】前記刃物2を研削する回転砥石45は前記
一対の回転軸29の先端部に各々嵌着され、移動部40
の送り量によって研削する量を設定している。この研削
量を設定する研削量設定器46は、ラック部材36を駆
動するモータ38によって制御され、ダイヤルインジゲ
ータ(図示せず)の指示目盛が任意のプリセット量47
に至ったことを、近接スイッチ(図示せず)等によって
確認した時、その駆動を停止される。この量は各回転砥
石45の最大前進量、即ち、刃先を研削できる最大限の
量であり、これによれば、各段毎の所望の研削量を超え
た場合には、未だ研削できる量が残存していたとしても
研削動作を中断するものであり、研削作業の実態におい
ては、通常主刃面が研削された時点において終了する。
これは刃物2に長手方向に対する波打ち、凹凸量のう
ち、回転砥石45側に近い部分の研削し過ぎを防止する
ことにある。
【0020】また、前記基板17,18の上部には一対
の回転軸29の近傍位置に、回転軸29の摺動方向と並
行にレール部材48が突出され、このレール部材48上
にコロ、若しくはリニヤウエイ等の摺動部材49を設
け、その摺動部材49を介してレール部材48にバラン
サ50を懸吊し、さらに、移動部40から回転砥石45
方向へ突出するリンク支持部材51の先端部を枢支点と
して、リンク52により摺動部44とバランサ50をリ
ンク結合している。このバランサ50の重量は、リンク
支持部材51の枢支点を境としたリンク52の長さによ
って決定される。
【0021】尚、上記実施例において、刃物2に対して
摺動自在となる基板17,18上の移動部40と、前記
刃物2を研削する回転砥石45を支持する摺動部44
は、一方に流体シリンダ41を、他方にそのピストンロ
ッド42を連結して研削量を流体圧によって制御してい
るが、これに代替してスプリング(図示せず)を使用す
ることもできる。また、上記研削量設定器46は、本実
施例においては、ラック部材36を駆動するモータ38
によって制御され、ダイヤルインジゲータの指示目盛が
任意のプリセット量47に至ったことを、近接スイッチ
(図示せず)等によって確認した時、その駆動を停止さ
せることによっているが、このダイヤルインジゲータに
代替して、エンコーダ、リニヤトランス等を使用するこ
ともできる。
【0022】尚、図中53は前記走行体7の両端に取着
されたリミットスイッチ、光電管、近接スイッチ等より
成る検知器であり、また、図中54はベッド3と固定台
1の間に、前記回転砥石45の移動距離全長に亘って設
けられた冷却水受け樋である。
【0023】また、上記実施例には摺動部44に制動機
構55が備えられており、この制動機構55は、摺動体
34の両側をガイドとするリニヤウエイ式の摺動ガイド
33の何れか一方を圧接するピストンロッド56と、そ
のピストンロッド56を流体圧で作動させるシリンダ5
7とから成っている。この制動機構55は流体圧シリン
ダ機構を採用しているが、それ以外にも、例えば、螺子
をサーボモータによって作動させる機構、或いは電磁石
をON−OFFさせてそのプランジャーでロックする機
構でも良く、設置する個数も上記に限定されるものでは
ない。また、摺動体34の両側をガイドとしたリニヤウ
エイ式の摺動ガイド33の何れか一方を圧接するピスト
ンロッド56から成る上記制動機構55に代替して、図
10乃至図12に示すように、シリンダ室内においてピ
ストンロッドを任意の位置で把持し得る把持機構を内蔵
した流体シリンダ58としてもよい。即ち、この把持機
構はシリンダ室内の前部に位置したユニット59内に、
一端を支点として揺動するブレーキアーム60の先端に
ガイドコロ61を枢支し、このガイドコロ61をピスト
ンロッド62に軸装されたテーパー状のブレーキピスト
ン63に係合させ、ユニット59の一対の流体給排ポー
ト641,642のうち、一方のポート642から流体
を供給すると共に他方のポート641から流体を排出す
るとき、或いは一方のポート642を閉塞し、ブレーキ
ピストン63にコイルスプリング65を捲装させてポー
ト641から流体を排出させるとき、ブレーキピストン
63の前進に伴ってガイドコロ61を揺動させ、ブレー
キアーム60の下端に取着されたブレーキシュー66を
ピストンロッド62を把持してピストンロッド62を現
位置にて停止させるものである。
【0024】前記走行体7の走行方向の一側には、一対
の長穴67が開口された支持板68をこの長穴67の上
下間隔内だけ高さ調整自在として取着しており、この支
持板68のほぼ中央部に走行方向と直交する方向に任意
間隔を置いて、突出長さを異にする一対の支軸69を枢
支し、これら支軸69の先端に枢支されたアーム70の
下端に皮革、フェルト等より成る一対のバフロール71
を刃物2の長手方向に位相をずらせ、且つこのロール軸
72をエアモータ等の原動機73に接続して回転自在に
支承している。また、この一対のアーム70のほぼ中央
部に刃物方向へ付勢する押し付けバネ74を付設し、さ
らにこのアーム70の他端より突出させた係止片75
に、前記支持板68に取着された流体シリンダ76のピ
ストンロッド77を係合させて、前記流体シリンダ76
の流体動によって一対のバフロール71を前記刃物2に
対して接離自在の構成としている。
【0025】したがって、刃表側の基板17、刃裏側の
基板18には、それぞれに前記刃物2方向に対して進退
自在、且つ前記刃物2の長手方向に位相をずらせた回転
砥石45が一対装備されており、これら一対のうち、少
なくとも一方を仕上げ用の番手の細かい回転砥石45、
他方をこれより番手の粗い回転砥石45としている。こ
の時、刃表用の複数個の回転砥石45と刃裏用の複数個
の回転砥石45のうち、番手が同じ回転砥石45同士を
刃物2に対向させ、且つ刃物2の長手方向に位相をずら
せて配置すれば、刃物2研削時における走行体7の走行
距離が小となって有利である。また、本実施例において
は、便宜上、各基板17,18に装備される回転砥石4
5は一対としているが、その個数も上記に限定されるも
のではなく、番手を異ならせて2以上の回転砥石45を
複数個並列して装備してもよい。
【0026】次に、本実施例の装置によって、長手方向
に直交する断面が刃先部分から刃元方向へ向かって刃表
側並びに刃裏側共に円弧状に近似した多面取り面とした
刃物2の研削例をブロック線図に基づいて説明する。研
削を行うには、刃表側並びに刃裏側に相当する各演算器
80内に、複数段研ぎの段数、及び各段階での研削角度
並びにその角度における研削量のデータが、予め組み込
まれていて、それらのデータから研削パターンを選択す
るた自動の制御系統(図15,図17,図19)と、研
削の都度、段数と角度、研削量を入力し、この複数の入
力を記憶する各記憶装置81を備えた手動の制御系統
(図16,図18,図20)がある。
【0027】また、各角度における研削量を検知する機
構は三態様あり、これらのうち、図15および図16に
示すものは、検知器53と検知片の検知動、或いは計測
器82によるパルス量のカウントに基づいて、回転砥石
45の往復走行回数を研削量に擬制したカウンタ83の
回数とするものである。また、図17および図18に例
示するものは、ダイヤルインジゲータの各接点に、研削
量を回転砥石45の摩耗量を加味したプリセット量47
として設定し、このプリセット量47を近接スイッチ等
で検知するものである。さらに、図19および図20に
例示するものは、研削途上の刃物2の研削代84をビデ
オカメラ85によって撮影し、研削代84が設定した研
削量に至ることを画像信号86によって検知するもので
ある。
【0028】そして、前記画像信号86を利用したもの
は、駆動機構8に、刃物2の長手方向の一端から少なく
とも刃物2の長さだけ走行体7を走行制御させるべく、
その距離を時間に置換したタイマ等の時限装置、若しく
はパルス数を発信して移動量を求め、且つ走行体7の位
置を検知する計測器82が付設されている。
【0029】しかして、角度設定装置20によって設定
された回転砥石45の角度が、回転角検知装置25によ
ってフィードバックされると、駆動機構8の作動によっ
て、刃物2の長手方向の一端から、任意長さ毎に回転砥
石45を往復動させて、研削量がカウンタ83の回数を
カウントした時、ダイヤルインジゲータの指示目盛がプ
リセット量47に到達した時、ビデオカメラ85からの
画像信号86が研削代84に至った時に一旦駆動機構8
を停止させ、角度設定装置20を作動させて次段の角度
における研削を行うものである。
【0030】次に作用を説明する。まず、現存するナイ
フグラインダによって主刃面が研削された刃物2を、刃
先が上を向くようにして垂直状態とし、その先端が半円
板14のほぼ円弧状の半径の中心位置に至るように調整
した後、刃物押さえ4によって押圧保持する。この状態
で制御系統を自動とするか、手動とするかをまず選択す
る。通常、合板工場においては、供給される個々の原木
に対して経験的に有している概算値があり、その概算値
を適用する場合には、その概算値或いは概算値に近似す
る各段の研削角度、各段における研削量とを複数のデー
タとして記憶させておいて、それらのデータから適宜選
択すればよく、また、概算値を持たない未利用原木にあ
っては手動系統を選択し、研削角度や研削量の変更によ
り試行錯誤的に見い出すことになる。
【0031】尚、刃表並びに刃裏の各段数、各段毎の角
度、各段毎の角度における研削量、研削後のランド幅は
各々相異するのであるが、例えば、刃表並びに刃裏を各
々三段研ぎとすれば、各段毎における角度とその研削量
と研削後のランド幅の具体的数値は、刃表側の一段目の
角度は30度、この研削量の数値をカウンタ83の回数
に擬制すれば14回前後であり、研削後のランド幅は5
/100〜8/100mm位である。また、刃表側の二段
目の角度は26度、この研削量の数値をカウンタ83の
回数に擬制すれば2回、研削後のランド幅は10/10
0〜15/100mm位である。さらに、刃表側の三段目
の角度は23度30分、この研削量の数値をカウンタ8
3の回数に擬制すれば2回、研削後のランド幅は20/
100〜30/100mm位である。一方、刃裏側の一段
目の角度は10度、この研削量の数値をカウンタ83の
回数に擬制すれば12回前後、研削後のランド幅は10
/100mm前後である。また、刃裏側の二段目の角度は
5度、この研削量の数値をカウンタ83の回数に擬制す
れば2回、研削後のランド幅は20/100mm前後であ
る。さらに、刃裏側の三段目の角度は0度10分、この
研削量の数値をカウンタ83の回数に擬制すれば2回、
研削後のランド幅は20/100mm位である。したがっ
て、多面取り後の一段目の刃先角は40度(刃表側から
の30度と刃裏側の10度)、二段目の刃先角は31度
(刃表側からの26度と刃裏側の5度)、三段目の刃先
角は23度40分(刃表側からの23度30分と刃裏側
の0度10分)となり、また、上記ランド幅として記載
した数値は、刃表並びに刃裏の多面取り後に実質上形成
される幅であるが、研削量として擬制した一段目の研削
回数が二段目、三段目に比して少ないという実態は、図
21及び図22からも明らかなように、主刃面研削後の
刃物2の初回における研削量が多いことに起因する。
【0032】その後、角度設定装置20の信号により、
各回転砥石45をその刃表部分、刃裏部分への研削角度
を設定すべく、原動機22を所要量駆動させる。この駆
動に伴って軸21が回転し、半円板14の規制倣い部1
5、倣い部16に倣いコロ19によって挟持状態に支承
された刃表側の基板17と刃裏側の基板18は、半円板
14の外周部に刻設されたラックギヤ24上をピニオン
ギヤ23が歯合回転することにより、直立して押圧保持
されている刃物2の刃先先端を中心として所要量傾動し
て、角度を変更させ、この角度を回転角検知装置25に
よって検知する。
【0033】次いで、研削量設定器46によって刃先へ
の研削量の所期設定を行う。まず、原動機9を駆動させ
て走行体7を刃表並びに刃裏の各回転砥石45が刃物2
の刃表面並びに刃裏面に至るように移動させる。この
時、刃表側の基板17と刃裏側の基板18には、複数個
(図示例では一対)の番手の異なる回転砥石45がそれ
ぞれ装備されているので、刃表側に2個の回転砥石4
5、刃裏側に2個の回転砥石45が刃物2に対向して刃
物2の長手方向に位相をずらせて位置することになる。
その後、4個の回転砥石45の全ての流体シリンダ41
を一斉に作動させ、その前部シリンダ室に比して後部シ
リンダ室への圧力が高くなるように、各ポートから流体
を供給してそのピストンロッド42を伸長させ、規制板
43を常時前方へ押し付けた状態で、モータ38の駆動
によってラック部材36を刃先方向へ前進させる。
【0034】この時、軸受37に沿ってラック部材36
を前進させると、ブラケット39に取着された流体シリ
ンダ41のピストンロッド42は、規制板43を介して
回転軸29が嵌挿された摺動体34を軸方向へ摺動さ
せ、各回転砥石45を刃物2の刃表並びに刃裏の各刃先
面に接当させた後、摺動体34を現位置に停止させた状
態で、ラック部材36だけが前進し始める。即ち、回転
砥石45が刃物2の刃先面に接当しても、依然としてラ
ック部材36が前進すれば、摺動体34には、ラック部
材36と共に前進しようとする作用が働くが、摺動体3
4は規制板43を介して流体シリンダ41のピストンロ
ッド42によって前方へ押し付けられているため、ラッ
ク部材36が前進しても回転砥石45は刃先面に接当し
たまま、相対的に静止状態となり、ラック部材36に取
着された流体シリンダ41に対してピストンロッド42
だけが後退することになる。このピストンロッド42の
後退量は、刃先部分に対する刃付のための研削量に、さ
らに、主刃面が研削された時点において、通常存在する
微細な波打ち、凹凸量の差異を含んだ見込み分を加味し
たものであり、刃先部分に対する刃付のための最大研削
量となる。
【0035】また、基板17,18が角度設定されるこ
とにより、現状より傾斜状態となり、回転砥石45並び
に摺動部44を構成する部材がその自重分によって、摺
動部44を摺動しようとするが、基板17,18の一側
端上部から突出されたレール部材48上のバランサ50
が、支持部材61を支点としてレール部材48上を前記
自重分を回避する方向へ摺動し、刃先に対する研削量が
一定に保たれる。
【0036】この研削量設定後、流体シリンダ41の後
部シリンダ室から流体を排除して、ピストンロッド42
を縮小限に至らせると共に、駆動機構8によって走行体
7を一旦待機位置へ復帰させる。次いで、原動機26を
駆動させて後退限に位置する回転砥石45に回転を付与
する。駆動機構8の駆動開始に伴って鎖車10を回転さ
せると、鎖車10はその両側の補助鎖車13によって挟
持され、チエン12に対する懸回量が増大されているた
め、チエンリンクへの移乗時の滑りが防止され、走行体
7は円滑に往動することになる。この走行体7の制御
は、走行体7が刃物2の各端部に至ったことを、走行体
7の両端に装備された前記検知器53によって検知動作
されるものである。
【0037】走行体7が刃物2の長手方向の一端から往
動を開始する時、刃表側及び刃裏側にそれぞれ2個装備
された回転砥石45のうち、まず、番手の粗い回転砥石
45の流体シリンダ41の後部シリンダ室へ流体を供給
して、ピストンロッド42を伸長させ、刃物2の刃先面
へ回転砥石45を接当させることにより研削を開始し、
その後、走行体7が刃物2の終端に至り、これを検知器
53が検知したとき、これに同期して制動機構55のシ
リンダ57を作動させ、ピストンロッド56を摺動ガイ
ド33に圧接させて摺動体34の摺動をロックする。そ
して、このロック状態のまま、走行体7が終端位置を一
旦通過した後、原動機9を逆駆動させて再びその終端位
置に復動し、これを計測器82のパルス量によって計測
するとき、制動機構55のロックを解除して終端位置か
ら始端位置に至るまで復動させることにより、刃物2の
刃先面を刃表側及び刃裏側より同時に研削する。以後、
上記動作を任意回数反復させて、例えば、刃先角が23
度前後である荒研ぎ後の刃物2を、その刃裏面を基準面
として刃表側からほぼ30度、また、刃裏側からほぼ1
0度それぞれ研削除去し、当該刃物2の刃先角をほぼ4
0度に一旦形成する。
【0038】この番手の粗い回転砥石45による研削が
完了したことを、カウンタ83の回数、またはプリセッ
ト量47、またはビデオカメラ85による画像信号86
から得られる時、一旦駆動機構8を停止させると共に、
制動機構55を解除し、刃表側及び刃裏側番手の粗い回
転砥石45の流体シリンダ41の前部シリンダ室へ流体
を供給して、ピストンロッド42を縮小させ、刃物2の
刃先面へ番手の粗い回転砥石45を退避させる。次い
で、刃表側及び刃裏側の番手の細かい回転砥石45の流
体シリンダ41の後部シリンダ室へ流体を供給して、ピ
ストンロッド42を伸長させ、刃物2の刃先面へ番手の
細かい回転砥石45を接当させ、前記番手の粗い回転砥
石45による研削と同様、走行体7を任意回数反復させ
て刃表側及び刃裏側より同時に仕上げ研削を開始する。
この仕上げ研削は、番手の粗い回転砥石45による研削
面に残るチッピングを除去して、鏡面状に仕上げるもの
である。
【0039】前記回転砥石45が刃物2長さの各端部に
至って往動、或いは復動する間、付勢部材35が流体シ
リンダ41による流体圧を採用している場合であれば、
流体シリンダ41の後部室への流体の供給を停止させる
か、若しくはモータ38を駆動させてラック部材36を
逆螺動させることによって、刃先面から回転砥石45を
離反させ、各端部から折り返す際には、上記記載と逆作
動させることによって刃先面へ回転砥石45を接当させ
てもよい。この場合には、制動機構55を使用しなくて
も良い。また、この実施例においては、基板17,18
上において、刃物2に対して移動自在な移動部40と、
この移動部40に対して同一方向へ摺動自在な摺動部4
4を介して前記刃物2を研削する回転砥石45を組み付
け、その一方に流体シリンダ41を、他方にそのピスト
ンロッド42を連結して研削量を流体圧によって制御し
ているが、これに代替してスプリング(図示せず)に置
換しても制動機構55によって研削量がロックされるこ
とになるので、同様の効果を奏することができる。
【0040】また、図10乃至図12に示す把持機構を
内蔵した流体シリンダ58のピストンロッド62を摺動
部44に直接連結している場合には、まず、刃物2の研
削時に回転砥石45へ或る圧力を発生させるべく、ま
ず、把持機構を解除した状態でピストンロッド62を伸
長させて、各回転砥石45を刃表並びに刃裏の各刃先面
に接当させる。すなわち、図11に示すように、ユニッ
ト59の一対の流体給排ポート641,642のうち、
一方のポート642から流体を排出すると共に他方のポ
ート641から流体を供給するとき、或いは一方のポー
ト642を閉塞し、ブレーキピストン63にコイルスプ
リング65を捲装させてポート641から流体を供給さ
せることによって、ピストンロッド62の把持状態を解
除するものであり、この接当に至るまでの過程は、前記
実施例のラック部材36と同一機能であり、この接当
後、タイマー、或いは前記計測器82と同様の機器、例
えばリードスイッチ等によるパルス数制御に基づき、任
意距離だけピストンロッド62を後退させ、前記実施例
と同様、一旦待機位置へ復帰させた後、刃物2の一端部
からピストンロッド62を前記任意距離だけ伸長させ
て、各回転砥石45を刃表並びに刃裏の各刃先面に接当
させ、接当後においても流体の供給を継続して回転砥石
45へ或る圧力を発生させている。従って、この流体シ
リンダ58を採用した場合には、上記実施例の移動部4
0を兼用することになるので、ラック部材36並びにこ
のラック部材36を刃先方向へ進退自在とするモータ3
8は不要となり、さらに、刃物2の研削時に回転砥石4
5へ或る圧力を発生させる前記流体シリンダ41をも兼
用することができる。また、研削途上、回転砥石45が
刃物2長さの各端部に至って往動、或いは復動する間、
図12に示すように、ユニット59の一対の流体給排ポ
ート641,642のうち、一方のポート642から流
体を供給すると共に他方のポート641から流体を排出
するとき、或いは一方のポート642を閉塞し、ブレー
キピストン63にコイルスプリング65を捲装させてポ
ート641から流体を排出させれば、ブレーキアーム6
0の下端に取着されたブレーキシュー66がピストンロ
ッド62を把持して回転砥石45を現位置にてロックさ
せるので、シリンダ57の作動によりピストンロッド5
6を摺動ガイド33に圧接させて摺動体34の摺動をロ
ックする前記制動機構55も不要とすることができる。
【0041】この角度における研削が完了したことを、
カウンタ83の回数、またはプリセット量47、または
ビデオカメラ85による画像信号86から得られる時、
一旦駆動機構8を停止させると共に、制動機構55を解
除し、自動制御系統においては直接的に次段の角度設定
装置20、手動系統においては記憶装置81を介して次
段の角度設定装置20を作動させることにより、次段の
刃表並びに刃裏の研削角度を設定すべく、原動機22を
所要量駆動させて軸21を歯合回転させ、この角度を回
転角検知装置25によって検知して角度変更を終了す
る。この角度変更毎に前記記載と同様、レール部材48
上をバランサ50が摺動して、回転砥石45並びに摺動
部44を構成する部材の自重分をその都度回避して、刃
先に対する所定外の重量を除去することができる。
【0042】その後、二段研ぎ、三段研ぎ、…を順次繰
り返すことにより、図21の実線部分にて示すように、
長手方向に直交する断面が刃先部分から刃元方向へ向か
って、刃表a側並びに刃裏b側共に多面取りによる円弧
状に近似した面に研削された刃物2とすることができる
ものである。
【0043】上記記載のように、長手方向に直交する断
面が刃先部分から刃元方向へ向かって、刃表a側並びに
刃裏b側共に多面取りによる円弧状に近似した面に刃物
2を研削した後、バフ部材によって刃表a側並びに刃裏
b側共に倣い仕上げする。この倣い仕上げに際しては、
一対のバフロール71が刃表a並びに刃裏bの各面に至
るように支持板68を介してその高さをまず調整した
後、走行体7を刃物2の長手方向の一側に位置させ、支
持板68に取着された流体シリンダのピストンロッドを
伸長状態から縮小させ、押し付けバネ74の押し付け力
を復帰させることにより、一対のバフロール71を支軸
69を支点として刃表a並びに刃裏bの各面に対して当
接させる。次いで、エアモータ等の原動機73を駆動さ
せて一対のバフロール71を刃元方向から刃先方向へ回
転させながら、走行体7を任意回数往復動させて刃表、
刃裏両面をほぼ円弧状に倣い仕上げすることにより、多
面取り後に刃先線と平行に僅かに残る各段毎の角部を除
去するものである。
【0044】尚、本実施例における走行体7の制御は、
便宜上、走行体7の両端に装備された検知器53による
検知動と計測器82のパルスカウントの二系統に分別さ
れているが、検知器53或いは計測器82の何れか一方
のみの制御動とすることもできる。
【0045】また、本実施例においては、刃先部分から
刃元部分へ向かって刃先角を徐々に小として研削してい
るが、逆に刃元部分から刃先部分へ向かって刃先角を徐
々に大として研削しても、同一の効果が得られるもので
ある。この場合、前記記載した荒研ぎ後の刃物2からラ
ンド幅を形成するためには、図21の斜線にて囲む刃先
部分から刃元部分へ向かっての一段研ぎ、また同様に、
図22の斜線にて囲む刃元部分から刃先部分へ向かって
の一段研ぎの段階で相当量の研削除去が行われることに
なるのであるが、回転砥石45は流体圧、スプリング圧
等の或る圧力で刃物2の刃先へ押し付けられて研削して
いるので、研削するにつれて回転砥石45と刃物2との
当接面積が増大するほど、回転砥石45の刃物2に対す
る単位圧力が低下することになり、1回当たりの研削量
が減少する。このため、刃先部分から刃元部分へ向かっ
て刃先角を徐々に小として研削する方式は、刃元部分か
ら刃先部分へ向かって刃先角を徐々に大として研削する
方式に比べて、研削回数が小となる。しかしながら、何
れの場合においても、複数個の回転砥石45のうち、番
手の粗い刃表、刃裏用の各回転砥石45によって、この
一段目を研削した後、番手の細かい刃表、刃裏用の各回
転砥石によって刃物の表裏両面を刃先部分から刃元方向
に向かって円弧状に多面取りする方法が作業効率の点か
ら有効である。
【0046】また、原木切削時に必要とされる刃物2の
部位は、刃先先端であるという観点から、複数個の回転
砥石45のうち、番手の粗い刃表用、刃裏用の各回転砥
石によって刃物2の表裏両面を一旦刃先部分から刃元方
向に向かって円弧状に多面取りした後、番手の細かい刃
表、刃裏用の各回転砥石45によって刃物2の表裏両面
の刃先先端部分に対して任意の幅だけ仕上げ研削する方
法が作業効率の点から有効である。
【0047】また、本実施例においては、刃表側の基板
17と刃裏側の基板18を、半円板14の外周部に刻設
されたラックギヤ24上をピニオンギヤ23と歯合回転
させることにより、刃表用及び刃裏用の回転砥石45
を、刃物2の刃先先端を中心として任意角度変更自在と
しているが、従来のように、走行体7から突設されたブ
ラケットをその枢支位置として角度変更したり、多面取
り後、バフ部材によって刃表、刃裏両面を倣い仕上げし
てもよい。
【0048】また、本実施例は、刃表側の基板17に刃
表用の複数個の回転砥石45を、刃裏側の基板18に刃
裏用の複数個の回転砥石45を、移動部40及び摺動部
44を介して各々装備させ、刃表側の基板17、刃裏側
の基板18をそれぞれ一体的に任意角度変更自在とした
ものを説明したが、例えば、刃表側並びに刃裏側の複数
個の回転砥石45の個数分だけ刃表側の基板17、刃裏
側の基板18(1個の回転砥石に対して1個の基板)を
装備し、刃表用の複数個の回転砥石45及び刃裏用の複
数個の回転砥石45を、それぞれ別個独立に任意角度変
更自在としたり、或いは移動部40及び摺動部44を、
それぞれ単独に角度変更可能なハウジング内へ組み込
み、刃物2の刃表と刃裏のそれぞれに対して単独に進退
自在及び角度調整可能とすることも可能である。さら
に、本実施例においては、刃表用及び刃裏用のバフロー
ル71を走行体7の走行方向の一側に装備させ、刃物2
の刃表面及び刃裏面に対して接離自在としているが、こ
のバフロール71を前記刃表側の基板17、刃裏側の基
板18、或いはそれぞれ単独に角度変更可能なハウジン
グの一側に設置して、刃物2の刃表面及び刃裏面に対し
て接離自在とすることも可能である。
【0049】また、刃表側及び刃裏側の複数個の各回転
砥石45を、刃物2の刃表と刃裏のそれぞれに対して単
独に進退自在及び角度調整可能とし、且つ刃物2の刃元
方向から刃先方向に向かって番手が細かくなるように配
列すると共に、各回転砥石45の傾斜角度を刃先先端に
至るほど大になるように設定すれば、前記記載した荒研
ぎ後の刃物2からランド幅を形成するための相当量の研
削除去分については番手の粗い回転砥石45、刃先先端
に至るものほど段階的に番手の細かい回転砥石45によ
る研削が可能となる。したがって、一段研ぎ、二段研
ぎ、三段研ぎ、…の如く、角度を都度変更して順次繰り
返す作業が不要となる。
【0050】
【効果】以上説明したように、本発明の方法によれば、
長手方向の直交する断面が、表裏とも刃先部分から刃元
部分へ向かって多面取りによる円弧状に近似した面に研
削され、また、そのような刃物としたため、刃物の刃先
先端部分の肉厚が厚くなるから、原木切削時の刃先線の
振動を防止しながら、切削直後のベニヤ単板と刃物の刃
裏側の隅角部との摺接による裏割れの助長を低減させる
ことが可能となる。特に、刃先部分から刃元部分へ向か
って多面取りによる円弧状に近似した面に研削する過程
において、刃物の刃先先端を中心として刃表側並びに刃
裏側に任意の角度変更自在とすれば、多面取り時に角度
を変更して刃先に任意のランド幅を形成する毎、その作
用点であるカップ状の回転砥石の刃先への当接面が一定
となり、回転砥石の当接面が刃先のランド幅に対してほ
ぼ均一とすることができる。
【0051】また、前記記載した如く、刃物の刃表側に
発生したチッピング、或いは荒研ぎ時の刃押され処理後
において刃裏側に発生している凸部、チッピング等につ
いては、走行体に刃物の刃表と刃裏のそれぞれに対して
進退及び角度変更自在な回転砥石を、刃表側と刃裏側の
それぞれに刃物の長手方向に位相をずらせて番手を異な
らせて複数個並列して装備させて、番手の粗い回転砥石
によって研削除去した後、番手の細かな回転砥石によっ
て仕上げれば、作業効率の向上が図れることになる。特
にこの方法によれば、従来において、仕上げ用の回転砥
石では刃先に残存する前記凸部を研削し得ず、逆に乗り
上げてしまう欠点を解消し、確実な刃先研削作業を遂行
することが可能となる。
【0052】また、原木樹種、原木切削条件に応じて刃
先先端部のランド幅をより多く得たい場合、当該ランド
幅を形成する部位をある程度の肉厚とすべく、刃先先端
から刃元方向に向かって相当量研削除去して、刃先線の
位置を荒研ぎ後の刃物の刃先線から大幅に下げる際、複
数個の回転砥石のうち、番手の粗い刃表、刃裏用の各回
転砥石によって一段目を研削した後、番手の細かい刃
表、刃裏用の各回転砥石によって刃物の表裏両面を刃先
部分から刃元方向に向かって円弧状に多面取りする方法
が作業効率の点から有効である。
【0053】また特に、刃先部分から刃元部分へ向かっ
て多面取りによる円弧状に近似した面に研削した後、さ
らに、最後の過程でバフ部材によって刃表、刃裏両面を
ほぼ円弧状に倣い仕上げすれば、刃先先端部分の肉厚を
厚くし、且つ原木切削時の刃先線の振動を防止できる刃
物としながら、多面取り後に刃先線と平行に僅かに残る
各段毎の角部が除去されることになり、従来において、
原木切削時に刃物の刃表側と原木及び刃物の刃裏側と切
削直後のベニヤ単板が、刃物の各段毎の線上に残る角部
との摺接によって発生したベニヤ単板面への損傷を、角
部除去による面状の摺接によって防止し得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の外観を示す正面図である。
【図2】図1の一部を示す平面図である。
【図3】図1の一部切欠き拡大正面図である。
【図4】図2の一部切欠き側面図である。
【図5】図2の要部を一部破断して示した平面図であ
る。
【図6】図5の要部拡大側面図である。
【図7】図6の正面図である。
【図8】制動機構の要部拡大側面図である。
【図9】図8の一部切欠き正面図である。
【図10】図8の他の実施例を示す拡大側面図である。
【図11】図10の要部拡大断面であり、把持状態を解
除した作動説明図である。
【図12】図10の要部拡大断面であり、把持状態とし
た作動説明図である。
【図13】バフ機構を示す一部切欠き拡大平面図であ
る。
【図14】図13の正面図である。
【図15】カウンタによる自動制御系統のブロック線図
である。
【図16】カウンタによる手動制御系統のブロック線図
である。
【図17】プリセット量による自動制御系統のブロック
線図である。
【図18】プリセット量による手動制御系統のブロック
線図である。
【図19】画像信号による自動制御系統のブロック線図
である。
【図20】画像信号による手動制御系統のブロック線図
である。
【図21】本発明に係る刃物の長手方向に直交する刃先
断面を示し、刃先部分から刃元部分へ向かって刃先角を
徐々に小として研削した場合の模式図である。
【図22】本発明に係る刃物の長手方向に直交する刃先
断面を示し、刃元部分から刃先部分へ向かって刃先角を
徐々に大として研削した場合の模式図である。
【図23】従来の刃物における長手方向に直交する刃先
断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1…固定台、2…刃物、3…ベッド、4…刃物押さえ、
5…移動部材、6…リニヤブロック、7…走行体、8…
駆動機構、9…原動機(走行体の往復動用)、10…鎖
車、11…スプリング、12…チエン、13…補助鎖
車、14…半円板、15…規制倣い部、16…倣い部、
17…基板(表側)、18…基板(裏側)、19…倣い
コロ、20…角度設定装置、21…軸、22…原動機
(角度設定用)、23…ピニオンギヤ、24…ラックギ
ヤ、25…回転角検知装置、26…原動機(砥石回転
用)、27…プーリ、28…軸受、29…回転軸、30
…プーリ、31…ベルト、32…ガイド台、33…摺動
ガイド(リニヤウエイ)、34…摺動体、35…付勢部
材、36…ラック部材、37…軸受、38…モータ、3
9…ブラケット、40…移動部、41…流体シリンダ
42…ピストンロッド 43…規制板 、44…摺動
部、45…回転砥石、46…研削量設定器、47…プリ
セット量、48…レール部材、49…摺動部材、50…
バランサ、51…リンク支持部材、52…リンク、53
…検知器、54…冷却水受け樋、55…制動機構、56
…ピストンロッド、57…シリンダ、58…流体シリン
ダ(把持機構内蔵)、59…ユニット、60…ブレーキ
アーム、61…ガイドコロ、62…ピストンロッド、6
3…ブレーキピストン、641,642…ポート、65
…コイルスプリング、66…ブレーキシュー、67…長
穴、68…支持板、69…支軸、70…アーム、71…
バフロール、72…ロール軸、73…原動機(バフロー
ル回転用)、74…押し付けバネ、75…係止片、76
…流体シリンダ(バフロール接離用)、77…ピストン
ロッド、80…演算器、81…記憶装置、82…計測
器、83…カウンタ、84…研削代、85…ビデオカメ
ラ、86…画像信号

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定台に固定された刃物の刃表側に任意の
    角度変更自在とした刃表用の回転砥石と、刃裏側に任意
    の角度変更自在とした刃裏用の回転砥石を、前記固定台
    の長手方向に沿って移動する走行体に、前記刃物の長手
    方向に位相をずらせて対向するように装備させた回転砥
    石により、刃物の表裏両面を円弧状に多面取りした後、
    バフ部材によって刃表、刃裏両面を倣い仕上げすること
    を特徴とする刃物の研削方法。
  2. 【請求項2】前記刃表用及び刃裏用の回転砥石を、前記
    刃物の刃先先端を中心として任意角度変更自在とした請
    求項1記載の刃物の研削方法。
  3. 【請求項3】固定台に固定された刃物の刃表側に任意の
    角度変更自在とした複数個の番手の異なる刃表用の回転
    砥石と、刃裏側に任意の角度変更自在とした複数個の番
    手の異なる刃裏用の回転砥石を、前記固定台の長手方向
    に沿って移動する走行体に、前記刃物の長手方向に位相
    をずらせて対向するように各々並列して装備させた回転
    砥石により、刃物の表裏両面を円弧状に多面取りするこ
    とを特徴とする刃物の研削方法。
  4. 【請求項4】前記刃表用の複数個の回転砥石及び刃裏用
    の複数個の回転砥石を、前記刃物の刃先先端を中心とし
    て任意角度変更自在とした請求項3記載の刃物の研削方
    法。
  5. 【請求項5】前記刃表用の複数個の回転砥石及び刃裏用
    の複数個の回転砥石を、それぞれ一体的に任意角度変更
    自在とした請求項3または4記載の刃物の研削方法。
  6. 【請求項6】前記刃表用の複数個の回転砥石及び刃裏用
    の複数個の回転砥石を、それぞれ別個独立に任意角度変
    更自在とした請求項3または4記載の刃物の研削方法。
  7. 【請求項7】前記複数個の回転砥石のうち、番手の粗い
    刃表、刃裏用の各回転砥石によって一段目の刃先角を研
    削した後、番手の細かい刃表、刃裏用の各回転砥石によ
    って刃物の表裏両面を円弧状に多面取りする請求項3乃
    至6の何れかに記載の刃物の研削方法。
  8. 【請求項8】前記複数個の回転砥石のうち、番手の粗い
    刃表用、刃裏用の各回転砥石によって刃物の表裏両面を
    一旦円弧状に多面取りした後、番手の細かい刃表、刃裏
    用の各回転砥石によって刃物の表裏両面の刃先先端部分
    に対して任意の幅だけ仕上げ研削する請求項3乃至6の
    何れかに記載の刃物の研削方法。
  9. 【請求項9】前記刃表側及び刃裏側の複数個の各回転砥
    石を、前記刃物の刃元方向から刃先方向に向かって番手
    が細かくなるように配列すると共に、各回転砥石の傾斜
    角度を変えて研削する請求項3または4または6記載の
    刃物の研削方法。
  10. 【請求項10】刃表用並びに刃裏用のバフ部材を刃物の
    刃表並びに刃裏面に対して接離自在とし、前記刃表、刃
    裏用の各回転砥石によって刃物の表裏両面を一旦円弧状
    に多面取りした後、バフ部材によって刃表、刃裏両面を
    倣い仕上げする請求項3乃至9の何れかに記載の刃物の
    研削方法。
  11. 【請求項11】刃物を固定する固定台を備えたベッド
    に、その長手方向へ駆動機構によって往復動自在な走行
    体を設け、その走行体には、前記刃物の刃表と刃裏のそ
    れぞれに対して進退及び角度変更自在な回転砥石を、刃
    表側と刃裏側に刃物の長手方向に位相をずらせて装備す
    ると共に、前記走行体の一側に、若しくは前記刃表用及
    び刃裏用の回転砥石に隣接する位置に、刃表用及び刃裏
    用のバフ部材を刃物の刃表面及び刃裏面に対して接離自
    在に設置し、前記回転砥石の進退量及び傾斜角度とを、
    研削すべき量と、刃物との接当角度及び面取り数に応じ
    て自動的に制御する制御機構を設けたことを特徴とする
    刃物の研削装置。
  12. 【請求項12】前記刃表用及び刃裏用の回転砥石を、前
    記刃物の刃先先端を中心として任意角度変更自在とした
    請求項11記載の刃物の研削装置。
  13. 【請求項13】刃物の長手方向と直交する方向へ移動自
    在とした移動部と、この移動部に対して同一方向へ移動
    自在な摺動体を介して回転砥石を組み付けて、その一方
    に流体シリンダまた他方にそのピストンロッドを接続し
    た請求項11記載の刃物の研削装置。
  14. 【請求項14】刃物の長手方向と直交する方向へ移動自
    在とした移動部と、この移動部に対して同一方向へ移動
    自在な摺動体を介して回転砥石を組み付けて、この移動
    部と摺動体間にスプリングを接続した請求項11記載の
    刃物の研削装置。
  15. 【請求項15】刃物の長手方向と直交する方向へ移動自
    在とした移動部を把持機構を内蔵した流体シリンダで構
    成し、この移動部に対して同一方向へ移動自在な摺動体
    を介して回転砥石を組み付けた請求項11記載の刃物の
    研削装置。
  16. 【請求項16】刃物を固定する固定台を備えたベッド
    に、その長手方向へ駆動機構によって往復動自在な走行
    体を設け、その走行体には、前記刃物の刃表と刃裏のそ
    れぞれに対して進退及び角度変更自在な回転砥石を、刃
    表側と刃裏側のそれぞれに刃物の長手方向に位相をずら
    せて番手を異ならせて複数個並列して装備し、前記回転
    砥石の進退量及び傾斜角度とを、研削すべき量と、刃物
    との接当角度及び面取り数に応じて自動的に制御する制
    御機構を設けたことを特徴とする刃物の研削装置。
  17. 【請求項17】前記刃表用の複数個の回転砥石及び刃裏
    用の複数個の回転砥石を、前記刃物の刃先先端を中心と
    して任意角度変更自在とした請求項16記載の刃物の研
    削装置。
  18. 【請求項18】刃物の長手方向と直交する方向へ移動自
    在とした移動部と、この移動部に対して同一方向へ移動
    自在な摺動体を介して回転砥石を組み付けて、その一方
    に流体シリンダまた他方にそのピストンロッドを接続し
    た請求項16記載の刃物の研削装置。
  19. 【請求項19】刃物の長手方向と直交する方向へ移動自
    在とした移動部と、この移動部に対して同一方向へ移動
    自在な摺動体を介して回転砥石を組み付けて、この移動
    部と摺動体間にスプリングを接続した請求項16記載の
    刃物の研削装置。
  20. 【請求項20】刃物の長手方向と直交する方向へ移動自
    在とした移動部を把持機構を内蔵した流体シリンダで構
    成し、この移動部に対して同一方向へ移動自在な摺動体
    を介して回転砥石を組み付けた請求項16記載の刃物の
    研削装置。
  21. 【請求項21】前記刃表用の複数個の回転砥石及び刃裏
    用の複数個の回転砥石を、それぞれ一体的に任意角度変
    更自在とした請求項16乃至20の何れかに記載の刃物
    の研削装置。
  22. 【請求項22】前記刃表用の複数個の回転砥石及び刃裏
    用の複数個の回転砥石を、それぞれ別個独立に任意角度
    変更自在とした請求項16乃至20の何れかに記載の刃
    物の研削装置。
  23. 【請求項23】前記走行体の一側に、若しくは前記刃表
    用の複数個の回転砥石及び刃裏用の複数個の回転砥石に
    隣接する位置に、刃表用及び刃裏用のバフ部材を刃物の
    刃表面及び刃裏面に対して接離自在に設置した請求項1
    6乃至22の何れかに記載の刃物の研削装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1712339A1 (en) 2004-02-02 2006-10-18 Mitsuboshi Diamond Industrial Co., Ltd. Cutter wheel, scribing method and cutting method for fragile material substrate using the cutter wheel, and method of manufacturing cutter wheel
CN102581711A (zh) * 2012-03-14 2012-07-18 珠海市香之君电子有限公司 一种自动开刃机
CN105904290A (zh) * 2016-06-27 2016-08-31 阳江市阳东区科拓自动化机械设备有限公司 一种具有对称双砂轮的数控双面磨刀机
CN106141320A (zh) * 2015-03-23 2016-11-23 大英西南精密模具有限公司 一种直边倒角机
CN107097107A (zh) * 2017-06-06 2017-08-29 湖南楚翰智能科技有限公司 一种加工机床
JP2018176327A (ja) * 2017-04-10 2018-11-15 林國平 ハマグリ刃の磨製方法
CN112676930A (zh) * 2020-12-28 2021-04-20 浙江安可信五金工具有限公司 一种高性能剪刀用自动磨刀装置

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