JPH08146668A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH08146668A
JPH08146668A JP6306986A JP30698694A JPH08146668A JP H08146668 A JPH08146668 A JP H08146668A JP 6306986 A JP6306986 A JP 6306986A JP 30698694 A JP30698694 A JP 30698694A JP H08146668 A JPH08146668 A JP H08146668A
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JP
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magnetic
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carrier
developing
image
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JP6306986A
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Masaaki Yamaji
雅章 山路
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリア付着及びトナー飛散を抑制でき、濃
度が十分に高く、ガサツキがなく、鮮明で高画質な画像
を安定して得ることができる現像装置にある。 【構成】 現像装置は、体積平均粒径10μm以下の非
磁性トナーと、重量平均粒径80μm以下の磁性キャリ
アとを有する二成分現像剤を、複数の磁極を有する磁石
ローラ23を内部に非回転に配設した現像スリーブ21
に支持して、感光ドラム3と対向した現像領域へ搬送
し、現像剤の磁気ブラシを形成して、振動電界の印加下
にドラム3上の潜像を現像する。現像領域での磁性キャ
リアの磁化の強さが、磁界の強さ1000ガウスで30
〜150emu/cm3 、スリーブ21上の法線方向の磁気力
r のピーク位置が、スリーブ21とドラム3との最近
接位置からドラム3の移動方向下流側に10°以内、現
像領域でのキャリアの体積比率Mcが5〜30%、そし
てトナー供給係数Kが4以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式或いは静
電記録方式により像担持体上に形成された静電潜像を現
像して可視化するのに用いられる現像装置に関し、特に
乾式現像剤を用いて現像する現像装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写装置、静電記録装置、磁気
記録装置等の画像形成装置における現像方法として、磁
気ブラシ現像法が広く用いられている。この磁気ブラシ
現像法として、磁性トナーからなる1成分現像剤を用い
た1成分現像方式と、非磁性トナーと磁性キャリアとか
らなる二成分現像剤を用いた二成分現像方式とがある。
【0003】1成分現像方式は構成は簡単であるが、ト
ナーに磁性体が含まれるため所望の色の画像を得ること
が困難である。一方、二成分現像方式は非磁性トナーを
用いているので、カラー画像を形成するのに適してい
る。
【0004】この二成分現像方式の1つとして磁気ブラ
シ摺擦現像法が知られている。この現像法では、現像容
器に回転自在に取付けた非磁性円筒(現像スリーブ)
と、この現像スリーブ内に固定された複数の磁極を有す
る磁石ローラと、現像スリーブ上の現像剤の層厚を規制
する規制ブレードとを具備し、現像スリーブの回転によ
り現像剤を感光ドラムと対向した現像領域に搬送し、磁
石ローラの現像位置に配置された現像極により現像剤に
磁気ブラシを形成させ、磁気ブラシを感光ドラムに摺擦
させて現像を行なうものである。このとき画質向上を目
的に、現像スリーブに振動電界を印加して、画像の履き
寄せを防止し、中間調画像の再現性を向上することが知
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の磁気ブラシ現
像法は、現像に寄与する現像剤を現像領域に十分に供給
することができるので、高い画像濃度を得ることができ
る反面、現像位置において磁気ブラシの穂が疎であるた
め、特にハイライト、ハーフトーン濃度領域においてガ
サツキのある貧弱な画像となることがあった。
【0006】又近年、高画質の画像の要求が高まってお
り、様々な原稿画像、特にフルカラー画像に対し大きな
要求がなされている。従ってベタ黒部の画像濃度を十分
に高く維持しながらハイライト部の再現性を良好にし、
ハーフトーン部においても緻密な画像を得ることが必要
とされている。
【0007】このことから、例えば二成分現像剤のトナ
ー及び磁性キャリアを小粒径化することが行なわれる
が、画質は良好になるものの感光ドラムにキャリア付着
を生じ、ひどい場合は画像の欠損を発生することがあっ
た。
【0008】このような磁性キャリアを小粒径化した場
合のキャリア付着を抑制する方法として、米国特許5,
070,812号(対応の日本出願:特開平3−426
2号)に記載されているように、現像スリーブ上におけ
る法線方向の磁気力Frのピーク位置を、現像スリーブ
と感光ドラムとの再近接位置の近傍に配置させることが
知られている。
【0009】又磁性キャリアの飽和磁化を小さくするこ
とにより、磁気ブラシの穂を緻密にする方法が試みられ
ているが、従来の二成分現像装置では、キャリア付着を
生じたり、画像濃度が薄くなることがあった。
【0010】本発明の目的は、キャリア付着及びトナー
飛散を抑制できると共に、濃度が十分に高く且つガサツ
キがなく、鮮明で高画質な画像を安定して得ることがで
きる現像装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、体積平
均粒径10μm以下の非磁性トナーと、重量平均粒径8
0μm以下の磁性キャリアとを有する二成分現像剤を、
複数の磁極を有する磁界発生手段を内部に非回転に配設
した現像剤支持手段上に支持して、像担持体と対向した
現像領域へ搬送し、前記現像領域で現像剤の磁気ブラシ
を形成して、現像領域に振動電界を形成した下で像担持
体上の潜像を現像する現像装置において、前記磁性キャ
リアの単位体積当たりの磁化の強さが磁界の強さ100
0ガウスにおいて30〜150emu/cm3 であり、前記現
像剤支持手段上における法線方向の磁気力Fr のピーク
位置を、現像剤支持手段と像担持体との最近接位置から
像担持体の移動方向に対して下流側に10°以内とし、
現像領域での磁性キャリアの体積比率Mcが5〜30%
であり、ここに、体積比率Mcは式(B): Mc[%]=(M/h)×(1/ρc)×{C/(T+C)} ×100 ・・・(B) 但し、 M:現像剤支持手段上の単位面積当たりの非穂立ち状態
の現像剤量[g/cm2 ] h:現像領域空間の高さ[cm] ρc:磁性キャリアの真密度[g/cm3 ] C/(T+C):現像剤支持手段上現像剤中の磁性キャ
リアの重量割合 で表され、そしてトナー供給係数Kが4以上であり、こ
こに、トナー供給係数Kは式(C): K=M×(1/ρt)×{T/(T+C)}×(1/Dt) ×(Vs1/Vdr)×15000 ・・・(C) 但し、 M:現像剤支持手段上の単位面積当たりの非穂立ち状態
の現像剤量[g/cm3 ] ρt:トナーの真密度[g/cm3 ] Dt:トナーの粒径[μm] T/(T+C):現像剤支持手段上現像剤中のトナーの
重量割合 Vs1:現像剤支持手段の周速[mm/秒] Vdr:像担持体の周速[mm/秒] Vs1/Vdr:現像剤支持手段と像担持体の周速比 で表されることを特徴とする現像装置である。
【0012】本発明の他の態様では、前記磁性キャリア
の単位体積当たりの磁化の強さが磁界の強さ1000ガ
ウスにおいて30〜150emu/cm3 であり、現像剤支持
手段と像担持体との最近接位置から像担持体の移動方向
に対して下流側に10°以内の範囲において、現像剤支
持手段上における法線方向の磁気力の相対値である磁気
力指数Xの最大値が60以上であり、ここに、磁気力指
数Xは式(A): X={B2 (r)−B2 (r+Δr)}×(a/Δr) ・・・(A) 但し、 B2 (r)=B2 r (r)+B2 t (r) B2 (r+Δr)=B2 r (r+Δr)+B2 t (r+
Δr) a:比例定数。Δrが0.5mmのとき、a/Δr=2
×10-4r (r):現像剤支持手段上の位置rにおける法線方
向の磁束密度[ガウス] Br (r+Δr):現像剤支持手段上0.5mmの位置
における法線方向の磁束密度[ガウス] Bt (r):現像剤支持手段上の位置rにおける接線方
向の磁束密度[ガウス] Bt (r+Δr):現像剤支持手段上の0.5mmの位
置における接線方向の磁束密度[ガウス] で表され、そして式(B)で表される現像領域での磁性
キャリアの体積比率Mcが5〜30%であり、式(C)
で表されるトナー供給係数Kが4以上である。
【0013】本発明の更に他の態様では、前記磁性キャ
リアの単位体積当たりの磁化の強さが磁界の強さ100
0ガウスにおいて30〜150emu/cm3 であり、前記現
像剤支持手段上における法線方向の磁気力Fr のピーク
位置を、現像剤支持手段と像担持体との最近接位置から
像担持体の移動方向に対して下流側に10°以内とし、
更に前記最近接位置から像担持体の移動方向に対して±
10°以内において、前記現像剤支持手段上における法
線方向の磁束密度Br と接線方向の磁束密度Bt のBr
/Bt 比が3以上の領域が12°以上の幅で存在するこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の更に他の態様では、前記磁性キャ
リアの単位体積当たりの磁化の強さが磁界の強さ100
0ガウスにおいて30〜150emu/cm3 であり、現像剤
支持手段と像担持体との最近接位置から像担持体の移動
方向に対して下流側に10°以内の範囲において、現像
剤支持手段上における法線方向の磁気力の相対値である
磁気力指数Xの最大値が60以上であり、ここに、磁気
力指数Xは式(A)で表され、更に前記最近接位置から
像担持体の移動方向に対して±10°以内において、前
記現像剤支持手段上における法線方向の磁束密度Br
接線方向の磁束密度Bt のBr /Bt 比が3以上の領域
が12°以上の幅で存在することを特徴とする。
【0015】いずれも、好ましくは、磁性キャリアの抵
抗値が107 〜1015Ω・cmあり、非磁性トナーの体
積平均粒径dt[μm]、磁性キャリアの重量平均粒径
dc[μm]が、dt<dc<50μmの関係を有す
る。
【0016】
【実施例】
実施例1 図1は、本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。本現像装置を設置した画像形成装置は、像担持体と
しての感光ドラム3を有し、その感光ドラム3の周囲
に、周知の電子写真プロセス手段として、図示しない帯
電手段、画像露光手段及び上記の現像装置が配置され、
更に転写手段、クリーニング機構及び除電手段等が配置
されている。上記露光手段はレーザビームを用いて画像
の濃度信号をPWM変調して、感光ドラム3上に露光す
るようになっている。
【0017】本実施例の現像装置は、非磁性トナーと軟
強磁性キャリアを含む二成分現像剤を収納した現像容器
20の開口部内に、現像剤支持手段としてアルミニウ
ム、ステンレス鋼等の非磁性円筒体からなる現像スリー
ブ21を有し、この現像スリーブ21は、矢印に示す反
時計方向に回転して容器20内の現像剤を支持搬送し、
感光ドラム3と対向した現像領域に搬送する。現像容器
20の現像スリーブ21が設置された開口部には、現像
スリーブ21の上方にこれと小間隙を開けて規制ブレー
ド25が配置され、現像スリーブ21上に支持して搬送
される現像剤の層厚を規制するようになっている。
【0018】現像スリーブ21によって現像領域に搬送
された現像剤は、矢印方向に移動する感光ドラム3に供
給され、これにより感光ドラム3上に形成された潜像が
現像され、トナー像として可視化される。現像の際には
電源22により現像スリーブ21に現像バイアスとし
て、交流電圧に直流電圧を重畳した振動バイアス電圧が
印加され、現像スリーブ21と感光ドラム3の間の現像
領域に振動電界が形成される。振動バイアス電圧の波形
としては矩形波、サイン波等が使用される。
【0019】現像スリーブ21内にはローラ状の磁石
(磁石ローラ)23が非回転に設置されており、この磁
石ローラ23は、表面に3つのN極の磁極N1 、N2
3 及び2つのS極の磁極S1 、S2 を有している。S
1 極は現像磁極、N2 極とN3極は現像剤の剥ぎ取り・
汲み上げ・搬送の作用を持つ磁極であり、S2 極は規制
ブレード25と協働して現像剤層を規制する作用を持つ
磁極である。N1 極は現像剤の搬送作用を持つ搬送磁極
である。上記の磁極のうちN2 極とN3 極は同極性であ
って、両者間に反撥磁界を形成し、現像領域を通過した
現像剤を現像スリーブ21上から一旦離脱させるのに寄
与する。
【0020】現像スリーブ21から一旦離脱した現像剤
は、スクリュー24により容器20内の現像剤と撹拌混
合される。撹拌された現像剤はN3 極の磁力によって現
像スリーブ21上に吸着され、S2 極、N1 極を経て現
像領域に搬送される。尚、上流、下流という用語は現像
の進行方向に関して用いられるものとする。
【0021】本実施例においては、負帯電性の非磁性ト
ナーを含有した二成分現像剤を用いた。本発明における
現像剤について説明する。本発明に好適に使用される現
像剤は、非磁性トナーと磁性粒子(キャリア)とからな
る二成分現像剤である。
【0022】本発明において、トナーは着色樹脂粒子
(結着樹脂、着色剤及び必要に応じてその他の添加剤を
含む)そのもの、及びこれにコロイダルシリカ微粉末の
如き外添剤が外添された着色粒子を包含している。本実
施例では、負帯電性のポリエステル系樹脂で体積平均粒
径が8μmのトナーを用いている。トナーの真密度は約
1.1g/m3 であった。
【0023】磁性キャリアはフェライト粒子に極く薄い
樹脂コーティングを施した重量平均粒径が45μmのも
のを使用した。この磁性キャリアの磁界の強さ1000
ガウスにおける単位体積当たりの磁化の強さ(σ
1000(emu/cm3 ))は66emu/cm3で、透磁率は約5.
0、真密度は約5.2g/cm3 であった。
【0024】本発明者が実験により確認したところによ
れば、ガサツキのない緻密な画像を得るためには、磁性
キャリアのσ1000を150emu/cm3 以下にすることが有
効であることが分かった。これは、磁性キャリアのσ
1000を150emu/cm3 以下にすることにより、現像スリ
ーブ上の磁気ブラシの密度を高めることができ、そのた
めにガサツキのない緻密な画像が得られたものと考えら
れる。一方、磁性キャリアのσ1000を30emu/cm3 未満
にすると、現像スリーブ上での現像剤の搬送性が悪くな
り、現像画像の画質が劣化したり、現像剤の飛散が生じ
易くなるので、σ1000の下限は30emu/cm3 以上であ
る。
【0025】次に、キャリア付着について説明する。
【0026】キャリア付着とは、キャリアが感光ドラム
3に付着する現象である。感光ドラムにキャリアが付着
すると、転写時に転写材と感光ドラム3との間にエアー
ギャップを生じ、そのためこの部分での電界が弱まり、
キャリア近傍にあるトナーの転写が不十分となり、画像
欠損を生じる場合があった。このキャリアが転写材上に
転写されると、転写されたキャリアが転写材上に定着さ
れないばかりでなく、その近傍のトナーも定着されない
ことがあり、定着不良を生じることがある。この未定着
画像が擦り取られると、画像欠損を生じ、又転写材の汚
染を生じる。又未定着のキャリアが定着時に移動し、他
の画像に欠損を生じることもあった。逆に感光ドラムに
付着したキャリアが転写材上に転写されずにそのまま残
っていると、クリーナでキャリアを除去するときに感光
ドラムを傷つけてしまうことがあり、そのために画像に
欠損を生じることがあった。
【0027】二成分現像剤では、トナーとキャリアが互
に逆極性に帯電する。即ちトナーが正に帯電する場合は
キャリアは負に、トナーが負に帯電する場合はキャリア
は正に帯電する。従って現像によりトナーが感光ドラム
上の画像部へ付着する時に、キャリアは非画像部に付着
し易い。このキャリア付着は、感光ドラム3の非画像部
と現像スリーブ21とのコントラスト電位(Vback)に
影響される。このVbackが小さい場合は、非画像部にも
トナーが付着する所謂「カブリ」を生じ易く、逆にVba
ckが大きい場合は、非画像部にキャリア付着を生じ易く
なる。現像電界として直流電界のみを印加する場合は、
非画像部と現像スリーブとの間にVback電位がかかるだ
けであるが、本実施例のように振動バイアス電圧を印加
する場合には、最大「1/2×振幅電圧(ピーク間電
圧)+Vback」の電位がかかるので、キャリア付着を生
じ易くなる。上記振動バイアス電圧を用いる方法は、画
質を向上させる効果はあるものの、このようにキャリア
付着を生じ易い問題がある。
【0028】又本実施例のように、画質を良好にするた
めに、磁界の強さ1000ガウスにおける磁化の大きさ
が小さいキャリアを用いる場合は、現像スリーブ上へキ
ャリアを拘束する力が弱くなるので、キャリア付着を生
じ易くなるという問題がある。
【0029】このキャリア付着を防止するためには、現
像領域において現像スリーブ上にキャリアを引き付ける
磁気力(磁気的吸引力)を大きくする必要がある。
【0030】図2は、現像スリーブ21上の磁気力を説
明するための図で、Fは現像スリーブ21の表面におけ
る磁気力、Fr は現像スリーブ21表面の垂直方向(一
般的には法線方向)の磁気力(Fの垂直方向成分(法線
方向成分))、Ft は現像スリーブ21表面の水平方向
(一般的には接線方向)の磁気力(Fの水平方向成分
(接線方向成分))を示している。
【0031】ここで、磁気力Fr は、 Fr ∝{B2 (r)−B2 (r+Δr)}/Δr 但し、 B2 (r)=B2 r (r)+B2 t (r) B2 (r+Δr)=B2 r (r+Δr)+B2 t (r+
Δr) B(r):現像スリーブ上の位置rにおける磁束密度
(現像スリーブ表面の法線方向上の位置rにおける磁束
密度)[ガウス] Br (r):現像スリーブ上の位置rにおける法線方向
の磁束密度(現像スリーブ表面の法線方向の磁束密度で
あって、表面の法線方向上の位置rにおける磁束密度)
[ガウス] Bt (r):現像スリーブ上の位置rにおける接線方向
の磁束密度(現像スリーブ表面の接線方向の磁束密度で
あって、表面の法線方向上の位置rにおける磁束密度)
[ガウス] となる。
【0032】従って上記の式の{B2 (r)−B2 (r
+Δr)}/Δrの値を求めれば、磁気力Fr の相対的
な大きさを知ることができ、Fr の分布形態、Fr のピ
ーク位置等を知ることができる。又Δrを固定すれば、
r ∝{B2 (r)−B2 (r+Δr)}となる。
【0033】磁気力Fr の相対値として磁気力指数Xを
式(A): X={B2 (r)−B2 (r+Δr)}×(a/Δr) ・・・(A) 但し、aは比例定数 と定めると、Fr ∝Xとなるので、X={B2 (r)−
2 (r+Δr)}×(a/Δr)を求めれば良いこと
になる。
【0034】実際には、rを現像スリーブ21の半径と
し、Δr=0.5mmに固定し、法線方向の磁束密度B
r (r)、Br (r+Δr)、接線方向の磁束密度Bt
(r)、Bt (r+Δr)を、後述の如くベル社のガウ
スメータを用いて測定する。そしてその測定値を用いて
磁気力指数X={B2 (r)−B2 (r+Δr)}×
(a/Δr)を計算し、これから磁気力Fr の相対値を
求めた。式(A)の比例定数aは、0.5mmのΔrに
対しa/Δr=2×10-4とした(つまり、a=0.5
×2×10-4=1×10-4)。
【0035】rを現像スリーブ21の半径、Δrを0.
5mmに採ったので、Br (r)は、現像スリーブ21
表面の法線方向の磁束密度、Br (r+Δr)は、現像
スリーブ21表面から0.5mmの位置の法線方向の磁
束密度、Bt (r)は、現像スリーブ21表面の接線方
向の磁束密度、Br (r+Δr)は、現像スリーブ21
表面から0.5mmの位置の接線方向の磁束密度とな
る。
【0036】図3は、磁石ローラ23の現像磁極S1
磁束密度Br の分布形態及び磁気力Fr の分布形態を説
明するための図である。図の横方向は、現像スリーブ2
1の周方向の位置を回転中心に対する角度で示し、縦方
向は、現像スリーブ上の磁気力指数X(磁気力Fr の相
対値)及び磁束密度Br を示している。
【0037】この例では、1つの現像磁極に磁気力Fr
のピークが2つあるが、現像磁極の位置をP0 とし、磁
気力Fr の2つのピークうち現像スリーブ移動方向に関
し下流側の大きい方のピークをP1 、上流側の小さい方
のピークをP2 とする。θ1、θ2 は、現像磁極の位置
0 と磁気力Fr のピークP1 、P2 の位置との間の角
度で、磁気力Fr のピークP1 、P2 が現像磁極位置P
0 よりも上流側にある場合−とし、下流側にある場合を
+とする。図3において、K0 は現像スリーブ上の感光
ドラムとの最近接位置を示す。K-10 及びK+10 は、そ
れぞれ最近接位置K0 から上流側及び下流側に角度10
°の位置を示す。
【0038】図3(a)及び図3(b)で示される場合
は、現像磁極位置P0 が感光ドラムとの最近接位置K0
に一致していることを示しており、磁気力Fr のピーク
1、P2 の位置は、最近接位置K0 に対しそれぞれθ1
、θ2 である。図3(a)及び図3(c)で示される
場合は、現像磁極位置P0 が最近接位置K0 に対し下流
側に+θの位置にあることを示しており、磁気力Fr
ピークP1 、P2 の位置は、最近接位置K0 に対しそれ
ぞれθ1 +θ、θ2 +θである。このように、磁気力F
r のピークP1 、P2 の位置を角度θ1 、θ2 により示
すことができる。
【0039】本発明者等が実験により確認したところ、
キャリア付着を抑制するには、現像スリーブ上の感光ド
ラムとの最近接位置K0 と、その下流側10°の位置と
の間の範囲における磁気力指数X(磁気力Fr の相対
値)の最大値を大きくすることが有効であることが分か
った。即ち磁気力Fr のピーク位置をこの範囲に配置す
ることにより、効果的にキャリア付着を抑制することが
できる。
【0040】次に、本発明における磁束密度の測定法を
図4及び図5により説明する。測定にはベル社製のガウ
スメータモデル640を用いた。
【0041】図4は、現像スリーブ21上の法線方向の
磁束密度Br の測定法を示す説明図である。上記のモデ
ルは、図4に示すように、ガウスメータ41に接続され
た棒状のアキシャルプローブ42を有する。現像スリー
ブ21は水平に固定され、内部の磁石ローラ23は回転
自在に取付けられている。この現像スリーブ21に対し
若干の間隔を開けて水平姿勢のプローブ42を直角に配
置し、現像スリーブ21の中心とプローブ42の中心が
略同一水平面上に位置するようにして固定し、その状態
で磁束密度を測定する。磁石ローラ23は現像スリーブ
21と略同心の円筒体であり、現像スリーブ21と磁石
ローラ23との間の間隔はどこでも等しいと考えてよ
い。従って磁石ローラ23を回転しながら、現像スリー
ブ21の表面位置及び表面から0.5mmの位置におけ
る法線方向の磁束密度Br を測定することにより、現像
スリーブ21の周方向の全ての位置で測定したものに代
えることができる。
【0042】図5は、現像スリーブ21上の接線方向の
磁束密度Bt の測定法を示す説明図である。現像スリー
ブ21に対し若干の間隔を開けて垂直姿勢のプローブ4
2を平行に配置し、現像スリーブ21とプローブ42の
測定部中心とが略同一水平面上に位置するようにして固
定し、その状態で磁束密度を測定する。上記と同様、磁
石ローラ23を回転することにより、現像スリーブ21
の表面位置及びそこから0.5mmの位置における接線
方向の磁束密度Bt を、現像スリーブ21の周方向の全
てで測定したものとすることができる。
【0043】本発明のように、磁性キャリアのσ1000
30〜150emu/cm3 とした場合、これよりもσ1000
大きい場合に比べて画像濃度がやや低くなる傾向があっ
た。これは、磁性キャリアのσ1000が大きく現像剤の磁
気ブラシの穂の密度が粗いと、現像工程において現像ス
リーブ上のトナーが感光ドラム方向に容易に移動できる
ため、現像効率が高くなるが、本実施例のように、磁性
キャリアのσ1000が30〜150emu/cm3 程度に小さい
と、現像剤の磁気ブラシの穂の密度が緻密になるので、
穂の密度が粗い場合と比較してトナーの動きがやや制限
され、現像効率が若干低くなるということが原因である
と考えられる。
【0044】従って本発明で好適に用いられる磁性キャ
リアは、ガサツキのない緻密な画像を得ることができる
が、十分な画像濃度を得るためには次のような工夫を要
する。
【0045】本実施例では、先ず、現像領域での磁性キ
ャリアの体積比率Mc、即ち現像空間での磁性キャリア
の占める体積割合を5〜30%にする。体積比率Mcは
下記式(B)に従う。
【0046】 Mc(%)=(M/h)×(1/ρc)×{C/(T+C)} ×100 ・・・(B) 但し、 M:スリーブ上の単位面積当たりの非穂立ち状態の現像
剤量[g/cm3 ] h:現像領域空間の高さ[cm] ρc:磁性キャリアの真密度[g/cm3 ] C/(T+C):スリーブ上現像剤中の磁性キャリアの
重量割合
【0047】上記の体積比率Mcが5%よりも小の場
合、画像濃度が低くなり易く、高濃度部にスジムラが生
じ易い。一方、30%よりも大であると、現像領域に現
像剤が滞留する傾向が生じてきて、画像ムラが発生し易
くなる。
【0048】キャリアの体積比率Mcは、現像スリーブ
と現像剤層厚規制ブレード間の間隙、現像スリーブと感
光ドラム間の間隙及び現像剤のトナー濃度を相関的に設
定することにより、所定の値に定めることができる。
【0049】更にトナー供給係数K、即ち現像領域へ供
給されるトナーの面積割合を4以上にする。トナー供給
係数Kは、より好ましくは5以上、特に好ましくは6以
上である。トナー供給係数Kは下記式(C)に従う。
【0050】 K=M×(1/ρt)×{T/(T+C)}×(1/Dt) ×(Vs1/Vdr)×15000 ・・・(C) 但し、 M:スリーブ上の単位面積当たりの非穂立ち状態の現像
剤量[g/cm3 ] ρt:トナーの真密度[g/cm3 ] Dt:トナーの粒径[μm] T/(T+C):スリーブ上現像剤中のトナーの重量割
合 Vs1:スリーブの周速[mm/秒] Vdr:感光ドラムの周速[mm/秒] Vs1/Vdr:スリーブとドラムの周速比
【0051】ここで、トナー供給係数Kは、潜像の単位
面積当たりに供給されるトナーの断面積を示す指標であ
り、係数K=1とは、現像スリーブ上のトナーの全てに
よりベタ潜像を一層に埋め尽くすときの理想的な臨界値
である。実際は、トナーの断面積は略円形であり、現像
効率を100%と仮定した場合でも、供給係数K=1で
はベタ潜像を埋め尽くすことができない。又トナーの隠
蔽力によっても異なるが、十分な画像濃度を得るために
は、3層程度のトナー量が好ましい。又現像効率は10
0%にはならない。
【0052】これらのことから、十分な画像濃度を得る
には、トナー供給係数Kは3程度では不十分であり、4
以上にすることが好ましい。
【0053】本実施例に用いた現像剤について説明す
る。
【0054】トナーの調製 プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合したポリ
エステル樹脂 (重量平均分子量150、数平均分子量3300) 100重量部 マゼンタ着色剤(ローダミン系顔料) 3重量部 負荷電性制御剤(ジアルキル置換サリチル酸の金属錯体) 4重量部
【0055】上記材料を溶融混練し、冷却し、粉砕し
て、得られた粉砕物を固定壁型分級機で分級して、体積
平均粒径8μmの負帯電性マゼンタトナーを調製した。
このマゼンタトナー100重量部に負摩擦帯電性疎水性
コロイダルシリカ0.4重量部を混合し、シリカ外添マ
ゼンタトナーを得た。
【0056】現像剤の調製 次に、スチレン−アクリル酸エステル系共重合体でコー
トされた重量平均粒径45μmのフェライト磁性粒子9
5重量部と、上記のシリカ外添マゼンタトナー5重量部
とを混合して、二成分マゼンタ現像剤を調製した。
【0057】同様に、シリカ外添シアントナー、イエロ
ートナー及びブラックトナーを調製し、二成分シアン現
像剤、二成分イエロー現像剤及び二成分ブラック現像剤
を調製した。これらのトナーには下記の着色剤を使用し
た。
【0058】着色剤 シアントナー :フタロシアニン系顔料 イエロートナー:ピグメントイエロー顔料 ブラックトナー:ピグメントイエロー顔料、ピグメント
レッド顔料及びピグメントブラック顔料の混合物
【0059】これらの各色の二成分現像剤を容積100
ミリリットルのポリエチレン容器に入れ、手で約30回
激しく撹拌した後、トナーの摩擦帯電量を測定した。ト
ナーは各色とも約−30μC/gの帯電量を示した。
【0060】次に数値例について説明する。本実施例に
おいては、感光ドラム3の暗部電位(背景部電位)を−
650V、明部電位(可視部電位)を−200Vとし
た。電源22で現像スリーブ21に印加する振動バイア
ス電圧は、周波数が2kHz、ピーク間電圧Vppが2
kVの交流電圧に直流電圧−550Vを重畳したもので
ある。感光ドラム3の周速は160mm/秒、外径は8
0mm、現像スリーブ21の周速は280mm/秒、外
径は32mmとした。従ってスリーブとドラムの周速比
(現像スリーブ周速/感光ドラム周速)は1.75とな
る。感光ドラム3と現像スリーブ21の最近接距離は
0.5mmとした。現像スリーブ21と規制ブレード2
5の間隔は0.8mmとした。
【0061】このとき、各色の二成分現像剤の現像スリ
ーブ上の単位面積当たりの現像剤量(非穂立ち状態)は
約40mg/cm2 であり、現像領域でのキャリアの体
積比率Mcは約15%であり、トナー供給係数Kは約
6.0であった。
【0062】現像スリーブ21内に固定する磁石ローラ
23は、以下に示すA及びBの2つのものを使用した。
【0063】 磁石ローラA:現像磁極の磁束密度;1280ガウス 磁気力Fr のピーク位置;θ1 =+6°、θ2 =−4° 磁石ローラB:現像磁極の磁束密度;1270ガウス 磁気力Fr のピーク位置;θ1 =+2°
【0064】これらの磁石ローラを用い、現像磁極位置
及び磁気力指数Fr のピーク位置を種々変化させて現像
に使用し、得られた画像のガサツキ、画像濃度及びキャ
リア付着を調べた。結果を表1に示す。表1において、
記号の□は非常に良い、◎はかなり良い、○は良い、△
はやや不良、×は不良を示す。
【0065】
【表1】
【0066】表1に示すように、キャリア付着を生じた
ために画像評価ができなかった実験例No.2−5を除
き、いずれの実験例No.でも、ハイライト、ハーフト
ーン濃度領域において、画像のガサツキがなく、緻密で
良好な画像が得られた。これは、磁性キャリアのσ1000
を150emu/cm3 以下にすることにより、現像スリーブ
上の磁気ブラシの密度を高めることができ、そのために
ガサツキのない緻密な画像が得られたものであると考え
られる。
【0067】又画像濃度は十分に良好であった。詳細は
後述の実験例において示すが、このように体積比率Mc
を5〜30%にし、トナー供給係数Kを4以上とするこ
とにより高い画像濃度が得られる。
【0068】磁気力Fr のピーク位置とキャリア付着に
は関係があり、磁気力Fr のピーク位置が現像スリーブ
と感光ドラムとの最近接位置K0 とその下流側10°と
の間の範囲にあれば、キャリア付着が殆ど生じなく良好
な結果になったが、この範囲を超えるとキャリア付着が
生じた。
【0069】ガサツキ防止、画像濃度向上及びキャリア
付着防止の総合評価をすれば、磁性キャリアのσ1000
30〜150emu/cm3 で、磁気力Fr のピーク位置が最
近接位置K0 とその下流側10°との間の範囲にあり、
現像領域での磁性キャリアの体積比率Mcが5〜30%
で、トナー供給係数Kが4以上である場合に、低濃度領
域(ハイライト領域)、中間濃度領域(ハーフトーン領
域)の再現性が良好で、画像のガサツキがなく、濃度ム
ラがなく、画像濃度が十分に高く、キャリア付着がな
く、鮮明で高画質な画像が長期にわたって安定して得ら
れた。
【0070】以上説明したように、磁性キャリアのσ
1000を30〜150emu/cm3 とし、磁性キャリアの体積
比率Mc、トナー供給係数K及び磁気力Fr のピーク位
置を適正にすることにより、キャリア付着を抑制し、画
像濃度が十分に高く、高画質な画像を得ることが可能と
なった。
【0071】本発明者が更に実験により確認したとこ
ろ、キャリア付着を抑制するには、現像スリーブ上の感
光ドラムとの最近接位置K0 とその下流側10°の間の
範囲における磁気力指数X(磁気力Fr の相対値)の最
大値を大きくすることが有効であり、この範囲における
磁気力指数Xの最大値を60以上、好ましくは80以
上、更に好ましくは100以上にすることにより、キャ
リア付着を好ましい範囲内に抑制することができた。
【0072】実施例2 本実施例では、実施例1において、現像スリーブ21内
の磁石ローラ23を変えたことが特徴である。本実施例
のその他の構成は実施例1と同様である。
【0073】本実施例において、磁石ローラ23として
以下に示すC〜Eの3つのものを使用した。磁石ローラ
C及びDは本実施例として用い、磁石ローラEは比較例
として用いたものである。
【0074】 磁石ローラC:現像磁極の磁束密度;1540ガウス 磁気力指数Xの最大値及び位置;X=104、θ1 =+6° 磁石ローラD:現像磁極の磁束密度;1200ガウス 磁気力指数Xの最大値及び位置;X=63、θ1 =+9° 磁石ローラE:現像磁極の磁束密度;800ガウス 磁気力指数Xの最大値及び位置;X=27、θ1 =−3°
【0075】これらの磁石ローラを用い、現像磁極位
置、及び現像スリーブと感光ドラムの最近接位置とその
下流側10°との間の範囲における磁気力指数X(磁気
力Frの相対値)の最大値を種々変化させて現像に使用
し、得られた画像のガサツキ、画像濃度及びキャリア付
着を調べた。結果を表2及び3に示す。表2及び3にお
いて、記号の意味は表1のときと同様で、□は非常に良
い、◎はかなり良い、○は良い、△はやや不良、×は不
良を示す。
【0076】表2及び3において、実験例No.3(3
−1〜3−4)、No.4(4−1〜4−3)及びN
o.5(5−1〜5−3)は、磁性キャリアのσ1000
66emu/cm3 である現像剤を使用した。実験例No.6
(6−1〜6−3)は、磁性キャリアのσ1000が232
emu/cm3 を使用した。実験例No.6のその他の条件は
No.5と同じである。
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】表2及び3に示すように、磁性キャリアの
σ1000が66emu/cm3 の実験例No.3〜5のうち、磁
気力指数Xの大きいNo.3及び4では、キャリア付着
がなく良好であるが、磁気力指数Xの極めて小さいN
o.5では、キャリア付着が生じた。このためNo.5
では画像の評価ができなかった。実験例No.3及び4
では、ハイライト、ハーフトーン領域において画像のガ
サツキがなく、緻密で良好な画像が得られた。これは、
磁性キャリアのσ1000を150emu/cm3 以下にすること
により、現像スリーブ上の磁気ブラシ密度を高めること
ができ、そのためガサツキのない緻密な画像が得られた
ものと思われる。
【0080】現像スリーブと感光ドラムの最近接位置K
0 とその下流側10°との間の範囲における磁気力指数
Xの最大値と、キャリア付着との間には関係がある。こ
の範囲内の磁気力指数Xの最大値が60以上であれば、
キャリア付着が抑制され良好であり、80以上であれば
キャリア付着が一層抑制され、100以上であればャリ
ア付着の抑制効果が特に大きくなるが、60未満ではキ
ャリア付着を生じ不良であった。
【0081】実験例No.6は、前記したように、磁性
キャリアのσ1000が232emu/cm3の現像剤を用いてい
るが、キャリア付着を生じなかったものの、ハイライ
ト、ハーフトーン領域の再現性に劣り、画像のガサツキ
があり、貧弱な画像であった。
【0082】又画像濃度は十分に高く良好であった。本
実施例においても、実施例1のときと同様、体積比率M
cを5〜30%とし、トナー供給係数Kを4以上とする
ことにより、高い画像濃度が得られた。
【0083】このように、磁性キャリアのσ1000を15
0emu/cm3 以下にした場合、現像スリーブ上の磁気ブラ
シの密度を高めることができ、これによりガサツキのな
い緻密な画像が得られるが、磁気ブラシの密度を高めた
ために、現像スリーブ上のトナーが感光ドラム方向に移
動しずらくなる傾向がある。これに対しては、磁性キャ
リアの体積比率Mcとトナー供給係数Kを適正にすれば
良く、画像濃度を向上することができる。
【0084】ガサツキ防止、画像濃度向上及びキャリア
付着防止の総合評価をすれば、磁性キャリアのσ1000
30〜150emu/cm3 で、現像スリーブと感光ドラムと
の最近接位置K0 とその下流側10°との間の範囲にお
ける磁気力指数Xの最大値が60以上、より好ましくは
80以上、最も好適には100以上で、現像領域での磁
性キャリアの体積比率Mcが5〜30%で、トナー供給
係数Kが4以上である場合に、低濃度領域(ハイライト
領域)、中間濃度領域(ハーフトーン領域)の再現性が
良好で、画像のガサツキがなく、濃度ムラがなく、画像
濃度が十分に高く、キャリア付着がなく、鮮明で高画質
な画像が長期にわたって安定して得られた。
【0085】以上説明したように、磁性キャリアのσ
1000を30〜150emu/cm3 とし、磁性キャリアの体積
比率Mc、トナー供給係数K及び磁気力指数Xを適正に
することにより、キャリア付着を抑制し、画像濃度が十
分に高く、高画質な画像を得ることが可能となった。
【0086】実施例3 本実施例は、実施例2の実験例No.3−3と、現像剤
のキャリアを異ならせた点が相違するだけで、その他の
条件は同じとした。
【0087】記録密度(ドット状潜像の分布密度)を、
主走査方向(ビーム走査方向)及び副走査方向(感光体
移動方向)共、200dpi及び400dpiに変えて
潜像を形成し、磁性キャリアのσ1000を種々変化させた
現像剤を用いて現像した。そのとき得られた画像のガサ
ツキについての結果を表4に示す。
【0088】表4において、ガサツキの評価の欄の符号
の意味は次の通りである。A:「ガサツキ」がなく非常
に滑らかな画質、B:「ガサツキ」がなくかなり滑らか
な画質、C:「ガサツキ」が目立たなく滑らかな画質、
D:「ガサツキ」が目立つ画質、E:「ガサツキ」が非
常に目立つ画質。
【0089】
【表4】
【0090】表4に示すように、磁性キャリアのσ1000
が150emu/cm3 以下の場合に、ガサツキのない緻密な
画像が得られた。これは、磁性キャリアのσ1000を15
0emu/cm3 以下にすることにより、現像スリーブ上の磁
気ブラシの密度を高めることができ、そのためガサツキ
のない緻密な画像が得られたものと考えられる。一方、
磁性キャリアのσ1000を30emu/cm3 より小さくする
と、現像スリーブ上での現像剤の搬送性が悪くなり、現
像画像の画質が劣化したり、現像剤の飛散が生じ易くな
るので、σ1000は30emu/cm3 以上にすることが好まし
い。
【0091】実施例4 本実施例は、実施例2の実験例No.3−3と、現像剤
のトナー及びキャリアの粒径、トナーのキャリアとの混
合比及び現像スリーブの感光ドラムとの周速比を変え
た。このとき現像スリーブ21上の現像剤量が単位面積
当たり約40mg/cm2 となるように、現像スリーブ
21と規制ブレード25の間隔を適当に調節した。本実
施例のその他の条件は実験例No.3−3と同じであ
る。
【0092】トナー及びキャリアの粒径等を種々変化さ
せ、現像領域での磁性キャリアの体積比率Mc及びトナ
ー供給係数Kを種々変化させた下で現像し、得られた画
像のガサツキ、画像濃度及びキャリア付着についての結
果を表5に示す。表5において、記号はこれまでと同様
であり、□は非常に良い、◎はかなり良い、○は良い、
△はやや不良、×は不良を示す。
【0093】
【表5】
【0094】表5に示すように、本実施例によれば、キ
ャリア付着を生じることなく、ハイライト、ハーフトー
ン濃度領域において画像のガサツキがなく、緻密で良好
な画像が得られた。これは、磁気力指数Xの最大値が1
04と大きいことから、キャリア付着が抑制され、磁性
キャリアのσ1000が66emu/cm3 と小さいことから、現
像スリーブ上の磁気ブラシの密度を高めることができ
て、ガサツキのない緻密な画像が得られたものと思われ
る。
【0095】体積比率Mcが5〜30%で、トナー供給
係数Kが4以上であれば、画像濃度が高く良好な結果と
なり、5以上であれば更に高い画像濃度が得られ、6以
上であれば画像濃度が特に高くなるが、4未満の場合
は、画像濃度が低く不良な結果になった。
【0096】ガサツキ防止、画像濃度向上及びキャリア
付着防止の総合評価をすれば、磁性キャリアのσ1000
30〜150emu/cm3 で、現像スリーブと感光ドラムと
の最近接位置K0 とその下流側10°との間の範囲にお
ける磁気力指数Xの最大値が60以上、より好ましくは
80以上、最も好適には100以上で、現像領域での磁
性キャリアの体積比率Mcが5〜30%で、トナー供給
係数Kが4以上、より好ましくは5以上、更に好ましく
は6以上である場合に、低濃度領域(ハイライト領
域)、中間濃度領域(ハーフトーン領域)の再現性が良
好で、画像のガサツキがなく、濃度ムラがなく、画像濃
度が十分に高く、キャリア付着がなく、鮮明で高画質な
画像が長期にわたって安定して得られた。
【0097】以上説明したように、磁性キャリアのσ
1000を30〜150emu/cm3 とし、磁気力指数X、磁性
キャリアの体積比率Mc及びトナー供給係数Kを適正に
することにより、キャリア付着を抑制し、画像濃度が十
分に高く、高画質な画像を得ることが可能となった。
【0098】実施例5 本実施例では、磁性キャリアのσ1000を30〜150em
u/cm3 としたことによる画像濃度の低下を防いで、十分
な画像濃度を得るために、次のような工夫を要する。
【0099】本発明者が実験により確認したところによ
れば、このような磁性キャリアを用いても、十分な画像
濃度を得るには、現像スリーブと感光ドラムとの最近接
位置から±10°以内において、現像スリーブ上におけ
る法線方向の磁束密度Br と接線方向の磁束密度Bt
r /Bt 比が3以上である領域の幅を12°以上、好
ましくは14°以上、より好ましくは16°以上にする
ことが有効であることが分かった。
【0100】これは、Br /Bt 比を3以上にすること
により、現像スリーブ上の磁気ブラシを十分に穂立ちさ
せることができるので、現像工程において現像スリーブ
上のトナーが磁性キャリアの穂に阻害されることなく、
感光ドラム方向に容易に移動できるため、現像効率が高
まり、画像濃度が向上するのであると思われる。
【0101】特に外径が20mm以下の小径の現像スリ
ーブを用いる場合は、現像領域が相対的に狭くなるた
め、画像濃度に対しは不利となるが、このような場合に
対し、殊に大きい効果を有する。
【0102】本実施例における数値例について述べる。
本実施例において、感光ドラム3の暗部電位(背景部電
位)を−650V、明部電位(可視部電位)を−200
Vとした。電源22で現像スリーブ21に印加する振動
バイアス電圧は、周波数が2kHz、ピーク間電圧Vp
pが2kVの交流電圧に直流電圧−550Vを重畳した
ものである。感光ドラム3の周速は160mm/秒、外
径は80mm、現像スリーブ21の周速は280mm/
秒、外径は32mmとした。従ってスリーブとドラムの
周速比(現像スリーブ周速/感光ドラム周速)は1.7
5となる。感光ドラム3と現像スリーブ21の最近接距
離は0.5mmとした。現像スリーブ21と規制ブレー
ド25の間隔は0.8mmとした。
【0103】このとき、各色の二成分現像剤の現像スリ
ーブ上の単位面積当たりの現像剤量(非穂立ち状態)は
約40mg/cm2 であり、現像領域でのキャリアの体
積比率Mcは約15%であり、トナー供給係数Kは約
6.0であった。
【0104】現像スリーブ21内に固定する磁石ローラ
23は、以下に示すF、G及びHの3つのものを使用し
た。
【0105】 磁石ローラF:現像磁極の磁束密度;1260ガウス 磁気力Fr のピーク位置;θ1 =+8°、θ2 =−12° 磁石ローラG:現像磁極の磁束密度;1270ガウス 磁気力Fr のピーク位置;θ1 =+3° 磁石ローラH:現像磁極の磁束密度;1270ガウス 磁気力Fr のピーク位置;θ1 =+6°、θ2 =−2°
【0106】これらの磁石ローラを用い、現像磁極位置
及び磁気力指数Fr のピーク位置を種々変化させ、現像
スリーブと感光ドラムとの再近接位置から±10°以内
において、現像スリーブ上の法線方向の磁束密度Br
接線方向の磁束密度Bt のBr /Bt 比が3以上の領域
の幅を変化させた下で現像し、得られた画像のガサツ
キ、画像濃度及びキャリア付着を調べた。結果を表6〜
9に示す。表6〜9において、記号の□は非常に良い、
◎はかなり良い、○は良い、△はやや不良、×は不良を
示す。
【0107】表6〜9において、実験例No.12(1
2−1〜12−11)は、磁性キャリアのσ1000が23
2emu/cm3 の現像剤を使用した以外は、実験例No.1
0(10−1〜10−11)と条件が同じである。実験
例No.9(9−1〜9−11)、No.10(10−
1〜10−11)及びNo.11(11−1〜11−1
1)は、磁性キャリアのσ1000が66emu/cm3 である現
像剤を使用した。
【0108】
【表6】
【0109】
【表7】
【0110】
【表8】
【0111】
【表9】
【0112】表6〜表9に示すように、磁性キャリアの
σ1000が66emu/cm3 の実験例No.9〜10のうち、
キャリア付着を生じたために、画像の評価ができなかっ
た実験例No.9−1〜9−3及びNo.10−9〜1
0−11を除き、ハイライト、ハーフトーン濃度領域に
おいて画像のガサツキがなく、緻密で良好な画像が得ら
れた。これは、磁性キャリアのσ1000を150emu/cm3
以下にすることにより、現像スリーブ上の磁気ブラシ密
度を高めることができ、そのためガサツキのない緻密な
画像が得られたものと思われる。
【0113】又現像スリーブと感光ドラムとの最近接位
置から±10°以内におけるBr /Bt ≧3幅(現像ス
リーブ上における法線方向の磁束密度Br と接線方向の
磁束密度Bt のBr /Bt 比が3以上である領域の幅)
と画像濃度との間には関係があり、Br /Bt ≧3幅が
12°以上であれば画像濃度が高く良好であり、14°
以上であれば画像濃度が更に向上し、16°以上であれ
ば画像濃度向上が特に著しくなる。しかし、Br /Bt
≧3幅が12°未満では、画像濃度が低くやや不良とな
り、更に10°未満になると、画像濃度は不良で低かっ
た。
【0114】この理由を考えると、Br /Bt ≧3幅が
大きいということは、現像剤が十分に穂立ちしている領
域が広いということを意味しており、現像工程において
十分穂立ちした部分では、現像スリーブ上のトナーが磁
性キャリアの穂に阻害されることなく、感光ドラム方向
に容易に移動できるため、現像効率が高く、高画像濃度
領域にも十分なトナーを付着させることができるものと
考えられる。
【0115】本発明では、磁性キャリアのσ1000を15
0emu/cm3 以下にしており、これにより現像スリーブ上
の磁気ブラシの密度を高めて、ガサツキのない緻密な画
像を得られるが、磁気ブラシの密度を高めることによ
り、現像スリーブ上のトナーが感光ドラム方向に移動し
ずらくなる傾向がある。従ってBr /Bt ≧3幅を大き
くすることは、このような磁性キャリアを用いる場合に
特に有効で、画像濃度の向上に効果がある。
【0116】又磁気力Fr のピーク位置とキャリア付着
には関係があり、磁気力Fr のピーク位置が現像スリー
ブと感光ドラムとの最近接位置K0 とその下流側10°
との間の範囲にあれば、キャリア付着が殆ど生じなく良
好な結果になったが、この範囲を超えるとキャリア付着
が生じた。
【0117】実験例No.12は、前記したように、磁
性キャリアのσ1000が232emu/cm3 の現像剤を用いて
いるが、キャリア付着を生じなかったものの、ハイライ
ト、ハーフトーン領域の再現性に劣り、画像のガサツキ
があり、貧弱な画像であった。
【0118】ガサツキ防止、画像濃度向上及びキャリア
付着防止の総合評価をすれば、磁性キャリアのσ1000
30〜150emu/cm3 で、現像スリーブと感光ドラムと
の最近接位置から±10°以内におけるBr /Bt ≧3
幅が12°以上(より好ましくは14°以上、更に好適
には16°以上)で、磁気力Fr のピーク位置が最近接
位置K0 とその下流側10°との間の範囲にある場合
に、低濃度領域(ハイライト領域)、中間濃度領域(ハ
ーフトーン領域)の再現性が良好で、画像のガサツキが
なく、濃度ムラがなく、画像濃度が十分に高く、キャリ
ア付着がなく、鮮明で高画質な画像が長期にわたって安
定して得られた。
【0119】以上説明したように、磁性キャリアのσ
1000を30〜150emu/cm3 とし、Br /Bt ≧3幅と
磁気力Fr のピーク位置を適正にすることにより、キャ
リア付着を抑制し、画像濃度が十分に高く、高画質な画
像を得ることが可能となった。
【0120】本発明者が更に実験により確認したとこ
ろ、キャリア付着を抑制するには、現像スリーブ上の感
光ドラムとの最近接位置K0 とその下流側10°の間の
範囲における磁気力指数X(磁気力Fr の相対値)の最
大値を大きくすることが有効であり、この範囲における
磁気力指数Xの最大値を60以上、好ましくは80以
上、更に好ましくは100以上にすることにより、キャ
リア付着を好ましい範囲内に抑制することができた。
【0121】実施例6 本実施例では、実施例5において、現像スリーブ21内
の磁石ローラ23を代えたことが特徴である。本実施例
のその他の構成は実施例5と同様である。 本実施例に
おいて、磁石ローラ23として以下に示すI〜Mの5つ
のものを使用した。磁石ローラI〜Lは本実施例で用い
たものであり、磁石ローラHは比較例で用いたものであ
る。
【0122】 磁石ローラI:現像磁極の磁束密度;1560ガウス 磁気力指数Xの最大値及び位置;X=102、θ1 =+6° 磁石ローラJ:現像磁極の磁束密度;1200ガウス 磁気力指数Xの最大値及び位置;X=74、θ1 =+12° 磁石ローラK:現像磁極の磁束密度;1180ガウス 磁気力指数Xの最大値及び位置;X=62、θ1 =+9° 磁石ローラL:現像磁極の磁束密度;1520ガウス 磁気力指数Xの最大値及び位置;X=143、θ1 =+6° 磁石ローラM:現像磁極の磁束密度;750ガウス 磁気力指数Xの最大値及び位置;X=24、θ1 =−3°
【0123】これらの磁石ローラを用い、現像磁極位
置、及び現像スリーブと感光ドラムの最近接位置とその
下流側10°との間の範囲における磁気力指数X(磁気
力Frの相対値)の最大値を種々変化させ、又現像スリ
ーブと感光ドラムとの最近接位置から±10°以内にお
けるBr /Bt ≧3幅(現像スリーブ上における法線方
向の磁束密度Br と接線方向の磁束密度Bt のBr /B
t 比が3以上である領域の幅)を変化させて現像を行な
い、得られた画像のガサツキ、画像濃度及びキャリア付
着を調べた。結果を表10〜15に示す。表10〜15
において、記号の意味は、同様に、□は非常に良い、◎
はかなり良い、○は良い、△はやや不良、×は不良を示
す。
【0124】表10〜15において、実験例No.18
(18−1〜18−11)は、磁性キャリアのσ1000
232emu/cm3 の現像剤を使用した以外は、実験例N
o.17(17−1〜17−5)と条件が同じである。
実験例No.13(13−1〜13−11)、No.1
4(14−1〜14−11)、No.15(15−1〜
15−11)、No.16(16−1〜16−11)及
びNo.17(17−1〜17−5)は、磁性キャリア
のσ1000が66emu/cm3 である現像剤を使用した。
【0125】
【表10】
【0126】
【表11】
【0127】
【表12】
【0128】
【表13】
【0129】
【表14】
【0130】
【表15】
【0131】表10〜15に示すように、磁性キャリア
のσ1000が66emu/cm3 の実験例No.13〜17のう
ち、磁気力指数Xの大きいNo.13〜16では、キャ
リア付着がほとんどなく良好であるが、磁気力指数Xの
極めて小さいNo.17では、キャリア付着が生じた。
このためNo.17では画像の評価ができなかった。実
験例No.13〜16では、ハイライト、ハーフトーン
領域において画像のガサツキがなく、緻密で良好な画像
が得られた。これは、磁性キャリアのσ1000を150em
u/cm3 以下にすることにより、現像スリーブ上の磁気ブ
ラシ密度を高めることができ、そのためガサツキのない
緻密な画像が得られたものと思われる。
【0132】現像スリーブと感光ドラムの最近接位置と
その下流側10°との間の範囲における磁気力指数Xの
最大値と、キャリア付着との間には関係があり、この範
囲内の磁気力指数Xの最大値が60以上であれば、キャ
リア付着が抑制され良好であり、80以上であればキャ
リア付着が一層抑制され、100以上であればャリア付
着の抑制効果が特に大きくなるが、60未満ではキャリ
ア付着を生じ不良であった。
【0133】実験例No.18は、前記したように、磁
性キャリアのσ1000が232emu/cm3 の現像剤を用いて
いるが、キャリア付着を生じなかったものの、ハイライ
ト、ハーフトーン領域の再現性に劣り、画像のガサツキ
があり、貧弱な画像であった。
【0134】又現像スリーブと感光ドラムとの最近接位
置から±10°以内におけるBr /Bt ≧3幅と画像濃
度との間には関係があり、Br /Bt ≧3幅が12°以
上であれば画像濃度が高く良好であり、14°以上であ
れば画像濃度が更に向上し、16°以上であれば画像濃
度向上が特に著しくなる。しかし、Br /Bt ≧3幅が
12°未満では、画像濃度が低くやや不良となり、更に
10°未満になると、画像濃度は不良で低かった。
【0135】これは、前述したように、Br /Bt ≧3
幅が大きいということは、現像剤が十分に穂立ちしてい
る領域が広いということを意味しており、現像工程にお
いて十分穂立ちした部分では、現像スリーブ上のトナー
が磁性キャリアの穂に阻害されることなく、感光ドラム
方向に容易に移動できるため、現像効率が高く、高画像
濃度領域にも十分なトナーを付着させることができるも
のと考えられる。
【0136】本発明では、磁性キャリアのσ1000を15
0emu/cm3 以下にしたことにより、現像スリーブ上の磁
気ブラシの密度を高めて、ガサツキのない緻密な画像を
得られる一方、磁気ブラシの密度を高めることにより、
現像スリーブ上のトナーが感光ドラム方向に移動しずら
くなる傾向があるが、Br /Bt ≧3幅を大きくするこ
とは、このような磁性キャリアを用いる場合に特に有効
で、画像濃度の向上に効果がある。
【0137】ガサツキ防止、画像濃度向上及びキャリア
付着防止の総合評価をすれば、磁性キャリアのσ1000
30〜150emu/cm3 で、現像スリーブと感光ドラムと
の最近接位置とその下流側10°との間の範囲における
磁気力指数Xの最大値が60以上(より好ましくは80
以上、更に好ましくは100以上)で、現像スリーブと
感光ドラムとの最近接位置から±10°以内におけるB
r /Bt ≧3幅が12°以上(より好ましくは14°以
上、更に好適には16°以上)である場合に、低濃度領
域(ハイライト領域)、中間濃度領域(ハーフトーン領
域)の再現性が良好で、画像のガサツキがなく、濃度ム
ラがなく、画像濃度が十分に高く、キャリア付着がな
く、鮮明で高画質な画像が長期にわたって安定して得ら
れた。
【0138】以上説明したように、磁性キャリアのσ
1000を30〜150emu/cm3 とし、Br /Bt ≧3幅と
磁気力指数Xを適正にすることにより、キャリア付着を
抑制し、画像濃度が十分に高く、高画質な画像を得るこ
とが可能となった。
【0139】以上、本発明の実施例を説明した。以下
に、本発明において好適に用いられる現像剤について述
べる。
【0140】本発明において、現像剤のトナーとしては
絶縁性非磁性トナーを用いることができるが、その非磁
性トナーは、高解像性の現像画像を得られる点で、体積
平均粒径が3μm以上、10μm以下のものが、特に4
μm以上、8μm以下のものが好ましい。磁性キャリア
は、このようなトナーと良好に混合して摩擦帯電できる
という点から、重量平均粒径が10μm以上、80μm
以下のものが、特に好ましくは20μm以上、50μm
以下のものが使用される。
【0141】更に述べると、非磁性トナーと磁性キャリ
アの粒径の関係では、トナーを十分に摩擦帯電できると
いう点から、磁性キャリアの重量平均粒径は非磁性トナ
ーの体積平均粒径よりも大きいことが好ましい。しか
し、磁性キャリアの重量平均粒径が相対的に大きすぎる
と、現像剤中に占めるトナーの割合が低下する。このた
め現像に寄与するトナー量が減少して、現像画像の濃度
が低下したり、トナーを摩擦帯電しすぎて、現像画像の
濃度が低下したりすることがある。
【0142】トナーと磁性キャリアを良好に混合し、ト
ナーを良好に摩擦帯電し、高解像性の現像画像を得られ
るようにするためには、非磁性トナーの体積平均粒径d
t(μm)と磁性キャリアの重量平均粒径dc(μm)
が、dt<dc<50μmの関係にあるようにすること
が好ましい。
【0143】磁性キャリアの電気抵抗値(体積抵抗率)
は、好ましくは107 〜1015Ω・cm、より好ましく
は109 〜1013Ω・cmである。磁性キャリアの抵抗
値が109 Ω・cm未満では、感光ドラムに傷がある場
合などに、現像スリーブと感光ドラムとの間で電気的な
リークを生じ易く、107 Ω・cm未満では傷等がなく
てもリークを発生し易くなる。一方、磁性キャリアの抵
抗値が1013Ω・cmを超えると、ベタ画像の中央部の
濃度が薄くなることがあり、1015Ω・cmを超えると
画像がボソついた感じになる場合がある。
【0144】本発明において、現像剤の各種物性を測定
するのに使用した測定法を以下に示す。
【0145】非磁性トナーの体積平均粒径の測定は、1
00μmのアパチャーを用い、コールタカウンターTA
−IIを使用して行なった。即ち、測定装置としてコール
タカウンターTA−II(コールター社製)を用い、個数
平均分布、体積平均分布を出力するインタフェース(日
科機製)及びCX−iパーソナルコンピュータ(キヤノ
ン製)を接続し、電解液は試薬1級の塩化ナトリウムを
用いて1%NaCl水溶液を調製した。
【0146】測定方法は、次の通りである。上記のNa
Cl水溶液からなる電解液100〜150ml中に分散
剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスル
ホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料0.5〜
50mgを加える。そして試料を懸濁した電解液は、超
音波分散器で約1〜3分間分散処理し、上記のコールタ
カウンターTA−IIにより、100μmのアパチャーを
用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平
均分布を求める。このようにして求めた体積平均分布か
ら体積平均粒径が得られる。
【0147】磁性キャリアの重量平均粒径は、以下のよ
うにして測定した。先ず、次の手順でキャリアの粒度分
布を測定する。
【0148】(1)試料約100gを0.1gの桁まで
計り取る。(2)篩は100メッシュから400メッシ
ュの標準篩を用い、上から100、145、200、2
50、350、400の大きい順に積み重ね、底には受
皿を置き、試料を1番上の篩いに入れて蓋をする。但
し、篩の枠の寸法は篩面から上の内径が200mm、上
面から篩面までの深さが45mmであること。(3)上
記の積み重ねた篩を振動機によって水平旋回数毎分28
5±6回、振動回数毎分150±10回で15分間振る
う。(4)振るった後に各篩及び受皿内の鉄粉を0.1
gの桁まで計り取る。(5)重量百分率で少数第2位ま
で算出し、JIS−Z8401によって少数第1位まで
丸める。但し、各部のキャリア粒子の重量の総和は、初
め計り取った試料の重量の99%以下であってはならな
い。
【0149】重量平均粒径は、上記の粒度分布測定値よ
り下記式に従って求める。
【0150】平均粒径(μm)={(100メッシュ篩
の残量)×140+(145メッシュ篩の残量)×12
2+(200メッシュ篩の残量)×90+(250メッ
シュ篩の残量)×68+(350メッシュ篩の残量)×
52+(400メッシュ篩の残量)×38+全篩通過量
×17}×1/100
【0151】キャリアの500メッシュ以下の量は、5
0g入り試料量を500メッシュ標準篩に載せてから吸
引して重量減少から算出する。
【0152】磁性キャリアの抵抗値は、測定電極面積が
4cm2 、電極間距離が0.4cmのサンドイッチタイ
プの測定セルを使用して、片方の電極への1kg重量の
加圧下に磁性キャリア粒子を挟み、両電極間に電圧を印
加して、そのとき測定回路に流れた電流値から求めた。
【0153】磁性キャリアの飽和磁化率及び透磁率の測
定は、振動試料型磁力計(東英工業社製VSM−P−
1)により行なった。最大10000エルステッドの磁
場中に置かれた磁性キャリア粒子の磁化を測定して、そ
のとき記録紙に描かれたヒステリシス曲線に基づき飽和
磁化率及び透磁率求めた。
【0154】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
によれば、キャリア付着が抑制でき、且つ濃度が十分に
高く、鮮明で高画質な画像を安定して得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】磁石ローラによる現像スリーブ上の磁気力Fr
及びFt を説明するための図である。
【図3】磁石ローラの現像磁極の磁束密度Br の分布形
態及び磁気力Fr の分布形態を示す説明図である。
【図4】現像スリーブの表面位置及びそこから0.5m
m位置における法線方向の磁束密度Br の測定法を示す
説明図である。
【図5】現像スリーブの表面位置及びそこから0.5m
m位置における接線方向の磁束密度Bt の測定法を示す
説明図である。
【符号の説明】 3 感光ドラム 21 現像スリーブ 22 振動バイアス電源 23 磁石ローラ 25 規制ブレード S1 現像磁極 P0 現像磁極の位置 P1 、P2 磁気力Fr のピーク位置 θ 再近接位置と現像磁極位置との角度 θ1 、θ2 現像磁極位置と磁気力Fr のピーク位置と
の角度 X 磁気力指数
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/08 L 15/09 Z A

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体積平均粒径10μm以下の非磁性トナ
    ーと、重量平均粒径80μm以下の磁性キャリアとを有
    する二成分現像剤を、複数の磁極を有する磁界発生手段
    を内部に非回転に配設した現像剤支持手段上に支持し
    て、像担持体と対向した現像領域へ搬送し、前記現像領
    域で現像剤の磁気ブラシを形成して、現像領域に振動電
    界を形成した下で像担持体上の潜像を現像する現像装置
    において、前記磁性キャリアの単位体積当たりの磁化の
    強さが磁界の強さ1000ガウスにおいて30〜150
    emu/cm3 であり、前記現像剤支持手段上における法線方
    向の磁気力Fr のピーク位置を、現像剤支持手段と像担
    持体との最近接位置から像担持体の移動方向に対して下
    流側に10°以内とし、現像領域での磁性キャリアの体
    積比率Mcが5〜30%であり、ここに、体積比率Mc
    は式(B): Mc[%]=(M/h)×(1/ρc)×{C/(T+C)} ×100 ・・・(B) 但し、 M:現像剤担持体上の単位面積当たりの非穂立ち状態の
    現像剤量[g/cm2 ]h:現像領域空間の高さ[c
    m] ρc:磁性キャリアの真密度[g/cm3 ] C/(T+C):スリーブ上現像剤中の磁性キャリアの
    重量割合 で表され、そしてトナー供給係数Kが4以上であり、こ
    こに、トナー供給係数Kは式(C): K=M×(1/ρt)×{T/(T+C)}×(1/Dt) ×(Vs1/Vdr)×15000 ・・・(C) 但し、 M:現像剤支持手段上の単位面積当たりの非穂立ち状態
    の現像剤量[g/cm3 ] ρt:トナーの真密度[g/cm3 ] Dt:トナーの粒径[μm] T/(T+C):現像剤支持手段上現像剤中のトナーの
    重量割合 Vs1:現像剤支持手段の周速[mm/秒] Vdr:像担持体の周速[mm/秒] Vs1/Vdr:現像剤支持手段と像担持体の周速比 で表されることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 磁性キャリアの抵抗値が107 〜1015
    Ω・cmである請求項1の現像装置。
  3. 【請求項3】 非磁性トナーの体積平均粒径dt[μ
    m]、磁性キャリアの重量平均粒径dc[μm]が、 dt<dc<50μm の関係を有する請求項1又は2の現像装置。
  4. 【請求項4】 体積平均粒径10μm以下の非磁性トナ
    ーと、重量平均粒径80μm以下の磁性キャリアとを有
    する二成分現像剤を、複数の磁極を有する磁界発生手段
    を内部に非回転に配設した現像剤支持手段上に支持し
    て、像担持体と対向した現像領域へ搬送し、前記現像領
    域で現像剤の磁気ブラシを形成して、現像領域に振動電
    界を形成した下で像担持体上の潜像を現像する現像装置
    において、前記磁性キャリアの単位体積当たりの磁化の
    強さが磁界の強さ1000ガウスにおいて30〜150
    emu/cm3 であり、現像剤支持手段と像担持体との最近接
    位置から像担持体の移動方向に対して下流側に10°以
    内の範囲において、現像剤支持手段上における法線方向
    の磁気力の相対値である磁気力指数Xの最大値が60以
    上であり、ここに、磁気力指数Xは式(A): X={B2 (r)−B2 (r+Δr)}×(a/Δr) ・・・(A) 但し、 B2 (r)=B2 r (r)+B2 t (r) B2 (r+Δr)=B2 r (r+Δr)+B2 t (r+
    Δr) a:比例定数。Δrが0.5mmのとき、a/Δr=2
    ×10-4r (r):現像剤支持手段上の位置rにおける法線方
    向の磁束密度[ガウス] Br (r+Δr):現像剤支持手段上0.5mmの位置
    における法線方向の磁束密度[ガウス] Bt (r):現像剤支持手段上の位置rにおける接線方
    向の磁束密度[ガウス] Bt (r+Δr):現像剤支持手段上の0.5mmの位
    置における接線方向の磁束密度[ガウス] で表され、そして請求項1の式(B)で表される現像領
    域での磁性キャリアの体積比率Mcが5〜30%であ
    り、式(C)で表されるトナー供給係数Kが4以上であ
    ることを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】 磁性キャリアの抵抗値が107 〜1015
    Ω・cmである請求項4の現像装置。
  6. 【請求項6】 非磁性トナーの体積平均粒径dt[μ
    m]、磁性キャリアの重量平均粒径dc[μm]が、 dt<dc<50μm の関係を有する請求項4又は5の現像装置。
  7. 【請求項7】 体積平均粒径10μm以下の非磁性トナ
    ーと、重量平均粒径80μm以下の磁性キャリアとを有
    する二成分現像剤を、複数の磁極を有する磁界発生手段
    を内部に非回転に配設した現像剤支持手段上に支持し
    て、像担持体と対向した現像領域へ搬送し、前記現像領
    域で現像剤の磁気ブラシを形成して、現像領域に振動電
    界を形成した下で像担持体上の潜像を現像する現像装置
    において、前記磁性キャリアの単位体積当たりの磁化の
    強さが磁界の強さ1000ガウスにおいて30〜150
    emu/cm3 であり、前記現像剤支持手段上における法線方
    向の磁気力Fr のピーク位置を、現像剤支持手段と像担
    持体との最近接位置から像担持体の移動方向に対して下
    流側に10°以内とし、更に前記最近接位置から像担持
    体の移動方向に対して±10°以内において、前記現像
    剤支持手段上における法線方向の磁束密度Br と接線方
    向の磁束密度Bt のBr /Bt 比が3以上の領域が12
    °以上の幅で存在することを特徴とする現像装置。
  8. 【請求項8】 磁性キャリアの抵抗値が107 〜1015
    Ω・cmである請求項7の現像装置。
  9. 【請求項9】 非磁性トナーの体積平均粒径dt[μ
    m]、磁性キャリアの重量平均粒径dc[μm]が、 dt<dc<50μm の関係を有する請求項7又は8の現像装置。
  10. 【請求項10】 体積平均粒径10μm以下の非磁性ト
    ナーと、重量平均粒径80μm以下の磁性キャリアとを
    有する二成分現像剤を、複数の磁極を有する磁界発生手
    段を内部に非回転に配設した現像剤支持手段上に支持し
    て、像担持体と対向した現像領域へ搬送し、前記現像領
    域で現像剤の磁気ブラシを形成して、現像領域に振動電
    界を形成した下で像担持体上の潜像を現像する現像装置
    において、前記磁性キャリアの単位体積当たりの磁化の
    強さが磁界の強さ1000ガウスにおいて30〜150
    emu/cm3 であり、現像剤支持手段と像担持体との最近接
    位置から像担持体の移動方向に対して下流側に10°以
    内の範囲において、現像剤支持手段上における法線方向
    の磁気力の相対値である磁気力指数Xの最大値が60以
    上であり、ここに、磁気力指数Xは式(A): X={B2 (r)−B2 (r+Δr)}×(a/Δr) ・・・(A) 但し、 B2 (r)=B2 r (r)+B2 t (r) B2 (r+Δr)=B2 r (r+Δr)+B2 t (r+
    Δr) a:比例定数。Δrが0.5mmのとき、a/Δr=2
    ×10-4r (r):現像剤支持手段上の位置rにおける法線方
    向の磁束密度[ガウス] Br (r+Δr):現像剤支持手段上0.5mmの位置
    における法線方向の磁束密度[ガウス] Bt (r):現像剤支持手段上の位置rにおける接線方
    向の磁束密度[ガウス] Bt (r+Δr):現像剤支持手段上の0.5mmの位
    置における接線方向の磁束密度[ガウス] で表され、更に前記最近接位置から像担持体の移動方向
    に対して±10°以内において、前記現像剤支持手段上
    における法線方向の磁束密度Br と接線方向の磁束密度
    t のBr /Bt 比が3以上の領域が12°以上の幅で
    存在することを特徴とする現像装置。
  11. 【請求項11】 磁性キャリアの抵抗値が107 〜10
    15Ω・cmである請求項10の現像装置。
  12. 【請求項12】 非磁性トナーの体積平均粒径dt[μ
    m]、磁性キャリアの重量平均粒径dc[μm]が、 dt<dc<50μm の関係を有する請求項10又は11の現像装置。
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