JPH08146021A - Abs車輪回転センサ用ロータの取付構造およびそのロータの製造方法 - Google Patents

Abs車輪回転センサ用ロータの取付構造およびそのロータの製造方法

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JPH08146021A
JPH08146021A JP6281050A JP28105094A JPH08146021A JP H08146021 A JPH08146021 A JP H08146021A JP 6281050 A JP6281050 A JP 6281050A JP 28105094 A JP28105094 A JP 28105094A JP H08146021 A JPH08146021 A JP H08146021A
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inner ring
rotor body
ring
wheel rotation
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Yukio Kumamoto
幸雄 隈本
Masayuki Suzuki
正行 鈴木
Naoto Taguchi
直人 田口
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Nissan Motor Co Ltd
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    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 材料歩留りが良く、かつ組立作業性の良い安
価なロータの構造を提供する。 【構成】 多数の穴2が等ピッチで形成されたリング状
のロータ本体3の内側に、両端部にその外側に向けて突
出するフランジ部6が曲折形成された断面略C時状の内
側リング4をはめ合わせてロータ1を形成する。内側リ
ング4の内周面を圧接面として相手側のハブ8にロータ
1を圧入して固定する。ロータ本体3に内側リング4を
はめ合わせる際には、内側リング4を縮径方向に弾性変
形させながらロータ本体3の内側にはめ合わせて、その
内側リング4の外周面をロータ本体3の内周面に圧接さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のアンチロック
ブレーキシステム(以下、ABSという)の車輪回転セ
ンサを構成するロータを相手側の回転軸に取り付ける構
造およびそのロータの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ABSに用いられる車輪回転センサの一
例を図18に示す。この車輪回転センサ101は、車輪
が装着されるハブ(回転軸)102にこれと一体に固定
されるロータ103のほか、磁石104とコイル105
との組み合わせからなるセンサ本体106とから構成さ
れ、センサ本体106の周りには磁石104の磁束10
7が生じている。そして、ロータ103には多数の穴1
08が等ピッチで形成されていて実質的に歯車状の凹凸
面となっており、車輪とともに回転するロータ103の
凹凸面が前記磁束107を横切ることによりその磁束密
度が変化してコイル105に起電力が生じ、この電圧変
化を車輪回転数信号としてABSコントロールユニット
109に取り込むものである。
【0003】一方、上記のロータ103は、その機能よ
りして多数の穴108のピッチ精度と磁石104との間
のギャップ精度が重要な要素であり、そのために例えば
図19,20に示すように、軸心方向の一端部に多数の
突起110を等ピッチで形成した内側リング111と、
前記突起110間にはまり合う多数のくし歯112を備
えた外側リング113とを互いに嵌合させた上で、各く
し歯112の先端を内側に曲折するべくかしめ加工を施
してかしめ加工部114を形成することにより両者を一
体化したものが知られている(特公平6−14058号
公報参照)。
【0004】また、前記ロータ103の他の構造とし
て、多数の穴が等ピッチで形成された外側リングの内側
に、平板をリング状にロール成形した断面略C字状の内
側リングをはめ合わせて、この内側リングを外側リング
とともに相手側の回転軸に圧入したものがある。
【0005】なお、いずれの構造においても、外側リン
グの内周に別の内側リングを配置したことによって、ロ
ータが装着される回転軸側の錆がロータの外周面側まで
進行するのを防ぐことができるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ロータの構造では、内側リング111および外側リング
113ともに円板状素材を一旦カップ状に絞り成形した
上でその底部を打ち抜くことによりリング状に成形する
ようにしているため、単に加工工数が多いばかりでな
く、材料歩留まりがきわめて悪い。また、プレスにて打
抜形成された内側リング111の突起110と、同じく
展開形状のもとでプレス打抜形成された外側リング11
3のくし歯112とを噛み合わせることによりそのロー
タの外周面に形成される凹凸部のピッチが決定されるた
め、前記突起110やくし歯112のせん断切口面での
寸法精度や寸法安定性がそのまま凹凸部のピッチ精度に
影響し、そのピッチ精度の向上に限界がある。
【0007】加えて、上記のロータの構造では、円板状
素材の段階で放射状に打抜形成した外側リング113の
くし歯112を、素材全体をカップ状に絞り成形するこ
とによって90度折り曲げるようにしているために、く
し歯112のピッチが不均一になりやすく、特にそのく
し歯112を相手側の内側リング111の突起110に
スムーズに噛み合わせることができないことがあり、組
立作業性の面でも問題を残している。
【0008】また、後者のロータの構造では、相手側の
回転軸への圧入時に内側リングが変形しやすいためにそ
の内側リングの板厚を小さくするにもおのずと限界があ
る。その結果、内側リングのコストアップを招くばかり
でなく、ロータ全体の高さが大きくなり、そのロータと
組み合わされるセンサ本体の設置位置が制約される結果
となって好ましくない。
【0009】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、特に加工工数の削減と組立作業性の改善を
図り、併せて材料歩留まりを良くすることによって大幅
なコストダウンを可能としたロータの取付構造およびそ
の製造方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、多数の穴が等ピッチで形成されたリング状のロータ
本体と、このロータ本体の内側にはめ合わされて、軸心
方向の両端部のうち少なくともいずれか一方にその外側
に向けて突出するフランジ部が曲折形成された断面略C
時状の内側リングとを備えてなり、前記内側リングの内
周面を圧接面としてそのフランジ部側から相手側の回転
軸に圧入して固定したことを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、多数の穴が等ピ
ッチで打抜形成された平板状の鋼板素材をリング状にロ
ール成形し、ロール成形後の鋼板素材の両端を突き合わ
せて溶接接合してロータ本体を成形する工程と、平板状
の鋼板素材を断面略C字状にロール成形し、ロール成形
後の鋼板素材の軸心方向の両端部のうち少なくともいず
れか一方にその外側に向けて突出するフランジ部を曲折
形成して内側リングを成形する工程と、前記内側リング
を縮径方向に弾性変形させながらロータ本体の内側には
め合わせて、その内側リングの外周面をロータ本体の内
周面に圧接させる工程とを含んでいることを特徴として
いる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の製造方法において、多数の穴が等ピッチで打抜形成さ
れたロータ本体用の鋼板素材をリング状にロール成形す
るにあたり、各穴のせん断切口面でのせん断面が外周面
側に位置するようにロール成形を施すことを特徴として
いる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項2または
3に記載の製造方法において、ロール成形されたロータ
本体用の鋼板素材の両端を突き合わせて溶接接合するに
あたり、突き合わせ面をはさんでその両側の母材が溶融
するように高密度の溶融エネルギーを照射することを特
徴としている。
【0014】
【作用】請求項1に記載の発明によると、断面略C字状
の内側リングを縮径方向に弾性変形させながらロータ本
体の内側にはめ合わせた上で、その内側リングの拘束力
を解除すれば、内側リングが自己弾性力により復元して
ロータ本体に密着しつつ嵌合する。そして、ロータ本体
と内側リングとを一体のものとしてフランジ部側から相
手側の回転軸に圧入すれば、ロータ本体が内側リングと
ともにその内側リングの拡径力によって堅固に固定保持
される。
【0015】この時、前記内側リングのフランジ部の根
元部には、そのフランジ部を曲折形成したことによって
アール面取部が形成されることから、相手側の回転軸に
対してスムーズに圧入できる。
【0016】請求項2に記載の発明によると、ロータを
構成するロータ本体および内側リングともに平板状の鋼
板をロール成形してリング状に形成することを基本とし
ていることから、材料の無駄が少ないばかりでなく、加
工工数も少なくて済むほか、内側リングを弾性変形させ
ながらロータ本体にはめ合わせればよいことからロータ
の組立作業性も改善される。
【0017】請求項3に記載の発明によると、ロータ本
体用の鋼板素材に予め打抜形成される多数の穴のせん断
切口面のうち、せん断後期に形成される破断面よりもせ
ん断初期に形成されるせん断面側がロータ本体の外周面
側となるようにロール成形することにより、せん断面の
方が破断面よりもその切口面が奇麗で精度が高いため
に、穴のピッチ精度および車輪回転センサのセンシング
性能の向上に貢献できる。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、ロータ本
体となるロール成形後の鋼板素材の両端を突き合わせて
溶接する際に、プラズマ溶接法、レーザ溶接法、TIG
溶接法等の高密度溶融エネルギーを用いた溶接法を採用
することにより、その溶接法の特殊性として溶接部の表
裏両面ともに窪みができて凸面形状とならないために後
工程でのばり取り作業が不要で、加工工数の削減に貢献
できることになる。
【0019】
【実施例】図1〜5は本発明の一実施例を示す図で、ロ
ータ1は、円周方向に沿って矩形状の多数の穴2が等ピ
ッチで形成されたリング状のロータ本体3と、このロー
タ本体3の内側にはめ合わされて密着する内側リング4
とで構成されている。
【0020】前記ロータ本体3は、多数の穴2が予め打
抜形成された平板状のステンレス鋼板をリング状にロー
ル成形したのち、その両端部を突き合わせて溶接接合す
ることによって形成されている。なお、その溶接接合部
を図4に符号5で示す。
【0021】一方、前記内側リング4は、軸心方向の両
端部にその外側に向かって突出するフランジ部6が曲折
形成されていて、そのフランジ部6,6相互間の寸法は
ロータ本体3の幅寸法よりもわずかに大きく形成されて
いて、そのロータ本体3と内側リング4との間には軸心
方向の遊びG(図1参照)を持たせてある。
【0022】この内側リング4は、前記ロータ本体3よ
りも板厚の小さい平板状のステンレス鋼板をリング状に
ロール成形して、互いに突き合わされる両端部を溶接す
ることなくそのまま合口部7として残存させたもので、
その合口部7があるために断面略C字状に形成されてい
る。これにより、内側リング4自体は自己弾性力により
その縮径拡径方向に弾性変形可能となっている。
【0023】したがって、後述するように、内側リング
4の合口部7における一方の端部を他方の端部側にオー
バーラップさせるように内側リング4を縮径方向に弾性
変形させ、フランジ部6の最大直径がロータ本体3の内
径寸法よりも小さくなるように保持した上で、これをロ
ータ本体3の内側にはめ合わせて内側リング4の拘束力
を解除することによって、その内側リング4が自己弾性
力で復元してロータ本体3の内周に密着して嵌合保持さ
れている。
【0024】なお、本実施例では、ロータ本体3が例え
ばSUS430相当の厚さ2.0mmのステンレス鋼板
で形成されているのに対して、内側リング4はSUS3
04もしくはSUS430相当の厚さ0.3mmのステ
ンレス鋼板で形成されている。また、内側リング4のフ
ランジ部6は少なくともいずれか一方にあればよい。
【0025】このように構成されたロータ1は、図1,
6に示す相手側の回転軸としてのハブ8の一端に圧入固
定されて、このロータ1の外周に対して図示外のセンサ
本体が対向配置されることにより図18と同様の車輪回
転センサとしての機能を発揮する。なお、図6のハブ8
には、ブレーキディスク9とともに図示外の車輪が装着
される。
【0026】次に、前記ロータ1を製造する手順につい
て説明すると、先ずロータ本体3は、図7に示すよう
に、母材である帯状(平板状)のステンレス鋼板を所定
形状に打抜形成して素材10とし、これに多数の穴2を
プレス加工にて等ピッチで打抜形成し、この穴加工後の
素材10を図8に示すようにロール成形にてリング状に
丸める。この時、図9に示すように、先に打抜形成され
た穴2のせん断切口面には、せん断開始側から順に、だ
れ部11、せん断面12、破断面13、ばり14が生じ
ていて、せん断面12は穴あけ用のポンチ形状に倣うか
たちで比較的奇麗で正確に仕上げられているのに対し
て、破断面13はその切口形状が一定せずきわめて不安
定になるという特殊性がある。
【0027】そこで、上記のロール成形に際しては、各
穴2のせん断面12が外周面側に位置するように成形す
る。これにより、ロータ1の穴2のピッチ精度が一段と
向上するとともに、車輪回転センサとしてのセンシング
性能の上でもその精度が高くなる。
【0028】こののち、図10に示すように、先にロー
ル成形が施されたリング状の素材10の両端部を突き合
わせた上で、プラズマ溶接にて溶接接合する。この溶接
接合に際しては、図11に示すように突き合わせ面5a
をはさんでその両側の母材にまたがるようにプラズマア
ークを照射して、突き合わせ面5aをはさんでその両側
の母材を部分的に溶融させるようにして溶接する。これ
により、母材を溶融させて溶接を行うプラズマ溶接の特
殊性としてその溶接部の表裏両面側に窪み15,16
ができて凸面とならないという性質があり、したがって
その溶接接合部5についてのばり取り作業等の後加工が
一切不要となる。
【0029】ここで、上記のプラズマ溶接に代えて、高
密度溶融エネルギーを利用した他の溶接法、例えばレー
ザ溶接やTIG溶接等を採用することもできる。
【0030】一方、前記ロータ本体3と組み合わされる
内側リング4については、図12,13に示すように帯
状(平板状)のステンレス鋼板から所定形状に打ち抜い
た素材17をロール成形にてリング状に丸めた上、図1
4,15に示すようにこのロール成形後の素材17の軸
心方向両端部にスピニング加工を施してフランジ部6を
曲折形成する。そして、この内側リング4についてはそ
の両端の突き合わせ部に溶接を施すことなく、そのまま
合口部7として残存させる。これにより、内側リング4
は断面C字状をなしていて、その自己弾性力を利用して
縮径拡径方向に弾性変形させることが可能となる。
【0031】次に、前記ロータ本体3と内側リング4と
を相互に嵌合させて組み立てることになるのであるが、
その際には図16に示すように、内側リング4の合口部
7において一方の端部7aを他方の端部7bにオーバー
ラップさせるようにして内側リング4を縮径方向に弾性
変形させる。すなわち、その内側リング4のフランジ部
6の最大直径寸法がロータ本体3の内径寸法よりも小さ
くなるまで弾性変形させてその状態を保持する。
【0032】そして、縮径方向に弾性変形させた内側リ
ング4をロータ本体3の内側にはめ合わせた上で、内側
リング4の拘束力を解除する。その結果、内側リング4
が自己弾性力により元の状態に復元して、ロータ本体3
の内周に圧接して密着することになって、図17に示す
ようにロータ本体3と内側リング4とが相互に嵌合して
ロータ1が組み立てられる。
【0033】このように本実施例によれば、内側リング
4の自己弾性力を利用して縮径方向に撓ませた上で、こ
の内側リング4をロータ本体3の内側にはめ合わせて内
側リング4の拘束力を解除するだけで両者を嵌合させる
ことができることから、その組立作業性が大幅に向上す
る。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、多数の
穴が形成されたロータ本体の内側にフランジ部を有して
なる断面略C字状の内側リングをはめ合わせたロータ
を、そのフランジ部側から相手側の回転軸に圧入して固
定したことにより、内側リングにフランジ部が形成され
ているために圧入時に変形しにくくなり、それにより内
側リングの板厚を小さくしてロータの厚みを小さくする
ことができる。また、内側リングはその自己弾性力を利
用して縮径させるだけで相手側のロータ本体にはめ合わ
せることができることから、ロータの組立作業性も大幅
に向上する。加えて、内側リングにフランジ部を曲折形
成することによってそのフランジ部の根元部にアール面
取部が形成されることから、このアール面取部を利用し
てロータを相手側の回転軸にスムーズに圧入できる利点
がある。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、ロータを
構成するロータ本体および内側リングともに平板状の鋼
板をロール成形してリング状に形成することを基本とし
ていることから、材料の無駄が少なくその材料歩留まり
が向上するとともに、加工工数も少なくて済み、大幅な
コストダウンを図ることができる。さらに、内側リング
を弾性変形させてロータ本体の内側にはめ合わせること
により両者を相互に嵌合できるために、その組立作業性
も改善される。
【0036】請求項3に記載の発明によれば、ロータ本
体用の鋼板素材に予め打抜形成される多数の穴のせん断
切口面のうち、せん断後期に形成される破断面よりもせ
ん断初期に形成されるせん断面側がロータ本体の外周面
側となるようにロール成形することにより、せん断面の
方が破断面よりもその切口面が奇麗で精度が高いため
に、穴のピッチ精度が向上するとともに、車輪回転セン
サとしてのセンシング性能も向上するという効果があ
る。
【0037】請求項4に記載の発明によれば、ロータ本
体となるロール成形後の鋼板素材の両端を突き合わせて
溶接する際に、プラズマ溶接法、レーザ溶接法、TIG
溶接法等の高密度溶融エネルギーを用いた溶接法を採用
することにより、その溶接法の特殊性として溶接部の表
裏両面ともに窪みができて凸面形状とならないために後
工程でのばり取り作業が不要で、加工工数の削減に貢献
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で図2のA部拡大
図。
【図2】図2は本発明の一実施例を示す全断面図。
【図3】図2の右側面説明図。
【図4】図3のB方向矢視図。
【図5】図4のC−C線断面図。
【図6】ABS車輪回転センサ用ロータが装着されるハ
ブの要部断面図。
【図7】穴加工後のロータ本体用鋼板素材の説明図。
【図8】ロール成形後のロータ本体用鋼板素材の説明
図。
【図9】ロータ本体に形成される穴のせん断切口面の拡
大説明図。
【図10】溶接接合後のロータ本体の説明図。
【図11】ロータ本体の溶接接合部の拡大断面図。
【図12】内側リング用鋼板素材の説明図。
【図13】ロール成形後の内側リング用鋼板素材の説明
図。
【図14】フランジ加工後の内側リング用鋼板素材の説
明図。
【図15】図14の右側面説明図。
【図16】ロータ本体と内側リングとのはめ合わせ時の
説明図。
【図17】ロータ本体と内側リングとがはめ合わされた
ロータの側面説明図。
【図18】ABS車輪回転センサの基本構造を示す構成
説明図。
【図19】ABS車輪回転センサ用ロータの従来例を示
す断面図。
【図20】図19に示すロータの要部拡大斜視図。
【符号の説明】
1…ロータ 2…穴 3…ロータ本体 4…内側リング 5…溶接接合部 6…フランジ部 7…合口部 8…ハブ(回転軸) 10…ロータ本体用素材 12…せん断面 17…内側リング用素材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の穴が等ピッチで形成されたリング
    状のロータ本体と、このロータ本体の内側にはめ合わさ
    れて、軸心方向の両端部のうち少なくともいずれか一方
    にその外側に向けて突出するフランジ部が曲折形成され
    た断面略C時状の内側リングとを備えてなり、前記内側
    リングの内周面を圧接面としてそのフランジ部側から相
    手側の回転軸に圧入して固定したことを特徴とするAB
    S車輪回転センサ用ロータの取付構造。
  2. 【請求項2】 多数の穴が等ピッチで打抜形成された平
    板状の鋼板素材をリング状にロール成形し、ロール成形
    後の鋼板素材の両端を突き合わせて溶接接合してロータ
    本体を成形する工程と、 平板状の鋼板素材を断面略C字状にロール成形し、ロー
    ル成形後の鋼板素材の軸心方向の両端部のうち少なくと
    もいずれか一方にその外側に向けて突出するフランジ部
    を曲折形成して内側リングを成形する工程と、 前記内側リングを縮径方向に弾性変形させながらロータ
    本体の内側にはめ合わせて、その内側リングの外周面を
    ロータ本体の内周面に圧接させる工程、 とを含むことを特徴とするABS車輪回転センサ用ロー
    タの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のABS車輪回転センサ用
    ロータの製造方法において、 多数の穴が等ピッチで打抜形成されたロータ本体用の鋼
    板素材をリング状にロール成形するにあたり、各穴のせ
    ん断切口面でのせん断面が外周面側に位置するようにロ
    ール成形を施すことを特徴とするABS車輪回転センサ
    用ロータの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載のABS車輪回転
    センサ用ロータの製造方法において、 ロール成形されたロータ本体用の鋼板素材の両端を突き
    合わせて溶接接合するにあたり、突き合わせ面をはさん
    でその両側の母材が溶融するように高密度の溶融エネル
    ギーを照射することを特徴とするABS車輪回転センサ
    用ロータの製造方法。
JP6281050A 1994-11-16 1994-11-16 Abs車輪回転センサ用ロータの取付構造およびそのロータの製造方法 Pending JPH08146021A (ja)

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