JPH08145587A - 熱交換素子 - Google Patents

熱交換素子

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JPH08145587A
JPH08145587A JP6290176A JP29017694A JPH08145587A JP H08145587 A JPH08145587 A JP H08145587A JP 6290176 A JP6290176 A JP 6290176A JP 29017694 A JP29017694 A JP 29017694A JP H08145587 A JPH08145587 A JP H08145587A
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Kunihiko Kaga
邦彦 加賀
Satoru Koto
悟 古藤
Takeshi Doi
全 土井
Hidemoto Arai
秀元 荒井
Naoshi Yokoie
尚士 横家
Yoichi Sugiyama
陽一 杉山
Shigeo Makimura
繁夫 牧村
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Mitsubishi Electric Corp
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F3/00Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
    • F28F3/02Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
    • F28F3/025Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being corrugated, plate-like elements

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 間隔板の温度が全体として一様にならない範
囲で間隔板の熱伝導を向上させ、温度交換効率が高い熱
交換素子を得ることを目的とする。 【構成】 気流の換気量に応じて間隔板の熱通過率を設
定するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温度の異なる気体間
で熱交換を行う空調装置等に用いられる熱交換素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図29は例えば特開平6−109395
号公報に示された従来の熱交換素子を示す斜視図であ
り、図において、1は伝熱特性及び通気性を有する和紙
などの材質で構成された平板状の仕切板、2は各仕切板
1間に気流が流動する風路3a,3bを形成するととも
に、各仕切板1間に流動する気流の方向が相互に隣接す
る仕切板1間に流動する気流の方向と相互に交差するよ
うに、各仕切板1間にそれぞれ積層された波状の間隔板
である。また、3aは1次気流Aが流動する風路、3b
は2次気流Bが流動する風路である。
【0003】次に動作について説明する。まず、間隔板
2は、図29に示すように、各仕切板1間に積層する
際、風路の向きが交互に交差するように積層されている
ので、1次気流Aと2次気流Bがそれぞれ1層おきに熱
交換素子に取り入れられるようになる。そして、1次気
流Aと2次気流Bの間には、温度差があるので顕熱の移
動が起こる結果、1次気流Aと2次気流Bの間で熱交換
が行われることになる。また、仕切板1を水分透過性を
有する材質にて構成した場合には、1次気流Aと2次気
流Bの間の湿度差に応じて、仕切板1を通じて水分の移
動(潜熱の移動)が起こる。
【0004】ここで、熱交換素子の性能について説明す
る。熱交換素子の性能は、一般に、温度交換効率及び湿
度交換効率によって表されるが、例えば、温度交換効率
eは、1次気流Aの入口温度をT1,2次気流Bの入口
温度及び出口温度をそれぞれt1,t2とすると、次式
で表される。 e = (t2−t1)/(T1−t1) ・・・(1) そして、式(1)からも分かるように、温度交換効率e
が大きい程、2次気流Bから1次気流Aに回収される熱
量が大きくなるので、温度交換効率eが大きい程、熱交
換素子の性能が高いと言える。
【0005】また、同一換気風量の条件下では、温度交
換効率eは、熱交換面積が大きいほど高く、具体的に
は、仕切板1と間隔板2から構成される風路3a,3b
の内壁と各気流の間の対流熱伝達率が大きいほど高くな
る。因に、2次気流Bから仕切板1に伝えられる顕熱
は、仕切板1の表面から対流熱伝達によって1次気流A
へ伝えられるが、その顕熱の一部は、熱伝導によって間
隔板2に伝えられ、間隔板2の表面から対流熱伝達によ
って1次気流Aへ伝えられる。つまり、間隔板2は仕切
板1上に立てられた拡大伝熱面としての役割を有してお
り、間隔板2の拡大伝熱面としての有効伝熱面積At
は、下記に示すように、間隔板2のフィン効率φによっ
て定まる。 At =As +φ・Ak ・・・(2) ただし、As :仕切板1の物理的表面積 Ak :間隔板2の物理的表面積
【0006】ここで、フィン効率φとは、実面積と伝熱
に有効な面積との比を表すが、間隔板2の波状の斜辺の
長さをL,間隔板2の厚みをd,間隔板2の熱伝導率を
k,間隔板2と気流間の対流熱伝達率をHとすると、
下記のように示すことができる。 φ=tanh{L/2×(2×H/kk /d)0.5 } /{L/2×(2×H/kk /d)0.5 } ・・・(3)
【0007】従って、温度交換効率eを向上させるため
には、式(2)からも明らかなように、間隔板2のフィ
ン効率φを向上させて間隔板2の有効伝熱面積At を向
上させる必要がある。そこで、この従来例では、間隔板
2をアルミニウムやステンレスなどの金属箔で構成し
(ただし、間隔板2には複数の仕切板1等が積層される
ので、間隔板2は流路を保持のための強度部材としての
機能も要求され、相応の強度を保持できる厚みを有する
金属板となる)、間隔板2の熱伝導率kk を向上させて
フィン効率φの向上を図っている。因に、図30は間隔
板2の熱伝導率kk と、フィン効率φ及び有効伝熱面積
t との関係を示す特性図であり、図30は熱伝導率k
k が向上すると、フィン効率φが向上するとともに、間
隔板2の有効伝熱面積At が向上することを示してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱交換素子は以
上のように構成されているので、間隔板2の熱伝導率k
k を向上させるべくフィン効率φの向上を図っている
が、間隔板2の強度を上げる必要から間隔板2を構成す
る金属箔が厚くなる結果、気流の換気量に対して間隔板
2の熱伝導率kk が必要以上に高くなってしまうと、間
隔板2の温度が全体として一様になってしまい、そのた
め、各気流の入口温度と出口温度の温度差が減少し、温
度交換効率eが却って低下してしまうという問題点があ
った。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、間隔板の温度が全体として一様
にならない範囲で間隔板の熱伝導を向上させ、温度交換
効率が高い熱交換素子を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る熱
交換素子は、気流の換気量に応じて間隔板の熱通過率を
設定するようにしたものである。
【0011】請求項2の発明に係る熱交換素子は、間隔
板を所定の熱通過率を有する単一材料で構成したもので
ある。
【0012】請求項3の発明に係る熱交換素子は、間隔
板を所定の熱通過率を有する複合材料で構成したもので
ある。
【0013】請求項4の発明に係る熱交換素子は、間隔
板に金属繊維を混入して複合材料を構成したものであ
る。
【0014】請求項5の発明に係る熱交換素子は、波状
の部材の表面に伝熱特性を有する膜を被覆して間隔板を
構成したものである。
【0015】請求項6の発明に係る熱交換素子は、複数
の波状の部材を伝熱特性を有する膜を挟み込むように積
層して間隔板を構成したものである。
【0016】請求項7の発明に係る熱交換素子は、膜を
金属材料で構成し、その膜の厚みを所定値に設定したも
のである。
【0017】請求項8の発明に係る熱交換素子は、間隔
板にスリットを施したものである。
【0018】請求項9の発明に係る熱交換素子は、膜に
スリットを施したものである。
【0019】請求項10の発明に係る熱交換素子は、ス
リットを破線状に施したものである。
【0020】請求項11の発明に係る熱交換素子は、間
隔板又は膜に複数の破線状のスリットを互いに平行にな
るように施すとともに、各スリットの分断部が隣接する
スリットの分断部と互い違いになるように施したもので
ある。
【0021】請求項12の発明に係る熱交換素子は、間
隔板又は膜に複数のスリットを施すとともに、他のスリ
ットと互いに交差するスリットを施したものである。
【0022】請求項13の発明に係る熱交換素子は、各
仕切板間に流動する気流の温度勾配が最大となる方向と
垂直な方向に沿ってスリットを施したものである。
【0023】請求項14の発明に係る熱交換素子は、各
仕切板間に流動する気流の方向と垂直方向に間隔板を複
数に分断するとともに、その分断された各帯状体の間隔
板の波形が隣接する帯状体の間隔板の波形と一致しない
ように各帯状体の間隔板を配置したものである。
【0024】請求項15の発明に係る熱交換素子は、間
隔板の表面に保護膜を被覆したものである。
【0025】
【作用】請求項1の発明における熱交換素子は、気流の
換気量に応じて間隔板の熱通過率を設定したことによ
り、間隔板の温度が全体として一様にならない範囲で間
隔板の熱伝導を向上させることができるようになる。
【0026】請求項2の発明における熱交換素子は、間
隔板を所定の熱通過率を有する単一材料で構成したこと
により、容易に間隔板を製造できるようになる。
【0027】請求項3の発明における熱交換素子は、間
隔板を所定の熱通過率を有する複合材料で構成したこと
により、材料の選択によって適宜熱通過率を調整できる
ようになる。
【0028】請求項4の発明における熱交換素子は、間
隔板に金属繊維を混入して複合材料を構成したことによ
り、金属繊維の含有量によって適宜熱通過率を調整でき
るようになる。
【0029】請求項5の発明における熱交換素子は、波
状の部材の表面に伝熱特性を有する膜を被覆して間隔板
を構成したことにより、膜の厚さによって適宜熱通過率
を調整できるようになる。
【0030】請求項6の発明における熱交換素子は、複
数の波状の部材を伝熱特性を有する膜を挟み込むように
積層して間隔板を構成したことにより、直接、膜を仕切
板と接着する必要がなくなり、このため、仕切板との接
着が容易な材料を用いて間隔板を製造でき、従って、仕
切板と間隔板の接触熱抵抗を最小限に抑えられるように
なる。
【0031】請求項7の発明における熱交換素子は、膜
を金属材料で構成し、その膜の厚みを所定値に設定した
ことにより、間隔板の温度が全体として一様にならない
範囲で間隔板の熱伝導を向上させることができるように
なる。
【0032】請求項8の発明における熱交換素子は、間
隔板にスリットを施したことにより、スリットが施され
た部分での熱移動がなくなる結果、間隔板の温度均一化
が抑制される。
【0033】請求項9の発明における熱交換素子は、膜
にスリットを施したことにより、スリットが施された部
分での熱移動がなくなる結果、間隔板の温度均一化が抑
制される。
【0034】請求項10の発明における熱交換素子は、
スリットを破線状に施したことにより、間隔板の温度均
一化を抑制しつつ、間隔板の強度を保持できるようにな
る。
【0035】請求項11の発明における熱交換素子は、
間隔板又は膜に複数の破線状のスリットを互いに平行に
なるように施すとともに、各スリットの分断部が隣接す
るスリットの分断部と互い違いになるように施したこと
により、間隔板における熱伝導距離が増大して熱伝導断
面積が小さくなり、そのため、熱伝導による熱移動量が
減少し、間隔板の温度均一化が抑制される。
【0036】請求項12の発明における熱交換素子は、
間隔板又は膜に複数のスリットを施すとともに、他のス
リットと互いに交差するスリットを施したことにより、
熱遮断効果が複数の方向に対して有効となり、間隔板の
温度均一化が抑制される。
【0037】請求項13の発明における熱交換素子は、
各仕切板間に流動する気流の温度勾配が最大となる方向
と垂直な方向に沿ってスリットを施したことにより、間
隔板における熱移動を効率的に遮断できるようになり、
間隔板の温度均一化が抑制される。
【0038】請求項14の発明における熱交換素子は、
各仕切板間に流動する気流の方向と垂直方向に間隔板を
複数に分断するとともに、その分断された各帯状体の間
隔板の波形が隣接する帯状体の間隔板の波形と一致しな
いように各帯状体の間隔板を配置したことにより、間隔
板の温度均一化を抑制できると同時に、間隔板と各気流
間の対流熱伝達率を向上させることができるようにな
る。
【0039】請求項15の発明における熱交換素子は、
間隔板の表面に保護膜を被覆したことにより、気流中の
水分や酸化窒素などによる間隔板表面の腐食を防止でき
るようになる。
【0040】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1による熱交換素子の一
部を示す断面図であり、図において、従来のものと同一
符号は同一又は相当部分を示すので説明を省略する。4
は各仕切板1間に気流が流動する風路3a,3bを形成
するとともに、各仕切板1間に流動する気流の方向が相
互に隣接する仕切板1間に流動する気流の方向と相互に
交差するように、各仕切板1間にそれぞれ積層された波
状の間隔板であり、当該間隔板4は気流の換気量に応じ
て熱通過率pk が設定されている。ここで、熱通過率と
は、部材の一端から他端に熱が伝導される割合をいい、
具体的には下記のように示される。 pk =(kk ×Bk )/lk ・・・(4) ただし、kk :間隔板4の熱伝導率 Bk :間隔板4を流動する気流の流れ方向と垂直な方向
の間隔板4の断面積 lk :間隔板4を流動する気流の流れ方向と平行な方向
の間隔板4の熱伝導長さ
【0041】次に動作について説明する。まず、間隔板
4の熱伝導率kk が向上すると、上述したように、間隔
板4のフィン効率φが向上するとともに、間隔板4の有
効伝熱面積At が向上して、熱交換素子の温度交換効率
eが向上する。しかしながら、気流の換気量(1次気流
Aの流量と2次気流Bの流量のうち、少ない方の流量が
気流の換気量に相当する)に対して間隔板4の熱伝導率
k (熱通過率pk )が必要以上に高くなってしまう
と、間隔板4の温度が全体として一様になってしまい、
即ち、間隔板4の温度が部位を問わず均一化されてしま
い、そのため、各気流の入口温度と出口温度の温度差が
減少し、温度交換効率eが却って低下してしまう不具合
が生じる。
【0042】因に、図2は間隔板4の無次元熱通過率
(熱通過率pk を気流の換気量,気体の比熱及び密度で
除算した値)と、無次元熱通過率が10-5のときの温度
交換効率で規格化された温度交換効率e* の関係を示す
グラフ図であり、無次元熱通過率が0.001以上にな
ると温度交換効率eが急激に減少していくのを示してい
る。
【0043】従って、所定値以上の温度交換効率eを有
する熱交換素子を得るためには、やみくもに間隔板4の
熱通過率pk を高くするのではなく、適宜、気流の換気
量に応じて間隔板4の熱通過率pk を設定する必要があ
る。そこで、この実施例では、熱交換素子が処理する気
流の換気量は予め知り得るので、下記に示すように、そ
の気流に換気量に基づいて、所定値以上の温度交換効率
eを確保するのに必要な間隔板4の熱通過率pk を計算
する。
【0044】まず、間隔板4の熱通過率pk を計算する
に際し、空気,間隔板4(1次気流A,2次気流B)及
び仕切板1のそれぞれについて下記の微分方程式を設定
する。1次気流に沿う方向にx軸をとり、2次気流に沿
う方向にy軸をとる。
【0045】(1)空気 ・1次気流Aについての微分方程式 Cp1 (∂Ta1/∂x)+Ms H(Ts −Ta1)+φMk H(Tk1−Ta1) =0 ・・・(5) ・2次気流Bについての微分方程式 Cp2 (∂Ta2/∂y)+Ms H(Ts −Ta2)+φMk H(Tk2−Ta2) =0 ・・・(6) ただし、Cp :比熱 W1 :x軸に垂直な単位断面積を通過する1次気流Aの
流量 W2 :y軸に垂直な単位断面積を通過する2次気流Bの
流量 Ta1:1次気流Aの温度 Ta2:2次気流Bの温度 Ts :仕切板1の温度 Tk1:1次気流A側の間隔板4の温度 Tk2:2次気流B側の間隔板4の温度 Ms :単位体積あたりの仕切板1の伝熱面積 Mk :単位体積あたりの間隔板4の伝熱面積 H :対流熱伝達率 φ :フィン効率
【0046】(2)間隔板4 ・1次気流A(1次側)についての微分方程式 kk {Dkx1 (∂2k1/∂x2 )+Dky1 (∂2k1/∂y2 )} +Hksks(Ts −Tk1)+φMk H(Ta1−Tk1)=0 ・・・(7) ・2次気流B(2次側)についての微分方程式 kk {Dkx2 (∂2k2/∂x2 )+Dky2 (∂2k2/∂y2 )} +Mksks(Ts −Tk2)+φMk H(Ta2−Tk2)=0 ・・・(8) ただし、kk :間隔板4の熱伝導率 Dkx1 :x軸に垂直な単位面積内に含まれる1次側間隔
板の熱伝導断面積 Dkx2 :x軸に垂直な単位面積内に含まれる2次側間隔
板の熱伝導断面積 Dky1 :y軸に垂直な単位面積内に含まれる1次側間隔
板の熱伝導断面積 Dky2 :y軸に垂直な単位面積内に含まれる2次側間隔
板の熱伝導断面積 Mks :単位体積内に存在する間隔板4−仕切板1接触
面積 Hks :間隔板4−仕切板1接触部の接触熱伝達率
【0047】(3)仕切板1についての微分方程式 kss {(∂2s /∂x2 )+(∂2s /∂y2 )} +Ms H{(Ta1−Ts )+(Ta2−Ts )} +Mksks{(Tk1−Ts )+(Tk2−Ts )}=0 ・・・(9) ただし、kS :仕切板1の熱伝導率 Ds :x軸に垂直な単位面積内に含まれる仕切板の熱伝
導断面積
【0048】このようにして、5つの微分方程式(5)
〜(9)を設定すると、図3に示すように、ロスナイエ
レメントを微小なボリュームに分割する。そして、上記
5つの微分方程式(5)〜(9)を差分化して代数方程
式を求め、各ボリュームについて代数方程式を連立させ
ることにより、各ボリュームの温度Ta1,Ta2,Ts
k1,Tk2(ボリューム内では温度が一様であるとす
る)を求め、全体の温度分布を解析する。
【0049】因に、ボリューム(m,n)に着目する
と、上記5つの微分方程式(5)〜(9)から、それぞ
れ下記の代数方程式を得ることができる。 (1)空気 ・1次気流Aについての代数方程式 Cp1 S(Ta1(m-1,n) −Ta1(m,n) )+Ms H(Ts(m,n)−Ta1(m,n) ) +φMk H(Tk1(m,n) −Ta1(m,n) )=0 ・・・(10) ・2次気流Bについての代数方程式 Cp2 S(Ta2(m-1,n) −Ta2(m,n) )+Ms H(Ts(m,n)−Ta2(m,n) ) +φMk H(Tk2(m,n) −Ta2(m,n) )=0 ・・・(11) ただし、S:ボリューム(m,n)のx軸に垂直な断面
の断面積
【0050】(2)間隔板4 ・1次気流A(1次側)についての代数方程式 kk S{Dkx1 (Tk1(m-1,n) −2Tk1(m,n) +Tk1(m+1,n) )/Δx2 +Dky1 (Tk1(m-1,n) −2Tk1(m,n) +Tk1(m+1,n) )/Δy2 } +Hksks(Ts(m,n)−Tk1(m,n) )+φMk H(Ta1(m,n) −Tk1(m,n) ) =0 ・・・(12) ・2次気流B(2次側)についての代数方程式 kk S{Dkx2 (Tk2(m-1,n) −2Tk2(m,n) +Tk2(m+1,n) )/Δx2 +Dky2 (Tk2(m-1,n) −2Tk2(m,n) +Tk2(m+1,n) )/Δy2 } +Hksks(Ts(m,n)−Tk2(m,n) )+φMk H(Ta2(m,n) −Tk2(m,n) ) =0 ・・・(13)
【0051】(3)仕切板1についての代数方程式 kss S{(Ts(m-1,n)−2Ts(m,n)+Ts(m+1,n))/Δx2 +(Ts(m-1,n)−2Ts(m,n)+Ts(m+1,n))/Δy2 } +Ms H{(Ta1(m,n) −Ts(m,n))+(Ta2(m,n) −Ts(m,n))} +Mksks{(Tk1(m,n) −Ts(m,n))+(Tk2(m,n) −Ts(m,n))} =0 ・・・(14)
【0052】このようにして、各ボリュームの温度
a1,Ta2,Ts ,Tk1,Tk2が求まると、1次気流A
の入口温度T1,2次気流Bの入口温度t1及び出口温
度t2が知り得るので、上述した式(1)より熱交換素
子の温度交換効率eを求めることができる。従って、式
(1)より求める温度交換効率eが所定値以上になるよ
うに、各気流の流量W1 ,W2 (換気量)及び間隔板4
の熱伝導率kk (熱通過率pk )を適宜設定して式(1
0)〜(13)に代入し、温度交換効率eが所定値以上
になるまで、上記計算を繰り返し行う。
【0053】そして、最後に、上記計算により温度交換
効率eを所定値以上にできる間隔板4の熱通過率pk
得られると、その熱通過率pk を有する金属材料(例え
ば、アルミニウム,ステンレス合金)で間隔板4を構成
し、熱交換素子を製造する。
【0054】以上より、この実施例1によれば、気流の
換気量に応じて間隔板の熱通過率pk を設定するので、
間隔板4の温度が全体として一様にならない範囲で間隔
板4の熱伝導を向上させることができるようになる結
果、温度交換効率eが高い熱交換素子が得られる効果が
ある。
【0055】因に、図4は気流の換気量を400m3
h,温度交換効率を76%とした場合において、間隔板
4の熱通過率を変更することによって熱交換素子の体積
を小型化できる割合(間隔板4を和紙等の材質で構成し
た場合を基準とする)を示すグラフ図であり、例えば、
熱交換素子の体積を70%以下にするためには、間隔板
4の熱通過率を0.03〜3.0(W/K)の範囲に設
定すれば足りる旨を示している。
【0056】実施例2.上記実施例1では、間隔板4を
金属材料(単一材料)で構成したものについて示した
が、間隔板4を複合材料で構成してもよく、上記実施例
1と同様の効果を奏することができる。なお、間隔板4
を複合材料で構成する場合、耐腐食性、積層時の形状保
持と流路形成のための強度を材料自身に付与することが
可能であるため、信頼性が向上するとともに、保護膜付
加などの製造工程を省くことができる。また、複合材料
を適宜選択によって容易に熱通過率を調整することもで
きる。
【0057】因に、複合材料の具体例としては、図5に
示すように、金属混抄紙で構成された間隔板6に金属繊
維7をすき込むことによって間隔板を構成してもよい。
この場合、金属繊維7の含有量を適宜調整することによ
って、間隔板の熱通過率pk を調整することができ、間
隔板の温度が全体として一様にならない範囲で間隔板の
熱伝導を向上させることができる。なお、金属繊維7の
代わりに金属粉をすき込んでも同様の効果が得られる。
【0058】実施例3.上記実施例1では、を金属材料
(単一材料)で構成したものについて示したが、図6に
示すように、和紙等の材質で構成された間隔板8の表面
に伝熱特性を有するアルミニウムなどの金属膜9を被覆
して間隔板を構成してもよく、上記実施例1と同様の効
果を奏することができる。この場合、金属膜9の厚みを
適宜調整することによって、間隔板の熱通過率pk を調
整することができ、間隔板の温度が全体として一様にな
らない範囲で間隔板の熱伝導を向上させることができ
る。
【0059】因に、間隔板8の強度を考慮して、間隔板
8の厚みを100〜150μm程度にし、76%の温度
交換効率eを確保するためには、金属膜9をアルミニウ
ムで構成した場合、金属膜9の厚みとしては10μm程
度とするのが適当である。なお、上記実施例3では、間
隔板8を和紙等の材質で構成したものについて示した
が、紙以外の材質、例えば、塩化ビニール等の樹脂やプ
ラスチックなどの材質を用いて構成してもよいことは言
うまでもない。
【0060】ここで、間隔板8の表面にアルミニウムな
どの金属膜9を被覆する方法を数通り簡単に説明する。
まず、第1の方法としては、図7に示すような装置を用
いることによって金属膜9を被覆することができる。即
ち、ローラ12を回転させることによって、アルミニウ
ム箔11の表面に接着剤13(例えば、スチレンとアク
リル酸エステルの共重合樹脂を主成分とするエマルジョ
ンタイプの接着剤)を塗布し、接着剤13の塗布量を塗
布量調整器14で調整する。そして、接着剤13が塗布
されたアルミニウム箔11を、ローラ16によって加工
紙15に圧着し、アルミニウム箔11が圧着された加工
紙を間隔板17とするものである。なお、第1の方法で
は、アルミニウム箔11に接着剤13を塗布したが、非
水溶性接着剤を用いる場合には、水分を吸収して伸長す
るようなことはないので、加工紙15に接着剤を塗布す
るようにしてもよい。
【0061】次に、第2の方法としては、図8に示すよ
うな装置を用いることによって金属膜9を被覆すること
ができる。即ち、ローラ12を回転させることによっ
て、加工紙15を液状の熱伝導特性がある塗布液18の
内に浸し、加工紙15の表面に塗布液18を膜状に付着
させる。そして、塗布液18の付着量を付着量調整器1
9が調整し、塗布液18が付着された加工紙を間隔板1
7とするものである。
【0062】次に、第3の方法としては、図9に示すよ
うな装置を用いることによって金属膜9を被覆すること
ができる。即ち、図示せぬローラによって加工紙15を
移動させつつ、スプレー20が塗布液18を加工紙15
の表面の噴霧することによって、加工紙15の表面に塗
布液18を膜状に塗布するものである。
【0063】次に、第4の方法としては、図10に示す
ような装置を用いることによって金属膜9を被覆するこ
とができる。即ち、ローラを回転させることによって、
加工紙15を熱伝導特性がある溶液(例えば、鍍金液)
を満たした鍍金槽21の内に所定時間浸すことによっ
て、加工紙15の表面に金属膜を形成させるものであ
る。因に、溶液の濃度や浸す時間を調整することによっ
て金属膜の厚みを調整することができる。
【0064】最後に、第5の方法としては、図11に示
すような装置を用いることによって金属膜9を被覆する
ことができる。即ち、加工紙15を圧力の低い真空チャ
ンバー22に挿入し、図示せぬローラによって加工紙1
5を移動させつつ、炉23によって膜材料を加熱するこ
とにより膜材料を蒸発させる。そして、その蒸発させた
膜材料を加工紙15に凝縮させることにより、加工紙1
5の表面に金属膜を形成するものである。
【0065】実施例4.上記実施例3では、間隔板8の
片面に金属膜9を被覆したものについて示したが、図1
2に示すように、間隔板8の両面に金属膜9を被覆する
ようにしてもよく同様の効果を奏する。なお、間隔板8
の両面に金属膜9を被覆した場合、金属膜9が仕切板1
と接触する面積が金属膜9を片面に被覆する場合に比べ
て増加するので、熱通過率pkが大きくなる。
【0066】実施例5.上記実施例4では、間隔板8の
両面に金属膜9を一様に被覆するものについて示した
が、図13に示すように、間隔板8の表面に金属膜9を
断片的に被覆するようにしてもよく同様の効果を奏す
る。なお、間隔板8の表面に金属膜9を断片的に被覆す
るようにした場合、移動熱量を増加させたい部分に限り
金属膜9を被覆すればよく、最小のコストで熱輸送能力
の向上を図ることができる。
【0067】実施例6.上記実施例3,4では間隔板8
の表面に金属膜9を被覆するものについて示したが、図
14に示すように、2つの間隔板8の間に金属膜9を挟
み込むようにして間隔板を構成してもよく同様の効果を
奏する。上記実施例3の場合、仕切板1と間隔板8の接
触部分は、紙とアルミニウムの接着になるので、酢酸ビ
ニル系接着剤を用いると不良が生じて接触熱抵抗の増大
を招き、間隔板8のフイン効率φを十分に向上させるこ
とができない場合があるが、この実施例6では、仕切板
1と間隔板8の接触部分は、紙と紙(同質材料)の接着
になるので、接着が容易になり、接着不良による接触熱
抵抗の増大を防止することができる。従って、間隔板8
のフイン効率φを十分に向上させることができる。な
お、この場合の紙の厚みの適正値は、紙の厚みの合計値
である(100〜150μm程度)。
【0068】実施例7.上記実施例1〜5では、間隔板
を金属材料で構成し、あるいは、間隔板の表面に金属膜
9を被覆するものについて示したが、図15及び図16
に示すように、さらに間隔板の表面にアルミナ膜等の保
護膜10を被覆してもよい。これにより、アルミニウム
の腐食による性能劣化を防止することができ、信頼性の
高い熱交換素子を得ることができる。なお、この実施例
7では、アルミナ膜で被覆するものについて示したが、
防食性を有するニトロセルロース等の樹脂やポリエチレ
ン膜を被覆してもよく同様の効果を奏する。
【0069】実施例8.図17はこの発明の実施例8に
よる熱交換素子の一部を示す斜視図であり、図におい
て、31は間隔板4に施されたスリットである。次に動
作について説明する。上記実施例1では、間隔板4を金
属材料で構成し、間隔板4の温度が全体として一様にな
らない範囲で、従来のものより間隔板4の熱伝導率kk
を向上させるものについて説明したが、この実施例8
は、図17に示すように、間隔板4の波状形状の尾根線
に沿った方向(間隔板4が形成する風路を流動する気流
の方向)にスリット31を施すことにより、その気流の
方向と垂直方向(図17参照)に伝導する熱を遮断する
ようにしたものである。従って、この実施例8によれ
ば、上記実施例1よりも金属材料の厚みを厚くして間隔
板4の熱伝導率kk を高くしても、間隔板4の温度均一
化現象の発生を防止できるため、さらに温度交換効率e
を向上させることができる。なお、この実施例8では、
尾根線に沿った方向にスリット31を施したものについ
て示したが、尾根線に対して角度を持った方向にスリッ
ト31を施してもよく同様の効果を奏する。また、この
実施例8では、スリット31を直線状に施したものにつ
いて示したが、曲線または折れ線状にスリット31を施
してもよく同様の効果を奏する。
【0070】実施例9.上記実施例8では、気流の方向
と垂直方向に伝導する熱を完全に遮断するため、間隔板
4をスリット31によって分離するものについて示した
が、間隔板4の強度を向上させるため、図18に示すよ
うに、スリット31によって間隔板4を分離せずに間隔
板4の厚みを局所的に薄くして、局所的に熱通過率pk
を小さくするようにしてもよい。これにより、上記気流
の方向と垂直方向に伝導する熱を完全には遮断すること
ができなくなるが、局所的な熱通過率pk の低下に伴う
伝導する熱量の低減によって間隔板4の温度均一化現象
を抑えつつ、間隔板4の強度を向上させることができ
る。
【0071】実施例10.上記実施例8では、気流の方
向と垂直方向に伝導する熱を完全に遮断するため、間隔
板4をスリット31によって分離するものについて示し
たが、間隔板4の強度を向上させるため、図19に示す
ように、スリット31を破線状に施すことにより間隔板
4を分離させずに、局所的に熱通過率pk を小さくする
ようにしてもよい。これにより、上記気流の方向と垂直
方向に伝導する熱を完全には遮断することができなくな
るが、局所的な熱通過率pk の低下に伴う伝導する熱量
の低減によって間隔板4の温度均一化現象を抑えつつ、
間隔板4の強度を向上させることができる。
【0072】実施例11.上記実施例10では、間隔板
4の各山に1本の破線状のスリット31を施したものに
ついて示したが、図20に示すように、各山に複数の破
線状のスリット31を互いに平行になるように施すとと
もに、各スリット31の分断部31aが隣接するスリッ
ト31の分断部31aと互い違いになるように施しても
よい。これにより、伝熱経路が直線状でなくなるため
(図20の矢印を参照)、実質的に熱伝導距離が増大す
る結果、局所的に熱通過率pk が小さくなり、上記実施
例10よりも更に確実に間隔板4の温度均一化現象を抑
えることができる。
【0073】実施例12.上記実施例8〜11では、間
隔板4の尾根線に沿った方向にスリット31を施したも
のについて示したが、図21に示すように、尾根線に沿
った方向に複数のスリット31を施すとともに、他のス
リット31と互いに交差するスリット32を施すように
してもよい。これにより、気流の方向と垂直方向の熱遮
断に限らず、複数の方向に対して熱遮断されるようにな
り、上記実施例8〜11よりも更に確実に間隔板4の温
度均一化現象を抑えることができる。
【0074】実施例13.上記実施例8〜11では、間
隔板4の尾根線に沿った方向にスリット31を施したも
のについて示したが、図22に示すように、気流の温度
勾配が最大になる方向と垂直な方向に沿ってスリット3
1を施すようにしてもよい。具体的に説明すると、1次
気流Aと2次気流Bの流量が等しい場合、間隔板4の温
度は、図23に示すように、1次気流Aの方向と2次気
流Bの方向とのなす角の二等分線33と平行な方向にお
いて概等しくなるので、その二等分線33と垂直な方向
34が気流の温度勾配が最大になる。そして、熱伝導
は、当然、気流の温度勾配が最大となる方向34(二等
分線33と垂直な方向)に最も効率よく伝導するので、
気流の温度勾配が最大となる方向34と垂直な方向にス
リット31を施せば、最も効率よく間隔板4の温度均一
化現象を抑えることができる。そこで、この実施例13
では、図22に示すように、気流の温度勾配が最大とな
る方向34に沿ってスリット31を施すようにしたもの
である。
【0075】実施例14.上記実施例13では、1次気
流Aと2次気流Bの流量が等しい場合について示した
が、1次気流Aと2次気流Bの流量が等しくない場合に
は、下記の要領でスリット31を施せばよい。即ち、1
次気流Aの流量をWA ,2次気流Bの流量をWB とする
と、図24(b)に示すように、1次気流Aの流量WA
に反比例した大きさ(1/WA )を有するとともに、1
次気流Aの流れ方向と同一の方向を有するベクトル35
と、2次気流Bの流量WB に反比例した大きさ(1/W
B )を有するとともに、2次気流Bの流れ方向と逆の方
向を有するベクトル36との和の方向37において、間
隔板4における気流の温度勾配が最大になる。従って、
1次気流Aと2次気流Bの流量が等しくない場合には、
気流の温度勾配が最大となる方向37と垂直な方向38
に沿ってスリット31を施せばよく(図24(a)参
照)、上記実施例13と同様の効果を奏する。
【0076】実施例15.上記実施例8〜14では、間
隔板4にスリット31を施すものについて示したが、間
隔板8に被覆した金属膜9にスリット31を施してもよ
く、上記実施例8〜14と同様の効果を奏する。金属膜
9にスリット31を施した一例を図25,図26に示
す。
【0077】実施例16.図27はこの発明の実施例1
6による熱交換素子の一部を示す斜視図であり、図にお
いて、41は各仕切板1間に流動する気流の方向と垂直
方向に間隔板4を分断して形成された帯状体の間隔板で
あり、各帯状体の間隔板41の波形が、隣接する他の帯
状体の間隔板41の波形と一致しないように、各帯状体
の間隔板41が配置されている。
【0078】この実施例16によれば、間隔板が気流の
方向と垂直方向に分断されているので、気流の方向に添
った方向についても熱の伝導を防止することができ、上
記実施例よりも更に確実に間隔板の温度均一化現象を抑
えることができる。また、間隔板の表面に形成される空
気の温度境界層は、各帯状体の間隔板41の風上側の先
端部で非常に薄くなるので、間隔板表面の対流熱伝達率
が向上し、熱輸送能力が増大する効果も得ることができ
る。
【0079】なお、各帯状体の間隔板41の配置方法と
しては、図27に示すように、複数個おきに尾根線が一
致するように配置するのが望ましい。因に、熱交換素子
の風路の水力等価直径をDe 、各帯状体の間隔板41の
気流の方向に沿った長さをLe 、帯状体の間隔板41の
尾根線がn個おきに一致するとすれば、熱伝達率の促進
効果が得られるnの値と、熱伝達向上率H/H0 の関係
は図36に示す通りとなる。
【0080】実施例17.上記実施例1〜16では、仕
切板1を和紙などの材質で構成し、間隔板の熱通過率を
気流の換気量に応じて設定するものについて示したが、
仕切板1についても間隔板と同様に、気流の換気量に応
じて熱通過率を設定すれば、仕切板1の温度が全体とし
て一様にならない範囲で仕切板1の熱伝導を向上させる
ことができるようになり、上記実施例1〜16より更に
温度交換効率eを向上させることができる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、気流の換気量に応じて間隔板の熱通過率を設定する
ように構成したので、間隔板の温度が全体として一様に
ならない範囲で間隔板の熱伝導を向上させることができ
るようになり、温度交換効率を向上させることができる
効果がある。
【0082】請求項2の発明によれば、間隔板を所定の
熱通過率を有する単一材料で構成したので、高い温度交
換効率を得ることができる間隔板を容易に製造できる効
果がある。
【0083】請求項3の発明によれば、間隔板を所定の
熱通過率を有する複合材料で構成したので、材料の選択
によって熱通過率を容易に調整できるとともに、間隔板
の強度を容易に向上させることができる効果がある。
【0084】請求項4の発明によれば、間隔板に金属繊
維を混入して複合材料を構成したので、金属繊維の含有
量によって熱通過率を容易に調整できる効果がある。
【0085】請求項5の発明によれば、波状の部材の表
面に伝熱特性を有する膜を被覆して間隔板を構成したの
で、膜の厚さによって熱通過率を容易に調整できる効果
がある。
【0086】請求項6の発明によれば、複数の波状の部
材を伝熱特性を有する膜を挟み込むように積層して間隔
板を構成したので、直接、膜を仕切板と接着する必要が
なくなる結果、仕切板との接着が容易な材料を用いて間
隔板を製造できるようになり、従って、仕切板と間隔板
の接触熱抵抗を最小限に抑えられるため、フィン効率の
高い間隔板を製造できる効果がある。
【0087】請求項7の発明によれば、膜を金属材料で
構成し、その膜の厚みを所定値に設定するように構成し
たので、間隔板の温度が全体として一様にならない範囲
で間隔板の熱伝導を向上させることができるようにな
り、その結果、温度交換効率が向上する効果がある。
【0088】請求項8の発明によれば、間隔板にスリッ
トを施すように構成したので、スリットが施された部分
での熱移動がなくなる結果、間隔板の温度均一化が抑制
され、高い温度交換効率が得られる効果がある。
【0089】請求項9の発明によれば、膜にスリットを
施すように構成したので、スリットが施された部分での
熱移動がなくなる結果、間隔板の温度均一化が抑制さ
れ、高い温度交換効率が得られる効果がある。
【0090】請求項10の発明によれば、スリットを破
線状に施すように構成したので、間隔板の温度均一化を
抑制しつつ、間隔板の強度を保持できる効果がある。
【0091】請求項11の発明によれば、間隔板又は膜
に複数の破線状のスリットを互いに平行になるように施
すとともに、各スリットの分断部が隣接するスリットの
分断部と互い違いになるように施した構成にしたので、
間隔板における熱伝導距離が増大して熱伝導断面積が小
さくなる結果、熱伝導による熱移動量が減少して、間隔
板の温度均一化が抑制され、高い温度交換効率が得られ
る効果がある。
【0092】請求項12の発明によれば、間隔板又は膜
に複数のスリットを施すとともに、他のスリットと互い
に交差するスリットを施すように構成したので、熱遮断
効果が複数の方向に対して有効となり、確実に間隔板の
温度均一化が抑制される効果がある。
【0093】請求項13の発明によれば、各仕切板間に
流動する気流の温度勾配が最大となる方向と垂直な方向
に沿ってスリットを施すように構成したので、間隔板に
おける熱移動を効率的に遮断できるようになり、確実に
間隔板の温度均一化が抑制される効果がある。
【0094】請求項14の発明によれば、各仕切板間に
流動する気流の方向と垂直方向に間隔板を複数に分断す
るとともに、その分断された各帯状体の間隔板の波形が
隣接する帯状体の間隔板の波形と一致しないように各帯
状体の間隔板を配置するように構成したので、間隔板の
温度均一化を抑制できると同時に、間隔板と各気流間の
対流熱伝達率を向上させることができる効果がある。
【0095】請求項15の発明によれば、間隔板の表面
に保護膜を被覆するように構成したので、気流中の水分
や酸化窒素などによる間隔板表面の腐食を防止できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による熱交換素子の一部
を示す断面図である。
【図2】 間隔板の無次元熱通過率と温度交換効率の関
係を示すグラフ図である。
【図3】 ロスナイエレメントを微小なボリュームに分
割した状態を示す平面図である。
【図4】 間隔板の熱通過率を変更することによって熱
交換素子の体積を小型化できる割合を示すグラフ図であ
る。
【図5】 この発明の実施例2による熱交換素子の一部
を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施例3による熱交換素子の一部
を示す断面図である。
【図7】 間隔板の表面に金属膜を被覆する膜被覆装置
を示す構成図である。
【図8】 間隔板の表面に金属膜を被覆する膜被覆装置
を示す構成図である。
【図9】 間隔板の表面に金属膜を被覆する膜被覆装置
を示す構成図である。
【図10】 間隔板の表面に金属膜を被覆する膜被覆装
置を示す構成図である。
【図11】 間隔板の表面に金属膜を被覆する膜被覆装
置を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施例4による熱交換素子の一
部を示す断面図である。
【図13】 この発明の実施例5による熱交換素子の一
部を示す断面図である。
【図14】 この発明の実施例6による熱交換素子の一
部を示す断面図である。
【図15】 この発明の実施例7による熱交換素子の一
部を示す断面図である。
【図16】 この発明の実施例7による熱交換素子の一
部を示す断面図である。
【図17】 この発明の実施例8による熱交換素子の一
部を示す斜視図である。
【図18】 この発明の実施例9による熱交換素子の一
部を示す斜視図である。
【図19】 この発明の実施例10による熱交換素子の
一部を示す斜視図である。
【図20】 この発明の実施例11による熱交換素子の
一部を示す斜視図である。
【図21】 この発明の実施例12による熱交換素子の
一部を示す斜視図である。
【図22】 この発明の実施例13による熱交換素子の
一部を示す斜視図である。
【図23】 各気流と温度勾配の関係を示す温度分布図
である。
【図24】 各気流と温度勾配の関係を示す温度分布図
である。
【図25】 この発明の実施例15による熱交換素子の
一部を示す斜視図である。
【図26】 この発明の実施例15による熱交換素子の
一部を示す斜視図である。
【図27】 この発明の実施例16による熱交換素子の
一部を示す斜視図である。
【図28】 熱伝達率の促進効果が得られるnの値と、
熱伝達向上率H/H0 の関係を示すグラフ図である。
【図29】 従来の熱交換素子を示す斜視図である。
【図30】 間隔板の熱伝導率とフィン効率の関係を示
す特性図である。
【符号の説明】
1 仕切板、3a,3b 風路、4,8 間隔板、7
金属繊維、9 アルミニウム(膜)、10 アルミナ膜
(保護膜)、31,32 スリット、31a分断部、3
4 温度勾配が最大となる方向、41 帯状体の間隔
板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 秀元 中津川市駒場町1番3号 三菱電機株式会 社中津川製作所内 (72)発明者 横家 尚士 中津川市駒場町1番3号 三菱電機株式会 社中津川製作所内 (72)発明者 杉山 陽一 中津川市駒場町1番3号 三菱電機株式会 社中津川製作所内 (72)発明者 牧村 繁夫 中津川市駒場町1番3号 三菱電機株式会 社中津川製作所内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱特性を有する複数の平板状の仕切板
    と、上記各仕切板間に気流が流動する風路を形成すると
    ともに、各仕切板間に流動する気流の方向が相互に隣接
    する仕切板間に流動する気流の方向と相互に交差するよ
    うに、上記各仕切板間にそれぞれ積層された複数の波状
    の間隔板とを備えた熱交換素子において、上記気流の換
    気量に応じて上記間隔板の熱通過率を設定したことを特
    徴とする熱交換素子。
  2. 【請求項2】 上記間隔板を所定の熱通過率を有する単
    一材料で構成したことを特徴とする請求項1記載の熱交
    換素子。
  3. 【請求項3】 上記間隔板を所定の熱通過率を有する複
    合材料で構成したことを特徴とする請求項1記載の熱交
    換素子。
  4. 【請求項4】 上記間隔板に金属繊維を混入して複合材
    料を構成したことを特徴とする請求項3記載の熱交換素
    子。
  5. 【請求項5】 波状の部材の表面に伝熱特性を有する膜
    を被覆して上記間隔板を構成したことを特徴とする請求
    項1記載の熱交換素子。
  6. 【請求項6】 複数の波状の部材を伝熱特性を有する膜
    を挟み込むように積層して上記間隔板を構成したことを
    特徴とする請求項1記載の熱交換素子。
  7. 【請求項7】 上記膜を金属材料で構成し、その膜の厚
    みを所定値に設定したことを特徴とする請求項5または
    請求項6記載の熱交換素子。
  8. 【請求項8】 上記間隔板にスリットを施したことを特
    徴とする請求項1記載の熱交換素子。
  9. 【請求項9】 上記膜にスリットを施したことを特徴と
    する請求項5または請求項6記載の熱交換素子。
  10. 【請求項10】 上記スリットを破線状に施したことを
    特徴とする請求項8または請求項9記載の熱交換素子。
  11. 【請求項11】 上記間隔板又は膜に複数の破線状のス
    リットを互いに平行になるように施すとともに、各スリ
    ットの分断部が隣接するスリットの分断部と互い違いに
    なるように施したことを特徴とする請求項8または請求
    項9記載の熱交換素子。
  12. 【請求項12】 上記間隔板又は膜に複数のスリットを
    施すとともに、他のスリットと互いに交差するスリット
    を施したことを特徴とする請求項8または請求項9記載
    の熱交換素子。
  13. 【請求項13】 上記各仕切板間に流動する気流の温度
    勾配が最大となる方向と垂直な方向に沿って上記スリッ
    トを施したことを特徴とする請求項8または請求項9記
    載の熱交換素子。
  14. 【請求項14】 上記各仕切板間に流動する気流の方向
    と垂直方向に上記間隔板を複数に分断するとともに、そ
    の分断された各帯状体の間隔板の波形が隣接する帯状体
    の間隔板の波形と一致しないように各帯状体の間隔板を
    配置したことを特徴とする請求項1から請求項13のう
    ち何れか1項記載の熱交換素子。
  15. 【請求項15】 上記間隔板の表面に保護膜を被覆した
    ことを特徴とする請求項1から請求項14のうち何れか
    1項記載の熱交換素子。
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