JPH08145552A

JPH08145552A - 冷凍冷蔵庫

Info

Publication number: JPH08145552A
Application number: JP6308474A
Authority: JP
Inventors: Kazuhiko Kondo; 和彦近藤; Koreo Yamada; 維男山田; Takashi Kato; 隆加藤; Mamoru Satomi; 守里見; Kyoya Tateno; 恭也舘野; Tatsuhiko Yamaguchi; 竜彦山口; Junichi Todo; 淳一藤堂
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1994-11-18
Filing date: 1994-11-18
Publication date: 1996-06-07
Anticipated expiration: 2016-05-21
Also published as: JP3167557B2

Abstract

(57)【要約】【目的】冷却運転に伴う発泡断熱材の収縮による外箱
の凹みを防止することのできる冷凍冷蔵庫を提供する。【構成】内箱２と外箱１との間に設けられている充填
空間Ｓ１に発泡断熱材４ｂを充填して本体を形成し、こ
の本体内を、内箱２に一体成形され、前面が閉塞される
と共に左右両側及び後部が充填空間Ｓ１に連通するよう
開口された中空の仕切部３により複数の貯蔵室に上下に
仕切るようにする。そして、この仕切部３の中空部分に
挿入される断熱部材５の上下面に凹部１２を形成するこ
とにより、発泡断熱材４ａと断熱部材５及び内箱２との
接着面積を増やすようにする。さらに、断熱部材５の両
側に形成された閉塞部５ａにて仕切部３の左右両側の開
口を塞ぐことにより、外箱１と内箱２との間に充填され
る発泡断熱材４ｂと凹部１２に充填される発泡断熱材４
ａとを分断するようにして、発泡断熱材４ａが収縮して
も外箱１が凹まないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫に関し、特
に本体内を上下に仕切って冷凍室、冷蔵室等を形成する
仕切部の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の冷凍冷蔵庫においては、上から冷
凍室、冷蔵室及び野菜室がそれぞれ本体内部に仕切部に
より仕切形成されるようになっている。なお、最近の冷
凍冷蔵庫においては使用頻度を考慮して上から冷蔵室、
冷凍室及び野菜室をそれぞれ仕切形成したものもある。

【０００３】ところで、このような仕切部は、例えば実
公昭６１−１７３４３号公報に示されるもののように、
断熱構造の本体を形成する際に、内箱に仮止めされた
後、内箱と外箱との間に設けられている充填空間に充填
される発泡断熱材にて、その側面が接着されて内箱に取
り付け固定されるものがある。しかしながら、このよう
に本体内部に別体の仕切部を取り付けるようにした場合
には、十分な強度を確保できないという不具合がある。

【０００４】そこで、従来は内箱に中空の仕切部を一体
成形する一方、この仕切部の中空部分に発泡スチロール
等で予め成形された断熱部材を挿入すると共に、この仕
切部の前端部に仕切部とは別体の仕切前部材を嵌着する
ようにしている。なお、この仕切前部材は、本体の前面
開口を開閉する扉の裏面に設けられたパッキンに当接し
て冷蔵室及び冷凍室を密閉するためのものである。

【０００５】そして、このように仕切部の内側に断熱部
材を、また前端部に仕切前部材を取り付けた内箱を外箱
に組み込み、この後、内箱と外箱との間の充填空間に発
泡断熱材、例えば発泡ポリウレタンを注入すると、この
発泡ポリウレタンが充填空間に入り込んで内外両箱を接
着固定すると共に、前面開口を有する断熱箱体が形成さ
れるようになる。

【０００６】また、この際、充填空間に連通するよう仕
切部の左右両側及び後部に形成された開口から発泡ポリ
ウレタンが入り込んだ後、この発泡ポリウレタンが仕切
部と断熱部材との間及び仕切部と仕切前部材との間にも
入り込み、この発泡ポリウレタンにより仕切部に断熱部
材及び仕切前部材が接着固定されるようになる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の冷凍冷蔵庫においては、断熱部材の挿入部分が、
平板状であった場合、図７に示すように外箱１と内箱２
との間の左右の充填空間（冷凍冷蔵庫の左右側壁に相当
する空間）Ｓ１と、仕切部３の中空部分Ｓ２とが前後方
向全長にわたり連通状態となる。そして、この状態で発
泡ポリウレタン４が充填されると、充填空間Ｓ１の発泡
ポリウレタン４と、断熱部材５を接着する仕切部３の中
空部分Ｓ２の発泡ポリウレタン４とがつながるようにな
る。

【０００８】ところで、発泡ポリウレタン４は冷蔵庫の
冷却運転により冷えると収縮する性質があり、その収縮
幅はその延在する長さに比例する。したがって、このよ
うに充填空間Ｓ１と仕切部３の中空部分Ｓ２とが連通し
ている場合には、外箱１の対向する両内側壁面の間に存
在する発泡ポリウレタンの延在長さが長くなるため、発
泡ポリウレタンが冷えると外箱１の両内側壁面に接着し
ている発泡ポリウレタン部分の収縮幅及び収縮力が大き
くなり、その収縮力により外箱１が仕切部に対応する部
分だけ凹んでしまい見苦しくなるという問題点があっ
た。

【０００９】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたものであり、断熱箱体、詳しくは外
箱が凹むのを防ぐことのできる冷凍冷蔵庫を提供するこ
とを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、内箱
と外箱との間に設けられている充填空間に予め成形した
断熱部材と発泡断熱材を充填して形成された前面開口を
有する断熱構造の本体と、前記前面開口を開閉する扉と
を備えた冷凍冷蔵庫において、前記内箱に一体成形さ
れ、前記本体内を複数の貯蔵室に上下に仕切る、前面が
閉塞されると共に左右両側及び後部が前記充填空間に連
通するよう開口された中空の仕切部と、前記仕切部の中
空部分に挿入される断熱部材と、前記仕切部の前端部に
嵌着され、前記扉の裏面と密着する仕切前部材とを備え
ると共に、前記断熱部材の上下面には、前記仕切部との
間に前記発泡断熱材を充填する凹部が形成される一方、
前記断熱部材の両側には、前記仕切部の左右両側の開口
を塞いで前記外箱との間に充填される前記発泡断熱材と
前記凹部に充填される前記発泡断熱材とを分断する閉塞
部が形成されているものである。

【００１１】請求項２の発明は、前記断熱部材は、前記
中空部分に充填される前記発泡断熱材の入口を前記仕切
部の前面と前記閉塞部との間に形成するように挿入され
ているものである。

【００１２】

【作用】請求項１の発明では、内箱と外箱との間に設け
られている充填空間に予め成形した断熱部材と発泡断熱
材を充填して前面開口を有する断熱構造の本体を形成
し、この本体内を、内箱に一体成形され、前面が閉塞さ
れると共に左右両側及び後部が前記充填空間に連通する
よう開口された中空の仕切部により複数の貯蔵室に上下
に仕切るようにする。そして、この仕切部の前端部に仕
切前部材を嵌着することにより、扉の裏面と密着するこ
とができるようにする。また、中空部分に挿入される断
熱部材の上下面に凹部を形成することにより、発泡断熱
材の断熱部材及び内箱との接着面積を増やすようにす
る。さらに、断熱部材の両側に形成された閉塞部で仕切
部の左右両側の開口を塞ぐことにより、外箱と内箱との
間に充填される発泡断熱材と凹部に充填される発泡断熱
材とを分断する。

【００１３】請求項２の発明では、仕切部の前面と閉塞
部との間に発泡断熱材の入口を形成するように仕切部に
断熱部材を挿入することにより、この入口から中空部分
に発泡断熱材を充填させることができる。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。

【００１５】図１は、本発明の一実施例に係る冷凍冷蔵
庫の本体の斜視図である。なお、同図において、図７と
同一符号は、同一又は相当部分を示している。

【００１６】同図において、６は内箱２と外箱１との間
に予め成形された断熱部材及び発泡断熱材の原液を充填
して形成された前面開口６ａを有する冷凍冷蔵庫の断熱
構造の本体（以下本体という）であり、本体６の内部に
は仕切部３により上から貯蔵室である冷蔵室７、冷凍室
８及び野菜室９が仕切形成されるようになっている。

【００１７】また、１０は、図２に示すように仕切部３
の前端部３ａに嵌着される仕切前部材であり、この仕切
前部材１０は、図３に示すように仕切部３の前面３ｂと
の間に第１の隙間Ｇ１を形成するようになっている。

【００１８】なお、この仕切部３の前面３ｂには、同図
に示すように第１の隙間Ｇ１と後述する第２の隙間Ｇ２
とを連通する複数の連通孔１１が形成されている。そし
て、この複数の連通孔１１により、第２の隙間Ｇ２に充
填された発泡ポリウレタンを第１の隙間Ｇ１に流入させ
ることができ、この発泡ポリウレタンにより仕切部３の
前端部３ａを断熱構造とすると共に、仕切部３の前端部
に嵌着された仕切前部材１０と仕切部３との間に充填さ
れた発泡ポリウレタンでもって両者を強固に接着固定で
きるようになっている。

【００１９】一方、断熱部材５は、同図に示すように仕
切部３の前面３ｂとの間に第２の隙間Ｇ２を形成するよ
うに仕切部３の中空部分Ｓ２の途中まで挿入されるよう
になっている。ここで、このような第２の隙間Ｇ２を形
成することにより、後述する入口から充填空間Ｓ１に充
填される発泡ポリウレタンを仕切部３と断熱部材５との
間に流入させることができ、発泡ポリウレタンにより仕
切部３を断熱構造とすると共に、断熱部材５を仕切部３
に接着させることができるようになっている。

【００２０】なお、断熱部材５の上面及び下面には図２
に示すように凹部１２が形成されており、このように凹
部１２を形成することにより、発泡ポリウレタンと断熱
部材５及び内箱２との接着面積を増やすことができるよ
うになり、より確実に断熱部材５を仕切部５に接着する
ことができるようになっている。

【００２１】ところで、この断熱部材５の両側には、図
４に示すように仕切部３の左右両側に形成されている開
口を塞ぐための閉塞部５ａが形成されており、この閉塞
部５ａにて仕切部３の左右両側の開口を塞ぐことによ
り、断熱部材５の凹部１２に充填される発泡ポリウレタ
ンと充填空間Ｓ１に充填される発泡ポリウレタンとを分
断することができるようにしている。

【００２２】そして、断熱部材５の凹部１２に充填され
る発泡ポリウレタンと充填空間Ｓ１に充填される発泡ポ
リウレタンとを分断することにより、仕切部３内に充填
された発泡ポリウレタンの収縮力が直接外箱１の内側壁
部分に伝わりにくくなる。これにより、例え発泡ポリウ
レタンが冷えて収縮してもその収縮幅を非常に小さいも
のとすることができるので仕切部の発泡ポリウレタンに
引っ張られて外箱１が凹むのを防ぐことができる。な
お、第２の隙間Ｇ２に充填されている発泡ポリウレタン
は外箱１の対向する両内側壁面に接着するが、その接触
面積は延在長さに比べて非常に小さいので外箱１を凹ま
せる程の収縮力は生じない。

【００２３】ところで、この断熱部材５は、図５に示す
ように中空部分Ｓ２に充填される発泡ポリウレタンの小
さな入口１２を仕切部３の前面３ｂと各閉塞部５ａとの
間に形成するように仕切部３の途中部分まで後方から挿
入されており、このようにして小さな入口１２を形成す
ることにより中空部分Ｓ２の前側に発泡ポリウレタンを
充填させることができるようにしている。

【００２４】次に、このように構成された断熱構造の本
体の製造について説明する。

【００２５】まず、内箱２に一体成形された仕切部３の
中空部分Ｓ２に、後方より断熱部材５を仕切部３の前面
３ｂとの間に第２の隙間Ｇ２を形成するように挿入する
と共に、仕切前部材１０を仕切部３の前面３ｂとの間に
第１の隙間Ｇ１を形成するように仕切部３の前端部３ａ
に嵌着する。次に、このように断熱部材５及び仕切前部
材１０を取り付けた状態の内箱２を外箱１に組込んだ
後、内箱２と外箱１との間に設けられた充填空間Ｓ１に
発泡ポリウレタンを充填する。

【００２６】そして、このように発泡ポリウレタンを充
填すると、この発泡ポリウレタンは充填空間Ｓ１に流入
すると共に、図５に示す矢印のように仕切部３の前面３
ｂと各閉塞部５ａとの間に形成された入口１２から第２
の隙間Ｇ２にも流入し、この発泡ポリウレタンにより断
熱部材５が仕切部３に接着されるようになる。また、こ
の第２の隙間Ｇ２に充填される発泡ポリウレタンは、仕
切部３の前面３ｂに形成されている複数の連通孔１１か
ら第１の隙間Ｇ１にも流入し、第１の隙間Ｇ１にも均一
に行き渡るようになる。

【００２７】ところで、第２の隙間Ｇ２に充填された発
泡ポリウレタンは、図６に示すように断熱部材５の上下
面に形成された凹部１２にも流入するようになる。これ
により、仕切部３と断熱部材５との間に流れ込む発泡ポ
リウレタン４ａの量が多くなり発泡ポリウレタン４と断
熱部材５及び内箱２との接着面積が増えるようになり、
より強固に断熱部材５が仕切部３に接着するようにな
る。

【００２８】なお、この際、断熱部材５の閉塞部５ａに
より断熱部材５の凹部１２に充填される発泡ポリウレタ
ン４ａと、本体６の左右側壁部分に相当する充填空間Ｓ
１に充填される発泡ポリウレタン４ｂとが水平方向で分
断されるので、断熱部材５の凹部１２の発泡ポリウレタ
ン４ａの収縮力が大きくても、その収縮力が直接充填空
間Ｓ１の発泡ポリウレタン４ｂに伝わらない。このた
め、充填空間Ｓ１の発泡ポリウレタン４ｂに引っ張られ
て外箱１の側面が凹むことがなくなる。

【００２９】このように、各仕切部５の中空部分Ｓ２に
挿入される断熱部材５の両側に閉塞部５ａを形成して仕
切部５の左右両側の開口を塞ぐことにより、断熱部材５
の凹部１２に充填される発泡ポリウレタン４ａと充填空
間Ｓ１に充填される発泡ポリウレタン４ｂとを分断する
ことができ、本体６の左右側壁に発泡ポリウレタンの収
縮による凹みが発生するのを防ぐことができる。

【００３０】

【発明の効果】以上のように請求項１の発明によれば、
断熱部材の両側に形成された閉塞部により断熱部材の凹
部に充填される発泡断熱材と充填空間に充填される発泡
ポリウレタンとを分断することができるので、仕切部に
おける発泡断熱材の収縮により直接断熱箱体の左右側壁
が引っ張られることがなくなり、断熱箱体の側壁に凹み
が生じるのを防ぐことができる。

【００３１】また請求項２の発明によれば、仕切部の前
面と閉塞部との間に発泡断熱材の入口を形成するように
仕切部に断熱部材を挿入することにより、この入口から
中空部分の前側及び断熱部材の上下面に形成された凹部
にも発泡断熱材を充填させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る冷凍冷蔵庫の本体の斜
視図。

【図２】上記本体の仕切部の分解図。

【図３】上記仕切部の側面断面図。

【図４】上記仕切部の正面断面図。

【図５】上記仕切部の内部に発泡ポリウレタンが充填さ
れる様子を示す図。

【図６】上記仕切部の内部に発泡ポリウレタンが充填さ
れた様子を示す図。

【図７】従来の冷凍冷蔵庫の仕切部の内部に発泡ポリウ
レタンが充填された様子を示す図。

【符号の説明】

１外箱２内箱３仕切部４発泡ポリウレタン５断熱部材５ａ閉塞部１０仕切前部材Ｓ１充填空間Ｓ２中空部分

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者里見守大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者舘野恭也大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者山口竜彦大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内 (72)発明者藤堂淳一大阪府守口市京阪本通２丁目５番５号三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内箱と外箱との間に設けられている充填
空間に予め成形した断熱部材と発泡断熱材を充填して形
成された前面開口を有する断熱構造の本体と、前記前面
開口を開閉する扉とを備えた冷凍冷蔵庫において、前記内箱に一体成形され、前記本体内を複数の貯蔵室に
上下に仕切る、前面が閉塞されると共に左右両側及び後
部が前記充填空間に連通するよう開口された中空の仕切
部と、前記仕切部の中空部分に挿入される断熱部材と、
前記仕切部の前端部に嵌着され、前記扉の裏面と密着す
る仕切前部材とを備えると共に、前記断熱部材の上下面には、前記仕切部との間に前記発
泡断熱材を充填する凹部が形成される一方、前記断熱部
材の両側には、前記仕切部の左右両側の開口を塞いで前
記外箱との間に充填される前記発泡断熱材と前記凹部に
充填される前記発泡断熱材とを分断する閉塞部が形成さ
れていることを特徴とする冷凍冷蔵庫。
【請求項２】前記断熱部材は、前記中空部分に充填さ
れる前記発泡断熱材の入口を前記仕切部の前面と前記閉
塞部との間に形成するように挿入されていることを請求
項１記載の冷凍冷蔵庫。