JPH08145222A - フィン構造及びそれを使用した流量制御弁 - Google Patents

フィン構造及びそれを使用した流量制御弁

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JPH08145222A
JPH08145222A JP6282071A JP28207194A JPH08145222A JP H08145222 A JPH08145222 A JP H08145222A JP 6282071 A JP6282071 A JP 6282071A JP 28207194 A JP28207194 A JP 28207194A JP H08145222 A JPH08145222 A JP H08145222A
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valve
fin
shaft
fin structure
drive
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高史 小林
Shinichi Yokoyama
慎一 横山
Hiroshi Tokuda
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放熱能力を向上した小型化可能なフィン構造
及びそれを使用した流量制御弁を提供することにある。 【構成】 フィン構造は、駆動部とこの駆動部により駆
動される弁部との間に、弁部から駆動部側へ向かう迷路
構造を有するフィン71を備えている。フィン71は、
軸方向に階層状に設けられる複数の柱部72、73、7
4、75と、この柱部72、73、74、75から径方
向に延び前記弁部側から前記駆動部側へ向けて階層状に
複数設けられる中空円板状の翼部76、77、78とか
らなる。柱部72、73、74、75は、各階層ごとに
周方向に等間隔にかつ隣合う階層でジグザグ状に設けら
れる。このフィン71の迷路構造により、放熱効果が向
上するため、正確な弁開度調節が行え、精密な流量制御
を行うことができるとともに小型化も図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィン構造及びそれを
備えた流量制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の流量制御弁としては、実開平1−
73584号公報に開示されるように、内燃機関の排ガ
スの一部を吸気系に再循環する還流路に設けられる電動
式排気還流弁(EGR弁)が知られている。この排気還
流弁は、モータで開度を調節するもので、内燃機関の運
転状態に応じた駆動電流により回転するステップモータ
と、排ガスを吸気系に再循環させる還流路に設けられる
弁体であって閉弁方向に付勢される弁体を有する制御弁
とを備え、制御弁がステップモータの出力軸により開閉
駆動されて、内燃機関の運転状態に対応して排ガスの還
流量を制御している。
【0003】また特開平4−252850号公報に開示
されるような内燃機関用排ガス還流装置は、ボディの上
端に設けられる取付け座による放熱作用と、ボディとア
クチュエータ部との接合部に設けられる隙間によるボデ
ィからの輻射熱の遮熱作用との相乗効果によりアクチュ
エータ部の温度上昇を抑制するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開平1−735845号公報に開示される排気還流弁
は、常時その使用環境下において例えば100℃以上の
高温にさらされるにもかかわらず、バルブ自体の内部に
放熱手段を配設し、その放熱手段の表面形状が複雑化し
ている。この構成においては、放熱手段自体の加工や部
品点数増、また組付け作業性の煩雑さ、さらには放熱手
段の配置構成からのスペース等から十分な放熱効果は得
られないと考えられる。
【0005】また前記特開平4−252850号公報に
開示される内燃機関用排ガス還流装置によると、放熱板
を形成する取付け座と複数のリブを設ける構成であるか
ら構成が複雑となるため、ボディとアクチュエータ部に
設けたわずかな隙間によっては十分な放熱効果を得るこ
とは期待できない。さらにボディに設けた放熱フィンと
リブの構成から見ると、熱は還流ポート側へ伝達されて
放熱効果が低いと考えられる。
【0006】本発明の目的は、簡単な構成で放熱能力を
向上した小型化可能なフィン構造及びそれを備えた流量
制御弁を提供することにある。本発明の別の目的は、放
熱効果の向上により精密な流量制御を可能にした流量制
御弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の請求項1記載のフィン構造は、駆動部と、こ
の駆動部から隔離された位置でこの駆動部により駆動さ
れる弁部と、前記駆動部と前記弁部の間に設けられ、柱
部と翼部とで前記弁部から前記駆動部側へ向かう迷路構
造を構成するフィンとを備えた構成を採用することを特
徴とする。
【0008】請求項2記載のフィン構造は、前記構成に
おいて、前記フィンが、柱部と、この柱部から径方向に
延びる中空板状の翼部とからなることを特徴とする。請
求項3記載のフィン構造は、前記翼部が、前記弁部側か
ら前記駆動部側へ向けて階層状に複数設けられているこ
とを特徴とする。請求項4記載のフィン構造は、同一階
層状に環状に設けられる複数の柱部が、周方向に所定間
隔毎にかつ径方向に千鳥状に設けられることを特徴とす
る。
【0009】請求項5記載のフィン構造は、軸方向に階
層状に設けられる複数の柱部が、中心からの径方向長さ
が交互に相対的に長短になっていることを特徴とする。
請求項6記載の流量制御弁は、流体通路を有するケース
と、前記流体通路の一部に係止される弁座と、この弁座
に着座可能な弁体と、前記ケースに固定される固定子
と、前記ケースに固定される第1のねじ部と、この第1
のねじ部に嵌合する第2のねじ部を有する筒状の可動子
と、前記固定子に対し前記可動子を相対回転駆動する駆
動部とからなるアクチュエータと、前記筒状の可動子の
穴に前記ねじ部と同軸上かつ軸移動可能に挿入され、一
端が前記弁体を固定し、他端が前記穴から抜止される抜
止部を有するバルブシャフトと、前記筒状の可動子の穴
に挿入され、前記バルブシャフトを前記弁体の閉方向に
付勢する連結部と、前記流体通路と前記アクチュエータ
との間に設けられ、柱部と翼部とで前記弁部側から前記
駆動部側へ向かう迷路構造を構成するフィンとを備えた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】請求項1記載のフィン構造に
よると、柱部と翼部とで前記弁部から前記駆動部側へ向
かう迷路構造を構成するフィンを備えるため、弁部から
駆動部側へ向かう熱伝達経路長が長くなるため、その熱
伝達経路途中での放熱能力が大きいので、熱による駆動
部の誤作動や故障の発生を防止する。
【0011】請求項2記載のフィン構造によると、弁部
が例えば高熱の流体に晒される場合、フィンの翼部の中
央部に形成される中空部が放熱空間部となり、効果的な
放熱が行える。請求項3記載のフィン構造によると、翼
部が弁部側から駆動部側へ向けて階層状に複数設けられ
ているため、階層状の隣り合う翼部の間に放熱空間部が
形成され、効果的な放熱が行われる。
【0012】請求項4及び5記載のフィン構造による
と、弁部側から駆動部側へ向かう熱伝達経路長が長くな
り、しかもその熱伝達経路は放熱空間部に囲まれている
ため、効果的な放熱が行われる。請求項6記載の流量制
御弁によると、前記弁体と前記アクチュエータの間に設
けられるフィンが柱部と翼部とで構成され、このフィン
が弁部側から駆動部側へ向かう迷路構造をもっているた
め、流体通路に高熱の流体が流れる場合、フィンが放熱
を促進するので、アクチュエータの過度の温度上昇を効
果的に抑制することができる。このような放熱作用の促
進による冷却作用の向上によって故障の原因を減らすこ
とができる。また流量制御弁自体の小型化が図れるし、
放熱作用の促進により正確な流量制御が可能になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明のフィン構造を備える流量制御弁を自動車
走行用内燃機関の排気再循環システムに適用した一実施
例について図1〜図3に基づいて説明する。 (第1実施例)この排気再循環システム(EGRシステ
ム)は、吸入空気系統に排気ガスの一部を還流し、この
排気ガスの一部を燃料と空気の混合気とともに燃焼室に
供給することにより、燃焼温度を低下させNOX の発生
量を抑制して燃料消費量を低減するようにしたものであ
る。
【0014】図3に示すように、内燃機関1の吸入空気
系統2は、エアクリーナ3、吸気管4、吸気マニホール
ド5を通って基本的には燃料と空気の混合気が燃焼室6
に供給される。排気系統8は、燃焼室6に連通する排気
マニホールド9、排気管10等から構成されている。そ
して、排気管10と吸気管4とを連結する排気還流管1
2を連結し、この排気還流管12の途中にこの排気還流
管12内の流体通路の開口比を制御するEGR制御弁1
4を設けている。EGR制御弁14は、制御装置(電子
制御ユニットECU)15により制御される。ECU1
5は、エンジン回転数、スロットル開度、吸気管圧力、
エンジン水温等の各信号を入力し、この入力信号に基づ
いて運転条件および状態に応じて演算処理し、その処理
結果としてEGR制御弁14に所望の駆動信号を送信す
る。これにより、適正なEGR制御弁14の開度に調節
し、吸入空気中に還流する排ガスの流量を制御する。
【0015】EGR制御弁14の構成は図2に示すよう
になっている。EGR制御弁14は、弁部21と、この
弁部21を駆動する駆動部22とからなる。弁部21
は、ハウジング23に流体通路24が形成されており、
この流体通路24を形成する内壁の一部に環状の弁座2
5が形成されている。この弁座25に着座可能な弁体2
6が設けられており、この弁体26にバルブシャフト2
7の一端27aが固定されている。
【0016】ハウジング23に一体に成形されるフィン
71は、図1に詳細なフィン構造が示されるように、柱
部72、73、74、75と翼部76、77、78から
なる。柱部72、74と柱部73、75は互いにθ=4
5°周方向に回転した位置にずれて設けられている。柱
部72、73、74、75は、それぞれ4本あり、上下
両側の中空円環状の円板状の翼部76、77、78を一
体に支持している。4本の柱部72(73、74、7
5)の間は流体例えば大気が十分に流れる空間部が形成
されている。残りの柱部73、74、75についても、
同様に、4本の各柱部の間には大気が十分に流れる空間
部が形成されている。翼部76、77、78は、それぞ
れ支柱72、73、74から径方向外方向に延びて形成
されている。流体通路24側からステップモータ60側
へは翼部76と翼部77の間並びに翼部77と翼部78
の間に大気が十分に通る空間部が形成されている。
【0017】図2は、弁閉状態を示しており、この弁閉
状態からバルブシャフト27がリフトすると弁座25か
ら弁体26が離間し、弁体26の上流側の流体通路24
aと下流側の流体通路24bとを連通状態にする。この
弁開口有効面積は、バルブシャフト27のリフト量によ
り決定される。駆動部22は、ハウジング23の上部に
固定されるケース30の内側に凸状に形成されるシャフ
ト31にねじ対遇の関係にあるロータ33がねじ嵌合し
ている。
【0018】ロータ33は、円筒形状の樹脂製のもの
で、その内壁に雄ねじ部31aにねじ回し可能に嵌合す
る部分となる雌ねじ部33aを有しており、外周部に円
筒形のマグネット34をインサート成形して設けてい
る。シャフト31は雄ねじ部31aを有している。この
シャフト31の雄ねじ部31aは、ケース30と一体成
形されて形成されている。シャフト31の端部31bと
ロータ33の内壁33bとで仕切られる空間部としての
穴51には、ロータ33とバルブシャフト27とを連結
する連結部52が設けられており、この連結部52は、
弾性部材としての圧縮コイルスプリング35と金属球3
6とが使用されている。圧縮コイルスプリング35の一
端35aはシャフト31の端部に当接し、他端35bは
金属球36に当接し金属球36をバルブシャフト27の
他端27bに付勢力を与えて当接させている。
【0019】シャフト31の外周部にはステップモータ
60を構成するステータ40がケース30に固定されて
いる。ステップモータ60は、励磁コイル41を巻いた
ステータ40、マグネット34を固定するロータ33等
からなる。ステータ40の内部には励磁コイル41が収
容固定されている。励磁コイル41に通電する端子4
2、43はシャフト31の径外方向に延びている。この
ターミナル42、43の周りに空間部を形成するコネク
タ44が形成されている。コネクタ44はケース30と
樹脂により一体成形されている。図示しない駆動回路か
ら励磁コイル41へパルス信号が供給され、このパルス
信号によって形成される磁気回路に応じてマグネット3
4を所望の位置に回動し、その所望の位置でマグネット
34すなわちロータ33の回転位置が決まる。ロータ3
3の回転位置に応じてシャフト31に対するロータ33
の軸方向位置が一義的に決まる。図2に示す状態は、弁
体26が閉状態にあり、ロータ33が図2で最も下側に
ある位置を示している。この状態では、ロータ33の内
部に形成される円筒隙間からバルブシャフト27の他端
27bが若干上方に持ち上がった状態にある。従ってバ
ルブシャフト27の他端27bとロータ33の内部の穴
51との間には、弁体26が全閉状態を確保するための
若干のクリアランスを有する。こうすることにより弁体
26と弁座25との噛み込みによるこじりを防止してい
る。
【0020】図2に示す状態から、励磁コイル41へ供
給される所望のパルス信号に応じてマグネット34がシ
ャフト31の周りに回転し、それとともに雄ねじ部31
aと雌ねじ部33aとの嵌合回動により図2から上方向
にロータ33が回転しながら持ち上がる。この持ち上が
り量に応じて弁体26が弁座25からその対応する量だ
けリフトする。ロータ33に対し圧縮コイルスプリング
35により常に金属球36を介して弁閉方向にバルブシ
ャフト27を付勢している。ロータ33とバルブシャフ
ト27との結合部分に若干のクリアランスを設けたの
は、弁体26が弁座25に確実に全閉状態を保持できる
ようにするためと同時に弁体26と弁座25とのこじり
を防止するためである。
【0021】組付時、ロータ33の内部にバルブシャフ
ト27、金属球36、圧縮コイルスプリング35の順に
挿入し、ケース30側のシャフト31の雄ねじ部31a
とロータ33の雌ねじ部33aとを嵌合する。作動時、
ステップモータ60により駆動されるロータ33の回転
運動が、ねじ嵌合部分の作用によって、金属球36、圧
縮コイルスプリング35を介してバルブシャフト27の
直線運動に変換されることにより、バルブシャフト27
を軸方向に移動し、弁体26と弁座25の相対位置によ
り弁開度を決める。
【0022】次に、車両走行用内燃機関の運転状態との
関係で流量制御弁(EGR制御弁)14の作動について
説明する。内燃機関1の回転速度が低速から高速に移行
する場合、流体通路24の開度を大きくして排気還流管
12を通して吸気通路中に貫流する排ガス量を増加させ
るとき、流体通路24が図2に示す弁閉状態から弁体2
6を弁開状態に移行する。すなわち、制御装置15の指
示によりステップモータ60の一部を構成するステータ
40に対しロータ33が回転作動し、すなわち励磁コイ
ル41の励磁に応じてロータ33が回転作動する。な
お、弁体26の閉状態においては、弁座25に弁体26
が着座するように金属球36を介して圧縮コイルスプリ
ング35に所定の設定荷重が付勢されている。ロータ3
3の回転作動により圧縮コイルスプリング35の付勢力
に抗しながらバルブシャフト27の一端27a側の弁体
26が弁座25から離間する方向すなわち図2で上方向
に移動すると、流体通路24の開口比が大きくなる。
【0023】内燃機関1の回転速度が高速から低速に移
行する場合、流体通路24の開度を小さくするとき、流
体通路24を閉方向に移行するときには、制御装置15
の指示によりステータ40に対しロータ33が回転作動
し、シャフト31に対しロータ33が回動し、圧縮コイ
ルスプリング35により金属球36を介して図2で下方
に付勢されるバルブシャフト27の先端の弁体26を下
降させ、この弁体26が弁座25に着座すると、図2に
示すように圧縮コイルスプリング35の付勢力により弁
閉方向に付勢し、この弁座着座状態が保持されて流体通
路24が閉状態となる。
【0024】この第1実施例によると、弁体26側から
ステップモータ60側へ支柱75、74、73、72を
ジグザグ状に上方に迷路のように熱伝達通路が長くなる
ようにし、しかも翼部78、77、76の内側に放熱空
間を形成し、この翼部78、77、76が径外方向に延
びるような形で熱伝達経路が構成される。従って、図2
に示すように、流体通路24において排ガスからバルブ
シャフト27並びにハウジング23が熱を受けるとき、
この熱が図2で上方に伝達されるときには、図1
(A)、(B)に示すように、放熱面積が大きく取られ
ていることから、ハウジング23の上側のステップモー
タ60側への冷却効果が極めて大きい。従ってステップ
モータ60による精密な弁開度制御が行えるという効果
がある。
【0025】また、この第1実施例によると、ロータ3
3の両端を支持する軸受部は廃止されており、軸受部に
代わるロータ33の内部に形成される雌ねじ部33aと
ねじ結合するシャフト31の雄ねじ部31aとのねじ結
合により、ロータ33の位置を決めている。従って流量
制御弁に設ける軸受部分が少なくなっていることから、
流量制御弁の耐熱性が向上されている。
【0026】通常、軸受部がベアリングである場合、ベ
アリングの内部に収容される小硬球の回転を円滑にする
ための潤滑剤が使用されており、自動車用流量制御弁の
ように広範囲の使用温度例えば−40〜130℃の領域
範囲では特に100℃以上の高温側で潤滑剤が円滑に機
能しなくなるため冷却等が必要となるが、このような問
題が解消されている。
【0027】さらに、この第1実施例では、バルブシャ
フト27の弁側端部と反対側に金属球36を介して圧縮
コイルスプリング35を設ける構成としたため、従来品
に比べ大幅な部品点数の低減および構造の簡素化ならび
に弁体26のハウジング23の弁座25への噛み込みを
吸収して防止できる。さらにはこの第1実施例では、金
属球36と圧縮コイルスプリング35をバルブの中間位
置すなわちロータ33のアッセンブリ内に組み込むこと
により、各構成部品の位置精度の向上と組付作業の向上
が図れる。
【0028】本実施例によると、ロータ33を支持する
手段は、ベアリングを廃止し、シャフト31にねじ嵌合
する構成にしたため、流量制御弁自体の耐熱性を向上す
ることができる。これは、通常、軸受部であるベアリン
グによりロータを支持する場合には、ベアリングに内包
する小硬球の回転を円滑にするための潤滑剤を使用する
ため、自動車用流量制御弁のように広範囲の使用温度例
えば−40〜130℃等の範囲で使用する場合には特に
高温側で潤滑剤が劣化するため冷却等が必要となるゆえ
ベアリングは不向きであることから、このようなベアリ
ングを廃止することは流量制御弁の耐熱性の有効な向上
手段となる。
【0029】また本実施例によると、バルブシャフト2
7の弁体26と反対側に金属球36および圧縮コイルス
プリング35を配設する構成とするため、従来例に比べ
大幅な部品点数の削減ならびに構造の簡略化が図れる。
さらには、ハウジング23の弁座25に弁体26が噛み
込むのを防止できるという効果がある。さらに本実施例
では、円筒状のロータ33の内部に金属球36と弾性部
材としての圧縮コイルスプリング35を内蔵し、しかも
ケース30側のシャフト31とバルブシャフト27との
中間位置に圧縮コイルスプリング35と金属球36を配
置し組付けするため、バランスが良く、各構成部品の位
置精度の向上と組付作業性の向上が図れる。
【0030】さらにまた変形例として、ステータ40と
ロータ33間の磁束を極端に低下させない程度に、マグ
ネット34の軸方向長さをロータ33の軸方向移動量分
とステータ40の長さとの総和分よりも短く設定すれ
ば、高速応答を可能にすることができる。さらにこの場
合には樹脂成形品であるロータ33とケース30の内壁
とのストッパ部分50aの形成が容易に行えるという効
果がある。
【0031】EGR弁のように100℃以上の高温環境
下で使用する流量制御弁においては、潤滑油の劣化が顕
著であるため、外部からの冷却等を必要とするが、本実
施例では弁部21の近傍から離れた位置に駆動部22を
設け、しかも弁部21の駆動部22との接続部に放熱性
能の良好な特殊構造を持つフィンを設けているため、弁
全体としての耐熱性が良好であるという効果がある。
【0032】組付時、円筒状のロータ33の大径開口穴
側部分からバルブシャフト27を挿入し、弁体27の他
方の端部27b側にロータ33の大径開口部側から金属
球36、圧縮コイルスプリング35を挿入し、これらを
ロータアッセンブリとしてシャフト31の雄ねじ部31
aにロータ33の雌ねじ部33aをねじ嵌合する。最後
に、バルブシャフト27の先端部に弁体26を組付固定
する。従って、ケース30へのロータ33ならびにマグ
ネット34、圧縮コイルスプリング35、金属球36、
バルブシャフト27ならびに弁体26の組付を容易に行
え、しかも弁開閉位置精度が良好になるように組み付け
ることができる。
【0033】作動時には、シャフト31の雄ねじ部31
aに案内される雌ねじ部33aをもつロータ33がシャ
フト31の軸方向に移動可能であるとともにこのシャフ
ト31によりロータ33が支持されるため、支持と移動
案内という機能を小スペース部分で達成でき、回転位置
に応じて精度の良い弁開度に調節できるという効果があ
る。
【0034】(第2実施例)本発明の第2実施例を図4
に示す。図4に示す第2実施例は、フィン柱迷路構造を
有するもので、第1実施例とは異なる柱部並びに翼部を
もつ例である。図4に示すように、フィン81は、ハウ
ジング23に一体に成形され、柱部82、83、84、
85(84、85は図示せず)と、翼部86、87、8
8(87、88は図示せず)とからなる。柱部82、8
4と柱部83、85は互いにθ=45°周方向に回転し
た位置にずれ、かつ中心からの径方向距離に長短の差が
ある。柱部82、83、84、85は、それぞれ4本あ
り、上下両側の中空円環状の円板状の翼部86、87、
88を一体に支持している。4本の柱部82(83、8
4、85)の間は流体例えば大気が十分に流れる空間部
が形成されている。残りの柱部83、84、85につい
ても、同様に、4本の各柱部の間には大気が十分に流れ
る空間部が形成されている。翼部86、87、88は、
それぞれ支柱82、83、84から径方向外方向に延び
て形成されている。流体通路24側からステップモータ
60側へは翼部86と翼部87の間並びに翼部87と翼
部88の間に大気が十分に通る空間部が形成されてい
る。
【0035】この第2実施例では、柱部82、84と柱
部83、85の径方向長さを変更した例である。熱は、
図4に示すように、周方向に45°ずれ、かつ径方向に
もずれた熱伝達経路を熱がジグザグ状に上方に伝わるよ
うになる。この熱伝達経路が径方向と径内外方向の両方
でジグザグ状に変更されることから、熱伝達経路長が長
くなり放熱面積の増加が図られ、これによる冷却効果は
大である。
【0036】(第3実施例)本発明の第3実施例を図5
に示す。図5に示す第3実施例は、フィン91は、ハウ
ジング23に一体に成形され、柱部92、93、94、
95(94、95は図示せず)と、翼部96、97、9
8(97、98は図示せず)からなる。柱部92、94
と柱部93、95は互いにθ=90°周方向に回転した
位置にずれ、かつ中心からの径方向距離に長短の差があ
る。柱部92、93、94、95は、それぞれ2本あ
り、上下両側の中空円環状の円板状の翼部96、97、
98を一体に支持している。2本の柱部92(93、9
4、95)の周囲は流体例えば大気が十分に流れる空間
部が形成されている。残りの柱部93、94、95につ
いても、同様に、2本の各柱部のの間には大気が十分に
流れる空間部が形成されている。
【0037】この第3実施例においても、熱が流体通路
24側からステップモータ60側へジグザグ状の熱伝達
経路を上方に伝わるようになる。この熱伝達経路が周方
向と径内外方向の両方でジグザグ状に変更されることか
ら、熱伝達経路長が長くなり冷却効果は大である。 (第4実施例)本発明の第4実施例を図6及び図7に示
す。
【0038】図6及び図7に示す第4実施例は、ハウジ
ングの一部分を別体化した例である。すなわち図2に示
すハウジング23に対応する部分は、フィン101とハ
ウジング105からなる。フィン101とハウジング1
00は別体となる。フィン101は、支柱を構成する円
筒状の柱部102と、この柱部102から径方向外側に
突き出す中空円板状の複数の翼部103と、フランジ1
04とからなる。複数の翼部103は、隙間を介して筒
軸方向に階層状に並んでいる。フィン101は、軸方向
に階層状に設けられる複数の柱部102と、この柱部1
02から径方向に延び弁部側から駆動部側へ向けて階層
状に複数設けられる中空円板状の翼部103とからな
る。柱部102は、各階層ごとに周方向に等間隔にかつ
隣合う階層でジグザグ状に設けられる。このフィン10
1の迷路構造により、放熱効果が向上するため、正確な
弁開度調節が行え、精密な流量制御を行うことができ
る。
【0039】ハウジング105は、排ガス導入口106
と排ガス導出口107とを有し、これらの導入口10
6、導出口107は流体通路24の一部を構成してい
る。またフィン101とハウジング105とは穴109
で嵌合固定されている。組付時、図7に示すように、ボ
ルト111、112をフランジ104の挿通孔113、
114を通してハウジング105のねじ孔115、11
6にねじ締めする。この第4実施例においても同様にフ
ィン部分の形状および構造によって効果的な放熱作用が
果たされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の主要部を示すもので、
(A)は平面図、(B)は縦断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の流量制御弁を示す断面図
である。
【図3】本発明の流量制御弁を車両走行用内燃機関の排
ガス還流システムに適用した例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2実施例の平面図である。
【図5】本発明の第3実施例の平面図である。
【図6】本発明の第4実施例の流量制御弁の断面図であ
る。
【図7】本発明のフィンとハウジングの取付け状態を示
す組立分解斜視図である。
【符号の説明】
14 流量制御弁 21 弁部 22 駆動部 23 ハウジング(ケース) 24 流体通路 25 弁座 26 弁体 27 バルブシャフト 30 ケース 31 シャフト 31a 雄ねじ部(第1のねじ部) 33 ロータ(可動子) 33a 雌ねじ部(第2のねじ部) 34 マグネット(可動子) 35 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 36 金属球(耐摩耗部材) 40 ステータ(固定子) 41 励磁コイル(駆動部、アクチュエータ) 51 穴 52 連結部 60 ステップモータ 71 フィン 72、73、74、75 柱部 76、77、78 翼部 81 フィン 91 フィン 101 フィン 105 ハウジング
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F02F 1/06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動部と、この駆動部から隔離された位
    置でこの駆動部により駆動される弁部と、 前記駆動部と前記弁部の間に設けられ、柱部と翼部とで
    前記弁部から前記駆動部側へ向かう迷路構造を構成する
    フィンとを備えたことを特徴とするフィン構造。
  2. 【請求項2】 前記フィンは、柱部と、この柱部から径
    方向に延びる中空板状の翼部とからなることを特徴とす
    る請求項1記載のフィン構造。
  3. 【請求項3】 前記翼部は、前記弁部側から前記駆動部
    側へ向けて階層状に複数設けられていることを特徴とす
    る請求項2載のフィン構造。
  4. 【請求項4】 同一階層状に環状に設けられる複数の柱
    部は、周方向に所定間隔毎にかつ径方向に千鳥状に設け
    られることを特徴とする請求項2または3記載のフィン
    構造。
  5. 【請求項5】 軸方向に階層状に設けられる複数の柱部
    は、中心からの径方向長さが交互に相対的に長短になっ
    ていることを特徴とする請求項2、3または4記載のフ
    ィン構造。
  6. 【請求項6】 流体通路を有するケースと、 前記流体通路の一部に係止される弁座と、 この弁座に着座可能な弁体と、 前記ケースに固定される固定子と、前記ケースに固定さ
    れる第1のねじ部と、この第1のねじ部に嵌合する第2
    のねじ部を有する筒状の可動子と、前記固定子に対し前
    記可動子を相対回転駆動する駆動部とからなるアクチュ
    エータと、 前記筒状の可動子の穴に前記ねじ部と同軸上かつ軸移動
    可能に挿入され、一端が前記弁体を固定し、他端が前記
    穴から抜止される抜止部を有するバルブシャフトと、 前記筒状の可動子の穴に挿入され、前記バルブシャフト
    を前記弁体の閉方向に付勢する連結部と、 前記流体通路と前記アクチュエータとの間に設けられ、
    柱部と翼部とで前記弁部側から前記駆動部側へ向かう迷
    路構造を構成するフィンとを備えたことを特徴とする流
    量制御弁。
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