JPH08141239A - アップリケ用自動刺繍機 - Google Patents

アップリケ用自動刺繍機

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JPH08141239A
JPH08141239A JP31421394A JP31421394A JPH08141239A JP H08141239 A JPH08141239 A JP H08141239A JP 31421394 A JP31421394 A JP 31421394A JP 31421394 A JP31421394 A JP 31421394A JP H08141239 A JPH08141239 A JP H08141239A
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JP
Japan
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data
embroidery
appliqué
frame
sewing
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JP31421394A
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English (en)
Inventor
Shinichiro Sano
真一郎 佐野
Akira Okuno
晃 奥野
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NIPPON DENPA KK
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NIPPON DENPA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アップリケ片の切断加工と刺繍作業とを同一
の工程で行い、刺繍糸による縫い目とアップリケ片との
位置ずれをなくして刺繍を高品質に仕上げる。 【構成】 ミシン本体1に設けた複数のヘッド部のうち
一のヘッド部を、アップリケ用布地からアップリケ片を
切断加工する切断機12として構成し、残余のヘッド部
をミシンヘッド7,7,…として構成する。また、ミシ
ン本体1の支持台2上に移動可能に設けた移動枠13に
は、各ミシンヘッド7と切断機12とに対応して各刺繍
枠14とアップリケ枠16とを着脱可能に取付け、アッ
プリケ枠16には前記アップリケ用布地を展張状態で装
着すると共に、各刺繍枠14にはそれぞれ刺繍布を展張
状態で装着する。そして、刺繍用データに基づいて各ミ
シンヘッド7、切断機12および枠移動用アクチュエー
タ等を駆動制御し、アップリケ片の切断加工と刺繍針1
0の運針とを同時に行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば刺繍対象物とな
る刺繍布に対してアップリケ片を縫い付けるのに好適に
用いられるアップリケ用自動刺繍機に関し、特に、多頭
式刺繍機(多頭式ミシン)を改良したアップリケ用自動
刺繍機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、駆動源を備えた刺繍機本体と、
該刺繍機本体に設けられた複数のヘッド部と、該各ヘッ
ド部に設けられ、前記駆動源により刺繍布に向けて運針
される複数の刺繍針と、前記各ヘッド部の下側に位置し
て前記刺繍機本体の基台上に移動可能に設けられた移動
枠と、該移動枠に取付けられ、前記各刺繍針が運針され
る前記刺繍布を展張状態で保持する複数の刺繍枠と、該
各刺繍枠を前記各ヘッド部に対して相対移動すべく、前
記刺繍機本体の基台上で前記移動枠をX,Y方向に移動
させる枠移動用アクチュエータとからなる自動刺繍機と
しての多頭式ミシンは知られている。
【0003】この種の従来技術による多頭式ミシンは、
前記駆動源および枠移動用アクチュエータ等を刺繍用デ
ータに基づいて駆動制御する制御装置を前記刺繍機本体
(ミシン本体)に備えている。そして、例えばアップリ
ケ片等の刺繍時には、該制御装置で前記枠移動用アクチ
ュエータを駆動制御して移動枠を各刺繍枠と共にX,Y
方向に枠移動させつつ、それぞれの刺繍布に対して各刺
繍針を運針させることにより、前記刺繍用データに基づ
いてアップリケ片を刺繍布上に縫い付ける刺繍を実現す
る。
【0004】ここで、前記刺繍用データは、例えば特開
平6−272151号公報等に記載の刺繍データ作成装
置によって、アップリケ片を刺繍布上に位置合せするた
めの位置合せ用仮縫いデータと、前記アップリケ片を刺
繍布上に止め縫いするための止め縫いデータと、前記ア
ップリケ片を刺繍布上に縫い付けるためのサテンステッ
チデータとを含むデータとして作成される。
【0005】即ち、前記アップリケ片の刺繍用データを
作成する場合には、デジタイザ等からなる刺繍データ作
成装置のボード面上に型紙を貼り付けてその輪郭を読取
り、刺繍用の輪郭データを取り出す。そして、この輪郭
データから、前記アップリケ片を刺繍布上に位置合せす
るための位置合せ用仮縫いデータを作成すると共に、例
えばEステッチ等でアップリケ片を刺繍布上に止め縫い
するための止め縫いデータを作成する。
【0006】また、前記型紙の輪郭に沿ってこの輪郭よ
りも内側の線を順次ピックアップして内周側データを作
成すると共に、前記輪郭よりも外側の線を順次ピックア
ップして外周側データを作成し、この内周側データと外
周側データとに基づいてアップリケ片を刺繍布にサテン
ステッチで縫い付けるためのサテンステッチデータを作
成する。そして、前記位置合せ用仮縫いデータ、止め縫
いデータおよびサテンステッチデータによって一連の刺
繍用データを作成するようにしている。
【0007】一方、前記輪郭データはアップリケ片用の
切断機等に切断データとして入力され、該切断機のカッ
タはこの切断データに基づいてアップリケ用布地からア
ップリケ片を切断加工するようにしている。
【0008】かくして、従来技術による多頭式ミシンで
は、前記アップリケ片を刺繍布に縫い付ける場合に、前
記位置合せ用仮縫いデータ、止め縫いデータおよびサテ
ンステッチデータからなる一連の刺繍用データを外部か
らフロッピーディスク装置等を介して読込むと共に、ミ
シン本体の刺繍枠に刺繍布を展張状態で保持するように
する。そして、前記刺繍用データの位置合せ用仮縫いデ
ータに基づいて刺繍枠を移動枠と共にX,Y方向に移動
させつつ、刺繍針を刺繍布に対して運針させることによ
り、アップリケ片の輪郭に沿った所定ピッチの歩き縫い
による仮縫いを刺繍布に施す。
【0009】次に、この仮縫い線に一致させるようにし
て前記刺繍布上に、例えば粘着剤等を用いてアップリケ
片を貼り付ける。そして、この状態で再びミシンを作動
させ、前記止め縫いデータに基づいて刺繍枠を移動枠と
共にX,Y方向に枠移動させつつ、刺繍針を刺繍布に対
して運針させることにより、前記アップリケ片をEステ
ッチ等で止め縫いする。
【0010】そして、止め縫いが終了すると、次に前記
サテンステッチデータに基づいて刺繍枠を移動枠と共に
X,Y方向に枠移動させつつ、刺繍針を刺繍布に対して
運針させることにより、前記アップリケ片を刺繍布にサ
テンステッチで縫い付け、アップリケ片の刺繍加工を完
了させる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上述した従来
技術では、自動刺繍機としての多頭式ミシンとアップリ
ケ片用の切断機とが別体となって完全に分離され、アッ
プリケ片の切断加工作業とミシン側での刺繍作業とが別
工程(異なる場所)で行われているために、全体として
はコスト的に高価なシステムとなるばかりでなく、切断
機を用いてアップリケ用布地から切断加工したアップリ
ケ片の輪郭と、ミシン側で前記刺繍用データに基づいて
刺繍布に実現(作成)した位置合せ用の仮縫い線、止め
縫い線(Eステッチ)またはアップリケ片を縫い付ける
サテンステッチとが必ずしも一致しないことがあり、刺
繍糸による縫い目とアップリケ片とに位置ずれが生じ易
いという問題がある。
【0012】また、ミシン側のオペレータ(業者)等は
アップリケ片を刺繍布に縫い付け縫い上がりをみた上
で、多少の輪郭修正等を行いたい場合がある。しかし、
アップリケ片の切断機は、刺繍用データの作成業者が刺
繍データ作成装置と共に所持しているのが通常であり、
輪郭修正を行いたい場合には再びデータ作成業者に依頼
しなければならず、アップリケ片の輪郭を微妙に修正し
たい場合や刺繍用データを微妙に修正したい場合等に迅
速に対応できないという問題がある。
【0013】さらに、アップリケ片の形状を変更(例え
ば拡大、縮小、縦横比倍率変更、回転または反転)した
い場合にも、データ作成業者等に特別に依頼しなければ
ならず、ミシン側のオペレータ(業者)が刺繍現場でア
ップリケ片の形状を適宜に変更することができないとい
う問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明はアップリケ片用の切断加工と刺
繍作業とを同一の工程で行うことができ、刺繍糸による
縫い目とアップリケ片との位置ずれをなくして刺繍を高
品質に仕上げることができるようにしたアップリケ用自
動刺繍機を提供することを目的としている。
【0015】また、本発明の他の目的は、多頭式刺繍機
の各ヘッド部のうち、一部のヘッド部をアップリケ片用
の切断手段として構成することにより、アップリケ片の
輪郭を微妙に修正したい場合や刺繍用データを微妙に修
正したい場合等にも迅速に対応でき、例えばミシン側の
オペレータ(業者)が刺繍現場でアップリケ片の形状を
適宜に変更することができるようにしたアップリケ用自
動刺繍機を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、駆動源を備えた刺繍
機本体と、該刺繍機本体に設けられた複数のヘッド部
と、該各ヘッド部のうち少なくとも一のヘッド部に設け
られ、アップリケ用素材からアップリケ片を切断加工す
る切断手段と、前記各ヘッド部のうち残余のヘッド部に
設けられ、前記駆動源により刺繍布に向けて運針される
刺繍針と、前記各ヘッド部の下側に位置して前記刺繍機
本体の基台上に移動可能に設けられた移動枠と、該移動
枠に取付けられ、前記刺繍針が運針される前記刺繍布を
展張状態で保持する刺繍枠と、前記切断手段に対応して
前記移動枠に取付けられ、前記アップリケ用素材を展張
状態で保持するアップリケ枠と、該アップリケ枠と刺繍
枠とを前記各ヘッド部に対して相対移動すべく、前記刺
繍機本体の基台上で前記移動枠を枠移動させる枠移動用
アクチュエータとからなる構成を採用している。
【0017】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、前記刺繍機本体は、前記駆動源、切断手段および枠
移動用アクチュエータを刺繍用データに基づいて駆動制
御する制御装置を備え、前記刺繍用データは、前記アッ
プリケ片を刺繍布上に位置合せするための位置合せ用仮
縫いデータと、前記アップリケ片を刺繍布上に止め縫い
するための止め縫いデータと、前記アップリケ片を刺繍
布上に縫い付けるためのサテンステッチデータとを含む
構成とするのが好ましい。
【0018】また、請求項3に記載の発明のように、前
記制御装置は、前記刺繍用データの位置合せ用仮縫いデ
ータに基づいて前記枠移動用アクチュエータを駆動制御
し、前記アップリケ枠と刺繍枠とを前記各ヘッド部に対
して相対移動させるときに、前記切断手段を駆動制御し
て前記アップリケ用素材からアップリケ片を切断加工さ
せると共に、前記刺繍針を運針制御して前記刺繍布に前
記アップリケ片の位置合せ用仮縫いを実行させる構成と
するのがよい。
【0019】さらに、請求項4に記載の発明のように、
前記刺繍用データは、前記アップリケ片用の内縁縫いデ
ータと外縁縫いデータのうち、少なくともいずれか一方
のデータからなる前記アップリケ片用の縁縫いデータを
含み、前記制御装置は、該縁縫いデータに基づいて前記
駆動源および枠移動用アクチュエータを駆動制御し、前
記刺繍布にアップリケ片の内縁縫いまたは外縁縫いを選
択的に実現させる構成としてもよい。
【0020】一方、請求項5に記載の発明のように、前
記制御装置は、前記アップリケ片を刺繍用データと共に
拡大、縮小、縦横比倍率変更、回転または反転させるデ
ータ変更手段を備える構成とするのがよい。
【0021】また、請求項6に記載の発明のように、前
記制御装置は、前記刺繍用データの位置合せ用仮縫いデ
ータを前記アップリケ片の切断用データとして活用し、
該位置合せ用仮縫いデータを前記刺繍用データの他のデ
ータに対して微修正する微少修正手段を備える構成とす
るのがよい。
【0022】
【作用】上記構成により、請求項1に記載の発明では、
刺繍機本体に設けた複数のヘッド部のうち、少なくとも
一のヘッド部にアップリケ用素材からアップリケ片を切
断加工する切断手段を設け、該切断手段に対応して移動
枠には、前記アップリケ用素材を展張状態で保持するア
ップリケ枠を取付けるようにしたから、枠移動用アクチ
ュエータにより移動枠を枠移動させ、アップリケ枠と刺
繍枠とを前記各ヘッド部に対して相対移動させるとき
に、アップリケ片用の切断手段を作動させると共に、刺
繍針を刺繍布に対して運針させることができ、切断加工
されたアップリケ片の輪郭と刺繍糸による縫い目の位置
とを高い精度をもって一致させることが可能となる。
【0023】この場合、請求項2に記載の発明のよう
に、刺繍用データを前記アップリケ片を刺繍布上に位置
合せするための位置合せ用仮縫いデータ、前記アップリ
ケ片を刺繍布上に止め縫いするための止め縫いデータお
よび前記アップリケ片を刺繍布上に縫い付けるためのサ
テンステッチデータとを含む構成とすることにより、刺
繍機本体に設けた制御装置は、この刺繍用データに基づ
いて駆動源、切断手段および枠移動用アクチュエータを
駆動制御しつつ、アップリケ用素材からアップリケ片を
切断加工すると共に、アップリケ片を刺繍布上に位置合
せするための位置合せ用仮縫いを施すことができる。そ
して、前記アップリケ片を刺繍布上に止め縫いするため
の止め縫いを施した後に、このアップリケ片を刺繍布上
にサテンステッチによって縫い付けることができる。
【0024】また、請求項3に記載の発明のように、前
記制御装置で刺繍用データの位置合せ用仮縫いデータに
基づいて前記枠移動用アクチュエータを駆動制御するこ
とにより、前記アップリケ枠と刺繍枠とを前記各ヘッド
部に対して相対移動させるときに、前記切断手段を駆動
制御して前記アップリケ用素材からアップリケ片を切断
加工できると共に、これと同時に前記刺繍針を運針制御
して前記刺繍布にアップリケ片の位置合せ用仮縫いを施
すことができ、切断加工されたアップリケ片の輪郭と刺
繍糸による位置合せ用仮縫いの縫い目とを高精度に一致
させることができる。
【0025】さらに、請求項4に記載の発明のように、
前記アップリケ片用の内縁縫いデータと外縁縫いデータ
のうち、少なくともいずれか一方のデータからなる前記
アップリケ片用の縁縫いデータを前記刺繍用データに含
ませる構成とすれば、前記制御装置は、該縁縫いデータ
に基づいて前記駆動源および枠移動用アクチュエータを
駆動制御することにより、前記アップリケ片をサテンス
テッチで刺繍布に縫い付けた後に、例えばミシンのオペ
レータ等がアップリケ片の縁縫いを行うか否かを選択で
き、内縁縫いまたは外縁縫いを選択的に行うことによっ
て、サテンステッチの周縁部等をさらに高品質に仕上げ
ることができる。
【0026】一方、請求項5に記載の発明のように、前
記制御装置にデータ変更手段を設けることにより、例え
ばミシンのオペレータ等が適宜に選択して、前記アップ
リケ片を刺繍用データと共に拡大したり、縮小したり、
縦横比の倍率を任意に変更したり、または前記アップリ
ケ片を刺繍用データと共に回転したり、反転させたりす
ることができる。
【0027】また、請求項6に記載の発明のように、前
記制御装置に微少修正手段を備える構成とすることによ
り、前記アップリケ片の切断用データとして活用する位
置合せ用仮縫いデータを、前記刺繍用データの他のデー
タに対して微修正することができ、アップリケ片をサテ
ンステッチで刺繍布に縫い付けたときの縫い縮み具合等
から、例えばミシンのオペレータが適宜に判断してアッ
プリケ片の輪郭を微妙に修正したり、サテンステッチの
周縁部を縁縫いする内縁縫いまたは外縁縫い等の縁縫い
データを微妙に修正したりすることができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例によるアップリケ用自
動刺繍機を図1ないし図25に基づき、多頭式自動刺繍
機に適用した場合を例に挙げて説明する。
【0029】図において、1は多頭式自動刺繍機の本体
を構成する刺繍機本体(以下、ミシン本体という)を示
し、該ミシン本体1は、基台としての支持台2と、該支
持台2上に左右方向に伸長して設けられ、後述の各ミシ
ンヘッド7および切断機12が取付けられるヘッドホル
ダ3とから大略構成され、該ヘッドホルダ3の上方には
照明具4が設けられている。また、前記支持台2の上部
側には後述する各刺繍枠14の下側に位置して、下糸が
巻回された複数の下糸ボビンが針板(いずれも図示せ
ず)の下側に配置されている。
【0030】5は支持台2上に設けられた駆動源として
の主軸モータを示し、該主軸モータ5は支持台2上を左
右方向に延びた主軸6を回転駆動し、該主軸6を介して
各ミシンヘッド7の駆動部を作動させることにより後述
の各刺繍針10を上,下に往復動させるものである。
【0031】7,7,…は支持台2上に位置してヘッド
ホルダ3に所定間隔をもって列設され、切断機12と共
に複数のヘッド部を構成するミシンヘッドを示し、該各
ミシンヘッド7はヘッドホルダ3にそれぞれ取付けられ
たヘッド本体8を有し、該各ヘッド本体8内には、前記
主軸6の回転により各刺繍針10を上,下に駆動する駆
動部(図示せず)と、刺繍糸(上糸)の選択を行う色替
え用アクチュエータ9(図3参照)等とが設けられてい
る。
【0032】10,10,…はミシンヘッド7のヘッド
本体8から下向きに突出した複数本の刺繍針で、該各刺
繍針10には各ヘッド本体8毎にそれぞれ複数色の刺繍
糸(上糸)が装着されている。そして、該各刺繍針10
は前記駆動部により色替え用アクチュエータ9を介して
選択的に駆動され、刺繍布に向けて運針されることによ
り所望色の刺繍糸を用いた刺繍を実行する。
【0033】11,11,…は各ミシンヘッド7の上側
に設けられた刺繍糸用の上糸案内部を示し、該各上糸案
内部11の背面側には複数色の各刺繍糸がそれぞれ巻回
された複数の上糸ボビンを載置するボビン台(いずれも
図示せず)等が設けられている。
【0034】12は各ミシンヘッド7と共にヘッドホル
ダ3に取付けられ、前記ヘッド部の一部を構成する切断
手段としての切断機を示し、該切断機12は後述のアッ
プリケ枠16に保持されたアップリケ用布地(図示せ
ず)に向けて進,退するカット刃12Aを備え、該カッ
ト刃12Aは前記アップリケ用布地から後述のアップリ
ケ片30等を切断加工する。なお、切断機12のカット
刃12Aに替えて、例えば熱溶断を行うヒートカッタ、
レーザ切断装置または液体ジェット切断装置等を使用し
てもよい。
【0035】13は各ミシンヘッド7および切断機12
の下側に位置して支持台2上に移動可能に設けられた移
動枠を示し、該移動枠13には各ミシンヘッド7に対応
して複数の刺繍枠14,14,…が着脱可能に取付けら
れ、該各刺繍枠14は刺繍対象物となる刺繍布をそれぞ
れ展張状態で保持するようになっている。そして、移動
枠13は枠移動用アクチュエータ15(図3参照)によ
り支持台2上で各刺繍枠14と共にX,Y方向に枠移動
され、このときに各刺繍布には、各刺繍針10の運針に
応じて刺繍用データに基づく所定の刺繍柄が形成(実
現)される。
【0036】16は切断機12の下側に位置して移動枠
13に着脱可能に取付けられたアップリケ枠を示し、該
アップリケ枠16は前記アップリケ用布地を展張状態で
保持し、移動枠13および各刺繍枠14と共に枠移動用
アクチュエータ15でX,Y方向に枠移動される。そし
て、このときにアップリケ用布地は切断機12のカット
刃12Aに対して相対移動し、該カット刃12Aによっ
てアップリケ片30等を切断加工させる。
【0037】17は支持台2の前側に左右方向に伸長し
て設けられた運転棒を示し、該運転棒17は両端側が支
持台2から垂下された左,右の支持ブラケット18,1
8に摺動可能に取付けられ、当該多頭式自動刺繍機を作
動・停止させる手動スイッチを構成している。そして、
オペレータが運転棒17を、例えば左方向に摺動変位さ
せると主軸モータ5等が作動し、右方向に摺動変位させ
たときには主軸モータ5等が停止するようになる。
【0038】19は支持台2上に設けられた操作部を示
し、該操作部19には図2にも示す如く、液晶ディスプ
レイ等からなる表示器20と、該表示器20の下側に例
えばA,B,C,D,E,F,Gとして7個列設され所
謂対話キーを構成するソフトキー21と、該ソフトキー
21の下側に配設され、操作部19に電源を投入,遮断
(ON,OFF)する電源スイッチ22と、数値を入力
するためのテンキー23Aおよびジョグキー23B等か
らなるキーボード部23とが設けられ、該キーボード部
23のジョグキー23Bはオペレータによって手動操作
されるときに枠移動用アクチュエータ15を作動させ、
移動枠13(各刺繍枠14、アップリケ枠16)をX,
Y方向にその操作時間に応じた移動量だけ移動させる。
【0039】また、キーボード部23には画面切替スイ
ッチ23Cと前記切断機12用の調整スイッチ23Dと
が設けられ、画面切替スイッチ23Cはオペレータが切
替操作することにより、表示器20のメイン表示領域2
0Aにミシン運転時とデータの編集時とでそれぞれ必要
とされる絵付メッセージ、リスト、画像および刺繍用デ
ータ等を切替可能に表示させる。そして、データの編集
時には画面切替スイッチ23Cとソフトキー21とを組
合せて操作することにより、表示器20のメイン表示領
域20Aに後述の輪郭データDR 、位置合せ用仮縫いデ
ータDP 、内周側データDi 、外周側データDe 、止め
縫いデータDT 、サテンステッチデータDS 、内側の縁
縫いデータDhiまたは外側の縁縫いデータDhe等が選択
的に表示される。
【0040】ここで、表示器20の画面上にはメイン表
示領域20Aの下側に位置して絵付メニュー領域20B
が設けられ、該メニュー領域20Bはソフトキー21と
の間で所謂対話キーを構成するために、それぞれのソフ
トキー21に割当てられたメニュー内容を絵模様等で7
分割して表示するものである。一方、前記切断機12用
の調整スイッチ23Dは、アップリケ枠16に保持した
アップリケ用布地の厚み等に応じてオペレータが左,右
のスイッチを押下することにより、切断機12のカット
刃12Aを上,下に微調整可能に昇降させるものであ
る。
【0041】24A,24Bは表示器20用の調整つま
みを示し、該調整つまみ24A,24Bは画面の輝度や
視野角等を調整するときにオペレータが指先等で回転操
作するようになっている。
【0042】25は操作部19の下側に設けられたフロ
ッピーディスク装置を示し、該フロッピーディスク装置
25はディスクドライブ等によって構成され、後述のミ
シン制御装置27に図3に示す如く接続されている。そ
して、該フロッピーディスク装置25はミシン制御装置
27との間でフロッピーディスク等の記憶媒体に記憶さ
れた刺繍用データ等を読出したり、これらを書込んだり
する。
【0043】26は操作部19に付設されたマウスを示
し、該マウス26はミシン制御装置27と共に微少修正
手段を構成し、後述の位置合せ用仮縫いデータDP 等を
表示器20上で表示しつつ、これらを微修正するとき等
に、オペレータが手動操作するものである。
【0044】27は支持台2および操作部19に設けら
れたマイクロコンピュータ等からなる制御装置としての
ミシン制御装置を示し、該ミシン制御装置27は図3に
示すように入力側に運転棒17、ソフトキー21、テン
キー23A、ジョグキー23B、画面切替スイッチ23
C、調整スイッチ23D、マウス26、テープリーダ
(図示せず)およびフロッピーディスク装置25等が接
続され、出力側には主軸モータ5、色替え用アクチュエ
ータ9、切断機12、枠移動用アクチュエータ15、糸
切り機構28、ジャンプソレノイド(図示せず)および
表示器20等が接続されている。
【0045】そして、ミシン制御装置27はその記憶回
路内に図18および図19に示すプログラム等を格納
し、例えばアップリケ片30等を刺繍用データ等に基づ
いて刺繍布上に縫い付けるミシン制御処理等を行い、主
軸モータ5、色替え用アクチュエータ9、枠移動用アク
チュエータ15およびジャンプソレノイド等を作動制御
する。また、ミシン制御装置27の記憶回路は記憶エリ
ア27A内に刺繍用データをメモリ柄等として一時的に
格納するようになっている。
【0046】なお、前記ジャンプソレノイドはロータリ
ソレノイド等からなり、色替え用アクチュエータ9によ
る刺繍糸の色替え時、または飛び柄の刺繍時にX,Y方
向の枠移動量が一定の移動量(例えば12.7mm)を
越えるとき等に、前記ミシンヘッド7の駆動部と各刺繍
針10側との係合を一時的に解除させ、このときに刺繍
針10を支持台2の上方で一時的に運針停止状態に保持
するものである。
【0047】ここで、当該多頭式自動刺繍機による刺繍
対象物(刺繍布)として図4に示すユニホーム29を例
に挙げると、該ユニホーム29は、胴部29Aと、該胴
部29Aの上部側から左,右に延びる袖部29B,29
Bとからなっている。そして、例えば連続した文字列
「Angels」からなるアップリケ片30をユニホー
ム29の胴部29Aに縫い付ける場合には、前記刺繍枠
14にユニホーム29の胴部29Aが刺繍布として展張
状態で保持され、後述の図18に示すミシン制御処理に
よってアップリケ片30をユニホーム29の胴部29A
に縫い付ける自動刺繍が実施される。
【0048】次に、図5ないし図17を参照してアップ
リケ用刺繍データ作成装置31について説明する。
【0049】図中、32は該刺繍データ作成装置31の
本体部分を構成する制御ユニットを示し、該制御ユニッ
ト32はマイクロコンピュータ等により構成され、CP
U、ROM、RAM、接続用バスおよび入出力インター
フェイス(いずれも図示せず)等を備えている。
【0050】ここで、制御ユニット32は入力側に後述
のデジタイザ41、データ読込み装置33(紙テープリ
ーダ、磁気テープリーダまたはフロッピーディスク装置
等を含む)、イメージスキャナ34、キーボード35お
よびマウス36等が接続され、出力側には表示器として
のディスプレイ37、印刷装置としてのX−Yプロッタ
38、外部記憶装置としてのテープパンチャ39および
フロッピーディスク装置40等が接続されている。そし
て、フロッピーディスク装置40には刺繍用データを記
憶するフロッピーディスク等が着脱可能に挿入される。
【0051】なお、制御ユニット32の入力側には既存
のキャラクタフォント群を記憶しているフォントメモ
リ、新規のキャラクタフォントを読込むフォント読込み
装置等を接続してもよい。また、制御ユニット32の出
力側には外部記憶装置として、例えばハードディスク装
置(リムーバブル式を含む)、磁気テープ装置、磁気カ
ード装置、光磁気ディスク装置、光ディスク装置、IC
カード装置等を接続するようにしてもよい。
【0052】そして、制御ユニット32はその記憶回路
内に図12および図15等に示すプログラム等を格納
し、アップリケ片30等を刺繍するための刺繍用データ
の自動作成制御処理等を行うようになっている。また、
制御ユニット32の記憶回路にはその記憶エリア32A
内に、後述する縁縫い用のステッチデータ等が更新可能
に記憶されている。
【0053】41はアップリケ片30等の輪郭データを
入力する入力手段としてのデジタイザで、該デジタイザ
41は図6に示すように、ボード42と、ボタン・カー
ソルまたはスタイラス・ペン等からなるポインティング
・デバイス43等とによって構成され、ボード42上に
は連続した文字列「Angels」からなるアップリケ
片30用の型紙44等が貼り付けられる。そして、該デ
ジタイザ41はポインティング・デバイス43で、例え
ば型紙44に描いた文字列「Angels」の輪郭を各
要点R毎にピックアップしてゆくことにより、連続した
輪郭線となる輪郭データDR を制御ユニット32に出力
する。
【0054】このとき、制御ユニット32はこの輪郭デ
ータDR をディスプレイ37上で連続した文字列「An
gels」からなる輪郭線として表示させ、マウス36
により輪郭データDR を修正したり、後述する刺繍用デ
ータの開始点を指示したりすることができる。また、前
記デジタイザ41に替えてイメージスキャナ34で前記
文字列等の輪郭を直接読込む場合にも、読込んだ輪郭線
をディスプレイ37上に表示して前述の場合と同様に、
マウス36で輪郭データDR を修正したり、開始点を指
示したりすることができる。
【0055】本実施例による多頭式自動刺繍機およびア
ップリケ用刺繍データ作成装置31は上述の如き構成を
有するもので、次に図12および図15を参照して、例
えばアップリケ片30の刺繍用データの自動作成制御処
理について説明する。
【0056】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で前記デジタイザ41等からの輪郭データDR を読
込み、ステップ2ではキーボード35に設けた所謂対話
キーを構成するソフトキー(図示せず)等を操作して後
述する縁縫いデータDhi(Dhe)等の作成を選択する。
そして、ステップ3では縁縫いデータDhi(Dhe)等に
必要な後述の進み寸法Li ,Le および戻り寸法bi ,
be 等をキーボード35のテンキー等で数値データとし
て入力する。この場合、後述の図16に示す縁縫いデー
タ登録処理で予め登録されている縁縫いデータに関して
は、特に進み寸法Li ,Le および戻り寸法bi ,be
等を数値入力する必要はない。
【0057】次に、ステップ4では前記輪郭データDR
に基づいて図7に示すように、アップリケ片30の位置
合せ用仮縫いデータDP を前記型紙44の輪郭線に一致
したデータとして自動作成する。そして、この位置合せ
用仮縫いデータDP によりアップリケ片30の輪郭に沿
った所定ピッチの歩き縫いによる仮縫いをユニホーム2
9等の刺繍布に施すことができ、この刺繍布に対してア
ップリケ片30を正確に位置合せできるようにする。な
お、この位置合せ用仮縫いデータDP は後述の如くアッ
プリケ片30の切断用データ(切断用の輪郭データ)と
してミシン側で活用されるから、本実施例の場合には、
切断機12を作動制御するための切断用データを特別に
作成する必要はなくなる。
【0058】次に、ステップ5では前記輪郭データDR
に基づいて図8に示すように、アップリケ片30の輪郭
に沿った内周側データDi を、輪郭データDR よりも標
準値(例えば1.5mm)分だけ僅かに内側に位置する
輪郭線に一致したデータとして自動作成する。そして、
ステップ6では輪郭データDR に基づいて図9に示すよ
うに、アップリケ片30の輪郭に沿った外周側データD
e を、輪郭データDRよりも標準値(例えば1.5m
m)分だけ僅かに外側に位置する輪郭線に一致したデー
タとして自動作成する。なお、内周側データDi および
外周側データDeを輪郭データDR からどの程度内,外
周側に離すかは、キーボード35に設けたソフトキー等
で前記標準値に替えて適宜に設定できるものである。
【0059】次に、ステップ7では前記輪郭データDR
と内周側データDi とに基づいて図10に示すように、
アップリケ片30の輪郭に沿った止め縫いデータDT
を、例えばEステッチからなるデータとして自動作成す
る。そして、この止め縫いデータDT によりアップリケ
片30の輪郭に沿った所定ピッチのEステッチによる止
め縫いをユニホーム29等の刺繍布に施すことができ、
この刺繍布に対してアップリケ片30を正確に止め縫い
できるようにする。
【0060】さらに、ステップ8では前記内周側データ
Di と外周側データDe とに基づき図11に示す如く、
アップリケ片30の輪郭に沿ったサテンステッチデータ
DSを、サテンステッチ45(図13参照)で内,外周
側データDi ,De 間を埋めるようなデータとして自動
作成する。そして、このサテンステッチデータDS によ
りアップリケ片30の輪郭に沿ったサテンステッチ45
をユニホーム29等の刺繍布に施すことができ、この刺
繍布に対してアップリケ片30を正確に縫い付けうるよ
うにする。
【0061】ここで、サテンステッチ45は図13に例
示する如く針落ち点Sj ,Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+3 ,…
からなるサテン幅dのステッチとして形成され、各針落
ち点Sn (n =1,2,3,…,j,j+1,j+2,j+3, …)のうち、
針落ち点Sj ,Sj+2 ,…は外周側データDe 上にピッ
チPe をもって配列され、針落ち点Sj+1 ,Sj+3 ,…
は内周側データDi 上にピッチPi をもって配列されて
いる。
【0062】次に、ステップ9では内縁縫いデータとし
ての内側の縁縫いデータDhiを、後述の図15に示す縁
縫いデータ作成処理により内周側データDi に基づいて
自動作成すると共に、ステップ10では外縁縫いデータ
としての外側の縁縫いデータDheを、図15に示す縁縫
いデータ作成処理により外周側データDe に基づいて自
動作成する。
【0063】そして、次なるステップ11では図14に
例示するように、前記ステップ4で自動作成した位置合
せ用仮縫いデータDP 、前記ステップ7で自動作成した
止め縫いデータDT 、前記ステップ8で自動作成したサ
テンステッチデータDS 、ステップ9で自動作成した内
側の縁縫いデータDhiおよびステップ10で自動作成し
た外側の縁縫いデータDheを、各データの始まり毎に識
別ファンクションを付して一連の刺繍用データとして作
成し、これらの一連の刺繍用データを図5に示すフロッ
ピーディスク装置40からフロッピーディスク等に出力
させ、処理動作を終了する。なお、前記各データのピッ
チや幅等はパラメータで設定されるものである。
【0064】ここで、例えばフロッピーディスク等に図
14に示す如く書込まれ、ミシン本体1側にフロッピー
ディスク装置25(図1参照)を介して読込まれる刺繍
用データについて説明する。
【0065】即ち、図14中の刺繍用データは所謂「U
コード」によるフォーマット方式が用いられ、運針上の
制御信号となるFデータと、運針のX軸方向の移動量を
示すHデータと、運針のY軸方向の移動量を示すVデー
タとからなり、Hデータ,Vデータは1ビットが0.1
mmの移動量に相当する7ビットの2進法で書込まれ、F
データのF1 ,F2 ,F3 ,F4 ,F5 ,F6 ,F7 マ
ークの位置が1,2,4,8,16,32,64とな
り、該当する部分には説明のために識別子となる丸印を
付すことによって明瞭化するようにしている。
【0066】まず、番号(i)では位置合せ用仮縫いデ
ータDP の始まりを表す識別ファンクションが、Fデー
タのF1 ,F2 ,F4 ,F5 ,F8 マークの位置にそれ
ぞれ丸印を付すと共に、番号(i+1)の位置でFデー
タのF1 マークに丸印を付すことによって形成されてい
る。そして、番号(i+3)では仮縫いデータDP の1
針目を、FデータのF6 ,F7 ,F8 マークの位置にそ
れぞれ丸印を付すことによって指示し、番号(i+
4),(i+5)では仮縫いデータDP の1針目をX−
Y座標(0,0)として指定している。
【0067】次に、番号(j)では止め縫いデータDT
の始まりを表す識別ファンクションが、FデータのF1
,F2 ,F4 ,F5 ,F8 マークの位置にそれぞれ丸
印を付すと共に、番号(j+1)の位置でFデータのF
2 マークに丸印を付すことによって形成されている。そ
して、番号(j+3)では止め縫いデータDT の1針目
を、FデータのF6 ,F7 ,F8 マークの位置にそれぞ
れ丸印を付すことによって指示し、番号(j+4),
(j+5)では仮縫いデータDP の1針目をX−Y座標
(1.6,0)として、X軸方向の移動量を1.6mm
とし、Y軸方向の移動量を零に指定している。
【0068】次に、番号(k)ではサテンステッチデー
タDS の始まりを表す識別ファンクションが、Fデータ
のF1 ,F2 ,F4 ,F5 ,F8 マークの位置にそれぞ
れ丸印を付すと共に、番号(k+1)の位置でFデータ
のF1 ,F2 マークに丸印を付すことによって形成され
ている。そして、番号(l)では内側の縁縫いデータD
hiの始まりを表す識別ファンクションが、FデータのF
1 ,F2 ,F4 ,F5,F8 マークの位置にそれぞれ丸
印を付すと共に、番号(l+1)の位置でFデータのF
3 マークに丸印を付すことによって形成されている。
【0069】さらに、番号(m)では外側の縁縫いデー
タDheの始まりを表す識別ファンクションが、Fデータ
のF1 ,F2 ,F4 ,F5 ,F8 マークの位置にそれぞ
れ丸印を付すと共に、番号(m+1)の位置でFデータ
のF1 ,F3 マークに丸印を付すことによって形成され
ている。なお、内側の縁縫いデータDhiが不要のときに
は、番号(l),(l+1),…,(m−1)に該当す
るデータが省略され、外側の縁縫いデータDheが不要の
ときには、番号(m),(m+1),…,(n−1)に
該当するデータが省略される。
【0070】次に、図15を参照して縁縫いデータ作成
処理について説明するに、例えば外側の縁縫いデータD
heを繰り返し縫い(ステッチ)データとして作成する場
合、ステップ21では図13に示すサテンステッチ45
の針落ち点Sj ,Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+3 ,…のうち、
針落ち点Sj+2 ,Sj+4 の中間に縁縫いデータDheの針
落ち点Hekが位置し、針落ち点Sj ,Sj+2 の中間に縁
縫いデータDheの針落ち点Hek+1が位置するように、縁
縫いデータDheの針落ち点Hek,Hek+1,…を順次演算
する。
【0071】この結果、針落ち点Sj+6 ,Sj+8 の中間
には縁縫いデータDheの針落ち点Hek+2が位置し、針落
ち点Sj+4 ,Sj+6 の中間には縁縫いデータDheの針落
ち点Hek+3が位置するようになる。そして、外側の縁縫
いデータDheは針落ち点Hek+1,Hek+2間の進み寸法L
e がサテンステッチ45のピッチPe に対してほぼ3倍
(Le ≒3Pe )となり、針落ち点Hek,Hek+1間の戻
り寸法be がサテンステッチ45のピッチPe にほぼ一
致する寸法(be ≒Pe )となる。
【0072】また、例えばステップ21で内側の縁縫い
データDhiを繰り返し縫い(ステッチ)データとして作
成する場合には、サテンステッチ45の針落ち点Sj ,
Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+3 ,…のうち、針落ち点Sj+3 ,
Sj+5 の中間に縁縫いデータDhiの針落ち点Hikが位置
し、針落ち点Sj+1 ,Sj+3 の中間に縁縫いデータDhi
の針落ち点Hik+1が位置するように、縁縫いデータDhi
の針落ち点Hik,Hik+1,…を順次演算する。そして、
内側の縁縫いデータDhiは針落ち点Hik+1,Hik+2間の
進み寸法Li がサテンステッチ45のピッチPi に対し
てほぼ3倍の寸法(Li ≒3Pi )となり、針落ち点H
ik,Hik+1間の戻り寸法bi がサテンステッチ45のピ
ッチPi にほぼ一致する寸法(bi ≒Pi )となる。
【0073】従って、縁縫いデータDhe(Dhi)による
各針落ち点Hen(Hin)は、サテンステッチデータDS
による各針落ち点Sn (n =1,2,3,…,j,j+1,j+2,j+3,
…,k,k+1,…)のうち、(n)番目の針落ち点Sn と
(n+2)番目の針落ち点Sn+2 との中間位置に1つず
つ配設され、サテンステッチ45の各針落ち点Sn と縁
縫いの各針落ち点Hen(Hin)とが刺繍布上の同一位置
に運針されるのを確実に防止でき、糸切れや刺繍ムラの
発生をなくすことができる。
【0074】また、次なるステップ22ではこれらの各
針落ち点Sn ,Hen(Hin)を表示するように指示し、
ステップ23でディスプレイ37の画面上に各針落ち点
Sn,Hen(Hin)を拡大して表示させる。そして、ス
テップ24ではこれらの各針落ち点Sn ,Hen(Hin)
の位置を修正するか否かを判定し、「YES」と判定し
たときにはステップ25に移ってマウス36による修正
を実行させる。
【0075】次に、ステップ26では修正後の各針落ち
点Sn ,Hen(Hin)を再びディスプレイ37の画面上
に表示させ、ステップ24に戻って修正を行うか否かを
判定する。そして、ステップ24で「NO」と判定した
ときには修正の必要がなく、縁縫いデータDhe(Dhi)
によるステッチでサテンステッチ45の内,外縁部を効
果的に強調して刺繍柄としての品質を向上できると共
に、糸切れや刺繍ムラの発生を確実に防止できる状態と
なっているから、縁縫いデータの作成処理を終了し、ス
テップ27でリターンすることによって図12中のステ
ップ11等の処理を続行させる。
【0076】次に、図16を参照して縁縫いデータの登
録処理について説明する。
【0077】まず、ステップ31で縁縫いデータの新規
登録を選択し、ステップ32に移って、例えば外側の縁
縫いデータDheによる最初の針落ち点(開始点He0)
が、図17に示すサテンステッチ45の針落ち点Sj ,
Sj+2 間でその中間位置となるように、開始点He0をマ
ウス36で指示する。そして、ステップ33では次なる
針落ち点He1が針落ち点Sj+6 ,Sj+8 の中間位置とな
り、針落ち点He2が針落ち点Sj+2 ,Sj+4 の中間位置
となるように、針落ち点He1,He2をそれぞれマウス3
6で指示する。
【0078】そして、この場合には開始点He0と針落ち
点He1との間の進み寸法Le0がサテンステッチ45のピ
ッチPe に対してほぼ3倍の寸法(Le0≒3Pe )とな
り、針落ち点He1,He2間の戻り寸法be0はサテンステ
ッチ45のピッチPe に対してほぼ2倍の寸法(be0≒
2Pe )となっているから、次なるステップ34で進み
寸法Le0を寸法(Le0≒3Pe )と数値入力すると共
に、ステップ35で戻り寸法be0を寸法(be0≒2Pe
)として数値入力する。
【0079】この結果、外側の縁縫いデータDheによる
開始点He0を含む針落ち点He1,He2,He3,…Hei
が、進み寸法Le0と戻り寸法be0とを順次繰り返す新規
な縁縫いデータDheとして自動的に作成され、次なるス
テップ36で新規登録を指示することにより、ステップ
37で新規の登録番号をもって登録が実行される。そし
て、新規登録が実行されるとステップ38でリターン
し、図12に示すステップ3等では新規登録された縁縫
いデータDheを含む複数種類の縁縫いデータ(後述する
図20〜図25に示す各変形例の縁縫いデータを含む)
のいずれかを選択可能となる。また、内側の縁縫いデー
タDhiについても図16に示す縁縫いデータの登録処理
により、同様に新規登録を実行できる。
【0080】かくして、このように構成される本実施例
では、前記輪郭データDR に基づいて図8に示す如くア
ップリケ片30の輪郭に沿った内周側データDi を、輪
郭データDR よりも僅かに内側に位置する輪郭線に一致
したデータとして自動作成できると共に、図9に示す如
くアップリケ片30の輪郭に沿った外周側データDe
を、前記輪郭データDR よりも僅かに外側に位置する輪
郭線に一致したデータとして自動作成することができ
る。
【0081】そして、これらの内周側データDi 、外周
側データDe に基づいてサテンステッチデータDS を自
動作成できると共に、内周側データDi を有効に活用し
て内側の縁縫いデータDhiを簡単に作成でき、外周側デ
ータDe を有効に活用して外側の縁縫いデータDheを簡
単に作成できる。
【0082】次に、図18および図19を参照してミシ
ン制御装置27によるミシン制御処理および刺繍用デー
タ等の変更・修正処理について説明する。
【0083】まず、ステップ41ではフロッピーディス
ク装置25等から前記刺繍用データ(記憶エリア27A
内に予め格納したメモリ柄を含む)を読込み、ステップ
42に移って後述の図19に示す変更・修正処理を必要
に応じて行う。そして、ステップ43ではミシンのオペ
レータにアップリケ用布地をアップリケ枠16に装着す
ることを促し、ステップ44ではユニホーム29等の刺
繍布を各刺繍枠14に装着することを促す。
【0084】次に、ステップ45では前記刺繍用データ
の位置合せ用仮縫いデータDP に基づき、切断機12を
作動制御してアップリケ用布地からアップリケ片を切断
加工すると共に、枠移動用アクチュエータ15および刺
繍針10等を運針制御してユニホーム29等の刺繍布に
仮縫いを行い、図7に例示した位置合せ用仮縫いデータ
DP に対応する仮縫いを、アップリケ片30の輪郭に沿
った所定ピッチの歩き縫いとして実行させる。
【0085】この場合、切断機12のカット刃12Aは
位置合せ用仮縫いデータDP の開始点(1針目)でアッ
プリケ枠16側に進出(下降)し、該アップリケ枠16
が移動枠13と共にX,Y方向に枠移動されるときに、
これに応じて前記アップリケ用布地からアップリケ片3
0を切断加工し、その後前記仮縫いデータDP の終了点
(最終針目)ではアップリケ枠16側から上方に後退
(上昇)し、アップリケ片30の切断加工を終了する。
【0086】従って、このアップリケ片30の輪郭と前
記仮縫いによる縫い目とを完全に一致させることがで
き、次なるステップ46でオペレータ等が刺繍枠14に
装着したユニホーム29等の刺繍布に、アップリケ片3
0を貼り付けるときには、前記仮縫いにより刺繍布に形
成した縫い目に沿ってアップリケ片30を位置合せしつ
つ、該アップリケ片30を刺繍布に対して正確に貼り付
けることができる。
【0087】次に、ステップ47では前記刺繍用データ
の止め縫いデータDT に基づき枠移動用アクチュエータ
15および刺繍針10等を運針制御し、枠移動用アクチ
ュエータ15で刺繍枠14をX,Y方向に枠移動させつ
つ、刺繍針10を運針させることにより、アップリケ片
30の輪郭に沿ったEステッチによる止め縫いを図10
に示す止め縫いデータDT に基づいて実行する。そし
て、次なるステップ48では、前記刺繍用データのサテ
ンステッチデータDS に基づき枠移動用アクチュエータ
15および刺繍針10等を運針制御し、図11に示すサ
テンステッチデータDS に対応する縫い目(図13に示
すサテンステッチ45等)を形成することにより、ユニ
ホーム29等の刺繍布にアップリケ片30を縫い付け
る。
【0088】次に、図13に示すサテンステッチ45等
が完了した状態でステップ49に移って内側の縁縫いを
行うか否かを判定し、「YES」と判定したときにはス
テップ50に移って前記内側の縁縫いデータDhiに基づ
き枠移動用アクチュエータ15および刺繍針10等を運
針制御し、図13に例示した針落ち点Hik,Hik+1,H
ik+2,…からなる内側の縁縫い(内縁縫い)を実行す
る。また、ステップ49で「NO」と判定したときには
内側の縁縫い(内縁縫い)を行うことなく、次なるステ
ップ51に移る。
【0089】そして、ステップ51では外側の縁縫いを
行うか否かを判定し、「YES」と判定したときにはス
テップ52に移って前記外側の縁縫いデータDheに基づ
き枠移動用アクチュエータ15および刺繍針10等を運
針制御し、図13に例示した針落ち点Hek,Hek+1,H
ek+2,…からなる外側の縁縫い(外縁縫い)を実行して
アップリケ片30の刺繍を終了する。また、ステップ5
1で「NO」と判定したときには外側の縁縫い(外縁縫
い)を行うことなく、アップリケ片30の刺繍を終了す
る。
【0090】次に、図19に示すミシン制御装置27に
よる刺繍用データ等の変更・修正処理について説明する
に、まず、ステップ61ではソフトキー21を操作して
柄内容の表示選択を行い、図18に示すステップ41で
読込んだ刺繍用データの柄内容をステップ62で表示器
20の画面上に刺繍柄として表示させる。これにより表
示器20の画面上には柄名(アップリケ名)、位置合せ
用仮縫いデータDP の針数、止め縫いデータDT の針
数、サテンステッチデータDS の針数および縁縫いデー
タDhi,Dheの針数等が柄サイズと共に表示される。
【0091】そして、次なるステップ63ではこのとき
の表示内容に基づき、アップリケ片30等の輪郭を刺繍
用データと共に変更・修正するか否かをオペレータに判
定させ、ソフトキー21の操作により「YES」と判定
したときには、ステップ64に移って位置合せ用仮縫い
データDP (アップリケ片30等の切断用データを含
む)、止め縫いデータDT 、サテンステッチデータDS
および内側,外側の縁縫いデータDhi,Dheからなる刺
繍用データのうち、少なくともいずれか一つデータまた
は全てのデータを拡大したり、縮小したり、縦横比の倍
率を任意に変更したり、または前記アップリケ片30等
を刺繍用データと共に回転したり、反転させたりする変
更設定をソフトキー21等の操作により実行する。
【0092】次に、ステップ65ではソフトキー21等
の操作により変更された刺繍用データ(無変更のデータ
でもよい)を表示器20の画面上に再表示し、ステップ
66に移ってこのときの表示内容に基づきオペレータ
に、刺繍用データの微少修正を行うか否かを判定させ
る。そして、ソフトキー21の操作により「YES」と
したときには、ステップ67に移ってオペレータにマウ
ス26による微修正を行うように促し、例えばアップリ
ケ片30等の切断用データとして活用される位置合せ用
仮縫いデータDP を刺繍用データの他のデータ(止め縫
いデータDT 、サテンステッチデータDS および縁縫い
データDhi,Dhe)に対して微妙に修正させる。
【0093】また、このときにサテンステッチデータD
S によるサテンステッチ45(図13参照)等を表示器
20の画面上に表示しつつ、内側,外側の縁縫いデータ
Dhi,Dhe等をマウス26の操作で微妙に修正するよう
にしてもよい。さらに、止め縫いデータDT 、サテンス
テッチデータDS 等を微妙に修正するようにしてもよ
い。そして、その後は再び前記ステップ65に戻り、こ
れ以降の処理を必要に応じて繰り返す。
【0094】また、前記ステップ63,ステップ66で
「NO」と判定したときには、ステップ68に移ってソ
フトキー21等により必要に応じて縁縫いを選択し、次
なるステップ69で変更・修正された刺繍用データ(無
変更・無修正のデータでもよい)を表示器20の画面上
に再表示し、ステップ70でリターンする。
【0095】かくして、本実施例によれば、ミシン本体
1に設けた複数のヘッド部のうち少なくとも一のヘッド
部を、アップリケ用布地からアップリケ片30等を切断
加工する切断機12として構成し、残余のヘッド部をミ
シンヘッド7,7,…として構成すると共に、該各ミシ
ンヘッド7と切断機12とに対応して移動枠13には各
刺繍枠14とアップリケ枠16とを着脱可能に取付け、
該アップリケ枠16には前記アップリケ用布地を展張状
態で装着し、各刺繍枠14にはそれぞれユニホーム29
等の刺繍布を装着する構成としたから、下記のような作
用効果を得ることができる。
【0096】即ち、ミシン制御装置27により刺繍用デ
ータに基づいて各ミシンヘッド7、切断機12および枠
移動用アクチュエータ15等を駆動制御し、枠移動用ア
クチュエータ15で移動枠13と共に各刺繍枠14とア
ップリケ枠16とを各ミシンヘッド7、切断機12に対
して相対移動させるときに、切断機12のカット刃12
Aをアップリケ用布地側に進出(下降)させて該アップ
リケ用布地からアップリケ片30等を切断加工できると
共に、これと同時に各ミシンヘッド7の刺繍針10をそ
れぞれの刺繍布に対して運針させることができ、切断加
工されたアップリケ片30等の輪郭と刺繍糸による縫い
目の位置(輪郭)とを高い精度をもって一致させること
ができる。
【0097】そして、例えば刺繍用データの位置合せ用
仮縫いデータDP に基づいて枠移動用アクチュエータ1
5を駆動制御するときには、アップリケ枠16と各刺繍
枠14とを切断機12と各ミシンヘッド7とに対して相
対移動させつつ、切断機12によりアップリケ用布地か
らアップリケ片30を切断加工できると共に、これと同
時に各刺繍枠14の刺繍布(例えばユニホーム29の胴
部29A)にアップリケ片30の位置合せ用仮縫いを施
すことができ、切断加工されたアップリケ片30の輪郭
と刺繍糸による位置合せ用仮縫いの縫い目とを高精度に
一致させることができる。
【0098】この結果、ユニホーム29等の刺繍布上に
アップリケ片30等を位置合せするときに、位置合せ用
仮縫いの縫い目に沿ってアップリケ片30等を正確に位
置合せすることができ、接着剤(粘着剤)等を用いてア
ップリケ片30等を刺繍布上にぴったりと正確な位置に
貼り付けることができる。そして、その後の止め縫いデ
ータDT およびサテンステッチデータDS 等に基づいて
枠移動用アクチュエータ15や各刺繍針10を運針制御
するときには、アップリケ片30等を刺繍布に正確に止
め縫いすることができると共に、このアップリケ片30
等を刺繍布上にサテンステッチ45(図13参照)等で
正確に縫い付けることができ、アップリケ刺繍の品質を
確実に向上できる。
【0099】また、前記位置合せ用仮縫いデータDP 、
止め縫いデータDT 、サテンステッチデータDS および
縁縫いデータDhi,Dheから一連の刺繍用データを構成
し、内側の縁縫いデータDhiと外側の縁縫いデータDhe
のうち、少なくともいずれか一方の縁縫いデータに基づ
いて枠移動用アクチュエータ15や各刺繍針10を駆動
制御することにより、アップリケ片30等の輪郭に沿っ
た内,外側の縁縫いを選択的に実行でき、アップリケ片
30等をサテンステッチ45等で刺繍布に縫い付けた後
に縁縫いを行うことによって、サテンステッチ45等の
周縁部等をさらに高品質に仕上げることができる。
【0100】さらに、例えばミシンのオペレータ等はサ
テンステッチ45等の縫い上がり状態をみて、その上で
アップリケ片30等の縁縫いを行うか否かを選択でき、
内側の縁縫いと外側の縁縫いとを選択的に行うことによ
って、サテンステッチ45等の周縁部等をより高品質に
仕上げることが可能となる。そして、例えばスポーツウ
ェア等の目の粗い生地(刺繍布)にアップリケ片30等
をサテンステッチ45で縫い付け、サテンステッチ45
の周縁部等が不揃いになったとしても、内側の縁縫いデ
ータDhiと外側の縁縫いデータDheによりアップリケ片
30等の輪郭に沿って効果的な縁縫いを行うことがで
き、アップリケ片30等を含む刺繍柄の品質を大幅に向
上でき、高品質な刺繍を実現することができる。
【0101】一方、ミシン制御装置27(操作部19)
に付設したソフトキー21やマウス26等を操作して刺
繍用データの変更・修正処理等を図19に示す如く行う
ことにより、例えばミシンのオペレータ等がアップリケ
片30等を刺繍用データと共に拡大したり、縮小した
り、縦横比の倍率を任意に変更したり、またはアップリ
ケ片30等を刺繍用データと共に回転したり、反転させ
たりすることを適宜に選択でき、従来技術のようにデー
タ作成業者等にデータ変更等を特別に依頼する必要がな
くなり、ミシン側のオペレータ(業者)が刺繍現場でア
ップリケ片30等の形状を適宜に変更することができ
る。
【0102】また、ミシン側のオペレータ(業者)等が
アップリケ片30等を刺繍布に縫い付け、縫い上がりを
みた上で多少の輪郭修正等を行いたい場合(アップリケ
片30等の輪郭を微妙に修正したい場合や刺繍用データ
を微妙に修正したい場合)等にも迅速に対応でき、例え
ばアップリケ片30等の切断用データとして活用する位
置合せ用仮縫いデータDT を、前記刺繍用データの他の
データに対して微修正することができる。そして、アッ
プリケ片30等をサテンステッチ45等で刺繍布に縫い
付けたときの縫い縮み具合等から、ミシンのオペレータ
が適宜に判断してアップリケ片の輪郭を微妙に修正した
り、サテンステッチの周縁部を縁縫いする内縁縫いまた
は外縁縫い等の縁縫いデータを微妙に修正したりするこ
とができる。
【0103】さらに、外側(内側)の縁縫いデータDhe
(Dhi)による各針落ち点Hen(Hin)を、サテンステ
ッチデータDS による(n)番目の針落ち点Sn と(n
+2)番目の針落ち点Sn+2 との中間位置に1つずつ配
設するようにしているから、図13に示すサテンステッ
チ45による各針落ち点Sn と縁縫いによる各針落ち点
Hen(Hin)とを少なくとも最小限(微少)の間隔をも
って離すことができ、両者が刺繍布上の同一位置に運針
されるのを確実に防止できると共に、サテンステッチ4
5による刺繍糸と縁縫いによる刺繍糸とが絡み合うこと
により、糸切れ等が発生するのを有効に防止でき、さら
に刺繍ムラの発生をなくしサテンステッチ45の周縁部
等を高品質に仕上げることができる。
【0104】この場合、内側の縁縫いデータDhiと外側
の縁縫いデータDheの少なくともいずれか一方のデータ
Dhi(Dhe)により、アップリケ片30等の輪郭に沿っ
た縁縫いを行うようにしているから、例えばサテンステ
ッチ45のピッチPe ,Pi等を大きめに設定でき、サ
テンステッチ45全体の針落ち点の数を少なくすること
も可能である。また、縁縫いによる刺繍糸とサテンステ
ッチ45による刺繍糸とを互いに異なる色の刺繍糸で行
うことにより、サテンステッチ45の周縁部等をより効
果的に強調でき、刺繍柄としての品質を確実に高めるこ
とができる。
【0105】さらにまた、図14に例示したように位置
合せ用仮縫いデータDP 、止め縫いデータDT 、サテン
ステッチデータDS 、内側の縁縫いデータDhiおよび外
側の縁縫いデータDheを、各データの始まり毎に識別フ
ァンクションを付して一連の刺繍用データとして作成し
たから、従来技術のようにストップファンクションを複
雑に組み合わせる必要がなくなり、刺繍用データ全体の
データ構成を確実に簡素化できる等、種々の効果を奏す
る。
【0106】次に、図20は刺繍データ作成装置31の
本体を構成する制御ユニット32の記憶エリア32A内
等に格納(登録)される縁縫いデータの第1の変形例を
示しており、本変形例の特徴は、外側の縁縫いデータD
heと内側の縁縫いデータDhiとを糸の歩きによる歩きス
テッチデータ(歩き縫いデータ)によって構成したこと
にある。
【0107】ここで、外側の縁縫いデータDheは、サテ
ンステッチ45の針落ち点Sj ,Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+
3 ,…のうち、針落ち点Sj ,Sj+2 の中間に針落ち点
Helが位置し、次なる針落ち点Hel+1が針落ち点Sj+4
,Sj+6 の中間に位置するように配列されている。そ
して、外側の縁縫いデータDheの針落ち点Hel,Hel+
1,Hel+2,…は、サテンステッチ45のピッチPe に
対してほぼ2倍となる進み寸法Le1(Le1≒2Pe )を
もった歩きステッチにより構成されている。
【0108】また、内側の縁縫いデータDhiは、サテン
ステッチ45の針落ち点Sj ,Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+3
,…のうち、針落ち点Sj+1 ,Sj+3 の中間に針落ち
点Hilが位置し、次なる針落ち点Hil+1が針落ち点Sj+
5 ,Sj+7 の中間に位置するように配列されている。そ
して、内側の縁縫いデータDhiの針落ち点Hil,Hil+
1,Hil+2,…は、サテンステッチ45のピッチPi に
対してほぼ2倍の進み寸法Li1(Li1≒2Pi )をもっ
た歩きステッチにより構成されている。
【0109】次に、図21は第2の変形例を示し、本変
形例の特徴は、外側の縁縫いデータDheと内側の縁縫い
データDhiとをEステッチデータによって構成したこと
にある。
【0110】ここで、外側の縁縫いデータDheは、サテ
ンステッチ45の針落ち点Sj ,Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+
3 ,…のうち、針落ち点Sj ,Sj+2 の中間に針落ち点
Hem,Hem+2が位置し、針落ち点Hem+1がアップリケ片
30側に幅demをもって運針され、針落ち点Sj+2 ,S
j+4 の中間には針落ち点Hem+3,Hem+5が位置するよう
に配列されている。そして、外側の縁縫いデータDheの
針落ち点Hem,Hem+1,Hem+2,…は、進み寸法Le2が
サテンステッチ45のピッチPe (Le2≒Pe)にほぼ
対応し、サテン幅dに対して所定比率の幅demをもった
Eステッチにより構成されている。
【0111】また、内側の縁縫いデータDhiは、サテン
ステッチ45の針落ち点Sj ,Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+3
,…のうち、針落ち点Sj+1 ,Sj+3 の中間に針落ち
点Him,Him+2が位置し、針落ち点Him+1がアップリケ
片30の外側に幅dimをもって運針され、針落ち点Sj+
3 ,Sj+5 の中間には針落ち点Him+3,Him+5が位置す
るように配列されている。そして、内側の縁縫いデータ
Dhiの針落ち点Him,Him+1,Him+2,…は、進み寸法
Li2がサテンステッチ45のピッチPe (Li2≒Pi )
にほぼ対応し、サテン幅dに対して所定比率の幅dimを
もったEステッチにより構成されている。
【0112】次に、図22は第3の変形例を示し、本変
形例の特徴は、外側の縁縫いデータDheをジグザグステ
ッチデータによって構成したことにある。
【0113】ここで、外側の縁縫いデータDheは、サテ
ンステッチ45の針落ち点Sj ,Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+
3 ,…のうち、針落ち点Sj ,Sj+2 の中間に針落ち点
Hepが位置し、次なる針落ち点Hep+1がアップリケ片3
0側に幅depをもって運針され、針落ち点Hep+2が針落
ち点Sj+2 ,Sj+4 の中間に位置するように配列されて
いる。そして、縁縫いデータDheの針落ち点Hep,Hep
+1,Hep+2,…は、進み寸法Le3がサテンステッチ45
のピッチPe (Le3≒Pe )にほぼ対応し、サテン幅d
に対して所定比率の幅depをもったジグザグステッチに
よって構成されている。
【0114】次に、図23は第4の変形例を示し、本変
形例の特徴は、内側の縁縫いデータDhiをジグザグステ
ッチデータによって構成したことにある。
【0115】ここで、内側の縁縫いデータDhiは、サテ
ンステッチ45の針落ち点Sj ,Sj+1 ,Sj+2 ,Sj+
3 ,…のうち、針落ち点Sj+1 ,Sj+3 の中間に針落ち
点Hipが位置し、次なる針落ち点Hip+1が外側に幅dip
をもって運針され、針落ち点Hip+2が針落ち点Sj+3 ,
Sj+5 の中間に位置するように配列されている。そし
て、縁縫いデータDhiの針落ち点Hip,Hip+1,Hip+
2,…は、進み寸法Li3がサテンステッチ45のピッチ
Pi (Li3≒Pi )にほぼ対応し、サテン幅dに対して
所定比率の幅dipをもったジグザグステッチによって構
成されている。
【0116】次に、図24,図25は外側,内側の縁縫
いデータDhe,Dhiを、糸の歩きを2回繰り返すように
した歩きステッチデータ(歩き縫いデータ)により構成
した第5,第6の変形例を示している。
【0117】ここで、図24に示す外側の縁縫いデータ
Dheは、図20に示した前記第1の変形例と同様の針落
ち点Hel,Hel+1,Hel+2,…と、針落ち点Her,Her
+1,…とからなり、これらはサテンステッチ45のピッ
チPe に対してほぼ2倍となる進み寸法Le1(Le1≒2
Pe )をもった歩きステッチにより構成されている。ま
た、図25に示す内側の縁縫いデータDhiは、前記第1
の変形例と同様の針落ち点Hil,Hil+1,Hil+2,…
と、針落ち点Hir,Hir+1,…とからなり、これらはサ
テンステッチ45のピッチPi に対してほぼ2倍の進み
寸法Li1(Li1≒2Pi )をもった歩きステッチにより
構成されている。
【0118】なお、前記実施例では、図19に示すプロ
グラムのうち、ステップ64が本発明の構成要件である
データ変更手段の具体例を示し、ステップ67が微少修
正手段の具体例を示している。
【0119】また、前記実施例では、刺繍用データの位
置合せ用仮縫いデータDp に基づいて枠移動用アクチュ
エータ15を駆動制御するときに、切断機12でアップ
リケ片30等を切断加工するものとして述べたが、本発
明はこれに限らず、例えば止め縫いデータDT 等に基づ
いて枠移動用アクチュエータ15や各刺繍針10を運針
制御するときにも、止め縫いデータDT の開始点(1針
目)で切断機12のカット刃12Aをアップリケ用布地
側に進出(下降)させ、カット刃12Aを適宜に進,退
させつつ、止め縫いデータDT の終了点(最終針目)で
切断機12のカット刃12Aをアップリケ用布地側から
後退(上昇)させるようにして、アップリケ用布地から
アップリケ片30等を切断加工するようにしてもよい。
【0120】さらに、前記実施例では、多頭式刺繍機
(多頭式ミシン)のヘッドホルダ3に各ミシンヘッド7
と共に単一の切断機12を列設した場合を例に挙げて説
明したが、これに替えて、例えば2個以上の切断手段
(切断機12等)をヘッドホルダ3に列設するようにし
てもよく、さらには多頭式刺繍機の全てのヘッド部に切
断機12等の切断手段を設けるようにしてもよい。
【0121】一方、前記実施例では、外側の縁縫いデー
タDheと内側の縁縫いデータDhiとを共に繰り返し縫い
(繰り返しステッチ)データとして作成するものとして
述べたが、これに替えて、例えば前記第1〜第6の変形
例による縁縫いデータを適宜に組み合わせるようにし、
外側の縁縫いデータDheをEステッチとし、内側の縁縫
いデータDhiを繰り返しステッチまたは歩きステッチと
してもよい。
【0122】また、前記実施例では、アップリケ片30
をユニホーム29等の刺繍布に縫い付ける場合を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば本出願
人等が先に、特願平5−113667号、特願平6−7
0031号等で提案したように、前あきタイプの上着
(ユニフォーム)等に用いるアップリケ片(例えば2分
割され重合縁を有するアップリケ片)の刺繍に適用して
もよい。
【0123】さらに、前記実施例では、刺繍用データを
所謂「Uコード」として知られているフォーマット方式
等を用いてフロッピーディスクやテープ等に書込んだも
のを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えば「Fコード」、「ELコード」として知
られる他のフォーマット方式を用いたフロッピーディス
クやテープ、または6単位のテープ、広幅のジャガード
カード等に書込んだ刺繍用データに適用してもよいもの
である。
【0124】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載した
発明では、刺繍機本体に設けた複数のヘッド部のうち、
少なくとも一のヘッド部にアップリケ用素材からアップ
リケ片を切断加工する切断手段を設け、該切断手段に対
応して移動枠には、前記アップリケ用素材を展張状態で
保持するアップリケ枠を取付けるようにしたから、枠移
動用アクチュエータにより移動枠を枠移動させ、アップ
リケ枠と刺繍枠とを前記各ヘッド部に対して相対移動さ
せるときに、アップリケ片用の切断手段を作動させると
共に、刺繍針を刺繍布に対して運針させることができ、
切断加工されたアップリケ片の輪郭と刺繍糸による縫い
目の位置とを高い精度をもって一致させることができ
る。従って、アップリケ片用の切断加工と刺繍作業とを
同一の工程で行うことができ、刺繍糸による縫い目とア
ップリケ片との位置ずれをなくして刺繍を高品質に仕上
げることができると共に、システム全体のコストを確実
に削減でき、刺繍作業の効率を大幅に向上させることが
できる。
【0125】この場合、請求項2に記載した発明のよう
に、刺繍用データを前記アップリケ片用の位置合せ用仮
縫いデータ、止め縫いデータおよびサテンステッチデー
タとを含む構成とし、刺繍機本体に設けた制御装置によ
り、この刺繍用データに基づいて駆動源、切断手段およ
び枠移動用アクチュエータを駆動制御しつつ、アップリ
ケ用素材からアップリケ片を切断加工すると共に、アッ
プリケ片を刺繍布上に位置合せするための位置合せ用仮
縫いを施すことができるから、アップリケ片の輪郭を微
妙に修正したい場合や刺繍用データを微妙に修正したい
場合等にも迅速に対応でき、例えばミシン側のオペレー
タ(業者)が刺繍現場でアップリケ片の形状を適宜に変
更することができる。
【0126】また、請求項3に記載の発明のように、前
記制御装置で刺繍用データの位置合せ用仮縫いデータに
基づいて前記枠移動用アクチュエータを駆動制御するこ
とにより、前記アップリケ枠と刺繍枠とを前記各ヘッド
部に対して相対移動させるときに、前記切断手段を駆動
制御して前記アップリケ用素材からアップリケ片を切断
加工できると共に、これと同時に前記刺繍針を運針制御
して前記刺繍布にアップリケ片の位置合せ用仮縫いを施
すことができ、切断加工されたアップリケ片の輪郭と刺
繍糸による仮縫いの縫い目とを高精度に一致させること
ができる。
【0127】さらに、請求項4に記載の発明のように、
前記アップリケ片用の内縁縫いデータと外縁縫いデータ
のうち、少なくともいずれか一方のデータからなる前記
アップリケ片用の縁縫いデータを前記刺繍用データに含
ませる構成とすれば、前記制御装置により該縁縫いデー
タに基づいて前記駆動源および枠移動用アクチュエータ
を駆動制御し、アップリケ片をサテンステッチで刺繍布
に縫い付けた後に、例えばミシンのオペレータ等がアッ
プリケ片の縁縫いを行うか否かを選択でき、内縁縫いま
たは外縁縫いを選択的に行うことによって、サテンステ
ッチの周縁部等をさらに高品質に仕上げることができ
る。
【0128】一方、請求項5に記載の発明のように、前
記制御装置にデータ変更手段を設けることにより、例え
ばミシンのオペレータ等が適宜に選択して、前記アップ
リケ片を刺繍用データと共に拡大したり、縮小したり、
縦横比の倍率を任意に変更したり、または前記アップリ
ケ片を刺繍用データと共に回転したり、反転させたりす
ることができ、従来技術のようにデータ作成業者等に特
別にデータ変更を依頼する必要がなくなり、ミシン側の
オペレータ(業者)が刺繍現場でアップリケ片の形状を
適宜に変更することができる。
【0129】また、請求項6に記載の発明のように、前
記制御装置に微少修正手段を備える構成とすることによ
り、アップリケ片等の切断用データとして活用する位置
合せ用仮縫いデータを、前記刺繍用データの他のデータ
に対して微修正することができ、アップリケ片をサテン
ステッチで刺繍布に縫い付けたときの縫い縮み具合等か
ら、例えばミシンのオペレータが適宜に判断してアップ
リケ片の輪郭を微妙に修正したり、サテンステッチの周
縁部を縁縫いする内縁縫いまたは外縁縫い等の縁縫いデ
ータを微妙に修正したりできる等、種々の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による多頭式自動刺繍機を示す
全体図である。
【図2】図1中の操作部を拡大して示す斜視図である。
【図3】ミシン制御装置等を示す制御ブロック図であ
る。
【図4】アップリケ片を縫い付けたユニホームを示す正
面図である。
【図5】アップリケ用刺繍データ作成装置を示す制御ブ
ロック図である。
【図6】図5中のデジタイザでアップリケ片の輪郭デー
タを作成している状態を示す正面図である。
【図7】アップリケ片の位置合せ用仮縫いデータを示す
説明図である。
【図8】アップリケ片の内周側データを示す説明図であ
る。
【図9】アップリケ片の外周側データを示す説明図であ
る。
【図10】アップリケ片の止め縫いデータを示す説明図
である。
【図11】アップリケ片を縫い付けるサテンステッチデ
ータを示す説明図である。
【図12】アップリケ片用刺繍データの自動作成制御処
理を示す流れ図である。
【図13】アップリケ片を縫い付けるサテンステッチよ
る各針落ち点と縁縫いによる各針落ち点とを示す説明図
である。
【図14】一連の刺繍用データを示すデータ構成図であ
る。
【図15】縁縫いデータ作成処理を示す流れ図である。
【図16】縁縫いデータ登録処理を示す流れ図である。
【図17】新規登録された縁縫いデータによる各針落ち
点等を示す説明図である。
【図18】ミシン制御処理を示す流れ図である。
【図19】変更・修正処理を示す流れ図である。
【図20】第1の変形例による縁縫いデータの各針落ち
点等を示す説明図である。
【図21】第2の変形例による縁縫いデータの各針落ち
点等を示す説明図である。
【図22】第3の変形例による縁縫いデータの各針落ち
点等を示す説明図である。
【図23】第4の変形例による縁縫いデータの各針落ち
点等を示す説明図である。
【図24】第5の変形例による縁縫いデータの各針落ち
点等を示す説明図である。
【図25】第6の変形例による縁縫いデータの各針落ち
点等を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ミシン本体(刺繍機本体) 2 支持台(基台) 3 ヘッドホルダ 5 主軸モータ(駆動源) 7 ミシンヘッド(ヘッド部) 10 刺繍針 12 切断機(切断手段) 13 移動枠 14 刺繍枠 15 枠移動用アクチュエータ 16 アップリケ枠 19 操作部 20 表示器 25 フロッピーディスク装置 27 ミシン制御装置(制御装置) 29 ユニホーム(刺繍布) 30 アップリケ片 31 アップリケ用刺繍データ作成装置 32 制御ユニット 41 デジタイザ(入力手段) Dhe 縁縫いデータ(外縁縫いデータ) Dhi 縁縫いデータ(内縁縫いデータ) DP 位置合せ用仮縫いデータ DS サテンステッチデータ DT 止め縫いデータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源を備えた刺繍機本体と、該刺繍機
    本体に設けられた複数のヘッド部と、該各ヘッド部のう
    ち少なくとも一のヘッド部に設けられ、アップリケ用素
    材からアップリケ片を切断加工する切断手段と、前記各
    ヘッド部のうち残余のヘッド部に設けられ、前記駆動源
    により刺繍布に向けて運針される刺繍針と、前記各ヘッ
    ド部の下側に位置して前記刺繍機本体の基台上に移動可
    能に設けられた移動枠と、該移動枠に取付けられ、前記
    刺繍針が運針される前記刺繍布を展張状態で保持する刺
    繍枠と、前記切断手段に対応して前記移動枠に取付けら
    れ、前記アップリケ用素材を展張状態で保持するアップ
    リケ枠と、該アップリケ枠と刺繍枠とを前記各ヘッド部
    に対して相対移動すべく、前記刺繍機本体の基台上で前
    記移動枠を枠移動させる枠移動用アクチュエータとから
    構成してなるアップリケ用自動刺繍機。
  2. 【請求項2】 前記刺繍機本体は、前記駆動源、切断手
    段および枠移動用アクチュエータを刺繍用データに基づ
    いて駆動制御する制御装置を備え、前記刺繍用データ
    は、前記アップリケ片を刺繍布上に位置合せするための
    位置合せ用仮縫いデータと、前記アップリケ片を刺繍布
    上に止め縫いするための止め縫いデータと、前記アップ
    リケ片を刺繍布上に縫い付けるためのサテンステッチデ
    ータとを含む構成としてなる請求項1に記載のアップリ
    ケ用自動刺繍機。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記刺繍用データの位
    置合せ用仮縫いデータに基づいて前記枠移動用アクチュ
    エータを駆動制御し、前記アップリケ枠と刺繍枠とを前
    記各ヘッド部に対して相対移動させるときに、前記切断
    手段を駆動制御して前記アップリケ用素材からアップリ
    ケ片を切断加工させると共に、前記刺繍針を運針制御し
    て前記刺繍布に前記アップリケ片の位置合せ用仮縫いを
    実行させる構成としてなる請求項2に記載のアップリケ
    用自動刺繍機。
  4. 【請求項4】 前記刺繍用データは、前記アップリケ片
    用の内縁縫いデータと外縁縫いデータのうち、少なくと
    もいずれか一方のデータからなる前記アップリケ片用の
    縁縫いデータを含み、前記制御装置は、該縁縫いデータ
    に基づいて前記駆動源および枠移動用アクチュエータを
    駆動制御し、前記刺繍布にアップリケ片の内縁縫いまた
    は外縁縫いを選択的に実現させる構成としてなる請求項
    2または3に記載のアップリケ用自動刺繍機。
  5. 【請求項5】 前記制御装置は、前記アップリケ片を刺
    繍用データと共に拡大、縮小、縦横比倍率変更、回転ま
    たは反転させるデータ変更手段を備える構成としてなる
    請求項2,3または4に記載のアップリケ用自動刺繍
    機。
  6. 【請求項6】 前記制御装置は、前記刺繍用データの位
    置合せ用仮縫いデータを前記アップリケ片の切断用デー
    タとして活用し、該位置合せ用仮縫いデータを前記刺繍
    用データの他のデータに対して微修正する微少修正手段
    を備える構成としてなる請求項2,3,4または5に記
    載のアップリケ用自動刺繍機。
JP31421394A 1994-11-24 1994-11-24 アップリケ用自動刺繍機 Pending JPH08141239A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005177777A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Barudan Co Ltd パラメータ設定方法及びパラメータ設定装置
CH699453A1 (de) * 2008-09-04 2010-03-15 Bernina Int Ag Verfahren und Vorrichtung zum Schneiden von textilen und nicht-textilen Flächengebilden.

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JP2005177777A (ja) * 2003-12-17 2005-07-07 Barudan Co Ltd パラメータ設定方法及びパラメータ設定装置
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