JPH08141079A - 内筒の取り出し口の分離した血管内留置針 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目 的】血液の逆流を防ぎつつかつ血管内に空気が入
らない様しつつ、血管の確保をする。 【構 成】内筒ルートを別にし、血液の漏出を防ぐ活栓
をそのルート内につける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［産業上の利用分野］本発明は、医療分野
で血管を確保する際に用いる

【０００２】［従来の技術］従来のサーフローなど血管
留置針は、内筒を抜いた後に外筒に点滴等をつなぐ構造
になっており、内筒を抜く際、血管内より血液が逆流す
ることがあり、針を刺した者が血液で汚染される機会も
多かった。また、外部輸液ラインをつなぐとき、留置針
の、血液の逆流が十分でないと、外部輸液ラインとの間
に、空気がたまり、輸液を流すと、空気が、血管内に入
ってしまっていた。これは、空気塞銓をもたらす可能性
があった。

【０００３】［本発明が解決しようとする課題］血液が
逆流しにくくし、空気を血管内に入りにくくすることで
ある。

【０００４】［課題を解決するための手段］内筒を抜く
ルートと、点滴等をつなぐ外筒のルートを別にし、更に
内筒を抜くルートに血液等が逆流しにくい構造を設け
る。および、留置針を血管に入れる前に、空気を抜ける
ようにすることである。

【０００５】［作用］この血管内留置針を用いることに
より、血液の逆流を防止し、血管内に空気が入ることを
防ぐ。

【０００６】［実施例］図１のように、血管内留置針
は、内筒１の入るルート２および、外筒３の入るルート
４から成っている。ルート２および、ルート４は合流し
ている。更なる構造として、ルート２は、内筒１を抜き
去ったとき、ルート２が閉じるための活栓５を持ってい
る。従来の留置針で、血液が血管内より留置針外に、逆
流するのは、内筒を抜き去るときおよび、外部輸液ライ
ンを接続するときであるが本構造では、活栓５が付いて
いるために、逆流が押えられる。また、図２のように弾
性体６があるとき、コック７を反閉鎖状態にすること
で、図３のように弾性体６と内筒１の間でたわみがで
き、逆流経路を狭くするもしくは無くすことで、逆流量
を更に減らしつつ、内筒１を抜き去ることが可能であ
る。また、従来の留置針では、血液の逆流が不十分だ
と、外部輸液ラインを接続したとき、空気が留置針内に
残り、輸液を流すと、その空気は、血管内に、入ってし
まっていたが、本留置針は、血管刺入前に、外部輸液ラ
インを接続し、輸液を流すことで、留置針内の、空気を
抜くことができるため、空気が血管内に入らずに、輸液
を流すことが可能である。

【０００７】［発明の効果］本発明を用いることによ
り、血液逆流の機会を減らしつつかつ、血管内に空気が
入らなくしつつ、血管の確保ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の模式図

【図２】本発明の活栓内の模式図

【図３】本発明の活栓部の模式図

【符合の説明】

１は内筒、２はルート、３は外筒、４はルート、 ５は活栓、６は弾性体、７はコック、

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】内筒および外筒からなる血管内留置針であ
   るが、内筒の取り出しルートが外筒と別に付いており、
   内筒の取り出しルートには、活栓があり、血液等が逆流
   しないよう内筒を抜くとき閉じることのできる構造があ
   るもの。
2. 【請求項２】請求項１と同様な構造であるが、活栓中
   に、弾性構造を持ち、コックを半閉鎖することにより、
   弾性構造がたわみ、内筒を圧迫することにより、針部か
   らの逆流路を狭くするもしくは閉じることができるも
   の。弾性構造の大きさ分布は問わない。