JPH0814098A - シリンダブロック構造 - Google Patents

シリンダブロック構造

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JPH0814098A
JPH0814098A JP14673394A JP14673394A JPH0814098A JP H0814098 A JPH0814098 A JP H0814098A JP 14673394 A JP14673394 A JP 14673394A JP 14673394 A JP14673394 A JP 14673394A JP H0814098 A JPH0814098 A JP H0814098A
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
    • F02F1/10Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling
    • F02F2001/104Cylinders; Cylinder heads  having cooling means for liquid cooling using an open deck, i.e. the water jacket is open at the block top face

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライライナ式でオープンデッキ式のシリン
ダブロックにおいて、ライナ径方向の剛性を確実に増大
してピストンスラップ騒音、オイル消費量等を低減す
る。 【構成】 シリンダブロック20の各気筒毎に、円筒状
のライナ24が鋳ぐるんで一体的に装着されると共に、
ライナ24周囲の気筒配列方向略全域のライナ24側に
湾曲した2つのウォータジャケット26,27がデッキ
面21cに開口して形成されるシリンダブロック20で
あって、2つのウォータジャケット26,27の内部で
ライナ径方向の対向した位置にそれぞれリブ30,31
を、シリンダ内壁21aと外壁21bとに一体結合して
ボア軸線Z方向に設け、それらリブ30,31の端部側
に冷却水Wの通過可能な隙間32を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用エンジンのシリ
ンダブロック構造に関し、詳しくは、ドライライナ式で
オープンデッキ式のシリンダブロックのピストンスラッ
プ騒音等の低減対策に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エンジンにおいては、エンジン
運転時にシリンダ内をピストンが往復移動する際にコン
ロッドの傾きによるサイドスラストで、ピストンスカー
ト部がシリンダ璧に押付けられる。このため圧縮上死点
直後にピストンの運動方向が変化すると、シリンダとピ
ストンとのクリアランスによりスカート部が圧縮上死点
前とは反対側のシリンダ壁に衝突し、その振動がシリン
ダブロック外側に伝わってピストンスラップ騒音を発生
することが知られている。
【0003】そこでピストンスラップ騒音低減対策とし
て、ピストンのスカート部にスチールストラットを付加
して、低温時のクリアランスの増大を防いだり、ピスト
ンピンをスラスト側にオフセットして、ピストンピン回
りのモーメントにより衝撃を緩和する等の方法が提案さ
れている。しかしこれら対策によると、コスト高を招
き、耐久性、フリクション等の点で不利になる。
【0004】ここでシリンダブロックの構造として、例
えばアルミ合金製のシリンダの各気筒毎に、例えば鋳鉄
製の円筒状のライナをドライライナ式に装着したものが
ある。この構造では、エンジン運転時にピストンのスカ
ート部がライナに衝突して、その振動がシリンダ内壁を
介しシリンダ外壁に伝達してピストンスラップ騒音を発
生する。そこで振動発生源であるライナの振動をその剛
性の増大で抑制することで、その騒音を低減できること
が期待される。
【0005】またドライライナ式のシリンダブロック
で、更にウォータジャケットがデッキ面に開口したオー
プンデッキ式のものがある。このオープンデッキ式で
は、シリンダブロックのウォータジャケットがデッキ面
に開口するため、ヘッド締結時の押圧で、シリンダ内壁
と共にライナがウォータジャケット側に拡径して楕円形
に変形してオイル消費量やブローバイガス量の増大を招
くおそれがある。そこでライナの径方向の剛性を増大し
て真円度を改善することで、これらの問題も解消できる
ことが期待される。
【0006】従来、上記シリンダブロックに関しては、
例えば特開昭58−74851号公報の先行技術ある。
この先行技術において、シリンダとライナをアルミニウ
ム合金で製造する場合に、ウォータジャケットの深さを
シリンダブロック上端よりライナ長さの0.2〜0.5
倍とし、且つクランクケース内側壁からライナへライナ
リブを設ける。そしてライナの直接の熱変形をウォータ
ジャケットとライナリブの2箇所で受けてボアの熱膨
張、ライナの伸びを小さくし、ライナの冷却はウォータ
ジャケットの水とライナリブの放熱により行うことが示
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、シリンダとライナが同一のアルミ
ニウム合金のブロック一体形で、ライナの下部を露出し
てそこにライナリブを外付けした構造であるから、本発
明のようにライナを別の材料を使用してドライライナ式
に構成したものとは、シリンダブロック構造が異なって
適応できない。またこのライナ剛性増大対策によると、
ライナの周囲のウォータジャケットは上部のみに制限さ
れるため、冷却水による冷却性能が低下する等の問題が
ある。
【0008】本発明は、このような点に鑑み、ドライラ
イナ式でオープンデッキ式のシリンダブロックにおい
て、ライナ径方向の剛性を確実に増大してピストンスラ
ップ騒音、オイル消費量等を低減することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係るシリンダブロック構造は、
シリンダブロックの各気筒毎に、円筒状のライナが鋳ぐ
るんで一体的に装着されると共に、ライナ周囲の気筒配
列方向略全域のライナ側に湾曲した2つのウォータジャ
ケットがデッキ面に開口して形成されるシリンダブロッ
ク構造において、2つのウォータジャケットの内部でラ
イナ径方向の対向した位置にそれぞれリブを、シリンダ
内壁と外壁とに一体結合してボア軸線方向に設け、それ
らリブの端部側に冷却水の通過可能な隙間を設けること
を特徴とする。
【0010】請求項2に係るシリンダブロック構造は、
リブが、所定の幅を有しデッキ面から所定の深さまでU
字形に形成されるU字形リブと、狭い幅でデッキ面から
所定の深さまで棒状に形成される棒状リブであり、U字
形リブをスラスト側のウォータジャケットの内部の各気
筒を結ぶシリンダ中心線と直交するライナ中心線上でボ
ア軸線方向に、棒状リブを反スラスト側のウォータジャ
ケットの内部のU字形リブと対向する位置でボア軸線方
向に、それぞれシリンダ内壁と外壁とに一体結合して設
けることを特徴とする。
【0011】
【作用】従って、本発明の請求項1にあっては、シリン
ダブロックの各気筒毎にライナがドライライナ式に装着
され、ライナの周囲に2つのウォータジャケットがオー
プンデッキ式に形成される。そしてライナの径方向対向
する位置では、ライナを備えたシリンダ内壁がいずれも
ウォータジャケットの内部のリブを介しシリンダ外壁に
一体結合し、このためライナの径方向の剛性が増大す
る。そこでエンジン運転時にピストンの圧縮上死点直後
にスカート部がライナのスラスト側に衝突しても、ライ
ナの振動が抑制されてピストンスラップ騒音が低減す
る。
【0012】またヘッド締付け時にはライナを備えたシ
リンダ内壁が、リブにより径方向に拡径変形することが
防止され、このためライナの真円度が良好に確保され
て、オイル消費量、ブローバイガス量も低減する。更
に、エンジン運転時にシリンダブロックの2つのウォー
タジャケットでは冷却水が、リブが有る箇所はデッキ面
側端部の隙間を通過してその全域に容易に流れ、この冷
却水によりライナ、シリンダと共にリブが効率良く冷却
される。
【0013】請求項2にあっては、シリンダブロックの
スラスト側のウォータジャケットにおいてシリンダ内壁
と外壁とが、U字形リブにより円周方向とボア軸線方向
で一体結合してライナの剛性が特に増大する。このため
エンジン運転時にピストンスカート部の衝突に対してラ
イナの振動が確実に抑制され、ピストンスラップ騒音の
低減効果が大きくなる。またU字形リブと棒状リブとが
2つのウォータジャケットの内部で、最も変形し易い各
気筒を結ぶリンダ中心線と直交するライナ中心線上に対
向して配置されることで、ヘッド締付け時にこれらリブ
によりライナが楕円形に変形することが効果的に防止さ
れ、ライナは本来の真円に近い状態に保持される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1と図2において、本発明を車両用エンジンと
して水平対向式エンジンに適応した場合の全体の概略に
ついて説明する。符号1は水平対向式エンジン、20は
左右に2分割した例えば運転席から見て左側のシリンダ
ブロックであって、軽量で冷却性に優れたアルミ合金製
であり、シリンダ21、クランクケース22及びフライ
ホイールハウジング23の一体形である。ライナ24
は、シリンダブロック20と別の材料、例えば耐熱性、
耐摩耗性等に優れた鋳鉄製であって、ボア25が所定の
寸法の円筒状に形成される。そしてシリンダ21の各気
筒毎にライナ24が、鋳ぐるんでアルミダイキャストに
より一体的に装着されるドライライナ式のシリンダブロ
ックである。
【0015】またシリンダ21においてライナ24の上
下の気筒配列方向略全域に湾曲した2つのウォータジャ
ケット26,27が形成されて、これらウォータジャケ
ット26,27はデッキ面21cに開口したオープンデ
ッキ式に形成される。このためシリンダ21のウォータ
ジャケット26,27の内側にライナ24を備えた内壁
21aが、ウォータジャケット26,27の外側に外壁
21bが形成される。
【0016】ここで左側のシリンダブロック20ではエ
ンジン回転方向(運転席から見て左回転)に伴うコンロ
ッド5の傾きにより圧縮上死点直後に、ライナ24の上
部、即ち上部ウォータジャケット26の方がスラスト側
となり、ライナ24の下部、即ち下部ウォータジャケッ
ト27の方が反スラスト側となる。また図示の4気筒エ
ンジンで1つのシリンダブロック20のシリンダ中心線
X上に2つの気筒が設けられる場合は、上下部のウォー
タジャケット26,27が2気筒にまたがり連続して湾
曲形成される。
【0017】ライナ24のボア25には、ピストンリン
グ2aと、オイルリング2bを備えたピストン3が往復
移動可能に挿入され、このピストン3がピン4によりコ
ンロッド5と連結してクランク軸側に連結される。
【0018】シリンダブロック20のデッキ面には、ガ
スケット7を介してアルミ合金製のシリンダヘッド10
が締結される。シリンダヘッド10においてライナ24
のボア25と対向する箇所には、燃焼室11が設けら
れ、燃焼室11内に設けられた吸気弁12と排気弁13
はSOHC式動弁機構14によって開閉される。またシ
リンダヘッド10で、シリンダブロック20の上下部の
ウォータジャケット26,27と対向する位置にウォー
タジャケット15が形成され、これらウォータジャケッ
ト26,27,15が直接連通する。
【0019】冷却装置16として、シリンダブロック2
0の下部ウォータジャケット27に冷却水Wの流入通路
17が連通され、上部ウォータジャケット26にその排
出通路18が連通される。そして冷却水Wが、シリンダ
ブロック20の下部ウォータジャケット27に流入し、
その下部ウォータジャケット27の全域でシリンダヘッ
ド10のウォータジャケット15に流入し、その後再び
シリンダブロック20の上部ウォータジャケット26の
全域に流入し、且つウォータジャケット26中を流れて
排出するようになっている。
【0020】図1ないし図4において、ピストンスラッ
プ騒音等の低減対策について説明する。先ず、シリンダ
ブロック20においてスラスト側の上部ウォータジャケ
ット26の内部にU字形リブ30が、反スラスト側の下
部ウォータジャケット27の内部に棒状リブ31がそれ
ぞれ設けられる。これらリブ30,31は、ライナ24
が径方向に最も変形し易い位置、即ち各気筒を結ぶシリ
ンダ中心線Xと直交するライナ中心線Y上に対向して配
置される。
【0021】U字形リブ30は、図3と図4のように所
定の幅を有し、内側を除肉することでU字形に形成され
る。そしてU字形リブ30が、上部ウォータジャケット
26の内部のライナ中心線Y上において、円周方向に比
較的広い範囲で且つクランク室側からボア軸線Z方向
に、シリンダ内壁21aと外壁21bを一体結合するよ
うに設けられ、シリンダ内壁21aの変形を効果的に防
ぐと共に、ライナ24のスラスト側の剛性を特に増大す
ることが可能になっている。またU字形リブ30の端部
30aとデッキ面21cとの間には、冷却水Wが通過可
能な所定の深さの隙間32が設けられて、冷却水Wの流
れが確保される。
【0022】棒状リブ31は、図4のように幅の狭い棒
状に形成して、下部ウォータジャケット27の内部のU
字形リブ30と対向する位置で、クランク室側からボア
軸線Z方向に、U字形リブ30と同様にシリンダ内壁2
1aと外壁21bを一体結合するように設けられる。こ
れによりシリンダ内壁21aの変形を効果的に防ぐと共
に、ライナ24の反スラスト側の剛性を増大することが
可能になっている。また棒状リブ31の端部31aとデ
ッキ面21cとの間にも、同様に所定の深さの隙間32
が設けられる。
【0023】ここでU字形リブ30の最適な幅L1は、
例えばL1=20mmであり、両リブ30,31の隙間
32の最適な深さL2は、例えばL2=25mmであ
る。尚、本実施例の水平対向式エンジン1の右側のシリ
ンダブロックでは、ライナのスラスト側と反スラスト側
の関係が上述の左側シリンダと逆になるが、この場合の
ウォータジャケットにも同様にスラスト側にU字形リブ
と半スラスト側に棒状リブが設けられている。
【0024】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、シリンダ21の各気筒にライナ24がドライ
ライナ式に装着され、ライナ24の周囲に2つのウォー
タジャケット26,27がオープンデッキ式に形成さ
れ、このシリンダブロック20のデッキ面21cにガス
ケット7を介しシリンダヘッド10を締結して組付けら
れる。このヘッド締付け時には、シリンダヘッド10に
よりライナ24を備えたシリンダ内壁21aが径方向に
押圧され、このため変形し易い上下のウォータジャケッ
ト側の部分が上下に拡径されるようになるが、この場合
にウォータジャケット26,27の内部の最も変形し易
い位置のライナ中心線Y上で、U字形リブ30と棒状リ
ブ31によりシリンダ内壁21aの上下の拡径が直接且
つ効果的に阻止される。そこでライナ24は上下に拡径
して楕円形に変形することが防止され、本来の真円に近
い状態を保って真円度が良好に確保される。
【0025】一方、エンジン運転時には、ピストン3が
シリンダ21のライナ24のボア25を、コンロッド5
を上下に傾斜しつつ往復移動する。このときピストン3
の圧縮上死点直後には、その都度ピストン3の運動方向
の変化によりピストンスカート部3aが、ライナ24の
スラスト側に衝突する。この場合にシリンダ内壁21a
と外壁21bとがU字形リブ30により円周方向とボア
軸線Z方向に一体結合して、特にライナ剛性が増大して
いるため、ピストンスカート部3aの衝突に対してライ
ナ24の振動が確実に抑制される。このためライナ24
の振動が外壁21b側に伝わりにくくなって、ピストン
スラップ騒音が低減される。更に、ライナ24の真円度
の向上によりピストンクリアランスを小さくすることが
可能となり、ピストンリング2がライナ24に良好に追
従して、クランク室8からのオイル洩れ、燃焼室11か
らのブローバイガス洩れが少なくなる。
【0026】またエンジン運転時には、シリンダブロッ
ク20の下部ウォータジャケット27に冷却水Wが流入
するが、この冷却水Wは棒状リブ31が有る箇所はその
隙間32を通過して下部ウォータジャケット27の幅方
向の全域に容易に流れ、この冷却水Wでライナ24、シ
リンダ21の反スラスト側の気筒配列方向略全域が効率
良く冷却される。その後下部ウォータジャケット27の
冷却水Wは、シリンダヘッド10のウォータジャケット
15に流入してその内部を流れ、燃焼室11等が冷却さ
れる。
【0027】そしてシリンダヘッド10のウォータジャ
ケット15の冷却水Wは、再びシリンダブロック20の
上部ウォータジャケット26に流入する。この場合もU
字形リブ30が有る箇所はその隙間32を通過して、上
部ウォータジャケット26の幅方向の全域に容易に流
れ、この冷却水Wでライナ24、シリンダ21のスラス
ト側の気筒配列方向略全域が効率良く冷却される。この
場合にU字形リブ30、棒状リブ31は、冷却水Wが直
接に接して効果的に冷却される。
【0028】図5において、本発明の他の実施例につい
て説明する。この実施例は、シリンダ内壁35が中心線
Y方向に下部肉厚に形成される場合であり、このシリン
ダ内壁35でも上下部のウォータジャケット26,27
に同様にU字形リブ30と棒状リブ31を設けることが
できて、同様の効果が得られる。尚、図1と同一の部分
については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】尚、シリンダブロックがドライライナ式で
オープンデッキ式の構造であれば、水平対向式エンジン
以外の縦型、V型のエンジンにも同様に適応できる。シ
リンダとライナが同一の材料のブロック一体形にも適応
できる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の請求項
1に係るシリンダブロック構造では、ドライライナ式で
オープンデッキ式のシリンダブロックにおいて、2つの
ウォータジャケットの内部でライナ径方向の対向した位
置にそれぞれリブを、シリンダ内壁と外壁とに一体結合
してボア軸線方向に設け、それらリブの端部側に冷却水
の通過可能な隙間を設ける構成であるから、冷却性能を
確保しつつライナの径方向の剛性を向上することができ
る。このためピストンの圧縮上死点直後にスカート部が
ライナのスラスト側に衝突する際の振動を抑制して、ピ
ストンスラップ騒音を低減できる。またヘッド締付け時
のライナの変形を防止して真円度を改善し、オイル消費
量、ブローバイガス量を低減することもできる。
【0031】請求項2に係るシリンダブロック構造で
は、リブが、所定の幅を有しデッキ面から所定の深さま
でU字形に形成されるU字形リブと、狭い幅でデッキ面
から所定の深さまで棒状に形成される棒状リブであり、
U字形リブをスラスト側のウォータジャケットの内部の
各気筒を結ぶシリンダ中心線と直交するライナ中心線上
でボア軸線方向に、棒状リブを反スラスト側のウォータ
ジャケットの内部のU字形リブと対向する位置でボア軸
線方向に、それぞれシリンダ内壁と外壁とに一体結合し
て設ける構成であるから、U字形リブによりライナの振
動を有効に抑制することができて、ピストンスラップ騒
音低減効果が大きい。またU字形リブと棒状リブとによ
りヘッド締付け時のライナの変形を、直接且つ効果的に
防止できる。またU字形リブは内側が除肉されているの
で、エンジンの軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリンダブロック構造の実施例を
示す断面図である。
【図2】シリンダブロックのヘッド側からの側面図であ
る。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】同実施例の要部の斜視図である。
【図5】シリンダブロック構造の他の実施例を示す要部
の断面図である。
【符号の説明】
20 シリンダブロック 21 シリンダ 21a 内壁 21b 外壁 21c デッキ面 24 ライナ 26,27 ウォータジャケット 30 U字形リブ 31 棒状リブ 32 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックの各気筒毎に、円筒状
    のライナが鋳ぐるんで一体的に装着されると共に、ライ
    ナ周囲の気筒配列方向略全域のライナ側に湾曲した2つ
    のウォータジャケットがデッキ面に開口して形成される
    シリンダブロック構造において、 2つのウォータジャケットの内部でライナ径方向の対向
    した位置にそれぞれリブを、シリンダ内壁と外壁とに一
    体結合してボア軸線方向に設け、それらリブの端部側に
    冷却水の通過可能な隙間を設けることを特徴とするシリ
    ンダブロック構造。
  2. 【請求項2】 上記リブは、所定の幅を有しデッキ面か
    ら所定の深さまでU字形に形成されるU字形リブと、狭
    い幅でデッキ面から所定の深さまで棒状に形成される棒
    状リブであり、U字形リブをスラスト側のウォータジャ
    ケットの内部の各気筒を結ぶシリンダ中心線と直交する
    ライナ中心線上でボア軸線方向に、棒状リブを反スラス
    ト側のウォータジャケットの内部のU字形リブと対向す
    る位置でボア軸線方向に、それぞれシリンダ内壁と外壁
    とに一体結合して設けることを特徴とする請求項1記載
    のシリンダブロック構造。
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