JPH08140929A - 蛍光診断用電子内視鏡装置 - Google Patents
蛍光診断用電子内視鏡装置Info
- Publication number
- JPH08140929A JPH08140929A JP7241106A JP24110695A JPH08140929A JP H08140929 A JPH08140929 A JP H08140929A JP 7241106 A JP7241106 A JP 7241106A JP 24110695 A JP24110695 A JP 24110695A JP H08140929 A JPH08140929 A JP H08140929A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】通常の内視鏡観察と蛍光診断とを容易に行うこ
とができる蛍光診断用電子内視鏡装置を提供すること。 【解決手段】挿入部１の先端に二つの固体撮像素子２，
３を設けそのうちの一方の固体撮像素子の前方には蛍光
透過用フィルタ６を配置した電子内視鏡と、二つの固体
撮像素子２，３から出力される撮像信号のうちの一方だ
けを選択してビデオ回路に入力させる撮像信号切り換え
手段２６，２８と、被写体がＲＧＢ三色の各色照明光で
照明されているときのビデオ信号と青色の照明光で照明
されているときのビデオ信号を選択してモニタ４０に出
力させるビデオ信号切り換え手段２９を設けた。
とができる蛍光診断用電子内視鏡装置を提供すること。 【解決手段】挿入部１の先端に二つの固体撮像素子２，
３を設けそのうちの一方の固体撮像素子の前方には蛍光
透過用フィルタ６を配置した電子内視鏡と、二つの固体
撮像素子２，３から出力される撮像信号のうちの一方だ
けを選択してビデオ回路に入力させる撮像信号切り換え
手段２６，２８と、被写体がＲＧＢ三色の各色照明光で
照明されているときのビデオ信号と青色の照明光で照明
されているときのビデオ信号を選択してモニタ４０に出
力させるビデオ信号切り換え手段２９を設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、生体組織に対し
て特定波長の励起光を照射して、生体組織自体から発せ
られる蛍光を観察することにより早期癌などを発見する
ための蛍光診断用電子内視鏡装置に関する。
て特定波長の励起光を照射して、生体組織自体から発せ
られる蛍光を観察することにより早期癌などを発見する
ための蛍光診断用電子内視鏡装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】生体組織に対して波長４００ｎｍないし
４８０ｎｍの光（励起光）を照射すると、正常な組織は
略４８０ｎｍないし６００ｎｍの範囲の蛍光を発し、癌
細胞は蛍光を発しないので、通常の内視鏡観察ではよく
分からないような早期癌を発見し得ることが知られてい
る。
４８０ｎｍの光（励起光）を照射すると、正常な組織は
略４８０ｎｍないし６００ｎｍの範囲の蛍光を発し、癌
細胞は蛍光を発しないので、通常の内視鏡観察ではよく
分からないような早期癌を発見し得ることが知られてい
る。
【０００３】そこで、従来の蛍光診断用電子内視鏡装置
においては、例えば特開平４−１５０８４５号公報に記
載されているように、光源から発せられた照明光路中に
励起光だけを透過する励起用フィルタを配置すると共
に、内視鏡の挿入部先端の対物光学系と固体撮像素子と
の間に、蛍光の波長の光だけを透過する蛍光透過用フィ
ルタを配置している。
においては、例えば特開平４−１５０８４５号公報に記
載されているように、光源から発せられた照明光路中に
励起光だけを透過する励起用フィルタを配置すると共
に、内視鏡の挿入部先端の対物光学系と固体撮像素子と
の間に、蛍光の波長の光だけを透過する蛍光透過用フィ
ルタを配置している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
装置では、照明光は励起光だけであり、固体撮像素子に
入射する光線は蛍光だけになるので、被写体に対して通
常の内視鏡観察をすることができない。
装置では、照明光は励起光だけであり、固体撮像素子に
入射する光線は蛍光だけになるので、被写体に対して通
常の内視鏡観察をすることができない。
【０００５】そのため従来は、患部の位置や状態を視覚
的に観察するために通常の内視鏡観察を行う場合には、
その度に、蛍光診断用の内視鏡と通常観察用の内視鏡と
を取り替えて使用する必要があり、患者及び医師の双方
にとって大きな負担になっていた。
的に観察するために通常の内視鏡観察を行う場合には、
その度に、蛍光診断用の内視鏡と通常観察用の内視鏡と
を取り替えて使用する必要があり、患者及び医師の双方
にとって大きな負担になっていた。
【０００６】そこで本発明は、通常の内視鏡観察と蛍光
診断とを容易に行うことができる蛍光診断用電子内視鏡
装置を提供することを目的とする。
診断とを容易に行うことができる蛍光診断用電子内視鏡
装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の蛍光診断用電子内視鏡装置は、二つの固体
撮像素子とその各固体撮像素子に被写体の像を結像させ
るための対物光学系とが挿入部の先端に配置されて、一
方の固体撮像素子の前方には、生体組織から蛍光を励起
させる励起光の波長より長波長側に透過領域を有し且つ
上記励起光は透過しない特性を有する蛍光透過用フィル
タが配置された電子内視鏡と、被写体を赤、緑及び青の
三色の照明光によって順に繰り返し照射するための照明
手段と、上記二つの固体撮像素子から出力される撮像信
号のうちの一方だけを選択して、撮像信号の処理を行う
ためのビデオ回路に入力させる撮像信号切り換え手段
と、上記撮像信号切り換え手段によって上記蛍光透過用
フィルタが配置されていない方の固体撮像素子の出力信
号が選択されているときには、被写体が上記三色の各色
照明光で照明されているときのビデオ信号をモニタに入
力させ、上記撮像信号切り換え手段によって上記蛍光透
過用フィルタが配置されている方の固体撮像素子の出力
信号が選択されているときには、被写体が青色の照明光
で照明されているときのビデオ信号だけをモニタに入力
させるビデオ信号切り換え手段を設けたことを特徴とす
る。
め、本発明の蛍光診断用電子内視鏡装置は、二つの固体
撮像素子とその各固体撮像素子に被写体の像を結像させ
るための対物光学系とが挿入部の先端に配置されて、一
方の固体撮像素子の前方には、生体組織から蛍光を励起
させる励起光の波長より長波長側に透過領域を有し且つ
上記励起光は透過しない特性を有する蛍光透過用フィル
タが配置された電子内視鏡と、被写体を赤、緑及び青の
三色の照明光によって順に繰り返し照射するための照明
手段と、上記二つの固体撮像素子から出力される撮像信
号のうちの一方だけを選択して、撮像信号の処理を行う
ためのビデオ回路に入力させる撮像信号切り換え手段
と、上記撮像信号切り換え手段によって上記蛍光透過用
フィルタが配置されていない方の固体撮像素子の出力信
号が選択されているときには、被写体が上記三色の各色
照明光で照明されているときのビデオ信号をモニタに入
力させ、上記撮像信号切り換え手段によって上記蛍光透
過用フィルタが配置されている方の固体撮像素子の出力
信号が選択されているときには、被写体が青色の照明光
で照明されているときのビデオ信号だけをモニタに入力
させるビデオ信号切り換え手段を設けたことを特徴とす
る。
【０００８】なお、上記蛍光透過用フィルタが略４８０
ｎｍないし６００ｎｍの範囲の波長の光だけを透過する
ようにしてもよい。
ｎｍないし６００ｎｍの範囲の波長の光だけを透過する
ようにしてもよい。
【０００９】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図２は、実施の形態の電子内視鏡装置の
全体構成の外観を示し、図１はその内部構造の概略を示
している。
態を説明する。図２は、実施の形態の電子内視鏡装置の
全体構成の外観を示し、図１はその内部構造の概略を示
している。
【００１０】可撓性のある電子内視鏡の挿入部１の先端
には、図３に拡大図示されているように、第１と第２の
二つの固体撮像素子２，３が共に前方に向けて並んで配
置されている。両固体撮像素子２，３としては、例えば
モノクロ用の電荷結合素子（ＣＣＤ）が用いられる。
には、図３に拡大図示されているように、第１と第２の
二つの固体撮像素子２，３が共に前方に向けて並んで配
置されている。両固体撮像素子２，３としては、例えば
モノクロ用の電荷結合素子（ＣＣＤ）が用いられる。
【００１１】両固体撮像素子２，３の前方には各々対物
光学系４，５が配置されていて、前方の被写体の像が両
固体撮像素子２，３に結像される。なお、両固体撮像素
子２，３で一つの対物光学系を共用するように構成して
もよい。
光学系４，５が配置されていて、前方の被写体の像が両
固体撮像素子２，３に結像される。なお、両固体撮像素
子２，３で一つの対物光学系を共用するように構成して
もよい。
【００１２】第１の対物光学系４と固体撮像素子２との
間には、５２０ｎｍないし６００ｎｍの波長の光だけを
透過する蛍光透過用フィルタ６が配置されている。第２
の固体撮像素子３の前方にはそのようなフィルタは配置
されていない。
間には、５２０ｎｍないし６００ｎｍの波長の光だけを
透過する蛍光透過用フィルタ６が配置されている。第２
の固体撮像素子３の前方にはそのようなフィルタは配置
されていない。
【００１３】また、両対物光学系４，５の観察範囲に向
けて照明光を照射する照明用ライトガイドファイババン
ドル８の射出端が、両対物光学系４，５と並んで配置さ
れている。
けて照明光を照射する照明用ライトガイドファイババン
ドル８の射出端が、両対物光学系４，５と並んで配置さ
れている。
【００１４】図４は、挿入部１の先端面の正面図であ
り、４ａと５ａは対物光学系４，５が配置された観察
窓、８ａは、照明用ライトガイドファイババンドル８の
射出端が配置された照明窓、９は、処置具類の突出口で
ある。
り、４ａと５ａは対物光学系４，５が配置された観察
窓、８ａは、照明用ライトガイドファイババンドル８の
射出端が配置された照明窓、９は、処置具類の突出口で
ある。
【００１５】図１及び図２に戻って、挿入部１の基端は
操作部１１に連結されており、その操作部１１に連結さ
れた連結可撓管１２の先端には、ビデオプロセッサ２０
に接続されるコネクタ１３が取り付けられている。
操作部１１に連結されており、その操作部１１に連結さ
れた連結可撓管１２の先端には、ビデオプロセッサ２０
に接続されるコネクタ１３が取り付けられている。
【００１６】このコネクタ１３には、第１と第２の固体
撮像素子２，３に入出力される信号を伝送するための第
１と第２の信号ケーブル１５，１６と、照明用ライトガ
イドファイババンドル８の入射端とが挿入部１の先端側
から達している。電子内視鏡の構成は以上のようなもの
である。
撮像素子２，３に入出力される信号を伝送するための第
１と第２の信号ケーブル１５，１６と、照明用ライトガ
イドファイババンドル８の入射端とが挿入部１の先端側
から達している。電子内視鏡の構成は以上のようなもの
である。
【００１７】ビデオプロセッサ２０には、照明用ライト
ガイドファイババンドル８に照明光を供給するための例
えばキセノンランプからなる光源ランプ２１が配置さ
れ、その光源ランプ２１と照明用ライトガイドファイバ
バンドル８の入射端との間の照明光路中に、ＲＧＢ回転
フィルタ２２が配置されている。
ガイドファイババンドル８に照明光を供給するための例
えばキセノンランプからなる光源ランプ２１が配置さ
れ、その光源ランプ２１と照明用ライトガイドファイバ
バンドル８の入射端との間の照明光路中に、ＲＧＢ回転
フィルタ２２が配置されている。
【００１８】ＲＧＢ回転フィルタ２２には、図５にも示
されるように、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の３色の
カラーフィルタが各々の間に遮光部を挟んで各々扇状に
形成されており、モータ２３によって等速度で回転され
る。
されるように、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）、青（Ｂ）の３色の
カラーフィルタが各々の間に遮光部を挟んで各々扇状に
形成されており、モータ２３によって等速度で回転され
る。
【００１９】各カラーフィルタが透過する光の波長領域
は次のとおりである。赤（Ｒ）：５８０ｎｍ〜６５０ｎ
ｍ。緑（Ｇ）：５００ｎｍ〜５８０ｎｍ。青（Ｂ）：４
００ｎｍ〜５００ｎｍ。
は次のとおりである。赤（Ｒ）：５８０ｎｍ〜６５０ｎ
ｍ。緑（Ｇ）：５００ｎｍ〜５８０ｎｍ。青（Ｂ）：４
００ｎｍ〜５００ｎｍ。
【００２０】その結果、コネクタ１３から照明用ライト
ガイドファイババンドル８を経由して、挿入部１の先端
の前方にある被写体が、赤、緑、青の３色の照明光によ
って順に繰り返し照明される。
ガイドファイババンドル８を経由して、挿入部１の先端
の前方にある被写体が、赤、緑、青の３色の照明光によ
って順に繰り返し照明される。
【００２１】第１と第２の固体撮像素子２，３に対する
信号伝送を行う第１と第２の信号ケーブル１５，１６
は、共に、ビデオプロセッサ２０に接続されるコネクタ
１３内の撮像信号切り換え回路２６に接続されている。
信号伝送を行う第１と第２の信号ケーブル１５，１６
は、共に、ビデオプロセッサ２０に接続されるコネクタ
１３内の撮像信号切り換え回路２６に接続されている。
【００２２】撮像信号切り換え回路２６には、外部から
操作される切り換えスイッチ２８が接続されていて、そ
の切り換えスイッチ２８を切り換え操作することによっ
て、第１と第２の信号ケーブル１５，１６のいずれか一
方だけが、ビデオプロセッサ２０内の通常画像用ビデオ
回路２４に選択的に接続される。切り換えスイッチ２８
は、足踏み式のいわゆるフットスイッチなどでもよい。
操作される切り換えスイッチ２８が接続されていて、そ
の切り換えスイッチ２８を切り換え操作することによっ
て、第１と第２の信号ケーブル１５，１６のいずれか一
方だけが、ビデオプロセッサ２０内の通常画像用ビデオ
回路２４に選択的に接続される。切り換えスイッチ２８
は、足踏み式のいわゆるフットスイッチなどでもよい。
【００２３】そして、第１と第２の固体撮像素子２，３
の駆動及びＲＧＢ回転フィルタ２２を回転させるモータ
２３の回転とが、タイミング回路２５からの出力信号に
よって同期をとって制御され、第１と第２の固体撮像素
子２，３において、いわゆるＲＧＢ面順次方式による撮
像が行われる。
の駆動及びＲＧＢ回転フィルタ２２を回転させるモータ
２３の回転とが、タイミング回路２５からの出力信号に
よって同期をとって制御され、第１と第２の固体撮像素
子２，３において、いわゆるＲＧＢ面順次方式による撮
像が行われる。
【００２４】通常画像用ビデオ回路２４においては、第
１又は第２の固体撮像素子２，３から入力された撮像信
号が処理されて、モニタテレビ４０に画像を表示するた
めのＲＧＢ三色のビデオ信号が出力される。
１又は第２の固体撮像素子２，３から入力された撮像信
号が処理されて、モニタテレビ４０に画像を表示するた
めのＲＧＢ三色のビデオ信号が出力される。
【００２５】ただし、通常画像用ビデオ回路２４とモニ
タテレビ４０との間には、ＲＧＢ三色のビデオ信号をモ
ニタテレビ４０に送る通常画像表示状態と、被写体が青
色の照明光で照明されているときのＢ信号だけをモニタ
テレビ４０に送る蛍光画像表示状態とを選択することが
できるビデオ信号切り換え回路２９が介挿されている。
タテレビ４０との間には、ＲＧＢ三色のビデオ信号をモ
ニタテレビ４０に送る通常画像表示状態と、被写体が青
色の照明光で照明されているときのＢ信号だけをモニタ
テレビ４０に送る蛍光画像表示状態とを選択することが
できるビデオ信号切り換え回路２９が介挿されている。
【００２６】５０は、モニタテレビ４０に表示される画
像を磁気記録するための記録装置、図２に示される２７
は、ビデオプロセッサ２０に対して制御用のコマンド等
を入力するためのキーボードである。
像を磁気記録するための記録装置、図２に示される２７
は、ビデオプロセッサ２０に対して制御用のコマンド等
を入力するためのキーボードである。
【００２７】このように構成された蛍光診断用電子内視
鏡装置においては、第２の固体撮像素子３からは、通常
のＲＧＢ三色の撮像信号が出力される。したがって、撮
像信号切り換え回路２６で第２の信号ケーブル１６を通
常画像用ビデオ回路２４に接続することにより、通常画
像用ビデオ回路２４において、被写体の通常のカラー映
像信号が得られる。そこで、ビデオ信号切り換え回路２
９を通常画像表示状態にすることによって、モニタテレ
ビ４０に通常のカラー画像が表示される。
鏡装置においては、第２の固体撮像素子３からは、通常
のＲＧＢ三色の撮像信号が出力される。したがって、撮
像信号切り換え回路２６で第２の信号ケーブル１６を通
常画像用ビデオ回路２４に接続することにより、通常画
像用ビデオ回路２４において、被写体の通常のカラー映
像信号が得られる。そこで、ビデオ信号切り換え回路２
９を通常画像表示状態にすることによって、モニタテレ
ビ４０に通常のカラー画像が表示される。
【００２８】一方、第１の固体撮像素子２は、蛍光透過
用フィルタ６を通過した５２０ｎｍないし６００ｎｍの
範囲の波長の光しか入射しないので、その波長域の光に
よる特殊な像の撮像信号が出力される。
用フィルタ６を通過した５２０ｎｍないし６００ｎｍの
範囲の波長の光しか入射しないので、その波長域の光に
よる特殊な像の撮像信号が出力される。
【００２９】そこで、撮像信号切り換え回路２６で第１
の信号ケーブル１５を通常画像用ビデオ回路２４に接続
し、ビデオ信号切り換え回路２９を蛍光画像表示状態に
切り換えると、青色の照明光（波長４００ｎｍないし５
００ｎｍ）で被写体が照明されたときのビデオ信号だけ
が抽出されてモニタテレビ４０に入力される。
の信号ケーブル１５を通常画像用ビデオ回路２４に接続
し、ビデオ信号切り換え回路２９を蛍光画像表示状態に
切り換えると、青色の照明光（波長４００ｎｍないし５
００ｎｍ）で被写体が照明されたときのビデオ信号だけ
が抽出されてモニタテレビ４０に入力される。
【００３０】そこで得られる画像は、蛍光透過用フィル
タ６を透過することができる波長の光による像だけであ
るから、青色の照明光に含まれる波長４００ｎｍないし
５００ｎｍの励起光によって被写体から励起された蛍光
画像がモニタテレビ４０に表示されることになる。な
お、実際の蛍光は緑色であるが、この場合には青色の蛍
光像がモニタテレビ４０に表示される。
タ６を透過することができる波長の光による像だけであ
るから、青色の照明光に含まれる波長４００ｎｍないし
５００ｎｍの励起光によって被写体から励起された蛍光
画像がモニタテレビ４０に表示されることになる。な
お、実際の蛍光は緑色であるが、この場合には青色の蛍
光像がモニタテレビ４０に表示される。
【００３１】なお、ビデオ信号切り換え回路２９の切り
換え動作は、切り換えスイッチ２８による撮像信号切り
換え回路２６の切り換え動作と連動するように構成して
おくとよい。
換え動作は、切り換えスイッチ２８による撮像信号切り
換え回路２６の切り換え動作と連動するように構成して
おくとよい。
【００３２】なお、以上説明した実施の形態において
は、青色のカラーフィルタが透過する４００ｎｍないし
５００ｎｍの波長の光を励起光として用い、蛍光透過用
フィルタ６が透過する光の波長を５２０ｎｍないし６０
０ｎｍとしたが、生体組織から励起される蛍光の波長は
略４８０ｎｍないし６００ｎｍの範囲なので、励起光透
過用のカラーフィルタの透過領域の最大波長を４８０ｎ
ｍ未満に設定して、蛍光透過用フィルタ６が透過する光
の波長を４８０ｎｍないし６００ｎｍ程度に設定しても
よい。各フィルタの特性をそれに近づけることにより、
観察される蛍光画像の光量ロスが少なくなる。
は、青色のカラーフィルタが透過する４００ｎｍないし
５００ｎｍの波長の光を励起光として用い、蛍光透過用
フィルタ６が透過する光の波長を５２０ｎｍないし６０
０ｎｍとしたが、生体組織から励起される蛍光の波長は
略４８０ｎｍないし６００ｎｍの範囲なので、励起光透
過用のカラーフィルタの透過領域の最大波長を４８０ｎ
ｍ未満に設定して、蛍光透過用フィルタ６が透過する光
の波長を４８０ｎｍないし６００ｎｍ程度に設定しても
よい。各フィルタの特性をそれに近づけることにより、
観察される蛍光画像の光量ロスが少なくなる。
【００３３】
【発明の効果】本発明によれば、内視鏡の挿入部の先端
に二つの固体撮像素子が設けられていて、その一方の固
体撮像素子によって蛍光画像を得ることができるので、
患者に対して内視鏡を差し替えることなく、被写体の通
常のカラー画像と蛍光画像との両方を一つの電子内視鏡
によって得ることができる。したがって、患者と医師の
双方に余分な負担がかかることなく、患部の通常のカラ
ー画像と蛍光画像とから早期癌等を正確に診断すること
ができる。
に二つの固体撮像素子が設けられていて、その一方の固
体撮像素子によって蛍光画像を得ることができるので、
患者に対して内視鏡を差し替えることなく、被写体の通
常のカラー画像と蛍光画像との両方を一つの電子内視鏡
によって得ることができる。したがって、患者と医師の
双方に余分な負担がかかることなく、患部の通常のカラ
ー画像と蛍光画像とから早期癌等を正確に診断すること
ができる。
【００３４】そして、蛍光透過用フィルタが配置されて
いない方の固体撮像素子の出力信号からは被写体がＲＧ
Ｂ三色の各色照明光で照明されているときのビデオ信号
をモニタに入力させ、蛍光透過用フィルタが配置されて
いる方の固体撮像素子の出力信号からは被写体が青色の
照明光で照明されているときのビデオ信号だけをモニタ
に入力させるようにビデオプロセッサからの信号出力を
選択することができるので、これまで用いられている一
般の電子内視鏡用ビデオプロセッサをそのまま用いるこ
とができ、非常に経済的である。
いない方の固体撮像素子の出力信号からは被写体がＲＧ
Ｂ三色の各色照明光で照明されているときのビデオ信号
をモニタに入力させ、蛍光透過用フィルタが配置されて
いる方の固体撮像素子の出力信号からは被写体が青色の
照明光で照明されているときのビデオ信号だけをモニタ
に入力させるようにビデオプロセッサからの信号出力を
選択することができるので、これまで用いられている一
般の電子内視鏡用ビデオプロセッサをそのまま用いるこ
とができ、非常に経済的である。
【図１】本発明の実施の形態の全体構成の内部構造を示
す略示図である。
す略示図である。
【図２】本発明の実施の形態の全体構成の外観を示す斜
視図である。
視図である。
【図３】本発明の実施の形態の電子内視鏡の挿入部先端
の側面断面図である。
の側面断面図である。
【図４】本発明の実施の形態の電子内視鏡の挿入部先端
面の正面図である。
面の正面図である。
【図５】本発明の実施の形態のＲＧＢ回転フィルタの正
面図である。
面図である。
１ 挿入部 ２，３ 固体撮像素子 ６ 蛍光透過用フィルタ ２１ 光源ランプ ２２ ＲＧＢ回転フィルタ ２６ 撮像信号切り換え回路 ２８ 切り換えスイッチ ２９ ビデオ信号切り換え回路 ４０ モニタテレビ
Claims (2)
- 【請求項１】二つの固体撮像素子とその各固体撮像素子
に被写体の像を結像させるための対物光学系とが挿入部
の先端に配置されて、一方の固体撮像素子の前方には、
生体組織から蛍光を励起させる励起光の波長より長波長
側に透過領域を有し且つ上記励起光は透過しない特性を
有する蛍光透過用フィルタが配置された電子内視鏡と、 被写体を赤、緑及び青の三色の照明光によって順に繰り
返し照射するための照明手段と、 上記二つの固体撮像素子から出力される撮像信号のうち
の一方だけを選択して、撮像信号の処理を行うためのビ
デオ回路に入力させる撮像信号切り換え手段と、 上記撮像信号切り換え手段によって上記蛍光透過用フィ
ルタが配置されていない方の固体撮像素子の出力信号が
選択されているときには、被写体が上記三色の各色照明
光で照明されているときのビデオ信号をモニタに入力さ
せ、上記撮像信号切り換え手段によって上記蛍光透過用
フィルタが配置されている方の固体撮像素子の出力信号
が選択されているときには、被写体が青色の照明光で照
明されているときのビデオ信号だけをモニタに入力させ
るビデオ信号切り換え手段を設けたことを特徴とする蛍
光診断用電子内視鏡装置。 - 【請求項２】上記蛍光透過用フィルタが略４８０ｎｍな
いし６００ｎｍの範囲の波長の光だけを透過する請求項
１記載の蛍光診断用電子内視鏡装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24110695A JP3490807B2 (ja) | 1994-09-21 | 1995-09-20 | 蛍光診断用電子内視鏡装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6-226524 | 1994-09-21 | ||
| JP22652494 | 1994-09-21 | ||
| JP24110695A JP3490807B2 (ja) | 1994-09-21 | 1995-09-20 | 蛍光診断用電子内視鏡装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08140929A true JPH08140929A (ja) | 1996-06-04 |
| JP3490807B2 JP3490807B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=26527207
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24110695A Expired - Fee Related JP3490807B2 (ja) | 1994-09-21 | 1995-09-20 | 蛍光診断用電子内視鏡装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
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