JPH08140309A - 空冷式電動機 - Google Patents
空冷式電動機Info
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- JPH08140309A JPH08140309A JP6271206A JP27120694A JPH08140309A JP H08140309 A JPH08140309 A JP H08140309A JP 6271206 A JP6271206 A JP 6271206A JP 27120694 A JP27120694 A JP 27120694A JP H08140309 A JPH08140309 A JP H08140309A
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K9/00—Arrangements for cooling or ventilating
- H02K9/14—Arrangements for cooling or ventilating wherein gaseous cooling medium circulates between the machine casing and a surrounding mantle
- H02K9/16—Arrangements for cooling or ventilating wherein gaseous cooling medium circulates between the machine casing and a surrounding mantle wherein the cooling medium circulates through ducts or tubes within the casing
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K9/00—Arrangements for cooling or ventilating
- H02K9/14—Arrangements for cooling or ventilating wherein gaseous cooling medium circulates between the machine casing and a surrounding mantle
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱交換面を拡大して空気による冷却効率を改
善でき、かつステータコアからの輻射熱を可及的に低減
できる空冷構造を備えた電動機を提供する。 【構成】 電動機１０は、ステータコア１６の外周面を
覆う被覆部材３４を備える。被覆部材３４は、アイボル
ト３８によって前部支持部材１８及び後部支持部材２０
に固定され、ステータコア１６の外周面との間に、ステ
ータコア１６の空気通路に連通する空所３６を形成す
る。電動機１０において、送風装置３０が作動すると、
被覆部材３４の後方自由端とステータコア１６との隙間
から周囲空気が空所３６に導かれる。この空気は、空所
３６内を流動してステータコア１６及び前部支持部材１
８の外周面から熱を吸収した後に、前部支持部材１８か
ら空気通路に導かれ、さらに空気通路内を流動してその
管状壁面から熱を吸収した後、送風装置３０のケーシン
グ３２の後端壁から電動機外部に放出される。
善でき、かつステータコアからの輻射熱を可及的に低減
できる空冷構造を備えた電動機を提供する。 【構成】 電動機１０は、ステータコア１６の外周面を
覆う被覆部材３４を備える。被覆部材３４は、アイボル
ト３８によって前部支持部材１８及び後部支持部材２０
に固定され、ステータコア１６の外周面との間に、ステ
ータコア１６の空気通路に連通する空所３６を形成す
る。電動機１０において、送風装置３０が作動すると、
被覆部材３４の後方自由端とステータコア１６との隙間
から周囲空気が空所３６に導かれる。この空気は、空所
３６内を流動してステータコア１６及び前部支持部材１
８の外周面から熱を吸収した後に、前部支持部材１８か
ら空気通路に導かれ、さらに空気通路内を流動してその
管状壁面から熱を吸収した後、送風装置３０のケーシン
グ３２の後端壁から電動機外部に放出される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、空冷式電動機に関し、
特に、ステータコアを軸方向に貫通する空気通路と、こ
の空気通路に電動機の周囲空気を流通させる送風装置と
を具備した空冷式電動機に関する。
特に、ステータコアを軸方向に貫通する空気通路と、こ
の空気通路に電動機の周囲空気を流通させる送風装置と
を具備した空冷式電動機に関する。
【０００２】
【従来の技術】電動機の作動時の温度上昇を抑制して出
力を向上させるために、従来の電動機は、ステータコア
の鉄損や巻線の銅損によって生じる熱を吸収冷却する様
々なステータ冷却構造を備える。特に、ステータコアの
外周部を包囲かつ支持するケーシングを排除した小型電
動機では、磁性薄板の積層体からなるステータコア（す
なわち積層ステータコア）に軸方向へ延びる冷却媒体通
路を貫通形成し、冷却媒体が積層ステータコアの熱を通
路壁面から直接に吸収するようにした冷却構造が周知で
ある。この種の冷却構造において冷却媒体が空気の場
合、電動機にファンやブロア等の送風装置を装備して、
送風装置の作動によって電動機の周囲空気を積極的に冷
却媒体通路に送給する構造が、広く採用されている。こ
のような空冷構造では、複数の冷却媒体通路（空気通
路）は互いに独立して空気を通し、それぞれの管状壁面
にてコア材料と空気との間の熱交換が行なわれる。
力を向上させるために、従来の電動機は、ステータコア
の鉄損や巻線の銅損によって生じる熱を吸収冷却する様
々なステータ冷却構造を備える。特に、ステータコアの
外周部を包囲かつ支持するケーシングを排除した小型電
動機では、磁性薄板の積層体からなるステータコア（す
なわち積層ステータコア）に軸方向へ延びる冷却媒体通
路を貫通形成し、冷却媒体が積層ステータコアの熱を通
路壁面から直接に吸収するようにした冷却構造が周知で
ある。この種の冷却構造において冷却媒体が空気の場
合、電動機にファンやブロア等の送風装置を装備して、
送風装置の作動によって電動機の周囲空気を積極的に冷
却媒体通路に送給する構造が、広く採用されている。こ
のような空冷構造では、複数の冷却媒体通路（空気通
路）は互いに独立して空気を通し、それぞれの管状壁面
にてコア材料と空気との間の熱交換が行なわれる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のような空冷構造
を有した電動機において、空気の冷却能力を効率良く発
揮させるために、ステータコアと空気との間の熱交換面
である通路壁面の表面積を増加させることが考えられ
る。通路壁面の表面積を増加させるためには、通路数を
増やすか、１つの通路の断面積を拡大すればよい。しか
しながら、寸法上の制約がある電動機において通路数や
通路断面積を増加させることは、磁路としてのステータ
コアの有効断面積を確保する観点からも限界がある。
を有した電動機において、空気の冷却能力を効率良く発
揮させるために、ステータコアと空気との間の熱交換面
である通路壁面の表面積を増加させることが考えられ
る。通路壁面の表面積を増加させるためには、通路数を
増やすか、１つの通路の断面積を拡大すればよい。しか
しながら、寸法上の制約がある電動機において通路数や
通路断面積を増加させることは、磁路としてのステータ
コアの有効断面積を確保する観点からも限界がある。
【０００４】また、そのような限界の下で空気による冷
却効率を最大限に改善できたとしても、ステータコアを
電動機周囲の大気温度よりも低い温度まで冷却すること
はできない。したがって、ケーシングを排除した電動機
においてステータコアに直接に空気通路を設ける構造で
は、ステータコアの外表面から電動機の周囲に輻射され
る熱が、周囲環境（例えば電動機を取付けた構造体）へ
好ましくない影響（例えば熱変形）を及ぼす危惧が生じ
る。
却効率を最大限に改善できたとしても、ステータコアを
電動機周囲の大気温度よりも低い温度まで冷却すること
はできない。したがって、ケーシングを排除した電動機
においてステータコアに直接に空気通路を設ける構造で
は、ステータコアの外表面から電動機の周囲に輻射され
る熱が、周囲環境（例えば電動機を取付けた構造体）へ
好ましくない影響（例えば熱変形）を及ぼす危惧が生じ
る。
【０００５】本発明の目的は、ステータコアを軸方向に
貫通する空気通路と、この空気通路に電動機の周囲空気
を流通させる送風装置とを具備した空冷式電動機におい
て、上記のような課題を解決すべく、熱交換面を容易に
拡大して空気による冷却効率を改善できるとともに、ス
テータコアからの輻射熱を可及的に低減できる空冷構造
を備えた空冷式電動機を提供することにある。
貫通する空気通路と、この空気通路に電動機の周囲空気
を流通させる送風装置とを具備した空冷式電動機におい
て、上記のような課題を解決すべく、熱交換面を容易に
拡大して空気による冷却効率を改善できるとともに、ス
テータコアからの輻射熱を可及的に低減できる空冷構造
を備えた空冷式電動機を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ロータと、空隙を介してロータを囲繞す
るステータと、ステータのコアを軸方向へ貫通する複数
の空気通路と、空気通路に電動機の周囲空気を流通させ
る送風装置とを具備した空冷式電動機において、ステー
タのコアの外表面を覆ってステータに固定的に連結され
る被覆部材を備え、被覆部材は、コアの外表面との間に
複数の空気通路に連通する空所を形成し、送風装置は、
電動機の周囲空気を最初にこの空所に導き、空所を通っ
た空気をさらに複数の空気通路に通した後に電動機外部
に放出することを特徴とする空冷式電動機を提供する。
に、本発明は、ロータと、空隙を介してロータを囲繞す
るステータと、ステータのコアを軸方向へ貫通する複数
の空気通路と、空気通路に電動機の周囲空気を流通させ
る送風装置とを具備した空冷式電動機において、ステー
タのコアの外表面を覆ってステータに固定的に連結され
る被覆部材を備え、被覆部材は、コアの外表面との間に
複数の空気通路に連通する空所を形成し、送風装置は、
電動機の周囲空気を最初にこの空所に導き、空所を通っ
た空気をさらに複数の空気通路に通した後に電動機外部
に放出することを特徴とする空冷式電動機を提供する。
【０００７】
【作用】電動機の作動時にステータに生じる熱は、コア
と被覆部材との間の空所、及びコアに設けた空気通路を
通る空気によって、コアの外表面及び空気通路の壁面か
ら直接に吸収される。このとき、電動機の周囲空気を最
初にこの空所に導くことにより、ステータのコアの外表
面が、周囲空気の温度に近い比較的低温の空気の層及び
被覆部材で覆われる。それにより、ステータのコアから
の輻射熱が低減される。
と被覆部材との間の空所、及びコアに設けた空気通路を
通る空気によって、コアの外表面及び空気通路の壁面か
ら直接に吸収される。このとき、電動機の周囲空気を最
初にこの空所に導くことにより、ステータのコアの外表
面が、周囲空気の温度に近い比較的低温の空気の層及び
被覆部材で覆われる。それにより、ステータのコアから
の輻射熱が低減される。
【０００８】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明をその好
適な実施例に基づきさらに詳細に説明する。各図におい
て、同一の構成要素には共通の参照番号を付す。図１〜
図３は、本発明の実施例による空冷式電動機１０を示
す。空冷式電動機１０は、軸１２に固定されたロータコ
ア１４を有するロータと、空隙を介してロータコア１４
を囲繞するステータコア１６を有したステータと、ステ
ータコア１６の軸方向両端に配置されてステータコア１
６を挟持するとともに軸受（図示せず）を介して軸１２
を回転可能に支持する前部支持部材１８及び後部支持部
材２０とを備える。また電動機１０は、いわゆる据置式
の電動機であり、前部支持部材１８及び後部支持部材２
０に連結される脚部２２を備える。
適な実施例に基づきさらに詳細に説明する。各図におい
て、同一の構成要素には共通の参照番号を付す。図１〜
図３は、本発明の実施例による空冷式電動機１０を示
す。空冷式電動機１０は、軸１２に固定されたロータコ
ア１４を有するロータと、空隙を介してロータコア１４
を囲繞するステータコア１６を有したステータと、ステ
ータコア１６の軸方向両端に配置されてステータコア１
６を挟持するとともに軸受（図示せず）を介して軸１２
を回転可能に支持する前部支持部材１８及び後部支持部
材２０とを備える。また電動機１０は、いわゆる据置式
の電動機であり、前部支持部材１８及び後部支持部材２
０に連結される脚部２２を備える。
【０００９】ステータコア１６は、電磁鋼板等の複数の
磁性薄板の積層体からなり、外周面の近傍で軸方向へ延
びる複数の貫通穴２４を備える。複数の貫通穴２４は、
ステータコア１６の軸線に関して対称位置に配置され
る。さらに、前部支持部材１８及び後部支持部材２０
は、軸方向へ延びてステータコア１６の貫通穴２２のそ
れぞれに連通する複数の貫通穴（前部支持部材１８の貫
通穴２６のみ図２に破線で示す）を備える。ステータコ
ア１６、前部支持部材１８、及び後部支持部材２０の対
応する貫通穴２４、２６が相互に連通して、軸方向へ延
びる複数の空気通路２８が形成される。
磁性薄板の積層体からなり、外周面の近傍で軸方向へ延
びる複数の貫通穴２４を備える。複数の貫通穴２４は、
ステータコア１６の軸線に関して対称位置に配置され
る。さらに、前部支持部材１８及び後部支持部材２０
は、軸方向へ延びてステータコア１６の貫通穴２２のそ
れぞれに連通する複数の貫通穴（前部支持部材１８の貫
通穴２６のみ図２に破線で示す）を備える。ステータコ
ア１６、前部支持部材１８、及び後部支持部材２０の対
応する貫通穴２４、２６が相互に連通して、軸方向へ延
びる複数の空気通路２８が形成される。
【００１０】後部支持部材２０の後方には、空気通路２
８に冷却媒体として電動機の周囲空気を流通させる送風
装置３０が設置される。送風装置３０のケーシング３２
は後部支持部材２０に固定的に連結される。送風装置３
０のファン（図示せず）が作動すると、空気通路２８内
を前方から後方へ空気が流れ、好ましくは網からなるケ
ーシング３２の後端壁を介して空気が電動機外部に放出
される。
８に冷却媒体として電動機の周囲空気を流通させる送風
装置３０が設置される。送風装置３０のケーシング３２
は後部支持部材２０に固定的に連結される。送風装置３
０のファン（図示せず）が作動すると、空気通路２８内
を前方から後方へ空気が流れ、好ましくは網からなるケ
ーシング３２の後端壁を介して空気が電動機外部に放出
される。
【００１１】このような周知構造に加えて、電動機１０
は、空気による冷却効率を改善するために、ステータコ
ア１６の外周面を覆う被覆部材３４を備える。被覆部材
３４は、ステータコア１６の外周面との間に空気通路２
８に連通する空所３６を形成する状態で、例えばアイボ
ルト３８等の固定手段によって前部支持部材１８及び後
部支持部材２０に固定される。なお、六角ボルト等の一
般的なボルトを、他の位置に用いることもできる。
は、空気による冷却効率を改善するために、ステータコ
ア１６の外周面を覆う被覆部材３４を備える。被覆部材
３４は、ステータコア１６の外周面との間に空気通路２
８に連通する空所３６を形成する状態で、例えばアイボ
ルト３８等の固定手段によって前部支持部材１８及び後
部支持部材２０に固定される。なお、六角ボルト等の一
般的なボルトを、他の位置に用いることもできる。
【００１２】図４に示すように、被覆部材３４は、ステ
ータコア１６及び前部支持部材１８の外周面を覆う断面
略コ字状の第１部分４０と、第１部分４０の軸方向一端
部に連結されて前部支持部材１８の貫通穴２６及びその
周辺を覆う第２部分４２とを備える。第１部分４０は、
ステータコア１６の外周面に略平行に延びる頂板４４及
び一対の側板４６を備える。頂板４４の、第２部分４２
の反対側の後方自由端には、下方へ略Ｌ字状に曲成され
た取付タブ４８が設けられる。取付タブ４８は頂板４４
に平行に延びる部分で、後部支持部材２０の頂面に当接
され、アイボルト３８が、取付タブ４８を貫通して後部
支持部材２０に螺着される。また、各側板４６の下方自
由端には、側板４６に略直交して内側へ延びる支持タブ
５０が設けられる。支持タブ５０はその先端で、ステー
タコア１６及び前部支持部材１８の側面に当接される。
したがって、アイボルト３８によって被覆部材３４を所
定の作用位置に固定すると、取付タブ４８及び支持タブ
５０の高さに相当する高さを有した空所３６が、第１部
分４０とステータコア１６及び前部支持部材１８の外周
面との間に形成される。なお、第１部分４０の頂板４４
には、ステータコア１６の外周面との間に空所３６を維
持するための複数の柱５２を、内面に突設することもで
きる（図３参照）。
ータコア１６及び前部支持部材１８の外周面を覆う断面
略コ字状の第１部分４０と、第１部分４０の軸方向一端
部に連結されて前部支持部材１８の貫通穴２６及びその
周辺を覆う第２部分４２とを備える。第１部分４０は、
ステータコア１６の外周面に略平行に延びる頂板４４及
び一対の側板４６を備える。頂板４４の、第２部分４２
の反対側の後方自由端には、下方へ略Ｌ字状に曲成され
た取付タブ４８が設けられる。取付タブ４８は頂板４４
に平行に延びる部分で、後部支持部材２０の頂面に当接
され、アイボルト３８が、取付タブ４８を貫通して後部
支持部材２０に螺着される。また、各側板４６の下方自
由端には、側板４６に略直交して内側へ延びる支持タブ
５０が設けられる。支持タブ５０はその先端で、ステー
タコア１６及び前部支持部材１８の側面に当接される。
したがって、アイボルト３８によって被覆部材３４を所
定の作用位置に固定すると、取付タブ４８及び支持タブ
５０の高さに相当する高さを有した空所３６が、第１部
分４０とステータコア１６及び前部支持部材１８の外周
面との間に形成される。なお、第１部分４０の頂板４４
には、ステータコア１６の外周面との間に空所３６を維
持するための複数の柱５２を、内面に突設することもで
きる（図３参照）。
【００１３】被覆部材３４の第２部分４２は、前部支持
部材１８の軸方向***部５４を包囲する略円形の開口５
６と、下方自由端で軸方向に延設される支持タブ５８と
を備える。支持タブ５８はその先端で、前部支持部材１
８及び脚部２２の軸方向端面に当接される。したがっ
て、被覆部材３４を所定の作用位置に固定すると、支持
タブ５８の高さに相当する高さを有した空所３６が、第
２部分４２と前部支持部材１８の軸方向端面との間に形
成される。
部材１８の軸方向***部５４を包囲する略円形の開口５
６と、下方自由端で軸方向に延設される支持タブ５８と
を備える。支持タブ５８はその先端で、前部支持部材１
８及び脚部２２の軸方向端面に当接される。したがっ
て、被覆部材３４を所定の作用位置に固定すると、支持
タブ５８の高さに相当する高さを有した空所３６が、第
２部分４２と前部支持部材１８の軸方向端面との間に形
成される。
【００１４】このようにして、被覆部材３４を所定の作
用位置に固定すると、空所３６は、第１部分４０の後方
自由端でのみ開口するとともに、前部支持部材１８の貫
通穴２６を介して空気通路２８に連通される。なお、被
覆部材３４の取付タブ４８、支持タブ５０、開口５６、
及び支持タブ５８と、後部支持部材２０、ステータコア
１６、前部支持部材１８、及び脚部２２との間には、被
覆部材３４の密着性を高め、振動による異音の発生を防
止するために、ゴム等からなる弾性部材６０（図１、図
２）を介在させることが望ましい。
用位置に固定すると、空所３６は、第１部分４０の後方
自由端でのみ開口するとともに、前部支持部材１８の貫
通穴２６を介して空気通路２８に連通される。なお、被
覆部材３４の取付タブ４８、支持タブ５０、開口５６、
及び支持タブ５８と、後部支持部材２０、ステータコア
１６、前部支持部材１８、及び脚部２２との間には、被
覆部材３４の密着性を高め、振動による異音の発生を防
止するために、ゴム等からなる弾性部材６０（図１、図
２）を介在させることが望ましい。
【００１５】上記構成の電動機１０において、送風装置
３０のファン（図示せず）が作動すると、被覆部材３４
の第１部分４０の後方自由端の開口から周囲空気が空所
３６に導かれる。この空気は、空所３６内を流動してス
テータコア１６及び前部支持部材１８の外周面から熱を
吸収した後に、前部支持部材１８の貫通穴２６を介して
空気通路２８に導かれる。空気通路２８に導かれた空気
は、空気通路２８内を流動してその管状壁面から熱を吸
収し、その後、送風装置３０のケーシング３２の後端壁
から電動機外部に放出される（空気の流れを図１に矢印
で示す）。
３０のファン（図示せず）が作動すると、被覆部材３４
の第１部分４０の後方自由端の開口から周囲空気が空所
３６に導かれる。この空気は、空所３６内を流動してス
テータコア１６及び前部支持部材１８の外周面から熱を
吸収した後に、前部支持部材１８の貫通穴２６を介して
空気通路２８に導かれる。空気通路２８に導かれた空気
は、空気通路２８内を流動してその管状壁面から熱を吸
収し、その後、送風装置３０のケーシング３２の後端壁
から電動機外部に放出される（空気の流れを図１に矢印
で示す）。
【００１６】このように電動機１０では、ステータコア
１６及び前部支持部材１８と冷却空気との間の熱交換面
が拡大されるので、空気による冷却効率が改善される。
しかも、ステータコア１６の外周面を、まだ冷たい（周
囲空気と同程度の温度の）空気の層及び被覆部材３４が
覆うので、ステータコア１６からの輻射熱を可及的に低
減することが可能となる。
１６及び前部支持部材１８と冷却空気との間の熱交換面
が拡大されるので、空気による冷却効率が改善される。
しかも、ステータコア１６の外周面を、まだ冷たい（周
囲空気と同程度の温度の）空気の層及び被覆部材３４が
覆うので、ステータコア１６からの輻射熱を可及的に低
減することが可能となる。
【００１７】図５〜図７は、本発明の他の実施例による
空冷式電動機６２を示す。電動機６２は、その基本構造
は図１の空冷式電動機１０と同一であるが、ステータの
側面（図では上方）に送風装置６４が配置される点で異
なる。送風装置６４のケーシング６６は、ステータコア
１６の外周面を覆う被覆部材６８に固定的に連結され
る。
空冷式電動機６２を示す。電動機６２は、その基本構造
は図１の空冷式電動機１０と同一であるが、ステータの
側面（図では上方）に送風装置６４が配置される点で異
なる。送風装置６４のケーシング６６は、ステータコア
１６の外周面を覆う被覆部材６８に固定的に連結され
る。
【００１８】図８に示すように被覆部材６８は、ステー
タコア１６及び前部支持部材１８の外周面を覆う断面略
コ字状の第１部分７０と、第１部分７０の軸方向一端部
に連結されて前部支持部材１８の貫通穴２６及びその周
辺を覆う第２部分７２とを備える。第１部分７０は、ス
テータコア１６の外周面に略平行に延びる頂板７４及び
一対の側板７６を備える。頂板７４には、送風装置６４
のファン６５（図７）に連通する開口７８が形成され
る。頂板７４及び側板７６の、第２部分７２の反対側の
後方自由端には、半径方向内方へ延びる支持タブ８０が
形成される。特に頂板７４から延びる支持タブ８０の自
由端には、アイボルト３８用の取付タブ８２が設けられ
る。支持タブ８０はその先端で、ステータコア１６の外
周面に当接される。また、各側板７６の下方自由端に
は、側板７６に略直交して内側へ延びる支持タブ８４が
設けられる。支持タブ８４はその先端で、ステータコア
１６及び前部支持部材１８の側面に当接される。したが
って、アイボルト３８によって被覆部材６８を所定の作
用位置に固定すると、支持タブ８０、８４の高さに相当
する高さを有した空所８６が、第１部分７０とステータ
コア１６及び前部支持部材１８の外周面との間に形成さ
れる。
タコア１６及び前部支持部材１８の外周面を覆う断面略
コ字状の第１部分７０と、第１部分７０の軸方向一端部
に連結されて前部支持部材１８の貫通穴２６及びその周
辺を覆う第２部分７２とを備える。第１部分７０は、ス
テータコア１６の外周面に略平行に延びる頂板７４及び
一対の側板７６を備える。頂板７４には、送風装置６４
のファン６５（図７）に連通する開口７８が形成され
る。頂板７４及び側板７６の、第２部分７２の反対側の
後方自由端には、半径方向内方へ延びる支持タブ８０が
形成される。特に頂板７４から延びる支持タブ８０の自
由端には、アイボルト３８用の取付タブ８２が設けられ
る。支持タブ８０はその先端で、ステータコア１６の外
周面に当接される。また、各側板７６の下方自由端に
は、側板７６に略直交して内側へ延びる支持タブ８４が
設けられる。支持タブ８４はその先端で、ステータコア
１６及び前部支持部材１８の側面に当接される。したが
って、アイボルト３８によって被覆部材６８を所定の作
用位置に固定すると、支持タブ８０、８４の高さに相当
する高さを有した空所８６が、第１部分７０とステータ
コア１６及び前部支持部材１８の外周面との間に形成さ
れる。
【００１９】被覆部材６８の第２部分７２は、図１の被
覆部材３４と同様に、前部支持部材１８の軸方向***部
５４を包囲する略円形の開口８８と、下方自由端で軸方
向に延設される支持タブ９０とを備える。したがって、
被覆部材６８を所定の作用位置に固定すると、支持タブ
９０の高さに相当する高さを有した空所８６が、第２部
分７２と前部支持部材１８の軸方向端面との間に形成さ
れる。
覆部材３４と同様に、前部支持部材１８の軸方向***部
５４を包囲する略円形の開口８８と、下方自由端で軸方
向に延設される支持タブ９０とを備える。したがって、
被覆部材６８を所定の作用位置に固定すると、支持タブ
９０の高さに相当する高さを有した空所８６が、第２部
分７２と前部支持部材１８の軸方向端面との間に形成さ
れる。
【００２０】このようにして、被覆部材６８を所定の作
用位置に固定すると、空所８６は、電動機６２の周囲に
開口することなく、送風装置６４と前部支持部材１８の
貫通穴２６との間を連通する。なお、被覆部材６８の支
持タブ８０、取付タブ８２、支持タブ８４、開口８８、
及び支持タブ９０と、後部支持部材２０、ステータコア
１６、前部支持部材１８、及び脚部２２との間には、被
覆部材６８の密着性を高め、振動による異音の発生を防
止するために、ゴム等からなる弾性部材６０（図６）を
介在させることが望ましい。
用位置に固定すると、空所８６は、電動機６２の周囲に
開口することなく、送風装置６４と前部支持部材１８の
貫通穴２６との間を連通する。なお、被覆部材６８の支
持タブ８０、取付タブ８２、支持タブ８４、開口８８、
及び支持タブ９０と、後部支持部材２０、ステータコア
１６、前部支持部材１８、及び脚部２２との間には、被
覆部材６８の密着性を高め、振動による異音の発生を防
止するために、ゴム等からなる弾性部材６０（図６）を
介在させることが望ましい。
【００２１】上記構成の電動機６２において、送風装置
６４のファン（図示せず）が作動すると、送風装置６４
のケーシング６６の図示上方から周囲空気が吸引され、
ステータコア１６と被覆部材６８との間の空所８６に吹
き出される。この空気は、空所８６内を流動してステー
タコア１６及び前部支持部材１８の外周面から熱を吸収
した後に、前部支持部材１８の貫通穴２６を介して空気
通路２８に導かれる。空気通路２８に導かれた空気は、
空気通路２８内を流動してその管状壁面から熱を吸収
し、その後、後部支持部材２０の後端壁（多孔壁）から
電動機外部に放出される（空気の流れを図５及び図７に
矢印で示す）。
６４のファン（図示せず）が作動すると、送風装置６４
のケーシング６６の図示上方から周囲空気が吸引され、
ステータコア１６と被覆部材６８との間の空所８６に吹
き出される。この空気は、空所８６内を流動してステー
タコア１６及び前部支持部材１８の外周面から熱を吸収
した後に、前部支持部材１８の貫通穴２６を介して空気
通路２８に導かれる。空気通路２８に導かれた空気は、
空気通路２８内を流動してその管状壁面から熱を吸収
し、その後、後部支持部材２０の後端壁（多孔壁）から
電動機外部に放出される（空気の流れを図５及び図７に
矢印で示す）。
【００２２】このように電動機６２によっても、ステー
タコア１６及び前部支持部材１８と冷却空気との間の熱
交換面が拡大され、空気による冷却効率が改善されると
ともに、ステータコア１６の外周面を、まだ冷たい（周
囲空気と同程度の温度の）空気の層及び被覆部材６８が
覆うので、ステータコア１６からの輻射熱を可及的に低
減することが可能となる。しかも、送風装置６４をステ
ータの側方に配置したので、電動機の軸方向長さが低減
される。したがって、長さの短い電動機を使用したいと
いう要求に対しても、冷却効率に優れた空冷式電動機を
提供することができる。
タコア１６及び前部支持部材１８と冷却空気との間の熱
交換面が拡大され、空気による冷却効率が改善されると
ともに、ステータコア１６の外周面を、まだ冷たい（周
囲空気と同程度の温度の）空気の層及び被覆部材６８が
覆うので、ステータコア１６からの輻射熱を可及的に低
減することが可能となる。しかも、送風装置６４をステ
ータの側方に配置したので、電動機の軸方向長さが低減
される。したがって、長さの短い電動機を使用したいと
いう要求に対しても、冷却効率に優れた空冷式電動機を
提供することができる。
【００２３】本願発明において、被覆部材は様々な形状
及び寸法を有することができる。例えば、脚部を備え
ず、前部支持部材に設けたフランジ部によって被駆動機
械に取付けられる形式の電動機に本願発明を適用する場
合、被覆部材はステータコアの外周面の略全体を覆うよ
うに形成できる。また、被覆部材は、金属や樹脂等の様
々な材料から形成できる。しかしながら、ステータの輻
射熱を効果的に低減するためには、熱伝導率の低い樹脂
材料からなることが好ましい。
及び寸法を有することができる。例えば、脚部を備え
ず、前部支持部材に設けたフランジ部によって被駆動機
械に取付けられる形式の電動機に本願発明を適用する場
合、被覆部材はステータコアの外周面の略全体を覆うよ
うに形成できる。また、被覆部材は、金属や樹脂等の様
々な材料から形成できる。しかしながら、ステータの輻
射熱を効果的に低減するためには、熱伝導率の低い樹脂
材料からなることが好ましい。
【００２４】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ステータのコアの外表面を覆ってコアとの間
に空所を形成する被覆部材をステータに装備したので、
ステータのコアに設けた空気通路の個数や断面積を増加
させることなく、コアと空気との間の熱交換面を容易に
拡大でき、空気による冷却効率を著しく改善することが
できる。また、ステータのコアの外表面を比較的低温の
空気と被覆部材とが覆うので、コアからの輻射熱を可及
的に低減することができる。したがって本発明によれ
ば、電動機の作動時の温度上昇を空気によって効率的に
抑制し、電動機の出力をさらに向上させることが可能と
なる。
によれば、ステータのコアの外表面を覆ってコアとの間
に空所を形成する被覆部材をステータに装備したので、
ステータのコアに設けた空気通路の個数や断面積を増加
させることなく、コアと空気との間の熱交換面を容易に
拡大でき、空気による冷却効率を著しく改善することが
できる。また、ステータのコアの外表面を比較的低温の
空気と被覆部材とが覆うので、コアからの輻射熱を可及
的に低減することができる。したがって本発明によれ
ば、電動機の作動時の温度上昇を空気によって効率的に
抑制し、電動機の出力をさらに向上させることが可能と
なる。
【図１】本発明の実施例による空冷式電動機の概略側面
図である。
図である。
【図２】図１の電動機を矢印IIから示す端面図である。
【図３】図１の電動機の線 III−III に沿った断面図で
ある。
ある。
【図４】図１の電動機に用いられる被覆部材の図で、
（ａ）前方斜視図、及び（ｂ）後方斜視図、である。
（ａ）前方斜視図、及び（ｂ）後方斜視図、である。
【図５】本発明の他の実施例による空冷式電動機の部分
切欠き側面図である。
切欠き側面図である。
【図６】図５の電動機を矢印VIから示す端面図である。
【図７】図５の電動機の線 VII−VII に沿った断面図で
ある。
ある。
【図８】図５の電動機に用いられる被覆部材の後方斜視
図である。
図である。
１０、６２…空冷式電動機 １２…軸 １６…ステータコア １８…前部支持部材 ２０…後部支持部材 ２４、２６…貫通穴 ２８…空気通路 ３０、６４…送風装置 ３２、６６…ケーシング ３４、６８…被覆部材 ３６、８６…空所 ３８…アイボルト
Claims (1)
- 【請求項１】 ロータと、空隙を介して該ロータを囲繞
するステータと、該ステータのコアを軸方向へ貫通する
複数の空気通路と、該空気通路に電動機の周囲空気を流
通させる送風装置とを具備した空冷式電動機において、 前記ステータのコアの外表面を覆って該ステータに固定
的に連結される被覆部材を備え、該被覆部材は、該コア
の外表面との間に前記複数の空気通路に連通する空所を
形成し、 前記送風装置は、電動機の周囲空気を最初に該空所に導
き、該空所を通った該空気をさらに前記複数の空気通路
に通した後に電動機外部に放出すること、を特徴とする
空冷式電動機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6271206A JP2837101B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 空冷式電動機 |
| US08/542,901 US5747900A (en) | 1994-11-04 | 1995-10-13 | Electric motor with an air-cooling system |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6271206A JP2837101B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 空冷式電動機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08140309A true JPH08140309A (ja) | 1996-05-31 |
| JP2837101B2 JP2837101B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=17496833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6271206A Expired - Lifetime JP2837101B2 (ja) | 1994-11-04 | 1994-11-04 | 空冷式電動機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5747900A (ja) |
| JP (1) | JP2837101B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019130618A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | ブラザー工業株式会社 | 工作機械 |
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-
1994
- 1994-11-04 JP JP6271206A patent/JP2837101B2/ja not_active Expired - Lifetime
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1995
- 1995-10-13 US US08/542,901 patent/US5747900A/en not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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| JP2837101B2 (ja) | 1998-12-14 |
| US5747900A (en) | 1998-05-05 |
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