JPH08137524A - ロボットの軌道計画時における時定数の設定方法 - Google Patents

ロボットの軌道計画時における時定数の設定方法

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JPH08137524A
JPH08137524A JP6299108A JP29910894A JPH08137524A JP H08137524 A JPH08137524 A JP H08137524A JP 6299108 A JP6299108 A JP 6299108A JP 29910894 A JP29910894 A JP 29910894A JP H08137524 A JPH08137524 A JP H08137524A
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time constant
torque
axes
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Ryuichi Hara
龍一 原
Atsuro Nagayama
敦朗 永山
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ロボットの軌道計画時に適正な時定数を設定す
る。 【構成】4軸水平多関節ロボットを想定し、第2軸及び
第3軸の干渉トルクを考慮に入れて時定数を定める。時
定数は、1ロボットの運動方程式、2目標軌道を実現す
る為の各軸の拘束条件式(ヤコビ行列を使用)、3ロボ
ットの最大トルクによる拘束条件を勘案してオンライン
処理で決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は産業用ロボット(以
下、単に「ロボット」と言う。)の軌道計画時における
時定数の設定方法に関し、更に詳しく言えば、ロボット
軸を駆動するサーボモータの加減速時定数を干渉トルク
を考慮して決定するようにした前記に関する。
【0002】
【従来技術】現在、ロボットの軌道計画時には、一つの
動作毎に一定の時定数を設定し、その時定数のフィルタ
を掛けて滑らかな加減速動作をロボット各軸を駆動する
サーボモータ(以下、単に「モータ」と言う。)に実現
させる方式が一般的に用いられている。時定数を設定す
るに際しては、ロボット作業のサイクルタイムを短縮す
る為に、最大加速度制御の考え方が適用されることが通
常である。
【0003】従来の最大加速度制御では、動作中の各時
点において各軸のモータにかかるモーメント、イナーシ
ャを各軸個別のものとして計算して最大加速度が算出さ
れ、その結果に基づき、サーボモータが最大トルクを発
生するように時定数が設定される。
【0004】しかし、ロボットは一般に複数の軸が同時
に動作して目標軌道上の運動を行なうものであるから、
ロボットの各軸には、他の軸の動作に起因したトルク
(干渉トルク)が作用する。従って、従来のやり方で
は、各軸のモータが計算上最大トルクを発生するように
時定数が設定されていても、干渉トルクの為にトルクの
飽和現象が生じたり、逆に、小さなトルクを発生した状
態でロボットが動作したりすることが起こる。
【0005】トルクの飽和現象が発生するとロボットの
軌跡精度が悪化する。また、使用トルクが小さい状態で
ロボットを動作させることは、ロボットの性能を十分に
発揮させてサイクルタイムの短縮化が十分に行なわれて
いないことを意味する。このように、従来のロボットの
軌道計画方法においては、干渉トルク分を考慮に入れて
時定数を定めることが行なわれていないことに起因した
問題の発生が避けられなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願発明の基
本的な目的は上記従来技術の問題点を解決することにあ
る。即ち、本願発明は、他のロボット軸からの干渉トル
クに起因したモータ発生トルクの飽和現象や性能発揮不
足の現象を抑制することが出来る軌道計画時の時定数設
定方法を提供することを企図している。また、そのこと
を通して、本願発明はロボットの軌跡精度の向上とサイ
クルタイムの短縮を図るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決する為の基本的な手段として、「各々サーボモータ
によって駆動される複数の軸を有するロボットの軌道計
画時における時定数の設定方法において、始点及び終点
における各軸の速度が0とみなすことが出来る動作区間
の始点及び終点において、前記軸の内少なくとも2つの
軸の間の干渉トルクの影響を入れて発生トルクの飽和を
起こさない条件で最短の加減速制御の時定数を前記少な
くとも2つの軸について前記ロボットを制御するロボッ
ト制御装置を用いたオンラインのソフトウェア処理によ
って求め、前記ロボットを制御するロボット制御装置に
設定する前記方法」(請求項1)を提案したものであ
る。
【0008】また、ロボットの軌跡精度をより重視した
場合に対応する構成として、「各々サーボモータによっ
て駆動される複数の軸を有するロボットの軌道計画時に
おける時定数の設定方法において、始点及び終点におけ
る各軸の速度が0とみなすことが出来る動作区間の始点
及び終点において、前記軸の内少なくとも2つの軸の間
の干渉トルクの影響を入れて発生トルクの飽和を起こさ
ない条件で最短の加減速制御の時定数を前記少なくとも
2つの軸について前記ロボットを制御するロボット制御
装置を用いたオンラインのソフトウェア処理によって求
め、その内の最長の時定数を全軸共通の時定数として前
記ロボットを制御するロボット制御装置に設定する前記
方法」(請求項2)を提案したものである。
【0009】そして、上記各構成におけるソフトウェア
処理について、「ロボットの運動方程式に基づいて決定
される干渉トルクの影響を評価した条件で、目標軌道を
実現する為の各軸の拘束条件と、ロボットの最大トルク
による拘束条件とを同時に満たす時定数の条件を求める
処理を含んでいる」という要件を更に課した構成を併せ
て提案したものである(請求項3)。
【0010】
【作用】本願発明は、従来の最大加速度制御の考え方を
生かしつつ、他軸からの干渉トルクを考慮に入れた時定
数の設定を行なおうとするものである。即ち、本願発明
においては、軌道計画時に次の三つの条件に基づいて干
渉トルクを考慮に入れた時定数が決定される。 (1)ロボットの運動方程式:考慮される干渉トルク
は、この条件を介して時定数の決定内容に反映される。 (2)目標軌道を実現する為の各軸の拘束条件式:目標
軌道とロボットの構造パラメータによって決まる条件で
あり、具体的には、各軸の空間座標(XYZ)と軸空間
座標(θ1 θ2 ・・θN )の変換関係を規定するヤコビ
行列で記述される(後述実施例参照)。 (3)ロボットの最大トルクによる拘束条件:モータの
性能の条件である。
【0011】以上、三つの条件の内、(2),(3)は
従来の最大加速度制御における時定数算出にも当然使用
されていた条件である。しかし、干渉トルクを考慮する
為に他軸の運動状態の記述を含むロボットの運動方程式
を、時定数算出条件に取り入れることは、本願発明固有
の思想である。
【0012】ところで、干渉トルクは他軸の運動状態に
依存して決まる量であるから、厳密には、ロボットの運
動に従って刻々と変化する。しかし、干渉トルクの影響
が最も問題となるのは、加減速制御が行なわれる運動区
間の始点付近及び終点付近であり、その主因は加速度に
ある(始点及び終点における速度は0または干渉トルク
への寄与が無視出来る程度に小さいとする)。
【0013】そこで、本願発明では、軌道計画の中で上
記三条件に基づいて時定数を決定する処理を合理的な処
理負担の範囲内に抑えてオンラインで行なう為に、運動
区間の始点と終点の二点について、他の軸の加速度によ
って生じる干渉トルクのみを考慮して干渉トルクの計算
処理を実行する。
【0014】本願発明では、ロボットの軌道計画時に干
渉トルクを考慮に入れて時定数が設定されるので、モー
タ発生トルクの飽和現象や性能発揮不足の現象が抑制さ
れ、ロボットの軌跡精度の向上とサイクルタイムの短縮
が実現される。
【0015】
【実施例】本願発明の方法を適用するロボットとして、
ここでは図1に示したような4軸水平多関節ロボットを
想定する。図1において、符号RBで全体的に指示され
た4軸水平多関節ロボットは、ベースB側から順に、第
1軸1〜第4軸4を有している。第1軸1は鉛直方向の
直動軸、第2軸2、第3軸3は各々水平面内で動作する
リンクを駆動する旋回軸である。また、第4軸4は、水
平面内でロボットの手先のエンドエフェクタ5を回転さ
せる軸である。符号6はエンドエフェクタ5の先端位置
に設定されたツール先端点を表わしている。軸変数(第
2軸及び第3軸については図示された角度)をJ1 〜J
4 で表わすこととする。なお、Σ0 はロボットRBが動
作する3次元直交座標系を表わしている。
【0016】一般に、干渉トルクの影響を及ぼし合い易
いのは、ベースB側に近い旋回軸同士である。そこで、
本実施例では、このようなロボットの軌道計画を立てる
に際し、第2軸2及び第3軸3の干渉トルクを考慮に入
れて時定数を定めることを考える。
【0017】前記条件(1)〜(3)を具体的に記述す
れば、次のようになる。 (1)ロボットの運動方程式 第2軸及び第3軸の運動方程式は一般に次の式[1],
[2]で与えられる。
【0018】
【数1】 ここで、記号の意味は次の通りである。 Ti ;第i軸の発生トルク Ii ;第i軸のイナーシャ Ci ;第i軸の干渉トルクの係数 f();第2軸の速度による項 g();第3軸の速度による項 Ji ;第i軸の軸変数値(図1参照) ここで、始点及び終点では速度項を無視出来るものとし
て、次式[3],[4]を用いる。
【0019】
【数2】 (2)目標軌道を実現する為の、各軸の拘束条件式(ヤ
コビ行列を使用) ロボットが動作する3次元直交座標系Σ0 (以下、単に
「直交座標系」と言う。)上で表わしたロボットのツー
ル先端点の位置をp、j番目の軸の位置をjで表わす
と、pはjの関数となる。これを式[5]とし、これを
時間で微分して式[6]を得る。ここで、J(j)は、
pとjの関係を規定するヤコビ行列であり、具体的な内
容はロボットの構造パラメータに基づいて計算される。
【0020】
【数3】 式[6]を更に時間で微分すると、次式[7]を得る。
そして、式[7]において、動作の始点または終点であ
ることを考慮して、Jの時間微分(Jドット)=0とす
ると、式[8]を得る。また、目標軌道を実現する為
の、各軸の拘束条件式として、式[8]から式[9]を
得る。
【0021】
【数4】 (3)ロボットの最大トルクによる拘束条件 第i軸の発生トルクと最大トルクを各々Ti ,Tmax i
とし、第2軸と第3軸について、次式[10],[1
1]の条件が存在するものとする。なお、ここで言う最
大トルクには静負荷トルク(Tw2,Tw3)は含まれてい
ない。 T2 <Tmax 2 ・・・[10] T3 <Tmax 3 ・・・[11] 以上の条件式をまとめて、改めれて書き出せば次の諸式
[12]〜[16]を得る。
【0022】
【数5】 ここで、式[14]を次のように表現する。ここで、記
号Accは目標軌道の加速度を表わし、Ai は目標軌道
の加速度に対する係数を表わしている。
【0023】
【数6】 式[12],[14A],[15]より、次式[17]
を得る。更に式[17]を変形して式[18]を得る。
【0024】
【数7】 一方、式[13],[14B],[16]より、次式
[19]を得る。更に式[19]を変形して式[20]
を得る。
【0025】
【数8】 結局、式[18]及び式[20]を満たす最大のAcc
を求め、これに基づいてJ2 ,J3 の加速度を前出の式
[14A],[14B]に従って求めれば、第2軸及び
第3軸について干渉トルクを考慮した加速度が定められ
る。求める時定数τは、その動作区間における教示速度
に対応したJ2 ,J3 の速度Vt2,Vt3を計算し、次式
[21],[22]でτ2 ,τ3 を求め、第2軸及び第
3軸の時定数に設定する。なお、高精度の軌跡を望む場
合には、τ2 ,τ3 の内の小さくない方の値を第2軸と
第3軸共通の時定数に設定しても良い。 τ2 =Vt2/(A2 *Acc) ・・・[21] τ3 =Vt3/(A3 *Acc) ・・・[22] 以上説明した計算に基づく時定数の設定は、オンライン
で実施される。図2は、その為に使用されるロボット制
御装置の代表的な構成を要部ブロック図で示したもので
ある。
【0026】図2において、符号30で表示されたロボ
ット制御装置はプロセッサボード31が装備されてお
り、このプロセッサボード31はマイクロプロセッサか
らなる中央演算処理装置(以下、CPUと言う。)31
a、ROM31b並びにRAM31cを備えている。
【0027】CPU31aはROM31bに格納された
システムプログラムに従ってロボット制御装置全体を制
御する。RAM31cの相当部分は不揮発性メモリ領域
を構成しており、動作プログラム、関連設定値の他に前
出の式[18],[20]の計算を行なう為の諸データ
等が格納されている。これには、ヤコビ行列や静負荷ト
ルクTwiを算出する為の構造パラメータ、各軸の加速度
による干渉トルク係数Ci 、イナーシャIi 、式[14
A],[14B]におけるA2 ,A3 を定める為のデー
タ等が含まれる。また、RAM31cの一部はCPU3
1aの実行する計算処理等の為の一時的なデータ記憶に
使用される。
【0028】プロセッサボード31はバス39に結合さ
れており、このバス結合を介してロボット制御装置内の
他の部分と指令やデータの授受が行なわれるようになっ
ている。先ず、デジタルサーボ制御回路32がプロセッ
サボード31に接続されており、CPU31aからの指
令を受けて、サーボアンプ33を経由してサーボモータ
51〜56を駆動する。各サーボモータ51〜54はロ
ボットRBに内蔵されており、各軸を動作させる。
【0029】シリアルボード34はバス39に結合さ
れ、液晶表示部付の教示操作盤57、RS232C機器
(通信用インターフェイス)及びCRT36aに接続さ
れている。教示操作盤57は教示プログラム等のプログ
ラムや教示データ、その他必要な設定値等を入力する為
に使用される。この他、バス39には、デジタル信号用
の入出力装置(デジタルI/O)35、アナログ信号用
の入出力装置(アンログI/O)37及び大容量メモリ
38が結合されている。
【0030】デジタルI/O35には、CRT36aの
画面を見ながら動作条件の設定、変更等を行なう為の操
作パネル36bが接続されている。また、大容量メモリ
38には、教示データ、位置データ、各種設定値、動作
プログラム等が格納される。
【0031】干渉トルクを考慮した加減速制御を実行す
る為のプログラムやトルクカーブを表わすデータについ
ても、不使用時にはこの大容量メモリ38に格納されて
おり、システムの立ち上げ時にROM31bに格納され
ている起動プログラムが作動して、所要の関連データと
共に適宜プロセッサボード31内のRAM31cにダウ
ンロードされる方式とすることが出来る。
【0032】以下、上記したロボット制御装置30の構
成と機能、並びにプログラム及びデータ等の格納状況を
前提に、図3のフローチャートを参照して、本実施例に
おける時定数設定方法を実行する為の処理について、各
処理ステップ毎に処理内容の概略を記す形式で説明す
る。なお、ここで対象とする動作区間はロングモーショ
ンであるものとする。また、説明は第1軸〜第4軸のす
べてに共通した時定数を設定した加減速制御が行なわれ
る場合について説明する。
【0033】先ず、軸番号指標nを1に初期設定した状
態で処理を開始する。ステップS1では、教示プログラ
ムデータに基づき、その移動ブロックにおける移動目標
位置までの当該軸Jn の移動距離から、その軸について
の教示速度Vtnを求める。
【0034】続くステップS2では、当該軸に関するト
ルクカーブデータ(対象とするサーボモータについて速
度に対する最大トルクTmax の依存関係を表現したデー
タ)に基づき、教示速度Vtnに対応する名目最大トルク
Tmax(n)を求める。ここで求められる名目最大トルクT
max(n)には、静負荷トルクTwn が含まれている。
【0035】そこで続くステップS3では、当該軸につ
いて、最大トルクTmax(n)から静負荷トルクTwnを減じ
て(正味の)最大トルクTmax n を求める。
【0036】また、干渉トルクを考慮しない軸(本実施
例ではn=1及びn=4)については、ここで最大トル
クTmax n を満たす加速度Acc n をAcc n =T
maxn /In で求める((ステップS4、ステップS
5)。そして、その時の時定数τn をτn =Vtn/Ac
c n で求める(ステップS6)。
【0037】以上の処理プロセスを軸番号指標を1づつ
カウントアップしながら、計4回繰り返した上で(ステ
ップS7,S8)、式[18]及び[20]を満たす最
大のAccを計算する。求められたAccをAcc(ca
l) とする(ステップS9)。
【0038】次いで、τ2 とτ3 をτ2 =Vt2/A2 *
Acc(cal) 、τ3 =Vt3/A3 *Acc(cal) で計算
する(ステップS10、S11)。計算されたτn (n
=1,2,3,4)を比較し、最も大きい値を各軸の時
定数として設定する(ステップS12)。ここで、ma
x()は()内の量について最も大きい値を指定する記
号である。以上の処理によって、全軸共通の時定数の設
定が完了する(処理おわり)。
【0039】なお、ロボットを各軸移動形式で移動させ
る場合(移動目標位置へ移動する際の軌道が教示軌道か
らはずれることが許容される。)には、全軸に共通した
時定数を指定する必要はなく、各軸毎に、必要に応じて
干渉トルクを考慮に入れた時定数を定めれば良い。
【0040】以上の説明した実施例では、干渉トルクの
考慮は特定の軸間(第2軸と第3軸間の干渉トルク)の
みを考えているが、複数の軸間乃至全軸間の干渉トルク
考慮を行なっても良いことは勿論である。しかし、全軸
共通の時定数を定める条件(教示軌道を遵守)では、最
も干渉トルクの影響が大きいと考えられる軸間について
干渉トルクを考慮して時定数を決定すれば、他の軸間に
ついては、結果的にトルクの飽和や性能発揮不十分を起
こさない時定数が設定されると期待されるから、干渉ト
ルクを考慮した時定数の計算をどの軸間について行なう
かは、ケースに応じて定めることが好ましい。
【0041】また、本実施例ではロボットとして4軸水
平多関節ロボットを想定したが、他の型式のロボットで
あっても、本願発明の技術思想が適用可能であること
は、これまでの説明に照らして明らかであろう。
【0042】
【発明の効果】本願発明によれば、軌道計画時に短すぎ
る時定数が設定されることによって生じるモータ発生ト
ルクの飽和現象と、長すぎる時定数が設定されることに
よって生じる性能発揮不足の現象のいずれをも抑制する
ことが出来る。従って、ロボットの軌跡精度の向上とサ
イクルタイムの短縮が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の方法が適用される4軸水平多関節ロ
ボットの軸構成を表わした図である。
【図2】本実施例における時定数の設定をオンラインで
実施する為に使用されるロボット制御装置の代表的な構
成を要部ブロック図で示したものである。
【図3】本実施例における時定数の設定の為の処理の概
要を記したフローチャートである。
【符号の説明】
1〜4 第1軸〜第4軸 5 エンドエフェクタ 6 ツール先端点 30 ロボット制御装置 31 プロセッサボード 31a メインプロセッサ 31b ROM 31c RAM 32 ディジタルサーボ制御回路 33 サーボアンプ 34 シリアルボード 35 デジタル信号用の入出力装置(デジタルI/O) 36a CRT 36b 操作パネル 37 アナログ信号用の入出力装置(アナログI/O) 38 大容量メモリ 39 バス 51〜54 サーボモータ 57 液晶表示部付の教示操作盤 58 RS232C機器(通信用インターフェイス)
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G05B 19/407 Q

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々サーボモータによって駆動される複
    数の軸を有するロボットの軌道計画時における時定数の
    設定方法において、 始点及び終点における各軸の速度が0とみなすことが出
    来る動作区間の始点及び終点において、前記軸の内少な
    くとも2つの軸の間の干渉トルクの影響を入れて発生ト
    ルクの飽和を起こさない条件で最短の加減速制御の時定
    数を前記少なくとも2つの軸について前記ロボットを制
    御するロボット制御装置を用いたオンラインのソフトウ
    ェア処理によって求め、前記ロボットを制御するロボッ
    ト制御装置に設定する前記方法。
  2. 【請求項2】 各々サーボモータによって駆動される複
    数の軸を有するロボットの軌道計画時における時定数の
    設定方法において、 始点及び終点における各軸の速度が0とみなすことが出
    来る動作区間の始点及び終点において、前記軸の内少な
    くとも2つの軸の間の干渉トルクの影響を入れて発生ト
    ルクの飽和を起こさない条件で最短の加減速制御の時定
    数を前記少なくとも2つの軸について前記ロボットを制
    御するロボット制御装置を用いたオンラインのソフトウ
    ェア処理によって求め、その内の最長の時定数を全軸共
    通の時定数として前記ロボットを制御するロボット制御
    装置に設定する前記方法。
  3. 【請求項3】 前記ソフトウェア処理が、ロボットの運
    動方程式に基づいて決定される干渉トルクの影響を評価
    した条件で、目標軌道を実現する為の各軸の拘束条件
    と、ロボットの最大トルクによる拘束条件とを同時に満
    たす時定数の条件を求める処理を含んでいる請求項1ま
    たは請求項2に記載されたロボットの軌道計画時におけ
    る時定数の設定方法。
JP6299108A 1994-11-09 1994-11-09 ロボットの軌道計画時における時定数の設定方法 Withdrawn JPH08137524A (ja)

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JP6299108A JPH08137524A (ja) 1994-11-09 1994-11-09 ロボットの軌道計画時における時定数の設定方法
US08/669,469 US5751130A (en) 1994-11-09 1995-11-07 Time constant setting method for a track program of a robot
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