JPH08137135A - 静電潜像現像用マゼンタトナー - Google Patents

静電潜像現像用マゼンタトナー

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JPH08137135A
JPH08137135A JP6273436A JP27343694A JPH08137135A JP H08137135 A JPH08137135 A JP H08137135A JP 6273436 A JP6273436 A JP 6273436A JP 27343694 A JP27343694 A JP 27343694A JP H08137135 A JPH08137135 A JP H08137135A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、静電潜像を現像するためのマゼン
タトナーに関するもので、透明性に優れ、かつ従来のマ
ゼンタ色調を補償したマゼンタトナーを実現し、OHP
等透明シートへの利用を可能にするものである。 【構成】熱可塑性樹脂と染料を主成分とする静電潜像を
現像するトナーにおいて、分光吸収スペクトルの480
〜580nmの波長域におけるトナーの重量当たりの最
小吸収波長における吸光度が0.4以上であり、480
〜580nmでの最大吸収波長に於ける吸光度(Ema
x)と480〜580nmでの最小吸収波長における吸
光度(Emin)との比(Emax/Emin)が0.
3〜1.0であることを特徴とする静電潜像現像用マゼ
ンタトナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】電子写真、静電記録等における静
電荷像を現像するための新規なトナーに関し、特にカラ
ー電子写真に適したマゼンタトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電気潜像を現像剤により現像して可視画
像を形成する電子写真方式は、光導電性物質からなる感
光体上に電気的潜像を形成し、次いで該潜像を現像剤で
現像し、必要に応じて紙等に現像剤による像を転写した
後、加熱、加圧、等により定着して可視像を得るもので
ある。特に、カラーの多色像を得るためには、原稿を色
分解フィルターを用いて露光、あるいはスキャナーで読
みった像をレーザーで書き込み露光し、上記の工程をイ
エロー、マゼンタ、シアンのカラー現像剤を用い、トナ
ー像を重ね合わせてカラー画像を形成する。従来の電子
写真用マゼンタトナーは、熱可塑性樹脂と共にキナクリ
ドン等の顔料と帯電制御剤等を混練、粉砕したものが用
いられている。この様なマゼンタトナー中には、着色剤
である顔料がトナー中に粒子として分散しているため、
分散粒子が光を散乱させ、トナーの透明性を低下させ
る。このため、複数のカラートナーを重ね合わせた画像
は色再現性が劣り、OHP等の透明シートへ転写、定着
して光を投影させた画像は、暗く、彩度が低くなるとい
う欠点を有している。一方、特開平3ー23465や特
開平4ー3172には、顔料の代わりにアゾ系の染料を
用いた提案があり、また特開平2ー51165や特開平
2ー108068、特開平2ー207272等にはアン
トラキノン系染料を用いた提案がある。これらの染料
は、トナー中に分子サイズで分散させることが可能であ
るため、得られる画像は透明性が優れているが、反面、
キナクリドン等の顔料を用いた場合と同様な優れたマゼ
ンタ色調を得ることは困難であった。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明の目的は、上述
の欠点を解決した、即ち、従来の染料を用いたマゼンタ
トナーにおいて、その色調を補償する分光反射特性を有
し、かつ透明性が良好である電子写真用マゼンタトナー
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
と染料を主成分とする静電潜像現像用トナーであって、
分光吸収スペクトルの480nm〜580nmでの最大
の吸光度(Emax)と480nm〜580nmでの最
小の吸光度(Emin)との比(Emin/Emax)
が0.3〜1.0であり、かつ、Eminがトナーの重
量当たりに換算して0.4〜2.0である事を特徴とす
る静電潜像現像用マゼンタトナーを提供するものであ
る。また、染料の分光吸収スペクトルの吸収極大値が5
00nm〜560nmにある染料(D1)と、530n
m〜550nmおよび560nm〜590nmに二つの
吸収ピークをもつ染料(D2)とを含有する事を特徴と
する電子写真用マゼンタトナーを提供するものである。
本発明の好ましい態様としては、前記D2染料がアント
ラキノン系染料である事を特徴とする。
【0005】すなわち、本発明では従来の顔料系着色剤
に見られる透明性が悪いという不具合を染料系着色剤を
用いることにより解決し、染料系着色剤が解決できなか
ったマゼンタ色調の実現に関しては、トナーまたは染料
の吸収スペクトルにおいて、最適な特性を明らかにし、
かつ実現することによって可能としたものである。
【0006】本発明の染料は、公知の水溶性染料、油溶
性染料、分散染料のいずれも使用可能であり、トナーに
用いられる樹脂の種類によって、染着可能な染料が選択
される。特には、油溶性染料、分散染料が、水滴の付着
による画像の滲みを生じないため好ましい。
【0007】良好なマゼンタ色調を出すためには、適切
な染料濃度で充分な濃さの色調を有していなければなら
ない。具体的には、480nm〜580nmの波長域に
おける最小の吸光度が、トナーの重量当たりに換算して
0.4〜2.0であるものが好ましい。トナー重量当た
りの最小の吸光度が0.4より小さいと、満足な濃さの
カラー画像が得られない。また、トナーの重量当たりの
最小の吸光度が2.0より大きいと、シアン、イエロ
ー、ブラックとのカラーバランスが崩れ、好ましくな
い。画像濃度を調整するために染料の添加量を増減させ
ると、熱特性等に弊害を生じるため好ましくない。
【0008】トナー重量当たりの吸光度は、アセトン溶
媒中での分光吸収スペクトルにより測定した吸光度をト
ナー濃度で割った値である。測定用試料は、トナーを精
秤してアセトンに溶解した後、メスフラスコ等で濃度を
調製して作成した。
【0009】さらにマゼンタの色調は、分光吸収スペク
トルにおいて480nm〜580nmの全域に渡って強
い吸収を持ち、480nm〜580nm以外の波長域で
は吸収が少ない程好ましい。即ち、480nm〜580
nmにおける最大の吸光度(Emax)と最小の吸光度
(Emin)の比(Emin/Emax)が0.3〜
1.0であれば、満足な色調が得られる。Emin/E
maxが0.3以下であれば、各波長での吸光度の偏り
が大きく、色調も青色が強かったり、黄色がかったりな
ど、満足なマゼンタ画像が得られない。
【0010】分光反射特性の優れた良好なマゼンタトナ
ーは、分光吸収スペクトルの吸収極大値が500nm〜
560nmにあるD1染料と、530nm〜550nm
と560nm〜590nmの二つに吸収ピークを有する
D2染料を併用する事で得ることができる。D1染料、
D2染料はそれぞれ一種類ずつでも良いが、それぞれの
染料の二種類以上を併用して使用することもできる。D
1染料とD2染料の使用する割合は、それぞれの染料の
分光特性により異なるが、好ましくは、D1:D2=
3:1〜1:5であり、さらに好ましくは、D1:D2
=2:1〜1:3で用いられる。
【0011】D1染料とD2染料の使用量は、熱可塑性
樹脂100重量部に対しD1染料とD2染料の合計量が
0.5〜5重量部となるように添加した時に、前記トナ
ーの重量当たりの吸光度が0.4以上となるものが好ま
しい。市販染料の中には分散剤等が添加されているもの
もあるがここでの割合は染料原末での値である。D1染
料とD2染料の合計量がこの範囲以外であると、480
nm〜580nmの波長域における最小吸収波長におけ
る吸光度をトナー重量当たり0.4〜2.0に調整する
のが難しい。
【0012】D1染料としては、例えば、CI.Sol
vent Red18、 CI.Solvent Re
d24、CI.Solvent Red27、 CI.
Solvent Red111、CI.Solvent
Red145、CI.Solvent Red14
6、CI.Solvent Red149、CI.So
lvent Red155、CI.Solvent R
ed177、CI.DisperseRed60、C
I.DisperseRed88、 CI.Dispe
rseRed5、CI.DisperseRed73、
CI.DisperseRed127、CI.Dis
perseRed145、CI.DisperseRe
d146、CI.DisperseRed166、C
I.DisperseRed184、CI.Dispe
rseRed283、等が挙げられる。D1染料として
は、アゾ系染料が好ましい。
【0013】また、D2染料としては、例えば、MAC
ROLEX RedVioletR、 Sumipla
stBordeanx HBL、 Palanil B
riliiant Violet4REL、 Kaya
lonPolyesterRedVioletFBLが
挙げられる。D2染料としては、アントラキノン系染料
が好ましい。
【0014】本発明のマゼンタトナーを得る方法として
は、熱可塑性樹脂や極性制御剤等と共にD1染料、D2
染料とを混練粉砕する方法や、懸濁重合、乳化重合、分
散重合などの重合トナーにD1染料、D2染料を用いて
染色する方法がある。高画質化を達成するためにトナー
は小粒径で粒度分布の狭いことが望ましく、具体的には
体積平均粒子径(Dv)が3〜9μmで数平均粒子径
(Dp)との比(Dv/Dp)が1.00〜1.15の
範囲にあることが好ましい。このような小粒径で粒度分
布の狭いトナーを作成する方法としては分散重合方法が
好ましく、透明性を向上するためには、樹脂粒子を染着
する方法が好ましい。
【0015】本発明トナーの粉体粒子に使用される熱可
塑性樹脂としては従来公知のものを広く使用することが
できる。例えば、スチレン、パラクロレスチレン、ビニ
ルトルエン、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビ
ニル、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸
エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクル
酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メ
タ)アクル酸ターシャリーブチル、(メタ)アクリル酸
ドデシル、(メタ)アクリル酸 2−エチルヘキシル、
(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸 2
ー ドロキシエチル、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、ベンジル
(メタ)アクリレート、フルフリル(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アクリル酸 2−クロロエチル、(メタ)ア
クリロニトリル、、(メタ)アクリアミド、(メタ)ア
クリル酸、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルメチルケトン,
N−ビニルピロリドン、N−ビニルピリジン、ブタジエ
ン等の単量体の重合体、又は、これら単量体の2種類以
上からなる共重合体、域いはそれらの混合物が挙げられ
る。その他ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、
エポキシ樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フ
ェノール樹脂、脂肪族又は脂環族系炭化水素樹脂、芳香
族系石油樹脂などが単独あるいは混合して使用できる。
【0016】本発明のトナーには、必要によって荷電制
御剤や離型剤などを添加しても良い。荷電制御剤として
は、負帯電性トナーの場合には、例えばアルキルサルチ
ル酸やヒドロキシナフトエ酸の金属キレート、特開昭5
5ー76353号公報や特開平3ー213877号公報
等に記載のフッソ系化合物等が挙げられる。また、正帯
電性トナーの場合には、4級アンモニュウム塩や特開昭
56ー164350号公報等に記載のアルキル金属オキ
サイド等が挙げられる。
【0017】離型剤としては、低分子量ポリエチレン、
低分子量ポリプロピレン、酸化ポリエチレン、等の低分
子量ポリオレフィン類、密ロウ、カルナウバワックス、
モンタンワックス、等の天然ワックス類、ステアリン
酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、等の高級脂肪酸及び
高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸アミド類等が使用でき
る。離型剤はトナー表面に薄層としてを形成させる事
で、少ない添加量で優れた効果が得られ、好ましい。
【0018】本発明のトナーを用いた現像剤にキャリア
を用いる場合は、従来公知の物、例えば、表面酸化また
は未酸化の鉄、ニッケル、銅、亜鉛、コバルト、マンガ
ン、クロム、等の金属及びそれらの合金または酸化物及
び上記の金属より成るフェライト等を使用できる。。ま
た上記キャリアの表面を樹脂等で被覆しても良い。
【0019】また、本発明のトナーを用いた現像剤は、
コロイダルシリカ等の流動性改質剤を使用することがで
きる。流動性改質剤の添加量は、トナーに対して0.0
1〜3重量部程度が好ましい。
【0020】
【実施例】
実施例1 メチルアルコ−ルと水の混合溶媒中にスチレン無水マレ
イン酸共重合体を溶解し、この中でスチレン55部、メ
チルアクリレート45部を共重合した。得られた重合体
は、体積平均粒径(Dv)4.7μmで、個数平均粒子
径(Dp)との比Dv/Dpが1.12であった。次
に、この重合液に、CI.Disperse Red6
0、0.67部と、KayalonPolyester
RedVioletFBL(染料原末)1.33部を室
温で撹拌しながら加えた。次にこの溶液を50℃で3時
間撹拌して樹脂を染着した後、ろ過、乾燥してマゼンタ
に着色した粒子を得た。ついで前記染着粒子100部を
水ーメタノール(1:1)混合溶媒300部に再分散し
パーフルオロアルキルリン酸2部を加え撹拌混合し、ス
プレードライヤーにて溶媒を除去しマゼンタトナーを得
た。このトナー0.04gを精秤し、アセトンに溶解し
て50mlとし、分光光度計(島津製作所製;UV−3
100)を用いて波長350nm〜700nmの分光吸
収スペクトルを測定し、図1に示した。トナーの480
nm〜580nmの全ての波長域に於いて、トナーの重
量当たりの吸光度は0.45以上であった。また、Em
in/Emaxは、0.51であった。このトナー3部
を鉄粉キャリア100部に混合し2成分系現像剤を作成
した。得られた現像剤を磁気ブラシ現像装置にいれ、有
機感光体を有するデジタル電子写真装置を用いて複写試
験を行ったところ、ドット再現性の優れた分光特性のよ
いマゼンタ画像が得られた。また、デジタル複写機を用
いて上記現像剤をポリエステルフィルムに転写、定着し
たところ、画像のヘーズ度は12.7であった。この画
像をオーバーヘッドプロジェクター(OHP)で投影し
たところ、明瞭なマゼンタ画像が投影された。
【0021】比較例1 実施例1のCI.Disperse Red60、1.
2部とKayalonPolyester RedVi
olet FBL、5.4部の代わりにCI.Disp
erse Red 60、2部のみを用いた他は実施例
1と同様にしてトナーを作成した。。トナーの分光スペ
クトルを図ー2に示す。580nmに於ける吸光度は
0.15で、Emin/Emaxは0.16であった。
このトナーを用いて実施例1と同様にして現像剤を作成
し評価したところ、得られた画像は、赤色で青味の不足
した色調であった。
【0022】比較例2 実施例1のCI.Disperse Red60、1.
2部とKayalonPolyester RedVi
olet FBL、5.4部の代わりにKayalon
Polyester RedViolet FBL、2
部のみを用いた他は実施例1と同様にしてトナーを作成
した。トナーの分光スペクトルを図ー3に示す。480
nmに於ける吸光度は0.21で、Emin/Emax
は0.32であった。このこのトナーを実施例1と同様
にして現像剤を作成し評価したところ、得られた複写画
像は、赤紫色で青味が強く赤味の不足した色調であっ
た。
【0023】実施例2 実施例1と同様にして重合、染着したマゼンタ粒子10
0部を水ーメタノール(1:1)混合溶媒300部に再
分散し、ここにパーフルオロアルキルリン酸2部をおよ
びカルナウバワックスエマルション2部を加えて撹拌混
合し、スプレードライヤーにて溶媒を除去しマゼンタト
ナーを得た。次にこのトナ−3部を鉄粉キャリヤ100
部と混合して2成分系現像剤とし、シリコーンオイル等
のオイルを用いない定着ローラーを搭載したデジタル複
写機を用いて画像形成を行ったところ、定着温度150
〜210℃の範囲で紙の巻き付きやオフセット現象の発
生は無く、ドット再現性の優れた分光特性のよいマゼン
タ画像を得た。また実施例1と同様にして測定したヘー
ズ度は13.5であった。
【0024】実施例3 ポリエステル樹脂(Tg58℃、軟化点68℃)100
部、CI.Solvent Red27、1部、MAC
ROLEX RedVioletR2部、及び3、5ジ
ターシャリブチルサルチル酸亜鉛4部よりなる混合物を
熱ロールにより加熱混練し、粉砕、分級して体積平均粒
径8.5μmのトナーを作成した。このトナーの分光吸
収スペクトルを実施例1と同様に測定したところ、48
0nm〜580nmの全ての波長域に於いてトナーの重
量当たりの吸光度は0.59以上であった。また480
nm〜580nmでの最大の吸光度Emaxは、0.8
85(λ=538.8nm)であり、最小の吸光度Em
inは0.48(λ=480nm)であった。この結果
から最大吸収波長に於ける吸光度と最小吸収波長に於け
る吸光度との比(Emin/Emax)を求めると0.
54であった。このトナー100部にシリカ0.5部を
加え粒子表面にシリカをゆうするマゼンタトナーを調製
した。ついでこのトナー3部を鉄粉キャリア100部に
たいし3部を混合し現像剤とした。この現像剤を磁気ブ
ラシ現像装置にいれ、有機感光体を有するデジタル電子
写真装置を用いて複写試験を行い、分光特性の良い鮮明
なマゼンタ色の複写画像を得た。またポリエステルフィ
ルムに転写した複写画像のヘーズ度を測定したところ1
4.9で透明性が優れていた。
【0025】実施例4 スチレン60部、n−ブチルメタクリレート30部、ラ
ウリルメタクリレート10部、CI.Solvent
Red24 0.8部、MACROLEX RedVi
oletR 2.4部、2ーヒドロキシ3ーナフトエ酸
4部、アゾビスイソブチルニトリル 2部、及びスチ
レンーアクリル酸共重合体(共重合比、95:5)5部
をボールミルを用いて分散した。ついでポリビニルアル
コール2%水溶液300部に加え、ホモジナイザーを用
いて均一に分散し懸濁重合を行い、平均粒子径8μmの
マゼンタトナーを得た。このマゼンタトナーを実施例1
と同様にして分光吸収スペクトルを測定した結果、48
0nm〜580nmの全ての波長域に於いてトナーの重
量当たりの吸光度は0.57以上で、Emin/Ema
xは0.51であった。このマゼンタトナー100部に
シリカ0.3部を加え粒子表面にシリカを有するマゼン
タトナーを調製した、ついでこのトナーを鉄粉キャリア
100部にたいし3部を混合し現像剤とした。この現像
剤を磁気ブラシ現像装置にいれ、有機感光体を有するデ
ジタル電子写真装置を用いて複写試験を行い、分光特性
の良い鮮明なマゼンタ色の複写画像を得た。またポリエ
ステルフィルムに転写した複写画像のヘーズ度を測定し
たところ15.4で透明性が優れていた。
【0026】実施例5 実施例1のCI.Disperse Red60、1.
2部とKayalonPolyester RedVi
olet FBL、5.4部の代わりにCI.Dosp
erse Red 127、0.5部、MACROLE
X RedViolet R1.5部を用いた他は実施
例1と同様にしてトナーを作成した。このトナーの分光
吸収スペクトルは、480nm〜580nmの波長域に
於けるトナーの重量当たりの吸光度の最小値Eminが
0.45(λ=480nm)で、Emin/Emaxは
0.38であった。このこのトナーを実施例1と同様に
して現像剤を作成し評価したところ、得られた複写画像
は、ドット再現性の優れた分光特性の良いマゼンタ色調
であった。
【0027】実施例6 実施例1のCI.Disperse Red60、1.
2部とKayalonPolyester RedVi
olet FBL、5.4部の代わりにBAYSCRI
PT SPECIAL RedT 1.8部、MACR
OLEX RedViolet R5.4部を用いた他
は実施例1と同様にしてトナーを作成した。このトナー
の分光吸収スペクトルは、480nm〜580nmの波
長域に於けるトナーの重量当たりの吸光度の最小値Em
inが1.81(λ=480nm)で、Emin/Em
axは0.46であった。このこのトナーを実施例1と
同様にして現像剤を作成し評価したところ、得られた複
写画像は、ドット再現性の優れた分光特性の良いマゼン
タ色調であった。
【0028】比較例3 実施例1のCI.Disperse Red60、1.
2部とKayalonPolyester RedVi
olet FBL、5.4部の代わりに、Disper
se Red60、3部、MACROLEX RedV
iolet R3部を用いた他は実施例1と同様にして
トナーを作成した。このトナーの分光吸収スペクトル
は、480nm〜580nmの波長域に於けるトナーの
重量当たりの吸光度の最小値Eminが2.16(λ=
580nm)で、Emin/Emaxは0.55であっ
た。このこのトナーを実施例1と同様にして現像剤を作
成し評価したところ、得られた複写画像は明度の低いマ
ゼンタ画像であった。
【0029】
【発明の効果】本発明のマゼンタトナーは、上述のよう
に透明性が高く、分光反射特性に優れるため、OHPシ
ートなどへ複写た画像は透明性がよく、明瞭で優れた投
影画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のトナーの分光吸収スペクトルを表す
図である。
【図2】比較例1のトナーの分光吸収スペクトルを表す
図である。
【図3】比較例2のトナーの分光吸収スペクトルを表す
図である。
【符号の説明】
1 Emax 2 Emin

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂と染料を主成分とする静電潜
    像現像用トナーにおいて、分光吸収スペクトルの480
    nm〜580nmでの最大の吸光度(Emax)と48
    0nm〜580nmでの最小の吸光度(Emin)との
    比(Emin/Emax)が0.3〜1.0であり、か
    つ、Eminがトナーの重量当たりに換算して0.4〜
    2.0である事を特徴とする静電潜像現像用マゼンタト
    ナー。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂と染料を主成分とする静電潜
    像現像用トナーにおいて、染料の分光吸収スペクトルの
    吸収極大値が500nm〜560nmにある染料(D
    1)と、530nm〜550nmおよび560nm〜5
    90nmに二つの吸収ピークをもつ染料(D2)とを含
    有することを特徴とする静電潜像現像用マゼンタトナ
    ー。
  3. 【請求項3】D2染料がアントラキノン系染料である事
    を特徴とする請求項2に記載の静電潜像現像用マゼンタ
    トナー。
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