JPH08135667A - 転がり軸受用密封装置 - Google Patents

転がり軸受用密封装置

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JPH08135667A
JPH08135667A JP6279218A JP27921894A JPH08135667A JP H08135667 A JPH08135667 A JP H08135667A JP 6279218 A JP6279218 A JP 6279218A JP 27921894 A JP27921894 A JP 27921894A JP H08135667 A JPH08135667 A JP H08135667A
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JP
Japan
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folded
outer ring
shield plate
outer peripheral
peripheral edge
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JP6279218A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Ishida
靖孝 石田
Hironori Suzuki
弘典 鈴木
Shuji Sudo
修司 須藤
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SUDO SEISAKUSHO KK
SUDOU SEISAKUSHO KK
NSK Ltd
Original Assignee
SUDO SEISAKUSHO KK
SUDOU SEISAKUSHO KK
NSK Ltd
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Publication date
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/76Sealings of ball or roller bearings
    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
    • F16C33/784Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
    • F16C33/7843Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
    • F16C33/7846Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with a gap between the annular disc and the inner race
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C33/78Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールド板19の装着に伴って外輪1が弾性
変形し、この外輪1の真円度が悪化するのを防止する。 【構成】 外周縁に複数の切り欠き25を形成した円輪
状の金属板の外周縁部で隣り合う切り欠き25同士の間
部分を折り返し、複数の折り返し部20を形成する。そ
して、この折り返し部20を弾性変形させて係止凹溝1
6に係止する。複数の折り返し部20のうちの一部の折
り返し部のみが係止凹溝16の内側で突っ張り、残りの
折り返し部20は突っ張らない。突っ張る折り返し部2
0が少ない為、外輪1に加わる力を低減し、この外輪1
の真円度悪化を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る転がり軸受用密封
装置は、例えばハードディスクドライブ装置(HDD)
やビデオテープレコーダ(VTR)等の回転支持部分を
構成するミニアチュアベアリングに組み込んだ状態で使
用する。
【0002】
【従来の技術】HDDやVTR等の回転支持部分は、転
がり軸受により構成される。転がり軸受は図20に示す
様に構成される。外輪1はその中間部内周面に外輪軌道
2を、内輪3はその中間部外周面に内輪軌道4を、それ
ぞれ有する。これら外輪軌道2と内輪軌道4との間には
複数の転動体5、5を転動自在に設けて、上記外輪1と
内輪3との相対回転を自在としている。これら各転動体
5、5は、保持器6によって転動自在に保持している。
【0003】上述の様に構成され、HDDやVTR等の
回転支持部分を構成する転がり軸受の内部、即ち、上記
外輪軌道2と内輪軌道4との間で上記複数の転動体5、
5を設けた部分にはグリースを封入して、上記外輪軌道
2及び内輪軌道4と各転動体5、5との間の潤滑を図
る。従って、上記転がり軸受には、上記グリースが外部
に漏洩するのを防止する為の密封装置を組み込んで、上
記転がり軸受の内部を外部から隔てる必要がある。
【0004】上述の様な密封装置として従来から各種構
造のものが知られている。図21〜22は、実開昭54
−68048号公報、同58−112773号公報、実
開平2−92117号公報、特開昭62−167926
号公報等に記載され、更に従来から一般的に使用されて
いる密封装置を示している。この周知の密封装置の場
合、金属板により円輪状に造られたシールド板7の外周
縁を、外輪1の内周面端部に形成した係止凹溝8にかし
め付けている。即ち、図21に示す様に、予め小径に造
られた素板9を上記係止凹溝8の内側に位置させた状態
で、この素板9の外周縁部に形成した折り返し部10を
上記係止凹溝8の内側を仕切る段部11に押し付ける。
この結果、上記折り返し部10が直径方向外方に塑性変
形して、図22に示す様に係止凹溝8内に入り込み、こ
の係止凹溝8内に上記シールド板7の外周縁が支持固定
された状態となる。
【0005】又、実開昭49−114350号公報に
は、図23に示す様な密封装置が記載されている。この
公報に記載された密封装置の場合には、シールド板7a
の外周縁に形成した円筒部12の外周面に複数の係止突
起13を形成している。そして、この係止突起13と、
外輪1の内周面端部に形成した係止凹溝8の端縁部とを
係合させる事により、上記シールド板7aを外輪1の内
側に支持している。
【0006】又、実公平5−16411号公報には、図
24に示す様な密封装置が記載されている。この公報に
記載された密封装置の場合には、シールド板7bの外周
縁に折り返し部14を、このシールド板7bを構成する
金属板を外側(転動体設置部分と反対側を言い、図24
で右側)に向け折り返す事により形成している。そし
て、この折り返し部14を外輪1の内周面端部に形成し
た係止凹溝8に弾性係合させる事により、上記シールド
板7bを外輪1の内側に支持している。
【0007】更に、米国特許第4183592号明細書
には、図25に示す様な密封装置が記載されている。こ
の明細書に記載された密封装置の場合には、外輪1の内
周面両端部に、開口端縁に向かう程内径が小さくなるテ
ーパ面15を形成している。そして、シールド板7cの
外周縁をこのテーパ面15に弾性的に押圧する事によ
り、このシールド板7cを上記外輪1の内側に支持して
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成される従来の各転がり軸受用密封装置の場合、それ
ぞれ次に述べる様な、解決すべき点がある。
【0009】先ず、図21〜22に示した第1例の構造
の場合には、製作費が嵩むだけでなく、外輪1を変
形させる原因となる。即ち、
【0010】 外輪1の内側にシールド板7を支持固
定する為、折り返し部10を塑性変形させる(かしめ
る)工程が必要となる。この結果、シールド板7の装着
作業が面倒になり、かしめ作業の為に複雑な装置が必要
になる事と相まって、密封装置を組み込んだ転がり軸受
のコストを高める原因となる。又、
【0011】 上記折り返し部10を塑性変形させる
事に伴ってこの折り返し部10が、上記外輪1の一部で
係止凹溝8形成部分を、直径方向外方に強く押圧する。
この結果、上記外輪1の一部が、直径が大きくなる方向
に弾性変形する。この弾性変形に基づく変形量は、円周
方向に亙って不均一になる為、転がり軸受の外輪1又は
内輪3が高速で回転した場合には、回転アンバランスに
基づき、或は外輪軌道2の表面の微妙なうねりに基づ
き、有害な振動等が生じ易くなる。特に、近年に於ける
HDD等の小型化により、外輪1の肉厚も小さくなって
いる為、上述の様な弾性変形が問題となっている。
【0012】又、図23、25に示した第2、4例の構
造の場合にも、円筒部12(第2例の構造の場合)、或
はシールド板7cの外周縁(第4例の構造の場合)が外
輪1の一部で係止凹溝8形成部分を、直径方向外方に強
く押圧する。この為、上記外輪1の一部が、直径が大き
くなる方向に弾性変形し、有害な振動等が生じ易くな
る。
【0013】更に、図24に示した第3例の構造の場合
には、外輪1の弾性変形が比較的小さくなるが、依然と
して変形が残る。この結果、有害な振動を生じる様な不
良品の発生が、無視できない程度に多くなる。即ち、こ
の第3例の構造の場合には、折り返し部14が全周に亙
って係止凹溝8の内側面を弾性的に押圧する。折り返し
部14の単位長さ当たりの弾性復元力は小さなものであ
るが、全周に亙って上記係止凹溝8の内側面を押圧した
場合には、全体として無視できない程度に大きな力が上
記係止凹溝8部分から外輪1に加わり、この外輪1を弾
性変形させる。上記折り返し部14の弾性復元力が周方
向に亙って不均一になる事は避けられず、従ってやはり
外輪1の一部が、直径が大きくなる方向に弾性変形し、
有害な振動等を生じ易くなる。
【0014】この図24に示した構造を記載した実公平
5−16411号公報には、外輪1の端部外周面にクラ
ウニング状の円弧面を形成する事で、上記折り返し部1
4の弾性復元力により外輪1の端部が弾性変形した場合
にも、この弾性変形が振動に結び付かない様にしてい
る。しかしながら、上記円弧面の形成作業が面倒で、密
封装置付転がり軸受の製作費を高くする原因となる。
又、外輪1が高速回転した場合には、弾性変形に基づく
遠心モーメントの不均一により、やはり有害な振動を発
生する事が考えられる。
【0015】これに対して、シールド板7、7a、7
b、7cの外周縁を外輪1の係止凹溝8の内側面に対し
押圧せず、これら各シールド板7、7a、7b、7cの
外周縁を係止凹溝8に、単に抜け止さない様に係止だけ
する事も、一応考えられる。係止凹溝8の内側面を押圧
しなければ上記外輪1が弾性変形せず、弾性変形に基づ
く振動の発生も防止できる。ところが、この様な構造で
は、シールド板7、7a、7b、7cが外輪1に対して
回転し、各シールド板7、7a、7b、7cの外周縁と
上記係止凹溝8の内側面とが摺接して、摺接部が摩耗し
易くなる。摺接部の摩耗は、シールド板7、7a、7
b、7cのがたつきによる振動発生や、摩耗粉が転動体
5の転動面等に付着する事による振動発生の原因となる
為、好ましくない。本発明の転がり軸受用密封装置は、
上述の様な不都合を解消すべく発明したものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受用密
封装置は、内周面中間部に外輪軌道を有する外輪と、外
周面中間部に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪軌道と
内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転動体と
から成る転がり軸受に組み込まれ、上記外輪軌道と内輪
軌道との間で上記複数の転動体を設けた部分を外部から
隔てる。
【0017】この様な本発明の転がり軸受用密封装置
は、上記外輪の内周面端部にこの内周面の全周に亙って
形成された係止凹溝と、その外周縁をこの係止凹溝に係
止し、その内周縁を上記内輪の外周面端部に近接させた
シールド板とを備える。上記係止凹溝は、上記外輪軌道
側を比較的大きな段差を有する段部で、上記外輪の開口
端部側を比較的小さな段差を有する突条部で、それぞれ
仕切られたものである。又、上記シールド板は、円輪状
で外周縁部に複数の切り欠きを形成した金属板の外周縁
部で円周方向に隣り合う切り欠き同士の間を、それぞれ
表裏同方向に折り返す事により、弾性変形自在な複数の
折り返し部を形成したものである。更に、上記シールド
板の表裏方向に亙るこれら複数の折り返し部の高さ寸法
は、円周方向一部のみが残部に比べて大きい。
【0018】そして、上記シールド板の外周縁部を上記
係止凹溝に、上記折り返し部を上記段部に当接させる状
態で係止した状態で、上記折り返し部の円周方向一部の
みが上記段部と段差との間で十分に突っ張り、上記残部
はこれら段部と段差との間で十分には突っ張らない。
【0019】
【作用】上述の様に構成される本発明の転がり軸受用密
封装置によれば、シールド板を装着しても外輪は殆ど弾
性変形しない。即ち、シールド板の外周縁部に形成した
折り返し部は、その円周方向一部のみが係止凹溝の段部
と段差との間で突っ張る為、突っ張り力の総和は小さな
ものとなる。外輪の一部で折り返し部が突っ張る部分で
は、この外輪を弾性変形させる方向の力が加わるが、こ
の力はこの一部のみでなく残部にも分散される為、外輪
の弾性変形は僅少になり、振動が発生する原因となる程
の弾性変形とはなりにくい。
【0020】又、シールド板が外輪に対して相対回転す
る事は、上記折り返し部の一部が上記段部と段差との間
で突っ張る事で十分に防止できる。従って、折り返し部
の残部がこれら上記段部及び段差に対して強く摩擦し合
わなくても、上記シールド板の外輪に対する相対回転は
十分に防止され、シールド板の外周縁と上記係止凹溝の
内側面とが摺接して、摺接部が摩耗する事を防止でき
る。
【0021】
【実施例】図1〜4は本発明の第一実施例を示してい
る。密封装置を組み込む転がり軸受の基本構成、並びに
密封装置によりグリースの漏洩防止を図る作用自体は、
従来構造と同様である為、重複する説明を省略し、以
下、本発明の対象である、密封装置部分に就いて説明す
る。
【0022】外輪1の内周面端部には係止凹溝16を、
この内周面の全周に亙り形成している。この係止凹溝1
6は、後述する図6に詳示する様に、外輪軌道2側(図
6の左側)を比較的大きな段差を有する段部17で、外
輪1の開口端部側(図6の右側)を比較的小さな段差を
有する突条部18で、それぞれ仕切られている。
【0023】一方、外輪軌道2と内輪軌道4との間で複
数の転動体5、5を設けた部分を外部から隔てる為のシ
ールド板19は、ステンレス鋼板、炭素鋼板等の金属板
により、図3に詳示する様に、円輪状に造られている。
このシールド板19の直径方向外半部は平坦部21とし
ている。この平坦部21の外側面(図3の右側面)に
は、後述する押し込み用治具の端面を、広い面積で当接
自在としている。又、上記シールド板19の直径方向内
半部は、断面形状が円弧形である、湾曲部22としてい
る。この湾曲部22に対応する部分は平坦にしても良い
が、この湾曲部22の存在により、上記シールド板19
の断面係数が大きくなり、このシールド板19が変形し
にくくなる。
【0024】更に、上記平坦部21の外周縁部には、弾
性変形自在な中空の折り返し部20、20を形成してい
る。これら各折り返し部20、20は、上記シールド板
19を構成する金属板の外周部分を180度以上折り返
す事により造られており、弾性変形する事により、厚さ
方向(図3の左右方向)の寸法を収縮自在としている。
即ち、上記シールド板19は、図4に示す様なV字形の
切り欠き25を複数個、その外周縁部に形成した円輪状
の金属板の外周縁部で、円周方向に隣り合う切り欠き2
5同士の間を、それぞれ表裏同方向に折り返す事によ
り、弾性変形自在な複数(本実施例では9個)の折り返
し部20を形成したものである。各折り返し部20、2
0の内側には空間23、23が存在する。尚、図4では
切り欠き25の深さを、実際の場合よりも小さく描いて
いる。実際の切り欠き25、25は、図1〜2に示す様
に、各折り返し部20、20の基端にまで達する深さを
有する。
【0025】特に、本発明の転がり軸受用密封装置を構
成する為の上記シールド板19の表裏方向(図1〜3の
左右方向)に亙る、これら複数の折り返し部20、20
の高さ寸法h20、h20´(図3)は、円周方向一部のみ
が残部に比べて大きい。即ち、好ましくは、上記複数個
の折り返し部20、20のうちの1個の折り返し部20
の高さ寸法h20のみを、前記係止凹溝16の幅寸法w16
(図2)よりも僅かに大きく(h20>w16)し、残り複
数個の折り返し部20、20の高さ寸法h20´を、上記
幅寸法w16と同じか、この幅寸法w16よりも僅かに小さ
く(h20´≦w16)する。
【0026】この様に高さ寸法の異なる折り返し部2
0、20を形成する為には、先ず、上記複数個の折り返
し部20、20を、総て上記係止凹溝16の幅寸法w16
よりも僅かに大きな高さ寸法h20に形成する。その後、
上記1個の折り返し部20を除く、残り複数個の折り返
し部20、20を、シールド板19の厚さ方向に押し潰
し、これら残り複数個の折り返し部を高さ寸法をh20´
にまで圧縮する。
【0027】本発明の転がり軸受用密封装置を構成する
場合には、上述の様に構成されるシールド板19を、外
輪1の内周面端部に形成されて前述の様な形状を有する
係止凹溝16に係止する。この際、上記各折り返し部2
0、20を内側(転動体5、5設置側)に向けた状態
で、上記シールド板19を外輪1の内側に組み付ける。
組み付け後、このシールド板19の外周縁を前記係止凹
溝16に係止した状態では、この折り返し部20と前記
段部17とが当接する。
【0028】上述の様に構成される本発明の転がり軸受
用密封装置によれば、シールド板19を装着しても外輪
1は殆ど弾性変形しない。即ち、シールド板19は、そ
の外周縁に形成された複数の折り返し部20、20と外
輪1の内周面端部に形成した係止凹溝16との係合によ
りこの外輪1の内側に係止され、この外輪1の内側から
脱落する事がなくなる。この様にシールド板19を外輪
1の内側に係止した状態で、上記各折り返し部20、2
0の外周面と係止凹溝16の底部との間には隙間24が
存在する。従って、上記折り返し部20、20が外輪1
の外径を押し広げる事は殆どない。
【0029】又、本発明の転がり軸受用密封装置の場合
には、上記シールド板19の外周縁部に形成した複数の
折り返し部20、20は、その一部の折り返し部(例え
ば9個のうちの1個)の折り返し部20のみが、上記係
止凹溝16の段部17と突条部18に基づく段差との間
で軸方向(図1〜3の左右方向)突っ張る。この為、こ
の様な軸方向に亙る突っ張り力の総和は小さなものとな
る。上記外輪1の一部で、比較的大きな高さ寸法h20
有する折り返し部20が突っ張る部分では、この外輪1
を上記係止凹溝16の幅寸法w16を大きくする方向に弾
性変形させる力が加わるが、この力はこの一部のみでな
く残部にも分散される。この為、外輪1の弾性変形は僅
少になり、振動が発生する原因となる程の弾性変形とは
なりにくい。
【0030】又、上記比較的大きな高さ寸法h20を有す
る折り返し部20の弾性並びに係止凹溝16の幅を適正
にすれば、この折り返し部20と係止凹溝16との間に
十分な摩擦力が作用する。従って、上記シールド板19
が外輪1に対して回転する事はない。尚、大きな高さ寸
法h20を有する折り返し部20の長さの割合は、全周の
1/4以下、更に好ましくは1/6以下(実施例では1
/9)とする事が好ましい。要は、シールド板19の外
輪1に対する回転を防止できる限り、上記割合を小さく
する。
【0031】更に、図示の実施例では、外輪1にシール
ド板19を装着すべく、折り返し部20を係止凹溝16
に押し込む際には、先端の押圧面を平坦にした押し込み
用治具を前記平坦部21に突き当て、上記シールド板1
9を外輪1の内側に押し込む。この押し込み作業によっ
て上記各折り返し部20、20が弾性変形し、これら各
折り返し部20、20と上記係止凹溝16とが係合す
る。この押し込み作業の際には、上記治具の押圧面とシ
ールド板19の平坦部21とが広い面積で当接する。従
って、装着作業に伴ってシールド板19の一部が塑性変
形する事がない。。この様に、外輪1が直径方向、軸方
向の何れの方向にも弾性変形せず、しかもシールド板1
9が塑性変形しない結果、軸受を高速回転させた場合で
も、回転アンバランス、或は外輪軌道2のうねりに基づ
き、有害な振動等が生じる事がなくなる。
【0032】更に、シールド板19を装着する為にかし
め作業を行なう必要がない為、密封装置を組み込んだ転
がり軸受の製作費の低廉化を図れる。尚、図示の例で
は、外輪1の片側(図1の右側)にのみシールド板19
を装着しているが、必要とすれば、上記外輪1の両側に
シールド板19を装着する事は勿論である。
【0033】次に、本発明の効果を確認する為に行った
実験に就いて説明する。実験の条件は次の通りである。
尚、範囲のある条件は、製造誤差等で一元的に規制でき
ないものであるが、当該条件が範囲内でばらついても、
実験結果に及ぼす影響は殆ど無視できる。
【0034】外輪1の条件(図5参照) 材質=高炭素クロム軸受鋼SUJ 2(JIS G 4
805) 外径D1 =8.0mm 係止凹溝16の溝底直径R1 =7.3mm 幅W1 =2.6mm 突条部18の内径R18=7.18mm
【0035】係止凹溝16の条件(図6参照) 段部17の傾斜角度θ17=7度 突条部18の内側面の傾斜角度θ18=55度 段部17の高さ方向中間点と突条部18の内側面基端部
とで測定する係止凹溝16の幅W16S =0.22mm 段部17の高さ方向中間点と突条部18の内側面先端部
とで測定する係止凹溝16の幅W16L =0.305mm 係止凹溝16の底と段部17とを連続させる円弧面部分
の曲率半径r16=0.1mm
【0036】シールド板19の条件(図3〜4参照) 材質=ステンレス鋼SUS 304(JIS G 43
03) 厚さt19=0.08mm 外径R19=7.235mm 折り返し部20、20の数=9個 折り返し部20、20の外周面の曲率半径r20=(2〜
2.5)t19=0.16〜0.20mm 折り返し部20、20のうちの一部に存在する大きな高
さ寸法h20=0.37mm 折り返し部20、20のうちの残部に存在する小さな高
さ寸法h20´=0.305mm(=W16L ) 平坦部21と折り返し部20、20との連続部の外周側
の曲率半径r21≦t19=0.08mm 各折り返し部20、20の先端部分が平坦部21に対し
て傾斜している角度θ20=30〜40度 各折り返し部20、20の内接円の直径R20=6.47
mm 各折り返し部20、20の先端縁と平坦部との間に存在
する隙間の厚さt20=0〜3t19=0〜0.24mm 各切り欠き25の側縁同士の交差角度θ25=30度 各切り欠き25の奥端部の曲率半径r25=0.15mm
【0037】実験は、上記した条件で7種類のシールド
板19を、それぞれ同種のシールド板19を25個ず
つ、合計175個造り、各シールド板19を外輪1の係
止凹溝16に係止した後、各外輪1の真円度を測定する
事で行った。
【0038】先ず、図7に示す様に、1個の折り返し部
20のみを大きな高さ寸法h20とし、残り8個の折り返
し部20、20を小さな高さ寸法h20´としたシールド
板19を25個用意した。そして、これら25個のシー
ルド板19を外輪1の係止凹溝16に係止した後、この
外輪1の真円度を直径法により測定した。この結果を図
8に示す。この図8で、横軸は真円度を、縦軸は当該真
円度となった試験片の個数を、それぞれ表している。後
述する図8、10、12、14、16、17、18に就
いても同様である。
【0039】次に、図9に示す様に、1個の折り返し部
20と、この1個の折り返し部20の両隣りに存在する
2個の折り返し部20、20の端部のみを大きな高さ寸
法h20とし、残り部分に於ける折り返し部20、20の
高さ寸法を小さな値h20´としたシールド板19を25
個用意した。そして、これら25個のシールド板19を
外輪1の係止凹溝16に係止した後、この外輪の真円度
を直径法により測定した。この結果を図10に示す。
【0040】次に、図11に示す様に、1個の折り返し
部20の外面を凹に湾曲させ、この折り返し部20の円
周方向両端部のみを大きな高さ寸法h20とし、残り8個
の折り返し部20、20を小さな高さ寸法h20´とした
シールド板19を25個用意した。そして、これら25
個のシールド板19を外輪1の係止凹溝16に係止した
後、この外輪の真円度を直径法により測定した。この結
果を図12に示す。
【0041】次に、図13に示す様に、1個の折り返し
部20の外面を凸に湾曲させ、この折り返し部20の円
周方向中央部のみを大きな高さ寸法h20とし、残り8個
の折り返し部20、20を小さな高さ寸法h20´とした
シールド板19を25個用意した。そして、これら25
個のシールド板19を外輪1の係止凹溝16に係止した
後、この外輪の真円度を直径法により測定した。この結
果を図14に示す。
【0042】次に、図15に示す様に、円周方向に隣り
合う2個の折り返し部20、20の隣接する端部のみを
大きな高さ寸法h20とし、残り7個の折り返し部20、
20を小さな高さ寸法h20´としたシールド板19を2
5個用意した。そして、これら25個のシールド板19
を外輪1の係止凹溝16に係止した後、この外輪の真円
度を直径法により測定した。この結果を図16に示す。
【0043】次に、前記図21〜22に示す様なかしめ
付け型のシールド板(外輪の大きさ、シールド板の板厚
等、共通化可能な条件は前述の通りとした。)を25個
用意し、このシールド板を外輪に装着した後、この外輪
の真円度を測定した。この結果を図17に示す。
【0044】更に、図1〜2に示す様に、9個の折り返
し部20、20の弾性により外輪1の係止凹溝16に係
止するが、上記9個の折り返し部20、20が総て係止
凹溝16の幅w16(=0.305mm)よりも大きな高さ
寸法h20(0.370mm)を有するシールド板を25個
用意した。そして、これら25個のシールド板19を外
輪1の係止凹溝16に係止した後、この外輪1の真円度
を直径法により測定した。この結果を図18に示す。
【0045】実験結果を表した図8、10、12、1
4、16、17、18を比較すれば明らかな通り、本発
明の転がり軸受用密封装置によれば、外輪1の真円度を
低下させる程度が極く少なくて済む。一般的に、HDD
用のミニアチュアベアリングの場合、外輪の真円度は
1.5μm以下である事が要求される。真円度が1.5
μmを越える製品(シールド板を組み込んだ転がり軸
受)は不良品として廃棄されるので、真円度が1.5μ
mを越える製品が多くなる程製品の歩留が悪化し、製品
価格を押し上げる。これに対して、本発明に属する図7
〜16の場合、外輪の真円度が1.5μmを越えるもの
はない(図7〜8、図11〜12の場合)か、あっても
極く少ない(図9〜10、図13〜14、図15〜16
の場合)為、上記歩留を高くして、製品価格の低廉化に
寄与できる事を確認できた。特に、図7に示す様に、1
個の折り返し部20のみを大きな高さ寸法h20とし、残
り8個の折り返し部20、20を小さな高さ寸法h20´
としたシールド板19を使用した場合には、真円度が良
好且つばらつきが少なくなる事を確認できた。従って、
この図7に示した形状の場合、真円度測定を全数行わ
ず、製造コストをより低減させる事も可能であると考え
られる。
【0046】これに対して、図21〜22に示す様なか
しめ付け型のシールド板を使用した玉軸受の場合には、
実験結果を示す図17に示す様に、真円度の絶対値が大
きくなるだけでなく、ばらつきも大きくなる。一方、9
個の折り返し部20、20が総て係止凹溝16のよりも
大きな高さ寸法を有するシールド板を使用した玉軸受の
場合には、実験結果を示す図18に示す様に、一応実用
可能な歩留を確保できるが、依然として不良品の発生が
多く、改良すべき点がある。
【0047】次に、図19は、本発明の第二実施例とし
て、本発明を実施可能なシールド板の形状の別例を示し
ている。前述した第一実施例と同様に、外輪1の内周面
端部には、前述した第一実施例と同様の係止凹溝16
を、この内周面の全周に亙って形成している。一方、本
実施例に使用するシールド板19aは、ステンレス鋼
板、炭素鋼板等の金属板により、円輪状に造られてい
る。このシールド板19aの外周縁部には複数の切り欠
き25(図1〜4参照)を円周方向に亙って等間隔に形
成し、隣り合う切り欠き25同士の間部分を表裏同方向
に折り返して、弾性変形自在な中空の折り返し部20を
形成している。
【0048】本実施例の場合にはこの折り返し部20
を、上記シールド板19aを構成する金属板の外周部分
を断面U字形に180度折り返す事により造っている。
この折り返し部20は、弾性変形する事により、厚さ方
向(図19の左右方向)の寸法を収縮自在としている。
又、図示の実施例では、上記各折り返し部20の端縁と
シールド板19aの本体部分の側面とを離隔させて、上
記折り返し部20が厚さ方向に亙って容易に弾性変形す
る様にしている。
【0049】この様な折り返し部20の直径方向(図1
の上下方向)中間部には、上記外輪1の中心軸に対して
直角な面方向(図1の上下方向及び表裏方向)に広がる
平坦面部26を形成して、この平坦面部26の外側面
(図1の右側面)に押し込み用治具の端面を、広い面積
で当接自在としている。
【0050】又、図示の実施例では、上記シールド板1
9aの直径方向中間部に傾斜面部27を設ける事によ
り、このシールド板19aの内半部(図1の下半部)
を、転がり軸受の幅方向外側(図1の右側)に膨らませ
ている。この様に内半部を膨らませる事で、上記外輪1
の軸方向両端部に係止された左右1対のシールド板19
aに挟まれた空間28の容積が増大し、この空間28内
に保持するグリースの量を確保できる。
【0051】本実施例の転がり軸受用密封装置を構成す
る場合には、上述の様に構成されるシールド板19a
を、外輪1の内周面端部に形成されて前述の様な形状を
有する係止凹溝16に係止する。この際、上記折り返し
部20を外側(転動体5、5設置部分と反対側)に向け
た状態で、上記シールド板19aを外輪1の内側に組み
付ける。組み付け後、このシールド板19aの外周縁を
前記係止凹溝16に係止した状態では、この折り返し部
20と前記突条部18とが当接する。
【0052】本実施例の場合も、前述した第一実施例の
場合と同様に、複数の折り返し部20のうちの一部の折
り返し部20の高さ寸法のみを係止凹溝16の幅寸法よ
りも僅かに大きくし、残りの折り返し部の高さ寸法は、
この幅寸法以下に設定する。本実施例と前述した第一実
施例との相違は、折り返し部の折り返し方向が逆になっ
ている点にある。その他の部分の構成及び作用はほぼ同
じであるから、重複する説明を省略する。
【0053】尚、第一実施例でシールド板19に平坦部
21を形成し、第二実施例でシールド板19aに平坦面
部26を形成したのは、各シールド板19、19aの押
し込み作業時に、これら各シールド板19、19aと押
し込み治具とが広い面積で当接し、これら各シールド板
19、19aの一部が塑性変形するのを防止する為であ
る。本発明の第一の目的である、外輪1の真円度確保の
点には直接は関係ない。従って、使用条件により多少の
塑性変形が許容される場合、或は押し込み治具の形状或
は材質によって塑性変形を防止できる場合は、上記平坦
部21或は平坦面部26を省略する事もできる。
【0054】更に、本発明を、前記図24に示した構
造、更には前記図21〜22に示した構造に適用する事
もできる。図24に示した構造に適用する事は、上述し
た実施例とほぼ同様に行なえる。更に、図21〜22に
示した構造に適用する場合には、先ず、図21に示した
形状の折り返し部10を軸方向に少し押し潰す事で、こ
の折り返し部10の外周縁部と係止凹溝8とを全周に亙
って係合させる。この状態で上記折り返し部10の断面
形状は、図21と図22の中間程度になり、この折り返
し部10が材料のスプリングバックにより、上記係止凹
溝8と係合する。次いで、この様な図21と図22の中
間程度の断面形状を有する折り返し部10を、円周方向
一部のみを残して更に押し潰し、更に押し潰された部分
での折り返し部10と係止凹溝8との当接圧を喪失させ
る。そして、更に押し潰されずに高さ寸法が大きいまま
残った円周方向一部のみで、上記折り返し部10と係止
凹溝8とを弾性的に接触させる。更に押し潰された部分
が外輪の内周面を強く押圧しない様に、上記折り返し部
10の外径寸法を、従来構造の場合よりも僅かに小さく
しておく。この場合、製作費の低廉化を図る事はできな
いが、上述した実施例と同様に、真円度が良好且つばら
つきが少なくなる。尚、更に押し潰さずに残す部分の長
さの割合等は、前述の通りである。
【0055】
【発明の効果】本発明の転がり軸受用密封装置は、以上
に述べた通り構成され作用する為、シールド板を組み込
んだ外輪の真円度を良好に、且つ安定させて、製品の歩
留を向上させる事ができる。この結果、振動等を生じに
くい高性能の密封装置付転がり軸受を、比較的安価に得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す部分断面図。
【図2】図1の下部拡大図。
【図3】シールド板の断面図。
【図4】シールド板を構成する金属板の外周縁に形成し
た切り欠きを、図3の側方から見た図。
【図5】シールド板を装着する外輪の断面図。
【図6】図5のA部拡大図。
【図7】本発明の効果を確認する為の実験に使用したシ
ールド板の第1例を示す部分斜視図。
【図8】第1例のシールド板を使用して行った実験の結
果を示す棒グラフ。
【図9】同じく実験に使用した第2例のシールド板を示
す部分斜視図。
【図10】第2例のシールド板を使用して行った実験の
結果を示す棒グラフ。
【図11】同じく実験に使用した第3例のシールド板を
示す部分斜視図。
【図12】第3例のシールド板を使用して行った実験の
結果を示す棒グラフ。
【図13】同じく実験に使用した第4例のシールド板を
示す部分斜視図。
【図14】第4例のシールド板を使用して行った実験の
結果を示す棒グラフ。
【図15】同じく実験に使用した第5例のシールド板を
示す部分斜視図。
【図16】第5例のシールド板を使用して行った実験の
結果を示す棒グラフ。
【図17】従来から知られているかしめ付け型のシール
ド板を使用して行った実験の結果を示す棒グラフ。
【図18】シールド板の全周を折り返し部の弾性変形に
より係止するシールド板を使用して行った実験の結果を
示す棒グラフ。
【図19】本発明の第二実施例を示す部分拡大断面図。
【図20】転がり軸受の1例を示す断面図。
【図21】従来の密封装置の第1例の構造を、シールド
板をかしめ付ける以前の状態で示す部分断面図。
【図22】同じく、かしめ付けた後の状態で示す部分断
面図。
【図23】従来の密封装置の第2例を示す部分断面図。
【図24】同第3例を示す部分断面図。
【図25】同第4例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 外輪 2 外輪軌道 3 内輪 4 内輪軌道 5 転動体 6 保持器 7、7a、7b、7c シールド板 8 係止凹溝 9 素板 10 折り返し部 11 段部 12 円筒部 13 係止突起 14 折り返し部 15 テーパ面 16 係止凹溝 17 段部 18 突条部 19、19a シールド板 20 折り返し部 21 平坦部 22 湾曲部 23 空間 24 隙間 25 切り欠き 26 平坦面部 27 傾斜面部 28 空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 修司 神奈川県藤沢市鵠沼松が岡4−6−2

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面中間部に外輪軌道を有する外輪
    と、外周面中間部に内輪軌道を有する内輪と、上記外輪
    軌道と内輪軌道との間に転動自在に設けられた複数の転
    動体とから成る転がり軸受に組み込まれ、上記外輪軌道
    と内輪軌道との間で上記複数の転動体を設けた部分を外
    部から隔てる転がり軸受用密封装置であって、 上記外輪の内周面端部にこの内周面の全周に亙って形成
    された係止凹溝と、その外周縁をこの係止凹溝に係止
    し、その内周縁を上記内輪の外周面端部に近接させたシ
    ールド板とを備え、 上記係止凹溝は、上記外輪軌道側を比較的大きな段差を
    有する段部で、上記外輪の開口端部側を比較的小さな段
    差を有する突条部で、それぞれ仕切られたものであり、 上記シールド板は、円輪状で外周縁部に複数の切り欠き
    を形成した金属板の外周縁部で円周方向に隣り合う切り
    欠き同士の間を、それぞれ表裏同方向に折り返す事によ
    り、弾性変形自在な複数の折り返し部を形成したもので
    あり、 上記シールド板の表裏方向に亙るこれら複数の折り返し
    部の高さ寸法は、円周方向一部のみが残部に比べて大き
    く、 上記シールド板の外周縁部を上記係止凹溝に、上記折り
    返し部を上記段部に当接させる状態で係止した状態で、
    上記折り返し部の円周方向一部のみが上記段部と段差と
    の間で十分に突っ張り、上記残部はこれら段部と段差と
    の間で十分には突っ張らないものである転がり軸受用密
    封装置。
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