JPH08135415A - 内燃機関用吸気弁における堆積物の付着試験装置 - Google Patents

内燃機関用吸気弁における堆積物の付着試験装置

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JPH08135415A
JPH08135415A JP27897894A JP27897894A JPH08135415A JP H08135415 A JPH08135415 A JP H08135415A JP 27897894 A JP27897894 A JP 27897894A JP 27897894 A JP27897894 A JP 27897894A JP H08135415 A JPH08135415 A JP H08135415A
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JP
Japan
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valve
deposit
lubricating oil
umbrella
oil
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Application number
JP27897894A
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English (en)
Inventor
Takashi Ito
伊藤  隆
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Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Fuji Valve Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Oozx Inc, Fuji Valve Co Ltd filed Critical Fuji Oozx Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際のエンジンを用いることなく、弁体の傘
裏に潤滑油の堆積物を生成させ、その付着状態等を調査
する。 【構成】 弁体1の傘部1bを、スライダック31によ
り発熱量可変の加熱手段(電熱器)23により加熱すると
ともに、軸部1aの軸端部を、貯油筒33の下端にシー
ル部材(リップシール)34を介して挿通し、貯油筒33
を昇降装置(エアシリンダ)45により所望の条件で昇降
させることにより、貯油筒33の潤滑油32は、軸部1
aとシール部材34との隙間より漏出し、傘裏1dに流
下して堆積物12が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気弁への
潤滑油の堆積物の付着状態を、実際のエンジンを用いる
ことなく試験しうるようにした堆積物付着試験装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図2は、通常の内燃機関における吸気弁
の装着部を示し、弁体(1)における上方を向く軸部(1a)
は、シリンダヘッド(2)の上部に圧入した上下方向を向
くバルブガイド(3)へ摺動自在に貫挿され、弁体(1)
は、軸部(1a)の上端近くにコッタ(4)を介して止着され
たスプリングリテーナ(5)と、シリンダヘッド(2)の上
面との間に縮設したバルブスプリング(6)により、上方
に向けて付勢されている。
【0003】軸部(1a)の上端には、ロッカーアーム(7)
の先端に螺挿した調節ボルト(8)が常時圧接しており、
図示しない回転カムが駆動することにより、ロッカーア
ーム(7)は上下方向に移動させられ、傘部(1b)の弁フェ
ース部(1c)が、シリンダヘッド(2)の弁座(9)を開閉す
る。
【0004】バルブガイド(3)の上端外周面には、耐油
ゴム製の環状のリップシール(10)の下部が嵌着され、そ
の上部を弁体(1)の軸部(1a)が貫通している。
【0005】リップシール(10)は、その下部に外嵌した
環状ばね(11)により、軸部(1a)の外周面と僅かな隙間を
設けて密接しており、その間隙より、軸部(1a)の円滑な
摺動に必要な微量の潤滑油が供給される。
【0006】エンジンを長時間回転すると、軸部(1a)に
添って微量ずつ流下した潤滑油中の高沸点有機物等が、
傘部(1b)の温度により傘裏(1d)付近に炭化して堆積し、
スラッジ状又は固形化した堆積物(12)が生成される。
【0007】この堆積物(12)中には、腐食性の成分が含
まれていることがあり、そのため、傘裏(1d)を腐食させ
たり、また堆積物の一部が弁フェース部(1c)と弁座(9)
の間に挾まって気密性が損なわれたりすることがある。
【0008】この堆積物(12)の付着状態や生成のメカニ
ズム等を試験したり究明するために、従来は、実際のエ
ンジンが用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、堆積物
の付着状態等を、実際のエンジンを用いて行うと、試験
の都度、シリンダヘッドをエンジンより取り外したり、
再度組付けたりしなければならず、その作業が面倒であ
るとともに、試験の能率も悪い。また、弁体の温度や潤
滑油の流下量を可変とするなど、試験条件を任意に設定
するのが困難であり、堆積物の生成要因を詳しく解析し
えないという問題もある。
【0010】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、堆積物の付着状態等を、実際のエンジンを
用いることなく、容易かつ詳しく検査しうるようにし
た、内燃機関用吸気弁における堆積物付着試験装置を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 傘部を下方に向けて支持した弁体における前記傘
部を任意の温度に加熱する加熱手段と、貯油筒内の潤滑
油中に、弁体の軸端部をシール部材を介して収容し、か
つシール部材と軸部の外周面との間の隙間より漏出した
潤滑油を、傘裏へ供給する給油装置と、給油装置と弁体
とのいずれか一方を他方に対して相対的に上下動させる
昇降装置とを設ける。
【0012】(2) 上記(1)項において、貯油筒内に、
給油量調節用の調圧弁を設ける。
【0013】
【作用】本発明の装置によれば、弁体の傘部を加熱手段
をもって所定温度に加熱した状態で、昇降装置を作動さ
せると、給油装置における貯油筒内に貯留した潤滑油
が、弁軸とシール部材間の隙間を通って傘裏まで流下
し、一定時間経過するとその部分に潤滑油の堆積物が生
成される。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示すもので、同
図中の弁体は、図2に示す弁体(1)と同様につき、各部
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0015】台板(21)に載置した加熱装置(A)における
断熱箱(22)内に設けた円板状の電熱器(23)上には、弁体
(1)の傘部(1b)の下端面が固定具(24)をもって着脱自在
に固定されている。弁体(1)の軸部(1a)は、断熱箱(22)
の上部を覆う着脱自在の上蓋(25)の中央を遊通してお
り、また傘裏(1d)の要所には、熱電対(26)の先端が埋設
され、その基端は温度計(27)に接続されている。
【0016】電熱器(23)は、水平をなす扁平な中空状の
銅板製の外箱(28)内の耐熱絶縁材(29)中に、電熱線(30)
を埋設して形成され、電熱線(30)は、スライダック(31)
を介して電源に接続されている。
【0017】加熱装置(A)の上方には、給油装置(B)が
設けられ、その潤滑油(32)を貯留した上下方向を向く貯
油筒(33)の下部の小径部(33a)の外周面下端には、リッ
プシール(34)の拡径した上部が嵌着されている。弁体
(1)の軸部(1a)の上端部は、リップシール(34)に摺接し
て小径部(33a)内に突入している。(35)は、リップシー
ル(34)の下部に外嵌した環状ばねで、リップシール(34)
を軸部(1a)に密接させるようにしている。
【0018】小径部(33a)内の上部には、環状の調圧弁
座(36)が嵌設され、その中央には弁孔(オリフィス)(37)
が穿設されている。貯油筒(33)上部の大径部(33b)の上
端に着脱自在に嵌設した上蓋(38)には、弁孔(37)を開閉
する調圧弁(39)が垂設されている。(40)は通気孔であ
る。
【0019】小径部(33a)に嵌着したフランジ(41)に
は、側方を向くアーム(42)の遊端のコ字形をなす取付部
(42a)が、ボルト(43)により着脱可能に固着され、アー
ム(42)の基端は、不動部材(44)に下向に固着した昇降装
置(C)の復動型エアシリンダ(45)のピストンロッド(45
a)の下端に、水平回動可能に固定されている。
【0020】エアシリンダ(45)は、制御装置(図示省略)
により作動させらる電磁弁(46)を介して、エアパイプ(4
7)により高圧空気源(図示省略)に接続されている。
【0021】上述の本発明装置において、弁体(1)を、
加熱装置(A)の電熱器(23)上に固定具(24)により固定し
て加熱しつつ、昇降装置(C)のエアシリンダ(45)により
給油装置(B)の貯油筒(33)を昇降させれば、軸部(1a)と
リップシール(34)の間より、貯油筒(33)内の潤滑油(32)
が微量漏出する。漏出した潤滑油は、軸部(1a)に沿って
傘裏(1d)に流下し、一定時間経過すると堆積物(12)が生
成される。
【0022】傘裏(1d)の温度は、温度計(27)が熱電対(2
6)を介して表示する温度を注視しながら、スライダック
(31)により電熱器(23)への給電量を調節することによ
り、所望の温度とすることができる。従って、実際のエ
ンジンでは困難であった、温度条件を可変とする試験を
行いうる。
【0023】また、傘裏(1d)への潤滑油(32)の流下量
は、昇降装置(C)により貯油筒(33)を昇降させた際、相
対的に軸部(1a)が貯油筒(33)内に突入することにより、
内部の潤滑油(32)が調圧弁座(36)の弁孔(37)を上下に流
通し、その際生ずる通過抵抗により、調圧弁座(36)以下
の油圧が変化し、軸部(1a)とリップシール(34)間の潤滑
油(32)の漏出量が変化するのを利用して調節することが
できる。すなわち、調圧弁(39)を上下に調節して、弁孔
(37)の開口面積が変化すれば、潤滑油(32)の通過抵抗が
増減するので、潤滑油(32)の流下量が調節される。
【0024】また、電磁弁(46)の作動タイミングを適宜
に制御して、貯油筒(33)の昇降速度や休止時間を変化さ
せれば、潤滑油(32)の流下の時間や流下量を任意に調節
することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の装置によれば、次のような効果
を得ることができる。実際のエンジンを用いることな
く、希望する各種多様な条件下で、堆積物を容易に生成
させ、その付着状態や生成のメカニズムを詳細に解明す
ることができるので、堆積物の生成を抑制しうるエンジ
ンや弁体の研究に大きく寄与しうる。
【0026】請求項2のように、貯油筒内に調圧弁を設
ければ、傘裏への潤滑油の漏出量を多様に変化させて、
堆積物の生成状況を試験することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の一実施例を示す中央縦断正面図
である。
【図2】内燃機関における吸気弁の装着部を示す中央縦
断正面図である。
【符号の説明】
(A)加熱装置(手段) (B)給油装置 (C)昇降装置 (1)弁体 (1a)軸部 (1b)傘部 (1c)弁フェース部 (1d)傘裏 (1e)傘表 (2)シリンダヘッド (3)バルブガイド (4)コッタ (5)スプリングリテーナ (6)バルブスプリング (7)ロッカーアーム (8)調節ボルト (9)弁座 (10)リップシール (11)環状ばね (12)堆積物 (21)台板 (22)断熱箱 (23)電熱器 (24)固定具 (25)上蓋 (26)熱電対 (27)温度計 (28)外箱 (29)耐熱絶縁材 (30)電熱線 (31)スライダック (32)潤滑油 (33)貯油筒 (33a)小径部 (34)リップシール (35)環状ばね (36)環状弁座 (37)弁孔 (38)上蓋 (39)調圧弁 (40)通気孔 (41)フランジ (42)アーム (42a)取付部 (43)ボルト (44)不動部材 (45)エアシリンダ (45a)ピストンロッド (46)電磁弁 (47)エアパイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傘部を下方に向けて支持した弁体におけ
    る前記傘部を任意の温度に加熱する加熱手段と、貯油筒
    内の潤滑油中に、弁体の軸端部をシール部材を介して収
    容し、かつシール部材と軸部の外周面との間の隙間より
    漏出した潤滑油を、傘裏へ供給する給油装置と、給油装
    置と弁体とのいずれか一方を他方に対して相対的に上下
    動させる昇降装置とを備えることを特徴とする内燃機関
    用吸気弁における堆積物の付着試験装置。
  2. 【請求項2】 貯油筒内に、給油量調節用の調圧弁を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用吸気弁
    における堆積物の付着試験装置。
JP27897894A 1994-11-14 1994-11-14 内燃機関用吸気弁における堆積物の付着試験装置 Pending JPH08135415A (ja)

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JP27897894A JPH08135415A (ja) 1994-11-14 1994-11-14 内燃機関用吸気弁における堆積物の付着試験装置

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JP (1) JPH08135415A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8950984B2 (en) 2008-04-14 2015-02-10 Taegutec, Ltd. Exchangeable cutting insert
KR20150051460A (ko) * 2013-11-04 2015-05-13 현대자동차주식회사 배기밸브 온도 측정 장치

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8950984B2 (en) 2008-04-14 2015-02-10 Taegutec, Ltd. Exchangeable cutting insert
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