JPH08132963A - 自動防眩ミラー装置 - Google Patents

自動防眩ミラー装置

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JPH08132963A
JPH08132963A JP6299087A JP29908794A JPH08132963A JP H08132963 A JPH08132963 A JP H08132963A JP 6299087 A JP6299087 A JP 6299087A JP 29908794 A JP29908794 A JP 29908794A JP H08132963 A JPH08132963 A JP H08132963A
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glare
level
day
circuit
mirror
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JP6299087A
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Mitsuyoshi Nagao
光芳 長尾
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Murakami Kaimeido Co Ltd
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Murakami Kaimeido Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R1/00Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/08Rear-view mirror arrangements involving special optical features, e.g. avoiding blind spots, e.g. convex mirrors; Side-by-side associations of rear-view and other mirrors
    • B60R1/083Anti-glare mirrors, e.g. "day-night" mirrors
    • B60R1/088Anti-glare mirrors, e.g. "day-night" mirrors using a cell of electrically changeable optical characteristic, e.g. liquid-crystal or electrochromic mirrors

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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 自動防眩ミラー装置を、防眩ミラー(20)、ミ
ラー駆動手段(104) 、後方光量検出手段(12)、周囲光量
検出手段(10)、防眩制御回路(101) 、防眩動作を周囲光
量に応じて抑制する強制DAY回路(102) 、及びDAY
レベル制御手段またはDAYレベル設定手段(200) とで
構成する。前記DAYレベル制御手段は時計回路(201)
または自車のライト点灯出力に応じて動作する。前記D
AYレベル設定手段は運転者が随時操作可能なスイッチ
(SW100,SW200) または可変調節器(VR300,VR400) により
動作する。 【効果】 昼間に木陰等の暗い場所で後方が眩しくない
にもかかわらずミラーが防眩状態になってしまう不都合
が回避される、逆に夜間商店街等の比較的明るい場所に
ても後方が眩しいときには的確にミラーが防眩状態とな
る等の従来にない使用実情に合った高精度な自動防眩動
作が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に備えられるバ
ックミラーとして用いられる自動防眩ミラー装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車には運転者が運転中に後方確認す
るために後方を映し出すバックミラーが運転者の視野中
に取付けられている。夜間にはこれらのミラー(反射
鏡)には後続車の強いヘッドライトや道路照明灯などが
写り込むため昼間と同じ光学特性では運転者が眩しさを
感じるばかりか前方の視認がし難くなり安全上大きな問
題である。このため、従来より反射特性を夜間に合わせ
ることができる防眩ミラーが各種提案され全ての自動車
に備えられている。防眩機能が必要な場合を照度等から
感知して自動的に防眩状態にする自動防眩ミラーも採用
されている。
【0003】このような防眩ミラーには、永らく物理的
な角度を変えることで反射特性を変え夜間には減光した
反射像を写しだす2位置プリズムミラーが用いられてき
た。近年、電子デバイスの発達に呼応して取付け角度は
一定のまま電子的に反射光量を制御する構成の防眩ミラ
ーが各種提案され実用されるようになっている。このよ
うな電子制御式の防眩ミラーには、液晶層を用いたもの
エレクトロクロミック素子を用いたもの等があり自動防
眩ミラーとして使われる。この種の技術については、例
えば特開昭63−261231号公報等に開示がある。
なお同公報にはエレクトロクロミック素子を用いたエレ
クトロクロミックミラーの高度な制御について提案して
いるが、他の機械式防眩ミラーや液晶式防眩ミラーに関
する技術内容についても有用な開示がなされている。
【0004】以下、特にエレクトロクロミック素子ミラ
ーについて若干説明する。電子技術の発達に伴って、機
械的に防眩状態とする2位置プリズムミラーに代わり液
晶層を減光に用いる液晶型ミラーやエレクトロクロミッ
ク素子を減光に用いるエレクトロクロミックミラーが登
場した。エレクトロクロミックミラー装置を構成するエ
レクトロクロミック素子やこれを用いたエレクトロクロ
ミックミラーそして適切な駆動回路や防眩動作の制御回
路等については先に挙げた特開昭63−261231号
公報中にも詳しく説明されている。
【0005】エレクトロクロミックミラー本体は、密封
された室が透明なフロントガラスとエッジシールと反射
層とで形成され、所定のエレクトロクロミック性状を有
する物質(エレクトロクロミック層)で室を満たすこと
で構成されている。エレクトロクロミック層を挟んで表
裏面に透明な伝導層(電極)が付され、電子回路より所
定の制御信号(電圧)が印加される。電圧の印加に応じ
てエレクトロクロミック層が光を吸収する度合いが変化
することで総合的な反射特性(反射率)が変わり防眩動
作を行うため、エレクトロクロミックの応答速度が比較
的緩慢で人間の目の特性に近く、自動防眩ミラーに適し
ている。駆動回路や防眩制御回路については、特開昭6
3−261231号公報のほか本出願人による特願平6
−99291号にも詳しい開示があるので、ここでは単
に一般的な構成例を図11にブロック図で示すのみとし
構成・作用の説明は省略する。
【0006】上述した先行技術にも開示されているよう
に、自動防眩ミラーは、基本的には夜間後続車のライト
が眩しい場合にミラーが自動的に防眩状態になる。これ
は多くの場合周囲光量(照度)と後方光量(照度)との
比較により行われる。光量の検出には後方光センサ及び
周囲光センサが用いられ一般的にはCdS素子が用いら
れる。図12(a) に代表的CdS素子の照度−抵抗値特
性図を示す。なお、後述する本願の各実施例では装置の
動作特性を図示特性を持つCdS素子を用いた場合を例
に示してある。
【0007】図12(b) のグラフ7は従来の一般的な自
動防眩ミラー装置の周囲光照度(光量)と後方光照度
(光量)の関係によるミラーの防眩動作特性(ミラーの
感度特性)を示す。通常、防眩動作の範囲はグラフ7の
ラインBの上側(斜線部)に設定され斜線部範囲である
周囲光照度と後方光照度の組み合わせでは原則的に防眩
状態となる。なお、エレクトロクロミックミラーでは中
間反射率を取り得るので駆動回路によっては防眩度合い
(ミラー反射率の変化状態)も連続的となる場合があ
る。
【0008】ところで自動防眩ミラーにおいては、例え
ば昼間では例え後方が明るい時(例えば山裾を走行中に
車が山側を向き、後方から強い日差しが当たっている場
合等)でもミラーは防眩状態にならなくとも良い。しか
しこのような場合にも単に上述機能のみでは防眩状態に
なってしまう可能性がある。こうした使用時の実情に合
わない動作を回避するために、更に自動防眩ミラーでは
周囲照度(明るさ)があるレベル(一般には数十ルクス
程度)以上である場合にはミラーが強制的に非防眩状態
になる機能(以下、強制DAY機能と記す)を持つよう
にすることも多い。即ち、図12(b) グラフ7中に示す
ように強制DAY機能を設けて周囲照度(明るさ)があ
るレベル以上(ラインDの右側)では防眩状態にならな
い様にしている。結局、グラフ7では斜線交差部の範囲
が防眩状態となる。
【0009】上述の強制DAY機能は、エレクトロクロ
ミックミラーにも適用されている。例えば本出願人によ
る前記特願平6−99291号でもエレクトロクロミッ
ク素子の減光特性を制御し防眩動作をさせるための電子
回路が提案されており、単にエレクトロクロミックミラ
ーの減光量を制御するのみでなく、周囲光レベルに依っ
て防眩動作を抑制し実情に合わない防眩動作を抑止する
上述の強制DAY機能を有している。該提案と等価の回
路ブロック図を図13に示す。この回路では、グラフ8
(図14)のミラー感度特性に示すように、ラインDで
グラフ曲線を飽和させるように回路定数を調整すること
で強制DAY機能と同様な効果を出している。本発明で
はこの場合も強制DAY機能として扱う。
【0010】また、強制DAY機能と混同しやすいもの
として減光動作を完全に抑止する技術が知られており、
例えば前掲特開昭63−261231号公報には、バッ
クギアに入れた場合に強制的に非防眩状態とする(自動
防眩制御時に強制的に制御に“禁止”をかける)例が開
示されている。しかし、これらは周囲光量レベルを反映
させて防眩動作を制限する強制DAY機能とは別な視点
に立っている。
【0011】ところで、強制DAY機能を備えた自動防
眩ミラー装置においてはまだ不都合が発生する。例え
ば、昼間、木陰等の比較的周囲の暗い場所で後方が眩し
くないのに防眩動作を起こし着色してしまうことがあ
る。また、強制DAY機能を備えた自動防眩ミラー装置
においてはこの機能ゆえの不都合が発生する。例えば、
夜間、商店街等の比較的周囲の明るい場所では実際に後
方が眩しくても着色しないことがある。これら不都合の
起こる主因は比較する光だけの情報では光量がいずれも
数十ルクス程度で同じレベルとなる場合がある為、光だ
けの情報ではミラーの着消色の判定が難しいからであ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した如
き実情に鑑みて成されたもので、自動防眩ミラー装置に
おいて従来見られた、不必要な場合に防眩動作を開始し
てしまったり、必要な場合なのに防眩動作をしない不都
合を解消し、より高精度に実態に即した防眩動作を行う
自動防眩ミラー装置を新規に提案することを技術課題と
している。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本願の第1発明では、反射光を減光可能な自動車用の
防眩ミラー(20)と、該防眩ミラーを防眩状態にするため
のミラー駆動手段(104)と、後方光量検出手段(12)と周
囲光量検出手段(10)の双方の出力に基づき一定条件下で
自動的に前記ミラー駆動手段を動作させる防眩制御回路
(101) と、該防眩制御回路の防眩動作を周囲光量に応じ
て抑制する強制DAY回路(102) とからなる自動防眩ミ
ラー装置において、時計回路(201) と、該時計回路の出
力により定まる日付および/または時間帯に前記強制D
AY回路(102) の動作開始レベルを所定値に変えるDA
Yレベル制御手段(200) とを具備した構成とする。
【0014】また、本願第2発明では、反射光を減光可
能な自動車用の防眩ミラー(20)と、該防眩ミラーを防眩
状態にするためのミラー駆動手段(104) と、後方光量検
出手段(12)と周囲光量検出手段(10) 双方の出力に基づ
き一定条件下で自動的に前記ミラー駆動手段を動作させ
る防眩制御回路(101) と、該防眩制御回路の防眩動作を
周囲光量に応じて抑制する強制DAY回路(102) とから
なる自動防眩ミラー装置において、自車のライト点灯に
対応して前記強制DAY回路(102) の動作レベルを変え
るDAYレベル制御手段(200) を具備した構成とする。
【0015】本願第3発明では、反射光を減光可能な自
動車用の防眩ミラー(20)と、該防眩ミラーを防眩状態に
するためのミラー駆動手段(104) と、後方光量検出手段
(12)と周囲光量検出手段(10) 双方の出力に基づき一定
条件下で自動的に前記ミラー駆動手段を動作させる防眩
制御回路(101) と、該防眩制御回路の防眩動作を周囲光
量に応じて抑制する強制DAY回路(102) とからなる自
動防眩ミラー装置において、前記強制DAY回路の動作
レベルを随時操作して変えるためのDAYレベル設定手
段(200C,200D) を具備した構成とする。
【0016】本願第4発明では、上記第三発明における
前記DAYレベル設定手段(200C)を自動車運転者が操作
可能なスイッチ(SW100,SW200) により随時前記強制DA
Y回路の動作開始レベルを変え得る構成とする。また、
本願第5発明では、上記第3発明における前記DAYレ
ベル設定手段(200D)を自動車運転者が操作可能な可変調
節器(VR300,VR400) により随時前記強制DAY回路の動
作開始レベルを連続的に変え得る構成とする。
【0017】
【作用】第1発明によれば、DAYレベル制御手段(20
0) が時計回路(201) の出力に応じて定まった日付およ
び/または時間帯に前記強制DAY回路(102) の動作開
始レベルを所定値に変える。例えば、年間の季節に応じ
て決まる夜間時間帯には強制DAY機能の開始レベルを
引き上げることで、周囲が明るい商店街を通過中でも後
方車両のライトにより適切に防眩動作を行い運転者の眩
惑を防止する。昼間時間帯には強制DAY機能の開始レ
ベルが下がり防眩動作を抑制する結果、木陰等周囲が暗
くても後方が明るいからといって防眩状態にならず好適
である。
【0018】第2発明では、DAYレベル制御手段(20
0) が自車のライト点灯に対応して前記強制DAY回路
(102) の動作レベルを引き上げる。この結果夜間時に商
店街を通過中等の周囲が明るい場合でも後方車両のライ
トにより適切に防眩動作を行い運転者の眩惑を防止す
る。第3発明ないし第5発明では、運転者が希望に応じ
て随時DAYレベル設定手段(200C,200D) である例えば
スイッチ(SW100,SW200) 或いは可変調節器(VR300,VR40
0) を操作して強制DAY回路の動作レベルを調節する
(変える)ことができるので、既述した不都合な動作
(過敏防眩動作・必要時不動作)が起こらないレベルに
調整できるし、個人差に応じた好みの動作特性に設定す
ることができる。走行環境の変化に対応して設定し直す
ことも容易にできる。
【0019】
【実施例】本発明は、従来の自動防眩ミラー装置が強制
DAY機能の動作を数十ルクス程度の周囲光量だけの情
報で決めていたため問題点が生じていたのを、光以外の
適切な情報で補うことにより現実に即した動作を可能に
するもので、このため後述するDAYレベル制御手段或
いはDAYレベル設定手段により強制DAY機能の動作
レベル(スレシュホルドレベル)を変えて強制DAY機
能を制御する、或いは適切な条件下(後述)で強制DA
Y機能自体を抑止することで望ましくない防眩動作或い
は不動作を回避するものである。図1の(a) 及び(b) は
共にこの発明の概念を表す実施例のブロック図であり、
それぞれ前述した図11並びに図13に挙げた回路に本
発明を適用した場合を示している。
【0020】図1(a) では、後方光量検出手段(12)(セ
ンサ)及び周囲光量検出手段(10)(センサ)により得た
後方及び周囲の照度(明るさ情報)を後方光量周囲光量
比較回路(101) により比較演算し、その結果をAND回
路(103) の一方の入力端子に出力する。強制DAY発生
回路(102) では周囲光センサにより得た周囲の明るさ
(電圧値)を動作基準とするある明るさに対応するレベ
ル(基準電圧)と比較演算し、その結果をAND回路(1
03) の残る入力端子に出力する。防眩ミラー駆動回路(1
04) では、AND回路(103) からの信号により、防眩ミ
ラーを防眩状態又は非防眩状態にするように電圧電流を
供給する。例えば、防眩ミラーを防眩状態にする方向の
時には“H”レベルを、非防眩状態にする方向の時には
“L”レベルを出力する。
【0021】強制DAY発生回路(102) には符号(200)
で示すDAYレベル制御手段(或いはDAYレベル設定
手段)が接続されていて、強制DAYが働く周囲光レベ
ル(動作点)を変えるための光以外の情報を入力するよ
うになっていて、例えば防眩ミラーを強制的に非防眩状
態にするときには“H”レベルを、非防眩状態にすると
きには“L”レベルを出力する。後に詳述する様に、上
記光以外の情報には時計回路、外部装置に連動したスイ
ッチ、運転者の意思を反映させるためのスイッチ或いは
ボリューム等がある。なお、装置各部の回路内部のIC
等にはバッテリー(22A) からの電源電圧が安定化定電圧
回路(22B) により定電圧化され供給される。
【0022】図1(b) は、先の図13の回路(特願平6
−99291号)に準ずる回路に本発明を適用した実施
例を示す概略ブロック図で、周囲光量検出手段(10)の出
力にDAYレベル制御手段(DAYレベル設定手段)(2
00) が接続されており、強制DAYが働く周囲光レベル
(動作点)を変えるための光以外の情報(時計回路、ス
イッチ、ボリューム等の出力)が反映される(例えば加
算する、ゲートとして抑止する等)。この構成により強
制DAYの周囲光レベルを変えて、反転周期制御手段(1
6)から出力される“H”又は“L”のレベルの持続時間
の比(デユーティー比)を変えることにより、強制DA
Yの周囲光レベルを変えることができる。その他、後方
光量検出手段(12)、発振手段(14)、EC素子駆動手段(2
4)、EC素子(20A: 防眩ミラー) 、駆動用電源(22)につ
いては、図13に対応する全く同じ構成で良い。
【0023】以下、更に詳細な実施例に基づき添附図面
を用いて本願各発明を順次説明する。図2は、第1発明
の防眩ミラー装置の一実施例を示すブロック図であり、
図中央は先の図11と略同等な部分で、後方光量検出手
段(12)(センサ)、周囲光量検出手段(10)(センサ)、
後方光量周囲光量比較回路(101) 、AND回路(103)、
強制DAY発生回路(102) 、防眩ミラー駆動回路(104)
、EC防眩ミラー(20)からなる。
【0024】この実施例では強制DAY発生回路(102)
にはDAYレベル制御手段(200A)として時計回路(201)
の出力が接続されている。即ち、強制DAYが働く周囲
光レベル(動作点)を設定するコンパレータの基準入力
端に中点が接続された(電源電圧を分圧する)分圧抵抗
の一方の抵抗値が時計回路の所定期間(例えばある時間
帯、年間のある期間等)を示す出力の有無に応じて変化
するようになっている。実施例では固定抵抗とこれに並
列接続され計時出力により導通するトランジスタを介し
た抵抗により分圧抵抗値を変化させている。なお、参考
までに図上部には電源回路の一例も示してある。
【0025】このように実施例装置は時計回路(201) を
内蔵しており、時刻により強制DAYの周囲光レベルを
変えることができる。時計回路のタイマ機能を利用して
例えば、昼夜毎に異なる強制DAY動作レベルの設定を
行う。一例をあげるとタイマON時間をPM6:00
に、タイマOFF時間をAM6:00に設定し、周囲が
暗いPM6:00〜AM6:00までは強制DAYの周
囲光レベルは図4(a) のグラフ1におけるD−2のライ
ンに、周囲が明るいAM6:00〜PM6:00までは
D−1のラインになるようにする。このように設定すれ
ば、夜間商店街などの比較的明るい場所においてもAM
6:00〜PM6:00の間では後方が眩しい時に防眩
状態になり、昼間木陰等の比較的周囲の暗い場所におい
ても、AM6:00〜PM6:00の間では後方が明る
い時に防眩状態になる、という不都合な誤動作が回避で
きるようになる。また時計回路(201) がカレンダー機能
を持っているものであれば、季節をも考慮して設定をす
ることができ、例えば夏はタイマON時間をPM7:0
0にしてタイマOFF時間をAM5:00に設定し、冬
はタイマON時間をPM5:00にしてタイマOFF時
間をAM7:00に設定すれば実際の夜間に一致させて
強制DAY開始レベルを引き上げることで装置動作が使
用実態により適合し一層好適である。
【0026】図3は、先の図13の回路に対応させた他
の実施例を示すブロック図である。時計回路(201) につ
いては簡略化して示した。やはり、時計回路(201) を含
み構成されたDAYレベル制御手段(200B)が接続されて
強制DAYの動作レベルを変えているが、時計回路(20
1) の出力がリレー(RL1) を駆動する形で実現されてお
り、該リレーの接点(RL1')が着色側パルス発生部(16a)
の帰還抵抗部に接続されていてリレー(RL1) の励磁に応
じて帰還抵抗値(従ってパルスの継続時間)が変わり、
等価的に強制DAY機能の動作点を変えるようになって
いる。この実施例装置の強制DAYレベルの変化を図4
(b) のグラフ2に示す。やはり、夜間には強制DAYの
周囲光レベルをD−2に、また昼間にはD−1に変える
ことで、同様に前述した薄暮時等の不都合を回避でき
る。
【0027】このように、第1発明では、反射光を減光
可能な自動車用の防眩ミラーと、該防眩ミラーを防眩状
態にするためのミラー駆動手段と、後方光量測定センサ
と周囲光量測定センサ双方の出力に基づき一定条件下で
自動的に前記ミラー駆動手段を動作させる防眩制御回路
と、該防眩制御回路の防眩動作を周囲光量に応じて抑制
する強制DAY回路とからなる防眩ミラー装置であっ
て、特に、時計回路と、該時計回路の出力により定まる
日付および/または時間帯に前記強制DAY回路の動作
開始レベルを所定値に変えるDAYレベル制御手段とを
具備している。
【0028】上記両実施例(第1発明)では、時計回路
の出力を強制DAYレベル設定に反映させることで、自
動防眩ミラー装置の動作を実環境に近づけたが、同様に
外部機器からの出力で強制DAYレベルを変化させると
有効な場合がある。即ち、自動車のライト点灯に対応し
て前記強制DAY回路の動作レベルを変えるとやはり実
情に近づき好適である(第2発明)。このためにはライ
トのON/OFFを外部機器の情報とする。即ち、ライ
ト点灯スイッチをDAYレベル制御手段(200)として、
ライトを点灯している時(夜間)には強制DAYの周囲
光レベルを先の図4のグラフ1(グラフ2)におけるD
−2のラインに、それ以外の時にはD−1のラインに設
定するようにする。なお、回路構成的には上述実施例
(図2、図3)における時計回路の出力に代えてライト
点灯スイッチ部の点灯時通電となる端子から信号を入力
する構成とするのみで良いため重複を避け図示は省略す
る。このようにすると通常運転者は夜間商店街等の比較
的明るい場所においてもライトを点灯しているので、こ
の場合強制DAYの周囲光レベルは上げられた状態であ
り、後方が眩しいときには的確にミラーが防眩状態とな
り運転者を眩惑から保護する。
【0029】なお、外部機器の情報をバックギアのON
/OFFとすることも有効と思われる。これはバックす
る時には、多少後方が明るい時でもミラーが非防眩状態
である方が後方が確認しやすい為、周囲光レベルを下げ
て防眩状態とならない方が良いからである。付言する
と、この場合の動作はあくまでも自動防眩動作体制は維
持しつつ強制DAY機能の開始レベルを変更するもの
で、この点、従来技術として挙げたバックギアに連動し
て防眩動作を禁止するものとは異なっている。
【0030】ここまでは、外部からの情報に対応して自
動的に強制DAYレベルを変えるとの技術思想に基づく
発明について実施例をあげて説明した。しかし、強制D
AY機能の適正レベルは個人差もあり定め難いばかり
か、実使用に当たっては固定された強制DAYレベル設
定では適正動作をしない場合が良く経験される。また、
走行環境が変化すると適正な強制DAYレベルも異なっ
てくる。従って、運転者の意思により随時強制DAYの
働く周囲光レベル(設定値)を変えることが出来るよう
にすると、防眩ミラー活用の自由度が増す。
【0031】このようにした実施例装置のブロック図を
図5に示す。この実施例では、スイッチ(SW1) を用い
て、運転者が随時強制DAYの周囲光レベルを変えるこ
とができる。図5の回路の防眩動作に係る主要部は先の
図2と同等のものである。強制DAY発生回路(102) の
コンパレータに基準電圧を与える分圧抵抗部を3接点の
スイッチ(SW100) により抵抗(R104,R105,R106)を切り替
え可能な構成として分圧比を3段階に切り替えて対応す
る強制DAYレベルに変えることができるようにしてい
る。スイッチ(SW100) は運転席部に配置し運転者が随時
操作して強制DAYの感度特性を切り替えることができ
るようにする。この構成にて(R101 〜R106) を図の値と
すると、図6のグラフ3に示す特性図の様に強制DAY
レベルを3段階に設定することができる。上述構成に
て、強制DAYの周囲光レベルをD−3の位置に設定す
れば、昼間木陰等の比較的周囲の暗い場所で後方が明る
くても防眩状態になることはなくなり、D−1の位置に
設定すれば夜間商店街などの比較的明るい場所において
も後方が眩しいときには防眩状態になるなど、随時設定
を変えることで自動防眩ミラーがより快適に使用でき
る。
【0032】同様に図3の回路に対応してスイッチを設
けた回路を構成しても良い。全体の図示はしないが、例
えば、図3における着色側パルス発生部相当部を図7
(a) に示すようなスイッチ(SW200) を含む回路網(16
a': 着色側パルス発生部) に置き替えることで達成で
き、(R201 〜R204) を図7中に記載の値とすれば図7
(b) グラフ4のような設定が得られる。もちろんスイッ
チ(SW200) は、運転者が随時操作して強制DAYの感度
特性を切り替えることができるように運転席部に配置す
る。
【0033】上述実施例では、スイッチを用いて強制D
AYレベルを多段に切り替えているが、可変抵抗器(ボ
リューム)を用いれば運転者が連続的に強制DAYレベ
ルを調節することができる。図8のブロック図はこのよ
うな実施例を示したもので、DAYレベル設定手段(200
D)として分圧抵抗部がボリューム(VR300) と抵抗(R304)
の直列接続を含み構成されている。なお、少なくともボ
リューム(VR300) の操作つまみは運転席に設けるものと
する。(VR300,R301 〜R304) を図8中に記載の値とすれ
ば、図9グラフ5の様な設定が得られ強制DAYレベル
を(DV1〜DV2)間の任意のレベルに設定することができ
る。なお、可変抵抗器(VR300) は回転式あるいはスライ
ド式のものを用いれば良く、可変位置中にクリックがあ
るものを用いれば運転中に見なくても容易に設定ができ
好適である。このようにボリュームを用いたことによ
り、運転者が随時好みに合わせて無段階に強制DAYの
周囲光レベルを変えることができる。
【0034】また、図3にも同様にボリュームを設ける
ことができる。例えば、着色側パルス発生部相当部を図
10(a) に示すようなボリューム(VR400) を含む回路網
(16a'':着色側パルス発生部) に置き替えることで達成
できる(全体の図示は省略)。ボリューム(VR400) の操
作つまみは運転席部に配置される。各抵抗器(VR400,R40
1,R402)を図中に記載の値とすれば図10(b) グラフ6
の様な設定が得られる。強制DAYレベルをDV1〜DV2間
の任意のレベルとすることができ、やはり運転者が随時
好みに合わせて無段階連続的に強制DAYの周囲光レベ
ルを変えることができる。
【0035】上記実施例にて示されるように、本願第3
発明は、反射光の減光量を調整可能な自動車用の防眩ミ
ラーと、該防眩ミラーを防眩状態にするためのミラー駆
動手段と、後方光量測定センサと周囲光量測定センサ双
方の出力に基づき一定条件下で自動的に前記ミラー駆動
手段を動作させる防眩制御回路と、該防眩制御回路の防
眩動作を周囲光量に応じて抑制する強制DAY回路を含
む防眩ミラー装置であって、特に前記強制DAY回路の
動作レベルを変えるためのDAYレベル設定手段を具備
したことを特徴とする。更に、前記DAYレベル設定手
段を自動車運転者が操作可能なスイッチにより随時前記
強制DAY回路の動作開始レベルを変え得る構成とした
り(本願第4発明)、前記DAYレベル設定手段を自動
車運転者が操作可能な可変調節器により随時前記強制D
AY回路の動作開始レベルを連続的に変え得る構成とす
る(本願第5発明)と使い勝手が良く好適である。
【0036】以上の説明では、主としてエレクトロクロ
ミックミラーを用いた例をあげたが、防眩ミラー自体は
他の形態のプリズム式或いは液晶式等でも良い。無論夫
々に適合した駆動回路を採用するものとする。要は、自
動防眩ミラー装置であって強制DAY機能を備えた構成
のものであれば良く、本願各発明を適用することで防眩
動作が適切なもの、より使い勝手の良いものが得られ
る。なお、本願各発明を重複して適用することも可能で
あり、例えば、時計回路にて強制DAYレベルを制御す
ると同時に運転者が強制DAYレベルを設定可能なよう
に設定手段としてのボリュームを運転席に設けることが
できそれぞれが機能する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したとおり本願各発明では、反
射光を減光可能な自動車用の防眩ミラーと、該防眩ミラ
ーを防眩状態にするためのミラー駆動手段と、後方光量
測定センサと周囲光量測定センサ双方の出力に基づき一
定条件下で自動的に前記ミラー駆動手段を動作させる防
眩制御回路と、該防眩制御回路の防眩動作を周囲光量に
応じて抑制する強制DAY回路とからなる防眩ミラー装
置を前提として、時計回路と該時計回路の出力により定
まる日付および/または時間帯に前記強制DAY回路の
動作開始レベルを所定値に変えるDAYレベル制御手段
とを具備する(第1発明)、或いは自車のライト点灯に
対応して前記強制DAY回路の動作レベルを変えるDA
Yレベル設定手段を具備する(第2発明)結果、従来の
自動防眩ミラー装置では、対応できなかった周囲光が低
レベルの場合での実情にあわない誤動作を減ずることが
できる従来に無い高性能な自動防眩ミラーが得られる。
【0038】また、前記強制DAY回路の動作レベルを
随時操作して変えるためのDAYレベル設定手段を具備
する(第3発明)、特に前記DAYレベル設定手段をス
イッチとする(第4発明)、前記DAYレベル設定手段
が自動車運転者が操作可能な可変調節器とする(第5発
明)ことで、運転者が運転中でも随時適切な強制DAY
レベルを調節して自動防眩ミラーの動作を適正化し運転
時の危険防止効果を高める。各人に合った動作レベルに
設定し一層快適に使うことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の概念を表す実施例のブロック図であ
る。
【図2】本願第一発明の防眩ミラー装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図3】本願第一発明の防眩ミラー装置の他の実施例を
示すブロック図である。
【図4】図2、図3の装置の強制DAY機能の動作特性
を示すグラフである。
【図5】本願第四発明の防眩ミラー装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図6】図5の装置の強制DAY機能の動作特性を示す
グラフである。
【図7】本願第四発明の防眩ミラー装置の他の実施例を
示す部分的回路図及び同装置の強制DAY機能の動作特
性を示すグラフである。
【図8】本願第五発明の防眩ミラー装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図9】図8の装置の強制DAY機能の動作特性を示す
グラフである。
【図10】本願第五発明の防眩ミラー装置の他の実施例
を示す部分的回路図及び同装置の強制DAY機能の動作
特性を示すグラフである。
【図11】従来の自動防眩ミラー装置を構成する駆動回
路及び防眩制御回路等の一例を示す回路ブロック図であ
る。
【図12】従来の自動防眩ミラー装置に用いられるCd
S素子の代表的な照度−抵抗値特性図(a) 、及び装置の
周囲光照度(光量)と後方光照度(光量)により示した
ミラーの感度特性(防眩動作特性)(b) である。
【図13】従来の自動防眩ミラー装置の他例を示す回路
ブロック図である。
【図14】図13の回路に対応するミラーの感度特性
(防眩動作特性)である。
【符号の説明】
10 周囲光量検出手段 12 後方光量検出手段 20 防眩ミラー 101 防眩制御回路 102 強制DAY回路 104 ミラー駆動手段 200 DAYレベル制御手段(DAYレベル設定手段) 201 時計回路 200C,200D DAYレベル設定手段 SW100,SW200 スイッチ VR300,VR400 可変調節器
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 自動防眩ミラー装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車に備えられ
るバックミラー装置に関するもので、特に光センサ以外
の情報により強制DAY発生回路の働く周囲光レベルを
変更することができるようにした自動防眩バックミラー
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車には運転者が運転中に後方確認す
るために後方を映し出すバックミラーが運転者の視野中
に取付けられている、夜間には反射鏡に後続車の強い
ヘッドライトや道路照明灯などが映るため、昼間と同じ
光学特性では運転者が眩しさを感じるばかりか前方の視
認がし難くなる。
【0003】このため、2位置プリズムミラーの反射角
切換え式防眩バックミラーに代え、防眩機能が必要な場
合に後方光および周囲光の照度を感知して自動的に反射
率を変更して防眩、非防眩状態にする自動防眩バックミ
ラーが使用されている。
【0004】年、電子デバイスの発達に呼応して取付
け角度は一定のまま電子的に反射光量を制御する構成の
防眩バックミラーが種々提案され実用されるようになっ
ている。このような電子制御式の防眩バックミラーに
は、液晶層を用いたもの、エレクトロクロミック素子
(ECD)を用いたもの等がある。例えば特開昭63−
261231号公報には、エレクトロクロミック素子を
用いたエレクトロクロミックミラーの高度な制御につい
て提案するとともに、他の機械式防眩バックミラーや液
晶式防眩バックミラーに関する技術内容についても有用
な開示がなされている。
【0005】エレクトロクロミックミラーは、密封され
た室が透明なフロントガラスとエッジシールと反射層と
で形成され、所定のエレクトロクロミック性状を有する
物質(EC層)で室を満たすことで構成されている。E
C層を挟んで表裏面に透明な伝導層(電極)が付され、
電子回路より所定の制御信号(電圧)が印加される。電
圧の印加に応じてEC層が光を吸収する度合いが変化す
ることで総合的な反射特性(反射率)が変わり防眩動作
を行うため、エレクトロクロミック素子の応答速度が比
較的緩慢で人間の目の特性に近く、自動防眩ミラーに適
している。駆動回路や後方光周囲光比較回路について
は、特開昭63−261231号公報のほか特願平6−
99291号にも詳しい開示があるので、ここでは単に
一般的な構成例を図11に示す。図11では、周囲光セ
ンサ10と後方光センサ12との検出値を後方光周囲光
比較回路101で比較し、その出力と強制DAY回路1
02の出力をゲート回路103に与え、ゲート回路10
3の出力により防眩ミラー駆動回路104を介してEC
ミラー20を駆動する。駆動回路104はゲート回路1
03の出力を2つに分岐してインバータINV1とIN
V2とを並列に接続するとともにインバータINV2と
INV3とを直列に接続する。インバータINV1の前
後にトランジスタQ3、Q4を、またインバータINV
3の前後にトランジスタQ5、Q6をそれぞれ並列に接
続し、ゲート回路103の出力に応じてECミラー20
に正逆電圧を印加するように構成されている。
【0006】上述したように、自動防眩バックミラー
は、基本的には夜間後続車のライトが眩しい場合にバッ
クミラーが自動的に防眩状態になる。これは多くの場合
周囲光量(照度)と後方光量(照度)との比較により行
われる。光量の検出には後方光センサ及び周囲光センサ
が用いられ一般的にはCdS素子が用いられる。図12
(a)に代表的CdS素子の照度−抵抗値特性図を示
す。なお、後述する各実施例では上記センサとしてCd
S素子を用いた場合を示してある。
【0007】図12(b)のグラフ7は従来の一般的な
自動防眩バックミラー装置の周囲光照度(光量)と後方
光照度(光量)の関係によるバックミラーの防眩動作特
性(ミラーの感度特性)を示す。通常、防眩動作の範囲
はグラフ7のラインBの上側(斜線部)に設定され斜線
部範囲である周囲光照度と後方光照度の組み合わせでは
原則的に防眩状態となる。なお、エレクトロクロミック
ミラーでは中間反射率を取り得るので駆動回路によって
は防眩度合い(ミラー反射率の変化状態)も連続的とな
る場合がある。
【0008】ところで自動防眩バックミラーにおいて
は、昼間に後方が明るいとき(例えば山裾を走行中に車
が山側を向き、後方から強い日差しが当たっている場合
等)には、防眩状態になる必要はないが、このような場
合に上記機能のみでは防眩状態になってしまうおそれが
ある。こうした使用時の実情に合わない動作を回避する
ために、更に自動防眩バックミラーでは周囲照度(明る
さ)があるレベル(一般には数十ルクス程度)以上であ
る場合には、ミラーが強制的に非防眩状態になる機能
(以下、強制DAY機能と記す)を持つようにすること
も多い。すなわち、図12(b)のグラフ7中に示すよ
うに強制DAY機能を設けて周囲照度(明るさ)がある
レベル以上(ラインDの右側)では防眩状態にならない
ようにしている。結局、グラフ7では斜線交差部の範囲
が防眩状態となる。
【0009】上述の強制DAY機能は、ECミラーにも
適用されている。例えば本出願人による前記特願平6−
99291号でもエレクトロクロミック素子(ECD)
の反射率可変特性を制御し防眩動作をさせるための電子
回路が提案されており、単にECミラーの反射率可変量
を制御するのみでなく、周囲光レベルによって防眩動作
を抑制し実情に合わない防眩動作を抑止するための強制
DAY機能を有している。該提案と等価の回路ブロック
図を図13に示す。この回路では、グラフ8(図14)
のミラー感度特性に示すように、ラインDでグラフ曲線
を飽和させるように回路定数を調整することで強制DA
Y機能と同様な効果を出している。本発明ではこの場合
も強制DAY機能として扱う。
【0010】また、強制DAY機能と混同しやすいもの
として反射率可変動作を完全に抑止する技術が知られて
おり、例えば前掲特開昭63−261231号公報に
は、バックギアに入れた場合に強制的に非防眩状態とす
る(自動防眩制御時に強制的に制御に“禁止”をかけ
る)例が開示されている。しかし、これらは周囲光量レ
ベルを反映させて防眩動作を制限する強制DAY機能と
は別な視点に立っている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、強制DAY
機能を備えた自動防眩バックミラー装置においてはまだ
不都合が発生する。例えば、昼間、木陰等の比較的周囲
の暗い場所で後方が眩しくないのに防眩動作を起こし着
色してしまうことがある。また、強制DAY機能を備え
た自動防眩バックミラー装置においてはこの機能ゆえの
不都合が発生する。例えば、夜間、商店街等の比較的周
囲の明るい場所では実際に後方が眩しくても着色しない
ことがある。これら不都合の起こる主因は比較する光だ
けの情報では光量がいずれも数十ルクス程度で同じレベ
ルとなる場合がある為、光だけの情報ではミラーの着消
色の判定が難しいからである。
【0012】発明は、自動防眩バックミラー装置にお
いて従来見られた、不必要な場合に防眩動作を開始して
しまったり、必要な場合なのに防眩動作をしない不都合
を解消し、より高精度に即した防眩動作を行う自動防眩
バックミラー装置を提案することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の自動防眩バックミラー装置では、EC素子
により反射率が可変なEC防眩バックミラー(20)
該防眩バックミラー(20)を防眩状態にするため
EC駆動回路(104)と;駆動電源(22)と;車
両の後方光量検出手段(12)と;車両の周囲光量検出
手段(10)と;前記両光量検出手段の出力に基づき一
定条件下で自動的に前記EC駆動回路(104)を動作
させる後方光周囲光比較回路(101)と;周囲光レベ
ルに応じて前記後方光周囲光比較回路(101)の防眩
動作を抑制する強制DAY発生回路(102)と、前記
強制DAY発生回路(102)の動作開始レベルを所定
値に変える強制DAYレベル制御手段(200)とから
なる。また、周囲光レベルに応じて防眩動作を抑制する
強制DAY発生回路(102)と;前記強制DAY発生
回路(102)の動作開始レベルを所定値に変える強
DAYレベル制御手段(200)と;Hレベル、Lレベ
ルの発振信号を交互に繰り返し、かつH及びLレベルの
信号持続時間を各別に制御可能な発振手段(14)と;
前記周囲光量検出手段(10)の検出光量に応じて前記
発振手段(14)から発生される発振信号の一方のレベ
ルの持続時間を可変制御し、前記後方光量検出手段(1
2)の検出光量に応じて当該発振信号の他方のレベルの
持続時間を可変制御する反転周期制御手段(16)と、
前記発振手段(14)から発生される発振信号のHまた
はLのレベルに応じて、前記駆動電源から供給される駆
動電圧の極性を反転させて前記EC素子に電圧を印加す
るEC素子駆動回路(24)とを具備している。
【0014】本発明の具体例では、前記反転周期制御手
段(16)は、=前記EC素子駆動回路(24)が、前
記発振信号の一方のレベルで前記EC素子を着色方向に
駆動し他方のレベルで当該EC素子を消色方向に駆動す
るように設定されている場合には=周囲光量が後方光量
より大きいとき前記一方のレベルの持続時間を短く保持
し、周囲光量が後方光量より小さいとき前記一方のレベ
ルの持続時間を長く保持し、かつ後方光量が周囲光量よ
り大きいとき前記他方のレベルの持続時間を短く保持
し、後方光量が周囲光量より小さいとき当該他方のレベ
ルの持続時間を長く保持するように作動する。また、前
記反転周期制御手段(16)は、=前記EC素子駆動回
路(24)が、前記発振信号の一方のレベルで前記EC
素子を消色方向に駆動し他方のレベルで当該EC素子を
着色方向に駆動するように設定されている場合には=周
囲光量が後方光量より大きいとき前記一方のレベルの持
続時間を長く保持し、周囲光量が後方光量より小さいと
き前記一方のレベルの持続時間を短く保持し、かつ後方
光量が周囲光量より大きいとき前記他方のレベルの持続
時間を長く保持し、後方光量が周囲光量より小さいとき
当該他方のレベルの持続時間を短く保持するように作動
する、ことからなる。
【0015】さらに、別の具体例では前記反転周期制御
手段(16)は、前記車両の周囲光を受光しその光量に
応じて抵抗値が減少する第1の光導電セルと、前記第1
の光導電セルに直列に接続された第1の抵抗及び第1の
ダイオードと、前記第1の光導電セルに並列に接続され
た第2の抵抗とを具えた第1の反転周期制御手段(着色
側パルス発生部)と、前記車両の周囲光を受光しその光
量に応じて抵抗値が減少する第2の光導電セルと、前記
第2の光導電セルに直列に接続された第3の抵抗及び前
記第1のダイオードと逆方向の第2のダイードと、前記
第2の光導電セルに並列に接続された第4の抵抗とを具
えた第2の反転周期制御手段(消色側パルス発生部)と
からなり;前記発振手段(14)は、前記第1の反転周
期制御手段と第2の反転周期制御手段とを帰還路に並列
に接続し、前記第1の光導電セルの抵抗値が小さくなる
と発振信号の一方のレベルの持続時間が短縮され、前記
第2の光導電セルの抵抗値が小さくなると当該発振信号
の他方のレベルの持続時間が短縮される構成となってい
る。
【0016】更に、強制DAYレベル制御手段(20
0,200A,200B)は、定まる日付および/また
は時間帯に出力して強制DAY発生回路(102)の動
作開始レベルを所定値に変る時計回路(201)とす
る。また、前記強制DAYレベル制御手段(200)
は、ライト点灯のごとき外部機器からの出力で前記強制
DAY発生回路回路(102)の動作開始レベルを所定
値に自動的に変え、または自動車運転者が操作可能なス
イッチ(SW100,SW200)により随時前記強制
DAY発生回路の動作開始レベルを設定する構成とし、
もしくは運転者が操作可能な可変調節器(VR300,
VR400)により随時前記強制DAY回路の動作開始
レベルを連続的に調整しうるものとする。
【0017】
【作 用】本発明によれば、強制DAYレベル制御手段
(200)が時計回路(201)の出力に応じて定まっ
た日付および/または時間帯に前記強制DAY回路(1
02)の動作開始レベルを所定値に変える。例えば、年
間の季節に応じて決まる夜間時間帯には強制DAY機能
の開始レベルを引き上げることで、周囲が明るい商店街
を通過中でも後方車両のライトにより適切に防眩動作を
行い運転者の眩惑を防止する。昼間時間帯には強制DA
Y機能の開始レベルが下がり防眩動作を抑制する結果、
木陰等周囲が暗くても後方が明るいからといって防眩状
態にならず好適である。
【0018】また、強制DAYレベル制御手段(20
0)が自車のライト点灯に対応して前記強制DAY回路
(102)の動作レベルを引き上げる。この結果夜間時
に商店街を通過中等の周囲が明るい場合でも後方車両の
ライトにより適切に防眩動作を行い運転者の眩惑を防止
する。更に、本発明では、運転者が希望に応じて随時強
制DAYレベル設定手段(200C,200D)である
例えばスイッチ(SW100,SW200)或いは可変
調節器(VR300,VR400)を操作して強制DA
Y回路の動作レベルを調節する(変える)ことができる
ので、既述した不都合な動作(過敏防眩動作・必要時不
動作)が起こらないレベルに調整できるし、個人差に応
じた好みの動作特性に設定することができる。走行環境
の変化に応じて設定し直すことも容易にできる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明は、従来の自動防眩バック
ミラー装置が強制DAY機能の動作を数十ルクス程度の
周囲光量だけの情報で決めていたため問題点が生じてい
たのを、光以外の適切な情報で補うことにより現実に即
した動作を可能にするもので、このため後述する強制
AYレベル制御手段或いは強制DAYレベル設定手段に
より強制DAY機能の動作レベル(スレシュホールドレ
ベル)を変えて強制DAY機能を制御する、或いは適切
な条件下(後述)で強制DAY機能自体を抑止すること
で望ましくない防眩動作或いは不動作を回避するもので
ある。図1(a)及び図1(b)は、共にこの発明の概
念を表す実施例のブロック図であり、それぞれ前述した
図11並びに図13に挙げた回路に本発明を適用した場
合を示している。
【0020】図1(a)では、後方光量検出手段(1
2)(センサ)及び周囲光量検出手段(10)(セン
サ)により得た後方及び周囲の照度(明るさ情報)を後
方光量周囲光量比較回路(101)により比較演算し、
その結果をAND回路(103)の一方の入力端子に出
力する。強制DAY発生回路(102)は周囲光センサ
により得た周囲の明るさ(電圧値)を動作基準とするあ
る明るさに対応するレベル(基準電圧)と比較演算し、
その結果をAND回路(103)の残る入力端子に出力
する。防眩バックミラー駆動回路(104)では、AN
D回路(103)からの信号により、防眩バックミラー
を防眩状態又は非防眩状態にするように電圧電流を供給
する。例えば、防眩バックミラーを防眩状態にする方向
の時には“H”レベルを、非防眩状態にする方向の時に
は“L”レベルを出力する。
【0021】強制DAY発生回路(102)には符号
(200)で示す強制DAYレベル制御手段(或いは
DAYレベル設定手段)が接続されていて、強制DA
Yが働く周囲光レベル(動作点)を変えるための光以外
の情報を入力するようになっていて、例えば防眩バック
ミラーを強制的に非防眩状態にするときには“H”レベ
ルを、非防眩状態にするときには“L”レベルを出力す
る。後に詳述する様に、上記光以外の情報には時計回路
(図2、3)、外部装置に連動したスイッチ(図示省
略)、運転者の意思を反映させるためのスイッチ(図
5、7a)或いはボリューム(図8)等がある。なお、
装置各部の回路内部のIC等にはバッテリー(22A)
からの電源電圧が安定化定電圧回路(22B)により定
電圧化され供給される。
【0022】図1(a)は、先の図13の回路に準ずる
回路に本発明を適用した実施例を示す概略ブロック図
で、周囲光量検出手段(10)の出力に強制DAYレベ
ル制御手段(強制DAYレベル設定手段)(200)が
接続されており、強制DAYが働く周囲光レベル(動作
点)を変えるための光以外の情報(時計回路、スイッ
チ、ボリューム等の出力)が反映される(例えば加算す
る、ゲートとして抑止する等)。この構成により強制D
AYの周囲光レベルを変えて、反転周期制御手段(1
6)から出力される“H”又は“L”のレベルの持続時
間の比(デユーティー比)を変えることにより、強制D
AYの周囲光レベルを変えることができる。その他、後
方光量検出手段(12)、発振手段(14)、EC素子
駆動回路(24)、EC素子(20A:防眩バックミラ
ー)、駆動用電源については、図13に対応する全く同
じ構成でよい。
【0023】以下、更に詳細な実施例を添附図面に基づ
順次説明する。図2は、第1発明の防眩バックミラー
装置の一実施例を示すブロック図であり、図中央は先の
図11と略同等な部分で、後方光量検出手段(12)
(センサ)、周囲光量検出手段(10)(センサ)、後
方光量周囲光量比較回路(101)、AND回路(10
3)、強制DAY発生回路(102)、防眩バックミラ
ー駆動回路(104)、EC防眩バックミラー(20)
からなる。
【0024】この実施例では強制DAY発生回路(10
2)には強制DAYレベル制御手段(200A)として
時計回路(201)の出力が接続されている。すなわ
、強制DAYが働く周囲光レベル(動作点)を設定す
るコンパレータの基準入力端に中点が接続された(電源
電圧を分圧する)分圧抵抗の一方の抵抗値が時計回路の
所定期間(例えばある時間帯、年間のある期間等)を示
す出力の有無に応じて変化するようになっている。実施
例では固定抵抗とこれに並列接続され計時出力により導
通するトランジスタを介した抵抗により分圧抵抗値を変
化させている。なお、参考までに図2の上部には電源回
路の一例も示してある。
【0025】このように実施例装置は時計回路(20
1)を内蔵しており、時刻により強制DAYの周囲光レ
ベルを変えることができる。時計回路のタイマ機能を利
用して例えば、昼夜毎に異なる強制DAY動作レベルの
設定を行う。一例をあげるとタイマON時間をPM6:
00に、タイマOFF時間をAM6:00に設定し、周
囲が暗いPM6:00〜AM6:00までは強制DAY
の周囲光レベルは図4(a)のグラフ1におけるD−2
のラインに、周囲が明るいAM6:00〜PM6:00
まではD−1のラインになるようにする。このように設
定すれば、夜間商店街などの比較的明るい場所において
AM6:00〜PM6:00の間後方が眩しい時に防
眩状態になったり、昼間木陰等の比較的周囲の暗い場所
においてAM6:00〜PM6;00の間後方が明る
い時に防眩状態になったりする、という不都合な誤動作
が回避できる。また時計回路(201)がカレンダー機
能を持っているものであれば、季節をも考慮して設定を
することができ、例えば夏はタイマON時間をPM7:
00にしてタイマOFF時間をAM5:00に設定し、
冬はタイマON時間をPM5:00にしてタイマOFF
時間をAM7:00に設定すれば実際の夜間に一致させ
て強制DAY開始レベルを引き上げることで装置動作が
使用実態により適合し一層好適である。
【0026】図3は、先の図13の回路に対応させた他
の実施例を示す回路図である。時計回路(201)につ
いては簡略化して示した。やはり、時計回路(201)
を含み構成された強制DAYレベル制御手段(200
B)が接続されて強制DAYの動作レベルを変えている
が、時計回路(201)の出力がリレー(RL1)を駆
動する形で実現されており、該リレーの接点(RL
1’)が着色側パルス発生部(16a)の帰還抵抗部に
接続されていてリレー(RL1)の励磁に応じて帰還抵
抗値(従ってパルスの継続時間)が変わり、等価的に強
制DAY機能の動作点を変えるようになっている。次
に、図1(b)のEC防眩ミラー駆動装置の具体例を図
3に示す。ここでは、発振手段(14)から発生される
発振信号の”L”レベルを一方のレベル、”L”レベル
を他方のレベルとし、一方のレベルを着色方向の駆動
用、他方のレベルを消色方向の駆動用とした場合につい
て示している。駆動用電源(22)は、バッテリーから
の+12V直流電圧を入力して正電源回路(26)で約
+1.6V直流電圧に変換し、負電源回路(28)で約
−1.6V直流電圧に変換する。これら正負電源回路
(26,28)は、スイッチング電源で構成すれば、効
率がよく、ミラーハウジングに内蔵してもスペースを取
らず、しかも発熱も少なくてすむ。図3において、発振
手段(14)はその帰還ループ中に反転周期制手段(1
)が配されており、反転周期制手段(16)の中に周
囲光量検出手段、後方光量検出手段が配されている。
この発振手段(14)は、抵抗R5と2個のインバータ
(30,32)を直列に接続し、インバータ(30,3
2)とコンデンサC1を並列に接続している。コンデン
サC1が時定数で充電され、その電圧がインバータ(3
0)のスレッショホールドレベルを越えることにより、
インバータ(30,32)の出力が反転し、この動作が
繰り返されて、発振が行われる。この発振によりインバ
ータ(32)から出力される発振周期tは、t=2.2
R0・C1で求められる。また、この発振信号のデュ
ーティ比t1:t2はインバータ(30,32)が=C
MOS.ICで構成される場合、ほぼ1:1となる。図
3における反転周期制御手段(16)は、着色側パルス
発生部(16a)と消色側パルス発生部(16b)で構
成されている。着色側パルス発生部(16a)は、周囲
光検出手段を構成するCdSと、リレー接点RL1’と
直列に接続された抵抗およびダイオードD1とで構成さ
れている。消色側パルス発生部(16b)は、後方光検
出手段を構成するCdSと、このCdSに直列に接続さ
れたダイオードD2と、CdSに並行に接続された抵抗
R4で構成されている。この実施例装置の強制DAYレ
ベルの変化を図4(b)のグラフ2に示す。やはり、夜
間には強制DAYの周囲光レベルをD−2に、また昼間
にはD−1に変えることで、同様に前述した薄暮時等の
不都合を回避できる。
【0027】このように、図2、3の実施例では、EC
防眩バックミラーと、該防眩バックミラーを防眩状態に
するためのバックミラー駆動回路と、後方光量測定セン
サと周囲光量測定センサ双方の出力に基づき一定条件下
で自動的に前記バックミラー駆動回路を動作させる後方
光周囲光比較回路と、該後方光周囲光比較回路の防眩動
作を周囲光量に応じて抑制する強制DAY回路とからな
る防眩バックミラー装置であって、特に、時計回路と、
該時計回路の出力により定まる日付および/または時間
帯に前記強制DAY回路の動作開始レベルを所定値に変
える強制DAYレベル制御手段とを具備している。
【0028】上記両実施例では、時計回路の出力を強制
DAYレベル設定に反映させることで、自動防眩バック
ミラー装置の動作を実環境に近づけたが、同様に外部機
器からの出力で強制DAYレベルを変化させると有効な
場合がある。即ち、自動車のライト点灯に対応して前記
強制DAY回路の動作レベルを変えるとやはり実情に近
づき好適であ。このためにはライトのON/OFFを
外部機器の情報とするライト点灯スイッチを強制DA
Yレベル制御手段(200)として、ライトを点灯して
いる時(夜間)には強制DAYの周囲光レベルを図4
(a)、図4(b)のグラフ1グラフ2おけるD−
2のラインに、それ以外の時にはD−1のラインに設定
する。 なお、回路構成的には上述実施例(図2、図
3)における時計回路の出力に代えてライト点灯スイッ
チ部の点灯時通電となる端子から信号を入力する構成と
するのみで良いため重複を避け図示は省略する。このよ
うにすると通常運転者は夜間商店街等の比較的明るい場
所においてもライトを点灯しているので、この場合強制
DAYの周囲光レベルは上げられた状態であり、後方が
眩しいときには的確にバックミラーが防眩状態となり運
転者を眩惑から保護する。
【0029】なお、外部機器の情報をバックギアのON
/OFFとすることも有効と思われる。これはバックす
る時には、多少後方が明るい時でもバックミラーが非防
眩状態である方が後方が確認しやすい為、周囲光レベル
を下げて防眩状態とならない方が良いからである。付言
すると、この場合の動作はあくまでも自動防眩動作体制
は維持しつつ強制DAY機能の開始レベルを変更するも
ので、この点、従来技術として挙げたバックギアに連動
して防眩動作を禁止するものとは異なっている。
【0030】ここまでは、外部からの情報に対応して自
動的に強制DAYレベルを変えるとの技術思想に基づく
発明について実施例をあげて説明した。しかし、強制D
AY機能の適正レベルは個人差もあり定め難いばかり
か、実使用に当たっては固定された強制DAYレベル設
定では適正動作をしない場合が良く経験される。また、
走行環境が変化すると適正な強制DAYレベルも異なっ
てくる。従って、運転者の意思により随時強制DAYの
働く周囲光レベル(設定値)を変えることが出来るよう
にすると、防眩バックミラー活用の自由度が増す。
【0031】このようにした実施例装置の電子回路図を
図5に示す。この実施例では、スイッチ(SW100
を用いて、運転者が随時強制DAYの周囲光レベルを変
えることができる。図5の回路の防眩動作に係る主要部
は先の図2と同等のものである。強制DAY発生回路
(102)のコンパレータに基準電圧を与える分圧抵抗
部を3接点のスイッチ(Sw100)により抵抗(R1
04,R105,R106)を切り替え可能な構成とし
て分圧比を3段階に切り替えて対応する強制DAYレベ
ルに変えることができるようにしている。スイッチ(S
W100)は運転席部に配置し運転者が随時操作して強
制DAYの感度特性を切り替えることができるようにす
る。この構成にて(R101〜R106)を図の値とす
ると、図6のグラフ3に示す特性図の様に強制DAYレ
ベルを3段階に設定することができる。上述構成にて、
強制DAYの周囲光レベルをD−1の位置に設定すれ
ば、昼間木陰等の比較的周囲の暗い場所で後方が明るく
ても防眩状態になることはなくなり、D−3の位置に設
定すれば夜間商店街などの比較的明るい場所においても
後方が眩しいときには防眩状態になるなど、随時設定を
変えることで自動防眩バックミラーがより快適に使用で
きる。
【0032】同様に図3の回路に対応して反転周期制御
手段(16)中に手動スイッチを設けてよい。すなわ
ち、図7(a)に示すようにCdS、手動スイッチ(S
W200)、並列抵抗群(R201〜R204)及びダ
イオードD1を直列接続して図3における着色側パルス
発生部(第1の反転周期制御手段16a’)とし、Cd
Sと抵抗(R204)との並列回路とダイオードD2を
直列接続して消色側パルス発生部(第2の反転周期制御
手段1ba’)とすることで達成できる。着色側パルス
発生部(16a’)の抵抗(R201〜R204)を、
図7(a)中に記載の値とすれば図7(b)のグラフ4
のような設定が得られる。もちろんスイッチ(SW20
0)は、運転者が随時操作して強制DAYの感度特性を
切り替えることができるように運転席部に配置する。
【0033】上述実施例では、スイッチを用いて強制D
AYレベルを多段に切り替えているが、可変抵抗器(ボ
リューム)を用いれば運転者が連続的に強制DAYレベ
ルを調節することができる。図8の回路図はこのような
実施例を示したもので、強制DAYレベル設定手段(2
00D)として分圧抵抗部がボリューム(VR300)
と抵抗(R304)の直列接続を含み構成されている。
なお、少くともボリューム(VR300)の操作つまみ
は運転席に設けるものとする。可変抵抗(VR300)
及び抵抗(R301〜R304)を図8中に記載の値と
すれば、図9のグラフ5の様な設定が得られ強制DAY
レベルを(DV1〜DV2)間の任意のレベルに設定す
ることができる。なお、可変抵抗器(VR300)は回
転式あるいはスライド式のものを用いれば良く、可変位
置中にクリックがあるものを用いれば運転中に見なくて
も容易に設定ができ好適である。このようにボリューム
を用いたことにより、運転者が随時好みに合わせて無段
階に強制DAYの周囲光レベルを変えることができる。
【0034】また、図3の回路に対応して強制DAYレ
ベル制御手段(200D)中にボリュームを設けること
ができる。すなわち、図10(a)に示すようにCd
S、抵抗(R401〜R204)、ボリューム(VR4
00)及びダイオードを直列接続して着色側パルス発生
部(第1の反転周期制御手段16a’)とし、CdSと
抵抗(R402)との並列回路とダイオードを直列接続
して消色側パルス発生部(第2の反転周期制御手段1b
a’)とすることで達成できる。ボリューム(VR40
0)の操作つまみは運転席部に配置される。各抵抗器
(VR400,R401,R402)を図中に記載の値
とすれば図10bのグラフ6の様な設定が得られる。強
制DAYレベルをDV1〜DV2間の任意のレベルとす
ることができ、やはり運転者が随時好みに合わせて無段
階連続的に強制DAYの周囲光レベルを変えることがで
きる。
【0035】上記実施例にて示されるように、発明
は、反射光の減光量を調整可能な自動車用の防眩バック
ミラーと、該防眩バックミラーを防眩状態にするための
バックミラー駆動回路と、後方光量測定センサと周囲光
量測定センサ双方の出力に基づき一定条件下で自動的に
前記バックミラー駆動回路を動作させる後方光周囲光比
回路と、該後方光周囲光比較回路の防眩動作を周囲光
量に応じて抑制する強制DAY回路を含む防眩バック
ラー装置であって、特に前記強制DAY回路の動作レベ
ルを変えるための強制DAYレベル設定手段を具備した
ことを特徴とする。さらに、前記強制DAYレベル設定
手段を自動車運転者が操作可能なスイッチにより随時前
記強制DAY回路の動作開始レベルを変え得る構成とし
たり(請求項6)、前記強制DAYレベル設定手段を自
動車運転者が操作可能な可変調節器により随時前記強制
DAY回路の動作開始レベルを連続的に変え得る構成と
する(請求項7)と使い勝手が良く好適である。
【0036】以上の説明では、主としてエレクトロクロ
ミックバックミラーを用いた例をあげたが、防眩ミラー
自体は他の形態のプリズム式或いは液晶式等でも良い。
無論それぞれに適合した駆動回路を採用するものとす
る。要は、自動防眩バックミラー装置であって強制DA
Y機能を備えた構成のものであれば良く、本願各発明を
適用することで防眩動作が適切なもの、より使い勝手の
良いものが得られる。なお、本発明の強制DAYレベル
設定要素を重複して適用することも可能であり、例え
ば、時計回路にて強制DAYレベルを制御すると同時に
運転者が強制DAYレベルを設定可能なように設定手段
としてのボリュームを運転席に設けることができそれぞ
れが機能する。
【0037】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明では、時計回
路と該時計回路の出力により定まる日付および/または
時間帯に前記強制DAY回路の動作開始レベルを所定値
に変える強制DAYレベル制御手段とを具備する(請求
項4)、或いは自車のライト点灯に対応して前記強制D
AY回路の動作レベルを変える強制DAYレベル設定手
段を具備する(請求項5)結果、従来の自動防眩バック
ミラー装置では、対応できなかった周囲光が低レベルの
場合での実情にあわない誤動作を減ずることができる従
来に無い高性能な自動防眩バックミラーが得られる。
【0038】また、前記強制DAY回路の動作レベルを
随時操作して変えるための強制DAYレベル設定手段を
具備する(請求項1〜3)、特に前記強制DAYレベル
設定手段をスイッチとする(請求項6)、前記強制DA
Yレベル設定手段が自動車運転者が操作可能な可変調節
器とする(請求項7)ことで、運転者が運転中でも随時
適切な強制DAYレベルを調節して自動防眩バックミラ
ーの動作を適正化し運転時の危険防止効果を高める。各
人に合った動作レベルに設定し一層快適に使うことも可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防眩バックミラー装置を示すもの
で、(a)は第1実施例のブロック図、(b)は第2
施例のブロック図である。
【図2】 図1(a)の実施例における電子回路図であ
る。
【図3】 図1(b)の実施例における電子回路図であ
る。
【図4】 強制DAY機能の動作特性を示すもので、
(a)は図2の装置の強制DAY機能の動作特性を示す
グラフ、(b)は図3の装置の強制DAY機能の動作特
を示すグラフである。
【図5】 本発明の更に別の実施例を示す電子回路図
ある。
【図6】 図5に用いた装置の強制DAY機能の動作特
性を示すグラフである。
【図7】 本発明における反転周期制回路の1例を示す
もので、(a)は反転周期制御回路図、(b)は強制D
AY機能の動作特性を示すグラフである。
【図8】 本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図9】 図8を用いた装置の強制DAY機能の動作特
性を示すグラフである。
【図10】 本発明の強制DAYレベル設定手段の他の
実施例を示もので、(a)は部分的回路図、(b)は
制DAY機能の動作特性を示すグラフである。
【図11】 従来の自動防眩バックミラー装置を構成す
る駆動回路及び後方光周囲光比較回路等の一例を示す電
子回路図である。
【図12】 従来の自動防眩バックミラー装置に用いら
れるセンサの特性を示すもので、(a)はCdS素子の
代表的な照度−抵抗値特性図、(b)は周囲光照度(光
量)と後方光照度(光量)により示したバックミラーの
感度特性(防眩動作特性)である。
【図13】 従来の自動防眩バックミラー装置の他例を
示す電子回路図である。
【図14】 図13の回路に対応するバックミラーの感
度特性(防眩動作特性)を示す図である。
【符号の説明】 10 周囲光量検出手段 12 後方光量検出手段14 発振手段 16 反転周期制御手段 16a 反転周期制御手段(着色側パルス発生部) 16b 反転周期制御手段(消色側パルス発生部) 20 防眩バックミラー22 EC素子駆動回路 22A 駆動用電源 22B 安定化定電圧回路 26 正電源回路 28 負電源回路 30、32 インバータ 101 後方光周囲光比較回路(防眩制御回路 102 強制DAY回路103 ゲート回路 104 バックミラー駆動回路 200,200A,200C,200D 強制DAYレ
ベル制御手段(強制DAYレベル設定手段) 201 時計回路 SW100,SW200 スイッチ VR300,VR400可変調節器
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射光を減光可能な自動車用の防眩ミラ
    ー(20)と、該防眩ミラーを防眩状態にするためのミラー
    駆動手段(104) と、後方光量検出手段(12)と周囲光量検
    出手段(10)の双方の出力に基づき一定条件下で自動的に
    前記ミラー駆動手段を動作させる防眩制御回路(101)
    と、該防眩制御回路の防眩動作を周囲光量に応じて抑制
    する強制DAY回路(102) とからなる自動防眩ミラー装
    置において、 時計回路(201) と、該時計回路の出力により定まる日付
    および/または時間帯に前記強制DAY回路(102) の動
    作開始レベルを所定値に変えるDAYレベル制御手段(2
    00) とを具備したことを特徴とする自動防眩ミラー装
    置。
  2. 【請求項2】 反射光を減光可能な自動車用の防眩ミラ
    ー(20)と、該防眩ミラーを防眩状態にするためのミラー
    駆動手段(104) と、後方光量検出手段(12)と周囲光量検
    出手段(10) 双方の出力に基づき一定条件下で自動的に
    前記ミラー駆動手段を動作させる防眩制御回路(101)
    と、該防眩制御回路の防眩動作を周囲光量に応じて抑制
    する強制DAY回路(102) とからなる自動防眩ミラー装
    置において、 自車のライト点灯に対応して前記強制DAY回路(102)
    の動作レベルを変えるDAYレベル制御手段(200) を具
    備したことを特徴とする自動防眩ミラー装置。
  3. 【請求項3】 反射光を減光可能な自動車用の防眩ミラ
    ー(20)と、該防眩ミラーを防眩状態にするためのミラー
    駆動手段(104) と、後方光量検出手段(12)と周囲光量検
    出手段(10) 双方の出力に基づき一定条件下で自動的に
    前記ミラー駆動手段を動作させる防眩制御回路(101)
    と、該防眩制御回路の防眩動作を周囲光量に応じて抑制
    する強制DAY回路(102) とからなる自動防眩ミラー装
    置において、 前記強制DAY回路の動作レベルを随時操作して変える
    ためのDAYレベル設定手段(200C,200D) を具備したこ
    とを特徴とする自動防眩ミラー装置。
  4. 【請求項4】 前記DAYレベル設定手段(200C)が自動
    車運転者が操作可能なスイッチ(SW100,SW200) により随
    時前記強制DAY回路の動作開始レベルを変え得る構成
    である請求項3に記載の自動防眩ミラー装置。
  5. 【請求項5】 前記DAYレベル設定手段(200D)が自動
    車運転者が操作可能な可変調節器(VR300,VR400) により
    随時前記強制DAY回路の動作開始レベルを連続的に変
    え得る構成である請求項3に記載の自動防眩ミラー装
    置。
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