JPH0813252A - アルギン酸系繊維、その製造方法及びその製品 - Google Patents

アルギン酸系繊維、その製造方法及びその製品

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JPH0813252A
JPH0813252A JP6169934A JP16993494A JPH0813252A JP H0813252 A JPH0813252 A JP H0813252A JP 6169934 A JP6169934 A JP 6169934A JP 16993494 A JP16993494 A JP 16993494A JP H0813252 A JPH0813252 A JP H0813252A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維の膠着がなく、乾燥時に柔軟であり、し
かも乾強度、乾伸度、結節強度、結節伸度等の機械的特
性に優れ、不織布、織物、抄紙にしても優れた性質を有
し、特に医療用繊維として好適な、アルギン酸系繊維、
その製造方法及びその製品を提供する。 【構成】 水溶性アルギン酸1価塩水溶液を塩酸浴中に
紡糸してアルギン酸繊維とする。このアルギン酸繊維を
2価金属塩水溶液(好ましくは、pH7以上)中に導入
して、下記式で定義される2価金属塩化率が60〜90
%の2価金属塩化アルギン酸繊維を得る。 【数1】 得られた2価金属塩化アルギン酸繊維を親水性有機溶媒
にて脱水し、乾燥する。本発明のアルギン酸系繊維は、
2価金属を含み、2価金属塩化率が60〜90%であ
り、かつ乾強度1.5g/d以上、乾伸度8%以上のア
ルギン酸系繊維である。この繊維から不織布、織物、抄
紙、特に医療用繊維製品としての、例えば、創傷面当
材、止血綿が製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的特性に優れた、
水不溶性のアルギン酸系繊維およびその製造方法に関す
るものである。さらに詳しくは、繊維に膠着がなく、不
織布、織物、抄紙に適し、強度、伸度など機械的特性に
優れた水不溶性のアルギン酸系繊維自体およびその製造
方法に関するものである。また本発明は、前記の水不溶
性のアルギン酸系繊維の性質に加えて、抗菌性が付与さ
れたアルギン酸系繊維自体及びその製造方法に関するも
のである。さらに本発明はこれらの水不溶性のアルギン
酸系繊維を用いた不織布、織物及び抄紙に関するもので
ある。本発明の水不溶性のアルギン酸系繊維は創傷面当
材、止血綿等の医療用繊維製品として特に有用である。
【0002】
【従来の技術】アルギン酸の1価金属塩は水溶性であ
り、このアルギン酸の1価金属塩水溶液を塩酸溶液或い
は2価金属塩水溶液からなる凝固浴中に紡糸することに
よって、1価金属が実質的に水素で置換された水不溶性
のアルギン酸系繊維(以下、アルギン酸繊維と言う)、
又は1価金属が実質的に2価金属で置換された水不溶性
のアルギン酸系繊維(以下、アルギン酸2価金属塩繊維
と言う)を得ることは従来知られている。
【0003】例えば、カルシウムイオンを含む水溶液を
凝固浴とした中に、アルギン酸の1価金属塩水溶液を押
し出してアルギン酸2価金属塩繊維を製造することは、
英国特許第567641号、同第568771号、同第
571657号、同第624987号、同第13947
41号、同第4421583号、特開昭61−1744
99号公報、特開平5−209318号公報により知ら
れている。
【0004】アルギン酸2価金属塩繊維、特にアルギン
酸カルシウム塩繊維は、0.9%食塩水でゲル化するの
で、創傷面に使用した場合、滲出する体液を吸収しゲル
化して創傷面を保護し、皮膚の再生を助ける働きをする
ことが知られている。その上、アルギン酸2価金属塩繊
維は、体液との親和性が高く体内に自然に吸収されるた
め、創傷面材の交換をするために、創傷面のゲル化物を
除去する必要がないので都合が良いことが知られてい
る。また、アルギン酸2価金属塩繊維は、アルギン酸繊
維に比較して止血効果が高いことが知られている。
【0005】アルギン酸2価金属塩繊維はこのような性
質を利用して、医療用の、被覆材料用繊維或いは紙用原
料繊維として利用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の方法により製造された、アルギン酸繊維、アルギン
酸2価金属塩繊維等のアルギン酸系繊維は、ある程度の
強度は有するが、柔軟性に欠けるために、特に、不織布
や織物に加工するには不適当であった。
【0007】前記従来の方法により製造された、アルギ
ン酸繊維、若しくはアルギン酸2価金属塩繊維等のアル
ギン酸系繊維は、紡糸後において通常200%以上の水
分を含んでおり、この水分を乾燥する乾燥工程におい
て、隣接する繊維相互が膠着し、いわゆる膠着繊維とな
る。繊維相互が膠着していると、アルギン酸系繊維は脆
性となり、機械的特性は極端に低くなる。このような膠
着を生じたアルギン酸系繊維は、製造過程において解繊
状態の繊維を必要とする不織布や織物の原料とするには
不適当である。
【0008】乾燥しているアルギン酸2価金属塩繊維を
製品とした例として、シート状の創傷面当材があるが、
これは乾燥時には堅く且つシートの強度が低いため、簡
単にバラバラに崩れてしまい、創傷面当材としては実用
的ではない。
【0009】繊維の膠着を避けるために繊維相互を非接
触状態とし水分を含んだアルギン酸系繊維を乾燥すると
乾燥効率が悪く、しかもアルギン酸系繊維の膠着を完全
に防止することはできない。このため、アルギン酸系繊
維を乾燥せずに湿潤状態で保存し、その湿潤状態のもの
が紙の製造に専ら用いられている。しかしながら、その
ような湿潤状態のアルギン酸繊維を湿式で抄紙しても、
その後に乾燥する際に、やはり繊維相互が接着すること
は避けられず、板状(スルメ状)で可撓性に乏しいもの
となっていた。
【0010】アルギン酸2価金属塩繊維は、前記したよ
うに、医療用の、被覆材料用繊維或いは紙用原料繊維と
して利用されているが、2価金属塩溶液を紡糸浴として
紡糸し、乾燥して得たアルギン酸2価金属塩繊維は、強
度は高いが、柔軟性がなく脆いという欠点があり、乾燥
伸度、結節伸度、結節強度が極めて低かった。このた
め、このような乾燥アルギン酸2価金属塩繊維は、創傷
面当材、止血綿等の医療用分野での実用性に欠けてい
た。
【0011】そこで本発明は、前記した問題点を解決
し、繊維の膠着がなく、乾燥時に柔軟であり、しかも乾
強度、乾伸度、結節強度、結節伸度等の機械的特性に優
れ、さらにこの繊維を不織布、織物、抄紙にしても優れ
た性質を有し、特に、医療用繊維として好適な、アルギ
ン酸系繊維、その製造方法及びその製品を提供すること
を目的とする。また、本発明は、上記の目的に加えて抗
菌性を有するアルギン酸系繊維、その製造方法及びその
製品を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のアルギン酸系繊
維は、2価金属を含み、下記式(1)で定義される2価
金属塩化率が60〜90%であり、かつ乾強度1.5g
/d以上、乾伸度8%以上であることを特徴とする。
【0013】
【数4】 本発明の別のアルギン酸系繊維は、上記の性質に加えて
抗菌性化合物を含んでいることを特徴とする。
【0014】上記性質を有するアルギン酸系繊維を製造
するための本発明の製造方法は、(1)水溶性アルギン
酸1価塩水溶液を塩酸浴中に紡糸してアルギン酸繊維と
し、(2)得られたアルギン酸繊維を2価金属塩水溶液
中に導入することにより金属置換して2価金属塩化アル
ギン酸繊維を得、(3)得られた2価金属塩化アルギン
酸繊維を親水性有機溶媒にて脱水することを特徴とす
る。
【0015】また、上記性質を有するアルギン酸系繊維
を製造するための本発明の製造方法は、(1)水溶性ア
ルギン酸1価塩水溶液を塩酸浴中に紡糸してアルギン酸
繊維とし、(2)得られたアルギン酸繊維をpH=7以
上に調整された2価金属塩水溶液中に導入することによ
り金属置換して、上記式(1)で定義される2価金属塩
化率が60〜90%の2価金属塩化アルギン酸繊維を
得、(3)得られた2価金属塩化アルギン酸繊維を親水
性有機溶媒にて脱水することを特徴とする。
【0016】また、本発明の抗菌性化合物を含んでいる
アルギン酸系繊維の製造方法は、(1)水溶性アルギン
酸1価塩水溶液に抗菌性化合物を添加したものを塩酸浴
中に紡糸してアルギン酸繊維とし、(2)得られたアル
ギン酸繊維をpH=7以上に調整された2価金属塩水溶
液中に導入することにより金属置換して、前記式(1)
で定義される2価金属塩化率が60〜90%の2価金属
塩化アルギン酸繊維を得、(3)得られた2価金属塩化
アルギン酸繊維を親水性有機溶媒にて脱水することを特
徴とする。
【0017】本発明の不織布は、前記本発明のアルギン
酸系繊維を用いて製造したものであることを特徴とす
る。
【0018】本発明の織物は、前記本発明のアルギン酸
系繊維を用いて製造したものであることを特徴とする。
【0019】本発明の抄紙は、前記本発明のアルギン酸
系繊維を用いて製造したものであることを特徴とする。
【0020】本発明の医療用繊維製品は、前記本発明の
アルギン酸系繊維を用いて製造したものであることを特
徴とする。
【0021】本発明のアルギン酸系繊維は、膠着がなく
柔軟性に富み、特に乾燥状態でも柔軟性に優れ、開繊性
に優れるため、不織布、織物、抄紙に容易に加工でき、
しかも乾強度及び乾伸度、結節強度、結節伸度に優れる
ため、医療用繊維製品、特に、創傷面当材、止血綿等の
医療用材料として有用なものである。
【0022】本発明のアルギン酸系繊維は、2価金属塩
化率が60〜90%であることが必要である。2価金属
塩化率が90%を越えるような、実質的に2価金属で置
換された水不溶性のアルギン酸系繊維は、脆化し、伸度
が低く折れやすいからであり、2価金属塩化率が60%
未満であると繊維間に膠着が生じ始め、柔軟性に欠ける
ようになるからである。
【0023】ここでいうアルギン酸系繊維の2価金属塩
化率は、前記式(1)に定義されるものである。すなわ
ち、2価金属塩化率とは、アルギン酸のカルボキシル基
の水素と100%置換した2価金属の理論値に対する、
実際に置換されている2価金属の100分率である。こ
の2価金属塩化率が100%未満である場合、残余のカ
ルボキシル基は置換されずにそのまま存在するか、或い
は他の1価の陽イオン、例えば、アンモニウムイオンで
置換されている。2価金属塩化率が低いと水に対する溶
解性が増し、特にアルギン酸リッチになると前述の通り
の問題が生ずる。なお、本明細書において先に従来技術
の説明で使用した用語「実質的に2価金属で置換され
た」状態とは、この2価金属塩化率が90%を越える状
態に相当する。
【0024】本発明のアルギン酸系繊維において2価金
属塩形成部位は、繊維の表面層に偏在していてもよく、
また繊維内部に均一に存在していてもよく、いずれにし
ても2価金属塩化率が60〜90%であれば本発明の目
的を達成することができる。本発明のアルギン酸系繊維
の製造方法をさらに詳細に以下に説明する。
【0025】先ず、水溶性アルギン酸1価塩水溶液に抗
菌性化合物を添加しないもの、或いは添加したものを紡
糸原液とする。この紡糸原液を、凝固浴としての塩酸浴
中に紡糸してアルギン酸繊維とする。得られたアルギン
酸繊維をpH=7以上に調整された2価金属塩水溶液か
らなる2価金属塩交換浴中に導入することにより、アル
ギン酸繊維中のカルボキシル基に2価金属を導入して、
カルボン酸の2価金属塩として金属置換する。得られた
アルギン酸繊維の金属塩化率は前記式(1)で定義され
る2価金属塩化率が60〜90%とすることが必要であ
る。この2価金属塩化アルギン酸繊維を親水性有機溶媒
にて脱水する。次いで、脱水された2価金属塩化アルギ
ン酸繊維を乾燥して、本発明の乾燥されたアルギン酸系
繊維を得る。
【0026】本発明のアルギン酸系繊維の製造方法によ
れば、得られたアルギン酸系繊維における2価金属塩化
率を60〜90%とすることができ、そのため、乾燥時
において柔軟性を示し、乾強度1.5g/d以上、乾伸
度8%以上のアルギン酸系繊維を得ることができる。
【0027】紡糸原液の調製 本発明のアルギン酸系繊維の製造に用いられるアルギン
酸1価金属塩は、通常の市場で入手できる。そのアルギ
ン酸1価塩の例には、1価陽イオンとしてナトリウム、
カリウム、マグネシウム、アンモニウム等がアルギン酸
に結合して塩を形成したものが挙げられ、これらのアル
ギン酸1価塩は水溶性である。このアルギン酸1価金属
塩をイオン交換水に溶解し、紡糸液(紡糸原液)とす
る。紡糸原液の濃度は、重合体濃度3〜6重量%にする
のが良い。
【0028】一方、抗菌性が付与されたアルギン酸系繊
維を製造する目的のためには、抗菌剤を上記方法にて得
られた紡糸原液に添加して製造することができる。紡糸
原液に添加される抗菌剤には、例えば、炭素数10以上
の第4級アンモニウム塩、銅ゼオライト、銀ゼオライト
等が好適に使用される。特に好ましくは、紡糸原液に可
溶性の抗菌剤であり、第4級アンモニウム塩の内、塩化
ベンザルコニウム塩が好適に使用される。塩化ベンザル
コニウム塩は、日本薬局方の抗菌剤としても好適に認可
され、且つ使用されている。
【0029】抗菌剤が紡糸原液に溶解しない場合は、微
粉末の形態で、紡糸原液に分散させて使用される。抗菌
剤の添加量は、アルギン酸塩に対して、0.1〜5重量
%とすることが好ましい。抗菌剤が添加された紡糸原液
を用いて本発明のアルギン酸系繊維を製造する方法は、
抗菌剤が添加されない紡糸原液を用いて本発明のアルギ
ン酸系繊維を製造する方法と全く同様な方法により製造
することができる。
【0030】凝固浴 凝固浴は、塩酸水溶液が使用される。その濃度は5〜1
0g/リットルが好適である。凝固浴は多段浴とし、順
次、その濃度を低くする方法も採用できる。凝固浴の温
度は特に制限がなく、常温で適用される。
【0031】2価金属塩交換浴 本発明のアルギン酸系繊維の製造に用いられる2価金属
塩交換浴には、アンモニアを含む2価金属塩の水溶液が
使用される。その2価金属塩には、カルシウム、バリウ
ム、ニッケル、コバルト等の塩が挙げられる。特に、カ
ルシウム塩を使用する場合、得られるカルシウムを含ん
だアルギン酸系繊維は、滲出する体液をゲル化して創傷
面を保護し、皮膚の再生を助けるので医療用の目的のた
めには好適に使用される。
【0032】2価金属塩交換浴中の2価金属塩濃度とア
ンモニア濃度の比は、2価金属塩がアンモニアに対し等
モル以上に調整される。さらに好ましくは、アンモニア
1モルに対して、2価金属塩1.1〜1.4モル程度の
比に調整される。具体的には、アンモニア3〜10g/
リットル、塩化カルシウム10〜30g/リットルの水
溶液が好適である。
【0033】2価金属塩交換浴は塩基性サイドにpH調
整されることが好ましい。そのpH調整は、pH=7以
上の塩基性サイド、特に、pH=8.0〜9.0に調整
しておくのが好ましい。pHが酸性側にシフトしている
と、アルギン酸系繊維の2価金属塩化率が低くなり、他
方、pHを9.0より高くすると、2価金属塩の置換量
が多くなって、アルギン酸系繊維の2価金属塩化率が高
くなり、繊維強度は高くなっても、繊維伸度は低く、柔
軟性に欠けたものとなるからである。このpH調整によ
ってアルギン酸のカルボキシル基の10〜40%が2価
金属塩で置換されずカルボキシル基のまま、又はアンモ
ニウムに置換された形で残る。
【0034】2価金属塩化率の調整は、上記pHの調整
による方法に加えて、また次のような手段を組み合わせ
ることもできる。すなわち、紡糸後のゲル状アルギン酸
繊維を、2価金属塩水溶液と接触させる際、接触時間を
調整することにより、又は2価金属塩濃度を調整するこ
とにより、又はこれらを組み合わせることにより行うこ
とができる。通常は、好ましくは濃度を段階的に低く設
定して配置された複数の2価金属塩交換浴に連続的に或
いはバッチ式に通し、金属置換を行う。
【0035】2価金属塩交換浴は、単浴でもよいが、複
数の浴を使用し、段階的に濃度を低くして金属塩交換を
行うことが、付着金属塩の次工程への持込み量を少なく
する上で効果的である。
【0036】親水性有機溶媒浴 親水性有機溶媒浴にはメタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、ノルマルプロパノール等のアルコール、ア
セトン、MEK等のケトン、酢酸メチル、蟻酸エチル等
のエステル、などの親水性有機溶媒が使用できる。特に
脱有機溶剤の容易性の点からメタノールが好ましい。こ
れらの親水性有機溶媒は単独でも混合系でも使用でき
る。
【0037】親水性有機溶媒浴は、多段に配置し、且つ
段階的に濃度を高めて緩慢な有機溶媒/水置換を行うの
が、アルギン酸系繊維中の残存水分量を減少させる点か
ら好ましい。通常は濃度60%の水溶液から順次濃度を
高め、99%の最終浴となるように行う。
【0038】アルギン酸系繊維製造プロセス 本発明のアルギン酸系繊維は、上記に詳述した紡糸原
液、凝固浴、2価金属塩交換浴、親水性有機溶媒を用い
て次のように製造される。紡糸方法には、通常の湿式紡
糸の手法が適用される。すなわち、紡糸原液を凝固浴で
ある塩酸水溶液中にノズルを通して吐出することによっ
て行われる。紡糸原液の温度は、特に制限されないが通
常25〜35℃とし、凝固浴温度も通常25〜35℃と
するのが良い。凝固浴は多段に配置し、且つ段階的に濃
度を低め、アルギン酸繊維として再生する。
【0039】凝固浴より引き取られたゲル状のアルギン
酸繊維は、水洗することなく直ちに2価金属塩交換浴に
導入される。2価金属塩交換浴によりアルギン酸繊維の
カルボキシル基が2価金属塩となる。この2価金属塩交
換浴を出たゲル状の2価金属塩化アルギン酸繊維は、前
工程での延長率にもよるが、200〜300%の水分を
含んでいる。もしこの水分を乾燥機で除去すると、繊維
は膠着し脆弱なものとなるので、本発明では、親水性有
機溶媒で脱水を行う。
【0040】次いで、脱水された繊維からの有機溶媒の
除去は、自然乾燥もしくは熱風乾燥により行うのが良
く、ローラー等による接触乾燥は繊維相互の膠着を防ぐ
ために避けることが望ましい。乾燥温度は、繊維温度が
100℃を越えない範囲で行う。乾燥温度が105℃を
越えるとアルギン酸系繊維は脆化するので好ましくな
い。アルギン酸系繊維製造工程中における繊維の延伸
は、通常、1.2倍以下の範囲で行う。
【0041】
【実施例】
〔実施例1〕アルギン酸ナトリウム(君津化学工業
(株)製・グレード1−7F・1%水溶液20℃での粘
度775mPa・s)をイオン交換水に加え充分攪拌し
て4重量%水溶液を調整した。これを300メッシュフ
ィルターで濾過、脱泡して紡糸原液とした。
【0042】上記紡糸原液を0.08mmの細孔を25
00個有するノズルから35℃の15g/リットル塩酸
からなる凝固浴に紡糸した。続いてアンモニア5g/リ
ットルとなるように供給してpH=8.5に調整され
た、35℃の15g/リットル塩化カルシウムの水溶液
からなる2価金属塩交換浴中を通過させて2価金属塩を
置換した。
【0043】さらに60%、70%、80%、90%、
95%のメタノール水溶液からなる親水性有機溶媒浴中
を順次通過させた後、毎分10mの速度で巻き取った。
さらに99%メタノール液中で充分洗浄した後、脱水機
で脱液し、その後熱風乾燥して本実施例1のアルギン酸
系繊維を得た。得られた繊維の性能を下記の表1に示
す。
【0044】〔実施例2〕巻取速度を毎分15mとし、
吐出量を前記実施例1と同じ繊度になるように変更した
以外は前記実施例1と同じ方法で製造して本実施例2の
アルギン酸系繊維を得た。得られた繊維の性能を下記の
表1に示す。
【0045】〔実施例3〕巻取速度を毎分20mとし、
吐出量を前記実施例1と同じ繊度になるように変更した
以外は前記実施例1と同じ方法で製造して本実施例3の
アルギン酸系繊維を得た。得られた繊維の性能を下記の
表1に示す。
【0046】〔実施例4〕2価金属塩交換浴の組成をア
ンモニア10g/リットル、塩化カルシウム30g/リ
ットルからなる2価金属塩交換浴に変更し、巻取速度を
毎分20mとした以外は、前記実施例1と同じ方法で製
造して本実施例4のアルギン酸系繊維を得た。得られた
繊維の性能を下記の表1に示す。
【0047】
【表1】 〔比較例1〕紡糸浴に35℃で塩化カルシウム50g/
リットルを用い、2価金属塩交換浴を省略した以外は前
記実施例1と同じ方法で製造した。得られた繊維を比較
例1の繊維とした。
【0048】一方、2価金属塩交換浴を省略した以外は
全て前記実施例1と同じ方法で製造した。得られた繊維
を比較例1の繊維とした。この比較例1の繊維を1
0倍の水に10分間浸漬した。浸漬後の繊維はそのまま
の形状を保っているが、繊維中の水のpHは2.8とな
り、体液よりもかなりpHが低いので創傷面当材として
は使用できないものであった。
【0049】これらの比較例1及び比較例の繊維の
性能を下記の表2に示す。
【0050】
【表2】 上記表2によれば、従来の、実質的に2価金属で置換さ
れたアルギン酸系繊維(即ち、比較例1のアルギン酸
2価金属塩繊維)は強度及び伸度共に本発明のアルギン
酸系繊維に比べて低いことがわかる。これに対して、従
来の、実質的に水素で置換されたアルギン酸系繊維(即
ち、比較例1のアルギン酸繊維)は強度及び伸度共に
本発明のアルギン酸系繊維と同等であることが分かる
が、比較例1の繊維は前記したように水に浸漬したと
きのpHが低いので、創傷面当材には不適当なものであ
る。
【0051】〔比較例2〕前記実施例1の親水性有機溶
媒浴を水に変更した以外は前記実施例1と同じ方法で製
造して比較例2の繊維とした。得られた繊維は乾燥させ
るとスルメ状に固着して開繊不能であった。
【0052】〔実施例5〕前記実施例1の紡糸原液に、
塩化ベンザルコニウムをアルギン酸に対して1.0重量
%となるように添加混合した以外は前記実施例1と同じ
方法で製造して本実施例5のアルギン酸系繊維を得た。
得られた繊維の性能を下記の表3に示す。 〔実施例6〕前記実施例1の紡糸原液に、銀をゼオライ
トに付着させてなる抗菌剤ノバロン(商品名:東亜合成
株式会社製)をアルギン酸に対して1.0重量%となる
ように添加混合した以外は前記実施例1と同じ方法で製
造して本実施例6のアルギン酸系繊維を得た。得られた
繊維の性能を下記の表3に示す。
【0053】
【表3】 〔実施例7〕前記実施例1〜6のアルギン酸系繊維及び
比較例1の繊維をそれぞれカード機により目付50g/
2 のウェブを形成させた後、ニードルパンチ機により
不織布を製造した。前記実施例1〜6の繊維は加工時に
千切れて飛散する繊維も少なく、得られた各不織布は非
常に柔らかい感触のものであった。
【0054】これに対して前記比較例1の繊維は加工
時の飛散物が多く、不織布にしにくい状態であり、製造
された不織布は、前記実施例1〜6の繊維から得られた
各不織布と比較して硬い感触であった。
【0055】〔実施例8〕市販の局方脱脂綿と前記実施
例5及び前記実施例6より得られたアルギン酸系繊維を
用いて製造した前記実施例7の各不織布に対し、繊維衛
生加工効果試験法(繊維衛生加工協議会の定めた試験
法)に基づき抗菌性能を評価した。得られた評価を下記
の表4に示す。
【0056】
【表4】 上記表4によれば、前記実施例6のアルギン酸系繊維を
用いて製造した前記実施例7の不織布は、各試験菌につ
いて何れも完全に殺菌するが、局方脱脂綿には抗菌効果
がほとんど無いことが分かる。
【0057】〔実施例9〕前記実施例1〜6及び前記比
較例1の各繊維を用いて前記実施例7の不織布の製造方
法で作製した各不織布を生理食塩水(0.9%)に浸漬
すると徐々にゲル化した。一方、5%食塩水に浸漬する
と速やかにゲル化して分散した。
【0058】本発明のアルギン酸系繊維を使用した不織
布のこれらの特徴は、この不織布を創傷面当材として用
いた場合、体液と接触して生成したゲルが創傷面を柔ら
かく保護することになること、及び患者にとって痛みも
無く創傷面当材の交換ができることを示す。前記実施例
8の抗菌性を有する不織布のように、この創傷面当材に
抗菌性を付与することも可能である。
【0059】〔実施例10〕親水性有機溶媒浴の有機溶
媒をエチルアルコールに変更した以外は前記実施例1と
同じ方法で製造して本実施例10のアルギン酸系繊維を
得た。得られた繊維の性能を下記の表5に示す。
【0060】〔実施例11〕親水性有機溶媒浴の有機溶
媒をイソプロピルアルコールに変更した以外は前記実施
例1と同じ方法で製造して本実施例11のアルギン酸系
繊維を得た。得られた繊維の性能を下記の表5に示す。
【0061】〔実施例12〕2価金属塩交換浴の2価金
属塩を塩化バリウムに変更した以外は前記実施例1と同
じ方法で製造して本実施例12のアルギン酸系繊維を得
た。得られた繊維の性能を下記の表5に示す。
【0062】
【表5】
【0063】
【発明の効果】本発明のアルギン酸系繊維は膠着がな
く、しかも乾燥状態で柔軟であり、乾強度、乾伸度、結
節強度、結節伸度等の機械的特性に優れている。このア
ルギン酸系繊維の平衡水分率は、60%RH、25℃の
標準状態で13〜16%である。本発明のアルギン酸系
繊維は、前記特性を有するので乾燥状態で織物やニード
ルパンチ等の不織布を製造することができ、しかも得ら
れた織物、不織布は柔軟性があり、医療用繊維製品、特
に、この繊維を用いた創傷面当材として好適である。
【0064】本発明のアルギン酸系繊維を創傷面当材或
いは止血綿として使用したとき、柔軟であるので創傷面
を柔らかく包むことができるので患者の痛みを和らげ、
しかも滲出体液を吸収し、ゲル化することで創傷面を、
外部からの刺激に対し保護し、創傷面の回復を助ける。
本発明のアルギン酸系繊維は、体液との親和性が高く体
内に自然に吸収されるので、創傷面当材の交換時も創傷
面当材のゲル状部分を創傷面に残したまま交換できる特
徴を有し、傷の再生が早い。
【0065】また、本発明のアルギン酸系繊維に含まれ
る2価金属がカルシウムである場合、この繊維は止血効
果が優れるので、この繊維を創傷面当材として使用する
と初期の創傷面に対して有効である。
【0066】上記した本発明の効果に加えて、抗菌剤を
含んだ別の本発明のアルギン酸系繊維は、創傷面に雑菌
が浸入するのを防止する効果も併有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/42 P D21H 13/32 (72)発明者 上嶋 洋 香川県高松市花ノ宮町2丁目3番3号 工 業技術院四国工業技術研究所内 (72)発明者 福岡 聰 香川県高松市花ノ宮町2丁目3番3号 工 業技術院四国工業技術研究所内 (72)発明者 小比賀 秀樹 香川県高松市花ノ宮町2丁目3番3号 工 業技術院四国工業技術研究所内 (72)発明者 竹内 一郎 徳島県板野郡北島町高房字川の上8番地 東邦レーヨン株式会社徳島工場内 (72)発明者 粟飯原 陟一 徳島県板野郡北島町高房字川の上8番地 東邦レーヨン株式会社徳島工場内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2価金属を含み、下記式で定義される2
    価金属塩化率が60〜90%であり、かつ乾強度1.5
    g/d以上、乾伸度8%以上のアルギン酸系繊維。 【数1】
  2. 【請求項2】 抗菌性化合物を含む請求項1記載のアル
    ギン酸系繊維。
  3. 【請求項3】 前記2価金属が、カルシウム、バリウ
    ム、ニッケル、及びコバルトから選ばれた一種又は二種
    以上である請求項1又は2記載のアルギン酸系繊維。
  4. 【請求項4】 (1)水溶性アルギン酸1価塩水溶液を
    塩酸浴中に紡糸してアルギン酸繊維とし、 (2)得られたアルギン酸繊維を2価金属塩水溶液中に
    導入することにより金属置換して2価金属塩化アルギン
    酸繊維を得、 (3)得られた2価金属塩化アルギン酸繊維を親水性有
    機溶媒にて脱水することを特徴とするアルギン酸系繊維
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 (1)水溶性アルギン酸1価塩水溶液を
    塩酸浴中に紡糸してアルギン酸繊維とし、 (2)得られたアルギン酸繊維をpH=7以上に調整さ
    れた2価金属塩水溶液中に導入することにより金属置換
    して、下記式で定義される2価金属塩化率が60〜90
    %の2価金属塩化アルギン酸繊維を得、 【数2】 (3)得られた2価金属塩化アルギン酸繊維を親水性有
    機溶媒にて脱水することを特徴とするアルギン酸系繊維
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 (1)水溶性アルギン酸1価塩水溶液に
    抗菌性化合物を添加したものを塩酸浴中に紡糸してアル
    ギン酸繊維とし、 (2)得られたアルギン酸繊維をpH=7以上に調整さ
    れた2価金属塩水溶液中に導入することにより金属置換
    して、下記式で定義される2価金属塩化率が60〜90
    %の2価金属塩化アルギン酸繊維を得、 【数3】 (3)得られた2価金属塩化アルギン酸繊維を親水性有
    機溶媒にて脱水することを特徴とするアルギン酸系繊維
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記2価金属塩水溶液が複数段に配置さ
    れ、且つ濃度が段階的に低く設定されたものである請求
    項4、5又は6記載のアルギン酸系繊維の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記2価金属塩水溶液が、カルシウム
    塩、バリウム塩、ニッケル塩及びコバルト塩から選ばれ
    た一種を含む水溶液又は二種以上を含む水溶液である請
    求項4、5、6又は7記載のアルギン酸系繊維の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項1、2又は3記載のアルギン酸系
    繊維を用いて製造された不織布。
  10. 【請求項10】 請求項1、2又は3記載のアルギン酸
    系繊維を用いて製造された織物。
  11. 【請求項11】 請求項1、2又は3記載のアルギン酸
    系繊維を用いて製造された抄紙。
  12. 【請求項12】 請求項1、2又は3記載のアルギン酸
    系繊維を用いて製造された医療用繊維製品。
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