JPH08131430A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JPH08131430A
JPH08131430A JP6277673A JP27767394A JPH08131430A JP H08131430 A JPH08131430 A JP H08131430A JP 6277673 A JP6277673 A JP 6277673A JP 27767394 A JP27767394 A JP 27767394A JP H08131430 A JPH08131430 A JP H08131430A
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JP
Japan
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scanner
ray
space
approach
measurement
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Application number
JP6277673A
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English (en)
Inventor
Shinichi Uda
晋一 右田
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検者のすぐ近くに医師等が位置し、IVR
手技等において種々の処置,作業を行う場合に、医師等
が被検者にアプローチしやすく、またスキャナ周辺に各
種スタンド,機器等を配置しやすいX線CT装置を実現
する。 【構成】 スキャナ1の外形状を、その外方にアプロー
チ空間ASが設けられるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、寝台上の被検者のすぐ
近くに医師や介添者等(以下、医師等という。)が位置
し、被検者に対して何らかの処置,作業を行う場合に被
検者へのアプローチを容易にしたX線CT装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】X線CT装置では、X線管からの漏れX
線の他に、X線計測に関する周辺装置や寝台上の被検者
からの散乱X線等、多くの漏れX線が生じるため、基本
的にはX線曝射計測中は被検者以外の者はX線CT計測
室には入らないことが前提となっているため、スキャナ
は被検者の計測のみを考慮した構造となっている。
【0003】しかし従来から、積極的に診断能を高める
目的でX線計測と共に高濃度の血管増影剤を被検者の血
管内に注入しながら計測を行うダイナミック計測や、乳
児や動きが激しく計測中に何らかの介添が必要な被検者
等の計測においては、医師等がX線計測中も被検者の近
くにいて必要な作業を行うことを要する。
【0004】また最近では、定脳位手術や各種外科的治
療において、IVR(Interventional Radiology)と呼
ばれる、計測画像診断と同時に治療処置を施す各種外科
的手術手技が行われる機会が多くなってきている。この
場合は、X線計測中はずっと被検者の近くで医師等が各
種処置,作業を行うことになる。
【0005】このように、X線計測中ずっと被検者の近
くで医師等が各種処置,作業を行う場合の、従来のX線
CT装置における状況を以下に説明する。図11は従来
のX線CT装置の斜視図で、(a)はスキャナ両側面側
にスキャナを起倒可能に支持するスキャナ支持部が突出
して配置されたものを示し、また(b)は、スキャナ支
持部が突出せずにスキャナカバー内方に設けられたもの
を示す。両図中、1はスキャナ、2はスキャナ開口、3
はスキャナ支持部、4は寝台、4aは寝台4のテーブル
である。
【0006】このようなX線CT装置において、被検者
(図示せず)は、寝台4のテーブル4a上に寝載された
状態でテーブル4aと共にスキャナ開口2の内方に移動
されて位置決めされ、あるいは、被検者が寝載されたテ
ーブル4aの位置が固定され、スキャナ1が移動して位
置決めされ、計測が行われる。
【0007】ここでスキャナ奥行寸法は50〜100c
m程度もあり、一度被検者をスキャナ開口2内に搬入,
位置決めされると、その被検者へのアプローチは容易で
はなくなるもので、以下、図12を参照してこれについ
て説明する。
【0008】図12はダイナミック計測やIVR等にお
いて医師等が各種処置,作業を行う場合のX線CT装置
位置に対する医師等の位置及びアプローチの説明図で、
CT装置上方からスキャナ1、寝台4、医師等の各種処
置,作業時の位置121及び被検者122を示す。
【0009】図示するように、計測は、被検者122の
計測部位122aをスキャナ開口2の奥(概ねスキャナ
奥行方向の中間位置2a)まで搬入して行われるもの
で、またこの計測部位122aが直接処置,作業等を施
す箇所になる。このため医師等は、ガントリ開口2側部
の図中斜線を付して示す位置121に立ち、矢印に示す
ようにスキャナ1外方からスキャナ奥行方向の中間位置
2aに向かった無理な姿勢で被検者に処置,作業を施さ
なければならず、それが長時間にわたる場合における医
師等の負担は著しく大きい。
【0010】また特に、IVR手技を行う場合は、被検
者122に対して種々の液注入パック,カテーテル類の
注射針等が数多く刺された状況にあり、更には超音波診
断装置や心電計等の各種測定機器もスキャナ1の周辺に
置かれる状況にあるため、スキャナ1の周りは医師等が
アプローチしやすいことと、多数のスタンド,機器等が
配置しやすいことが重要な課題になっている。
【0011】このような課題に対しては、スキャナ1の
周辺、特に床面上(足元)の空間に余裕があること、例
えばスキャナ1自体がよりコンパクトになることが解決
策となり、これに適したものとして、従来、特開平4−
352948号公報に記載のような天井吊り型X線CT
装置がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来装置で
は、専用の天井走行装置と天井側に大きな設置空間を必
要とし、著しく高価になるという問題点があった。
【0013】本発明の目的は、被検者のすぐ近くに医師
等が位置し、ダイナミック計測やIVR手技等において
種々の処置,作業を行う場合に、医師等が被検者にアプ
ローチしやすく、かつスキャナ周辺に各種スタンド,機
器等を配置しやすい、しかも従来の天井吊り型のものに
比べて安価なX線CT装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、スキャナ
を、正面側から見て右又は左側にて支持し、非支持側で
ある左又は右側の少なくとも上方又は下方をスキャナ回
転部の回転軌跡の最外周端に近接して沿わせた弧状に外
形状を形成してその外方にアプローチ空間が設けられる
ように構成することにより達成される。
【0015】また、ハーフ計測方法が適用されたスキャ
ナにおいては、スキャナを、その正面又は背面側におけ
る左又は右側の上下方向中間部に、そのスキャナのX線
管又はX線検出器の非回転領域を対応させ、その部分の
外形状を凹陥状に形成してその外方にアプローチ空間が
設けられるように構成することにより達成される。
【0016】
【作用】スキャナの外形状を、その外方にアプローチ空
間が設けられるように構成すれば、被検者のすぐ近くに
医師等が位置し、ダイナミック計測やIVR手技等にお
いて種々の処置,作業を行う場合に、前記アプローチ空
間を利用して医師等が被検者に容易にアプローチ可能と
なり、またスキャナ周辺に各種スタンド,機器等を配置
する場合にも前記アプローチ空間を利用してそれが容易
になり、しかも従来の天井吊り型のものに比べて安価に
なる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明によるX線CT装置の第1実施例
を示す斜視図で、スキャナを起倒可能に支持するスキャ
ナ支持部がスキャナ両側面側に突出せずにスキャナカバ
ー内方に設けられたものを例示する。図中、1はスキャ
ナ、2はスキャナ開口、3はスキャナ支持部、4は寝
台、4aは寝台4のテーブル、ASはアプローチ空間で
ある。
【0018】図示するように本発明装置は、スキャナ支
持部3がスキャナ1の片側にしか存在しない(図11に
示す従来装置は、いずれもスキャナ支持部3がスキャナ
1の両側に存在する)。
【0019】すなわち図示本発明装置では、スキャナ支
持構造を片持ち支持構造とし、非支持側のスキャナ1外
形状を、スキャナ回転部の回転軌跡の最外周端に近接し
て沿わせた円弧ないし弧状に形成する。これにより、従
来装置において存在したスキャナ角部に相当する部分を
なくして当該スキャナ角部相当部分をアプローチ空間A
Sとし、IVR手技等における医師等の処置,作業空間
ないし各種機器等の設置空間として利用可能としたもの
である。
【0020】なお、このようなX線CT装置において、
被検者(図示せず)が、寝台4のテーブル4a上に寝載
された状態でテーブル4aと共にスキャナ開口2の内方
に移動されて位置決めされ、あるいは、被検者が寝載さ
れたテーブル4aの位置が固定され、スキャナ1が移動
して位置決めされ、計測が行われる点は、従来装置と同
様である。
【0021】図2は、図1中のスキャナ部分の詳細をス
キャナ正面側(図1の寝台4側)から示した図で、この
図に従って前記スキャナ片持ち支持構造を詳述する。図
11に示したように、通常、X線CT装置において、ス
キャナ1を起倒可能に支持するスキャナ支持部3はスキ
ャナ1の両側に設けられており、それらを覆うスキャナ
カバーの形状(スキャナ外形状)は、スキャナ正面(又
は背面)側から見たとき四角形をなしていた。すなわち
左右いずれの側も、その上下に角部が存在していた。
【0022】本発明装置では、スキャナ支持構造を片持
ち支持構造とし、左右いずれかの側の上下の角部をなく
しアプローチ空間ASを設けたもので、そのためスキャ
ナ1は図示するように構成されている。図2において、
X線管ユニット5からのX線はコリメータユニット6に
よりスライス方向(スキャナ奥行方向)に狭められX線
ファンビームが形成される。X線管ユニット5に対向す
る位置に配設されたX線検出器ユニット7は被検者(図
示せず)を透過したX線を電気信号に変換し、その電気
信号は検出回路ユニット8によって増幅された後、A/
D変換され、図示しない画像処理ユニットに送られて画
像再構成される。
【0023】スキャナ1の内部では、上記ユニット5〜
8の各々が回転ベース9上に固定され、この回転ベース
9はベアリング構造をもった回転軸受け10を介してス
キャナベース11に固定されている。これにより、回転
ベース9が自由に回転可能となり、ユニット5〜8が一
体となって回転し、計測が行える構造となっている。
【0024】これらのユニット5〜8(計測ユニット)
が自由に回転するために必要とする領域は符号100に
て示す円形の領域(スキャナ回転領域)で、この円形領
域100内には、上記ユニット5〜8がスキャナ1のス
ライス方向厚さ分の寸法範囲内で配置される。図示しな
いが、回転ベース9を回転させるための回転駆動装置や
静止側に配置すべきインターフェース等、各種回路は円
形領域100を外れた位置、特に円形領域100より図
中右側のスキャナ支持部3側に配置される。具体的には
スキャナカバー101内の図中右上と右下の角部に配置
されるが、図示左右方向の寸法が足りないときは、スキ
ャナ開口2の中心からスキャナ支持部3に至るまでの寸
法又はスキャナ1の奥行方向の寸法を増大し、配置空間
が確保される。
【0025】スキャナベース11は回転軸31を介して
スキャナ支持部3に連結されている。そしてスキャナ支
持部3には回転軸31を駆動してスキャナベース11の
角度付け(起倒動)をするための手段、例えば歯車やベ
ルト機構、更には油圧機構等の各種駆動機構を備えてい
る。
【0026】図示例では、スキャナベース11側部に回
転軸31を連結して起倒動可能としたが、スキャナベー
ス11下端部に直接角度変更用ギア機構や油圧ポンプ等
(図示せず)を取付けて起倒動可能としもよい。この場
合は、スキャナ支持部3から起倒動のための構成が省略
され、スキャナ支持部3は単にスキャナ1全体を片持ち
支持する構成となる。いずれにしてもこのスキャナ支持
部3は、最終的にはスキャナ固定台32を介して床面1
02に固定される。
【0027】以上のように構成すれば、スキャナ支持部
3とは反対側のスキャナカバー101の形状(スキャナ
外形状)は、1点鎖線に示すように円形のスキャナ回転
領域100に限りなく近づけることができ、スキャナカ
バー101内のデッドスペースは殆どなくなる。そのた
め、最終的には図1に示すようなスキャナ外形状が形成
可能となり、すなわち従来装置において存在したスキャ
ナ角部に相当する部分をなくすことができ、当該スキャ
ナ角部相当部分に得られるアプローチ空間ASを、IV
R手技等における医師等の処置,作業空間ないし各種機
器等の設置空間として利用可能になる。
【0028】なお図3に示すように、前記スキャナ固定
台32を床面固定部32aと支持部固定部32bの2つ
に分割し、両者を回転軸受け等で回転可能に構成しても
よい。この場合、前記支持部固定部32bにギア機構や
各種回転駆動機構を付加し、電動によりスキャナ1の退
避を可能としてもよい。
【0029】これによれば、支持部固定部32bの回転
動作でスキャナ1全体がスキャナ支持部3を中心軸とし
て回動可能になり、図4に示すように、非計測時にスキ
ャナ1を計測時位置から矢印方向に退避させることがで
き、医師等の処置,作業空間ないし各種機器等の設置空
間をより一層増大でき、医師等の処置,作業がより一層
しやすくなる。
【0030】図3はまた、スキャナ1の中心下方の、回
転領域100を避けた箇所に位置させたローラ12a
と、このローラ12aを前記スキャナベース11と連結
させる支持体12bとからなるローラ支持体12を設
け、スキャナ支持部3によるスキャナ1の支持を軽減す
る例をも示す。すなわち片持ち支持構造は、一般にスキ
ャナ1のような大重量の構造体ほど大型かつ複雑な構成
になってくる。そこで上記ローラ支持体12を設けたも
ので、これによれば、スキャナ1の全重量のうち多くは
このローラ支持体12で支持されることになるため、ス
キャナベース11側部とスキャナ支持部3との連結構造
が簡易化される。この場合、スキャナ支持部3は主とし
てスキャナ1の前記退避回動時の軸支点として機能す
る。
【0031】図5(a)〜(c)は上述第1実施例の各
種変形例を示す。(a)〜(c)はいずれも片持ち支持
しているスキャナ支持部3がスキャナカバー101の外
に出た例を示す。このうち(a)と(b)は、スキャナ
支持部3がL字型に形成され、かつそのスキャナ1下部
に当たる部分に、図3におけるローラ支持体12が格納
されたローラ支持体カバー14がある例を示す。なお、
これら(a)と(b)に例示のものについても、図3に
おけると同様に電動によりスキャナ1の退避を可能とし
てもよく、16はその場合のフットスイッチで、スキャ
ナ支持部3のL字機構部15の先端部分に設けられてい
る。これによれば、医師等が何らかの処置中でも、空い
た足で容易にスキャナ1の退避が可能になる。(b)は
また、スキャナ起倒動手段をもつスキャナ支持部3とは
異なり、スキャナ起倒動手段をもたない単なる支え棒1
7をスキャナ支持部3の反対側に追加した例をも示し、
これによれば、スキャナ支持部3の強度が軽減される。
【0032】なお上述第1実施例では、スキャナ支持構
造を片持ち支持構造とし、非支持側のスキャナ1外形状
を、スキャナ回転部の回転軌跡の最外周端に近接して沿
わせた円弧ないし弧状に形成し、アプローチ空間ASを
設けたが、これのみに限定されることはない。以下に、
片持ち支持構造でない本発明装置の実施例を説明する。
【0033】図6は、本発明によるX線CT装置の第2
実施例を示す斜視図で、スキャナを起倒可能に支持する
スキャナ支持部がスキャナ両側面側に突出せずにスキャ
ナカバー内方に設けられたもの例示する。図中、1はス
キャナ、2はスキャナ開口、4は寝台、4aは寝台4の
テーブル、ASはアプローチ空間である。
【0034】すなわち本発明装置では、スキャナ1の少
なくとも正面又は背面側における左又は右側の、ここで
はスキャナ1の正面側における左側の、上下方向中間部
左右方向に凹陥部を形成し、そこをアプローチ空間AS
とし、IVR手技等における医師等の処置,作業空間な
いし各種機器等の設置空間として利用可能としたもので
ある。図7は、図6に示した本発明装置における医師等
の処置,作業時の様子を示す図で、医師等はアプローチ
空間ASと競合する図中斜線部位置121aから矢印で
指し示す計測部位に対して必要な処置,作業を行う。
【0035】なお、このようなX線CT装置において、
被検者(図示せず)が、寝台4のテーブル4a上に寝載
された状態でテーブル4aと共にスキャナ開口2の内方
に移動されて位置決めされ、あるいは、被検者が寝載さ
れたテーブル4aの位置が固定され、スキャナ1が移動
して位置決めされ、計測が行われる点は、上述第1実施
例と同様である。
【0036】ここで、アプローチ空間ASをなす凹陥部
は、具体的にはスキャナ開口2部分のカバーに接するス
キャナカバー正面部分の前記スキャナ上下方向中間部の
左右方向部分をその周囲のスキャナカバー部分の奥行方
向寸法より小さくなるようにすることで形成されるが、
以下、これを可能とするスキャナ構成の具体例を説明す
る。
【0037】まず、計測方法としてハーフ計測方法を用
いることにより、前記凹陥部を実現する例について述べ
る。すなわち、通常、X線CT装置での計測方法は被検
者の全周囲、360度方向からの計測を行い画像再構成
するが、ハーフ計測方法は被検者の全周囲からの計測を
必要としない計測方法で、図8を参照して説明する。図
8は、通常のハーフ計測方法における、X線管(X線管
以外のX線発生手段を含む)5とX線検出器7との位置
関係を示すもので、これによれば、X線管5は初めに5
stの位置から計測を開始し、例えば時計回りに5en
dの位置まで回転しつつ計測して行く。つまりハーフ計
測方法は、このように180度+X線ファンビームの開
き角度の回転計測がなされれば画像再構成される公知の
計測方法で、図中、θ1に示す角度がX線管5の回転し
ない角度(領域)である。
【0038】本発明ではこのようなハーフ計測方法を図
9に示すように適用する。すなわち、ここでは、上記ハ
ーフ計測方法の計測開始時のX線管位置5stを、X線
ファンビームの開き角度の1/2に相当する角度分、反
時計回りに移動させた位置とする(その他は図8と同
様)。これによれば、図中斜線で示す領域91において
はX線管5の回転移動がなく、したがってこの非回転領
域91の対応箇所はスライス方向に奥行寸法の小さい検
出器系のみ通過可能の空間があればよいので、前記凹陥
部を形成でき、前記アプローチ空間ASが設けられるこ
とになる。なお、図9ではX線管5の非回転領域91が
図中左側に存在する場合を示したが、計測開始時のX線
管位置5stやX線管5,X線検出器7の回転方向を変
更する等によって、図中右側に設定することも可能であ
る。
【0039】なお本発明装置において、図9に示したハ
ーフ計測方法を適用することに加えて、X線検出回路を
スキャナ背面側に移動して配置するか、又はX線検出回
路をスキャナ円周方向に広げて配置し、X線管5の占め
るスキャナ奥行方向の寸法よりも小さく設定する等で、
スキャナ奥行寸法中心位置から正面側の空間が可能な限
り広くなるように構成することにより、前記非回転領域
91の対応箇所に、より広いアプローチ空間を設けるこ
とができる。またX線管,コリメータユニットを、より
スキャナ背面側に移動して配置させることによっても、
X線管,コリメータユニット部分についての、スキャナ
奥行寸法中心位置から正面側の空間が広くなるように構
成でき、より広いアプローチ空間を設けるために有効で
ある。
【0040】また、図6に示したスキャナ外形状(スキ
ャナカバー形状)では、被検者の全周囲、360度方向
からの計測は不可能となる。そこで、アプローチ空間A
Sを設定するカバーをアプローチ空間ASの設定されな
い平板状のカバー(従来装置と同様のカバー)に交換可
能として、360度方向からの計測も可能とし得る。ま
た、ハーフ計測方法が適用された本発明装置において、
その計測開始時のX線管位置を制御可能にすると共に、
それに応じてアプローチ空間ASの設定位置を変えたカ
バーを使用できるようにしておくことにより、種々の位
置のアプローチ空間ASを選択可能に構成できる。
【0041】次に、アプローチ空間ASを設けるための
スキャナ構成の他の例を図10を参照して説明する。図
10は、X線検出部を除いてほぼ半ロウト状(ロウトの
縦断面形状)に形成された電子走査型スキャナを、その
円弧形状面を左又は右側方に向けて設置することにより
右又は左側方の前記X線検出部を除く箇所にアプローチ
空間ASを設ける例を示す。
【0042】図10の(a)は上記電子走査型スキャナ
の正面図、(b)は(a)の左側面図、(c)は上記電
子走査型スキャナの上面概要図である。図10におい
て、111はスキャナ、112はスキャナ開口、114
は寝台、115はX線発生部、117はX線検出器、1
18は検出回路、201はスキャナカバー、ASはアプ
ローチ空間である。
【0043】このような電子走査型スキャナ111は、
短時間で計測を終了でき、またスキャナ回転機構がない
ため計測開始が迅速となる利点があるが、スキャナ開口
112は寝台114側のみにしかなく、スキャナ背面側
からのアプローチが不可能である。本発明では、電子走
査型スキャナ111の設置状態(向き)を、それまで
の、円弧形状面を下方に向けての設置から、円弧形状面
を左又は右側方、図示例では右側方に向けて設置したも
のである。これにより、右又は左側方、図示例では左側
方のX線検出部(X線検出器117,検出回路118部
分)を除く箇所にアプローチ空間ASが設けられる。
【0044】このアプローチ空間ASについて更に述べ
ると、この種の電子走査型スキャナ111は、(b)に
示すようにX線管に相当するX線発生部115はX線検
出器117や検出回路118に比べて著しく大きな設置
空間を必要とする。そのため検出回路118を検出器1
17の位置よりスキャナ背面側に設置することで検出器
117配置側のスキャナ正面部分に空き空間が生じ、ス
キャナカバー201を1点鎖線に示すような形状とすれ
ば、縦縞模様で示すアプローチ空間ASを確保でき、
(c)中の矢印イに示すようなアプローチが可能とな
る。また(c)に示すように、スキャナ背面部の片側に
も空き空間が生じるので、この部分にもアプローチ空間
ASを確保でき、矢印ロに示すようなアプローチが可能
となる。更に、電子走査型スキャナ111の設置状態
(向き)が、それまでの、円弧形状面を下方に向けた設
置においては、スキャナ開口2は吊り鐘状の閉塞領域で
あったが、図示するような設置状態(向き)とすればス
キャナ開口2部分に横縞模様で示すアプローチ空間AS
((a),(b)参照)を確保することができる。
【0045】上記のいずれのアプローチ空間ASも、I
VR手技等における医師等の処置,作業空間ないし各種
機器等の設置空間として利用可能になる。また、アプロ
ーチ空間ASは計測中の被検者の容態観察等にも有用で
ある。
【0046】なお上述実施例では、本発明を第3世代方
式のスキャナに適用した場合についての述べたが、それ
とは異なる方式のスキャナにも同様に適用できる。また
X線源についても、一般的なX線管あるいは図10に示
すもののみならず、特開昭55−46408号に示すよ
うな電極切替型X線管や特開昭58−115738号に
示すような電子銃回転移動型X線発生方式によるもの
等、種々のものが適用できる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
キャナの外形状を、その外方にアプローチ空間が設けら
れるように構成したので、被検者のすぐ近くに医師等が
位置し、ダイナミック計測やIVR手技等において種々
の処置,作業を行う場合に、前記アプローチ空間を利用
して医師等が被検者に容易にアプローチ可能となり、、
またスキャナ周辺に各種スタンド,機器等を配置する場
合にも前記空間を利用してそれが容易になり、しかも従
来の天井吊り型のものに比べて安価になるという効果が
ある。
【0048】特に、図1に例示のX線CT装置にあって
は、スキャナ足元部分についての開放面積が大きくなる
ことから、各種処置,作業に必要な種々のスタンド,機
器等の配置が一層有利になるという効果がある。
【0049】また、図9,図10例示のX線CT装置に
あっては、X線発生領域と医師等のアプローチ領域が重
なり合わないため、被検者の全周囲、360度方向から
の計測を行う場合に比べて医師等の被曝線量が低減でき
るという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】図1中のスキャナ部分の詳細をスキャナ正面側
から示した図である。
【図3】図2に示すスキャナの変形例を示すスキャナ正
面図である。
【図4】図3に示すスキャナを備えた本発明装置の一例
を示す斜視図である。
【図5】本発明装置の第1実施例についての各種変形例
を示す斜視図である。
【図6】本発明装置の第2実施例を示す斜視図である。
【図7】図6に示した本発明装置における医師等の処
置,作業時の様子を示す図である。
【図8】通常のハーフ計測方法の説明図である。
【図9】本発明装置の第2実施例を達成するハーフ計測
方法の説明図である。
【図10】電子走査型スキャナを用いた本発明装置の一
例を示す図である。
【図11】従来装置の斜視図である。
【図12】IVR等において医師等が各種処置,作業を
行う場合のX線CT装置位置に対する医師等の位置及び
アプローチの説明図である。
【符号の説明】
1,111 スキャナ 2,112 スキャナ開口 3 スキャナ支持部 4,114 寝台 4a 寝台のテーブル 5,115 X線管ユニット,X線管,X線発生部 6 コリメータユニット 7,117 X線検出器ユニット,X線検出器 8,118 検出回路ユニット,検出回路 9 回転ベース 10 回転軸受け 11 スキャナベース 12 ローラ支持体 12a ローラ 12b 支持体 14 ローラ支持体カバー 15 スキャナ支持部のL字機構部 16 フットスイッチ 31 回転軸 32 スキャナ固定台 32a 床面固定部 32b 支持部固定部 100 円形領域(スキャナ回転領域) 101,201 スキャナカバー 102 床面 AS アプローチ空間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面側から見て右又は左側にて支持さ
    れ、非支持側である左又は右側の少なくとも上方又は下
    方をスキャナ回転部の回転軌跡の最外周端に近接して沿
    わせた弧状に外形状を形成してその外方にアプローチ空
    間を設けたスキャナを具備することを特徴とするX線C
    T装置。
  2. 【請求項2】 正面又は背面側における左又は右側の上
    下方向中間部に、ハーフ計測方法が適用されたスキャナ
    におけるX線管又はX線検出器の非回転領域を対応さ
    せ、その部分の外形状を凹陥状に形成してその外方にア
    プローチ空間を設けたスキャナを具備することを特徴と
    するX線CT装置。
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