JPH08130752A - 放射線画像処理方法及びその装置 - Google Patents

放射線画像処理方法及びその装置

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JPH08130752A
JPH08130752A JP6267769A JP26776994A JPH08130752A JP H08130752 A JPH08130752 A JP H08130752A JP 6267769 A JP6267769 A JP 6267769A JP 26776994 A JP26776994 A JP 26776994A JP H08130752 A JPH08130752 A JP H08130752A
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images
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JP6267769A
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Mitsuo Oe
光雄 大江
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Image Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズが低減され、残像が有効に除去され、
ステレオ透視の場合にもロードマップ像が得られる放射
線画像処理方法及びその装置を提供すること。 【構成】 所定の間隔を持って配置された第1及び第2
焦点の2つの焦点を有する放射線発生手段の前記第1及
び第2焦点からから交互に放射線を被検体にばく射して
前記被検体のステレオ透視を行う本発明の放射線画像処
理方法では、まず、前記第1及び第2焦点から交互にX
線をばく射して、それらの第1及び第2透視画像に対応
する第1及び第2マスク画像を作成し、これと同様にし
て、前記被検体に血管造影剤を注入した後に、第1及び
第2コントラスト画像を作成する。そして、前記第1及
び第2マスク画像と前記第1及び第2コントラスト画像
との差分をそれぞれとって第1及び第2血管画像を作成
する。前記第1及び第2焦点からのX線ばく射による第
5及び第6透視画像と前記第1及び第2血管画像とをそ
れぞれ重畳して第1及び第2ロードマップ像を作成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像処理方法及
びその装置、特に、ステレオ透視又はステレオ撮影がで
きる放射線画像処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、TVカメラ、TVモニタの技術向
上に伴い、種々の分野で画像化が行われている。X線診
断装置の分野でも、X線フィルムに被検体のX線像を撮
影する代わりに、イメージインテンシファイアによりX
線像を光学像に変換して、TVモニタに透視画像を表示
するX線TVシステムが開発されている。ここで、X線
管として左右の2焦点を有するステレオX線管を用い、
左右の焦点から交互にX線を曝射し、左右の透視画像を
撮影すれば、被検体を立体的に透視可能なステレオX線
TVシステムが実現されている。
【0003】このようなX線TVシステムにおいては、
左右の焦点から曝射されたX線による左右の透視画像
は、1個のイメージインテンシファイア、及び、1個の
TVカメラで検出するが、左右の画像は厳密に分離して
左右の目で観察する必要がある。しかしながら、TVカ
メラは、撮影面の残像特性に基づき、各フィールド、又
は各フレームの画像信号中に、1フィールド、1フレー
ム前の画像成分が残っているので、左右の透視画像を厳
密に左右の目で分離して観察することができず、表示画
面上で左右の透視画像が交わって表示されてしまい、画
像が見づらくなってしまう。TVカメラの撮像面での残
像は通常10%程度である。
【0004】この残像を消去するために各フレーム毎に
入力される画像信号と、1フレーム前の出力信号とを所
定の係数(負の係数)を掛けてから加算して各フレーム
の出力信号を得るリカーシブフィルタが有効である。し
かし、この方式では、残像は消去できるが、ノイズを低
減することはできない。
【0005】また、複雑な血管の中にカテーテルを進め
るためには血管やカテーテルの向きを立体的に把握する
必要がある。しかし、X線画像は一方からの投影像であ
るため、術者はX線の方向を変えて透視を繰り返し、立
体的な把握をしてカテーテルを進めていく。本手法にお
いては、血管走行や、カテーテルの先端の方向を立体的
に表示することはカテーテルの操作性はもとより、安全
性や被ばく低減の意味で非常に効果的である。そこで、
透視画像に血管画像を重ねてカテーテルを進める方向を
表示するロードマップが非常に有効である。しかし、従
来のステレオ透視又はステレオ撮影を行うための放射線
画像処理方法及びその装置では、ロードマップ像が得ら
れないという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
ステレオ透視又はステレオ撮影を行うための放射線画像
処理方法及びその装置は、ノイズの低減ができず、加え
て、ロードマップ像が得られないという問題があった。
【0007】本発明は、上記の事情に基づいてなされた
もので、ノイズが低減され、残像が有効に除去され、か
つ、ステレオ透視の場合にもロードマップ像が得られる
放射線画像処理方法及びその装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。本発明の放射
線画像処理方法は、所定の間隔を持って配置された第1
及び第2焦点の2つの焦点を有する放射線発生手段の前
記第1及び第2焦点からから交互に放射線を被検体にば
く射して前記被検体のステレオ透視を行う放射線画像処
理方法であって、前記第1及び第2焦点から交互にX線
をばく射して、それらの第1及び第2透視画像に対応す
る第1及び第2マスク画像を作成する第1ステップと、
前記被検体に血管造影剤を注入した後に、前記第1及び
第2焦点から交互にX線をばく射して、それらの第3及
び第4透視画像に対応する第1及び第2コントラスト画
像を作成する第2ステップと、前記第1マスク画像と前
記第1コントラスト画像との差分をとって第1血管画像
を作成し、前記第2マスク画像と前記第2コントラスト
画像との差分をとって第2血管画像を作成する第3ステ
ップと、前記第1焦点からのX線ばく射による第5透視
画像と前記第1血管画像とを重畳して第1ロードマップ
像を作成し、前記第2焦点からのX線ばく射による第6
透視画像と前記第2血管画像とを重畳して第2ロードマ
ップ像を作成する第4ステップとを具備することを特徴
とする。
【0009】ノイズ低減及び残像除去のために、前記第
1ステップ、前記第2ステップ、及び前記第4ステップ
において、(1) 現時点で得られた透視画像に1以下
の所定の第1係数を乗じた第7透視画像と、1回前の同
一焦点からのばく射で得られた透視画像に1から前記第
1係数を減じた第2係数を乗じた第8透視画像をとを加
算して、ノイズが低減された前記第1から第6透視画像
を得ること、(2) 前記第7透視画像と前記第8透視
画像とを加算して得られた透視画像から、1回前のX線
ばく射によって得られた画像に所定の第3係数を乗じて
得られた第9画像を減じて、1回前のばく射で得られた
画像の残像が除去された前記第1から第6透視画像を得
ること、を更に備えることが望ましい。
【0010】また、本発明の放射線画像処理装置は、所
定の間隔を持って配置された第1及び第2焦点の2つの
焦点を有し、被検体のステレオ透視を行うために前記第
1及び第2焦点からから交互に放射線を前記被検体にば
く射する放射線発生手段と、前記第1及び第2焦点から
のX線ばく射によって得られる2種類の第1及び第2透
視画像に対応する第1及び第2マスク画像を作成するマ
スク画像作成手段と、前記被検体に血管造影剤を注入し
た後に、前記第1及び第2焦点からのX線ばく射によっ
て得られる2種類の第3及び第4透視画像に対応する第
1及び第2コントラスト画像を作成するコントラスト画
像作成手段と、前記第1マスク画像と前記第1コントラ
スト画像との差分をとって第1血管画像を作成し、前記
第2マスク画像と前記第2コントラスト画像との差分を
とって第2血管画像を作成する血管画像作成手段と、前
記第1焦点からのX線ばく射による第5透視画像と前記
第1血管画像とを重畳して第1ロードマップ像を作成
し、前記第2焦点からのX線ばく射による第6透視画像
と前記第2血管画像とを重畳して第2ロードマップ像を
作成するロードマップ像作成手段とを具備することを特
徴とする。
【0011】ノイズ低減及び残像除去のために、(1)
現時点で得られた透視画像に1以下の所定の第1係数
を乗じた第7透視画像と、1回前の同一焦点からのばく
射で得られた透視画像に1から前記第1係数を減じた第
2係数を乗じた第8透視画像をとを加算して、ノイズが
低減された前記第1から第6透視画像を得るノイズ低減
手段と、(2) 前記第7透視画像と前記第8透視画像
とを加算して得られた透視画像から、1回前のX線ばく
射によって得られた画像に所定の第3係数を乗じて得ら
れた第9画像を減じて、1回前のばく射で得られた画像
の残像が除去された前記第1から第6透視画像を得る残
像除去手段と、を更に備えることが望ましい。
【0012】
【作用】上記手段を講じた結果、次のような作用が生じ
る。上記のように、本発明によれば、放射線装置におけ
るステレオ透視時のロードマップを可能とする画像処理
を行い、かつ、ノイズ低減、及び、残像除去をできるよ
うにしたので、ノイズを低減し、残像を有効に除去し、
かつ、ステレオ透視の可能なロードマップ像を得ること
ができる。従って、画像のノイズが少なく、明瞭な画像
でカテーテルの先端方向を立体的に表示することができ
るので、診断の精度を向上し、カテーテル操作を容易に
することができ、加えて、安全性の向上、並びに、被爆
の低減に寄与できる。
【0013】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する。
以下、放射線発生源をX線とするステレオX線装置につ
いて説明するが、これと同様の透視画像が得られる構成
であれば、X線に限らずあらゆる放射線発生装置に適用
できる。
【0014】図1は、本発明の一実施例にかかるステレ
オX線装置の概略ブロック図である。本発明のステレオ
X線装置は、透視スイッチ100と、表示切り換えスイ
ッチ110と、血管像抽出スイッチ120と、X線制御
装置200と、X線高電圧発生装置210と、ステレオ
X線管220と、イメージインテンシファイア400
と、光学系410と、TVカメラ420と、画像処理部
500と、TVモニタ600と、偏光フィルタ610
と、偏光眼鏡620とを有する。
【0015】医者等の操作者は透視スイッチ100によ
り、透視のオン/オフを行う。更に、表示切り換えスイ
ッチ110により、ロードマップ像の表示、非表示を切
り換える。また、血管像抽出スイッチ120により、透
視を終了して、マスク画像の作成に続き、コントラスト
画像の作成を行う。
【0016】X線制御装置200は、前記透視スイッチ
100からの透視信号及び画像処理部500からの信号
(例えば、タイミング信号)に基づいてX線高圧発生器
210を制御する制御信号を出力する。
【0017】X線高圧発生器210は、上記X線制御装
置200からの制御信号に基づいてステレオX線管22
0の左右の焦点に所定のタイミングで高電圧(高圧パル
ス)を印加する。
【0018】ステレオX線管220は、所定の間隔(通
常35〜65mm)で離隔された左右の焦点L、Rを有
し、X線高圧発生器210からの高圧パルスに応じて左
右の焦点L、Rから交互に所定のタイミングで、所定の
エネルギーのパルスX線を被検体300に曝射する。
【0019】イメージインテンシファイア400は、被
検体300を挟んでステレオX線管220と対向して配
置される。被検体300を透過したX線像はイメージイ
ンテンシファイア400により光学像に変換され、イメ
ージインテンシファイア400と一体化されている光学
系410を介してTVカメラ420に入射される。
【0020】TVカメラ420はノンインターレース方
式が採用され、1周期毎に1フレームの画像信号を出力
する。画像処理部500は、TVカメラ420から出力
された画像信号を入力し、詳細は後述する前処理(ノイ
ズ及び残像の除去)、並びに、ロードマップ像の作成を
行い、所定の信号を出力する。
【0021】TVモニタ600は、画像処理部500か
ら出力された信号を入力し、ステレオX線管220の左
右の焦点L、Rから交互にばく射されたパルスX線に基
づく左右の透視画像を交互に表示する。TVモニタ60
0の画面の前には、立体視を行うために、この交互表示
に連動して偏光面が変化し、左右の透視画像を光の振動
が互いに直行するように偏光する偏光フィルタ610が
設けられている。操作者は、左右の偏光透視画像が、左
右の眼のみで観察できるように、この左右の偏光透視画
像と同一の偏光面を有するフィルタが左右に配置された
偏光眼鏡620を掛けてTVモニタ600の表示画像を
観測する。
【0022】上記のように構成されたステレオX線装置
の動作を説明する。X線高圧発生器210は、ステレオ
X線管220の左右の焦点L、Rから、図2(a)及び
(b)に示すように、一定の時間間隔で(a)と(b)
との状態をを交互に行って、パルスX線を被検体300
にばく射する。左右の焦点L、Rは所定間隔離間してい
るので、焦点L、Rからばく射されたX線により得られ
たL、Rの透視画像は、図3(a)及び(b)に示すよ
うに、投影角度が異なり、両者間には、所定の視差が、
生じる。そのため、両者を両眼に分離して、それぞれ観
察すれば、被検体の立体視が可能である。
【0023】パルスX線のばく射タイミングとTVカメ
ラ420の動作周期とは連動していて、TVカメラ42
0のフレーム同期パルスと同期してパルスX線がばく射
される。このため、図2(b)に示すように、左側焦点
LからパルスX線がばく射されると左側の透視画像がT
Vカメラ420から出力され、右側焦点RからパルスX
線がばく射されると右側の透視画像がTVカメラ420
から出力される。但し、TVカメラ420には、残像特
性があるので、左右の透視画像信号には、図2(b)に
斜線で示すようにその前のフレームの右透視画像、或い
は左透視画像の成分が約10%位含まれている。このT
Vカメラ420の出力が、画像処理部500に供給され
ると、詳細は後述する前処理装置(図示しない)により
残像が消去されて、図2(c)に示すように、左右の焦
点からのパルスX線の交互のばく射に連動して、左右の
透視画像が交互に画像処理部500から出力され、TV
モニタ600で交互に表示される。
【0024】画像処理部500の具体的な構成及び動作
を図4〜図11を参照して説明する。図4は、画像処理
部500の構成例を示す図である。画像処理部500
は、TVカメラ420から出力されるビデオ信号をデジ
タル信号に変換するアナログ・デジタル変換器(以下
「A/D変換器」と称する)510と、ノイズ及び残像
を除去する前処理部520と、マスク画像を作成するマ
スク画像作成部530と、コントラスト画像を作成する
コントラスト画像作成部540と、マスク画像とコント
ラスト画像との差分をとる差分部550と、血管画像と
透視画像との重畳処理を行うランドマーク部560と、
エッジング処理等を施された画像をアップスキャンし、
例えば、1フレームを4フレームにスキャン速度を変換
し、アップスキャン後の画像をTVモニタ600に左右
交互に高速に切り替えて表示するスキャンコンバータ部
570と、このスキャンコンバータ部570でスキャン
速度が変換されたデジタル信号をアナログ信号に変換す
るデジタル・アナログ変換器(以下、「D/A変換器」
と称する)580と、を具備する。
【0025】上記のように構成された、画像処理部50
0の動作を具体的に説明する。TVカメラ420から出
力されたビデオ信号は、A/D変換器510に入力し
て、A/D変換器510でデジタル信号に変換される。
【0026】このデジタル信号は、前処理部520に入
力して、上記のようなノイズ及び残像の除去が行われ
る。このノイズ除去及び残像除去の方法を図5を参照し
て説明する。図5は、前処理部520の具体的な構成例
を示す図である。
【0027】以下、右側の画像が入力された場合の動作
を説明する。なお、括弧書きは左側の画像が入力された
場合の動作を示す。A/D変換器510から出力された
右側の画像のデジタル信号R(又は左側の画像のデジタ
ル信号L)は第1乗算器521に入力し、この第1乗算
器521は所定の係数(本実施例ではKとする)を入力
信号に乗じた信号K・R(又はK・L)を出力する。
【0028】第2乗算器522は、第1及び第2メモリ
にそれぞれ記憶された画像(すなわち1つ前の右側処理
画像及び左側処理画像)信号RM 及びLM に所定の係数
(本実施例では、1−Kとする)を乗じた信号RM (1
−K)(又は、LM (1−K))を出力する。この場合
において、Kは1以下の定数である。
【0029】そして、加算器523は、前記第1乗算器
521及び第2乗算器522の出力を加算し、その結果
K・R+RM (1−K)(又は、K・L+LM (1−
K))を出力する。上記のような動作により、1回前の
ばく射による同じ焦点側の画像と今回得られた画像とが
重畳されるので、ノイズを低減することができる。
【0030】次に、加算器523からのノイズが低減さ
れた加算信号K・R+RM (1−K)(又は、K・L+
M (1−K))は、減算器525に入力する。減算器
525は、前記加算信号K・R+RM (1−K)(又
は、K・L+LM (1−K))から1回前のばく射によ
る画像信号LM (又はRM )に、所定の係数(本実施例
ではaとする)を乗じた第3乗算器524からの信号を
減算し、その結果K・R+RM (1−K)−aLM (又
は、K・L+LM (1−K)−aRM )を出力する。こ
の動作により、1回前のばく射による画像に起因する残
像が除去できる。この場合において、aは例えば0.1
とすることにより、画像の10%が残像である場合に、
残像の除去が有効にできる。
【0031】前記減算器525の出力は、第1選択器5
26を介して、現在入力中の画像が右側の画像であれば
第1メモリ527aに入力し、左側の画像であれば第2
メモリ527bに入力して、それぞれのメモリに一時記
憶される。
【0032】そして、前記第1及び第2メモリに一時記
憶された画像は、それぞれ所定のタイミングで呼び出さ
れ、第2選択器528a及び第3選択器528bに入力
する。
【0033】第2選択器528aは、A/D変換器51
0から入力する画像信号よりも2回前のばく射による画
像(すなわち同じ焦点側の1回前のばく射による画像)
を第2乗算器522及びマスク画像作成部530等に出
力する。また、第3選択器528bは、A/D変換器5
10から入力する画像信号よりも1回前のばく射による
画像(すなわち異なる焦点側の画像)を第3乗算器52
4に出力する。
【0034】上記のように、本前処理部520によりノ
イズが低減され、かつ、前の画像の残像が除去された画
像がマスク画像作成部530と、コントラスト画像作成
部540と、ランドマーク部560と、スキャンコンバ
ータ部570とに出力される。
【0035】マスク画像作成部530は、ロードマップ
像を作成する場合のマスク画像を作成する。図6は、マ
スク画像作成部530の具体的な構成例を示す図であ
る。マスク画像は、血管造影剤の注入前に作成される。
図6において、前処理回路520から入力した血管造影
剤注入前の画像は、第4選択器531を介して、現在入
力している画像が右側の画像であれば、第3メモリ53
2に入力し、左側の画像であれば、第4メモリ533に
入力して、それぞれマスク画像として一時記憶される。
そして、第3及び第4メモリ532及び533にそれぞ
れ一時記憶されたマスク画像は、所定のタイミングで呼
び出されて、第5選択器534を介して差分部550に
出力される。この場合において、第3及び第4メモリ5
32及び533には1回分の画像を記憶するようになっ
ているが、所定の回数画像を取得して、その取得した画
像を加算し、その加算回数で加算した画像を除するよう
にして平均マスク画像を作成しても良い。その場合に
は、更にノイズの低減したマスク画像が得られる。
【0036】コントラスト画像作成部540は、ロード
マップ像を作成する場合のコントラスト画像を作成す
る。図7は、コントラスト画像作成部540の具体的な
構成例を示す図である。
【0037】コントラスト画像は、血管造影剤注入後に
作成される。図7において、血管造影剤注入後の画像が
前処理部520から比較器541に入力する。比較器5
41には、2回前のばく射による画像(すなわち、1回
前のばく射による同じ焦点側の画像)が入力し、その結
果を出力する。この場合において、比較器541は、連
続画像から各画素の最大値を集めて1枚の画像とするピ
ークホールド処理を行う。そして、比較器541から出
力された画像は第6選択器542を介して、画像が右側
の画像であれば、第5メモリ543に入力し、左側の画
像であれば、第6メモリ544に入力して、それぞれマ
スク画像として一時記憶される。そして、第5及び第6
メモリ543及び544にそれぞれ一時記憶されたマス
ク画像は、所定のタイミングで呼び出されて、第7選択
器545を介して差分部550に出力される。
【0038】差分部550は、上記のようにして作成さ
れたマスク画像及びコントラスト画像の差分をとり、血
管画像を抽出する。図8は、差分部550の具体的な構
成例を示す図である。
【0039】図8において、マスク画像は第1対数変換
器551に入力して対数変換され、コントラスト画像は
第2対数変換器552に入力して対数変換される。そし
て、対数変換されたマスク画像とコントラスト画像は差
分器553に入力して、差分器553で前記コントラス
ト画像から前記マスク画像が減ぜられて、血管画像が得
られる。
【0040】ランドマーク部560は、血管画像と透視
画像との重畳処理を行う。図9は、ランドマーク部56
0の具体的な構成例を示す図である。コントラスト画像
の収集の終了後に、差分部550から出力された血管画
像は乗算器561に入力し、乗算器561は、この血管
画像に所定の係数(例えば、1/b)を乗じて加算器5
62に出力する。加算器562は、乗算器561の出力
の他、前処理部520から透視画像を入力して、前記血
管画像と透視画像とを加算して、透視画像に血管画像を
重畳処理したロードマップ像をスキャンコンバータ部5
70に出力する。
【0041】スキャンコンバータ部570は、前記ロー
ドマップ像と前記前処理部510から入力した透視画像
をメモリに一時記憶して、所定のタイミングでメモリに
格納されたロードマップ画像を読み出して、D/A変換
器580に出力する。具体的には、図10(a)に示す
ように、スキャンコンバータ部570に、例えば、右側
の画像Rと、左側の画像Lとが交互にR1→L1→R2
→L2→R3…というように入力すると、スキャンコン
バータ部570は、1周期遅れのタイミングでスキャン
速度を変更して出力する。図10の例では、スキャンコ
ンバータ部570により4倍の速度でスキャンするよう
に変換されており、R2の入力時に、1周期前のR1及
びL1をそれぞれ2回づつ交互に出力する。すなわち、
図10(b)に示すように、R2の入力中にR1→L1
→R2→L2の出力を行う。また、スキャンコンバータ
部570は、表示切り換えスイッチ110により、ロー
ドマップ表示時には、ランドマーク部560からの信号
を出力し、ロードマップ非表示時には、前処理部520
からの信号を出力する。
【0042】以降の動作は、先に説明した通りである。
上記のようにして、ノイズが低減され、残像が有効に除
去され、かつ、ステレオ透視の場合にもロードマップ像
が得られることになる。
【0043】上記のように構成されたステレオ透視の場
合におけるX線の透視タイミングとロードマップの手順
を図11を参照して簡単に説明する。図11は、X線の
透視タイミングとロードマップの手順を示すタイミング
チャートである。
【0044】まず、第1回目の透視がオンになると、マ
スク画像作成部530によってマスク画像が作成され
る。作成方法は先に述べたとおりである。マスク画像の
作成において、被検体の画像収集は、操作者によって血
管像抽出スイッチ120が操作される(この場合はオ
ン)まで、行われる。血管像抽出スイッチ120がオン
になった後に、マスク画像が作成される。ここで、X線
は、図11(b)に示すように、左右の焦点から交互に
ばく射される。この場合において、、例えば、血管像抽
出スイッチ120がオンになった後に、例えば、右側の
X線パルスがオンの時に右側のマスク画像が作成され、
左側のX線パルスがオンの時に左側のマスク画像が作成
される。そして、マスク画像の作成が終了すると、コン
トラスタ画像の作成モードに移行する。
【0045】コントラスト画像の作成モードにおいて、
時間t0 で血管造影剤が注入されると、コントラスト画
像作成部540によってコントラスト画像が作成され
る。この場合において図中斜線部は血管造影剤の濃度変
化を示し、時間t0 から血管造影剤の濃度が徐々に増加
し、時間の経過につれて徐々に減少する様子を示す。こ
のコントラスト画像作成部540による、コントラスト
画像の作成は、図11(d)に示すように、血管造影剤
の注入後のX線のばく射タイミングの合わせて開始され
る。すなわち、コントラスト画像作成部540は、左側
のコントラスト画像の作成を時間t1 のタイミングで、
右側のコントラスト画像の作成を時間 t2 のタイミン
グで、開始する。
【0046】そして、第1回目の透視を終了した時点t
3 でコントラスト画像の作成を終了する。時間t4 で、
第2回目の透視を開始すると、第1回目の透視で作成さ
れたマスク画像とコントラスト画像から血管画像が差分
部550によって求められ、これに第2回目の透視で得
られた透視画像を重畳して、ステレオロードマップ像を
得ることができる。
【0047】なお、この場合において、全ての透視画像
は、前述のように、ノイズ低減がなされ、かつ、残像の
除去がされているのは勿論である。以上詳述したよう
に、本発明によれば、ノイズを低減し、残像を有効に除
去し、かつ、ステレオ透視の可能なロードマップ像を得
ることができる。従って、画像のノイズが少なく、明瞭
な画像でカテーテルの先端方向を立体的に表示すること
ができるので、診断の精度を向上し、カテーテル操作を
容易にすることができ、加えて、安全性の向上、並び
に、被爆の低減に寄与できる。本発明は、上記実施例に
限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範
囲で種々変形して実施できるのは勿論である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。上記のように、本発明によれば、放射線装置におけ
るステレオ透視時のロードマップを可能とする画像処理
を行い、かつ、ノイズ低減、及び、残像除去をできるよ
うにしたので、ノイズを低減し、残像を有効に除去し、
かつ、ステレオ透視の可能なロードマップ像を得ること
ができる。従って、画像のノイズが少なく、明瞭な画像
でカテーテルの先端方向を立体的に表示することができ
るので、診断の精度を向上し、カテーテル操作を容易に
することができ、加えて、安全性の向上、並びに、被爆
の低減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかるステレオX線装置
の概略ブロック図。
【図2】 ステレオX線装置の動作を説明するための
図。
【図3】 ステレオX線装置の動作を説明するための
図。
【図4】 画像処理部の構成例を示す図。
【図5】 前処理部の具体的な構成例を示す図。
【図6】 マスク画像作成部の具体的な構成例を示す
図。
【図7】 コントラスト画像作成部の具体的な構成例を
示す図。
【図8】 差分部の具体的な構成例を示す図。
【図9】 ランドマーク部の具体的な構成例を示す図。
【図10】 スキャンコンバ−タ部の動作を示す図。
【図11】 X線の透視タイミングとロードマップの手
順を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
100…透視スイッチ、110…表示切り換えスイッ
チ、120…血管像抽出スイッチ、200…X線制御装
置、210…X線高電圧発生装置、220…ステレオX
線管、300…被検体、400…イメージインテンシフ
ァイア、410…光学系、420…TVカメラ、500
…画像処理部、510…アナログ・デジタル変換器(A
/D変換器)、520…前処理部、530…マスク画像
作成部、540…コントラスト画像作成部、550…差
分部、560…ランドマーク部、570…スキャンコン
バータ部、580…デジタル・アナログ変換器(D/A
変換器)、600…TVモニタ、610…偏光フィル
タ、620…偏光眼鏡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61B 6/02 351 C 7638−2J G06T 1/00 H04N 7/18 L

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を持って配置された第1及び
    第2焦点の2つの焦点を有する放射線発生手段の前記第
    1及び第2焦点からから交互に放射線を被検体にばく射
    して前記被検体のステレオ透視を行う放射線画像処理方
    法において、 前記第1及び第2焦点から交互にX線をばく射して、そ
    れらの第1及び第2透視画像に対応する第1及び第2マ
    スク画像を作成する第1ステップと、 前記被検体に血管造影剤を注入した後に、前記第1及び
    第2焦点から交互にX線をばく射して、それらの第3及
    び第4透視画像に対応する第1及び第2コントラスト画
    像を作成する第2ステップと、 前記第1マスク画像と前記第1コントラスト画像との差
    分をとって第1血管画像を作成し、前記第2マスク画像
    と前記第2コントラスト画像との差分をとって第2血管
    画像を作成する第3ステップと、 前記第1焦点からのX線ばく射による第5透視画像と前
    記第1血管画像とを重畳して第1ロードマップ像を作成
    し、前記第2焦点からのX線ばく射による第6透視画像
    と前記第2血管画像とを重畳して第2ロードマップ像を
    作成する第4ステップと、を具備することを特徴とする
    放射線画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1ステップ、前記第2ステップ、
    及び前記第4ステップにおいて、 現時点で得られた透視画像に1以下の所定の第1係数を
    乗じた第7透視画像と、1回前の同一焦点からのばく射
    で得られた透視画像に1から前記第1係数を減じた第2
    係数を乗じた第8透視画像をとを加算して、ノイズが低
    減された前記第1から第6透視画像を得るステップを更
    に具備することを特徴とする請求項1記載の放射線画像
    処理方法。
  3. 【請求項3】 前記第1ステップ、前記第2ステップ、
    及び前記第4ステップにおいて、 前記第7透視画像と前記第8透視画像とを加算して得ら
    れた透視画像から、1回前のX線ばく射によって得られ
    た画像に所定の第3係数を乗じて得られた第9画像を減
    じて、1回前のばく射で得られた画像の残像が除去され
    た前記第1から第6透視画像を得るステップを更に具備
    することを特徴とする請求項2記載の放射線画像処理方
    法。
  4. 【請求項4】所定の間隔を持って配置された第1及び第
    2焦点の2つの焦点を有し、被検体のステレオ透視を行
    うために前記第1及び第2焦点からから交互に放射線を
    前記被検体にばく射する放射線発生手段と、 前記第1及び第2焦点からのX線ばく射によって得られ
    る2種類の第1及び第2透視画像に対応する第1及び第
    2マスク画像を作成するマスク画像作成手段と、 前記被検体に血管造影剤を注入した後に、前記第1及び
    第2焦点からのX線ばく射によって得られる2種類の第
    3及び第4透視画像に対応する第1及び第2コントラス
    ト画像を作成するコントラスト画像作成手段と、 前記第1マスク画像と前記第1コントラスト画像との差
    分をとって第1血管画像を作成し、前記第2マスク画像
    と前記第2コントラスト画像との差分をとって第2血管
    画像を作成する血管画像作成手段と、 前記第1焦点からのX線ばく射による第5透視画像と前
    記第1血管画像とを重畳して第1ロードマップ像を作成
    し、前記第2焦点からのX線ばく射による第6透視画像
    と前記第2血管画像とを重畳して第2ロードマップ像を
    作成するロードマップ像作成手段と、を具備することを
    特徴とする放射線画像処理装置。
  5. 【請求項5】 現時点で得られた透視画像に1以下の所
    定の第1係数を乗じた第7透視画像と、1回前の同一焦
    点からのばく射で得られた透視画像に1から前記第1係
    数を減じた第2係数を乗じた第8透視画像をとを加算し
    て、ノイズが低減された前記第1から第6透視画像を得
    るノイズ低減手段を更に具備することを特徴とする請求
    項4記載の放射線画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第7透視画像と前記第8透視画像と
    を加算して得られた透視画像から、1回前のX線ばく射
    によって得られた画像に所定の第3係数を乗じて得られ
    た第9画像を減じて、1回前のばく射で得られた画像の
    残像が除去された前記第1から第6透視画像を得る残像
    除去手段を更に具備することを特徴とする請求項5記載
    の放射線画像処理装置。
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