JPH08129933A - スイッチ - Google Patents

スイッチ

Info

Publication number
JPH08129933A
JPH08129933A JP23339094A JP23339094A JPH08129933A JP H08129933 A JPH08129933 A JP H08129933A JP 23339094 A JP23339094 A JP 23339094A JP 23339094 A JP23339094 A JP 23339094A JP H08129933 A JPH08129933 A JP H08129933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key top
cam
pair
switch
pressing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23339094A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Takiguchi
修司 滝口
Koji Sano
幸治 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP23339094A priority Critical patent/JPH08129933A/ja
Publication of JPH08129933A publication Critical patent/JPH08129933A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tumbler Switches (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パワーウインドの多動作モードに対応でき、
モジュール化により工数削減できて組付け作業性ならび
にメンテナンスにすぐれたスイッチを提供する。 【構成】 特定方向および反特定方向に深浅2段に回動
するキートップ1と、キートップ1の回動に伴い弾性体
21を介して押圧される一対の押圧体20と、キートッ
プ1の浅い回動に伴う押圧体20の押圧によって切り替
わる可動接点片25D、25Uとを備え、弾性体21お
よび押圧体20の収容部13を両端に備え、両端に回動
方向に突出して配設されたカム押圧突起12D、12U
を備えてキートップ1と係合する操作レバー10と、カ
ム押圧突起12D、12Uが摺動する斜面31を上端に
備える一対のカム30D、30Uと、カム30D、30
Uの移動に対応して導通する一対の固定開閉端子35
D、35Uとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチ、とりわけスイ
ッチング操作の切り替えが可能な2段階機構の自動車用
パワーウインドウのスイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車用に用いられるパワーウイ
ンドの電気回路として、ウインドの上昇あるいは下降の
2系統回路に加え、ウインドの上昇あるいは下降それぞ
れに手動(マニュアル)と連続自動(オート)の2段階
を備えた構成が多く採用されるようになっている。ここ
で云う手動(以下、マニュアルと称する)とは、操作者
がスイッチを操作している間だけ作動するもので、操作
者がスイッチ操作を止めると、所望作動が停止される。
また連続自動(以下、オートと称する)とは、操作者が
スイッチを一旦操作すると、操作部分から手指を離して
もウインドの上昇あるいは下降が連続して実行されるも
のである。
【0003】したがって自動車用パワーウインド機構
は、前記の複数の動作モード、すなわちマニュアルによ
る上昇あるいは下降、さらにオートによる上昇あるいは
下降の機能を備えるものが望ましい。これに伴い、操作
者が操作するスイッチにも、前記複数の動作モードに対
応でき、しかも構成および操作が簡単なパワーウインド
スイッチが要求されている。とりわけ、ひとつの操作キ
ートップ(以下、単にキートップと称する)を左右に回
動させることによって、前記各モードに対応させるスイ
ッチが普及しつつある。
【0004】ところで、前記のような1個のキートップ
の回動で複数の動作モードを実現する構成のスイッチの
場合、キートップの揺動角度の深さに対応して、マニュ
アルあるいはオート作動を行なう構成がある。すなわ
ち、キートップの回動角度が浅い(小角度)でマニュア
ルとなり、キートップの回動角度が深い(大角度)でオ
ートとなり、しかもキートップの回動角度を増加させる
操作で、マニュアルからオートへの切換がスムーズに成
される構成である。このようなスイッチとして、実開平
2―136940号公報に開示されている技術を、オー
トモードに対応する部分が断面で重点的に示された図1
5に基づいて以下に説明する。
【0005】図16においてスイッチS1は、スイッチ
ケース101に支承され、左右に回動可能なノブ135
と、ノブ135右端の押圧突部136により押圧される
操作部材134と、上下移動可能の第2操作子121を
備える。さらに、弾性を有する可動接点板119と、可
動接点板119先端の可動接点部120と接続される固
定接点部113、116を備えている。オートモード作
動のため、ノブ135を2段目(図中、R2)まで深く
回動させると、ノブ135の右端の押圧突部136が片
持ちの操作部材134を押下する。これによって操作部
材134の自由端が第2操作子121を押下し、下降し
た第2操作子121先端が可動接点板119を押下す
る。これによって可動接点板119先端の可動接点部1
20が、固定接点部116から固定接点部113に切り
替わり、ウインド下降のオートモードとなる。
【0006】また、マニュアル作動ではノブ135を中
立から1段目まで浅く回動させる場合は、図示されない
復帰部材ならびに第1操作子を用い、さらにラバー接点
を導電部に用いて、ノブ135の左右回動によるウイン
ドのマニュアル上昇と下降を実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなスイッチは、1個のキートップの揺動で3動作モ
ード、すなわちウインド上昇と下降のマニュアルモード
と、ウインド上昇と下降のうちいずれか一方のオートモ
ードが実現できるものの、4動作モードには対応できな
かった。すなわち、ウインド上昇と下降のマニュアルモ
ードに加えて、ウインド上昇と下降の両方のオートモー
ドが実現できない構成であり、4動作モードを実現しよ
うとすると、極めて複雑な構成となり実際には実現でき
ない構成であった。しかも従来のスイッチは機構が複雑
で、専用の部品使用を含めて使用する部品点数が増加す
るため、コスト増をまねき、さらに故障率も増加すると
いう問題があった。しかもモジュール化の程度が低いた
め組付け作業性が低く、工数上も不利のうえ、部品交換
やメンテナンスに不適という欠点があった。
【0008】本発明は、従来技術の有するこのような課
題や欠点を解決するためなされたもので、その目的はパ
ワーウインドの4動作モードに対応でき、モジュール化
により工数削減できて組付け作業性ならびにメンテナン
スにすぐれ、低コストなスイッチを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
回動軸を中心に第一方向および反対の第二方向の両方向
に回動するように操作するキートップにより、該キート
ップの下側に配置された接点の開閉状態を切り替えるス
イッチであって、前記キートップの回動に伴い弾性体を
介して押圧される一対の押圧体と、前記各押圧体に対応
して設けられており、前記キートップの浅い回動に伴う
押圧体の押圧によって接点の導通を可能とする可動接点
片と、前記キートップと係合して該キートップの回動に
て同方向に回動可能であり、かつ前記弾性体および前記
押圧体を保持する一対の収容部を前記回動軸の軸線方向
に沿って備え、さらに前記回動軸に対して直角方向に沿
って該回動軸を挟む位置にて接点方向に突出したカム押
圧突起をそれぞれ備えた操作レバーと、前記カム押圧突
起が当接摺動する斜面を上端に備え、上下移動可能な一
対のカムと、前記カムの下端に押圧され、前記キートッ
プの深い回動に伴う前記カムの移動に対応して導通する
一対の固定開閉端子と、を具備して成ることを特徴とす
るスイッチにより達成することができる。
【0010】また、前記操作レバー、可動接点片、カ
ム、固定開閉端子を着脱自在に組み込み可能な接点ベー
スを備えて構成、前記固定開閉端子は接点腕を備え、該
接点腕が前記カムを前記カム押圧突起側に付勢する弾性
を有するように構成、前記カムの斜面は、該斜面と当接
摺動する前記カム押圧突起の摺動方向に沿った傾斜角度
が異なる二つの領域を有する構成、さらには、前記斜面
は、前記傾斜角度の異なる境界位置に前記カム押圧突起
の摺動方向と交差する方向に延伸する段差が形成された
構成によっても本発明の目的を達成することができる。
又、本発明の上記目的は、回動軸を中心に第一方向およ
び反対の第二方向の両方向に回動するように操作するキ
ートップにより、該キートップの下側に配置された接点
の開閉状態を切り替えるスイッチであって、前記キート
ップの回動に伴い弾性体を介して押圧される一対の押圧
体と、前記各押圧体に対応して設けられており、前記キ
ートップの浅い回動に伴う押圧体の押圧によって接点の
導通を可能とする可動接点片と、前記キートップと係合
して該キートップの回動にて同方向に回動可能であり、
かつ前記弾性体および前記押圧体を保持する一対の収容
部を前記回動軸の軸線方向に沿って備えた操作レバーと
が少なくとも接点ベースに組み込まれた組体として操作
可能に構成されたことを特徴とするスイッチによっても
達成される。
【0011】
【作用】本発明に係るスイッチは、キートップの第一方
向および第二方向への浅い回動で移動する一対の押圧体
により、一対の可動接点片がオンオフされる。この一対
の可動接点片のオンオフによって、パワーウインド上昇
と下降のマニュアルモードが作動する。さらに、キート
ップの第一方向あるいは反第一方向への深い回動(キー
トップの大きな回動)で回動する一対のカム押圧突起の
いずれかにより、一対のカムのいずれかが押下され、一
対の固定開閉端子のうち押下されたカムに対応する固定
開閉端子がオンオフされる。この一対の固定開閉端子の
オンオフによって、パワーウインド上昇と下降のオート
モードが作動する。すなわち前記構成により、パワーウ
インドの4動作モードが実現される。
【0012】本発明に係るスイッチはその実質的な構成
部品がモジュール構成されていることから、その取り扱
い性がよく、組付け加工や部品交換が容易である。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、添付図面に基
づいて説明する。先ず、この発明の構成を説明する。図
1は本発明に係るスイッチSで、操作者が操作して回動
させるキートップ1と、回動軸15を有し、キートップ
1と嵌合して回動する操作レバー10と、操作レバー1
0に収容された一対の押圧体20、20に押圧される可
動接点片25D、25Uを備える。さらに、操作レバー
10両端のカム押圧突起12D、12Uに押下される一
対のカム30D、30Uと、カム30D、30Uにより
押下される一対の固定開閉端子35D、35Uを備え
る。
【0014】さらにキートップ1を嵌挿した操作レバー
10を支承し、可動接点片25D、25Uおよびカム3
0D、30Uならびに固定開閉端子35D、35Uを着
脱可能に嵌入する接点ベース40を備える。さらに、リ
ベット接点45D、45Uを表面に固定し、接点ベース
40を実装した配線板46を、接点ベース40の上枠4
9を配設した本体カバー48によって固定することで、
パワーウインド用のスイッチSが構成される。
【0015】キートップ1は、例えば指による操作に適
した流線型の上面を有する中空のプラスチック製のもの
で、裏側略中央に垂下する係合中空柱2を備えている。
係合中空柱2はその中空部内部に操作レバー10の後述
する嵌挿部11が嵌挿されることで、嵌挿部11の外壁
の係止突起16にて嵌合係止される。この嵌合の結果、
キートップ1は回動軸15を中心に図中時計方向D(第
一方向)、反時計方向U(第二方向)の両方向に回動可
能となる。キートップ1は反時計方向U側先端に透明の
表示窓3を備え、LED47からの光線で照らされる。
【0016】操作レバー10は、壁面に係止突起16を
有する中空四角柱状の嵌挿部11の左右端下部からそれ
ぞれ垂下するカム押圧突起12D、12Uを備える。す
なわちカム押圧突起12D、12Uは、回動軸15直角
方向両端に回動方向に突出して配設されている。また嵌
合されたキートップ1の幅方向に対応する嵌挿部11の
両壁に、外側に突設された収容部13、13を備える。
さらにこの収容部13、13から外側に突設された回動
軸15、15を備える。各収容部13は上下に伸びて下
端の開放された収容室14を内蔵し、各収容室14には
螺旋状の弾性体21および棒状の押圧体20が収容され
る。
【0017】可動接点片25D、25Uは長尺の導体を
略逆W字状に曲成して形成されている。例えば可動接点
片25Uは、その中央部分がV字状の中央摺接面28を
構成し、その両端はそれぞれL字状の接触端部27、2
7を構成している。可動接点片25Uは組付け時に、接
点ベース40の嵌入室44Uに着脱自在に嵌入される。
接点ベース40へ組付けられると、前記弾性体21に付
勢された押圧体20の先端が中央摺接面28に摺接す
る。V字状の中央摺接面28の裏面下端は、接点ベース
40内に装着された後述する支持体26D先端の支点2
5Cで支持される(図5参照)。キートップ1の回動に
よって押圧体20の先端が中央摺接面28に摺接する位
置が変わると、可動接点片25Uは支点25Cを中心に
揺動する。この可動接点片25Uの揺動によって、両端
の接触端部27、27のオンオフ状態が切り替わる。こ
の二つの接触端部27、27の切り替えによって、ウイ
ンドのマニュアル上昇とマニュアル下降が切り替わる。
【0018】図13は、一対の固定開閉端子のうち図1
において右側に示される固定開閉端子35Dの斜視図で
ある。この固定開閉端子35D(35U)は水平方向に
突出する接点腕36を備え、さらに垂下する接続片37
を備え、組付け時に接点ベース40の嵌入室43Dに着
脱自在に嵌入される。接点腕36は、上方に位置するカ
ム30Dが下降する際にその底部33によって当接押圧
されて、下方に弾性変位し、接点腕36の下端が配線板
46上の前記リベット接点45Dと接続する。この結
果、接続片37とリベット接点45Dとが導通する。カ
ム30Dの下降および押圧が解除されると、接点腕36
は変位状態から元の位置に戻り、接続片37とリベット
接点45Dとの導通が遮断される。このように本構成で
は接点腕36のオンオフ時のストロークを大きくとるこ
とが可能であり、よって確実な開閉を実現できる。ま
た、図1および図4に示す固定開閉端子は金属製の導電
部材を素材として折り曲げ加工にて成形されている。
【0019】図14は、一対のカムのうち図1の右側に
示されるカム30Dの斜視図である。カム30D(30
U)は上端に外側(図中、右側)下方に傾斜する斜面3
1を備え、さらに下端に円柱状に垂下する底部33を備
え、組付け時に接点ベース40の嵌入室43Dに着脱自
在に嵌入される。カム30Dの各外壁は、接点ベース4
0の嵌入室43Dの壁に緩やかに摺接して円滑に上下動
するよう構成される。斜面31には、上方から操作レバ
ー10の右端のカム押圧突起12Dが摺接する。この斜
面31の略中央には、段差32が設けられる。段差32
は、カム押圧突起12Dの摺接方向と交差するよう斜面
上に設けられる。また、斜面31の傾斜角度は段差32
の部分を境にして下側が緩い傾斜で、上側が急傾斜に構
成されている。この斜面31の形状によってカムの動き
方が後述のごとく決定される。
【0020】例えば、ウインド下降モードでキートップ
1のD方向回動が浅い(小回動角度)と、操作レバー1
0右端のカム押圧突起12Dは斜面31の段差32から
外側(図14中、右方の緩い傾斜の領域)にまず当接す
る。そして、このキートップ1のD方向回動が深くなる
につれ、すなわち回動角度が増大するにつれて、カム押
圧突起12Dは段差32側に摺動する。このカム押圧突
起12Dの段差32側への摺動につれて、カム30Dは
下方に押し下げられる。しかしながら、ウインド下降モ
ードにおけるマニュアルモードでは、キートップ1のD
方向回動が小角度ゆえ、カム押圧突起12Dの摺動位置
が段差32よりも外側にあることになる。よってカム3
0Dは下方に十分押し下げられず、ウインド下降オート
モードは作動しない。
【0021】つぎに、キートップ1のD方向回動をさら
に深くすると、カム押圧突起12Dは段差32に至り、
クリック動作とともに段差32を乗り越えて段差32か
ら内側(図14中、左方の急斜面)の斜面31に摺接す
る。これによって、カム30Dはさらに下方に十分押し
下げられ、下端の底部33が当接する固定開閉端子35
Dの接点腕36を十分押し下げて、固定開閉端子35D
を導通させる。この固定開閉端子35Dの導通に対応し
て、ウインドは連続下降する。すなわち、このような動
作によってウインド下降オートモードに移行するのであ
る。このように、接点腕36の弾性とカムの段差32に
より発生するクリック動作による操作感、節度感によっ
て、操作性が良い。
【0022】前記の構成と動作は、例えばウインドのオ
ート上昇モードに対応した左側のカム30Uならびに固
定開閉端子35Uについても略同様であり、よって説明
は省略する。図2には、接点ベース40に主要部品を組
付けた際の分解斜視図を示す。図3には、接点ベース4
0に主な部品を組付けた際の平面図を示す。同図におい
て、接点ベース40は前後両壁に軸孔41、41を備
え、前後両壁に沿って内側にそれぞれ嵌入室44U、4
4Dを備える。さらに中央左側に嵌入室43U、中央右
側に嵌入室43Dを備える。
【0023】嵌入室44Uの右側下端には固定接点85
Aが、また左側下端には固定接点85Bが、それぞれイ
ンサート成形等で設けられている。可動接点片25U
は、この嵌入室44Uに着脱自在に嵌入される。さらに
嵌入室44Dの左側下端には固定接点86Aが、また右
側下端には固定接点86Bが、それぞれインサート成形
等で設けられている。可動接点片25Dは、この嵌入室
44Dに着脱自在に嵌入される。
【0024】中央左側の嵌入室43Uの下方には、配線
板46に固着のリベット接点45Uが位置し、固定開閉
端子35Uはこの嵌入室43Uに着脱自在に嵌入され
る。さらに、カム30Uがその上に着脱自在に嵌入され
る。中央右側の嵌入室43Dの下方には、配線板46に
固着のリベット接点45Dが位置し、固定開閉端子35
Dはこの嵌入室43Dに着脱自在に嵌入される。さら
に、カム30Dがその上に着脱自在に嵌入される。
【0025】次に、スイッチSの組付けにつき説明す
る。まず、リベット接点45D、45Uを表面に固定し
た配線板46上の所定の位置に、接点ベース40を実装
する。このとき接点ベース40には、嵌入室44Uの下
端に固定接点85Aと85Bが、また嵌入室44Dの下
端には固定接点86Aと86Bが、それぞれインサート
成形等で前以て装着されており、更にまた、嵌入室44
Uに可動接点片25D,25U、嵌入室43D,43U
に固定開閉端子35D,35U、カム30D,30U、
が嵌入され、その上には弾性体21、押圧体20が挿入
された操作レバー10が装着されている。すなわち、接
点ベース40上にはスイッチSの実質的構成部材の殆ど
が組み込まれた組立体として配線板46上に実装される
ものである。
【0026】次いで、上枠49を配設した本体カバー4
8によって配線板46を固定し、最後に操作レバー10
の嵌挿部11をキートップ1の係合中空柱2に嵌挿し、
嵌挿部11の外壁の係止突起16にて嵌合係止させる。
前記のように、本実施例のスイッチSは接点ベース40
上に実質的構成部材の殆どが組み込まれた組立体として
装着できるモジュール構造であるから、極めて容易に組
み付けのできるのが顕著な利点である。また分解も同様
に極めて容易な作業であり、よって部品の交換等メンテ
ナンス作業が容易になる。
【0027】次に、スイッチ全体の動作を、図4乃至図
12に基づいて説明する。尚、図6から図12において
はキートップ等の部材は適宜省略して模式的に示し、ま
た、固定開閉端子については適宜変更可能であることを
示すためにラバー接点を用いたものを示す。図4は、図
3のX―X線位置でのスイッチ全体の断面図である。ま
た図5は、図3のW―W線位置でのスイッチ全体の断面
図である。両図はいずれもキートップが中立状態にある
場合を示す。図4で、操作レバー10は中立位置にあ
り、カム押圧突起12D、12Uともにカムに接触して
いない。また図5で、押圧体20が中立位置にあると
き、可動接点片25Uを支持する支持体26Dの支点2
5Cは押圧体20よりも図中で右側に位置する。よって
左側の接触端部27は固定接点85Bと接し、固定接点
85Aとは離れた状態にある。
【0028】ここでキートップをD方向に浅くD1だけ
回動させてウインド下降マニュアルモードにすると、嵌
入室44D内の可動接点片25Dは、図6に示すような
断面の状態となる。同図においてキートップならびに操
作レバー10のD方向回動に伴い、押圧体20が中央摺
接面28を図中で左側に摺接移動し、可動接点片25D
を支持する支持体26Dの支点26Cよりも左側に進行
する。この結果、左側の接触端部が固定接点86Aと接
し、よって支持体26Dと固定接点86Aとが導通状態
になる。この導通の結果、ウインドは下降を開始する。
【0029】前記キートップをD方向に浅くD1だけ回
動させた際のカム30Dの状態の断面を、図7に示す。
同図においてキートップならびに操作レバー10のD方
向回動に伴い、カム押圧突起12Dがカム30Dを軽く
押下するが、固定開閉端子35Dをトリガするには至ら
ない。さらに嵌入室44U内の可動接点片25Uの状態
の断面を、図8に示す。同図においてキートップ1なら
びに操作レバー10のD方向回動に伴い、押圧体20が
中央摺接面28を図中で左側に摺接移動し、図5に示し
た状態よりもさらに強く可動接点片25Uを押圧する。
しかし接点のオンオフ状態には変化が生じない。このと
き弾性体21は大きな圧縮変位を受けることになるか
ら、強い復元力が発生する。この強い復元力が、キート
ップのD方向回動が解除された時に押圧体20ならびに
操作レバー10を図5に示した中立状態に復元させる。
【0030】以上はキートップ1をD方向に浅くD1だ
け回動させた際の、ウインド下降マニュアルモード動作
であるが、キートップ1をU方向に浅く回動させた際
の、ウインド上昇マニュアルモード動作についても全く
同様に説明できる。
【0031】つぎにキートップ1をD方向に深くD2だ
け回動させて、ウインド下降オートモードにした際のカ
ム30Dの状態の断面を、図9に示す。同図においてキ
ートップならびに操作レバー10のD2だけ回動に伴
い、カム押圧突起12Dが大きく回動してカム30Dが
深く押し下げられる。この結果、固定開閉端子35Dは
トリガされてウインド下降オートモードが作動する。一
方可動接点片25Uの導通状態には、図10に示すよう
に目立った変化の発生はない。又、キートップ1をU方
向に深くU2だけ回動させて、ウインド上昇オートモー
ドにした際のカム30Uの状態の断面を、図11に示
す。同図においてキートップならびに操作レバー10の
U2だけ回動に伴い、カム押圧突起12Uが大きく回動
してカム30Uを深く押下する。この結果、固定開閉端
子35Uはトリガされてウインド上昇オートモードが作
動する。一方可動接点片25Uの導通状態には、図12
に示すように目立った変化はない。
【0032】また、本発明におけるスイッチは上記実施
例のごとくオート及びマニュアルモードの併用タイプに
限るものではなく、図15に示すように嵌入室43には
固定開閉端子やカムが嵌入されていない状態でマニュア
ルモード専用タイプとして構成できる。すなわち、操作
レバー10は嵌入室43に固定開閉端子やカムが嵌入さ
れていない状態でかつ弾性体21、押圧体20が組み込
まれた状態で接点ベース40の軸孔41(図1参照)に
回動軸15(図1参照)が軸支されており、この操作レ
バー10の揺動操作により前記実施例と同様に押圧体2
0が可動接点25を動かしたスイッチイングが行われ
る。したがって、本発明のスイッチは図15に示すごと
くオート機能部品を除いたマニュアルモード専用タイプ
のモジュールとしても使用できることから、その汎用性
は極めて高いものとなる。
【0033】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明に係るスイッ
チは、キートップの第一方向および第二方向(反第一方
向)への浅い回動でも移動する一対の押圧体により、一
対の可動接点片がオンオフされる。この一対の可動接点
片のオンオフによって、パワーウインド上昇と下降のマ
ニュアルモードが実現可能になる。さらに、キートップ
の第一方向あるいは第二方向への深い回動のときだけ実
質的に作動する一対のカム押圧突起のいずれかにより、
一対のカムのいずれかが押下されて一対の固定開閉端子
のうち押下されたカムに対応する固定開閉端子がオンオ
フされるので、パワーウインド上昇と下降のオートモー
ドが実現できる。したがって、本発明によれば、少ない
部品点数で2系統回路それぞれの2段階作動(マニュア
ル、オート)が安価に実施可能になり、かくてパワーウ
インドの4動作モードを容易な操作で実施可能にするも
のである。
【0034】本発明のスイッチは実質的構成部材の殆ど
が組み込まれた組立体として装着可能なモジュール構造
であるので、組付け加工作業や部品交換を容易とするも
のである。更にまた、本発明のスイッチはオート及びマ
ニュアルモードの併用タイプのみだけではなく、オート
機能部品を除いたマニュアルモード専用タイプのモジュ
ールとしても使用でき、更に、オートモード機能を有す
るものとマニュアルモード専用タイプのものを適宜組み
合わせることにより、各種車両の装備形態に対応して多
数装着する場合においても、同じ部品の組み合わせを変
えるだけでよく、その汎用性は極めて高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチの一実施例の分解斜視図
である。
【図2】図1に示す接点ベースに主要部品を組付けた際
の分解斜視図である。
【図3】図1に示す接点ベースに主な部品を組付けた際
の平面図である。
【図4】図3のX―X線位置でのスイッチ全体の断面図
である。
【図5】図3のW―W線位置でのスイッチ全体の断面図
である。
【図6】本発明に係るスイッチのウインド下降マニュア
ルモードにおける断面図である。
【図7】本発明に係るスイッチのウインド下降マニュア
ルモードにおける別位置の断面図である。
【図8】本発明に係るスイッチのウインド下降マニュア
ルモードにおけるさらに別位置の断面図である。
【図9】図6のスイッチのウインド下降オートモードに
おける断面図である。
【図10】図6のスイッチのウインド下降オートモード
における別位置の断面図である。
【図11】本発明に係るスイッチのウインド上昇オート
モードにおける断面図である。
【図12】図11のスイッチのウインド上昇オートモー
ドにおける別位置の断面図である。
【図13】固定開閉端子の斜視図である。
【図14】カムの斜視図である。
【図15】本発明の他の実施例における要部断面図であ
る。
【図16】従来のスイッチの断面図である。
【符号の説明】
S スイッチ 1 キートップ 2 係合中空柱 3 表示窓 10 操作レバー 11 嵌挿部 12D、12U カム押圧突起 13 収容部 14 収容室 15 回動軸 16 係止突起 20 押圧体 21 弾性体 25D、25U 可動接点片 27 接触端部 28 中央摺接面 30D、30U カム 31 斜面 32 段差 33 底部 35D、35U 固定開閉端子 36 接点腕 37 接続片 40 接点ベース 41 軸孔 42 端子 43D、43U 嵌入室 44D、44U 嵌入室 45D、45U リベット接点 46 配線板 47 LED 48 本体カバー 49 上枠 85A、85B 固定接点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動軸を中心に第一方向および反対の第
    二方向の両方向に回動するように操作するキートップに
    より、該キートップの下側に配置された接点の開閉状態
    を切り替えるスイッチであって、 前記キートップの回動に伴い弾性体を介して押圧される
    一対の押圧体と、 前記各押圧体に対応して設けられており、前記キートッ
    プの浅い回動に伴う押圧体の押圧によって接点の導通を
    可能とする可動接点片と、 前記キートップと係合して該キートップの回動にて同方
    向に回動可能であり、かつ前記弾性体および前記押圧体
    を保持する一対の収容部を前記回動軸の軸線方向に沿っ
    て備え、さらに前記回動軸に対して直角方向に沿って該
    回動軸を挟む位置にて接点方向に突出したカム押圧突起
    をそれぞれ備えた操作レバーと、 前記カム押圧突起が当接摺動する斜面を上端に備え、上
    下移動可能な一対のカムと、 前記カムの下端に押圧され、前記キートップの深い回動
    に伴う前記カムの移動に対応して導通する一対の固定開
    閉端子と、を具備して成ることを特徴とするスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記操作レバー、可動接点片、カム、固
    定開閉端子を着脱自在に構成された接点ベースを備えて
    なることを特徴とする請求項1記載のスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記固定開閉端子は接点腕を備え、該接
    点腕が前記カムを前記カム押圧突起側に付勢する弾性を
    有するように構成されたことを特徴とする請求項1又は
    2記載のスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記カムの斜面は、該斜面と当接摺動す
    る前記カム押圧突起の摺動方向に沿った傾斜角度が異な
    る二つの領域を有することを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれかに記載のスイッチ。
  5. 【請求項5】 前記斜面は、前記傾斜角度の異なる境界
    位置に前記カム押圧突起の摺動方向と交差する方向に延
    伸する段差が形成されたことを特徴とする請求項4記載
    のスイッチ。
  6. 【請求項6】 回動軸を中心に第一方向および反対の第
    二方向の両方向に回動するように操作するキートップに
    より、該キートップの下側に配置された接点の開閉状態
    を切り替えるスイッチであって、 前記キートップの回動に伴い弾性体を介して押圧される
    一対の押圧体と、 前記各押圧体に対応して設けられており、前記キートッ
    プの浅い回動に伴う押圧体の押圧によって接点の導通を
    可能とする可動接点片と、 前記キートップと係合して該キートップの回動にて同方
    向に回動可能であり、かつ前記弾性体および前記押圧体
    を保持する一対の収容部を前記回動軸の軸線方向に沿っ
    て備えた操作レバーとが少なくとも接点ベースに組み込
    まれた組体として操作可能に構成されたことを特徴とす
    るスイッチ。
JP23339094A 1994-09-06 1994-09-28 スイッチ Pending JPH08129933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23339094A JPH08129933A (ja) 1994-09-06 1994-09-28 スイッチ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-212946 1994-09-06
JP21294694 1994-09-06
JP23339094A JPH08129933A (ja) 1994-09-06 1994-09-28 スイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08129933A true JPH08129933A (ja) 1996-05-21

Family

ID=26519525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23339094A Pending JPH08129933A (ja) 1994-09-06 1994-09-28 スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08129933A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100288383B1 (ko) * 1998-02-17 2001-05-02 이철환 파워 윈도우 스위치
JP2008071607A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回転式電子部品
JP2017036878A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 オムロン株式会社 マイクロスイッチおよび空調装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100288383B1 (ko) * 1998-02-17 2001-05-02 이철환 파워 윈도우 스위치
JP2008071607A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Teikoku Tsushin Kogyo Co Ltd 回転式電子部品
JP4718402B2 (ja) * 2006-09-14 2011-07-06 帝国通信工業株式会社 回転式電子部品
JP2017036878A (ja) * 2015-08-10 2017-02-16 オムロン株式会社 マイクロスイッチおよび空調装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7238905B2 (en) Single button six-way sunroof switch
JP2003151403A (ja) スイッチ
JPH07169370A (ja) デテント付きスイッチアセンブリ
JP2005032556A (ja) スイッチ装置
KR0157678B1 (ko) 시소스위치
US5803240A (en) Electric push-button switch
JPH08129933A (ja) スイッチ
JP2004014457A (ja) スイッチ装置
JPH08287783A (ja) スイッチ
KR101582738B1 (ko) 차량용 텀블러 스위치 유니트
KR100693508B1 (ko) 1버튼 7웨이 방식의 선루프 스위치
JP4592456B2 (ja) タンブラスイッチ
EP1739792B1 (en) Circuit unit device
US6888080B2 (en) Switching device
JP2755283B2 (ja) スイッチ装置
US9324516B2 (en) Click module and operation switch
KR20000002351A (ko) 자동차용 리어 와이퍼 및 와셔 스위치와 그 작동방법
JP2004342503A (ja) スイッチ装置
JP2003086050A (ja) 押釦スイッチ
JP3217219B2 (ja) 車両用レバースイッチ
JPH1186683A (ja) 揺動操作形スイッチ装置
KR100521984B1 (ko) 자동차의 미러 조정 스위치
KR20010011339A (ko) 파워 윈도우 스위치
JP2908837B2 (ja) スイッチ装置
JPH0765672A (ja) ノブ照明用光源付スイッチ