JPH0812838B2 - アルミ電解コンデンサの電極製造法 - Google Patents

アルミ電解コンデンサの電極製造法

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JPH0812838B2
JPH0812838B2 JP62103515A JP10351587A JPH0812838B2 JP H0812838 B2 JPH0812838 B2 JP H0812838B2 JP 62103515 A JP62103515 A JP 62103515A JP 10351587 A JP10351587 A JP 10351587A JP H0812838 B2 JPH0812838 B2 JP H0812838B2
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信義 神崎
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はアルミ電解コンデンサ用電極の製造法に関す
るもので、さらに詳しく言えば、アルミ電解コンデンサ
用電極のエッチング法に関するものである。
従来の技術 一般にアルミ電解コンデンサは小形で大静電容量のも
のが得られ、定格使用電圧も、数ボルトの低圧級から数
百ボルトの高圧級まで広い範囲に亘っており、一般民生
機器からいわゆる産業機器に至るまで数多くの電子機器
に使用されている。とりわけ、昨今の民生分野における
電子機器の軽薄短小化傾向に伴い、電子部品の小形化、
特にアルミ電解コンデンサの小形化が強く望まれてい
る。
アルミ電解コンデンサを小形化するためには、アルミ
電解コンデンサの電極表面積を拡大することが不可欠で
あり、このための電解エッチング法が色々と検討されて
いる。
この電解エッチング方法においては、直流電流による
方法と、交流電流による方法に大別されるが、一般に直
流電流では深くエッチングされるため、エッチング形状
は凹凸が大きくなり、中高圧用に適したエッチング箔が
得られる。一方、交流電流では浅くエッチングされるた
め、微細な凹凸形状が得られ、主に低圧陽極用および陰
極用に適したエッチング箔が得られる。
したがって、低圧陽極用および陰極用電極の製造に
は、交流電流によるエッチング方法が有効とされ、種々
開発され実施されている。
すなわち、塩酸、塩化ナトリウムなどのエッチング液
への無機酸、有機酸などの添加物、液温度などの種々の
要因に、交流電流密度をたくみに組合せた種々のエッチ
ング方法が実施されている。
発明が解決しようとする問題点 本発明はこの交流電流によるアルミ電解コンデンサの
電極製造法に係り、交流電流の電流密度に関するもので
ある。
従来から、この電流密度に関してはエッチング倍率の
大小を決定する重要な要因として幾多の開発がなされ、
実施されているが、これらのほとんどは電流密度を終始
均一に流すように工夫したものであり、いかに製造工程
において電流密度を均一にするかに細心の注意を払って
いる。
本発明者らは、このエッチング倍率に影響する電流密
度に関して、幾多の実験を試みたところここに新たな現
象を見い出すに至った。
すなわち、低圧陽極用および陰極用の電極箔としては
非常に微細な凹凸が要求されるが、終始一定の電流密度
でエッチングを行った場合、エッチングが進行するにつ
れて、次第に表面の凹凸が大きくなり、したがってエッ
チング倍率が下がり、またエッチング箔の機械的強度も
弱くなるという問題点があった。
問題点を解決するための手段 本発明はこのような問題点を解決するためのものであ
り、アルミニウム箔を交流電流により、全エッチング時
間の約1/3以内を0.05〜0.30A/cm3の小電流密度でエッチ
ングし、順次電流密度を上げて残りの時間を0.5〜1.5A/
cm3の大電流密度でエッチングするものである。
作用 このような本発明のエッチング法によれば、電流密度
を変えているため、終始一定の電流密度でエッチングを
行った場合のように次第に表面の凹凸が大きくなるのを
防止することができ、これにより、エッチング表面の凹
凸は微細なものが得られるため、エッチング箔の機械的
強度が弱くなるということはなくなるものである。
実施例 以下、本発明の実施例について説明する。
実施例1 ア ル ミ 箔:純度99.993% 厚み60μの普通軟化箔 エッチング液 :塩酸5%溶液にH3PO4(リン酸)1.3%
を添加した液 電流および電流密度:交流60Hz 0.75A/cm3 エッチング時間:2分間 エッチング温度:50±2℃ 実施例2 ア ル ミ 箔:純度99.993% 厚み60μの普通軟化箔 エッチング液 :塩酸5%溶液にH3PO4(リン酸)1.3%
を添加した液 電流密度およびエッチング時間:0.15A/cm3→0.5A/cm3
0.8A/cm3→1.2A/cm350秒→45秒→45秒→20秒 エッチング温度:50±2℃ 実施例3 ア ル ミ 箔:純度99.993% 厚み60μの普通軟化箔 エッチング液 :塩酸5%溶液にH3PO4(リン酸)1.3%
を添加した液 電 流:交流60Hz 電流密度およびエッチング時間:1.0A/cm3→0.7A/cm3
0.5A/cm3→0.35A/cm320秒→45秒→50秒→20秒 エッチング温度:50±2℃ 上記実施例1,2,3により得られたエッチング箔の静電
容量と化成電圧の関係を図面に示す。図面中A,Bで示す
ものは、現在世界の最高水準にある低圧用電極箔であ
る。
この図から明らかなように、実施例2は全エッチング
時間の約1/3以内を小電流密度でエッチングし、順次電
流密度を上げて残りの時間を大電流密度でエッチングす
るようにしているため、一定の電流密度でエッチングを
行った実施例1、電流密度を順次下げてエッチングを行
った実施例3および現在世界の最高水準にある低圧用電
極箔A,Bに比べて、低圧用電極箔として静電容量の高い
ものが得られるものである。
また、下記の表にこれらの電極箔の折曲げ強度を示
す。
なお、静電容量の測定条件ならびに折曲げ強度の測定
方法は下記の通りである。
静電容量 化 成 液:ホウ酸30g/lホウ酸アンモニウム 30g
/lの水溶液 化 成 温 度:25±2.5℃ 試 料 面 積:10cm2 化 成 方 法:化成電流が0.5mA/10cm3に下がるまで
化成する。
静電容量測定法:ホウ酸アンモニウム8%水溶液中で精
密ブリッジ使用、温度25±2.5℃ 折曲げ強度 幅10mmの箔に200gの分銅を吊し、はさみ口0.2Rのクリ
ップにはさみ、左右へクリップを90度ずつ回転させて箔
が切れるまでの回数。ただし、90度で1回とする。(単
位回/幅10mm,厚さはその箔の厚さ) 上記表から明らかなように、実施例2は全エッチング
時の約1/3以内を小電流密度でエッチングし、順次電流
密度を上げて残りの時間を大電流密度でエッチングする
ようにしているため、一定の電流密度でエッチングを行
った実施例1、電流密度を順次下げてエッチングを行っ
た実施例3および現在世界の最高水準にある低圧用電極
箔A,Bに比べて、折曲げ強度も約10%向上させることが
でき、これにより、機械的強度のすぐれたエッチング箔
が得られるものである。
発明の効果 以上のように本発明のアルミ電解コンデンサの電極製
造法によれば、アルミニウム箔を交流電流により、全エ
ッチング時間の約1/3以内を0.05〜0.30A/cm3の小電流密
度でエッチングし、順次電流密度を上げて残りの時間を
0.5〜1.5A/cm3の大電流密度でエッチングするようにし
ているため、終始一定の電流密度でエッチングを行った
場合のように次第に表面の凹凸が大きくなるのを防止す
ることができ、これにより、エッチング表面の凹凸は微
細なものが得られるため、エッチング箔の機械的強度が
弱くなるということはなく、またエッチング箔の機械的
強度の向上に伴って電極箔をさらに薄くすることも可能
となるため、この電極箔を薄くした場合は、アルミ電解
コンデンサの小形化およびコストの低減化が可能となる
ものである。またエッチング倍率も従来のものに比べて
向上させることができるため、低圧用電極箔として静電
容量の高いものが得られるものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明のアルミ電解コンデンサの電極製造法により
得た電極と、従来の最高水準にある電極との静電容量と
化成電圧の特性図である。
フロントページの続き (72)発明者 谷口 為清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−84261(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム箔を交流電流により、全エッ
    チング時間の約1/3以内を0.05〜0.30A/cm3の小電流密度
    でエッチングし、順次電流密度を上げて残りの時間を0.
    5〜1.5A/cm3の大電流密度でエッチングすることを特徴
    とするアルミ電解コンデンサの電極製造法。
JP62103515A 1987-04-27 1987-04-27 アルミ電解コンデンサの電極製造法 Expired - Fee Related JPH0812838B2 (ja)

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JPS5484261A (en) * 1977-12-16 1979-07-05 Fujitsu Ltd Method of producing electrode for aluminium electrolytic capacitor

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