JPH08127658A - 有機ケイ素重合体およびその製造方法 - Google Patents

有機ケイ素重合体およびその製造方法

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JPH08127658A
JPH08127658A JP29058794A JP29058794A JPH08127658A JP H08127658 A JPH08127658 A JP H08127658A JP 29058794 A JP29058794 A JP 29058794A JP 29058794 A JP29058794 A JP 29058794A JP H08127658 A JPH08127658 A JP H08127658A
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formula
group
carbon
general formula
carbon atoms
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JP29058794A
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Inventor
Hideki Kobayashi
秀樹 小林
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分子末端に水酸基またはアルコキシ基を有
し、主鎖にシルアルキレンシロキサン単位を有する、枝
分かれ状重合体である新規な有機ケイ素重合体およびそ
の製造方法を提供する。 【構成】 平均単位式 【化1】 (式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素数1〜
10の一価炭化水素基であり、R2は水素原子または炭
素数1〜10の一価炭化水素基であり、R3は炭素数2
〜10のアルキレン基であり、aは0以上の数であり、
b、nは正の数であり、c、dは0以上の数であり、c
+dは正の数である。)で表され、重量平均分子量が
1,000以上である、有機ケイ素重合体およびその製
造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分子末端に水酸基または
やアルコキシ基を有し、主鎖にシルアルキレンシロキサ
ン単位を有する、枝分かれ状重合体である新規な有機ケ
イ素重合体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般式:
【化3】 (式中、Rは一価炭化水素基であり、nは正の整数であ
る。)で表されるシルアルキレンシロキサン単位を有す
る有機ケイ素重合体は、ジオルガノポリシロキサンに比
べ、酸、アルカリ等のイオン性物質による分子鎖の切断
を生じ難いため、特殊な分野での利用が検討されてい
る。このようなシルアルキレンシロキサン単位を有する
有機ケイ素重合体を製造する方法としては、環状シルア
ルキレンシロキサンを開環重合する方法が挙げられる
(Izvestiya Akademii Nauk SSSR,Seriya Khimich
eskaya,No.4,739-744,April,1971、特開平4−65
428号公報および特開平4−65429号公報参
照)。
【0003】しかし、これらの製造方法は、2,2,6,
6−テトラメチル−1−オキサ−2,6−ジシラシクロ
ヘキサン等の環状シルアルキレンシロキサンを予め調製
して、それを開環重合する方法であり、得られた重合体
は線状の高分子化合物であって枝分かれ状の高分子化合
物については提案されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は枝分かれ状
重合体である新規な有機ケイ素重合体を得るため鋭意検
討した結果、本発明に到達した。すなわち、本発明の目
的は、文献未記載の新規な有機ケイ素重合体およびその
製造方法に関し、詳しくは分子末端に水酸基またはアル
コキシ基を有し、主鎖にシルアルキレンシロキサン単位
を有する、枝分かれ状重合体である新規な有機ケイ素重
合体およびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用】本発明
は、平均単位式
【化4】 (式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素数1〜
10の一価炭化水素基であり、R2は水素原子または炭
素数1〜10の一価炭化水素基であり、R3は炭素数2
〜10のアルキレン基であり、aは0以上の数であり、
b、nは正の数であり、c、dは0以上の数であり、c
+dは正の数である。)で表され、重量平均分子量が
1,000以上である、有機ケイ素重合体に関するもの
であり、また、(A)一般式:R1Si(OR1 2SiH)3
(式中、R1は前記と同じである。)で表されるテトラ
シロキサンおよび/または一般式:Si(OR1 2Si
H)4(式中、R1は前記と同じである。)で表されるペ
ンタシロキサンと、(B)一般式:R51 2SiO(R1 2
SiO)p1 2SiR5(式中、R1は前記と同じであ
り、R5は炭素数2〜10のアルケニル基であり、pは
0以上の数である。)で表されるジオルガノシロキサ
ン、または炭素数が3〜10であり炭素−炭素二重結合
を2個有する不飽和脂肪族炭化水素、または炭素数2〜
10であり炭素−炭素三重結合を1個有する不飽和脂肪
族炭化水素とを、(C)一般式:HR1 2SiO(R1 2Si
O)p1 2SiH(式中、R1とpは前記と同じであ
る。)で表されるジオルガノシロキサンの存在下もしく
は非存在下に、(D)ヒドロシリル化反応用触媒の存在下
で付加重合させ、(E)平均単位式:
【化5】 (式中、R1、R3、b、cおよびdは前記と同じであ
り、mは0以上の数であり、qは正の数である。)で表
される、分子末端にケイ素原子結合水素原子が存在する
有機ケイ素重合体を合成し、次いで、該分子末端を加水
分解するかまたは炭素数1〜10のアルコールの存在下
にアルコリシスすることを特徴とする、上記有機ケイ素
重合体の製造方法、および(I)一般式:R1SiX3(式
中、R1は前記と同じ基であり、Xはハロゲン原子また
は炭素数1〜10のアルコキシ基である。)および/ま
たは一般式:SiX4(式中、Xは前記と同じであ
る。)で表されるケイ素化合物と、(II)一般式:XR1 2
Si−R3−R1 2SiX(式中、R1とR3とXは前記と
同じである。)で表される有機ケイ素化合物とを、(II
I)一般式:R1 2SiX2(式中、R1とXは前記と同じで
ある。)で表される有機ケイ素化合物もしくはこれらの
加水分解物の存在下もしくは非存在下に共加水分解する
ことを特徴とする、上記有機ケイ素重合体の製造方法に
関する。
【0006】以下、本発明の有機ケイ素重合体およびそ
の製造方法について詳細に説明する。始めに、本発明の
有機ケイ素重合体について詳細に説明する。
【0007】本発明の有機ケイ素重合体は、平均単位式
【化6】 で表され、重量平均分子量が1,000以上である。
【0008】上式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しな
い炭素数1〜10の一価炭化水素基であり、具体的に
は、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペン
チル基,ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル
基,デシル基等のアルキル基;フェニル基,トリル基,
キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチル基
等のアラルキル基が例示され、好ましくはメチル基、フ
ェニル基である。R2は水素原子または炭素数1〜10
の一価炭化水素基であり、R2が炭素数1〜10の一価
炭化水素基である場合には、前記したR1と同じものが
例示されるが、好ましくは、メチル基、エチル基であ
る。(R21/2)単位は本発明の有機ケイ素重合体の分
子末端であり、水酸基またはアルコキシ基を表すもので
ある。R3は炭素数2〜10のアルキレン基であり、具
体的には、エチレン基,メチルエチレン基,エチルエチ
レン基,プロピルエチレン基,ブチルエチレン基,プロ
ピレン基,ブチレン基,1−メチルプロピレン基,ペン
チレン基,ヘキセニレン基,ヘプテニレン基,オクテニ
レン基,ノネニレン基,デセニレン基が例示され、好ま
しくは、エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,ヘキ
セニレン基である。 aは0以上の数であり、b、nは
正の数であり、c、dは0以上の数であり、c+dは正
の数である。
【0009】本発明の有機ケイ素重合体において、(R
21/2)単位は重合体の末端基であり、(O1/21 2
iO1/2)単位および(O1/21 2SiR31 2Si
1/2)単位は、重合体の主鎖を構成する単位である。
また、(R1SiO3/2)単位および(SiO4/2)単位
は、重合体の枝分かれを生じる構成単位であり、どちら
か一方または両方が本発明の有機ケイ素重合体中に構成
単位として存在していることが必要である。すなわち、
cおよびdは0以上の数であり、c+dは正の数であ
る。従って、本発明の有機ケイ素重合体は枝分かれを有
する重合体である。
【0010】本発明の有機ケイ素重合体は重量平均分子
量1,000以上である、枝分かれ状有機ケイ素重合体
である。またこのものは選択された有機溶媒に可溶であ
る。本発明の有機ケイ素重合体中のa,b,c,dおよ
びnは、選択された有機溶媒に可溶であり、重量平均分
子量1,000以上であるように決められ、R1、R2
3の種類や求める特性によっても適宜決められるが、
好ましくは、a/bの比は3以下である。また、(c+
d)/bの比は1以下である。重量平均分子量は、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)等によ
って容易に測定可能である。重量平均分子量1,000
未満のものは揮発性等の多くの点で、本発明の有機ケイ
素重合体と特性の異なるものである。
【0011】本発明の有機ケイ素重合体は、多くの選択
された有機溶媒に可溶であり、このような有機溶媒とし
ては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;
ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン等の脂肪族炭化
水素系溶媒;シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロ
オクタン等の脂環式炭化水素系溶媒;トリフルオロメチ
ルベンゼン、1,3−ビス(トリフルオロメチル)ベン
ゼン、メチルペンタフルオロベンゼン等の含フッ素原子
芳香族炭化水素系溶媒が例示される。
【0012】かかる本発明の有機ケイ素重合体の具体的
な例としては、次のような化学構造式で表される化合物
がある。尚、式中、Meはメチル基を表し、Phはフェ
ニル基を表し、a,b,c,d,nは正の数である。 (HO1/2)n(O1/2Me2SiO1/2)a(O1/2Me2SiC6
12Me2SiO1/2)b−(MeSiO3/2)c (HO1/2)n(O1/2Me2SiO1/2)a(O1/2Me2SiC2
4Me2SiO1/2)b−(SiO4/2)d (HO1/2)n(O1/2Me2SiO1/2)a(O1/2Me2SiC2
4Me2SiO1/2)b−(CF324SiO3/2)c (MeO1/2)n(O1/2Me2SiO1/2)a(O1/2Me2Si
612Me2−SiO1/2)b(SiO4/2)d (MeO1/2)n(O1/2Me2SiO1/2)a(O1/2Me2Si
24Me2SiO1/2)b−(MeSiO3/2)c (C251/2)n(O1/2Me2SiO1/2)a(O1/2MePh
Si−C24−MePhSiO1/2)b(MeSiO3/2)c (C251/2)n(O1/2MePhSiO1/2)a(O1/2Me
PhSi−C24−MePhSiO1/2)b(MeSiO
3/2)c
【0013】以上のような本発明の有機ケイ素重合体
は、分子末端に水酸基またはアルコキシ基を有し、枝分
かれを有し、選択された有機溶媒に可溶であり、重量平
均分子量が1,000以上である有機ケイ素重合体であ
る。このものは、通常、室温で粘性のある液体あるいは
ガム状である。また、本発明の有機ケイ素重合体は、
酸、アルカリ等のイオン性物質による分子鎖の切断が生
じ難いので、消泡剤用添加剤等の用途に、また縮合反応
硬化型シリコーンゴム組成物への物理特性改質用添加剤
として利用することができる。また、水酸基や縮合反応
可能な官能基を有する有機樹脂と縮合反応することが可
能であるので、かかる有機樹脂の改質剤として有用であ
る。
【0014】続いて、本発明の有機ケイ素重合体の製造
方法について詳細に説明する。本発明の製造方法の第1
発明は、(A)一般式:R1Si(OR1 2SiH)3(式
中、R1は前記と同じである。)で表されるテトラシロ
キサンおよび/または一般式:Si(OR1 2SiH)4
(式中、R1は前記と同じである。)で表されるペンタ
シロキサンと、(B)一般式:R51 2SiO(R1 2Si
O)p1 2SiR5(式中、R1は前記と同じであり、R5
は炭素数2〜10のアルケニル基であり、pは0以上の
数である。)で表されるジオルガノシロキサン、または
炭素数が3〜10であり炭素−炭素二重結合を2個有す
る不飽和脂肪族炭化水素、または炭素数2〜10であり
炭素−炭素三重結合を1個有する不飽和脂肪族炭化水素
とを、(C)一般式:HR1 2SiO(R1 2SiO)p1 2
SiH(式中、R1とpは前記と同じである。)で表さ
れるジオルガノシロキサンの存在下もしくは非存在下
に、(D)ヒドロシリル化反応用触媒の存在下で付加重合
させ、(E)平均単位式:
【化7】 (式中、R1、R3、b、cおよびdは前記と同じであ
り、mは0以上の数であり、qは正の数である。)で表
される、分子末端にケイ素原子結合水素原子が存在する
有機ケイ素重合体を合成し、次いで、該分子末端を加水
分解するかまたは炭素数1〜10のアルコールの存在下
にアルコリシスすることを特徴とする。
【0015】この製造方法において、(A)一般式:R1
Si(OR1 2SiH)3で表されるテトラシロキサンお
よび/または一般式:Si(OR1 2SiH)4で表され
るペンタシロキサンは、本発明の有機ケイ素重合体に枝
分かれを与える原料であり、式中、R1は前記と同じで
あり同様のものが例示される。これらのシロキサンは、
本発明の有機ケイ素重合体の枝分かれ部を形成するもの
であるが、これらの一部が主鎖部分を形成していたり、
分子末端に直接結合していても良い。
【0016】ここで、テトラシロキサンとしては、下式
で表される化合物が例示される。尚、式中、Meはメチ
ル基を表し、Phはフェニル基を表し、Etはエチル基
を表す。 MeSi(OMe2SiH)3 CF324Si(OMe2SiH)3 PhSi(OMe2SiH)3 MeSi(OMeEtSiH)3
【0017】ここで、ペンタシロキサンとしては、下式
で表される化合物が例示される。尚、式中、Meはメチ
ル基を表し、Etはエチル基を表す。 Si(OMe2SiH)4 Si(OMeEtSiH)4
【0018】(B)成分は、本発明の有機ケイ素重合体の
主鎖の一部を形成するものであり、一般式:R51 2
iO(R1 2SiO)p1 2SiR5(式中、R1とpは前
記と同じであり、R5は炭素数2〜10のアルケニル基
である。)で表されるジオルガノシロキサン、または炭
素数が3〜10であり炭素−炭素二重結合を2個有する
不飽和脂肪族炭化水素、または炭素数2〜10であり炭
素−炭素三重結合を1個有する不飽和脂肪族炭化水素で
ある。
【0019】このような(B)成分の内、上記一般式で表
されるジオルガノシロキサンとしては、次のような化合
物が例示される。尚、式中、Meはメチル基を表し、P
hはフェニル基を表す。 CH2=CHMe2SiOMe2SiCH=CH2 CH2=CHCH2Me2SiOMe2SiCH2CH=C
2 CH2=CH(CH24Me2SiOMe2Si(CH2
4CH=CH2 CH2=CH(C252SiO(C252SiCH=
CH2 CH2=CHCH2MePhSiOMePhSiCH2
H=CH2 CH2=CHMe2SiO(Me2SiO)2Me2SiC
H=CH2 CH2=CHCH2Me2SiO(Me2SiO)2Me2
iCH2CH=CH2 CH2=CH(CH24Me2SiO(Me2SiO)2
2Si(CH24CH=CH2
【0020】また(B)成分としての、炭素数が3〜10
であり炭素−炭素二重結合を2個有する不飽和脂肪族炭
化水素、または炭素数2〜10であり炭素−炭素三重結
合を1個有する不飽和脂肪族炭化水素は、本発明の有機
ケイ素重合体にアルキレン基を導入するための成分であ
り、具体的には、次のような化合物が例示される。炭素
数が3〜10であり炭素−炭素二重結合を2個有する不
飽和脂肪族炭化水素としては、1,2−プロパジエン
(通称、アレン),1,3−ブタジエン,2−メチル−
1,3−ブタジエン(通称、イソプレン),2,3−ジメ
チル−1,3−ブタジエン,1,3−ペンタジエン,1,
4−ペンタジエン,1,5−ヘキサジエン,1,3−シク
ロヘキサジエンが例示される。また、炭素数が2〜10
であり炭素−炭素三重結合を1個有する不飽和脂肪族炭
化水素としては、アセチレン,プロピン,1−ブチン,
2−ブチン,1−ペンチン,2−ペンチン,3−メチル
−1−ブチン,3,3−ジメチル−1−ブチン,1−ヘ
キシン,2−ヘキシン,1−ヘプチン,1−オクチン,
4−オクチン,1−ノニン,1−デシン,5−デシンが
例示される。本発明の製造方法において、(B)成分の添
加量は所望の分子量と枝分かれ量を有する有機ケイ素重
合体を得るために適宜調節されるが、通常は、本成分中
のアルケニル基のモル数と(A)成分中のケイ素原子結合
水素原子のモル数の比が(1:1.5)〜(1:0.5)
となるような量である。
【0021】この製造方法において、(C)成分のジオル
ガノポリシロキサンは必要に応じて添加される成分であ
り、このジオルガノポリシロキサンは本発明の有機ケイ
素重合体の主鎖の一部を形成するものであり、一般式:
HR1 2SiO(R1 2SiO)p1 2SiH(式中、R1
前記と同じであり、pは0以上の数である。)で表され
る。
【0022】このようなジオルガノシロキサンとして
は、下式で表されるジオルガノシロキサンが例示され
る。尚、式中、Meはメチル基を表し、Phはフェニル
基を表す。 HMe2SiOMe2SiH H−(C252SiO(C252Si−H H−Me2SiO(Me2SiO)2Me2Si−H H−Me2SiO(MePhSiO)2Me2Si−H
【0023】(D)ヒドロシリル化反応用触媒は、(A)成
分中のケイ素原子結合水素原子と、(B)成分中のアルケ
ニル基との付加反応を促進するための触媒であり、例え
ば、白金系触媒、ロジウム系触媒、パラジウム系触媒が
挙げられる。これらの中でも、付加重合を著しく促進す
ることができることから白金系触媒であることが好まし
い。好ましい白金系触媒として具体的には、白金黒、白
金担持のシリカ微粉末、白金担持のカーボン粉末、塩化
白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、白金とビニルシ
ロキサンとの錯体、白金とオレフィンとの錯体が例示さ
れる。この白金系触媒を使用するときは、その添加量は
(A)成分〜(C)成分の原料成分の合計量100万重量部
に対して0.1〜500重量部の範囲であることが好ま
しい。
【0024】本発明の製造方法は、上記(A)成分〜(C)
成分を(D)成分の存在下で付加重合させ、平均単位式
【化8】 で表される、分子末端にケイ素原子結合水素原子が存在
する有機ケイ素重合体を合成し、次いで、該分子末端を
加水分解すれば分子末端に水酸基を有する本発明の有機
ケイ素重合体が得られる。また、前記分子末端にケイ素
原子結合水素原子が存在する有機ケイ素重合体の分子末
端を炭素数1〜10のアルコールを用いて、アルコリシ
ス化すれば分子末端にアルコキシ基を有する本発明の有
機ケイ素重合体が得られる。加水分解は、通常知られて
いる方法で行われ、例えば、この有機ケイ素重合体を有
機溶媒に溶解し、ケイ素原子結合水素原子が消失するま
で、酸性またはアルカリ性の水を添加して混合する。そ
の後、水洗・中和・脱水・溶媒の除去を行うことによ
り、容易に製造できる。温度は、通常、室温から、水の
沸点までである。炭素数1〜10のアルコールを用いて
アルコリシスも通常知られている方法で行われ、例え
ば、この有機ケイ素重合体に、炭素数1〜10のアルコ
ールを加えて、ケイ素原子結合水素原子が消失するま
で、加熱還流させることにより達成される。その後、過
剰のアルコールを除去することにより容易に製造でき
る。
【0025】本発明の製造方法の第2の発明は、(I)一
般式:R1SiX3(式中、R1は前記と同じ基であり、
Xはハロゲン原子または炭素数1〜10のアルコキシ基
である。)および/または一般式:SiX4(式中、X
は前記と同じである。)で表されるケイ素化合物と、(I
I)一般式:XR1 2Si−R3−R1 2SiX(式中、R1
3とXは前記と同じである。)で表される有機ケイ素
化合物とを、(III)一般式:R1 2SiX2(式中、R1
Xは前記と同じである。)で表される有機ケイ素化合物
もしくはこれらの加水分解物の存在下もしくは非存在下
に共加水分解することを特徴とする。
【0026】この方法において使用される(I)一般式:
1SiX3(式中、R1は前記と同じ基であり、Xはハ
ロゲン原子または炭素数1〜10のアルコキシ基であ
る。)および/または一般式:SiX4(式中、Xは前
記と同じである。)で表されるケイ素化合物は、本発明
の有機ケイ素重合体に枝分かれを与える原料であり、式
中、R1は前記と同じであり、同様のものが例示され
る。Xは塩素原子等のハロゲン原子またはメトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基等で例示されるアルコキシ基
である。かかる有機ケイ素化合物としては、H3CSi
Cl3,H3CH2CSiCl3,SiCl4,SiBr4
例示される。(II)成分の一般式:XR1 2Si−R3−R1
2SiX(式中、R1とR3とXは前記と同じである。)
で表される有機ケイ素化合物は、本発明の有機ケイ素化
合物の主鎖の一部を形成するものであり、かかる有機ケ
イ素化合物としては、Cl(CH32SiC24Si
(CH32Cl等が例示される。この製造方法において
使用される(III)成分の有機ケイ素化合物は、必要に応
じて使用される成分であり、一般式:R1 2SiX2(式
中、R1とXは前記と同じである。)で表される。この
化合物において、Xはハロゲン原子または炭素数1〜1
0のアルコキシ基である。Xのハロゲン原子としては、
塩素,臭素が例示され、炭素数1〜10のアルコキシ基
としては、メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,ブ
トキシ基等が例示される。この製造方法においては、か
かる一般式で表される有機ケイ素化合物を、通常、有機
溶剤と酸性水溶液の存在下で共加水分解し、次いで、得
られた有機ケイ素重合体の溶液を水洗,中和,脱水し、
次いで、溶媒を除去することにより製造される。ここ
で、かかる有機ケイ素化合物を共加水分解する方法とし
ては、例えばこれらの混合物を、有機溶剤の溶液とし
て、この溶液を酸性水溶液中に撹拌しながら滴下する方
法あるいはその有機溶剤の溶液中に撹拌しながら酸性水
溶液を滴下する方法がある。有機溶剤は、前記したよう
な有機ケイ素重合体を溶解するものが好ましい。かかる
有機ケイ素化合物の有機溶剤中の濃度は、作業性によっ
て任意に決められるが、通常、得られる有機ケイ素重合
体の有機溶剤中の濃度が、10〜80重量%になるよう
に調製される。酸性水溶液としては硫酸,硝酸,塩酸等
の酸の水溶液が用いられるが、一般には塩酸の水溶液が
好ましい。塩酸の場合は、塩化水素の濃度は5重量%以
上の濃度が必要である。滴下時および滴下後の温度は0
〜120℃が適当である。
【0027】共加水分解により得られた有機ケイ素重合
体の溶液は、必要に応じて、有機溶剤あるいは水を加え
て、静置し、水層は分離され、有機溶剤層は中性になる
まで水洗される。さらにこの段階で脱水するのが望まし
い。この脱水は、水の溶解性の少ない有機溶剤であれ
ば、水分分離管を用い有機溶剤の共沸下でおこなえばよ
い。最後に有機溶剤をストリッピングすることにより、
本発明の水酸基を分子末端に有する有機ケイ素重合体が
得られる。
【0028】
【実施例】以下、実施例にて本発明の有機ケイ素重合体
およびその製造方法について詳細に説明する。なお、実
施例中、粘度は25℃において測定した値である。ま
た、Meはメチル基を表す。
【0029】
【実施例1】反応容器に、60gのトルエン、53.6
g(0.2モル)のメチルトリス(ジメチルシロキシ)
シラン[MeSi(OSiMe2H)3]および0.5%白
金担持のカーボン粉末0.9gを投入し、ゆっくりと攪
拌を加えながら60℃に加熱した。次いで、27.9g
(0.15モル)の1,3−ジビニルテトラメチルジシロ
キサンと30gのトルエンの混合物を滴下した。滴下終
了後、2時間加熱還流させた。その後、冷却し濾過後溶
媒を留去して粘稠液体を得た。この粘稠液体の収率は9
7%であった。この粘稠液体を29Si,13C核磁気共鳴
スペクトル分析(以下、NMR)により分析したとこ
ろ、この粘稠液体は次の平均単位式で表される有機ケイ
素重合体であることが確認された。 (HMe2SiO1/2a(O1/2Me2SiC24Me2
iO1/2b−(MeSiO3/2c (式中、a:b:cの比は1.0:1.0:0.7であっ
た。) この有機ケイ素重合体25gをトルエン25gに溶解さ
せ、加熱還流させながら、エタノールを適下していっ
た。ときどきサンプルを採取しIRスペクトルにおい
て、ケイ素原子結合水素原子の吸収がなくなるまで加熱
攪拌を続けた。その後、溶媒を留去して粘稠液体を得
た。この粘稠液体を29Si,13CNMR,赤外吸収(以
下、IR)スペクトルにより分析したところ、次の平均
単位式で表される有機ケイ素重合体であることが確認さ
れた。 (C251/2n(O1/2Me2SiO1/2a(O1/2
2Si−C24−Me2−SiO1/2b(MeSiO
3/2c (式中、n:a:b:cの比は0.8:1.0:1.0:
0.7であった。) この有機ケイ素重合体をゲルパーミエーションクロマト
グラフ(以下、GPC)により分析したところ、その重
量平均分子量はポリジメチルシロキサン換算で2,50
0であり、そのピーク面積から求められた有機ケイ素重
合体の収率は96%であった。また、このものはトルエ
ンとキシレンに可溶であった。
【0030】
【実施例2】反応容器に、15gのトルエン、86.1
g(0.4モル)のビス(クロロジメチルシリル)エタ
ン[ClMe2SiC24SiMe2Cl]を入れ、攪拌
しながら43gのエタノールと10gの水の混合物を滴
下した。滴下終了後、2時間加熱攪拌した後、静置し
た。水相を廃棄した後、炭酸水素ナトリウムの10%水
溶液を有機相が中性になるまで加え攪拌した。さらに分
液して水洗を繰り返した。その後、有機相は加熱し還流
させながら水分分離管を用いて脱水し、さらに溶媒を留
去して粘稠液体を得た。収率は99%であった。この粘
稠液体を29Si,13CNMRにより分析したところ、次
の平均単位式で表される有機ケイ素重合体であることが
確認された。 HO(Me2Si−C24−Me2SiO)mH 次いで、反応容器にこの粘稠液体24gと正珪酸エチル
4gと水酸化カリウムの10%エタノール溶液0.03
gとを混合しながら加熱した。145℃で8時間保った
のち冷却し、炭酸ガスにて中和し濾過した。得られたも
のを29Si,13CNMR,IRスペクトルにより分析し
たところ、この粘稠液体は次の平均単位式で表される有
機ケイ素重合体であることが確認された。 (C251/2n(O1/2Me2Si−C24−Me2
iO1/2b−(SiO4/2d (式中、n:b:dの比は0.4:1.0:0.12であ
った。) この有機ケイ素重合体をGPCにより分析したところ、
その重量平均分子量はポリジメチルシロキサン換算で
2,800であり、また、このものは、トルエンとキシ
レンに可溶であった。
【0031】
【実施例3】反応容器に、70gのトルエン、20gの
イソプロピルアルコール、12.2gの水を入れ、攪拌
しながら15g(0.1モル)のメチルトリクロロシラ
ンと43.1g(0.2モル)のビス(クロロジメチルシ
リル)エタン[ClMe2SiC24SiMe2Cl]お
よび25gのトルエンの混合物を滴下した。滴下終了
後、2時間加熱攪拌した後、静置した。水相を廃棄した
後、水酸化ナトリウムの9%水溶液を100g加えて3
時間攪拌した。さらに分液して水洗を繰り返した。その
後、有機相は加熱し還流させながら水分分離管を用いて
脱水し、さらに溶媒を留去して粘稠液体を得た。収率は
99%であった。この粘稠液体を29Si,13CNMRお
よびIRスペクトルにより分析したところ、この粘稠液
体は次の平均単位式で表される有機ケイ素重合体である
ことが確認された。 (HO1/2n(O1/2Me2Si−C24−Me2SiO
1/2b−(MeSiO2/3c (式中、n:b:cの比は0.6:1.0:0.4であっ
た。) この有機ケイ素重合体をGPCにより分析したところ、
その重量平均分子量はポリジメチルシロキサン換算で
2,500であり、また、このものは、トルエンとキシ
レンに可溶であった。
【0032】
【発明の効果】本発明の有機ケイ素重合体は、分子末端
に水酸基またはアルコキシ官能基を有し、主鎖にシルア
ルキレン鎖を有し、枝分かれ構造を有する新規な有機ケ
イ素重合体であり、酸、アルカリ等のイオン性物質によ
る分子鎖切断が生じにくいという特徴を有する。また、
本発明の製造方法はかかる新規な有機ケイ素重合体を高
収率で製造できるという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で製造した有機ケイ素重合体の13
NMRスペクトルチャートである。
【図2】実施例2で製造した有機ケイ素重合体の29Si
NMRスペクトルチャートである。
【図3】実施例3で製造した有機ケイ素重合体の13
NMRスペクトルチャートである。
【図4】実施例3で製造した有機ケイ素重合体の29Si
NMRスペクトルチャートである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均単位式 【化1】 (式中、R1は脂肪族不飽和結合を有しない炭素数1〜
    10の一価炭化水素基であり、R2は水素原子または炭
    素数1〜10の一価炭化水素基であり、R3は炭素数2
    〜10のアルキレン基であり、aは0以上の数であり、
    b、nは正の数であり、c、dは0以上の数であり、c
    +dは正の数である。)で表され、重量平均分子量が
    1,000以上である、有機ケイ素重合体。
  2. 【請求項2】 (A)一般式:R1Si(OR1 2SiH)3
    (式中、R1は前記と同じである。)で表されるテトラ
    シロキサンおよび/または一般式:Si(OR1 2Si
    H)4(式中、R1は前記と同じである。)で表されるペ
    ンタシロキサンと、(B)一般式:R51 2SiO(R1 2
    SiO)p1 2SiR5(式中、R1は前記と同じであ
    り、R5は炭素数2〜10のアルケニル基であり、pは
    0以上の数である。)で表されるジオルガノシロキサ
    ン、または炭素数が3〜10であり炭素−炭素二重結合
    を2個有する不飽和脂肪族炭化水素、または炭素数2〜
    10であり炭素−炭素三重結合を1個有する不飽和脂肪
    族炭化水素とを、(C)一般式:HR1 2SiO(R1 2Si
    O)p1 2SiH(式中、R1とpは前記と同じであ
    る。)で表されるジオルガノシロキサンの存在下もしく
    は非存在下に、(D)ヒドロシリル化反応用触媒の存在下
    で付加重合させ、(E)平均単位式: 【化2】 (式中、R1、R3、b、cおよびdは前記と同じであ
    り、mは0以上の数であり、qは正の数である。)で表
    される、分子末端にケイ素原子結合水素原子が存在する
    有機ケイ素重合体を合成し、次いで、該分子末端を加水
    分解するかまたは炭素数1〜10のアルコールの存在下
    にアルコリシスすることを特徴とする、請求項1記載の
    有機ケイ素重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 (I)一般式:R1SiX3(式中、R1
    前記と同じ基であり、Xはハロゲン原子または炭素数1
    〜10のアルコキシ基である。)および/または一般
    式:SiX4(式中、Xは前記と同じである。)で表さ
    れるケイ素化合物と、(II)一般式:XR1 2Si−R3
    1 2SiX(式中、R1とR3とXは前記と同じであ
    る。)で表される有機ケイ素化合物とを、(III)一般
    式:R1 2SiX2(式中、R1とXは前記と同じであ
    る。)で表される有機ケイ素化合物もしくはこれらの加
    水分解物の存在下もしくは非存在下に共加水分解するこ
    とを特徴とする、請求項1記載の有機ケイ素重合体の製
    造方法。
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JP2009041037A (ja) * 1996-12-31 2009-02-26 Dow Corning Corp ゴム変性硬質シリコーン樹脂

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009041037A (ja) * 1996-12-31 2009-02-26 Dow Corning Corp ゴム変性硬質シリコーン樹脂
JP2011219768A (ja) * 1996-12-31 2011-11-04 Dow Corning Corp ゴム変性硬質シリコーン樹脂及びその製造方法

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