JPH08127657A - ジフェニルシロキサン硬化物の製法及び硬化物 - Google Patents
ジフェニルシロキサン硬化物の製法及び硬化物Info
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- JPH08127657A JPH08127657A JP6267395A JP26739594A JPH08127657A JP H08127657 A JPH08127657 A JP H08127657A JP 6267395 A JP6267395 A JP 6267395A JP 26739594 A JP26739594 A JP 26739594A JP H08127657 A JPH08127657 A JP H08127657A
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Abstract
る。 【構成】 両末端に特定の官能基を有するジフェニルシ
ロキサンオリゴマーを成形し硬化させる。
Description
主成分とする硬化物、およびその製造方法に関する。本
発明における硬化性合成樹脂組成物は、例えば50℃か
ら500℃の間の温度での加熱、あるいは、300℃以
下の温度での紫外線照射により高い耐熱性、高い透明
性、一定値以上の臨界表面張力を有する硬化物を形成す
ることができる。
定性を有する白色の結晶性のポリマーであり、室温での
曲げ弾性率は4.4GPa という高い値を有する。ジフェ
ニルシロキサンホモポリマーはまた低い吸湿特性、高い
絶縁性、低い誘電率等、優れた電気特性を有するポリマ
ーである。
ポリマーは重合度が約50を超えるものでは溶解性が極
端に低下し、高温に加熱したジフェニルエーテル、ター
フェニル、ジクロロベンゼンのような溶媒中に少量溶け
るのみであり、溶液からのキャステイングによる成型は
事実上不可能である。
結晶性が高く、脆いため成型性に欠ける。260℃付近
で結晶相から中間相に移行するが該中間相も流動性に乏
しく500℃付近にある融点以上の温度では流動性を示
すが同時にまたポリマーの熱分解も開始するため、事実
上、成型加工が可能な温度領域は存在しない。以上に述
べたように、ポリジフェニルシロキサンホモポリマーは
加工性において極端に実用性の乏しい材料である。
高弾性率を有する材料であるが、強度は極端に低く、構
造材料としては不適当である。また、高い結晶性のため
白濁しており、光透過性に乏しい。以上のように、ジフ
ェニルシロキサンホモポリマーは、加工性、機械物性、
光特性のいずれにおいても、実用性の乏しい材料であ
る。
ポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサ
ン、ジメチルシロキサン−ジフェニルシロキサンコポリ
マー、ジメチルシロキサン−メチルフェニルシロキサン
コポリマー等があるが、本質的に低いガラス転移温度を
もつこれらのポリマーは、常温あるいは高温で柔らか
く、ゴム挙動を呈する。また、ケイ素に結合したメチル
基はケイ基に結合したフェニル基より熱安定性が低く、
故に、高温での使用に問題がある。これらのシロキサン
のもうひとつの欠点は揮発性の副生物の生成であり、原
料製造中あるいは硬化反応中に生じる3量体、4量体等
の環状オリゴマーが揮発性を有し、接点での絶縁を起こ
す等、特に、高温での電気材料用途には問題がある。
サンは熱安定性、ならびに電気特性等に優れた性質を持
つポリマーである。しかし、上述のごとく、このポリジ
フェニルシロキサンのホモポリマーは溶解性および融解
特性そして中間相状態での流れ性で代表される加工性が
非常に悪く、また、高い結晶性に起因する脆性および低
い光透過性等に問題がある。ゆえに、本ポリマーの長
所、すなわち、熱安定性、剛性、電気特性等、を保持し
つつ、加工性を付与することにより工業的に有用な材料
を提供することが本発明の課題である。
ェニルシロキサンのオリゴマーならびにホモポリマーに
関する研究を行ない本発明の基礎となる以下の事実を見
いだした。即ち、該ポリマーの重合度nが約50以下の
場合、ポリマーの重合度とその融点とのあいだには図1
に示される関係が成り立ち、従って重合度nを適度に選
ぶことによりそのポリマーの融点を常温から500℃の
間で選ぶことが可能となった。融点以上の温度では、重
合度nが約50以下の場合、これらのポリマーはよい流
動性を示すことも見いだしている。上述のようにジフェ
ニルシロキサンは非常に高い耐熱性を有するため、50
0℃付近の温度での加工に十分耐える。
への溶解度とも一定の相関を有し、末端基の影響は無視
できないものの、nが3から6程度のポリマーは常温で
ほとんどの有機溶媒に可溶であり、nが7前後から11
位のオリゴマーは常温においてテトラヒドロフラン、ク
ロロホルム、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒に可溶
であり、多少の加熱によりベンゼン、トルエン等の芳香
族有機化合物にも溶解する。重合度が12から18程度
になると、熱トルエン、熱キシレンあるいは温テトラヒ
ドロフラン、温クロロフォルム、温N−メチルピロリド
ンのような溶媒を必要とする。これ以上の重合度を有す
る該ポリマーは一般の有機溶媒にはほとんど不溶となる
が重合度50程度までは極性の高沸点有機溶媒、たとえ
ばフェニルエーテル、オルトーターフェニル、N,N−
ジメチルホルムアミド等に150℃以上の高温で溶解可
能である。
ポリジフェニルシロキサン(以後この種のポリジフェニ
ルシロキサンをジフェニルシロキサンオリゴマーと呼
ぶ)の両末端に反応性の官能基を導入する合成技術を開
発し(日本特許出願番号 特願平6−52009および
同6−52010)、両末端に反応性官能基を有するこ
れらのジフェニルシロキサンオリゴマーも基本的には上
記のジフェニルシロキサンと同様の融解及び溶解挙動を
示すことを確認した。
ニルシロキサンオリゴマーは次のようにして製造でき
る。即ちジフェニルシロキサンの環状三量体(ヘキサフ
ェニルシクロトリシロキサン)をR11R12R13Si(O
R14R15Si)s O- Li+ (式中R11,R12,R13,
R14,R15の内の少なくとも1つの置換基は水素原子又
は炭素原子数2〜10の飽和もしくは不飽和の炭化水素
基(但しフェニル基及び炭素原子数7〜10のアルキル
置換フェニル基を除く)を表わし、残りはメチル基、フ
ェニル基又は炭素原子数7〜10のアルキル置換フェニ
ル基であり、R11,R12,R13の内2つが共同して環状
の炭化水素を形成していてもよく、0≦s≦3である)
で示されるリチウムシラノレートを開始剤とする開環反
応により重合し、このようにして生じた新たなリチウム
シラノレートをR16R17R18Si(OR19R20Si)t
X(式中R16,R17,R18,R19,R20はR11〜R15と
同じように定義され、0≦t≦3であり、Xは塩素、臭
素、ヨウ素から選ばれるハロゲン基、又はアセトキシ
基、プロピオキシ基に代表されるアシロキシ基を表わ
す。)で示されるケイ素化合物で末端停止反応を行な
う。
挙動の調査を、酸素、窒素、イオウ等のヘテロ原子を一
部に有するより多様な官能基を有するポリジフェニルシ
ロキサンにまで拡張し、ジフェニルシロキサンオリゴマ
ーの優れた加工性と上記官能基の反応性に関する研究を
行ない、ジフェニルシロキサンを主成分とする硬化物を
与える組成物に関する発明を完成した。
ロ原子を一部に有する反応性官能基を有するジフェニル
シロキサンオリゴマーは次のようにして製造できる。即
ち、第一の方法としてはヒドロシリル化反応により、官
能性オレフィンあるいは官能性アセチレンを、両末端の
一部にSiH基を有するジフェニルシロキサンオリゴマ
ーに導入するものであり、具体的には官能性オレフィン
あるいは官能性アセチレンとしてはアリルグリシジルエ
ーテル、アリルメタクリレート、アリルアクリレート、
アリルアミン、N−メチルアリルアミン、N−トリメチ
ルシリルアリルアミン、塩化アリル、塩化イソブテニ
ル、プロパルギルメタクリレート、プロパルギルアクリ
レート等を挙げることができる。両末端の一部にSiH
基を有するジフェニルシロキサンオリゴマーとしては、
1,1,3,3,5,5−ヘキサフェニルトリシロキサ
ン、1,1,3,3,5,5,7,7,9,9−デカフ
ェニルペンタシロキサン、1,3,3,5,5,7,
7,9−オクタフェニルペンタシロキサン等によって代
表されるフェニル基およびSi−H基からのみなるジフ
ェニルシロキサンオリゴマー、1,1,9,9−テトラ
メチル−3,3,5,5,7,7−ヘキサフェニルペン
タシロキサン、1,1,13,13−テトラメチル−
3,3,5,5,7,7,9,9,11,11−デカフ
ェニルヘプタシロキサン等によって代表されるジメチル
ハイドロジェンシロキシ基とフェニル基を置換基として
持つジフェニルシロキサンオリゴマー、1,9−ジエチ
ル−1,3,3,5,5,7,7,9−オクタフェニル
ペンタシロキサンの如くSiH、フェニル基以外の官能
基を有するジフェニルシロキサンオリゴマーを例示する
ことができる。本方法のヒドロシリル化反応を行なうに
は上記の原料に、白金化合物、ロジウム化合物、ニッケ
ル化合物等に代表されるヒドロシリル化反応触媒を添加
し、これを行なうことができる。
性ジフェニルシロキサンオリゴマーに特定の環状ケイ素
化合物を作用させる方法をあげることができ、この場合
該ジフェニルシロキサンオリゴマーとしては、1,1,
3,3,5,5−ヘキサフェニルトリシロキサン−1,
5−ジオール、1,1,3,3,5,5,7,7,9,
9−デカフェニルペンタシロキサン−1,9−ジオール
等のオリゴマーを例示でき、前記環状ケイ素化合物とし
ては1,2,2,4−テトラメチル−1−アザ−2−シ
ラシクロペンタン、1−フェニル−2,2,3−トリメ
チル−1−アザ−2−シラシクロブタンに代表されるア
ミノアルキル基を導入しうるもの、1−イソプロペニル
−2,2−ジメチル−1−アザ−2−シラシクロペンタ
ンに代表されるアミド修飾アルキル基を導入しうるも
の、2,2−ジメチル−1−オキサ−2−シラシクロペ
ンタン、2,2−ジメチル−1−チア−2−シラシクロ
ペンタン、2,2,4−トリメチル−5−オキソ−1−
オキサ−2−シラシクロペンタン等、それぞれヒドロキ
シアルキル基、メルカプトアルキル基、カルボキシアル
キル基を導入することができるものを挙げることができ
る。この方法では前記ジフェニルシロキサンオリゴマー
と上記の環状ケイ素化合物を接触させること、あるいは
少量の酸または塩基触媒の存在下に接触させることによ
り反応性官能基を有するジフェニルシロキサンオリゴマ
ーを製造することができる。
ラノール官能性ジフェニルシロキサンオリゴマーに反応
性官能基を有するシラン化合物を作用させるもので該シ
ラン化合物は置換基として前記反応性官能基、例えば3
−アミノプロピル基、3−(メタクリロキシ)プロピル
基、3−(グリシドキシ)プロピル基等の官能基性アル
キル基の他にクロロ、アセトキシ基、メトキシ基の如き
の反応性置換基を有するものである。具体的には3−
(メタクリロキシ)プロピルジメチルクロロシラン、3
−(グリシドキシ)プロピルジメチルメトキシシラン等
を挙げることができる。
ジフェニルシロキサンオリゴマーの反応によって新たな
反応性官能基を有するオリゴマーを製造する方法であ
り、クロロプロピル基を有するジフェニルシロキサンオ
リゴマーとアルキルアミンの反応による3−(N−アル
キルアミノ)プロピル基を有するオリゴマーの製造、ア
ミノプロピル基を有するジフェニルシロキサンオリゴマ
ーと塩化アシルとの反応によるアミドグループを有する
オリゴマーの製造、N−メチルアミノプロピル基を有す
るジフェニルシロキサンオリゴマーとアクリレート化合
物とのマイケル付加反応によるエステルグループを有す
るオリゴマーの製造方法を例示することができる。
ルシロキサンオリゴマーを、下記(i),(ii)及び
(iii )から選ばれる条件下で加熱又は光照射により硬
化反応を生じさせる、ジフェニルシロキサン硬化物の製
造方法である。
も1つの置換基及びR6 ,R7 ,R8の内の少なくとも
1つの置換基は、水素原子又は炭素原子数2〜10の飽
和もしくは不飽和の炭化水素基で窒素、酸素、硫黄及び
ケイ素から選ばれるヘテロ原子を含んでいてもよいもの
であり(但し、フェニル基及びアルキル置換フェニル基
を除く)、また、R1 ,R2 及びR3 の内2つが共同し
て環状の炭化水素を形成していてもよく、R6 ,R7 及
びR8 についてもR1 ,R2 ,R3 と同様であり、
R1 ,R2 ,R3 ,R6 ,R7 ,R8 の内の残りの基
は、もしあれば、メチル基、フェニル基又は炭素原子数
7〜10のアルキル置換フェニル基であり;R4とR5
は有機基であり、同時にフェニル基になることはなく、
R9 とR10は有機基であり、同時にフェニル基になるこ
とはなく;1≦m≦50であり;kとnは独立に、0≦
k≦3,0≦n≦3である) (i)硬化用触媒の存在下、(ii)重合用開始剤または
重合触媒の存在下、(iii )硬化用触媒及び重合用開始
剤の不存在下。
応である場合はジフェニルシロキサンオリゴマーの置換
基の種類により大別して三通りの反応で硬化可能であ
る。まず第一に、式(1)で示されるジフェニルシロキ
サンオリゴマーにおいてR1 ,R2 ,R3 の内少なくと
も1つが重合反応性の不飽和基を有する有機基であり、
かつR6 ,R7 ,R8 の内の少なくとも1つが重合反応
性の不飽和基を有するものでありうる。この場合、R1
〜R3 及びR6 〜R8 の残りの基は、もしあれば、メチ
ル基、フェニル基又は炭素原子数7〜10のアルキル置
換フェニル基、例えばトリル基、キシリル基、エチルフ
ェニル基でありうる。
ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル
基、クロチル基、ヘキセニル基、オクテニル基等の炭素
数2以上のアルケニル基、エチニル基、プロピニル基、
プロパルギル基、ブチニル基、フェニルエチニル基に代
表されるアルキニル基、4−ビニルフェニル基、3−ビ
ニルフェニル基、4−ビニルベンジル基、3−ビニルベ
ンジル基、β−(4−ビニルフェニル)エチル基に代表
されるスチレン系置換基、アクリロイル、メタクリロイ
ル、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジアクリルア
ミド、ジメタクリルアミド等を挙げることができる。
中、不活性雰囲気中のいずれでも行なうことができ、つ
ぎの3つの方法から選ばれる方法を用いることができ
る。即ち、第一の方法は300℃以下の温度での紫外線
照射することである。第二の方法は重合開始剤を添加
し、20℃〜500℃の温度で重合することである。第
三の方法は重合開始剤を加えず、100℃〜500℃の
温度で加熱することである。第一の方法においては光重
合開始剤を添加するのが望ましく、該開始剤としてはベ
ンゾフェノン系およびベンゾイン系の化合物を例示する
ことができ、添加量は0.1から10重量%が適当であ
る。熱反応であるばあい、150℃から500℃の温度
域がより適当であり、重合開始剤あるいは重合触媒を用
いる場合、50〜500℃の温度域が最適である。重合
開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリルに代表され
るアゾ化合物、ベンゾイルパーオキシド、2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキシド、ジクミルパーオキシド等
の過酸化物を例示することができ、添加量は0.1から
5重量%が適当である。
ロキサンオリゴマーにおいてR1 ,R2 ,R3 の内少な
くとも2つの置換基が互につながってトリメチレン基あ
るいは置換トリメチレン基を形成し、従ってシラシクロ
ブタン構造を形成するものであり、R6 ,R7 ,R8 に
ついてもR1 ,R2 ,R3 と同様でありうる。この場
合、R1 〜R3 及びR6 〜R8 の内残りの基は、もしあ
れば、メチル基、フェニル基又は炭素原子数7〜10の
アルキル置換フェニル基、例えばトリル基、キシリル
基、エチルフェニル基でありうる。
るものの架橋反応又は鎖延長反応には白金化合物および
ロジウム化合物から選ばれる触媒を用いることができ
る。添加量は0.1ppm から100ppm が適当である。
最適な反応温度および反応時間は相関があるが、短時間
に硬化物を得るには80℃以上300℃以下の温度で1
分から2時間の範囲で加熱するのが望ましい。
ロキサンオリゴマーにおいて、R1,R2 ,R3 の内少
なくとも1つがエポキシ基を含むアルキル基、アルケニ
ル基又はアリール基であり、R6 ,R7 ,R8 の内少な
くとも1つがエポキシ基を含むアルキル基、アルケニル
基又はアリール基でありうる。この場合、R1 〜R3及
びR6 〜R8 の内残りの基は、もしあれば、メチル基、
フェニル基又は炭素原子数7〜10のアルキル置換フェ
ニル基、例えばトリル基、キシリル基、エチルフェニル
基でありうる。
はベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、ト
リエチレンジアミン、ジアザシクロウンデセン等の3級
アミン、フッ化ホウ素のアミンコンプレックス、あるい
はHAs F6 のジフェニルヨードニウム塩を触媒として
用いることができる。添加量は1〜10重量%で、50
〜200℃の間の温度で0.1〜10時間加熱し硬化す
るのが望ましい。
反応に基づくシロキサン形成反応である場合、式(1)
で示されるジフェニルシロキサンオリゴマーにおいて、
R1,R2 ,R3 の内少なくとも1つが、水素原子、直
鎖状もしくは分岐状の飽和炭化水素基、アルケニル基、
アルキル基、アラルキル基及びR1 ,R2 ,R3 の内2
つの置換基が互に結合してトリメチレン基、テトラメチ
レン基、ペンタメチレン基から選ばれたるシラシクロ構
造を形成するものから選ばれる1種であり、R 6 ,
R7 ,R8 もR1 〜R3 と同様に定義されるものであり
うる。これらの基が上記酸化反応に関与しうる。この場
合R1 〜R3 ,R6 〜R8 の内残りの基は、もしあれ
ば、メチル基、フェニル基又は炭素原子数7〜10のア
ルキル置換フェニル基、例えばトリル基、キシリル基、
エチルフェニル基でありうる。
に関与しうる官能基の例としては、水素原子、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、
n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基に代
表される飽和のn−アルキル基;イソプロピル基、se
c−ブチル基、2−メチルプロピル基、t−ブチル基、
イソペンチル基、sec−ヘキシル基、2−エチルヘキ
シル基に代表される飽和の分岐アルキル基;ビニル基、
アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、クロチル
基、ヘキセニル基、オクテニル基等のアルケニル基、あ
るいはエチニル基、プロピニル基、プロパルギル基、ブ
チニル基、フェニルエチニル基に代表されるアルキニル
基、あるいはベンジル基、フェネチル基等のアラルキル
基、また、R1 ,R2 ,R3 のうち、またR6 ,R7 ,
R8 のうち、ふたつの置換基がトリメチレン基、テトラ
メチレン基、ペンタメチレン基のように互いにつながっ
てシラシクロ構造を形成するものが挙げられる。
結合を形成する官能基(易酸化性官能基)の選択及び架
橋反応条件(すなわち酸化反応条件)で重要なことは易
酸化性官能基が架橋反応条件下において、ケイ素に結合
したフェニル基と比較して容易に酸化されることであ
る。一般によく知られていることであるが、シリコーン
でケイ素に結合している炭化水素基の耐酸化安定性の順
序はフェニル基>>メチル基>ビニル基>他のアルキル
基であり(p.530,L.H.Brown,Trea
tise on coatings,vol.1,Pa
rt III ″Film−Forming Compos
itions″,Ed.R.R.Myers and
J.S.Long,Published by Mar
cel Dekker,Inc.,New York,
1972)置換基が上記の容易に酸化される官能基であ
る場合、該重合体分子を空気中、250℃以上の温度で
1秒から5時間加熱することによりケイ素−フェニル結
合を損なうことなく該官能基を酸化し、該共重合体の硬
化を図ることができる。最適な反応温度および反応時間
は相関があるが、短時間に硬化物を得るには300℃以
上450℃以下の温度で1分から2時間の範囲で加熱す
るのが望ましい。
又は鎖延長剤を介する付加反応又は縮合反応であっても
よい。
(1)で示される重合体分子間の架橋を形成する付加反
応である場合、置換基の種類により大別して3通りの反
応により硬化可能である。第一は、R1 ,R2 ,R3 の
うちの少なくとも一つ、また、R6 ,R7 ,R8の内の
少なくとも1つがアルケニルあるいはアルキニル性の不
飽和炭化水素基であり、該重合体分子に、一分子中にケ
イ素に直接結合した水素原子(Si−H)を2個以上有
する化合物(架橋剤又は鎖延長剤)と付加反応の触媒を
加えることができる。前記R1 〜R3 及びR6 〜R8 の
残りの基はメチル基、フェニル基又は炭素原子数7〜1
0のアルキル置換フェニル基でありうる。一般式(1)
で表される重合体でR1 ,R2 ,R3 の少なくとも一つ
またR6 ,R7 ,R8 の内の少なくとも1つがアルケニ
ル基、あるいはアルキニル基であるものの例としては、
1,1,9,9−テトラアリル−1,9−ジメチル−
3,3,5,5,7,7−ヘキサフェニルペンタシロキ
サン、1,9−ジビニル−1,1,9,9−テトラメチ
ル−3,3,5,5,7,7−ヘキサフェニルペンタシ
ロキサン、1,5−ジビニル−1,1,3,3,5,5
−ヘキサフェニルトリシロキサン、1,9−ジ(ビニル
フェニル)−1,1,9,9−テトラメチル−3,3,
5,5,7,7−ヘキサフェニルペンタシロキサン等を
挙げることができる。架橋剤又は鎖延長剤としては1,
1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5,
7−テトラメチルシクロテトラシロキサンに代表される
メチルハイドロジェンシロキサン化合物のほかにジフェ
ニルシロキサンオリゴマーとして1,1,3,3,5,
5−ヘキサフェニルトリシロキサン、1,9−ジメチル
−3,3,5,5,7,7−ヘキサフェニルペンタシロ
キサンなどを挙げることができる。ここで上記鎖長剤は
前記式(1)の化合物であってもよい。
/あるいはアルキニル性の)不飽和基のモル比は0.5
と2.0の間の値ならば何でもよい。硬化反応雰囲気は
空気でもあるいは不活性雰囲気でもよく、反応は白金化
合物およびロジウム化合物に代表されるヒドロシリル化
反応触媒の存在下でおこなう。触媒の量は0.1ppmか
ら100ppm の間の値が適当である。この触媒の存在
下、50℃から350℃に加熱することにより硬化物を
得る。最適な反応温度および反応時間は相関があるが、
短時間に硬化物を得るには100℃以上300℃以下の
温度で1分から2時間の範囲で加熱するのが望ましい。
体分子間の架橋を形成する反応が付加反応であり、
R1 ,R2 ,R3 のうちの少なくとも一つ、また、
R6 ,R7 ,R8 の内の少なくとも1つが水素原子であ
る場合で、該重合体分子に、一分子中に少なくとも2個
のアルケニル及び/又はアルキニル性の不飽和基を有す
る化合物を架橋剤もしくは鎖延長剤として加えることが
できる。前記R1 〜R3 及びR 6 〜R8 の残りの基はメ
チル基、フェニル基又は炭素原子数7〜10のアルキル
置換フェニル基でありうる。一般式(1)で表される重
合体分子のR1 R2 R3Siで表されるシリル基として
はジメチルシリル基、メチルシリル基、トリハイドロジ
ェンシリル基、フェニルシリル基、メチルエチルシリル
基、ジエチルシリル基、エチルシリル基、プロピルシリ
ル基などを挙げることができる。架橋剤又は鎖延長剤と
して用いる化合物としては1,5−ペンタジエン、1,
6−ヘキサジエン、ジビニルベンゼンに代表される不飽
和炭化水素化合物および1,3−ジビニル−1,1,
3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5−トリ
ビニル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン
に代表されるビニル基置換シロキサン化合物のほかに一
般式(1)で示される重合体分子でR1 ,R2 ,R3 の
なかの少なくとも1つ、また、R6 ,R7 ,R8 の内の
少なくとも1つがアルケニル基、あるいはアルキニル基
であるもの、たとえば1,1,9,9−テトラアリル−
1,9ジメチルヘキサフェニルペンタシロキサンを挙げ
ることができる。
よび/あるいはアルキニル性の不飽和基のモル比は0.
5と2.0の間の値ならば何でもよい。硬化反応雰囲気
は空気でもあるいは不活性雰囲気でもよく、反応は白金
化合物およびロジウム化合物に代表されるヒドロシリル
化反応触媒の存在下1秒から5時間の加熱でおこなう。
触媒の量は0.1ppm から100ppm の間の値が適当で
ある。重合体分子、架橋剤、触媒の混合物を50℃から
350℃に加熱することにより硬化物を得る。最適な反
応温度および反応時間は相関があるが、短時間に硬化物
を得るには100℃以上300℃以下の温度で1分から
2時間の範囲で加熱するのが望ましい。
は白金化合物では塩化白金酸、白金(0)ビニルシロキ
サン錯体、活性炭担持白金を、ロジウム化合物ではトリ
ストリフェニルホスフィンロジウム(I)クロリド、
(1,5−シクロオクタジエン)ロジウム(I)クロリ
ドの二量体等を挙げることができるが、一般にヒドロシ
リル化反応において触媒活性のある白金あるいはロジウ
ム化合物であればなんでもよい。
R2 ,R3 の内の少なくとも1つがエポキシ基を有する
有機基、アミノ基を有する有機基、置換アミノ基を有す
る有機基、カルボキシル基を有する有機基、ヒドロキシ
ル基を有する有機基、メルカプト基を有する有機基、イ
ソシアナート基を有する有機基及びビニル基を有する有
機基から選ばれる一種であり、前記架橋剤又は鎖延長剤
が上記基と反応性をするエポキシ基、アミノ基、置換ア
ミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、メルカプト
基、イソシアネート基及びビニル基から選ばれる官能基
を1分子中に少なくとも2個有するものであってもよ
い。
キサンオリゴマーは、エチレンジアミン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミンによって代表される
1分子中に少なくとも2個のアミノ基を有する硬化剤と
混合して100〜250℃の温度で10分〜20時間加
熱することにより硬化させることができる。この場合の
ジフェニルシロキサンオリゴマーと硬化剤の比は硬化物
が得られれば格別限定されるものではないが、架橋剤が
有する官能基の個数にもよるが、通常はそれぞれの官能
基のモル比を基準にして0.5:1〜1:0.5、より
好ましくは0.8:1〜1:0.8が適当である。
能基がアミノプロピルの様なアミノ基、あるいはN−メ
チルアミノプロピル基に代表される置換アミノ基の場合
には、ポリグリシジルアミンタイプ等の複数のエポキシ
基を有する架橋剤、あるいはヘキサメチレンジイソシア
ネート、ジイソシアン酸トルイレン等の複数のイソシア
ネート基を有する架橋剤とともに100〜250℃の温
度で10分〜20時間加熱することにより付加反応を起
こし、これによって硬化物を得ることができる。この場
合のジフェニルシロキサンオリゴマーと硬化剤の比は硬
化物が得られれば格別限定されるものではないが、架橋
剤が有する官能基の個数にもよるが、通常はそれぞれの
官能基のモル比を基準にして0.5:1〜1:0.5、
より好ましくは0.8:1〜1:0.8が適当である。
同じく、アミノ基を末端基として持つジフェニルシロキ
サンオリゴマーを用い、フタル酸クロリド等の複数のク
ロロカルボニル基を有する架橋剤、あるいはピロメッリ
ト酸無水物に代表される複数のカルボン酸無水物官能基
を有する架橋剤とともに50〜300℃の温度で10分
〜20時間加熱することにより縮合反応を起こし、これ
によって硬化物を得ることができる。この場合のジフェ
ニルシロキサンオリゴマーと硬化剤の量比は硬化物が得
られれば格別限定されるものではないが、架橋剤が有す
る官能基の個数にもよるが、通常はそれぞれの官能基の
モル比を基準にして0.5:1〜1:0.5、より好ま
しくは0.8:1〜1:0.8が適当である。
能基がカルボキシル基(たとえば−CH2 CH2 CH2
COOH)の場合には、エチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、トリエチレンテトラミンによって代表され
る、1分子中に少なくとも2個のアミノ基を有する架橋
剤、あるいはエチレングルコール、ペンタエリスリトー
ルに代表される複数のヒドロキシ基を有する架橋剤とと
もに100〜300℃の温度で10分〜20時間加熱す
ることにより縮合反応を起こし、これによって硬化物を
得ることができる。この場合のジフェニルシロキサンオ
リゴマーと硬化剤の量比は硬化物が得られれば格別限定
されるものではないが、架橋剤が有する官能基の個数に
もよるが、通常はそれぞれの官能基のモル比を基準にし
て0.5:1〜1:0.5、より好ましくは0.8:1
〜1:0.8が適当である。
能基がヒドロキシプロピルの様なヒドロキシ基の場合に
は、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジイソシアン酸
トルイレン等の複数のイソシアネート基を有する架橋剤
とともに100〜250℃の温度で10分〜20時間加
熱することにより付加反応を起こし、これによって硬化
物を得ることができる。この場合のジフェニルシロキサ
ンオリゴマーと硬化剤の量比はそれぞれの官能基のモル
比が1:1前後が適当である。同じく、ヒドロキシ基を
末端基としてもつジフェニルシロキサンオリゴマーを用
い、フタル酸クロリド等の複数のクロロカルボニル基を
有する架橋剤、あるいはテレフタル酸、アジピン酸、ピ
ロメリット酸に代表される複数のカルボキシル基を有す
る架橋剤とともに50〜250℃の温度で10分〜20
時間加熱することにより縮合反応を起こし、これによっ
て硬化物を得ることができる。この場合のジフェニルシ
ロキサンオリゴマーと硬化剤の量比は硬化物が得られれ
ば格別限定されるものではないが、架橋剤が有する官能
基の個数にもよるが、通常はそれぞれの官能基のモル比
を基準にして0.5:1〜1:0.5、より好ましくは
0.8:1〜1:0.8が適当である。
能基がメルカプトプロピルの様なメルカプト基の場合に
は、1,6−ヘキサジエン、ジビニルベンゼン、1,
3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメ
チルシクロテトラシロキサンに代表される、複数のアル
ケニル基を有する架橋剤の存在下で紫外線照射を行なう
ことにより付加反応を起こし、これによって硬化物を得
ることができる。この場合のジフェニルシロキサンオリ
ゴマーと硬化剤の量比は硬化物が得られれば格別限定さ
れるものではないが、架橋剤が有する官能基の個数にも
よるが、通常はそれぞれの官能基のモル比を基準にして
0.5:1〜1:0.5、より好ましくは0.8:1〜
1:0.8が適当である。
能基がイソシアナートプロピルの様なイソシアネート基
の場合には、エチレンジアミン、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミンによって代表される複数の
アミノ基を有する架橋剤とともに50〜200℃の温度
で10分〜20時間加熱することにより付加反応を起こ
し、これによって硬化物を得ることができる。この場合
のジフェニルシロキサンオリゴマーと硬化剤の量比は硬
化物が得られれば格別限定されるものではないが、架橋
剤が有する官能基の個数にもよるが、通常はそれぞれの
官能基のモル比を基準にして0.5:1〜1:0.5、
より好ましくは0.8:1〜1:0.8が適当である。
能基がビニル基、アリル基の様なアルケニル基の場合に
は、トリメチロールプロパントリス−(β−チオプロピ
オネート)に代表される複数のメルカプト基を有する架
橋剤の存在下で紫外線照射を行なうことにより付加反応
を起こし、これによって硬化物を得ることができる。こ
の場合のジフェニルシロキサンオリゴマーと硬化剤の量
比は硬化物が得られれば格別限定されるものではない
が、架橋剤が有する官能基の個数にもよるが、通常はそ
れぞれの官能基のモル比を基準にして0.5:1〜1:
0.5、より好ましくは0.8:1〜1:0.8が適当
である。
のR4 とR5 は有機基であり、同時にフェニル基になる
ことはなく、一方または両方がR1 ,R2 ,R3 の内の
少なくとも1つと同様な有機基でエポキシ基、アミノ
基、置換アミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、
メルカプト基、イソシアナート基のいずれかを含んでい
るものでもよい。R9 とR10は有機基であり、同時にフ
ェニル基になることはなく、一方または両方がR6 ,R
7 ,R8 の内の少なくとも1つと同様な有機基でエポキ
シ基、アミノ基、置換アミノ基、カルボキシル基、ヒド
ロキシル基、メルカプト基、イソシアナート基のいずれ
かを含んでいるものでもよい。
樹脂は一般のポリマー、ガラス等の基材表面と比べ臨界
表面張力が低く、ポリマーとの相溶性、ポリマー製品、
ガラス等の表面への塗装性や接着性が悪いという欠点が
ある。本発明の硬化物の臨界表面張力はエチレングリコ
ール、ジメチルスルフォキシド、2−エトキシエタノー
ル、ジメチルホルムアミド等の有機液体の硬化物表面と
の接触角の測定値を用いて計算することができる。本発
明硬化物の臨界表面張力を決定する主な要素はジフェニ
ルシロキサンのホモポリマーの臨界表面張力(約27mN
/m)と、架橋性官能基の重合または縮合物部分の寄与
であるが、後者がシラシクロブタン開環重合物の様な非
極性成分である場合はジフェニルシロキサンホモポリマ
ーよりやや低く、一方アクリルあるいはメタクリル基の
重合物あるいはエポキシ基とアミノ基の縮合物に代表さ
れる極性成分よりなる場合にはジフェニルシロキサンホ
モポリマーよりやや高い臨界表面張力を有する。本発明
硬化物の臨界表面張力は26mN/m以上であることが好
ましい。
停止したジフェニルシロキサンオリゴマー間の架橋反応
によりジフェニルシロキサンを主成分とする硬化物の製
造が可能となった。従来知られていたジフェニルシロキ
サンホモポリマーと異なり、本発明で用いられるジフェ
ニルシロキサンオリゴマーは広範な有機溶媒に溶解し、
また、それ自身500℃以下の温度で融解性を示すた
め、キャステイング等の溶液を用いた加工、インジェク
ション、プレス加工等の通常ポリマーの加工に使われる
方法による成型が可能となり、該成型加工につづく、両
末端官能基の関与する架橋反応によってジフェニルシロ
キサン硬化物の製造が可能となった。
詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるもので
はない。なお、以下に示す例中の生成物の特性化の記述
における1H−NMR,13C{1H}−NMR,29
Si{1H}−NMRはそれぞれプロトン核磁気共鳴ス
ペクトル、炭素13核磁気共鳴スペクトル(プロトンデ
カップル)、およびケイ素29核磁気共鳴スペクトル
(プロトンデカップル)を表わす。CDCl3 は重クロ
ロホルムを表し、プロトン核磁気共鳴スペクトルデータ
の表示のうち( )の中に示されたs,d,t,m,d
d,tt,brはそれぞれ、シングレット、ダブレッ
ト、トリプレット、マルチプレット、ダブレットのダブ
レット、トリプレットのトリプレット、ブロード(幅が
ひろい)を表わし、1H,2H,3H等はそれぞれプロ
トン1個、2個、3個相当分のスペクトル強度を意味す
る。Jはスピン−スピンカップリング定数(単位ヘル
ツ)を示す。1H−NMRスペクトルのケミカルシフト
は全て、CDCl3 溶媒中の残存CHCl3 の共鳴位置
を7.24ppm とした場合の値である。13C−NMR
スペクトルではCDCl3 の炭素のケミカルシフトを7
7.0ppm とした場合の値である。29Si−NMRス
ペクトルのケミカルシフトは、外部標準のテトラメチル
シラン(CDCl3 溶液)のケイ素のケミカルシフトを
0ppm とした値である。GLCはガスクロマトグラフ
を、GC−MSはガスクロマトグラフ−質量分析を、G
PCはゲルパーミエーションクロマトグラフを表わす。
ブチルジメチルシラノレート)の合成) 窒素置換した反応容器に20部のテトラヒドロフラン、
15.8部のヘキサメチルシクロトリシロキサンを加え
次に44部の1.72モル/Lのn−ブチルリチウムの
ヘキサン溶液を添加しこれを5分間攪拌しリチウムn−
ブチルジメチルシラノレートを調製した。
ブチルメチルビニルシラノレート)の合成) 三口フラスコに滴下ロート、および水冷コンデンサーを
つけたものにマグネチック攪拌子、20部のテトラヒド
ロフラン、18部のトリメチルトリビニルシクロトリシ
ロキサンを加え次に47部の1.72モル/Lのn−ブ
チルリチウムのヘキサン溶液を添加しこれを30分攪拌
しリチウム(n−ブチルビニルメチルシラノレート)を
調製した。
ブチルジエチルシラノレート)の合成) 三口フラスコに滴下ロート、および水冷コンデンサーを
つけたものにマグネチック攪拌子、20部のテトラヒド
ロフラン、22部のヘキサエチルシクロトリシロキサン
を加え次に45部の1.72モル/Lのn−ブチルリチ
ウムのヘキサン溶液を添加しこれを30分攪拌しリチウ
ム(n−ブチルジエチルシラノレート)を調製した。
リル基他末端ジメチルシリル基停止オリゴ(ジフェニル
シロキサン)の合成) 12部のヘキサフェニルトリシロキサンとジフェニルエ
ーテル12部をアルゴン下160℃に熱し、これにシラ
ノレートとジフェニルシロキサン基との比が1対17に
なるように参考例1で調製したリチウムシラノレートを
加え40分間反応した。これに3当量のジメチルクロロ
シランを加え10分間熱した。反応溶液を室温に冷却し
たのち200部のメタノールを加え、生じた沈殿を20
0部のアセトンで洗ったのち乾燥し8.9部のブチルジ
メチルシリル基ジメチルシリル基停止オリゴ(ジフェニ
ルシロキサン)の白色固体を得た。 分析結果:GPC分析(ポリスチレン換算) 数平均分
子量3600、分散度(重量平均分子量/数平均分子
量)=1.14、赤外吸収スペクトル:Si−H212
7cm-1,1H−NMR(ppm ):−0.1〜+1.4,
4.9,6.8〜7.7。
ルシリル基他末端ジメチルビニルシリル基停止オリゴ
(ジフェニルシロキサン)の合成 15部のヘキサフェニルトリシロキサンとジフェニルエ
ーテル15部をアルゴン下160℃に熱し、これにシラ
ノレートとジフェニルシロキサン基との比が1対14に
なるように参考例2で調製したリチウムシラノレートを
加え35分間反応した。これに3当量のジメチルビニル
クロロシランを加え10分間熱した。反応溶液を室温に
冷却したのち、200部のメタノールを加え白色沈殿を
得た。この沈殿を200部のアセトンで洗ったのち乾燥
し12部のブチルビニルメチルシリル基ジメチルビニル
シリル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の白色固
体を得た。 分析結果:GPC分析(ポリスチレン換算) 数平均分
子量3200。分散度(重量平均分子量/数平均分子
量)=1.26。1H−NMR(ppm ):−0.02〜
+1.4,5.5〜6.0,6.7〜7.5。
ルシリル基他末端ジメチルビニルシリル基停止オリゴ
(ジフェニルシロキサン)の合成) 参考例5と同様の手法で参考例5の例より分子量の小さ
いオリゴマーを合成した。即ち、12部のヘキサフェニ
ルトリシロキサンとオルトキシレン12部をアルゴン下
加熱還流し、これにシラノレートとジフェニルシロキサ
ン基との比が1対7になるように参考例2で調製したリ
チウムシラノレートを加え90分間反応した。これに2
部のジメチルビニルクロロシランを加え反応を終了し
た。反応溶液を室温に冷却したのち、200部のメタノ
ールを加え白色沈殿を得た。この沈殿を200部のアセ
トンで洗ったのち乾燥し6.3部のブチルビニルメチル
シリル基ジメチルビニルシリル基停止オリゴ(ジフェニ
ルシロキサン)の白色固体を得た。 分析結果:GPC分析(ポリスチレン換算) 数平均分
子量1900。分散度(重量平均分子量/数平均分子
量)=1.14。
ルシリル基−他末端(4−ビニルフェニル)ジメチルシ
リル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の合成) 10部のヘキサフェニルトリシロキサンとオルトキシレ
ン11部をアルゴン下加熱還流し、これにシラノレート
とジフェニルシロキサン基との比が1対7になるように
参考例2で調製したリチウムシラノレートを加え90分
間反応した。反応液を60度に下げた後、4−ビニルフ
ェニルジメチルクロロシラン2.5部を加え60分間熱
した。反応溶液を室温に冷却したのち、200部のメタ
ノールを加え、生じた沈殿を200部のアセトンで洗っ
た。この沈殿を乾燥し5部のブチルビニルメチルシリル
基(4−ビニルフェニル)ジメチルシリル基停止オリゴ
(ジフェニルシロキサン)の白色固体を得た。 分析結果:GPC分析(ポリスチレン換算) 数平均分
子量1700。分散度(重量平均分子量/数平均分子
量)=1.11。シラノール基由来の赤外吸収は認めら
れず、シリル化が完全に行なわれたことがわかった。
リル基他末端トリエチルシリル基停止オリゴ(ジフェニ
ルシロキサン)の合成) 15部のヘキサフェニルトリシロキサンとジフェニルエ
ーテル19部をアルゴン下160℃に熱し、これにシラ
ノレートとジフェニルシロキサン基との比が1対14に
なるように参考例3で調製したリチウムシラノレートを
加え35分間反応した。これにトリエチルクロロシラン
2部を加え10分間熱した。反応溶液を室温に冷却した
のち、200部のメタノールを加え白色沈殿を得た。こ
の沈殿を200部のアセトンで洗ったのち乾燥し11.
7部のブチルジエチルシリル基トリエチルシリル基停止
オリゴ(ジフェニルシロキサン)の白色固体を得た。 分析結果:GPC分析(ポリスチレン換算) 数平均分
子量3000。分散度(重量平均分子量/数平均分子
量)=1.27。シラノール基由来の赤外吸収は認めら
れず、シリル化が完全に行なわれたことがわかった。
リル基−他末端トリプロピルシリル基停止オリゴ(ジフ
ェニルシロキサン)の合成) 15部のヘキサフェニルトリシロキサンとジフェニルエ
ーテル19部をアルゴン下160℃に熱し、これにシラ
ノレートとジフェニルシロキサン基との比が1対18に
なるように参考例3で調製したリチウムシラノレートを
加え35分間反応した。これにトリプロピルクロロシラ
ン2部を加え10分間熱した。反応溶液を室温に冷却し
たのち、200部のメタノールを加え白色沈殿を得た。
この沈殿を200部のアセトンで洗ったのち乾燥し1
2.9部のブチルジエチルシリル基トリプロピルシリル
基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の白色固体を得
た。 分析結果:GPC分析(ポリスチレン換算) 数平均分
子量3000。分散度(重量平均分子量/数平均分子
量)=1.25。シラノール基由来の赤外吸収は認めら
れず、シリル化が完全に行なわれたことがわかった。
シリル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の合成) ヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−ジオール20
部を100部のトルエンにとかしたものにビニルジメチ
ルクロロシラン10部とトリエチルアミン10部をくわ
え、この混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を
攪拌した150部の水にゆっくり添加し、白色沈殿を得
た。これに100部の水を加えたのち、有機層を分離し
これを数回水洗したのち無水硫酸ソーダで脱水した。濾
過したのち有機溶媒を溜去し24.4部の無色の油状物
を得た。このオイル状の生成物はゆっくりと結晶を生じ
た。 分析結果:赤外スペクトル:ビニル基に起因する140
8cm-1ピークが認められた。 1H−NMRスペクトル:0ppm (メチル基)、5.5
−5.6ppm (ビニル基)、7.1−7.5(フェニル
基)。
ェニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロ
キサンの合成) ヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−ジオール20
部を45部のテトラヒドロフランにとかしたものに27
部のn−ブチルリチウム(1.9モル/リットル)のヘ
キサン溶液を加えヘキサフェニルトリシロキサン−1,
5−ジオールのジリチウム塩を得た。これに4−ビニル
フェニルジメチルクロロシラン(15部)を常温で加え
たのち、65℃で1.5時間加熱還流した。このあとト
リメチルクロロシランとトリエチルアミン(それぞれ1
部ずつ)を添加し未反応のシラノール基をキャップし
た。反応混合物を200部の冷水にそそぎ、有機物を3
00部のトルエンで抽出した。トルエン抽出液をよく水
洗したのち、溶媒を除去し26部のオイル状の両末端
(4−ビニルフェニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフ
ェニルトリシロキサン得た。 分析結果:赤外スペクトル:残存シラノールは認められ
なかった。 1H−NMRスペクトル:0.1ppm (メチル基)、
5.2,5.7,6.7ppm (ビニル基)、7.1−
7.5(フェニル基)。
基停止ヘキサフェニルトリシロキサンの合成) ヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−ジオール5部
を20部のトルエンにとかしたものに1,1,3,3−
テトラメチルジシラザン1.1部とジメチルクロロシラ
ン0.8部をくわえ、この混合物を常温で1時間攪拌し
た。反応混合物を150部の水にゆっくり添加し、白色
沈殿を得た。これに100部の水を加えたのち、有機層
を分離しこれを数回水洗したのち無水硫酸ソーダで脱水
した。濾過したのち有機溶媒を溜去し6部の無色の油状
物を得た。 分析結果:赤外スペクトル:Si−H基に起因するピー
クが2131cm-1に認められた。 1H−NMRスペクトル:0ppm (ダブレット、メチル
基)、4.7ppm (ヘプテット、Si−H基)、7.1
−7.5(フェニル基)。
シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサンの合成) ヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−ジオール3部
を9部のテトラヒドロフランにとかしたものに3部の1
5% n−ブチルリチウムのヘキサン溶液を加えヘキサ
フェニルトリシロキサン−1,5−ジオールのジリチウ
ム塩を得た。常温でこれに1.6部のジアリルメチルク
ロロシランを加えたのち、65℃で2時間加熱攪拌し
た。反応混合物を室温まで冷却後生成したリチウム塩を
濾過除去し、濾液に100部のエーテルを添加した後有
機層を3回水洗した。エーテル層をロータリーエバポレ
ーターで除去し、2.9部の両末端ジアリルメチルシリ
ル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)を得た。 分析結果:NMR:1H−NMR(CDCl3 ):−
0.06(s,6H),1.45(m,8H),4.7
4(m,8H),5.57(m,4H),7.19−
7.55(m,30H)。29Si{1H}−NMR
(CDCl3 ):3.72,−46.44,−46.7
6。
トリメチレン)シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキ
サンの合成) ヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−ジオール8.
5部を30部のテトラヒドロフランにとかしたものに1
2部のn−ブチルリチウムの15%ヘキサン溶液を加え
ヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−ジオールのジ
リチウム塩を得た。常温でこれに4.5部の1−クロロ
−1−メチルシラシクロブタンを加えたのち、65℃で
2時間加熱攪拌した。反応混合物を室温まで冷却後生成
したリチウム塩を濾過除去し、溶媒を減圧除去したのち
残さを70部のヘキサンで3回抽出した。ヘキサンをロ
ータリーエバポレーターで除去し、8.6部の両末端メ
チル(シクロトリメチレン)シリル基停止ヘキサフェニ
ルトリシロキサンを得た。 分析結果:NMR:1H−NMR(CDCl3 ):0.
15(s,6H),1.1(m,8H),1.58
(m,2H),2.20(m,2H),7.2−7.7
(m,30H)。13C{1H}−NMR(CDC
l3 ,ppm ):0.75,13.5,20.5,12
7.9−135.5。29Si{1H}−NMR(CD
Cl3 ,ppm ):−46.2,−46.0,7.3。
ロキサン−1,5−ジオールの合成) エルレンマイヤーフラスコに400グラムのテトラヒド
ロフランと55グラムのヘキサフェニルシクロトリシロ
キサンを加え、溶かした。これに3グラムのヘキシルア
ミンおよび水40グラムを仕込み、室温でこれを30分
攪拌した。薄層クロマトグラフでジオールへの変換を確
認した後、反応液を500グラムの水に注ぎ、これを希
塩酸で中和した。有機物を600グラムのトルエンで抽
出し、これを数回水洗した後、無水硫酸ナトリウムで脱
水し、濾過し、濾液をロータリーエバポレーターで15
0ミリリットルに濃縮したのち、ヘキサンを加えヘキサ
フェニルトリシロキサン−1,5−ジオールの結晶を9
3%収率で得た。 ヘキサフェニルトリシロキサン−1,5−ジオールの分
析:融点110−111C。赤外吸収3244cm-1。
基停止ヘキサフェニルトリシロキサンの合成) 参考例15で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール5部を20グラムのトルエンにとかし
たものに1,1,3,3−テトラメチルジシラザン1.
1グラムとジメチルクロロシラン0.8グラムをくわ
え、この混合物を常温で1時間攪拌した。反応混合物を
150グラムの水にゆっくり添加し、白色沈殿を得た。
これに100グラムの水を加えたのち、有機層を分離し
これを数回水洗したのち無水硫酸ソーダで脱水した。濾
過したのち有機溶媒を溜去し6グラムの無色の油状物を
得た。 分析結果:赤外スペクトル:Si−H基に起因するピー
クが2131cm-1に認められた。 1H−NMRスペクトル:0ppm (ダブレット、メチル
基)、4.7ppm (ヘプテット、Si−H基)、7.1
−7.5(フェニル基)。
ノイソブチル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の
合成) 参考例15で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール6.1グラムを30グラムのトルエン
にとかしたものに1,2,2,4−テトラメチル−1−
アザ−2−シラシクロブタン4.3グラムをくわえ、こ
の混合物を40℃で0.5時間攪拌した。反応混合物か
ら揮発分を真空溜去し、残さをトルエン50グラムで抽
出した。トルエン抽出液を分離しこれを数回水洗したの
ち無水硫酸ソーダで脱水した。濾過したのち有機溶媒を
溜去し6.7グラムの無色の油状の両末端N−メチルア
ミノイソブチル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)
を得た。 分析結果:1H−NMRスペクトル:−0.07(s,
12H),0.2(dd,2H),0.50(dd,2
H),0.70(d,6H),0.8−1.1(br,
2H),1.6(m,2H),2.0−2.2(m,4
H),2.2(s,6H),7.1−7.6(m,30
H)。13C{1H}−NMR:0.8,1.0,2
0.6,23.9,28.5,36.2,61.2,1
27.2,129.4,129.6,134.0,13
4.3,134.6,135.2。29Si{1H}−
NMR:−47.1,−46.7,10.2。
ロイロキシ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェ
ニルトリシロキサンの合成) 参考例15で得られたヘキサフェニルトリシロキサン−
1,5−ジオール12.2グラム、トリエチルアミン
4.4グラムを45ミリリットルのトルエンにとかした
ものに8.8グラムの3−(メタクリロイロキシ)プロ
ピルジメチルクロロシランを常温で加えたのち、40℃
で18時間攪拌した。反応混合物を250グラムの水に
注ぎ、有機物を50グラムのトルエンで2回抽出した。
トルエン抽出液をはじめに希塩酸で洗い、つづいてよく
水洗したのち、硫酸ソーダで脱水し、濾過した後溶媒を
除去し18.4グラムの両末端3−(メタクリロイロキ
シ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリ
シロキサンを得た。 分析結果:1H−NMRスペクトル:−0.08(s,
12H),0.35(t,4H),1.3−1.5
(m,4H),1.9(s,6H),3.9(t,4
H),5.5(d,2H),6.0(d,2H),7.
1−7.6(m,30H)。13C{1H}−NMRス
ペクトル:−0.3,13.7,18.1,22.1,
66.8,124.9,127.4,129.6,12
9.8,134.1,134.3,134.6,13
5.1,136.3,137.1。29Si{1H}−
NMRスペクトル:−46.8,−46.4,10.
3。
キシ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルト
リシロキサンの合成) 参考例16で得られた1,1,9,9−テトラメチル−
3,3,5,5,7,7−ヘキサフェニルペンタシロキ
サン7.3グラム、0.86重量%の白金を含む0価の
白金−ビニルシロキサン錯体1マイクロリットルを35
グラムトルエンに溶かし、これに2.8グラムのアリル
グリシジルエーテルを加え、100℃で18時間攪拌し
た。反応混合物から溶媒と揮発性有機成分を溜去し8.
7グラムの両末端3−(グリシドキシ)プロピルジメチ
ルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサンを得た。 分析結果:1H−NMRスペクトル:0.08(s,1
2H),0.43(t,4H),1.4(tt,4
H),2.6(dd,2H),2.8(dd,2H),
3.1(m,2H),3.2−3.35(m,6H),
3.6(dd,2H),7.1−7.6(m,30
H)。13C{1H}−NMRスペクトル:−0.4,
13.6,22.8,43.9,50.4,50.4,
70.9,73.7,127.2,129.4,12
9.6,133.9,134.2,124.6,13
5.1。
ピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサ
ンの合成) 参考例16で得られた1,1,9,9−テトラメチル−
3,3,5,5,7,7−ヘキサフェニルペンタシロキ
サン7.3グラム、0.86重量%の白金を含む0価の
白金−ビニルシロキサン錯体4マイクロリットルを35
ミリリットルのトルエンに溶かし、これに5.2グラム
のN−トリメチルシリルアリルアミンを加え、100℃
で65時間攪拌した。反応後3.2グラムのメタノール
を加え攪拌したのち溶媒と揮発性有機成分を溜去し8.
3グラムの両末端3−アミノプロピルジメチルシリル基
停止ヘキサフェニルトリシロキサンを得た。 分析結果:1H−NMRスペクトル:−0.06(s,
12H),0.40(t,4H),1.0(br,2
H),1.15(tt,4H),2.45(t,4
H),7.2−7.7(m,30H)。29Si{1
H}−NMR:10.56,−46.6,−47.1。
端N−メチルアミノイソブチル基停止オリゴ(ジフェニ
ルシロキサン)0.45グラムを1グラムのトルエンに
溶かし、これをペンタエリスリトールテトラ(アクリレ
ート)0.26グラムを0.5グラムのトルエンに溶解
したものに加え一晩放置し、アクリロイル基へのアミノ
基のマイケル付加物を調製した。GPC分析によると両
末端N−メチルアミノイソブチル基停止オリゴ(ジフェ
ニルシロキサン)(Mw=454,Mn=446:ポリ
スチレン換算)がマイケル付加反応によって架橋し、M
w=1400,Mn=1010のポリマーを形成してい
た。
リル基他末端ジメチルシリル基停止オリゴ(ジフェニル
シロキサンの硬化物) 参考例4で得られた片末端ブチルジメチルシリル基他末
端ジメチルシリル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン
10部を90部の熱トルエンにとかしたものをスライド
グラスの上にキャストし、これを空気中30分放置して
溶媒を蒸発させた。このスライドグラスを400℃のオ
ーブンで45分間加熱硬化させると透明な脆いコーテイ
ング膜を生成した。
ルシリル基他末端ジメチルビニルシリル基停止オリゴ
(ジフェニルシロキサン)の硬化物) 参考例5で得られた片末端ブチルビニルメチルシリル基
他末端ジメチルビニルシリル基停止オリゴ(ジフェニル
シロキサン)10部を90部のトルエンにとかしたもの
をスライドグラスの上にキャストし、これを室温で放置
して溶媒を蒸発させた。このスライドグラスを400℃
のオーブンで60分間加熱硬化させた。冷却後の透明な
硬化コーテイング膜の評価によると鉛筆硬度4Hであっ
た。同様にシリコンウエハーおよびアルミニウム板の上
でコーテイング膜を調製した。鉛筆硬度は同じく4Hで
あった。
ルシリル基他末端ジメチルビニルシリル基停止オリゴ
(ジフェニルシロキサン)の硬化物) 参考例6で得られた片末端ブチルビニルメチルシリル基
他末端ジメチルビニルシリル基停止オリゴ(ジフェニル
シロキサン)10部を90部のトルエンにとかしたもの
をスライドグラスの上にキャストし、これを空気中30
分放置して溶媒を蒸発させた。このスライドグラスを空
気中400℃のオーブンで1時間加熱硬化させた。冷却
後の透明な硬化コーテイング膜の鉛筆硬度は4Hであっ
た。
ルシリル基−他末端(4−ビニルフェニル)ジメチルシ
リル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の硬化物) 参考例7で得られた片末端ブチルビニルメチルシリル基
−他末端(4−ビニルフェニル)ジメチルシリル基停止
オリゴ(ジフェニルシロキサン)10部を90部のトル
エンにとかしたものをスライドグラスの上にキャスト
し、これを空気中30分放置して溶媒を蒸発させた。こ
のスライドグラスを空気中350℃のオーブンで10分
間加熱硬化させた。冷却後の透明な硬化コーテイング膜
の評価によると鉛筆硬度3Hであった。
リル基他末端トリエチルシリル基停止オリゴ(ジフェニ
ルシロキサン)の硬化物) 参考例8で得られた片末端ブチルジエチルシリル基他末
端トリエチルシリル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサ
ン)10部を90部のトルエンにとかしたものをスライ
ドグラスの上にキャストし、これを空気中に放置して溶
媒を蒸発させた。このスライドグラスを350℃のオー
ブンで15分間加熱後400℃で45分間加熱硬化させ
た。冷却後の透明な硬化コーテイング膜の鉛筆硬度は3
Hであった。同様にシリコンウエハー上で調製したコー
テイング膜も鉛筆硬度3Hを示した。
リル基−他末端トリプロピルシリル基停止オリゴ(ジフ
ェニルシロキサン)の硬化物) 参考例9で得られた片末端ブチルジエチルシリル基−他
末端トリプロピルシリル基停止オリゴ(ジフェニルシロ
キサン)10部を90部の熱トルエンにとかしたものを
スライドグラスの上にキャストし、これを空気中に放置
して溶媒を蒸発させた。このスライドグラスを空気中4
00℃のオーブンで1時間加熱硬化させた。冷却後の透
明な硬化コーテイング膜の鉛筆硬度は3Hであった。
リル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の硬化物) 参考例10で得られた両末端ビニルジメチルシリル基停
止オリゴ(ジフェニルシロキサン)10部を90部のト
ルエンにとかしたものをスライドグラスの上にキャスト
し、これを空気中30分放置して溶媒を蒸発させた。こ
のスライドグラスを空気中400℃のオーブンで45分
間加熱硬化させた。冷却後の透明な硬化コーテイング膜
の鉛筆硬度は8Hであった。
ニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキ
サンの硬化物) 参考例11で得られた両末端(4−ビニルフェニル)ジ
メチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサン10
部を90部のトルエンにとかしたものをスライドグラス
の上にキャストし、これを空気中30分放置して溶媒を
蒸発させた。このスライドグラスを空気中でオーブンで
加熱硬化させた。300℃では2分間で鉛筆硬度3Hの
コーテイングが生成した。同様に260℃では3分間で
3Hの、220℃では35分間で2Hの鉛筆硬度のコー
テイングが生成した。
ニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキ
サンの硬化物) 参考例11で得られた両末端(4−ビニルフェニル)ジ
メチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサンを試
験管に入れ、窒素雰囲気下300℃で10分間加熱硬化
させた。冷却後の透明な硬化物は鉛筆硬度3H、ショア
D硬度80を示した。
ェニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロ
キサンの硬化物) 参考例11で得られた両末端(4−ビニルフェニル)ジ
メチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサン10
部を90部のトルエンにとかしたものをスライドグラス
の上にキャストし、これを空気中30分放置して溶媒を
蒸発させた。このスライドグラスを窒素気流中300℃
で10分間加熱硬化させた。冷却後の透明な硬化コーテ
イング膜の評価によると鉛筆硬度3Hであった。シリコ
ンウエハー上でも同様の結果であった。
ェニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロ
キサンの硬化物) 参考例11で得られた両末端(4−ビニルフェニル)ジ
メチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサン10
部を90部のトルエンにとかしたものに両末端(4−ビ
ニルフェニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルト
リシロキサンに対して0.85重量%のベンゾイルパー
オキシドを加えとかした。この溶液をスライドグラスの
上にキャストし、これを空気中30分放置して溶媒を蒸
発させた。このスライドグラスを窒素下110℃のオー
ブンで6分間加熱硬化させた。冷却後の透明な硬化コー
テイング膜の評価によると鉛筆硬度は3Hであった。ベ
ンゾイルパーオキシドのかわりに2,4−ジクロロベン
ゾイルパーオキシド、ジキュミルパーオキシド、また
は、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサンを用い、150℃、5分
間の加熱で同様のコーテイングを得た。
ェニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロ
キサンの硬化物) 参考例11で得られた両末端(4−ビニルフェニル)ジ
メチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサン10
部を90部のトルエンにとかしたものに両末端(4−ビ
ニルフェニル)ジメチルシリル基停止ヘキサフェニルト
リシロキサンに対して0.35重量%のベンゾイルパー
オキシド加え、この溶液をスライドグラスの上にキャス
トし、これを空気中30分放置して溶媒を蒸発させた。
このスライドグラスを窒素雰囲気下130℃のオーブン
で6分間加熱硬化させた。冷却後の透明な硬化コーテイ
ング膜の評価によると鉛筆硬度3Hであった。
基停止ヘキサフェニルトリシロキサンの硬化物) 参考例12で得られた両末端ジメチルシリル基停止ヘキ
サフェニルトリシロキサン7.2部と参考例13で得ら
れた両末端ジアリルメチルシリル基停止ヘキサフェニル
トリシロキサン4.4部とを8部のトルエンにとかした
ものにシロキサンに対し0価の白金のビニルシロキサン
錯体(白金として10ppm )とCH3 Si(OC(CH
3 )2C≡CH)3 (100ppm )を加えた。この溶液
をスライドグラスの上にキャストし、これを空気中1時
間放置して溶媒を蒸発させた。このスライドグラスを1
50℃のオーブンで20分間加熱硬化させた。冷却後の
透明な硬化コーテイング膜の鉛筆硬度は2Hであった。
シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサンの硬化物) 参考例13で得られた両末端ジアリルメチルシリル基停
止ヘキサフェニルトリシロキサン6部とPhSi(OM
e2 SiH)3 3部を10部のトルエンにとかしたもの
にシロキサンに対し0価の白金のビニルシロキサン錯体
(白金として10ppm )とCH3 Si(OC(CH3 )
2 C≡CH)3 (100ppm )を加えた。この溶液をス
ライドグラスの上にキャストし、これを空気中1時間放
置して溶媒を蒸発させた。このスライドグラスを150
℃のオーブンで20分間加熱硬化させた。冷却後の透明
な硬化コーテイング膜の評価によると鉛筆硬度はFであ
った。
シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサンの硬化物) 参考例13で得られた両末端ジアリルメチルシリル基停
止ヘキサフェニルトリシロキサン10部を90部のヘキ
サンにとかしたものをスライドグラスの上にキャスト
し、これを空気中30分放置して溶媒を蒸発させた。こ
のスライドグラスを空気中250℃で5分間加熱硬化さ
せた。冷却後の透明な硬化コーテイング膜の評価による
と鉛筆硬度2Hであった。同様に10分間加熱硬化した
ものの鉛筆硬度は3Hであった。
トリメチレン)シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキ
サンの硬化物) 参考例14で得られた両末端メチル(シクロトリメチレ
ン)シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサン10部
を90部のトルエンにとかしたものをスライドグラスの
上にキャストし、これを空気中30分放置して溶媒を蒸
発させた。このスライドグラスを窒素気流中150℃で
1時間加熱硬化させた。冷却後の透明な硬化コーテイン
グ膜の評価によると鉛筆硬度Hであった。同様に空気中
240℃では60分間の加熱で、260℃では30分間
の加熱で、300℃では15分間の加熱で鉛筆硬度Hの
コーテイングが得られた。
トリメチレン)シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキ
サンの硬化物) 参考例14で得られた両末端メチル(シクロトリメチレ
ン)シリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサン10部
を90部のトルエンにとかしたものに、シロキサンに対
し10ppm になるように0価の白金のビニルシロキサン
錯体を加えた。この溶液をスライドグラスの上にキャス
トし、これを空気中30分放置して溶媒を蒸発させた。
このスライドグラスを空気中150℃で1分間加熱硬化
させた。冷却後の透明な硬化コーテイング膜の評価によ
ると鉛筆硬度Hであった。同様に110℃では70分間
の加熱で鉛筆硬度1Hのコーテイングを生成した。
シリル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の硬化
物) 参考例10で得られた両末端ビニルジメチルシリル基停
止オリゴ(ジフェニルシロキサン)3.8部とPhSi
(OMe2 SiH)3 2.8部を3.7部のトルエンに
とかしたものと6.3部の上記両末端ビニルジメチルシ
リル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)およびこの
両末端ビニルジメチルシリル基停止オリゴ(ジフェニル
シロキサン)に対して20ppm の白金(0価白金のビニ
ルシロキサン錯体)および微量(200ppm )のCH3
Si(OC(CH3 )2 C≡CH)3 を3.6部のトル
エンに溶かしたものを1:1の割合で混ぜ、これをスラ
イドグラスの上にキャストし、空気中1時間放置して溶
媒を蒸発させた。このスライドグラスを空気中150℃
のオーブンで10分間加熱硬化させたところ透明な硬化
コーテイング膜(鉛筆硬度H)を得た。
ロイロキシ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェ
ニルトリシロキサンの硬化) 参考例18で得られた両末端3−(メタクリロイロキ
シ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリ
シロキサンのトルエン溶液(50%)に該シロキサンに
対して1重量%のダロキュアー1173を加えこれをガ
ラス板上にスピンコートした。このガラス板を窒素雰囲
気下で高圧水銀ランプで10分間照射し硬化膜をえた。
該硬化膜は鉛筆硬度2Hを示し、臨界表面張力は30mN
/mであった。
ロイロキシ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェ
ニルトリシロキサンの硬化) 参考例18で得られた両末端3−(メタクリロイロキ
シ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリ
シロキサン1グラムを2グラムのトルエンに溶かしたも
のに該シロキサンに対して1重量%の過酸化ベンゾイル
を加え、この溶液をガラス板の上にキャストした。常温
で空気中に30分間放置しトルエンを蒸発させた後、窒
素雰囲気下150℃で10分間加熱し、該シロキサンを
硬化させた。膜の鉛筆硬度は2Hであり、臨界表面張力
は30mN/mであった。
キシ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルト
リシロキサンの硬化) 参考例19で得られた両末端3−(グリシドキシ)プロ
ピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサ
ン6.3グラムとトリエチレンテトラアミン0.33グ
ラムとを混合しこれをテフロン製の容器にいれ、これを
150℃で18時間加熱し硬化物を得た。硬化物のショ
アーA硬度は66であった。臨界表面張力は31mN/m
であった。
ピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサ
ンの硬化) 参考例20で得られた両末端3−アミノプロピルジメチ
ルシリル基停止ヘキサフェニルトリシロキサン0.5グ
ラムとを参考例5で得られた両末端3−(グリシドキ
シ)プロピルジメチルシリル基停止ヘキサフェニルトリ
シロキサン1.13グラムとを1.7グラムのトルエン
に溶解しこれをガラス板にキャストした。常温で30分
間放置しトルエンを蒸発させ、続いて150℃で3時間
加熱硬化した。硬化膜の鉛筆硬度はFであり、臨界表面
張力は31mN/mであった。
ノイソブチル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の
硬化) 参考例21で得られた両末端N−メチルアミノイソブチ
ル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)とテトラキス
(アクリロイロキシ)ペンタエリスリトールの付加物の
トルエン溶液に、溶質に対して1重量%の紫外線硬化用
開始剤ダロキュアー1173を添加しこれを空気中30
分間放置しトルエンを除去した。これを窒素雰囲気下高
圧水銀ランプに10分間露光し硬化した。膜の硬度は3
Hであり、臨界表面張力は32mN/mであった。
ノイソブチル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)の
硬化) 参考例21で得られた両末端N−メチルアミノイソブチ
ル基停止オリゴ(ジフェニルシロキサン)とテトラキス
(アクリロイロキシ)ペンタエリスリトールの付加物の
トルエン溶液に、溶質に対して1重量%の過酸化ベンゾ
イルを添加し、これを空気中30分間放置しトルエンを
除去した。これを窒素雰囲気下で120℃、10分間加
熱硬化した。膜の硬度は3Hであり、臨界表面張力は3
2mN/mであった。
の分子量依存性を示すグラフ。
Claims (10)
- 【請求項1】 下記式(1)で示されるジフェニルシロ
キサンオリゴマーを、下記(i),(ii)及び(iii )
から選ばれる条件下で加熱又は光照射により硬化反応を
生じさせる、ジフェニルシロキサン硬化物の製造方法。 【化1】 (式中、R1 ,R2 ,R3 の内の少なくとも1つの置換
基及びR6 ,R7 ,R8の内の少なくとも1つの置換基
は、水素原子又は炭素原子数2〜10の飽和もしくは不
飽和の炭化水素基で窒素、酸素、硫黄及びケイ素から選
ばれるヘテロ原子を含んでいてもよものであり(但し、
フェニル基及びアルキル置換フェニル基を除く)、ま
た、R1 ,R2 及びR3 の内2つが共同して環状の炭化
水素を形成していてもよく、R6 ,R7 及びR8 につい
てもR1 ,R2 ,R3 と同様であり、R1 ,R2 ,
R3 ,R6 ,R7 ,R8 の内の残りの基は、もしあれ
ば、メチル基、フェニル基又は炭素原子数7〜10のア
ルキル置換フェニル基であり;R4 とR5 は有機基であ
り、同時にフェニル基になることはなく、R9 とR10は
有機基であり、同時にフェニル基になることはなく;1
≦m≦50であり;kとnは独立に、0≦k≦3,0≦
n≦3である) (i)硬化用触媒の存在下、(ii)重合用開始剤または
重合触媒の存在下、(iii )硬化用触媒及び重合用開始
剤の不存在下。 - 【請求項2】 前記硬化反応が重合反応であり、式
(1)で示されるジフェニルシロキサンオリゴマーにお
いて、R1 ,R2 ,R3 のうち少なくとも1つが重合反
応性の不飽和基を有するものでありかつR6 ,R7 ,R
8 のうち少なくとも1つが重合反応性の不飽和基を有す
るものであり、R1 ,R2 ,R3 ,R6 ,R7 ,R8 の
内の残りの基は、もしあれば、メチル基、フェニル基又
は炭素原子数7〜10のアルキル置換フェニル基であ
り、次のa,b,及びcから選ばれるひとつの方法をと
る請求項1記載のジフェニルシロキサン硬化物の製造方
法。 a:300℃以下の温度での紫外線照射 b:重合開始剤不存在下、100℃以上500℃以下の
温度での加熱 c:重合開始剤存在下、50℃以上500℃以下の温度
での加熱 - 【請求項3】 前記硬化反応が重合反応であり、式
(1)で示されるジフェニルシロキサンオリゴマーにお
いてR1 ,R2 ,R3 のうち少なくとも2つの置換基が
互いにつながってトリメチレン基あるいは置換トリメチ
レン基を形成し、よってシラシクロブタン構造を形成す
るものであり、R6 ,R7 ,R8 についてもR1 ,
R2 ,R3 と同様であり、R1 ,R2 ,R3 ,R6 ,R
7 ,R8 の内の残りの基は、もしあれば、メチル基、フ
ェニル基又は炭素原子数7〜10のアルキル置換フェニ
ル基であるものを白金化合物、金属白金又はロジウム化
合物から選ばれた硬化用触媒の存在下100℃以上で加
熱することにより開環重合させるものである請求項1記
載のジフェニルシロキサン硬化物の製造方法。 - 【請求項4】 前記硬化反応が重合反応であり、式
(1)で示されるジフェニルシロキサンオリゴマーにお
いて、R1 ,R2 ,R3 の内少なくとも1つがエポキシ
基を含むアルキル基、アルケニル基又はアリール基であ
り、R6 ,R7 ,R8 の内少なくとも1つがエポキシ基
を含むアルキル基、アルケニル基又はアリール基であ
り、R1 ,R2 ,R3 ,R6 ,R7 ,R8 の内の残りの
基は、もしあれば、メチル基、フェニル基又は炭素原子
数7〜10のアルキル置換フェニル基であるものを重合
触媒の存在下に重合させて硬化させるものである請求項
1記載のジフェニルシロキサン硬化物の製造方法。 - 【請求項5】 前記硬化反応が酸化反応に基づくシロキ
サン結合形成反応であり、式(1)で示されるジフェニ
ルシロキサンオリゴマーにおいてR1 ,R2,R3 のう
ち少なくとも1つが、水素原子、直鎖状の飽和炭化水素
基、分岐状の飽和炭化水素基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アラルキル基及びR1 ,R2 ,R3 のうち2つの
置換基が互に結合してトリメチレン基、テトラメチレン
基、ペンタメチレン基から選ばれたるシラシクロ構造を
形成するものから選ばれる1種であり、R6 ,R7 ,R
8 においても同様であり、R1 ,R2 ,R3 ,R6 ,R
7 ,R8 の内の残りの基は、もしあれば、メチル基、フ
ェニル基又は炭素原子数7〜10のアルキル置換フェニ
ル基であるものを、酸素含有ガス中250℃以上の温度
で加熱するものである請求項1記載のジフェニルシロキ
サン硬化物の製造方法。 - 【請求項6】 前記硬化反応が架橋剤又は鎖延長剤を介
する付加反応又は縮合反応である請求項1記載のジフェ
ニルシロキサン硬化物の製造方法。 - 【請求項7】 式(1)において、R1 ,R2 ,R3 の
内の少なくとも1つが炭素原子数2〜10のアルケニル
基、アルキニル基及びスチレン系置換基から選ばれる1
種であり、残りの基は、もしあれば、メチル基、フェニ
ル基又は炭素原子数7〜10のアルキル置換フェニル基
であり、R6 ,R7 ,R8 もR1 〜R 3 と同様に定義さ
れるものであり、前記架橋剤又は鎖延長剤が1分子中に
2個以上の≡SiH基を有するものであり、ヒドロシリ
ル化触媒の存在下でヒドロシリル化反応により硬化させ
る請求項6記載のジフェニルシロキサン硬化物の製造方
法。 - 【請求項8】 式(1)において、R1 ,R2 ,R3 の
内の少なくとも1つが水素原子であり、残りの基は、も
しあれば、メチル基、フェニル基又は炭素原子数2〜1
0のアルキル置換フェニル基であり、R6 ,R7 ,R8
もR1 〜R3と同様に定義されるものであり、前記架橋
剤又は鎖延長剤がアルケニル基、アルキニル基及びスチ
レン系置換基から選ばれる1種の官能基を1分子中に2
個以上有するものであり、ヒドロシリル化触媒の存在下
でヒドロシリル化反応により硬化させる請求項6に記載
のジフェニルシロキサン硬化物の製造方法。 - 【請求項9】 式(1)においてR1 ,R2 ,R3 の内
の少なくとも1つがエポキシ基を有する有機基、アミノ
基を有する有機基、置換アミノ基を有する有機基、カル
ボキシル基を有する有機基、ヒドロキシル基を有する有
機基、メルカプト基を有する有機基、イソシアナート基
を有する有機基及びビニル基を有する有機基から選ばれ
る一種であり、R6 ,R7 ,R8 もR1 〜R3 と同様に
定義されるものであり、前記架橋剤又は鎖延長剤が上記
基と反応性をするエポキシ基、アミノ基、置換アミノ
基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、メルカプト基、
イソシアネート基及びビニル基から選ばれる官能基を1
分子中に少なくとも2個有するものである請求項6に記
載のジフェニルシロキサン硬化物の製造方法。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかの方法により
製造され、臨界表面張力が26mN/m以上であるジフェ
ニルシロキサン硬化物。
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JP6267395A JPH08127657A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | ジフェニルシロキサン硬化物の製法及び硬化物 |
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