JPH08127247A - オープンエンドローラチェーンによる押引駆動装置およびそれを用いたトラックの伸縮幌の開閉装置 - Google Patents

オープンエンドローラチェーンによる押引駆動装置およびそれを用いたトラックの伸縮幌の開閉装置

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JPH08127247A
JPH08127247A JP25467895A JP25467895A JPH08127247A JP H08127247 A JPH08127247 A JP H08127247A JP 25467895 A JP25467895 A JP 25467895A JP 25467895 A JP25467895 A JP 25467895A JP H08127247 A JPH08127247 A JP H08127247A
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guide
sprocket
hood
drive device
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Iwao Ikegami
巖 池上
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KOURITSU GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非環状のオープンエンド形式のローラチェー
ンを用いて対象物を直線状もしくは滑らかな曲線状の所
定の走行系路に沿って前進・後退させるための装置とし
て、ローラチェーンを確実かつ円滑に前進・後退させる
ことができる装置、およびそれを用いたトラック荷台の
伸縮幌の開閉(伸縮)駆動装置を提供する。 【解決手段】 非環状のローラチェーンの先端部寄りの
部分の走行を案内するための走行ガイドの入口側近傍
に、ローラチェーンに駆動力を与えるためのスプロケッ
トを設けておき、かつスプロケット付近に、その回転中
心軸線に近い側からローラチェーンのリンクに当接する
内側ガイドと、回転中心軸線に遠い側からローラチェー
ンのリンクもしくはローラに当接する外側ガイドを設け
ておき、かつ内側ガイド、外側ガイドにおける走行ガイ
ド側の端部を、走行ガイドの延長線と平行となるように
構成した。またそのローラチェーンの先端部に伸縮幌の
端部の幌支柱を連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非環状のローラ
チェーンすなわちオープンエンドローラチェーンを所定
の走行系路に沿って前進・後退させるためのオープンエ
ンドローラチェーン押引駆動装置に関するものであり、
特にそのローラチェーンの前進・後退によって例えばト
ラックの荷台上に取付けた伸縮幌を開閉駆動するに好適
なオープンエンドローラチェーン押引駆動装置に関する
ものである。またこの発明は、オープンエンドローラチ
ェーンを用いたトラック荷台上の伸縮幌の開閉装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】トラックの荷台上の空間を覆う蓋体とし
ては種々のものがあるが、その一つとしていわゆる幌が
ある。この幌は、逆U字形状をなす多数の幌支柱を荷台
の前後方向に間隔を置いて取付け、その多数の幌支柱を
覆うように布等のシートを被せたものである。
【0003】ところで従来一般にトラック荷台上の幌は
固定式とされていて、トラック荷台の後方側のみを開閉
可能としたものであるが、幌の特性を活用して、所謂蛇
腹状に伸縮開閉可能な幌(伸縮幌)とすることが考えら
れる。このようなトラック荷台上の伸縮幌としては、図
14に示すようにトラック1の荷台2に全体として逆U
字形状をなす複数本の幌支柱3を荷台2の前後方向に移
動可能に設け、かつ各幌支柱3間を、それぞれ一対のア
ーム4A,4BをX状に組合せたクロスバー4によって
連結し、その複数本の幌支柱3、クロスバー4の全体を
幌9によって覆った構成とされる。そして幌支柱3を前
後に移動させることによって、所謂パンタグラフの原理
により幌を伸縮、開閉することができる。このような伸
縮幌とすれば、幌の縮小時には荷台上の大部分の空間が
開放されるため、荷台上への物品の積載や積み下ろしが
極めて容易となる。
【0004】ところでこのようなトラックの伸縮幌の伸
縮・開閉を作業者が手作業で行なうことは極めて困難で
ある。すなわち、伸縮幌の開閉時には、逆U字形状をな
す幌支柱3を荷台の長さ方向(前後方向)と直交する姿
勢を正しく維持したまま移動させる必要があるが、その
ためには2人以上の人手を必要とし、また2人以上の人
手があったとしても幌支柱とその荷台上支持部分との摩
擦、あるいはガタ、さらには幌支柱とアームとの連結部
分の摩擦、ガタ等により、幌支柱の姿勢が崩れやすく、
また伸縮幌の開閉を行なうには大きな労力を必要とせざ
るを得ず、そのため実際上は伸縮幌の開閉を人力によっ
て行なうことは困難であった。
【0005】そこで、人力によらずにトラック荷台上の
伸縮幌の伸縮開閉を機械化、自動化した開閉駆動装置の
開発が望まれている。但し、トラックの荷台という性格
上、大型、大重量のもの、また高価なものは避けなけれ
ばならない。またトラックの荷台の側板は一般に“あお
り板”と称されていて、180°傾倒可能となっている
から、そのあおり板の傾動を妨げないような開閉駆動装
置とする必要があり、さらにトラックは風雨に曝されか
つ機械的振動が加わることから、機構的に頑丈で耐久性
に優れ、保守も容易であることが望まれる。そしてま
た、トラックはメーカや車種ごとに荷台下の構造、形
状、寸法が異なり、このような種々の構造、形状、寸法
のトラックに適用し得るような汎用性の高い伸縮幌開閉
駆動装置が望まれる。しかしながらこれらの要望に充分
に適合したトラック荷台伸縮幌の開閉駆動装置は従来は
実用化されていなかったのが実情である。
【0006】前述のような伸縮幌の開閉は、要は幌支柱
を荷台の前後方向に移動させれば良いから、その開閉を
機械化、自動化するにあたっては、トラックの前後方向
の最も後端側の幌支柱を荷台の前後方向に直線的に駆動
させれば良い。但し、トラックの荷台の長さは数m〜1
0m以上に及ぶから、このような長い距離にわたって直
線移動させ得る駆動装置が必要となる。
【0007】一般に長い距離にわたって対象物(トラッ
クの伸縮幌の場合は、伸縮幌の最後端の幌支柱)を直線
的に移動させるための比較的軽量かつ低コストの手段の
一つとしては、金属ワイヤを用いることが考えられる。
この場合一般には、金属ワイヤを無端環状として、その
金属ワイヤの適宜の箇所に移動対象物(伸縮幌の後端の
幌支柱)を結合し、さらにその無端環状の金属ワイヤを
駆動側ドラムとターンスリーブとの間に架け渡し、駆動
側ドラムをモータ等の回転駆動源によって回転させるこ
とによって金属ワイヤを回巡させ、対象物を前進もしく
は後退させることが考えられる。しかしながらこのよう
な金属ワイヤを用いた駆動装置では、トラック荷台のあ
おり板の傾動を妨げないように、あおり板よりも下側の
部分、すなわち荷台の下側の部分に設けておく必要があ
る。ところが荷台の下側の部分は道路上の泥や埃を頻繁
に浴びる箇所であり、そのため駆動装置に腐食、錆が生
じやすく、また砂利や小石が衝突する箇所であるから、
変形や破損も生じやすい。しかも荷台の下側の部分には
タイヤハウスや種々の部品、装置が存在し、メーカや車
種ごとにその部分の形状、構造、寸法が異なることか
ら、伸縮幌駆動装置を汎用品とすることは困難である。
これらの理由により金属ワイヤを用いた伸縮幌開閉駆動
装置は未だ実用化されていなかった。
【0008】また金属ワイヤに類似する部材としてロー
ラチェーンがある。ローラチェーンを用いた場合も、金
属ワイヤを用いた場合と同様にローラチェーンを無端環
状として、一対のスプロケット間に架け渡し、その適宜
の箇所に移動対象物を固定することが考えられるが、こ
の場合も金属ワイヤを用いた場合と同様な問題があり、
実用化は困難と考えられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のようにトラック
の荷台の伸縮幌の開閉駆動装置としては、省スペース
(コンパクト)、軽量、安価でかつ駆動距離がある程度
長いことが必要であるばかりでなく、あおり板との関係
であおり板の下側(荷台側部の下方)に取付けざるを得
ないような構造を回避することが望まれるが、このよう
な開閉駆動装置は従来は実用化されていなかった。そし
てこの種の開閉駆動装置にローラチェーンを使用するこ
とも考えられるが、従来のローラチェーンを用いた一般
的な駆動装置では、前述のような要望を満たすことは困
難であった。
【0010】ところでローラチェーンを用いた駆動装置
では、既に述べたように一般にはローラチェーンを無端
環状に構成するのが通常である。しかるに本発明者等
は、無端環状に構成せず、図15に示すようにオープン
エンド(自由端)5Aを有する非環状のローラチェーン
5を用い、その先端部分に伸縮幌の幌支柱の如き対象物
6を取付けて、その非環状のローラチェーン5をその両
側から直線状の走行ガイド7によってガイドさせながら
正逆両方向へ回転可能なスプロケット8により押引駆動
することにより、対象物6を前進・後退させることを考
えた。そしてこのようなオープンエンドローラチェーン
5を使用した押引駆動装置をトラック荷台の伸縮幌開閉
駆動装置として用いれば、スプロケット8およびその回
転駆動源の部分(あるいはさらに走行ガイドの基端部
分)を荷台のあおり板よりも前方の部分に設けておき、
走行ガイド7(あるいは走行ガイドの基端部分を除いた
主要部)の部分をあおり板上に設けておくことが可能と
なる。すなわち伸縮幌を伸長させた状態(伸縮幌の後端
の幌支柱を荷台の最後尾まて進出させた状態)ではロー
ラチェーンは走行ガイド内に位置するが、伸縮幌を縮小
させた状態(伸縮幌の後端の幌支柱を荷台の前端に寄せ
た状態)ではローラチェーンは走行ガイド(もしくはそ
の主要部)内に位置しないように設定することができ、
その状態では走行ガイド(もしくはその主要部)があお
り板の上部に設けられていても、特にそのあおり板の傾
動の妨げとはならないからである。そしてこのような伸
縮幌開閉駆動装置の構成によれば、荷台におけるあおり
板の下側に各種の部材や装置を設ける必要がないため、
前述のような要望を満たすことができる。
【0011】しかしながら上述のようなオープンエンド
ローラチェーンを直線状に押引駆動するようにした装置
の実用化を進めたところ、この場合には、次のような問
題があることが判明した。
【0012】すなわちオープンエンドローラチェーンを
スプロケットにより押引駆動する場合、そのローラチェ
ーンの一部をスプロケットの外周上の一部に巻掛け、そ
のスプロケットから直線状の走行ガイド中にローラチェ
ーンを押し込み、あるいは引き出す必要があるが、特に
押し込みの際にローラチェーンが正しく走行ガイド中に
入り込まない事態が生じやすいことが判明した。すなわ
ち、図16に示すようにスプロケット8からローラチェ
ーン5が離れる際に、スプロケット8からのローラチェ
ーン5の離脱が遅れて、ローラチェーン5が局部的に屈
曲し、そのためローラチェーン5が走行ガイド7の入口
付近で詰ったり、あるいは図17に示すようにローラチ
ェーン5がスプロケット8から浮上がって前記同様に走
行ガイド7の入口で詰ったりあるいは押し込みの駆動力
が与えられなかったりし、その結果ローラチェーン5を
走行ガイド7へ円滑に押し込んで円滑に前進走行させる
ことが困難となり易く、そのため伸縮幌の幌支柱の如き
駆動対象物を円滑に移動させ得なくなる事態が生じやす
いことが判明した。
【0013】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、駆動対象物を先端部分に取付けたオープンエ
ンドローラチェーンを、確実かつ円滑に前進・後退させ
ることができる押引駆動装置を提供することを目的とす
るものである。また特にトラックの荷台上の伸縮幌の伸
縮・開閉を機械的に駆動する開閉駆動装置として、オー
プンエンドローラチェーンを用いた押引駆動装置で構成
して、その開閉駆動装置を荷台の側部下方に設ける必要
性をなくして耐久性を向上させるとともに、省スペース
化(小型化)、軽量化、低コスト化を図ることを目的と
するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、多数
のローラの相互間をそれぞれリンクによって結合してな
るローラチェーンを、オープンエンドを有する非環状と
し、かつそのローラチェーンの先端部に対象物を取付け
て、ローラチェーンの先端部寄りの部分を直線状もしく
は滑らかな曲線状の所定の走行系路に沿って前進・後退
させることにより前記対象物を押引駆動するための装置
において、前記ローラチェーンをその両側から挟んでロ
ーラチェーンの先端部寄りの部分の走行を前記走行系路
に沿って案内するための直線状もしくは滑らかな曲線状
の走行ガイドと、前記ローラチェーンのローラに噛合っ
てローラチェーンを前進・後退させるために前記走行ガ
イドの基端部に近接して設けられた正逆回転可能な駆動
用のスプロケットと、前記スプロケット付近においてそ
のスプロケットに噛合っているローラチェーンのリンク
にスプロケットの回転中心軸線に近い側から当接もしく
は対向してローラチェーンを案内するための内側ガイド
と、前記スプロケット付近においてそのスプロケットに
噛合っているローラチェーンのリンクもしくはローラ
に、スプロケットの回転中心軸線に遠い側から当接もし
くは対向してローラチェーンを案内するための外側ガイ
ドとを有してなり、前記内側ガイドおよび外側ガイドに
おける走行ガイド側の端部が、走行ガイドの延長線と平
行となるように構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0015】また請求項2の発明のオープンエンドロー
ラチェーンによる押引駆動装置は、請求項1に記載の装
置において、前記内側ガイドにおける走行ガイド側の先
端と、走行ガイドの基端との間隔が、ローラチェーンの
隣り合うローラの中心間距離よりも小さくなるように設
定されているものである。
【0016】さらに請求項3の発明のオープンエンドロ
ーラチェーンによる押引駆動装置は、請求項1に記載の
装置において、前記走行ガイドが水平な直線状に配置さ
れ、かつ前記スプロケットが水平な回転中心軸線を有す
るように配置され、かつローラチェーンはそのローラの
軸線が水平となる状態で走行するように配置されている
ものである。
【0017】そしてまた請求項4の発明のオープンエン
ドローラチェーンによる押引駆動装置は、請求項3に記
載の装置において、前記スプロケットの下方に、そのス
プロケットから吊下されたローラチェーンの基端側の部
分を折り込んだ状態で収納する上面開放の格納箱が設け
られているものである。
【0018】一方請求項5の発明は、請求項1の発明の
オープンエンドローラチェーンによる押引駆動装置を設
けたトラックの伸縮幌の開閉装置についてのものであ
る。具体的には、請求項5の発明は、トラックの荷台上
に、その荷台の前後方向に沿って幌支柱を移動させるこ
とにより伸縮開閉可能な伸縮幌を伸縮開閉するための装
置であって、請求項1に記載のオープンエンドローラチ
ェーンによる押引駆動装置における走行ガイドがトラッ
クの荷台の側板に沿ってその上部に水平に設けられ、荷
台の後端側の幌支柱の下部が前記対象物としてのローラ
チェーンの先端部に取付けられていることを特徴とする
ものである。
【0019】前述のような請求項1の発明のオープンエ
ンドローラチェーンによる押引駆動装置においては、非
環状のローラチェーンは、スプロケットに噛合っている
部分でそのスプロケットの回転によって駆動力が与えら
れ、そのスプロケットに対して先端寄りの部分が走行ガ
イドに沿って前進もしくは後退せしめられる。したがっ
てローラチェーンの先端部に取付けられている対象物が
所定の走行系路に沿って押引駆動されることになる。な
お走行ガイドは、ローラチェーンをその両側から挟んで
その走行を案内する。
【0020】ここでスプロケット付近においては、ロー
ラチェーンは、その一部がスプロケットに噛合い、かつ
その噛合いから外れた位置附近で走行ガイドの入口(基
端部)に挿入(押込み)されるかまたは走行ガイドから
引出されることになる。このようなスプロケット付近で
は、ローラチェーンの内側(スプロケットの回転中心軸
線に近い側)におけるローラチェーンのリンクの部分が
内側ガイドに案内されるとともに、ローラチェーンの外
側(スプロケットの回転中心軸線から遠い側)が外側ガ
イドに案内されて、スプロケットに噛合っている位置か
ら走行ガイド入口までの間の走行姿勢が規制される。す
なわち、内側ガイドおよび外側ガイドにおける走行ガイ
ド側の端部が、走行ガイドの延長線と平行しているた
め、押込み駆動時においてローラチェーンに対してその
後方側からスプロケットによって前進方向の駆動力が与
えられた場合、ローラチェーンは、スプロケットから本
来離れるべき位置から、内側ガイドおよび外側ガイドに
より走行ガイドへ向けて正しく案内され、走行ガイド中
へ円滑に押込まれる。したがってローラチェーンがスプ
ロケットから離れる位置が正しい位置よりも遅れてしま
ってスプロケットと走行ガイドとの間でローラチェーン
が屈曲したり、スプロケットがローラチェーンから浮き
上がってしまうような事態が生じることを防止すること
ができる。
【0021】また請求項2の発明の場合、内側ガイドの
先端と走行ガイドの基端(入口端)との間隔が、隣り合
うローラの中心間距離よりも小さく設定されているた
め、ローラチェーンのリンクが内側ガイドの先端と走行
ガイドの基端との間の隙間に落ち込んで(あるいはその
隙間内で屈曲して)しまうような事態が生じることを、
より確実かつ有効に防止することができる。
【0022】さらに請求項3の発明は、この発明の押引
駆動装置の使用時の最も一般的な方向性(姿勢)を示し
たものであり、このような姿勢の場合に既に述べたよう
な問題が生じやすく、したがって本願各発明の効果はこ
の請求項3の発明で規定するような姿勢の場合に最も有
効に発揮される。
【0023】また請求項4の発明の場合は、ローラチェ
ーンを前進(走行ガイドに向けて押込み)駆動させる際
には格納箱から折り込んだローラチェーンが円滑に引出
され、また後退(走行ガイドから引抜き)駆動させる際
にはローラチェーンが格納箱中に折り込み収納される。
【0024】さらに請求項5の発明は、請求項1の発明
の押引駆動装置をトラック荷台の伸縮幌開閉装置に適用
したものである。この場合走行ガイドがトラックの荷台
の側板の上部に水平に設けられて、荷台の後端側の幌支
柱の下部がローラチェーンの先端部側の部分に取付けら
れるから、既に述べたようにスプロケットの回転により
ローラチェーンを押引することにより、荷台後端側の幌
支柱がトラックの荷台の長さ方向(前後方向)に押引駆
動され、伸縮幌が伸縮開閉される。ここで、走行ガイド
は前述のように荷台の側板の上部に設けておけば良い
が、荷台の側板は通常のトラックでは傾動可能なあおり
板で構成されることが多い。ところがローラチェーンは
非環状であるため、幌をトラック荷台の前端付近もしく
は荷台よりも前方の位置まで縮小させた状態では、ロー
ラチェーンは走行ガイド内に位置していないかまたは走
行ガイドの基端部付近のみに位置しているだけであるか
ら、走行ガイドの全部、あるいは基端部を除いた主要部
をあおり板に固定しておいても、ローラチェーンの存在
があおり板の傾倒の妨げとなることはない。
【0025】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の一実施例の押引
駆動装置の全体構成を示し、図2〜図5にその要部を拡
大して示す。
【0026】ローラチェーン10は多数のローラ12を
それぞれリンク14によって結合してなるものであり、
各ローラ12の位置において隣り合うリンク14,14
同士が相互に回動可能とされていて、全体としてローラ
チェーン10は屈曲可能とされている。なお各リンク1
4は、それぞれ平行一対のリンク片14A,14Bによ
って構成されており、平行一対のリンク片14A,14
Bの間にローラ12が位置している。そしてローラチェ
ーン10の先端部のリンク片14Aには、接続片20を
介して進退駆動の対象となる対象物22が取付けられて
いる。スプロケット16はその軸16Aが水平となるよ
うに回転可能に配置され、そのスプロケット16の軸1
6Aは、図示しないモータ等の回転駆動源に直接的にも
しくは図示しない回転伝達機構を介して連結されるか、
あるいは手動回転ハンドルなどの手動回転操作手段に連
結されていて、正逆両方向へ回転せしめられるようにな
っている。そしてこのスプロケット16の外周上には、
その全周の約1/4の部分(左上部分)に前記ローラチ
ェーン10が架けられている。なおここで、スプロケッ
ト16の歯16Bは、ローラチェーン10のリンク14
の一対のリンク片14A,14Bの内側においてローラ
12に噛み合う。一方スプロケット16の下方には上面
を開放した格納箱17が配設されている。この格納箱1
7は前記スプロケット16から吊下されたローラチェー
ン10の基端側の部分をジグザグ状に折り込んだ状態で
収納するためのものである。
【0027】スプロケット16の外周上部(頂上位置)
の水平方向延長位置には、水平直線状の走行ガイド18
が配設されている。この走行ガイド18は、ローラチェ
ーン10におけるローラ12の部分をその上下に挟んで
ローラチェーン10の水平走行を案内するためのもので
あり、ローラ12の下側を受ける下側ガイド部18Aと
ローラ12の上面側に対向もしくは対接する上側ガイド
部18Bを有し、かつこれらの下側ガイド部18Aと上
側ガイド部18Bとがローラチェーン10の側方におい
てコ状連結部18Cによって結ばれるように、全体とし
て一体に作られている。なお走行ガイド18の下側ガイ
ド部18Aおよび上側ガイド部18Bは、ローラチェー
ン10のリンク14を構成する平行一対のリンク片14
A,14Bの内側まで突出するように、その間隔が定め
られている。
【0028】一方ローラチェーン10がスプロケット1
6に噛み合う部分付近には、ローラチェーン10のリン
ク12に内側から(すなわちスプロケット16の回転中
心軸線に近い側から)当接してローラチェーン10を案
内するための内側ガイド24と、ローラチェーン10の
リンク14に外側から(すなわちスプロケット16の回
転中心軸線に遠い側から)当接してローラチェーン10
を案内するための外側ガイド26とが設けられている。
前記内側ガイド24は、平行な2枚一組の内側ガイド片
24A,24Bからなるものであり、これらの内側ガイ
ド片24A,24Bは、スプロケット16に噛合された
ローラチェーン10のリンク14の各リンク片14A,
14Bにそれぞれ個別に内側から接するように、スプロ
ケット16の約1/4周分(左上部分)に沿いスプロケ
ット16の歯16Bの内側径の曲率半径とほぼ同じ曲率
半径で湾曲された湾曲部24aと、スプロケット10の
外周頂上部に対応する位置からその接線方向に沿い前記
走行ガイド18の基端部(入口部)18aに向けて水平
に延出する水平延出部24bとを連続一体に形成した構
成とされている。また外側ガイド26は、例えばコ型チ
ャンネル状部材からなるものであって、この外側ガイド
26は、スプロケット16に噛合っているローラチェー
ン10のリンク14を構成する平行一対のリンク片14
A,14Bに同時に外側から接するように、スプロケッ
ト16の約1/4周分(左上部分)に沿いスプロケット
16の歯16Bの外側径の曲率半径より若干大きい曲率
半径で湾曲された湾曲部26aと、スプロケット16の
外周頂上部に対応する位置からその接線方向に沿い走行
ガイド18の基端部(入口部)18aに向けて水平に延
出された水平延出部26bとを連続一体に形成した構成
とされている。なお内側ガイド24の先端面と走行ガイ
ド18の基端面(入口面)との間の距離間隔(正確には
図2に示すような側面側から見た時の走行ガイド長さ方
向の間隔)W1は可及的に小さいことが望ましく、少な
くともローラチェーン10の隣り合うローラ12の中心
間距離L1よりも小さいことが望ましい。また外側ガイ
ド26の先端面と走行ガイド18の基端面(入口面)と
の間の距離間隔(正確には図2に示すような側面側から
見た時の走行ガイド長さ方向の間隔)W2も可及的に小
さいことが望ましく、これもローラチェーン10のロー
ラ12の中心間距離L1よりも小さいことが望ましい。
【0029】以上のような押引駆動装置を用いて対象物
22の押引駆動を行なうにあたっては、図1、図2に示
すようにローラチェーン10の一部をスプロケット16
の外周上の一部(左上の約1/4周部分)の歯16Bに
噛合せた状態で、図示しない回転手段によりスプロケッ
ト16を図1、図2の時計方向へ回転させる。これによ
ってローラチェーン10は格納箱17から繰出されて、
図1、図2の左下から右方へ向けて移動せしめられる。
このとき、ローラチェーン10の各リンク14には、ス
プロケット16に対して正規に噛合せられるべき部分
(左上1/4周部分)において内側ガイド24の湾曲部
24a、外側ガイド26の湾曲部26aが対接もしくは
対向しているから、ローラチェーン10は、内側ガイド
24、外側ガイド26の湾曲部24a,26aによって
図1、図2の左下からスプロケット16の頂上位置まで
の間においてスプロケット16と噛合いながらの湾曲走
行が案内される。したがってスプロケット16からロー
ラチェーン10が外れてしまうことが防止される。続い
てローラチェーン10は、内側ガイド24の水平延出部
24bおよび外側ガイド26の水平延出部26bによっ
て、スプロケット頂上位置から走行ガイド18へ向けて
の水平方向右方への移動が案内される。すなわち、スプ
ロケット16に噛合っている部分においてローラチェー
ン10には時計方向への駆動力が与えられるが、特に内
側ガイド24の水平延出部24bの存在によって、ロー
ラチェーン10がスプロケット16に噛合ったままスプ
ロケット16の外周頂上部から右下へ回巡してしまうこ
とが阻止され、スプロケット16の外周頂上部からロー
ラチェーン10がスプロケット16から水平方向へ強制
的に離脱せしめられる。そして、引続いて内側ガイド2
4の水平延出部24bと外側ガイド26の水平延出部2
6bとによってローラチェーン10は正しく走行ガイド
18の基端部(入口部)18aに向けて水平に案内され
る。したがってローラチェーン10がスプロケット16
の頂上位置と走行ガイド18との間においてスプロケッ
ト16に噛合ったまま下方へ屈曲したり、あるいは上方
へ外れてしまったりすることが防止され、ローラチェー
ン10が走行ガイド18内に直線的に押込まれる。
【0030】走行ガイド18内においてはローラチェー
ン10のローラ12に下側ガイド部18A、上側ガイド
部18Bが対接もしくは対向するため、そのローラチェ
ーン10の水平方向の直線走行が案内される。またこの
走行ガイド18においては、ローラチェーン10のリン
ク14の平行一対のリンク片14A,14Bの内側まで
下側ガイド部18A、上側ガイド部18Bが突出してい
るため、ローラチェーン10が側方へ外れてしまうこと
も防止される。
【0031】そして前記ローラチェーン10の先端部の
リンク片14Aには対象物22が取付けられているか
ら、前述のようにローラチェーン10を走行ガイド18
によって水平方向右方へ案内走行させることによって、
対象物22を右方へ直線移動(前進移動)させることが
できる。
【0032】なおここで、スプロケット16の時計方向
回転による前進駆動開始時においては、ローラチェーン
16の先端部分は走行ガイド18の基端部(入口部)1
8aに挿入されていなくても良い。すなわち、ローラチ
ェーン10はその少なくとも一部がスプロケット16の
一部に噛合っていればローラチェーン10に対する前進
駆動力がスプロケット16により与えられるのであり、
しかもローラチェーン10の先端部分が走行ガイド18
の基端部18aに挿入されていない状態からそのローラ
チェーン10に対する前進駆動が与えられれば、前述の
ような内側ガイド24、外側ガイド26の特に水平延出
部24b,26bの機能によって、ローラチェーン10
の先端部が屈曲することなく走行ガイド18の入口部へ
直線状に案内されるからである。
【0033】一方スプロケット16を図1、図2の反時
計方向へ回転駆動させれば、前述とは逆にローラチェー
ン10が走行ガイド18により案内されつつ左方へ直線
移動するとともに順次走行ガイド18から引出され、ス
プロケット16から下方へ垂下されて格納箱17中に順
次ジクザグ状に収納される。そしてローラチェーン10
の左方への直線移動(後退)に伴なって、そのローラチ
ェーン10の先端に取付けられた対象物22が左方へ直
線移動することになる。
【0034】なお以上の実施例では外側ガイド26は、
ローラチェーン10のリンク14の部分(リンク片14
A,14Bの端面)に当接もしくは対向する構成として
いるが、場合によっては外側ガイド26をローラチェー
ン10のローラ12の部分に当接もしくは対向してロー
ラチェーン10を案内するように構成しても良く、その
場合の一例を、図3に対応して図6に示す。なおこの場
合も外側ガイド26は湾曲部と水平延出部とを一体連続
化した構成とすることはもちろんである。またこの場
合、外側ガイド26は、リンク14を構成する平行一対
のリンク片14A,14Bの間の位置まで突出するよう
に構成することが望ましい。
【0035】なおまた、前述の実施例では走行ガイド1
8は直線状に構成しているが、この発明の進退駆動装置
の用途によっては、滑らかな湾曲状としても良く、その
場合には対象物22を滑らかな曲線に沿って進退駆動さ
せることができる。
【0036】図7、図8には、図1〜図5に示す実施例
の進退駆動装置を、トラックの荷台を覆う伸縮幌の開閉
駆動装置に適用した例を示す。
【0037】図7、図8において、トラック30はその
前部に運転席部分32が設けられており、その後側に荷
台34が設けられている。そして荷台34の両側(トラ
ックの進行方向に対し左右の両側)の側板36A,36
Bは、外側へ約180°傾動可能なあおり板とされてい
る。
【0038】前記荷台34の側板36A,36B間に
は、進行方向から見てほぼ逆U字形状(コ字形状をその
開放側が下方へ向くように倒した形状を含む)をなす複
数の幌支柱40が、直立状態で架け渡されたおり、これ
らの複数の幌支柱40は、荷台の前後方向に所定間隔を
置いて配列されている。そして隣り合う幌支柱40,4
0間は、一対のアーム42A,42Bからなるクロスバ
ー42によって連結され、これによって複数の幌支柱4
0がパンタグラフ状に前後方向に伸縮するように構成さ
れている。そして幌支柱40の上方および側方は、帆布
などの幌(シート)44によって覆われている。
【0039】前記荷台34の左右両側の側板36A,3
6Bの上面には、その長さ方向に沿って直線状をなす前
述の走行ガイド18の主要部分(基端部分182を除い
た部分)181が設けられており、また荷台34の側板
36A,36Bよりも前方の部分(固定部分)に、走行
ガイド18の基端部分182が設けられている。すなわ
ち、走行ガイド18はスプロケット16に近い側の基端
部分182と、それより先の側板36A,36B上の主
要部分181とに分離されている。そしてまた走行ガイ
ド18の基端部分182よりも前方の固定部分に、前述
のスプロケット16、内側ガイド24、外側ガイド2
6、格納箱17、およびスプロケット16を正逆両方向
へ回転させるための図示しない回転駆動源が設けられて
いる。そしてローラチェーン10が前述のようにスプロ
ケット16に架けられ、そのローラチェーン10の先端
部のリンクに、各幌支柱40のうち最後端の幌支柱40
1が接続されている。すなわち、この最後端の幌支柱4
01が前述の対象物22に相当することになる。なおそ
の他の幌支柱40の下端についての詳細な構成は示して
ないが、実際には、走行ガイド18(181,182)
と一体にガイドレールを設けておき、そのガイドレール
によって各幌支柱の下端が支持されるとともに、各幌支
柱40の前後方向への移動が案内されるように構成する
ことが望ましい。
【0040】以上のような伸縮幌の開閉駆動装置におい
ては、既に述べたところから明らかなように、スプロケ
ット16を回転させてローラチェーン10を直線的に進
退移動させることによって、幌支柱40のうちの最後端
の幌支柱401に前後方向の進退駆動力を与え、これに
よって全幌支柱40をパンタグラフ状に伸縮させ、幌の
開閉を行なうことができる。
【0041】ここで、伸縮幌を最も縮小させた状態すな
わち最後端の幌支柱401を最も前進させた状態で、ロ
ーラチェーン10の先端が走行ガイド18の主要部分1
81から完全に引出された状態となるような配置関係と
しておけば、伸縮幌の最縮小時には側板36A,36B
上の部分にローラチェーン10が位置せず、また全幌支
柱40(401)も側板36A,36Bの部分に位置せ
ずに側板36A,36Bより前方の部分に寄せられるこ
とになる。したがってその状態では側板36A,36B
を傾倒させることが可能となる。
【0042】なお図7、図8の例においては、走行ガイ
ド18の全長分を側板36A,36Bの上面に設けた構
成としているが、場合によっては走行ガイド18をその
基端部分(図7の左端部分)とその残りの右側の主要部
分とに分離し、その主要部分を側板36A,36Bの上
面に設けておき、基端部分はトラックにおける固定側の
部分(側板36A,36Bよりも前方の部分)に設けて
おいても良い。この場合、走行ガイド18の固定側の基
端部分182と側板側の主要部分181との間隔を小さ
くしておけば、伸長駆動時においてもローラチェーンを
走行ガイド18の基端部分182から主要部分181へ
円滑に挿入させることができる。
【0043】なおこの発明の押引駆動装置は、トラック
荷台の伸縮幌、その他各種コンテナの伸縮幌、あるいは
仮設テントの伸縮幌などについてもその開閉駆動装置と
して適用することができる。
【0044】図9〜図11には、この発明のさらに他の
実施例の押引駆動装置を示す。なお図9〜図11に示す
実施例において、前述の各実施例と同一の要素について
は同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0045】図9〜図11に示される実施例において、
前述の各実施例と主に異なる点は、内側ガイド24およ
び外側ガイド26がいずれも湾曲しておらず、水平方向
に沿った直線状とされている点である。すなわち図9〜
図11の実施例において、内側ガイド24は、スプロケ
ット16の外周頂上部に対応する位置からその接線方向
に沿って走行ガイド18の基端部(入口部)18aに向
けて水平かつ直線状に延長する構成とされている。なお
この内側ガイド24は、その先端側の部分(図9におけ
る左側の部分)が、2股状(フォーク状)に分岐されて
いて、その分岐部24c,24dの先端間にスプロケッ
ト16の一部が位置している。なおまた、この内側ガイ
ド24は、前記各実施例と同様にローラチェーン10の
各リンク片14A,14Bに接するように構成されてい
る。一方外側ガイド26は、スプロケット16の外周頂
上部より手前の位置(図9における左側の位置)から、
スプロケット16の外周頂上部を越え、走行ガイド18
の基端部(入口部)18aに向けて水平かつ直線状に延
長されている。なおこの実施例の場合の外側ガイド26
は、ローラチェーン10のローラ12の部分に当接もし
くは対向してローラチェーンを案内するように構成され
ている。
【0046】図9〜図11に示される実施例の場合、内
側ガイド24および外側ガイド26がいずれも単なる直
線状であるため、湾曲部分を有する図1〜図5の実施例
の場合と比較して、加工コストを大幅に引下げることが
できる。
【0047】なおこの発明の押引駆動装置において、ロ
ーラチェーン10としては、軽量化および駆動力の低減
を図るため、エンジニアリングプラスチックを使用した
ものを用いても良い。この場合、一般にはローラの部分
および内側リンク片の部分をエンジニアリングプラスチ
ックで構成し、外側リンク片を金属で構成したものが多
い。そしてこのようなローラチェーン10を使用した場
合、そのローラチェーン10の走行を案内する走行ガイ
ド18は、図12あるいは図13に示すように構成する
ことが望ましい。
【0048】すなわち図12の場合は、走行ガイド18
の上側ガイド部18Bおよび下側ガイド部18Aの両者
がローラチェーン10におけるエンジニアリングプラス
チックからなる内側リンク片14aの部分に接するよう
に作られている。また図13の場合は、走行ガイド18
の上側ガイド部18Bはローラチェーン10におけるエ
ンジニアリングプラスチックからなるローラ12の部分
に接し、下側ガイド部18Aはローラチェーン10にお
ける内側リンク片14aの部分に接するように作られて
いる。
【0049】
【発明の効果】この発明の押引駆動装置によれば、駆動
対象物を先端部分に取付けたオープンエンドローラチェ
ーンを、確実かつ円滑に前進・後退させることができ
る。また特にトラック等の荷台の伸縮幌の伸縮(開閉)
を機械的に行なうための伸縮幌開閉駆動装置として用い
れば、トラック荷台の側板が傾倒可能なあおり板である
場合でも、その開閉駆動装置を荷台の下側に設ける必要
がなくなり、そのため泥や砂利等の影響を受けることな
く耐久性を充分に向上させることができる。またこのほ
か、オープンエンド形式のローラチェーンを用いるた
め、無端環状のローラチェーンを用いる場合と比較して
部品点数が少なくて済み、省スペース、軽量化、低コス
ト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の押引駆動装置の全体構成
を示す部分省略側面図である。
【図2】図1に示される装置のスプロケット付近の状況
を示す部分拡大側面図である。
【図3】図2のIII−III線における縦断面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線における縦断面図である。
【図5】図2のV−V線における縦断面図である。
【図6】この発明の押引駆動装置に用いられる外側ガイ
ドの他の例を示すための図で、図3に対応する位置での
縦断面図である。
【図7】この発明の押引駆動装置をトラックの荷台の伸
縮幌の開閉駆動装置に適用した例を示す側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線における縦断面図
である。
【図9】この発明の他の実施例の押引駆動装置を、図2
に対応して示す部分拡大側面図である。
【図10】図9のX−X線における縦断面図である。
【図11】図9のXI−XI線における縦断面図であ
る。
【図12】この発明の押引駆動装置に用いられる走行ガ
イドの他の例を示す縦断面図である。
【図13】この発明の押引駆動装置に用いられる走行ガ
イドのさらに他の例を示す縦断面図である。
【図14】従来考えられていたトラック荷台の伸縮幌を
示す側面図である。
【図15】オープンエンドローラェーンを用いた参考例
の押引駆動装置を示す側面図である。
【図16】図10に示される押引駆動装置の使用時の状
況の一例を示す側面図である。
【図17】図10に示される押引駆動装置の使用時の状
況の他の例を示す側面図である。
【符号の説明】
10 ローラチェーン 12 ローラ 14 リンク 16 スプロケット 17 格納箱 22 対象物 24 内側ガイド 26 外側ガイド 34 荷台 36A,36B 側板 40 幌支柱

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のローラの相互間をそれぞれリンク
    によって結合してなるローラチェーンを、オープンエン
    ドを有する非環状とし、かつそのローラチェーンの先端
    部に対象物を取付けて、ローラチェーンの先端部寄りの
    部分を直線状もしくは滑らかな曲線状の所定の走行系路
    に沿って前進・後退させることにより前記対象物を押引
    駆動するための装置において、 前記ローラチェーンをその両側から挟んでローラチェー
    ンの先端部寄りの部分の走行を前記走行系路に沿って案
    内するための直線状もしくは滑らかな曲線状の走行ガイ
    ドと、 前記ローラチェーンのローラに噛合ってローラチェーン
    を前進・後退させるために前記走行ガイドの基端部に近
    接して設けられた正逆回転可能な駆動用のスプロケット
    と、 前記スプロケット付近においてそのスプロケットに噛合
    っているローラチェーンのリンクにスプロケットの回転
    中心軸線に近い側から当接もしくは対向してローラチェ
    ーンを案内するための内側ガイドと、 前記スプロケット付近においてそのスプロケットに噛合
    っているローラチェーンのリンクもしくはローラに、ス
    プロケットの回転中心軸線に遠い側から当接もしくは対
    向してローラチェーンを案内するための外側ガイド、と
    を有してなり、前記内側ガイドおよび外側ガイドにおけ
    る走行ガイド側の端部が、走行ガイドの延長線と平行と
    なるように構成されていることを特徴とするオープンエ
    ンドローラチェーンによる押引駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記内側ガイドにおける走行ガイド側の
    先端と、走行ガイドの基端との間隔が、ローラチェーン
    の隣り合うローラの中心間距離よりも小さくなるように
    設定されている、請求項1に記載のオープンエンドロー
    ラチェーンによる押引駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記走行ガイドが水平な直線状に配置さ
    れ、かつ前記スプロケットが水平な回転中心軸線を有す
    るように配置され、かつローラチェーンはそのローラの
    軸線が水平となる状態で走行するように配置されてい
    る、請求項1に記載のオープンエンドローラチェーンに
    よる押引駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記スプロケットの下方に、そのスプロ
    ケットから吊下されたローラチェーンの基端側の部分を
    折り込んだ状態で収納する上面開放の格納箱が設けられ
    ている、請求項3に記載のオープンエンドローラチェー
    ンによる押引駆動装置。
  5. 【請求項5】 トラックの荷台上に、その荷台の前後方
    向に沿って幌支柱を移動させることにより伸縮開閉可能
    な伸縮幌を伸縮開閉するための装置であって;請求項1
    に記載のオープンエンドローラチェーンによる押引駆動
    装置における走行ガイドがトラックの荷台の側板に沿っ
    てその上部に水平に設けられ、荷台の後端側の幌支柱の
    下部が前記対象物としてのローラチェーンの先端部に取
    付けられていることを特徴とする、トラックの伸縮幌の
    開閉装置。
JP25467895A 1994-09-07 1995-09-06 オープンエンドローラチェーンによる押引駆動装置およびそれを用いたトラックの伸縮幌の開閉装置 Pending JPH08127247A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25467895A JPH08127247A (ja) 1994-09-07 1995-09-06 オープンエンドローラチェーンによる押引駆動装置およびそれを用いたトラックの伸縮幌の開閉装置
PCT/JP1996/002531 WO1997009545A1 (fr) 1995-09-06 1996-09-06 Appareil d'entrainement en avant et en arriere
AU68899/96A AU6889996A (en) 1995-09-06 1996-09-06 Forward and reverse driving apparatus

Applications Claiming Priority (3)

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JP6-239414 1994-09-07
JP23941494 1994-09-07
JP25467895A JPH08127247A (ja) 1994-09-07 1995-09-06 オープンエンドローラチェーンによる押引駆動装置およびそれを用いたトラックの伸縮幌の開閉装置

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JP (1) JPH08127247A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016522097A (ja) * 2013-06-19 2016-07-28 メカクローム・フランスMecachrome France 金属又は複合材料から成る部品を切断するための装置及び方法並びにそのような方法で製造された部品

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016522097A (ja) * 2013-06-19 2016-07-28 メカクローム・フランスMecachrome France 金属又は複合材料から成る部品を切断するための装置及び方法並びにそのような方法で製造された部品

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