JPH0812638B2 - ページテーブル非常駐化制御装置 - Google Patents

ページテーブル非常駐化制御装置

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JPH0812638B2
JPH0812638B2 JP5136598A JP13659893A JPH0812638B2 JP H0812638 B2 JPH0812638 B2 JP H0812638B2 JP 5136598 A JP5136598 A JP 5136598A JP 13659893 A JP13659893 A JP 13659893A JP H0812638 B2 JPH0812638 B2 JP H0812638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セグメンテーション・
ページング方式の仮想記憶管理を採用した情報処理装置
におけるページテーブル非常駐化制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】仮想記憶空間をセグメントという可変長
の単位に分割すると共に、更に各セグメントをページと
いう固定長の単位に分割し、セグメンテーション・ペー
ジング方式による仮想記憶管理を採用した従来の情報処
理装置においては、仮想アドレスから物理アドレスへの
変換時に参照するページテーブル(本明細書では、PT
とも称す)を、主記憶に常駐化している(例えば、昭和
63年7月1日,社団法人日本能率協会発行の「新版・
オペレーティング・システム入門」第241頁〜第26
3頁「3.1 メモリの仮想化」参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようにPTを常駐
化した情報処理装置では、全てのPTが頻繁に参照され
る場合には好都合であるが、ほとんど参照されないPT
が含まれる場合には、そのようなPTはミッシングペー
ジ時におけるページ置き換え対象にならないため、有効
に使える主記憶のページ枠が減少し、主記憶の使用効率
が悪化するという問題が生じる。
【0004】本発明はこのような問題点を解決しようと
するものであり、その目的は、PTを非常駐化すること
により、長く使用されないPTが主記憶の一部を占有し
てしまうことを防止して、主記憶の使用効率を高めるこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、以下の(A),(B)の如き構成を採用
している。
【0006】構成(A);セグメンテーション・ページ
ング方式の仮想記憶管理を採用した情報処理装置におい
て、仮想記憶空間上のPTを含むページ毎に未使用時間
を保持するためのPTページ未使用時間テーブルと、主
記憶上に存在するPTを含むページ毎にその未使用時間
を計測して前記PTページ未使用時間テーブルに記録す
る第1の手段と、前記PTページ未使用時間テーブルに
記録された未使用時間が予め定められた時間以上になっ
た、PTを含むページについて、その属性を非常駐の属
性に変更するか、または、二次記憶装置にセーブしてそ
のページが使用していた主記憶のページ枠を解放する第
2の手段と、PTを使用したアドレス変換時、必要なP
Tが主記憶に存在しないときに起きる例外を契機に、必
要なPTを含むページを外部記憶装置から主記憶にロー
ドし且つ該ロードしたページの属性を常駐の属性に設定
し、例外を起こした命令に制御を移して実行を継続させ
る第3の手段とを備える構成。
【0007】構成(B);セグメンテーション・ページ
ング方式の仮想記憶管理を採用した情報処理装置におい
て、仮想記憶空間上のPTを含むセグメント毎に未使用
時間を保持するためのPTセグメント未使用時間テーブ
ルと、主記憶上に存在するPTを含むセグメント毎にそ
の未使用時間を計測して前記PTセグメント未使用時間
テーブルに記録する第1の手段と、前記PTセグメント
未使用時間テーブルに記録された未使用時間が予め定め
られた時間以上になった、PTを含むセグメントについ
て、それに属するページの属性を非常駐の属性に変更す
るか、または、それに属するページを二次記憶装置にセ
ーブしてそのページが使用していた主記憶のページ枠を
解放する第2の手段と、PTを使用したアドレス変換
時、必要なPTが主記憶に存在しないときに起きる例外
を契機に、必要なPTを含むページの属するセグメント
の全ページを外部記憶装置から主記憶にロードし且つ該
ロードしたページの属性を常駐の属性に設定し、例外を
起こした命令に制御を移して実行を継続させる第3の手
段とを備える構成。
【0008】
【作用】構成(A)のページテーブル非常駐化制御装置
においては、仮想記憶空間上のPTを含むページ毎に未
使用時間を保持するためのPTページ未使用時間テーブ
ルがあり、第1の手段が、主記憶上に存在するPTを含
むページ毎にその未使用時間を計測して、PTページ未
使用時間テーブルに記録する。他方、第2の手段が、P
Tページ未使用時間テーブルに記録された未使用時間が
予め定められた時間以上になった、PTを含むページの
属性を、非常駐の属性に変更する。または、そのような
ページを二次記憶装置にセーブしそのページが使用して
いた主記憶のページ枠を解放する。これにより、主記憶
上で一定時間以上参照されないPTを含むページで使用
されているページ枠がページ置き換え用に使用でき、主
記憶の有効利用が図られる。そして、他のページに置き
換えられることにより、PTを使用したアドレス変換
時、必要なPTが主記憶に存在しない状態になったとき
は、そのとき起きる例外を契機に、第3の手段が、必要
なPTを含むページを外部記憶装置から主記憶にロード
し、且つロードしたページの属性を常駐の属性に設定
し、例外を起こした命令に制御を移して実行を継続させ
る。
【0009】構成(B)のページテーブル非常駐化制御
装置においては、仮想記憶空間上のPTを含むセグメン
ト毎に未使用時間を保持するためのPTセグメント未使
用時間テーブルがあり、第1の手段が、主記憶上に存在
するPTを含むセグメント毎にその未使用時間を計測し
て、PTセグメント未使用時間テーブルに記録する。他
方、第2の手段が、PTセグメント未使用時間テーブル
に記録された未使用時間が予め定められた時間以上にな
った、PTを含むセグメントに属するページの属性を、
非常駐の属性に変更する。または、そのようなセグメン
トに属するページを二次記憶装置にセーブし、そのペー
ジが使用していた主記憶のページ枠を解放する。これに
より、主記憶上で一定時間以上参照されないPTを含む
ページで使用されているページ枠がページ置き換え用に
使用でき、主記憶の有効利用が図られる。そして、他の
ページに置き換えられることにより、PTを使用したア
ドレス変換時、必要なPTが主記憶に存在しない状態に
なったときは、そのときに起きる例外を契機に、第3の
手段が、必要なPTを含むページの属するセグメントの
全ページを外部記憶装置から主記憶にロードし、且つロ
ードしたページの属性を常駐の属性に設定し、例外を起
こした命令に制御を移して実行を継続させる。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明におけるPTの仮想記憶空
間上での位置付けの例を示す図である。同図において、
VMMは仮想記憶空間であり、可変長のセグメントSG
0,SG1,…に分割されている。各セグメントSG0
等は更に固定長のページに分割される。特に、セグメン
トSG4は、セグメントSG0〜SG4用のPTを格納
するセグメントであり、3つのページP0〜P2で構成
され、ページP0に、セグメントSG0用のPT
(0),セグメントSG1用のPT(1)が、ページP
1に、セグメントSG2用のPT(2),セグメントS
G3用のPT(3)が、ページP2に、セグメントSG
4用のPT(4)が、それぞれ格納されている。また、
セグメントSG9は、セグメントSG5〜SG9用のP
Tを格納するセグメントであり、3つのページP0〜P
2で構成され、ページP0に、セグメントSG5用のP
T(5),セグメントSG6用のPT(6)が、ページ
P1に、セグメントSG7用のPT(7),セグメント
SG8用のPT(8)が、ページP2に、セグメントS
G9用のPT(9)が、それぞれ格納されている。
【0012】PT格納用のセグメントSG4,SG9
は、同一グループのセグメント対応に設けられる。ここ
で、同一グループとは、システムで共有されるセグメン
ト同士,同一ジョブに対応するセグメント同士,セグメ
ント種別が同一のセグメント同士などといったグループ
を意味する。また、セグメントSG0〜SG3に関し
て、セグメントSG0,SG1とセグメントSG2,S
G3とが同時期に使用されないことが事前に分かってい
る場合には、同図に示すように、セグメントSG0,S
G1用のPT(0),PT(1)とセグメントSG2,
SG3用のPT(2),PT(3)とは異なるページP
0,P1に配置し、同じく、セグメントSG5〜SG8
に関して、セグメントSG5,SG6とセグメントSG
7,SG8とが同時期に使用されないことが事前に分か
っている場合には、同図に示すように、セグメントSG
5,SG6用のPT(5),PT(6)とセグメントS
G7,SG8用のPT(7),PT(8)とは異なるペ
ージP0,P1に配置することが望ましい。
【0013】図2は、本発明におけるアドレス変換の一
例の説明図である。同図において、STはセグメントテ
ーブルであり、図1の仮想記憶空間を構成する各セグメ
ントSG0,SG1,…に1対1に対応するエントリを
有している。各エントリには、PT存在表示フラグPT
FとアドレスPTAとが含まれる。PT存在表示フラグ
PTFは、当該エントリに対応するセグメント用のPT
が主記憶に存在するか否かを示すフラグであり、存在す
る場合には例えば“1”、存在しない場合には“0”を
示す。アドレスPTAは、当該エントリに対応するセグ
メント用のPTが主記憶に存在する場合には、そのPT
の主記憶上のアドレスを示し、存在しない場合には、そ
のPTを含むセグメントおよびページの二次記憶装置上
のアドレスを示す。
【0014】PT(i)は、或るセグメントに対応する
PTであり、対応するセグメントを構成するページに1
対1に対応するページ記述子PWを有している。このペ
ージ記述子PWには、対応するページが主記憶に存在す
る場合、その主記憶上のアドレスを示すページ枠アドレ
スMA等が含まれる。
【0015】図2において、セグメント番号Sとページ
番号Pとページ内アドレスDとで構成された仮想アドレ
スの物理アドレスへの変換は、情報処理装置のハードウ
ェアまたはファームウェアにより、概ね以下のように行
われる。
【0016】先ず、仮想アドレスのセグメント番号Sに
基づいてセグメントテーブルSTの該当するエントリが
参照される。このエントリ中のPT存在表示フラグPT
Fが“1”の場合、アドレスPTAは主記憶上に存在す
るPT(i)のアドレスを示すので、このアドレスに基
づいてPT(i)を参照する。他方、PT存在表示フラ
グPTFが“0”の場合、該当するPT(i)は主記憶
に存在していないため、アドレスPTAに基づいて二次
記憶装置からPT(i)を主記憶にロードすることによ
り、PT(i)の参照を可能にする。その後、仮想アド
レスのページ番号Pに基づいてPT(i)の該当するペ
ージ記述子PWを参照し、ページ番号Pのページが主記
憶に存在すれば、そのアドレスMAと仮想アドレスのペ
ージ内アドレスDとを加算器ADDで加算して、物理ア
ドレスを求める。また、ページ番号Pのページが主記憶
に無ければ、二次記憶装置から主記憶にロードし、ロー
ド後のアドレスに基づいて物理アドレスを求める。
【0017】次に、図3を参照して、本発明の一実施例
を詳細に説明する。
【0018】図3において、PT(0),PT(1),
…は、図1に示したPTである。各PTの構成例を図4
に示す。同図に示すように、各PTは、対応するセグメ
ントを構成するページに1対1に対応するページ記述子
PWを有し、各ページ記述子PWは、ページ枠アドレ
ス,存在ビット等を含んでいる。存在ビットは、ページ
が主記憶に存在する場合に“1”を、存在しない場合に
“0”を表示する。
【0019】図3の主記憶情報テーブル2は、主記憶の
ページ枠を管理するテーブルである。その構成例を図5
に示す。同図において、MMは主記憶であり、ページと
同一サイズのページ枠に分割されている。主記憶情報テ
ーブル2は、このようなページ枠と1対1に対応するエ
ントリを有し、各エントリに、対応するページ枠にロー
ドされているページの情報(セグメント番号,ページ番
号等),常駐属性,有効なページが存在するか否かを示
す状態ビット,参照されたか否かを示す参照ビット等を
保持する。
【0020】常駐属性には、常駐と非常駐とがある。常
駐の属性を持つページはページ置き換え対象外となり、
非常駐の属性を持つページはページ置き換え対象とな
る。
【0021】また、参照ビットは、対応するページ枠中
のページが参照された場合、ハードウェアにより参照有
(例えば“1”)の状態に設定される。なお、常駐属性
が非常駐のページの参照ビットは、参照有りにされる
と、一定時間経過時にハードウェアによりリセットされ
るが、常駐属性が常駐のページの参照ビットは、参照有
りにされてもハードウェアによってはリセットされず、
そのリセットは後述するPTページ使用確認手段3で行
われる。
【0022】図3のPTページ未使用時間テーブル5
は、PTを含むページ毎にその未使用時間を保持するテ
ーブルである。図1の場合、PTを含むページとして
は、セグメントSG4のページP0〜P2,セグメント
SG9のページP0〜P2が存在するので、PTページ
未使用時間テーブル5は、例えば図6に示すように、そ
れらに対応する未使用時間を保持するエントリを有して
いる。
【0023】図3のPTページ使用確認手段3およびP
Tページ未使用時間計測手段4は、PTを含むページ単
位にその未使用時間を計測してPTページ未使用時間テ
ーブル5に設定する手段を構成し、PTページ選択手段
6およびPTページ非常駐化手段7は、主記憶上の長く
使用されていないPTをページ単位に非常駐化する手段
を構成し、ページ不在処理手段10,PTページロード
手段11およびPTページ常駐化手段12は、ミッシン
グPTの状態となったときに該当するPTを含むページ
を主記憶にロードして常駐化する手段を構成する。ま
た、プログラム起動手段14は、ミッシングPT例外を
起こしたユーザプログラム等のプログラム13の命令に
制御を移して実行を継続させる手段である。以下、これ
らの機能を全体の動作を通じて説明する。
【0024】PTページ使用確認手段3に対しては、事
前に、PTを含むページの情報が与えられている。PT
ページ使用確認手段3は、予め定められた一定時間毎
に、図5に示したような構成の主記憶情報テーブル2を
参照し、状態ビットが有効を示し且つページ情報がPT
を含むページの情報(図1の場合では、ページの情報が
セグメントSG4のページP0〜P2,セグメントSG
9のページP0〜P2を示す情報)になっているページ
枠、つまり、PTを含むページがロードされているペー
ジ枠に対して、その参照ビットの状態を調べ、その結果
をPTページ未使用時間計測手段4に通知する。このと
き、参照有となっていたPTを含むページに対応する参
照ビットは参照無にリセットしておく。即ち、例えばセ
グメントSG4のページP0が主記憶にロードされてい
て、その参照ビットが“1”であれば、その参照ビット
を“0”にして、セグメントSG4のページP0が参照
されている旨をPTページ未使用時間計測手段4に通知
し、例えばセグメントSG4のページP1が主記憶にロ
ードされていて、その参照ビットが“0”であれば、セ
グメントSG4のページP1が参照されていない旨をP
Tページ未使用時間計測手段4に通知する。なお、主記
憶にロードされていないPTを含むページについては通
知の対象外である。
【0025】PTページ未使用時間計測手段4は、PT
ページ使用確認手段3から、PTを含むページの参照結
果が通知されると、参照有を通知されたページに対応す
るPTページ未使用時間テーブル5のエントリの未使用
時間はリセットして例えば0とし、参照無を通知された
ページに対応するPTページ未使用時間テーブル5のエ
ントリの未使用時間は単位数だけカウントアップする。
なお、通知されなかったページに対応するPTページ未
使用時間テーブル5のエントリには、後述するPTペー
ジ選択手段6によって、未使用時間の代わりに、非常駐
化した旨が記録されている。
【0026】以上のようなPTページ使用確認手段3お
よびPTページ未使用時間計測手段4の動作が一定時間
毎に行われることにより、PTページ未使用時間テーブ
ル5には、主記憶上に存在するPTを含むページの最新
の未使用時間が保持されることになる。
【0027】他方、上述のPTページ使用確認手段3お
よびPTページ未使用時間計測手段4の動作とは独立
に、PTページ選択手段6およびPTページ非常駐化手
段7によって下記のような処理が行われる。
【0028】PTページ選択手段6は、予め定められた
一定時間毎に起動されると、PTページ未使用時間テー
ブル5の各エントリをサーチし、一定時間以上参照のな
いPTを含むページがあれば、それを選択してPTペー
ジ非常駐化手段7に通知する。このとき、選択したペー
ジの未使用時間の記録を、主記憶に存在しない旨の記録
に書き換えておく。また、一定時間以上参照のないPT
を含むページがなければ、今回の処理を終了する。
【0029】PTページ非常駐化手段7は、主記憶情報
テーブル2を更新して、PTページ選択手段6から通知
されたPTを含むページの常駐属性を、非常駐の属性に
変更する。これにより、そのページがページ置き換え対
象となる。
【0030】以上のような動作がPTページ選択手段6
およびPTページ非常駐化手段7で行われることによ
り、主記憶上で長く参照されなかったPTを含むページ
が現れる毎に、その常駐属性が非常駐化されることにな
る。よって、そのページ枠はページ置き換え対象とな
り、仮想記憶空間VMMの他のページ等で利用可能とな
る。なお、PTを含むページが他のページに置き換えら
れ、二次記憶装置8にセーブされた場合、図2のセグメ
ントテーブルSTの該当するエントリのPT存在表示フ
ラグが“0”にされると共に、アドレスPTAにセーブ
されたページを含むセグメントおよびページの二次記憶
装置8上でのアドレスが設定される。
【0031】本実施例では、主記憶上で一定時間以上参
照されないPTを含むページを検出した時点では非常駐
化するだけにとどめたが、その時点で積極的に二次記憶
装置8にページアウトするようにしても良い。図3に破
線で示したPTページセーブ手段9はそのような実施例
において使用する手段であり、PTページ非常駐化手段
7によって非常駐の属性に変更されたPTを含むページ
を二次記憶装置8にセーブして、それが占有していた主
記憶のページ枠を解放する。このとき、セーブしたPT
に対応する図2のセグメントテーブルSTの該当するエ
ントリのPT存在表示フラグPTFを“0”にし、アド
レスPTAにセーブしたページを含むセグメントおよび
ページの二次記憶装置8上でのアドレスを設定する。な
お、PTページ非常駐化手段7を省略して、PTページ
セーブ手段9だけを設け、PTページセーブ手段9によ
って、PTページ選択手段6で選択されたPTを含むペ
ージを二次記憶装置8にセーブし、そのページが使用し
ていた主記憶のページ枠を解放するようにしても良い。
【0032】次に、ページ不在処理手段10,PTペー
ジロード手段11,PTページ常駐化手段12およびプ
ログラム起動手段14の動作を、PTを使用して仮想ア
ドレスを実アドレスに変換する動作と共に説明する。
【0033】プログラム13から仮想アドレスを含む命
令が発行されると、計算機システムのハードウェアは、
図2を参照して説明したような方法で仮想アドレスを物
理アドレスに変換し、この物理アドレスを使用してメモ
リをアクセスする。
【0034】図7は、このときのアドレス変換処理の流
れを示している。先ず、仮想アドレス中のセグメント番
号Sに基づいて図2のセグメントテーブルSTの該当す
るエントリを参照する(S1)。次に、このエントリ中
のPT存在表示フラグPTFが“1”か“0”かを判定
する(S2)。“0”の場合は、ミッシングPTの状態
となって例外が発生し、後述するミッシングPT例外処
理が実行される。
【0035】PT存在表示フラグPTFが“1”の場
合、アドレスPTAは主記憶上に存在するPT(i)の
アドレスを示すので、このアドレスに基づいてPT
(i)を特定し、このPT(i)中の、仮想アドレスの
ページ番号Pに対応するページ記述子を参照する(S
3)。そして、ページ記述子中の図4に示した存在ビッ
トが“1”か“0”かを判定し(S4)、“1”であれ
ば、そのページ記述子中の図4に示したページ枠アドレ
スと仮想アドレス中のページ内アドレスDとを加算して
物理アドレスを生成する(S5)。
【0036】また、ページ記述子中の存在ビットが
“0”であれば、ミッシングページの状態となって例外
が発生し、公知のミッシングページ例外処理が実行され
る。即ち、二次記憶装置8から当該仮想アドレスのセグ
メント番号Sでページ番号Pのページを読み込み、主記
憶の空きページ枠へロードし、主記憶情報テーブル2の
該当するエントリおよびPT(i)の該当するページ記
述子を更新後、再度、ミッシングページ例外を起こした
プログラム13の命令に制御を移して実行を継続する。
【0037】なお、主記憶に空きページ枠が存在しない
場合には、LRUアルゴリズムに従って、最近参照され
ていないページ枠のページを二次記憶装置8に掃き出し
て空きページ枠を生成する。このとき、置き換え対象と
なるページは、非常駐属性のページであり、その中に
は、主記憶上で一定時間参照されなかったことから常駐
属性が非常駐に変更されたPTを含むページも含まれ
る。
【0038】他方、仮想アドレスのセグメント番号Sに
基づき参照したセグメントテーブルST中のエントリの
PT存在表示フラグPTFが“0”のときに起きるミッ
シングPT例外処理では、以下のような処理が行われ
る。
【0039】ミッシングPT例外が発生すると、図3の
ページ不在処理手段10が起動される。ページ不在処理
手段10は、主記憶に存在しなかったPT(i)の属す
るセグメントおよびページのアドレスを図2のセグメン
トテーブルSTのアドレスPTAから取得し、PTペー
ジロード手段11を呼び出す。
【0040】PTページロード手段11は、上記アドレ
スに従って二次記憶装置8から該当するページを読み出
して主記憶の空きページ枠へロードし、それに応じて主
記憶情報テーブル2およびロードしたページを含むセグ
メントに対応するPTを更新する。更に、ロードしたペ
ージに対応するセグメントテーブルSTのエントリにお
けるアドレスPTAに、ロードしたページの主記憶上の
アドレスを設定すると共に、PT存在表示フラグPTF
を“1”に設定する。即ち、例えば図1のセグメントS
G4のページP0をロードしたとすると、その中には2
つのPT(PT(0),PT(1))が含まれているの
で、セグメントテーブルSTのセグメントSG0に対応
するエントリおよびセグメントSG1に対応するエント
リのアドレスPTAおよびPT存在表示フラグPTFを
更新する。更に、今回ロードしたページに対応するPT
ページ未使用時間テーブル5のエントリの内容を、主記
憶に存在しない旨の記録から未使用時間の初期値(0)
の記録に変更する。そして、PTページ常駐化手段12
を呼び出す。
【0041】PTページ常駐化手段12は、今回ロード
したPTを含むページに対応する主記憶情報テーブル2
のページ枠の常駐属性を常駐の属性に設定する。そし
て、プログラム起動手段14を呼び出す。
【0042】プログラム起動手段14は、ミッシングP
T例外を起こしたプログラム13の命令に制御を戻し、
実行を継続させる。この実行の継続段階においては、既
にPT(i)が主記憶上に存在しているので、ミッシン
グPT例外を発生することなく、アドレス変換処理が実
行されることになる。
【0043】図8は本発明の別の実施例の構成図であ
る。図3の実施例では、主記憶上で一定時間参照されな
いPTを、PTを含むページ単位で非常駐化させたが、
図8の実施例ではPTを含むセグメント単位で非常駐化
する。以下、図8に示した実施例を詳細に説明する。
【0044】図8において、PT(0),PT(1),
…は、図1に示したPT(0),PT(1)と同じもの
であり、図4に示したように、各PTは、対応するセグ
メントを構成するページに1対1に対応するページ記述
子PWを有し、各ページ記述子PWは、ページ枠アドレ
ス,存在ビット等を含んでいる。
【0045】主記憶情報テーブル22も、図1に示した
主記憶情報テーブル2と同じものであり、図5に示した
ように、主記憶MMのページ枠と1対1に対応するエン
トリを有し、各エントリに、対応するページ枠にロード
されているページの情報(セグメント番号,ページ番号
等),常駐属性,有効なページが存在するか否かを示す
状態ビット,参照されたか否かを示す参照ビット等を保
持する。
【0046】PTセグメント未使用時間テーブル25
は、PTを含むセグメント毎にその未使用時間を保持す
るテーブルである。図1の場合、PTを含むセグメント
としては、セグメントSG4,SG9が存在するので、
PTセグメント未使用時間テーブル25は、例えば図9
に示すように、それらに対応する未使用時間を保持する
エントリを有している。
【0047】PTセグメント使用確認手段23およびP
Tセグメント未使用時間計測手段24は、PTを含むセ
グメント単位にその未使用時間を計測してPTセグメン
ト未使用時間テーブル25に設定する手段を構成し、P
Tセグメント選択手段26およびPTセグメント非常駐
化手段27は、主記憶上の長く使用されていないPTを
セグメント単位に非常駐化する手段を構成し、ページ不
在処理手段30,PTセグメントロード手段31および
PTセグメント常駐化手段32は、ミッシングPTの状
態となったときに該当するセグメントを主記憶にロード
して常駐化する手段を構成する。また、プログラム起動
手段34は、ミッシングPT例外を起こしたユーザプロ
グラム等のプログラム33の命令に制御を移して実行を
継続させる手段である。以下、これらの機能を全体の動
作を通じて説明する。
【0048】PTセグメント使用確認手段23に対して
は、事前に、PTを含むページの情報が与えられてい
る。PTセグメント使用確認手段23は、予め定められ
た一定時間毎に、図5に示したような構成の主記憶情報
テーブル22を参照し、状態ビットが有効を示し且つペ
ージ情報がPTを含むページの情報(図1の場合では、
ページの情報がセグメントSG4のページP0〜P2,
セグメントSG9のページP0〜P2を示す情報)にな
っているページ枠、つまり、PTを含むページがロード
されているページ枠に対して、その参照ビットの状態を
調べる。そして、同一セグメント内の全てのページが参
照無のときは、そのセグメントが参照されていない旨を
PTセグメント未使用時間計測手段24に通知し、同一
セグメント内の少なくとも1つのページが参照有のとき
は、そのセグメントが参照されている旨をPTセグメン
ト未使用時間計測手段24に通知する。このとき、参照
有となっていたPTを含むページに対応する参照ビット
は参照無にリセットしておく。即ち、例えばセグメント
SG4のページP0〜P2が主記憶にロードされてい
て、それらの参照ビットの少なくとも1つが“1”であ
れば、その参照ビットを“0”にして、セグメントSG
4が参照されている旨をPTセグメント未使用時間計測
手段24に通知し、全ての参照ビットが“0”であれ
ば、セグメントSG4が参照されていない旨をPTセグ
メント未使用時間計測手段24に通知する。なお、主記
憶にロードされていないPTを含むセグメントについて
は通知の対象外である。
【0049】PTセグメント未使用時間計測手段24
は、PTセグメント使用確認手段23から、PTを含む
セグメントの参照結果が通知されると、参照有を通知さ
れたセグメントに対応するPTセグメント未使用時間テ
ーブル25のエントリの未使用時間はリセットして例え
ば0とし、参照無を通知されたセグメントに対応するP
Tセグメント未使用時間テーブル25のエントリの未使
用時間は単位数だけカウントアップする。なお、通知さ
れなかったセグメントに対応するPTセグメント未使用
時間テーブル25のエントリには、後述するPTセグメ
ント選択手段26によって、未使用時間の代わりに、主
記憶に存在していない旨が記録されている。
【0050】以上のようなPTセグメント使用確認手段
23およびPTセグメント未使用時間計測手段24の動
作が一定時間毎に行われることにより、PTセグメント
未使用時間テーブル25には、主記憶上に存在するPT
を含むセグメントの最新の未使用時間が保持されること
になる。
【0051】他方、上述のPTセグメント使用確認手段
23およびPTセグメント未使用時間計測手段24の動
作とは独立に、PTセグメント選択手段26,PTセグ
メント非常駐化手段27によって下記のような処理が行
われる。
【0052】PTセグメント選択手段26は、予め定め
られた一定時間毎に起動されると、PTセグメント未使
用時間テーブル25の各エントリをサーチし、一定時間
以上参照のないPTを含むセグメントがあれば、それを
選択してPTセグメント非常駐化手段27に通知する。
このとき、選択したセグメントの未使用時間の記録を、
主記憶に存在しない旨の記録に書き換えておく。また、
一定時間以上参照のないPTを含むセグメントがなけれ
ば、今回の処理を終了する。
【0053】PTセグメント非常駐化手段27は、主記
憶情報テーブル22を更新して、PTセグメント選択手
段26から通知されたPTを含むセグメントに属するペ
ージの常駐属性を非常駐の属性に変更する。これによ
り、そのページがページ置き換え対象となる。
【0054】以上のような動作がPTセグメント選択手
段26およびPTセグメント非常駐化手段27で行われ
ることにより、主記憶上で長く参照されなかったPTを
含むセグメントに属するページが現れる毎に、その常駐
属性が非常駐化されることになる。よって、そのページ
枠はページ置き換え対象となり、仮想記憶空間VMMの
他のページ等で利用可能となる。なお、PTを含むペー
ジが他のページに置き換えられ、二次記憶装置28にセ
ーブされた場合、図2のセグメントテーブルSTの該当
するエントリのPT存在表示フラグPTFが“0”にさ
れると共に、アドレスPTAにセーブされたページを含
むセグメントおよびページの二次記憶装置28上でのア
ドレスが設定される。
【0055】本実施例では、主記憶上で一定時間以上参
照されないPTを含むセグメントを検出した時点では非
常駐化するだけにとどめたが、その時点で積極的に二次
記憶装置28にページアウトするようにしても良い。図
8に破線で示したPTセグメントセーブ手段29はその
ような実施例において使用する手段であり、PTセグメ
ント非常駐化手段27によって非常駐の属性に変更され
たセグメントのページを二次記憶装置28にセーブし
て、それが占有していた主記憶のページ枠を解放する。
このとき、セーブしたPTに対応する図2のセグメント
テーブルSTの該当するエントリのPT存在表示フラグ
PTFを“0”にし、アドレスPTAにセーブしたペー
ジを含むセグメントおよびページの二次記憶装置28上
でのアドレスを設定する。なお、PTセグメント非常駐
化手段27を省略して、PTセグメントセーブ手段29
だけを設け、PTセグメントセーブ手段29によって、
PTセグメント選択手段26で選択されたPTを含むペ
ージを二次記憶装置28にセーブし、そのページが使用
していた主記憶のページ枠を解放するようにしても良
い。
【0056】次に、ページ不在処理手段30,PTセグ
メントロード手段31,PTセグメント常駐化手段32
およびプログラム起動手段34の動作を、PTを使用し
て仮想アドレスを実アドレスに変換する動作と共に説明
する。
【0057】プログラム33から仮想アドレスを含む命
令が発行されると、計算機システムのハードウェアは、
図2を参照して説明したような方法で仮想アドレスを物
理アドレスに変換し、この物理アドレスを使用してメモ
リをアクセスする。
【0058】図7は、このときのアドレス変換処理の流
れを示している。先ず、仮想アドレス中のセグメント番
号Sに基づいて図2のセグメントテーブルSTの該当す
るエントリを参照する(S1)。次に、このエントリ中
のPT存在表示フラグPTFが“1”か“0”かを判定
する(S2)。“0”の場合は、ミッシングPTの状態
となって例外が発生し、後述するミッシングPT例外処
理が実行される。
【0059】PT存在表示フラグPTFが“1”の場
合、アドレスPTAは主記憶上に存在するPT(i)の
アドレスを示すので、このアドレスに基づいてPT
(i)を特定し、このPT(i)中の、仮想アドレスの
ページ番号Pに対応するページ記述子を参照する(S
3)。そして、ページ記述子中の図4に示した存在ビッ
トが“1”か“0”かを判定し(S4)、“1”であれ
ば、そのページ記述子中の図4に示したページ枠アドレ
スと仮想アドレス中のページ内アドレスDとを加算して
物理アドレスを生成する(S5)。
【0060】また、ページ記述子中の存在ビットが
“0”であれば、ミッシングページの状態となって例外
が発生し、公知のミッシングページ例外処理が実行され
る。即ち、二次記憶装置28から当該仮想アドレスのセ
グメント番号Sでページ番号Pのページを読み込み、主
記憶の空きページ枠へロードし、主記憶情報テーブル2
2の該当するエントリおよびPT(i)の該当するペー
ジ記述子を更新後、再度、ミッシングページ例外を起こ
したプログラム33の命令に制御を移して実行を継続す
る。
【0061】主記憶に空きページ枠が存在しない場合に
は、LRUアルゴリズムに従って、最近参照されていな
いページ枠のページが二次記憶装置28に掃き出されて
空きページ枠が生成されるが、このとき置き換え対象と
なるページは、非常駐属性のページであり、その中に
は、主記憶上で一定時間参照されなかったことから常駐
属性が非常駐に変更されたPTを含むページも含まれ
る。
【0062】他方、仮想アドレスのセグメント番号Sに
基づき参照したセグメントテーブルST中のエントリの
PT存在表示フラグPTFが“0”のときに起きるミッ
シングPT例外処理では、以下のような処理が行われ
る。
【0063】ミッシングPT例外が発生すると、ページ
不在処理手段30が起動される。ページ不在処理手段3
0は、主記憶に存在しなかったPT(i)を含むセグメ
ントおよびページの二次記憶装置28上のアドレスを図
2のセグメントテーブルSTのアドレスPTAから取得
し、PTセグメントロード手段31を呼び出す。
【0064】PTセグメントロード手段31は、上記ア
ドレスに従って二次記憶装置28から該当するセグメン
トに属するページを全て読み出して主記憶の空きページ
枠へロードし、それに応じて主記憶情報テーブル22お
よびロードしたページを含むセグメントに対応するPT
を更新する。更に、ロードしたページに対応するセグメ
ントテーブルSTのエントリにおけるアドレスPTA
に、ロードしたページの主記憶上のアドレスを設定する
と共に、PT存在表示フラグPTFを“1”に設定す
る。即ち、例えば図1のセグメントSG4をロードした
とすると、このセグメントSG4はページP0〜P2を
含み、それらの中には、5個のPT(PT(0)〜PT
(4)が含まれているので、セグメントテーブルSTの
セグメントSG0〜SG4に対応するエントリのアドレ
スPTAおよびPT存在表示フラグPTFを更新する。
更に、今回ロードしたセグメントに対応するPTセグメ
ント未使用時間テーブル25のエントリの内容を、主記
憶に存在しない旨の記録から未使用時間の初期値(0)
の記録に変更する。そして、PTセグメント常駐化手段
32を呼び出す。
【0065】PTセグメント常駐化手段32は、今回ロ
ードしたPTを含むセグメントに属する各ページに対応
する主記憶情報テーブル22のページ枠の常駐属性を常
駐の属性に設定する。そして、プログラム起動手段34
を呼び出す。
【0066】プログラム起動手段34は、ミッシングP
T例外を起こしたプログラム33の命令に制御を戻し、
実行を継続させる。この実行の継続段階においては、既
にPT(i)が主記憶上に存在しているので、ミッシン
グPT例外を発生することなく、アドレス変換処理が実
行されることになる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、主記憶
上で一定時間以上参照されなかったPTを含むページに
ついては、その常駐属性をページ単位またはセグメント
単位で非常駐化し、または/および、ページ単位または
セグメント単位でセーブして主記憶領域を解放するた
め、長く参照されないPTを含むページが主記憶のペー
ジ枠を占有し続けることが防止でき、主記憶の使用効率
が向上し、限られた容量の主記憶を有効に活用してより
多くの機能を実行することが可能となる。
【0068】未使用時間をページ単位で計測し且つペー
ジ単位で非常駐化またはセーブ,解放する構成によれ
ば、きめ細かな主記憶の管理が可能となる。
【0069】未使用時間をページの属するセグメント単
位で計測し且つセグメント単位で非常駐化またはセー
ブ,解放する構成によれば、主記憶の管理はページ単位
ほど細かくできないが、セグメント単位で入出力を行う
ために、入出力処理の効率が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるPTの仮想記憶空間上での位置
付けの例を示す図である。
【図2】本発明におけるアドレス変換の一例の説明図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の構成図である。
【図4】PTの構成例を示す図である。
【図5】主記憶情報テーブルの構成例を示す図である。
【図6】PTページ未使用時間テーブルの構成例を示す
図である。
【図7】アドレス変換処理例を示す流れ図である。
【図8】本発明の別の実施例の構成図である。
【図9】PTセグメント未使用時間テーブルの構成例を
示す図である。
【符号の説明】
PT(0),PT(1)…ページテーブル(PT) 2,22…主記憶情報テーブル 3…PTページ使用確認手段 4…PTページ未使用時間計測手段 5…PTページ未使用時間テーブル 6…PTページ選択手段 7…PTページ非常駐化手段 8,28…二次記憶装置 9…PTページセーブ手段 10,30…ページ不在処理手段 11…PTページロード手段 12…PTページ常駐化手段 13,33…プログラム 14,34…プログラム起動手段 23…PTセグメント使用確認手段 24…PTセグメント未使用時間計測手段 25…PTセグメント未使用時間テーブル 26…PTセグメント選択手段 27…PTセグメント非常駐化手段 29…PTセグメントセーブ手段 31…PTセグメントロード手段 32…PTセグメント常駐化手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セグメンテーション・ページング方式の
    仮想記憶管理を採用した情報処理装置において、 仮想記憶空間上のPTを含むページ毎に未使用時間を保
    持するためのPTページ未使用時間テーブルと、 主記憶上に存在するPTを含むページ毎にその未使用時
    間を計測して前記PTページ未使用時間テーブルに記録
    する第1の手段と、 前記PTページ未使用時間テーブルに記録された未使用
    時間が予め定められた時間以上になった、PTを含むペ
    ージの属性を、非常駐の属性に変更する第2の手段と、 PTを使用したアドレス変換時、必要なPTが主記憶に
    存在しないときに起きる例外を契機に、必要なPTを含
    むページを外部記憶装置から主記憶にロードし且つ該ロ
    ードしたページの属性を常駐の属性に設定し、例外を起
    こした命令に制御を移して実行を継続させる第3の手段
    とを具備したことを特徴とするページテーブル非常駐化
    制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のページテーブル非常駐化
    制御装置において、前記第1の手段は、 一定時間毎に起動されることにより、主記憶のページ枠
    にロードされているページの情報,常駐属性およびその
    参照状態を保持する主記憶情報テーブルを参照して、主
    記憶に存在するPTを含むページの参照の有無を調べる
    PTページ使用確認手段と、 該PTページ使用確認手段の調査結果に基づき、前記P
    Tページ未使用時間テーブル中の各未使用時間を更新す
    るPTページ未使用時間計測手段とを含み、 前記第2の手段は、 前記PTページ未使用時間テーブルを参照して、未使用
    時間が予め定められた時間以上になった、PTを含むペ
    ージを選択するPTページ選択手段と、 該PTページ選択手段で選択されたPTを含むページの
    属性を非常駐の属性に変更するPTページ非常駐化手段
    とを含み、 前記第3の手段は、 PTを使用したアドレス変換時に必要なPTが主記憶に
    存在しないときに起きる例外を契機に起動され、必要な
    PTを含むページを外部記憶装置から主記憶にロードす
    るPTページロード手段と、 該PTページロード手段によってロードされたページの
    属性を常駐の属性に設定するPTページ常駐化手段と、 該PTページ常駐化手段の処理後に、前記例外を起こし
    た命令に制御を移して実行を継続させるプログラム起動
    手段とを含むことを特徴とするページテーブル非常駐化
    制御装置。
  3. 【請求項3】 セグメンテーション・ページング方式の
    仮想記憶管理を採用した情報処理装置において、 仮想記憶空間上のPTを含むページ毎に未使用時間を保
    持するためのPTページ未使用時間テーブルと、 主記憶上に存在するPTを含むページ毎にその未使用時
    間を計測して前記PTページ未使用時間テーブルに記録
    する第1の手段と、 前記PTページ未使用時間テーブルに記録された未使用
    時間が予め定められた時間以上になった、PTを含むペ
    ージを二次記憶装置にセーブし、該ページが使用してい
    た主記憶のページ枠を解放する第2の手段と、 PTを使用したアドレス変換時、必要なPTが主記憶に
    存在しないときに起きる例外を契機に、必要なPTを含
    むページを外部記憶装置から主記憶にロードし且つ該ロ
    ードしたページの属性を常駐の属性に設定し、例外を起
    こした命令に制御を移して実行を継続させる第3の手段
    とを具備したことを特徴とするページテーブル非常駐化
    制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のページテーブル非常駐化
    制御装置において、 前記第1の手段は、 一定時間毎に起動されることにより、主記憶のページ枠
    にロードされているページの情報,常駐属性およびその
    参照状態を保持する主記憶情報テーブルを参照して、主
    記憶に存在するPTを含むページの参照の有無を調べる
    PTページ使用確認手段と、 該PTページ使用確認手段の調査結果に基づき、前記P
    Tページ未使用時間テーブル中の各未使用時間を更新す
    るPTページ未使用時間計測手段とを含み、 前記第2の手段は、 前記PTページ未使用時間テーブルを参照して、未使用
    時間が予め定められた時間以上になった、PTを含むペ
    ージを選択するPTページ選択手段と、 該PTページ選択手段で選択されたPTを含むページを
    二次記憶装置にセーブし、該ページが使用していた主記
    憶のページ枠を解放するPTページセーブ手段とを含
    み、 前記第3の手段は、 PTを使用したアドレス変換時に必要なPTが主記憶に
    存在しないときに起きる例外を契機に起動され、必要な
    PTを含むページを外部記憶装置から主記憶にロードす
    るPTページロード手段と、 該PTページロード手段によってロードされたページの
    属性を常駐の属性に設定するPTページ常駐化手段と、 該PTページ常駐化手段の処理後に、前記例外を起こし
    た命令に制御を移して実行を継続させるプログラム起動
    手段とを含むことを特徴とするページテーブル非常駐化
    制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または4記載のページテーブル
    非常駐化制御装置において、 仮想記憶空間を構成するセグメント対応のエントリを有
    し、各エントリに、セグメントに属するページのアドレ
    ス変換に使用するPTが主記憶に存在するか否かを示す
    フラグと、存在する場合にはPTの主記憶上のアドレス
    を、存在しない場合には二次記憶装置上の当該PTを含
    むページのアドレスを示すアドレス情報とが設定された
    セグメントテーブルを備え、 アドレス変換時、仮想アドレス中のセグメント番号に対
    応するセグメントテーブル中のエントリのフラグが不存
    在を示すときに前記例外を起こすようにしたことを特徴
    とするページテーブル非常駐化制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のページテーブル非常駐化
    制御装置において、 仮想記憶空間を構成するセグメントをグループ化した各
    グループ毎に、PT用のセグメントを備え、各PT用の
    セグメントに属するページ内に、対応するグループ内の
    セグメントに1対1に対応するPTを格納するようにし
    たことを特徴とするページテーブル非常駐化制御装置。
  7. 【請求項7】 セグメンテーション・ページング方式の
    仮想記憶管理を採用した情報処理装置において、 仮想記憶空間上のPTを含むセグメント毎に未使用時間
    を保持するためのPTセグメント未使用時間テーブル
    と、 主記憶上に存在するPTを含むセグメント毎にその未使
    用時間を計測して前記PTセグメント未使用時間テーブ
    ルに記録する第1の手段と、 前記PTセグメント未使用時間テーブルに記録された未
    使用時間が予め定められた時間以上になった、PTを含
    むセグメントに属するページの属性を、非常駐の属性に
    変更する第2の手段と、 PTを使用したアドレス変換時、必要なPTが主記憶に
    存在しないときに起きる例外を契機に、必要なPTを含
    むページの属するセグメントの全ページを外部記憶装置
    から主記憶にロードし且つ該ロードしたページの属性を
    常駐の属性に設定し、例外を起こした命令に制御を移し
    て実行を継続させる第3の手段とを具備したことを特徴
    とするページテーブル非常駐化制御装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のページテーブル非常駐化
    制御装置において、 前記第1の手段は、 一定時間毎に起動されることにより、主記憶のページ枠
    にロードされているページの情報,常駐属性およびその
    参照状態を保持する主記憶情報テーブルを参照して、主
    記憶に存在するPTを含むページの属するセグメントの
    参照の有無を調べるPTセグメント使用確認手段と、 該PTセグメント使用確認手段の調査結果に基づき、前
    記PTセグメント未使用時間テーブル中の各未使用時間
    を更新するPTセグメント未使用時間計測手段とを含
    み、 前記第2の手段は、 前記PTセグメント未使用時間テーブルを参照して、未
    使用時間が予め定められた時間以上になった、PTを含
    むページの属するセグメントを選択するPTセグメント
    選択手段と、 該PTセグメント選択手段で選択されたセグメント内の
    ページの属性を非常駐の属性に変更するPTセグメント
    非常駐化手段とを含み、 前記第3の手段は、 PTを使用したアドレス変換時に必要なPTが主記憶に
    存在しないときに起きる例外を契機に起動され、必要な
    PTを含むページの属するセグメントの全ページを外部
    記憶装置から主記憶にロードするPTセグメントロード
    手段と、 該PTセグメントロード手段によってロードされた全ペ
    ージの属性を常駐の属性に設定するPTセグメント常駐
    化手段と、 該PTセグメント常駐化手段の処理後に、前記例外を起
    こした命令に制御を移して実行を継続させるプログラム
    起動手段とを含むことを特徴とするページテーブル非常
    駐化制御装置。
  9. 【請求項9】 セグメンテーション・ページング方式の
    仮想記憶管理を採用した情報処理装置において、 仮想記憶空間上のPTを含むセグメント毎に未使用時間
    を保持するためのPTセグメント未使用時間テーブル
    と、 主記憶上に存在するPTを含むセグメント毎にその未使
    用時間を計測して前記PTセグメント未使用時間テーブ
    ルに記録する第1の手段と、 前記PTセグメント未使用時間テーブルに記録された未
    使用時間が予め定められた時間以上になった、PTを含
    むセグメントの全ページを二次記憶装置にセーブし、該
    セグメントのページが使用していた主記憶のページ枠を
    解放する第2の手段と、 PTを使用したアドレス変換時、必要なPTが主記憶に
    存在しないときに起きる例外を契機に、必要なPTを含
    むページの属するセグメントの全ページを外部記憶装置
    から主記憶にロードし且つ該ロードしたページの属性を
    常駐の属性に設定し、例外を起こした命令に制御を移し
    て実行を継続させる第3の手段とを具備したことを特徴
    とするページテーブル非常駐化制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のページテーブル非常駐
    化制御装置において、 前記第1の手段は、 一定時間毎に起動されることにより、主記憶のページ枠
    にロードされているページの情報,常駐属性およびその
    参照状態を保持する主記憶情報テーブルを参照して、主
    記憶に存在するPTを含むページの属するセグメントの
    参照の有無を調べるPTセグメント使用確認手段と、 該PTセグメント使用確認手段の調査結果に基づき、前
    記PTセグメント未使用時間テーブル中の各未使用時間
    を更新するPTセグメント未使用時間計測手段とを含
    み、 前記第2の手段は、 前記PTセグメント未使用時間テーブルを参照して、未
    使用時間が予め定められた時間以上になった、PTを含
    むページの属するセグメントを選択するPTセグメント
    選択手段と、 該PTセグメント選択手段で選択されたセグメント内の
    ページを二次記憶装置にセーブし、該ページの使用して
    いた主記憶のページ枠を解放するPTセグメントセーブ
    手段とを含み、 前記第3の手段は、 PTを使用したアドレス変換時に必要なPTが主記憶に
    存在しないときに起きる例外を契機に起動され、必要な
    PTを含むページの属するセグメントの全ページを外部
    記憶装置から主記憶にロードするPTセグメントロード
    手段と、 該PTセグメントロード手段によってロードされた全ペ
    ージの属性を常駐の属性に設定するPTセグメント常駐
    化手段と、 該PTセグメント常駐化手段の処理後に、前記例外を起
    こした命令に制御を移して実行を継続させるプログラム
    起動手段とを含むことを特徴とするページテーブル非常
    駐化制御装置。
  11. 【請求項11】 請求項8または10記載のページテー
    ブル非常駐化制御装置において、 仮想記憶空間を構成するセグメント対応のエントリを有
    し、各エントリに、セグメントに属するページのアドレ
    ス変換に使用するPTが主記憶に存在するか否かを示す
    フラグと、存在する場合にはPTの主記憶上のアドレス
    を、存在しない場合には二次記憶装置上の当該PTを含
    むセグメントのアドレスを示すアドレス情報とが設定さ
    れたセグメントテーブルを備え、 アドレス変換時、仮想アドレス中のセグメント番号に対
    応するセグメントテーブル中のエントリのフラグが不存
    在を示すときに前記例外を起こすようにしたことを特徴
    とするページテーブル非常駐化制御装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のページテーブル非常
    駐化制御装置において、 仮想記憶空間を構成するセグメントをグループ化した各
    グループ毎に、PT用のセグメントを備え、各PT用の
    セグメントに属するページ内に、対応するグループ内の
    セグメントに1対1に対応するPTを格納するようにし
    たことを特徴とするページテーブル非常駐化制御装置。
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