JPH081234Y2 - 携帯用プリンタにおけるロールペーパーの収納構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、ロールペーパーの交換
及び補充を容易にした携帯用プリンタにおけるロールペ
ーパーの収納構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来において携帯用プリンタにはプリン
ト用のロールペーパーが設けられている。また、プリン
タにおいては、交換時及び補充時にロールペーパーを出
し入れやすくするために、ロールペーパーの周辺に大き
なスペースが設けられたり、ロールペーパーの側部に指
が入る程度の段付きの凹み部が一般的に設けられてい
る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに従来の携帯用プリンタにおいては、ロールペーパー
の出し入れを容易とするために、余分なスペースや凹み
部を設けていたので、プリンタ全体の小型化に妨げとな
る。また、ロールペーパーの交換時及び補充時におい
て、ケース内の奥まで指を入れなければならず、交換及
び補充作業がやりにくいという不具合がある。

【０００４】そこで、本考案は、プリンタ全体の小型化
を可能とし、更に交換時及び補充時のロールペーパーの
出し入れが容易となる携帯用プリンタにおけるロールペ
ーパーの収納構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本考案に係る携帯用プリ
ンタにおけるロールペーパーの収納構造は、携帯用プリ
ンタのケース内に設けられるロールペーパーの収納構造
であって、前記ケースのロールペーパー出し入れ口に蓋
体を開閉可能に設ける一方、ロールペーパーを回転可能
に支持するペーパーホルダを、前記ケース内で直線運動
して前記ロールペーパー出し入れ口から出没可能に設
け、前記蓋体にカム板の一端側を取り付け、このカム板
に形成されたカム溝に前記ペーパーホルダに突設された
カムピンを係合した構成とされている。

【０００６】

【作用】ロールペーパーを交換及び補充する場合には、
蓋体を開くと、これに取付けられたカム板のカム溝とペ
ーパーホルダのカムピンとの係合により、蓋体の開き動
作に伴ってペーパーホルダがペーパー出し入れ口から出
る。このため、ペーパーの出し入れが容易となり、プリ
ンタのケースに出し入れのための余分な空間を形成する
ことがなく、且つ、ペーパーホルダが直線運動により移
動するので、ペーパー収納部が最小限のスペースでよ
く、プリンタ全体の小型化が可能となる。

【０００７】

【実施例】以下に本考案の一実施例を図面に基づき説明
する。図１ないし図３は本実施例の携帯用プリンタの縦
断面を示している。図中１はプリンタ、２はプリンタケ
ースを示している。プリンタケース２の下側にはロール
ペーパー３の収納部４が設けられている。ロールペーパ
ー３は芯体（図示省略）に巻取られ、芯体の両端部に突
設されたピン部によりペーパーホルダ５内に回転可能に
設けられている。ペーパーホルダ５は、図１に示すよう
に、上記芯体のピン部を支持する支持部を有する両側壁
５ａと奥壁５ｂとからなり、プリンタケース２内に設け
られた案内板６に沿って図中矢印の方向で直線移動でき
るように設けられている。

【０００８】またプリンタケース２の下側の側面部分に
はペーパー出し入れ口７が設けられ、この出し入れ口７
が蓋体８により覆われている。この蓋体８はその基端部
がプリンタケース２の底部に開閉可能に枢支され、蓋体
２の図中手前側の端面には上述したペーパーホルダ５の
側壁５ａに延在するカム板９が取付けられている。この
カム板９には長円弧状のカム溝１０が設けられ、このカ
ム溝１０には上記ペーパーホルダ５の側壁５ａに突設さ
れたカムピン１１が係合している。上記カム溝１０は、
蓋体８の枢支軸を中心にした円弧状に形成されている。
尚、図１中、１２、１３はペーパー押えを示している。

【０００９】このようなロールペーパー収納構造におい
ては、図１に示すロールペーパー３の収納状態から図
２、図３に示すように、蓋体８を開いていくと、開き動
作の途中でカム板９のカム溝１０の一端側にカムピン１
１が係止し、蓋体８の開き動作に伴ってペーパーホルダ
５が出し入れ口７側へ直線的に移動し、ペーパーホルダ
５がプリンタケース２から露出する。そして、ロールペ
ーパーを交換及び補充することができる。この場合、ロ
ールペーパーを収納しているペーパーホルダが蓋体の開
き動作に伴って、直線運動により移動するので、余分な
スペースが不要となり、プリンタ全体の小型化が可能と
なる。また、蓋体の全開時にはペーパーホルダ５がプリ
ンタケースから露出するので、従来の如く出し入れのた
めの余分な空間が不要となるとともに、出し入れが容易
となる。

【００１０】ロールペーパー３を交換するために取り出
した後は、またはロールペーパー３の消耗により補充す
る場合には、新たなロールペーパー３をペーパーホルダ
５内にセットし、図３から図１に示すように、蓋体８を
閉じると、蓋体８の閉じ動作の途中で、カムピン１１が
カム板９のカム溝１０の他端側に係止し、蓋体８の閉止
動作に伴ってペーパーホルダ５が直線的に移動して収納
部４内に収納される。

【００１１】

【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、ペ
ーパー交換時及び補充時にペーパーホルダがペーパー出
し入れ口から僅かに露出するので、出し入れのための余
分な空間が不要となり、ペーパーの出し入れが容易とな
る。また、出し入れのための余分な空間が不要となると
ともにペーパーホルダがケース内で直線的に移動するの
で、余分なスペースが不要となり、プリンタ全体の小型
化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係り、ロールペーパーの収
納時を示す携帯用プリンタの縦断面図である。

【図２】ロールペーパーの出し入れの途中の状態を示す
携帯用プリンタの縦断面図である。

【図３】ロールペーパーの出し入れ時を示す携帯用プリ
ンタの縦断面図である。

【符号の説明】

１ 携帯用プリンタ ２ ケース ３ ロールペーパー ５ ペーパーホルダ ７ ペーパー出し入れ口 ８ 蓋体 ９ カム板 １０ カム溝 １１ カムピン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯用プリンタのケース内に設けられる
   ロールペーパーの収納構造において、前記ケースのロー
   ルペーパー出し入れ口に蓋体を開閉可能に設ける一方、
   ロールペーパーを回転可能に支持するペーパーホルダ
   を、前記ケース内で直線運動して前記ロールペーパー出
   し入れ口から出没可能に設け、前記蓋体にカム板の一端
   側を取り付け、このカム板に形成されたカム溝に前記ペ
   ーパーホルダに突設されたカムピンを係合したことを特
   徴とする携帯用プリンタにおけるロールペーパーの収納
   構造。