JPH08117231A - 体腔内超音波診断装置 - Google Patents

体腔内超音波診断装置

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JPH08117231A
JPH08117231A JP6258103A JP25810394A JPH08117231A JP H08117231 A JPH08117231 A JP H08117231A JP 6258103 A JP6258103 A JP 6258103A JP 25810394 A JP25810394 A JP 25810394A JP H08117231 A JPH08117231 A JP H08117231A
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groove
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Takaaki Takemoto
高昭 武本
Katsuaki Morita
克明 森田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 先端硬性部長が短く、体腔内における挿入部
の操作性がよくしかも被検者の苦痛が少ない体腔内超音
波診断装置を提供すること。 【構成】 バルーン装着用の装着溝(16)又は装着溝
(16)近傍の少なくとも1個所に、バルーン(17)
内と超音波伝達媒体液給排路の一端との連続個所である
給排用連通部(16b)を設け、液体供給・気体排出用
溝の分だけ先端硬性部長を短くして、挿入部の操作性が
よくしかも被検者の苦痛を少なくなるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内に挿入部を挿入
して超音波ビームを照射して超音波診断を行う体腔内超
音波診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内視鏡挿入部の先端部に超音波送受信用
振動子を設け、体腔内の被検部に超音波ビームを照射し
て行う超音波走査により超音波断層像を作成する超音波
診断装置が実用化されている。この超音波診断装置は、
超音波送受信部全体をバルーンで覆い、バルーン内に超
音波伝達媒体液として作用する脱気水等の液体を供給し
て、鮮明な断層像を作成するように構成されている。こ
うした構成をもつ超音波診断装置としては、これまでに
例えば、特公平2−57932号公報、特公平5−10
098号公報に開示されたものがある。
【0003】また、前記バルーンは着脱自在となってお
り、検査時のみ超音波診断装置に取付け、その他の例え
ば内視鏡診断装置を保管する場合には通常外しておくこ
とようになっている。こうしたバルーンを有する超音波
診断装置としては、これまでに例えば、特公平2−57
932号公報に開示されたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例のうち特公平2−57932に開示されている構成
では、バルーンを固定する溝に加えて、バルーン内の液
体供給・気体排出用溝が必要であるため、内視鏡挿入部
の先端硬性部長が液体供給・気体排出用溝の分だけ長く
なってしまい、被検者の体腔内に内視鏡を挿入する場合
に操作性が悪く作業を円滑に行えないと共に、被検者の
苦痛が大きいという不具合がある。また、前記特公平5
−10098に開示されている構成では、バルーン内に
気体排出用溝を複数設けているため、やはり先端硬性部
長が長くなり、前記と同様の不具合を有している。
【0005】本発明は、前記不具合を解決すべく提案さ
れるもので、超音波伝達媒体液をバルーン内に給排水可
能な構成でありながら先端硬性部長が短く、体腔内に挿
入部を挿入する際、体腔内での操作性がよくしかも被検
者の苦痛が少ない体腔内超音波診断装置を提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、超音波振動子を内蔵した超音波受信部と、こ
の超音波受信部の外周部にバルーン装着用の装着溝を設
け、かつ内部に少なくとも一つの液体又は気体の給排路
を形成した体腔内に挿入される挿入部の先端部と、前記
装着溝に装着され、かつ内部に超音波伝達媒体液を充填
可能な弾性材料から成るバルーンとを有する体腔内超音
波診断装置において、前記バルーン装着用の装着溝又は
装着溝近傍の少なくとも1個所に、前記バルーン内と前
記給排路の一端との連続個所である給排用連通部を設け
た体腔内超音波診断装置とした。
【0007】
【作用】バルーン内に液体を供給する場合、液体供給路
から連通溝、そして連通部、バルーンと硬性部本体との
すきまという一連の経路を使用する。気体の吸引排出に
ついても同様である。そして、液体の供給、気体の排出
用の溝はバルーン固定用の溝の底部に形成してあるので
先端硬性部を短くすることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明していく。図1は、第1実施例に係る超音波診断装
置の全体構成図である。1は内視鏡であり、この内視鏡
1は挿入部2と、この挿入部2の後側に順次接続された
副操作部3および主操作部4を有している。主操作部4
には、末端にそれぞれコネクタ5a,6aを有するユニ
バーサルコード5と信号ケーブル6が連結されている。
ユニバーサルコード5のコネクタ5aは光源装置に、信
号ケーブル6のコネクタ6aは電源装置(いずれも図示
せず)にそれぞれ接続されるようになっている。
【0009】また、挿入部2は、軟性部7の先端に湾曲
部8を介して先端硬性部9を有している。この先端硬性
部9は、図2及び図3に示すように、硬性部本体10
と、この硬性部本体10の先端に嵌着されたキャップ1
1を有している。このキャップ11内には、前記副操作
部3に設けられた図示せぬ駆動源によって回転駆動され
る可撓軸の先端部が突出しており、ここに前記信号ケー
ブル6のコネクタ6aと電気的に接続された超音波を送
信および受信する超音波振動子が取着されている。
【0010】また、硬性部本体10には、供給路14と
排出路15(図3)とが穿設されていると共に、外周面
には周方向全長にわたる溝幅Tの第1の装着溝16(図
2)が形成され、その底部に溝幅tの連通溝16aが図
4及び図5のように形成されている。前記供給路14と
排出路15の一端は、硬性部本体10の後端面に開口
し、これら開口には供給管路14aと排出管路15aと
がそれぞれ接続されている。一方、前記供給路14およ
び排出路15の他端は、硬性部本体10の外周面の前記
連通溝16a側に開口している。この連通溝16aに
は、給排用連通部16bがバルーン17内と連通溝16
aとが連通するように1つ以上開口している(図4,図
5)。
【0011】また、先端硬性部9の外周面を覆っている
バルーン17は、硬性部本体10の外周面に連通溝16
aにより開口した供給路14と排出路15およびキャッ
プ11の外周面をも覆っている(図2、図3)。このバ
ルーン17はゴム等の伸縮性を有する弾性材料によって
上下端に第1の装着溝16の溝幅Tよりも細く、連通溝
16aの溝幅tより太い線径Sの環状部18を有する筒
状に形成されている(図3,図5)。環状部18は硬性
部本体10に形成されている第1の装着溝16と、キャ
ップ11の先端部外周面に形成された第2の装着溝19
にそれぞれ液密に嵌合されている(図2)。
【0012】この場合、環状部18の線径Sが連通溝1
6aの幅tよりも大きいため、その環状部18は図5に
示す位置に装着され、第1の装着溝16における水密面
はシール面16dである。なお、環状部18の線径Sと
第1の装着溝16の溝幅Tの関係は、S<Tとなってい
る。このため、第1の装着溝16と環状部18との間
は、例えば(T−S)/2だけのすきま20a(20
b)が生じる。なお、すきま20aと20bは同一幅で
あっても異なった幅であってもよい(以下の実施例につ
いても同様)。
【0013】また、硬性部本体10のバルーン17から
露出した後端側には、図示しない照明窓と観察窓とが設
けられている。照明窓は挿入部2およびユニットバーサ
ルコード5に挿通された図示せぬライトガイドに光学的
に接続され、観察窓は主操作部4に設けられた接眼部2
1に図示せぬイメージガイドを介して光学的に接続され
ている。
【0014】また、前記供給管路14aは副操作部3
(図1)に設けられた送液口体22に連通し、この送液
口体22には図示せぬ送液機構として例えば送液シリン
ダが接続されるようになっている。さらに、前記排出管
路15aは挿入部2とユニバーサルコード5の全長にわ
たって挿通されていて、その末端はユニバーサルコード
5のコネクタ5aに設けられた吸引体23に連通してい
る。この吸引体23には図示せぬ吸引ポンプが接続され
る。また、排出管路15aは副操作部3内において吸引
操作弁24に接続されていて、この吸引操作弁24を操
作することにより、コネクタ5aの吸引口体23に接続
される吸引ポンプの吸引力が排出管路15aに作用する
ようになっている。
【0015】次に、以上のごとく構成されている第1実
施例の作用を説明する。先ず、検査前の準備として、バ
ルーン内の気体除去を行う。そこで、先端硬性部9の向
きをキャップ11が下側になるように垂直にする。次い
で、副操作部3に設けられた送液口体22から供給管路
14aおよび供給路14を介してバルーン17内に超音
波伝達媒体液としての脱気水や油などの液体を供給す
る。このとき、バルーン17内に液体を供給する経路
は、図5に示すAのように、供給路14から連通溝16
a、給排用連通部16b、すきま20aとなる。そし
て、バルーン17内にある程度液体がたまり、バルーン
17内の気体が押し上げられたならば、吸引操作弁23
を操作して排出管路15aに吸引力を発生させ、排出路
15を介してバルーン17内の気体を吸引排出する。こ
の時の気体吸引排出経路は、すきま20aから給排用連
通部16b、連通溝16a、排出路15となる。
【0016】このように第1実施例によれば、バルーン
内液体供給・気体排出用の溝を従来のようにバルーン固
定用溝とは別に設けず、バルーン固定用の溝の底部に設
けてあるので、液体供給・気体排出用溝の幅の分だけ先
端硬性部長を短くすることができる。これによって、体
腔内での操作性がよく、しかも患者の苦痛を軽減できる
体腔内超音波診断装置を提供できる。
【0017】図6、図7は本発明の第2実施例を示した
もので、第1実施例と対応する箇所には同一符号を付し
た。第2実施例では、第1の装着溝16の近傍に形成す
るバルーン内液体供給・気体排出用の給排用連通部の構
成を変えている。つまり、第2実施例では、給排用連通
部16eを、第1の装着溝16のキャップ11側の側面
を越えて、キャップ11側に幅Wだけ凹ませて設けてい
る。他の構成については、第1実施例と同様である。
【0018】第2実施例は、このように構成しているの
で、液体供給時の経路は図7に示すようにBのごとく形
成され、すきま20aの幅が幅W分だけ第1実施例より
も大きくなる。したがって、液体供給・気体排出の時間
を短縮することが可能となった。また、体腔内操作性が
よくなると共に、患者の苦痛を軽減できる体腔内超音波
診断装置を提供できることは、第1実施例と同様であ
る。
【0019】図8は、本発明の第3実施例を示したもの
である。第1、第2の実施例ではバルーン17内への管
路は2本であったが、本実施例では1本である。バルー
ン17内への液体給配路24は給排路管24aを有し、
この給排路管24aは、挿入部2の途中において、分岐
管路25により供給管路14aおよび排出管路15aに
分かれる。なお、供給管路14aおよび排出管路15a
の接続先は、第1実施例と同様である。この場合、環状
部18から給排路24、給排管路24a、分岐管路25
の分岐個所手前まで(C範囲)の管路容積が、バルーン
17内の容積よりも小さくなる位置に分岐管路25を設
ける。他の構成については、第1実施例と同様である。
【0020】次に、第3実施例の作用について説明す
る。所定の操作により、バルーン17内にある程度液体
がたまり、バルーン17内の気体が押し上げられたなら
ば、吸引操作弁23を操作して排出管路15aに吸引力
を発生させ、排出路15を介してバルーン17内の気体
を吸引排出する。こうしてバルーン17内の気体除去を
行う場合、本実施例では分岐管路25までの容積がバル
ーン17内の容積より小さいので、バルーン17内の気
体が吸引された場合に、分岐管路25までの間(Cの範
囲)に残存する気体の大半が排出管路15aに流入す
る。したがって、この後、バルーン17内に再度液体を
注入する場合に、バルーン内に混入される気体(C範囲
に残った気体)は、極めて少ない量となる。
【0021】以上のごとく、本実施例はバルーン17内
への液体給排路を1本にし、前記給排路の分岐位置を、
バルーン環状部から管路分岐の手前までの容積がバルー
ン17内の容積より小さくなる位置に設定しているの
で、挿入部の外径を小さくできると共に、バルーン内か
らの気体除去作業も支障なく行えるようになる。したが
って、硬性部長を短くできるだけでなく、挿入部を細く
できるので体腔内操作性がよくなると共に、被検者の苦
痛をさらに軽減できる体腔内超音波診断装置を提供でき
る。
【0022】図9は、本発明の第4実施例を示したもの
で、キャップ11内の構造を示す断面図である。本実施
例ではキャップ11内に、超音波振動子を第1の振動子
13a、第2の振動子13bと2種類設けている。第1
の振動子13aは低い超音波(例えば7.5MHz)、
第2の振動子13bは高い周波数(例えば20MHz)
の超音波振動子となっており、検査部位に合わせて周波
数を切り換えて使用できるようになっている。これら第
1、第2の振動子13a,13bは絶縁層26、ハウジ
ング27に収められ、超音波プローブユニット28とし
て組み立てられている。そして、超音波プローブユニッ
ト28は、第1、第2の振動子13a,13bの有効範
囲が硬性部本体10の端面10aに重ならない範囲で、
硬性部本体10からキャップ11内に突出するように設
けられている。
【0023】次に、以上のごとく構成されている本実施
例の作用を説明する。超音波診断をする場合、検査部位
の体腔内位置或いは体腔内における超音波の照射対象に
応じて、第1の振動子13aと第2の振動子13bのい
ずれを駆動させるかを決め、適宜使い分けをする。ま
た、超音波プローブユニット28に、第1、第2の振動
子13a,13bがそれらの有効範囲が硬性部本体10
の端部10aに重ならない範囲で、硬性部本体10から
キャップ11内に突出するように設けられている。さら
に、第1、第2の振動子13a,13bが、硬性部本体
10の端部と挿入部軸方向において一部分重なるように
設けてあるので、超音波プローブユニット28の突出長
を短くできる。しかし、照射される超音波は硬性部本体
10の影響を受けないことはいうまでもない。
【0024】以上のごとく、本実施例によると、超音波
プローブユニット28の突出長が短いので、従来より先
端硬性部長を短くすることが可能となる。したがって、
体腔内での操作性が向上すると共に、被検者に与える苦
痛の少ない体腔内超音波診断装置を提供できる。なお、
本実施例では超音波振動子が2個の場合を示したが、そ
の数は2個以上何個でもよいことはいうまでもない。
【0025】図10は、医療用ゴム製品の包装具を示し
たもので、保存時の医療用ゴム製品の劣化を抑えること
ができ、かつ使いやすい包装具としたものである。ここ
における医療用ゴム製品としては、例えば体腔内超音波
診断装置に使用されるバルーンが考えられる。その他、
バルーンカテーテルのような、ゴム部品を含む一般的な
医療器具も対象となる。
【0026】図示のように、両面アルミのアルミラミネ
ートパック70は、上部に開閉自在なチャック71が設
けられている。このチャック71の上部には、さらにヒ
ートシール部72が設けられている。また、アルミラミ
ネートパック70の底部は、スタンディング部73とな
っている。そして、アルミラミネートパック70の中
に、医療用ゴム製品74および、脱酸素材75が封入さ
れる。アルミラミネートパック70の製造工程におい
て、医療用ゴム製品74を包装するには、アルミラミネ
ートパック70の中に、医療用ゴム製品74および、脱
酸素材75を挿入し、チャック71を閉じ、最後にヒー
トシール部分72をヒートシールすればよい。
【0027】このように構成されているアルミラミネー
トパック70は、パック外より侵入する酸素を完全に遮
断し、かつ紫外線が透過しないため、内部の医療用ゴム
製品74が酸素・紫外線によって劣化することがない。
また、ヒートシール72を行うため、製造工程にて医療
用ゴム製品74がアルミラミネートパック70に包装さ
れてから、ユーザーの手にわたり、ユーザーが開封する
までの間も密閉状態が完全に保たれる。そして、ユーザ
ーがアルミラミネートパック70を開封した後も、チャ
ック71を閉じることにより、ヒートシールよりも密閉
度は若干落ちるが、アルミラミネートパック70を開放
しておくよりも良い状態で保管を行い、残りの医療用ゴ
ム製品74の劣化速度を遅くすることが可能となる。
【0028】さらに、製造工程において包装する際に、
アルミラミネートパック70に脱酸素剤75を同封する
ことにより、包装時にアルミラミネートパック70内に
入った空気中の酸素分を吸収させ、医療用ゴム製品74
の劣化を防ぐことができる。また、アルミラミネートパ
ック70の底部は、スタンディング部73を持つため。
保管時にはアルミラミネートパック70それ自体が立た
せた状態を保ことができ、保管スペースの削減化をはか
ることができる。
【0029】以上のごとく、この医療用ゴム製品包装具
によれば、医療用ゴム製品を、チャックを持つアルミラ
ミネートパックに包装し、包装時に脱酸素剤を同封し、
チャック上部をヒートシールすることにより、医療用ゴ
ム製品の保存時の劣化を抑えることができ、有効期限を
大幅に伸ばすことができる。さらに、医療用ゴム製品が
油脂によりコーティングされている場合には、その酸化
を防止しコーティングの効力を長く保つ効果もある。
【0030】また、上記アルミラミネートパック底部に
スタンディング部を設けることにより、保管スペースを
少なくすることが可能となり、多くの医療用ゴム製品を
保管しておくことができ取り出しの便宜を図れる。さら
に、前記スタンディング部には、内部の医療用ゴム製品
が押しつぶされることによって生じる、マイクロクラッ
クの発生を防ぎ、医療用ゴム製品の寿命を伸ばす効果も
ある。
【0031】図11は、医療用ゴム製品用の包装具の他
の実施例を示したもので、滅菌状態を保つ必要のある医
療用ゴム製品の保存時の劣化を抑えることができ、かつ
使いやすい包装具としたものである。医療用ゴム製品7
4を入れた滅菌用パック76をアルミラミネートパック
70で梱包している。この滅菌用パック76は、ガス滅
菌を行うため、ガス透過性を有する材質で構成されてい
る。他の構成は図10に示した実施例と同様である。
【0032】滅菌用パック76はガス透過性を有する材
質で構成されていて、ゴム製品を滅菌パック76に入れ
た状態でガス滅菌を行う。ここで滅菌パック76は酸素
も透過してしまうので、そのままでは医療用ゴム製品7
4は劣化してしまう。そこで図10に示した実施例と同
じように、アルミラミネートパック70を用いれば内部
の医療用ゴム製品74の劣化を防ぐことができる。ま
た、アルミラミネートパック70はスタンディング部7
3を有するため、スタンディング部73を持たないアル
ミラミネートパックに比べて内容量が大きくなる。よっ
て、滅菌用パック76を複数入れる場合に有効である。
【0033】このように構成されているので、滅菌状態
を保つ必要のある医療用ゴム製品においても、ラミネー
トパックに入れることにより図10に示した実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0034】以上の実施例に記載された内容は、以下の
発明として捉えることもできる。 1.超音波振動子を内蔵した超音波受信部と、この超音
波受信部の外周部にバルーン装着用の装着溝を設け、か
つ内部に少なくとも一つの液体又は気体の給排路を形成
した体腔内に挿入される挿入部の先端部と、前記装着溝
に装着され、かつ内部に超音波伝達媒体液を充填可能な
弾性材料から成るバルーンとを有する体腔内超音波診断
装置において、前記バルーン装着用の装着溝又は装着溝
近傍の少なくとも1箇所に、前記バルーン内と前記給排
路の一端との連続個所に給排用連通部を設けたことを特
徴とする体腔内超音波診断装置。
【0035】2.超音波振動子を内蔵した超音波受信部
と、この超音波受信部の外周部にバルーン装着用の装着
溝を設け、かつ内部に少なくとも一つの液体又は気体の
給排路を形成した体腔内に挿入される挿入部の先端部
と、前記装着溝に装着され、かつ内部に超音波伝達媒体
液を充填可能な弾性材料から成るバルーンとを有する体
腔内超音波診断装置において、溝幅Tなる第1の装着溝
と、この第1の装着溝の底部にあって溝幅tなる第2の
装着溝と、第1の装着溝又はこの第1の装着溝近傍の少
なくとも1箇所に、前記バルーン内と前記給排路の一端
との連続個所に設けた前記給排用連通部と、端部環状部
の線径がSなるバルーンとを、前記溝幅Tと前記溝幅t
及び前記線径Sの大きさをT>S>tなる関係になるよ
うに構成したことを特徴とする体腔内超音波診断装置。
このように第1項、第2項記載によれば、バルーン内液
体供給・気体排出用の溝を従来のようにバルーン固定用
溝とは別に設けず、バルーン固定用の溝の底部に設けて
あるので、液体供給・気体排出用溝の分だけ先端硬性部
長を短くすることができる。これによって、体腔内での
操作性が向上すると共に、患者の苦痛を軽減できる効果
を奏する。
【0036】3.前記給排用連通部は、前記装着溝の挿
入部先端寄りの側面壁を超えて凹んでいることを特徴と
する請求項1、請求項2記載の体腔定超音波診断装置。
このように第3項の記載によれば、体腔内での操作性が
向上すると共に、患者の苦痛を軽減できる他、すきまの
幅が幅W分だけ大きくなり、液体供給・気体排出の時間
を短縮することが可能となる。
【0037】4.超音波振動子を内蔵した超音波受信部
と、この超音波受信部の外周部にバルーン装着用の装着
溝を設け、かつ内部に少なくとも一つの液体又は気体の
給排路を形成した体腔内に挿入される挿入部の先端部
と、前記装着溝に装着され、かつ内部に超音波伝達媒体
液を充填可能な弾性材料から成るバルーンとを有する体
腔内超音波診断装置において、前記バルーン内へ連通す
る供給管路と排出管路を挿入部途中において分岐管路を
介して1本化させると共に、バルーン入口から前記分岐
管路の分岐部までの管路体積をバルーン内体積より小さ
く構成したことを特徴とする体腔内超音波診断装置。こ
のように第4項の記載によれば、挿入部の外径を小さく
できると共に、バルーン内からの気体除去作業を円滑に
行えるようになる。
【0038】5.体腔内に挿入される挿入部の先端部に
設けられた超音波受信部キャップ内に配設され、この超
音波受信部キャップを保持するとともに、超音波振動子
を超音波受信部キャップ内で回転可能に支持する硬性部
本体を有する体腔内超音波診断装置において、1個以上
の超音波振動子を設け、この1個以上の超音波振動子は
有効範囲が前記硬性部本体の端面に重ならない範囲で、
硬性部本体から超音波受信部キャップ内に突出するよう
に設けられたことを特徴とする体腔内超音波診断装置。
このように第5項によれば、超音波プローブユニットの
突出長が短いので、従来よりさらに先端硬性部長を短く
することが可能となる。したがって体腔内での操作性が
向上すると共に、被検者に与える苦痛の少ない体腔内超
音波診断装置を提供できる。
【0039】6.酸素不透過性の袋にチャック部を有す
る開閉口を設け、このチャック部上部にヒートシール部
を設け、前記袋の内部を医療用ゴム製品と、脱酸素材と
の収納部としたことを特徴とする医療用ゴム製品包装
具。
【0040】7.前記酸素不透過性の袋が、画面アルミ
ニウムのラミネートパックであることを特徴とする請求
項6記載の医療用ゴム製品包装具。
【0041】8.前記医療用ゴム製品が、体腔内超音波
診断装置に用いられるバルーンであることを特徴とする
請求項6記載の医療用ゴム製品包装具。
【0042】9.前記医療用ゴム製品が、ゴム部を有す
る医療用具であることを特徴とする請求項6記載の医療
用ゴム製品用包装具。このように第6項、第7項、第8
項、第9項の記載によれば、医療用ゴム製品および滅菌
状態を保つ必要のある医療用ゴム製品においても、チャ
ックを持つアルミラミネートパックに包装し、包装時に
脱酸素剤を同封し、チャック上部をヒートシールするこ
とにより、包装袋外から侵入する酸素・紫外線を遮断
し、医療用ゴム製品の保存時の劣化を抑えることがで
き、有効期限を大幅に伸ばすことができる。さらに、医
療用ゴム製品を油脂によりコーティングされている場合
には、その酸化を防止しコーティングの効力を保つ効果
もある。
【0043】また、上記アルミラミネートパック底部に
スタンディング部を設けることにより、保管スペースを
少なくすることが可能となり、多くの医療用ゴム製品を
保管しておくことができるので取り出しの便宜を図れ
る。さらに、前記スタンディング部には、内部の医療用
ゴム製品が押しつぶされることによって生じる、マイク
ロクラックの発生を防ぎ、医療用ゴム製品の寿命を伸ば
す効果もある。
【0044】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成されているの
で、バルーン内液体供給・気体排出用の溝を従来のよう
にバルーン固定用溝とは別に設けず、バルーン固定用の
溝の少なくとも1箇所にバルーン内部と連通するように
設けてあるので、液体供給・気体排出用溝の分だけ先端
硬性部長を短くすることができた。これによって、体腔
内での操作性が向上すると共に、患者の苦痛を軽減でき
る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る超音波診断装置の全体構成図
である。
【図2】同じく先端硬性部の斜視図である。
【図3】同じく先端硬性部の断面図である。
【図4】同じく装着溝近傍の拡大図である。
【図5】同じく給排経路を示す説明図である。
【図6】第2実施例に係る装着溝近傍の拡大図である。
【図7】同じく給排経路を示す説明図である。
【図8】第3実施例に係る挿入部の断面図である。
【図9】第4実施例に係るキャップ内を示す断面図であ
る。
【図10】医療用ゴム製品包装具の斜視図である。
【図11】医療用ゴム製品包装具の他の実施例の斜視図
である。
【符号の説明】
10 硬性部本体 14 供給路 16 装着溝 16a 連通溝 16b 給排用連通部 16d シール面 17 バルーン 18 環状部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】以上のごとく、本実施例によると、超音波
プローブユニット28の突出長が短いので、従来より先
端硬性部長を短くすることが可能となる。したがって、
体腔内での操作性が向上すると共に、被検者に与える苦
痛の少ない体腔内超音波診断装置を提供できる。なお、
本実施例では超音波振動子が2個の場合を示したが、そ
の数は1個以上何個でもよいことはいうまでもない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を内蔵した超音波受信部
    と、この超音波受信部の外周部にバルーン装着用の装着
    溝を設け、かつ内部に少なくとも一つの液体又は気体の
    給排路を形成した体腔内に挿入される挿入部の先端部
    と、前記装着溝に装着され、かつ内部に超音波伝達媒体
    液を充填可能な弾性材料から成るバルーンとを有する体
    腔内超音波診断装置において、 前記バルーン装着用の装着溝又は装着溝近傍の少なくと
    も1個所に、前記バルーン内と前記給排路の一端との連
    続個所である給排用連通部を設けたことを特徴とする体
    腔内超音波診断装置。
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