JPH0811539A - 自動車用トリム - Google Patents
自動車用トリムInfo
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- JPH0811539A JPH0811539A JP6150808A JP15080894A JPH0811539A JP H0811539 A JPH0811539 A JP H0811539A JP 6150808 A JP6150808 A JP 6150808A JP 15080894 A JP15080894 A JP 15080894A JP H0811539 A JPH0811539 A JP H0811539A
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- Japan
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- energy absorbing
- rib
- absorbing portion
- trim
- trim body
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 衝突エネルギ吸収用のリブを備えたトリム本
体の成形性の向上と、衝突エネルギ吸収効果の向上とを
図る。 【構成】 トリム本体１の裏面１ａの所要部位に、矩形
筒状を基本形状として、前段部と後段部とでリブ壁数を
異ならせて第１エネルギ吸収部５と第２エネルギ吸収部
６とを多段に形成した衝突エネルギ吸収用のリブ４を一
体成形してある。
体の成形性の向上と、衝突エネルギ吸収効果の向上とを
図る。 【構成】 トリム本体１の裏面１ａの所要部位に、矩形
筒状を基本形状として、前段部と後段部とでリブ壁数を
異ならせて第１エネルギ吸収部５と第２エネルギ吸収部
６とを多段に形成した衝突エネルギ吸収用のリブ４を一
体成形してある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のドアインナパネ
ルやリヤサイドインナパネル等、車室側部のパネル面に
装着されて、該パネル面を装飾する自動車用トリムに関
する。
ルやリヤサイドインナパネル等、車室側部のパネル面に
装着されて、該パネル面を装飾する自動車用トリムに関
する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用トリムの中には、例えば実開平
２−６４４２２号公報に示されているように、車両の側
面衝突時対策としてトリム本体の裏面にハニカム構造の
エネルギ吸収部を設け、車両の側面衝突時等に乗員が車
室側部へ慣性移動した場合に、このハニカム状のエネル
ギ吸収部の座屈変形によって衝突エネルギを吸収させ
て、乗員を保護するようにしたものが知られている。
２−６４４２２号公報に示されているように、車両の側
面衝突時対策としてトリム本体の裏面にハニカム構造の
エネルギ吸収部を設け、車両の側面衝突時等に乗員が車
室側部へ慣性移動した場合に、このハニカム状のエネル
ギ吸収部の座屈変形によって衝突エネルギを吸収させ
て、乗員を保護するようにしたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】エネルギ吸収部がハニ
カム構造であるため、樹脂材で型成形する場合、該エネ
ルギ吸収部をトリム本体と一体成形又は別体成形の如何
にかかわらず型抜きが困難で成形性が悪くなってしまう
ことは否めない。
カム構造であるため、樹脂材で型成形する場合、該エネ
ルギ吸収部をトリム本体と一体成形又は別体成形の如何
にかかわらず型抜きが困難で成形性が悪くなってしまう
ことは否めない。
【０００４】また、エネルギ吸収部がハニカム構造であ
るため、座屈変形時の初期反力が大きくなって理想的な
低反力の変形モードが得にくくなってしまう。
るため、座屈変形時の初期反力が大きくなって理想的な
低反力の変形モードが得にくくなってしまう。
【０００５】更に、前述のハニカム構造を樹脂材で形成
する場合、ハニカムの隔壁は成形上ある程度肉厚を大き
くする必要があることから、座屈変形時の初期反力を極
力低めるためには、トリム本体裏面からの突出高を大き
くする必要があり、車室内スペースを狭めてしまうのみ
ならず、トリムの重量が嵩んで車体の軽量化に逆行して
しまう不具合を生じる。
する場合、ハニカムの隔壁は成形上ある程度肉厚を大き
くする必要があることから、座屈変形時の初期反力を極
力低めるためには、トリム本体裏面からの突出高を大き
くする必要があり、車室内スペースを狭めてしまうのみ
ならず、トリムの重量が嵩んで車体の軽量化に逆行して
しまう不具合を生じる。
【０００６】そこで、本発明は成形性がよく、しかも、
座屈変形時の初期反力が低く理想的な変形モードが得ら
れる衝突エネルギ吸収用のリブを備えた自動車用トリム
を提供するものである。
座屈変形時の初期反力が低く理想的な変形モードが得ら
れる衝突エネルギ吸収用のリブを備えた自動車用トリム
を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】請求項１にあっては、車
室側部のパネル面に装着されて、該パネル面を装飾する
トリム本体の裏面に、矩形筒状を基本形状として、前段
部と後段部とでリブ壁数を異ならせて第１エネルギ吸収
部と第２エネルギ吸収部とを多段に形成した衝突エネル
ギ吸収用のリブを設けてある。
室側部のパネル面に装着されて、該パネル面を装飾する
トリム本体の裏面に、矩形筒状を基本形状として、前段
部と後段部とでリブ壁数を異ならせて第１エネルギ吸収
部と第２エネルギ吸収部とを多段に形成した衝突エネル
ギ吸収用のリブを設けてある。
【０００８】請求項２にあっては、リブを樹脂製のトリ
ム本体の裏面に一体成形してある。請求項３にあって
は、リブを樹脂材によりベースプレートと一体成形し、
該ベースプレートを介してトリム本体の裏面に固着して
ある。
ム本体の裏面に一体成形してある。請求項３にあって
は、リブを樹脂材によりベースプレートと一体成形し、
該ベースプレートを介してトリム本体の裏面に固着して
ある。
【０００９】請求項４にあっては、リブの第１エネルギ
吸収部と第２エネルギ吸収部とを別成形し、これら第１
エネルギ吸収部と第２エネルギ吸収部とを突合わせて接
続してある。
吸収部と第２エネルギ吸収部とを別成形し、これら第１
エネルギ吸収部と第２エネルギ吸収部とを突合わせて接
続してある。
【００１０】
【作用】請求項１によれば、車両の側面衝突時等に乗員
が車室側部へ慣性移動し、もしくは、車体パネルと共に
トリム本体が車室方向に変形移動して、乗員とトリム本
体とが干渉し、トリム本体の裏面のリブに軸方向に衝突
荷重が作用すると、このリブがトリム本体と車体パネル
との間で座屈変形して衝突エネルギを吸収する。この
時、衝突エネルギ吸収用のリブは基本形状が矩形筒状に
形成されていて、蛇腹状の座屈変形がスムーズに行われ
るため、変形時の初期反力を小さく抑えることができ
る。
が車室側部へ慣性移動し、もしくは、車体パネルと共に
トリム本体が車室方向に変形移動して、乗員とトリム本
体とが干渉し、トリム本体の裏面のリブに軸方向に衝突
荷重が作用すると、このリブがトリム本体と車体パネル
との間で座屈変形して衝突エネルギを吸収する。この
時、衝突エネルギ吸収用のリブは基本形状が矩形筒状に
形成されていて、蛇腹状の座屈変形がスムーズに行われ
るため、変形時の初期反力を小さく抑えることができ
る。
【００１１】しかも、該リブはリブ壁数の異なる第１エ
ネルギ吸収部と第２エネルギ吸収部とを多段に形成して
あるため、衝突エネルギ吸収量を任意に調整できて、最
適な衝突エネルギ吸収特性を得ることができる。
ネルギ吸収部と第２エネルギ吸収部とを多段に形成して
あるため、衝突エネルギ吸収量を任意に調整できて、最
適な衝突エネルギ吸収特性を得ることができる。
【００１２】また、このような衝突エネルギ吸収特性上
の利点とは別に、リブは基本形状を矩形筒状としてある
ため樹脂材で型成形する場合に成形型の型抜きを容易に
行え、成形性を向上することができる。
の利点とは別に、リブは基本形状を矩形筒状としてある
ため樹脂材で型成形する場合に成形型の型抜きを容易に
行え、成形性を向上することができる。
【００１３】更に、リブは座屈変形がスムーズに行われ
て変形有効ストロークを十分に確保できることから、ト
リム本体裏面からの突出高を比較的小さく抑えることが
でき、車室内スペースを狭めることはない。
て変形有効ストロークを十分に確保できることから、ト
リム本体裏面からの突出高を比較的小さく抑えることが
でき、車室内スペースを狭めることはない。
【００１４】請求項２によれば、矩形筒状のリブを樹脂
製のトリム本体の裏面に一体成形してあるため、部品点
数を削減してコストダウンを図ることができる。
製のトリム本体の裏面に一体成形してあるため、部品点
数を削減してコストダウンを図ることができる。
【００１５】しかも、リブは基本形状が矩形筒状で成形
型の型抜きが容易であるから、トリム本体の成形性に些
かも悪影響を及ぼすことはない。
型の型抜きが容易であるから、トリム本体の成形性に些
かも悪影響を及ぼすことはない。
【００１６】請求項３によれば、リブをトリム本体と別
体に形成してあるから、トリム本体をリブ付き仕様とリ
ブ無し仕様とに共用化することができる。
体に形成してあるから、トリム本体をリブ付き仕様とリ
ブ無し仕様とに共用化することができる。
【００１７】請求項４によれば、リブの第１エネルギ吸
収部と第２エネルギ吸収部とを別成形してあるため、成
形性をより一層向上できると共に、リブの衝突エネルギ
吸収量の調整を容易に行うことができる。
収部と第２エネルギ吸収部とを別成形してあるため、成
形性をより一層向上できると共に、リブの衝突エネルギ
吸収量の調整を容易に行うことができる。
【００１８】
【実施例】以下、本発明の実施例をドアトリムを例にと
って詳述する。
って詳述する。
【００１９】図１〜図３において、１はドア本体Ｄのド
アインナパネルＤa 面に図外のクリップ等によって装着
された樹脂製のトリム本体で、その略中央部分にはアー
ムレスト２を車室側に向けて膨出成形してあると共に、
下側部にポケット部３を設けてある。
アインナパネルＤa 面に図外のクリップ等によって装着
された樹脂製のトリム本体で、その略中央部分にはアー
ムレスト２を車室側に向けて膨出成形してあると共に、
下側部にポケット部３を設けてある。
【００２０】そして、このトリム本体１の裏面１ａに衝
突エネルギ吸収用のリブ４を設けてある。
突エネルギ吸収用のリブ４を設けてある。
【００２１】リブ４は車両の側面衝突等により図外の座
席に着座した乗員と干渉して最も荷重を受け易い部位、
例えば座席に着座した乗員の着座重心となる腰部の側方
に相当する部位に、トリム本体１の裏面に一体成形して
ある。
席に着座した乗員と干渉して最も荷重を受け易い部位、
例えば座席に着座した乗員の着座重心となる腰部の側方
に相当する部位に、トリム本体１の裏面に一体成形して
ある。
【００２２】このリブ４は基本形状を矩形筒状に形成し
てあって、その前段部と後段部とでリブ壁数を異ならせ
て第１エネルギ吸収部５と第２エネルギ吸収部６とを多
段に形成してある。
てあって、その前段部と後段部とでリブ壁数を異ならせ
て第１エネルギ吸収部５と第２エネルギ吸収部６とを多
段に形成してある。
【００２３】本実施例では第１エネルギ吸収部５を、外
周の上下のリブ壁７，７と、前後のリブ壁８，８と、内
側に十文字に交差して設けた２枚の仕切り用のリブ壁
９，１０によって格子状に形成してある一方、第２エネ
ルギ吸収部６を、前述の前後のリブ壁８，８と、仕切り
用のリブ壁９，１０のうちこれら前後のリブ壁８，８と
平行なリブ壁１０とで形成してある。
周の上下のリブ壁７，７と、前後のリブ壁８，８と、内
側に十文字に交差して設けた２枚の仕切り用のリブ壁
９，１０によって格子状に形成してある一方、第２エネ
ルギ吸収部６を、前述の前後のリブ壁８，８と、仕切り
用のリブ壁９，１０のうちこれら前後のリブ壁８，８と
平行なリブ壁１０とで形成してある。
【００２４】即ち、この第２エネルギ吸収部６は第１エ
ネルギ吸収部５の上下のリブ壁７，７と、仕切り用のリ
ブ壁９を除いた構造としてあり、該第２エネルギ吸収部
６は図外の成形型に設けたスライド型で容易に第１エネ
ルギ吸収部５と一体に成形することができる。
ネルギ吸収部５の上下のリブ壁７，７と、仕切り用のリ
ブ壁９を除いた構造としてあり、該第２エネルギ吸収部
６は図外の成形型に設けたスライド型で容易に第１エネ
ルギ吸収部５と一体に成形することができる。
【００２５】以上の実施例構造によれば、車両の側面衝
突時等に乗員が車室側部へ慣性移動し、もしくは、ドア
インナパネルＤa と共にトリム本体１が車室方向に変形
移動して、乗員の腰部とトリム本体１とが干渉し、リブ
４に軸方向に衝突荷重が作用すると、該トリム本体１と
ドアインナパネルＤa との間でリブ４が座屈変形し、こ
のリブ４の座屈変形によって衝突エネルギが吸収され
る。
突時等に乗員が車室側部へ慣性移動し、もしくは、ドア
インナパネルＤa と共にトリム本体１が車室方向に変形
移動して、乗員の腰部とトリム本体１とが干渉し、リブ
４に軸方向に衝突荷重が作用すると、該トリム本体１と
ドアインナパネルＤa との間でリブ４が座屈変形し、こ
のリブ４の座屈変形によって衝突エネルギが吸収され
る。
【００２６】ここで、リブ４は基本形状を矩形筒状とし
て形成してあるため、前記軸方向の衝突荷重により蛇腹
状にスムーズに座屈変形して、変形時の初期反力を小さ
く抑えることができ、衝突エネルギを効率よく吸収する
ことができる。
て形成してあるため、前記軸方向の衝突荷重により蛇腹
状にスムーズに座屈変形して、変形時の初期反力を小さ
く抑えることができ、衝突エネルギを効率よく吸収する
ことができる。
【００２７】しかも、このリブ４はリブ壁数の多い第１
エネルギ吸収部５と、リブ壁数の少ない第２エネルギ吸
収部６とに前後多段に形成してあるから、これら第１エ
ネルギ吸収部５と第２エネルギ吸収部６とでは衝突エネ
ルギ吸収量が大，小異なり、リブ壁数を異ならせること
によって総エネルギ吸収量を最適に調整することができ
る。
エネルギ吸収部５と、リブ壁数の少ない第２エネルギ吸
収部６とに前後多段に形成してあるから、これら第１エ
ネルギ吸収部５と第２エネルギ吸収部６とでは衝突エネ
ルギ吸収量が大，小異なり、リブ壁数を異ならせること
によって総エネルギ吸収量を最適に調整することができ
る。
【００２８】とりわけ、第２エネルギ吸収部６は図外の
スライド型によって、リブ壁８，８とリブ壁１０の肉厚
を第１エネルギ吸収部５の部分と変化させて成形するこ
ともできるから、衝突エネルギ吸収量の調整をより一層
容易に行うことができる。
スライド型によって、リブ壁８，８とリブ壁１０の肉厚
を第１エネルギ吸収部５の部分と変化させて成形するこ
ともできるから、衝突エネルギ吸収量の調整をより一層
容易に行うことができる。
【００２９】一方、このような衝突エネルギ吸収性能と
は別に、リブ４は基本形状を形状的に型抜きが容易な矩
形筒状に形成してあるから、トリム本体１の裏面１ａに
リブ４を一体成形する場合でもトリム本体１の成形性に
些かも悪影響を及ぼすことはなく、成形性を向上できて
コストダウンに大きく寄与することができる。
は別に、リブ４は基本形状を形状的に型抜きが容易な矩
形筒状に形成してあるから、トリム本体１の裏面１ａに
リブ４を一体成形する場合でもトリム本体１の成形性に
些かも悪影響を及ぼすことはなく、成形性を向上できて
コストダウンに大きく寄与することができる。
【００３０】また、リブ４は前述のように座屈変形がス
ムーズに行われて変形有効ストロークを十分に確保でき
ることから、トリム本体１の裏面からの突出高を比較的
小さく抑えることができ、車室内スペースを狭めること
はない。
ムーズに行われて変形有効ストロークを十分に確保でき
ることから、トリム本体１の裏面からの突出高を比較的
小さく抑えることができ、車室内スペースを狭めること
はない。
【００３１】前記実施例ではリブ４をトリム本体１の裏
面に一体成形してあるが、図４に示すように樹脂材をも
ってベースプレート１１にリブ４を一体成形して、リブ
４をトリム本体１と別成形し、ベースプレート１１を介
してトリム本体１の裏面１ａの所要部位に例えばビス１
２等により固着するようにしてもよい。
面に一体成形してあるが、図４に示すように樹脂材をも
ってベースプレート１１にリブ４を一体成形して、リブ
４をトリム本体１と別成形し、ベースプレート１１を介
してトリム本体１の裏面１ａの所要部位に例えばビス１
２等により固着するようにしてもよい。
【００３２】本実施例では内側に十文字状に交差した２
枚の仕切り用のリブ壁９，１０を備えて格子状に形成し
た第１エネルギ吸収部５を、ベースプレート１１側とな
るようにリブ４の後段部に形成し、前段部の第２エネル
ギ吸収部６を、前記リブ壁９，１０のない単純な矩形筒
状として形成してあるが、第１エネルギ吸収部５と第２
エネルギ吸収部６の前後段位置，リブ壁数は要求される
衝突エネルギ吸収特性に応じて任意に設定される。
枚の仕切り用のリブ壁９，１０を備えて格子状に形成し
た第１エネルギ吸収部５を、ベースプレート１１側とな
るようにリブ４の後段部に形成し、前段部の第２エネル
ギ吸収部６を、前記リブ壁９，１０のない単純な矩形筒
状として形成してあるが、第１エネルギ吸収部５と第２
エネルギ吸収部６の前後段位置，リブ壁数は要求される
衝突エネルギ吸収特性に応じて任意に設定される。
【００３３】このように、トリム本体１とリブ４とを別
体として形成することにより、トリム本体１をリブ付き
仕様とリブ無し仕様とに共用化できる利点がある。
体として形成することにより、トリム本体１をリブ付き
仕様とリブ無し仕様とに共用化できる利点がある。
【００３４】図５に示す実施例はリブ４の第１エネルギ
吸収部５と第２エネルギ吸収部６とを別成形した例を示
している。
吸収部５と第２エネルギ吸収部６とを別成形した例を示
している。
【００３５】第１エネルギ吸収部５は内側に十文字状に
交差した２枚の仕切り用のリブ壁９，１０を備えた格子
状としてベースプレート１１と一体成形し、第２エネル
ギ吸収部６はトリム本体１の裏面に、第１エネルギ吸収
部５の前後のリブ壁８，８と、仕切り用のリブ壁１０と
にそれぞれ対応するリブ壁８Ａ，８Ａ，１０Ａを平行に
一体成形して形成してある。
交差した２枚の仕切り用のリブ壁９，１０を備えた格子
状としてベースプレート１１と一体成形し、第２エネル
ギ吸収部６はトリム本体１の裏面に、第１エネルギ吸収
部５の前後のリブ壁８，８と、仕切り用のリブ壁１０と
にそれぞれ対応するリブ壁８Ａ，８Ａ，１０Ａを平行に
一体成形して形成してある。
【００３６】そして、これらリブ壁８Ａ，８Ａ，１０Ａ
端にベースプレート１１を介して第１エネルギ吸収部５
を突合わせ、ベースプレート１１をトリム本体１の裏面
１ａに突設したボス部１３にビス１２によって固着して
ある。
端にベースプレート１１を介して第１エネルギ吸収部５
を突合わせ、ベースプレート１１をトリム本体１の裏面
１ａに突設したボス部１３にビス１２によって固着して
ある。
【００３７】従って、この実施例のようにリブ４の第１
エネルギ吸収部５と第２エネルギ吸収部６を別成形する
ことにより、これら第１エネルギ吸収部５，第２エネル
ギ吸収部６を、要求されるリブ壁数の形状に容易に成形
でき、より一層成形性を向上できると共に、衝突エネル
ギ吸収量の調整を容易に行うことができる。
エネルギ吸収部５と第２エネルギ吸収部６を別成形する
ことにより、これら第１エネルギ吸収部５，第２エネル
ギ吸収部６を、要求されるリブ壁数の形状に容易に成形
でき、より一層成形性を向上できると共に、衝突エネル
ギ吸収量の調整を容易に行うことができる。
【００３８】また、本実施例では第２エネルギ吸収部６
をトリム本体１の裏面１ａに一体成形してあるが、この
第２エネルギ吸収部６もトリム本体１と別成形してもよ
く、この場合、例えば図５に符号１で示したトリム本体
を樹脂製のベースプレート１１Ａとして置き換えて、第
２エネルギ吸収部６と第１エネルギ吸収部５とを突合わ
せた状態でトリム本体１の裏面の所要部位に固着すれば
よい。
をトリム本体１の裏面１ａに一体成形してあるが、この
第２エネルギ吸収部６もトリム本体１と別成形してもよ
く、この場合、例えば図５に符号１で示したトリム本体
を樹脂製のベースプレート１１Ａとして置き換えて、第
２エネルギ吸収部６と第１エネルギ吸収部５とを突合わ
せた状態でトリム本体１の裏面の所要部位に固着すれば
よい。
【００３９】なお、前記各実施例ではトリム本体１の裏
面１ａの所要部位に基本形状が矩形筒状のリブ４を１つ
設けた例を示しているが、これは勿論リブ４を所要部位
に複数個集合配置して、衝突エネルギ吸収量を増大する
ようにしてもよい。
面１ａの所要部位に基本形状が矩形筒状のリブ４を１つ
設けた例を示しているが、これは勿論リブ４を所要部位
に複数個集合配置して、衝突エネルギ吸収量を増大する
ようにしてもよい。
【００４０】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。
を奏せられる。
【００４１】（１）トリム本体の裏面に設けた衝突エネ
ルギ吸収用リブを、基本形状を矩形筒状として形成して
あるため、車両の側面衝突時等にリブに軸方向に衝突入
力が作用した場合に、リブを蛇腹状にスムーズに座屈変
形させて初期反力を小さく抑えることができ、従って、
衝突エネルギを効率よく吸収して乗員を安全に保護する
ことができる。
ルギ吸収用リブを、基本形状を矩形筒状として形成して
あるため、車両の側面衝突時等にリブに軸方向に衝突入
力が作用した場合に、リブを蛇腹状にスムーズに座屈変
形させて初期反力を小さく抑えることができ、従って、
衝突エネルギを効率よく吸収して乗員を安全に保護する
ことができる。
【００４２】（２）リブはリブ壁数の異なる第１エネル
ギ吸収部と第２エネルギ吸収部とを多段に形成してある
ため、衝突エネルギ吸収量を任意に調整できて、最適な
衝突エネルギ吸収特性を得ることができる。
ギ吸収部と第２エネルギ吸収部とを多段に形成してある
ため、衝突エネルギ吸収量を任意に調整できて、最適な
衝突エネルギ吸収特性を得ることができる。
【００４３】（３）リブは基本形状を形状的に成形が容
易な矩形筒状としてあるから、樹脂材で型成形する場合
に成形型の型抜きを容易に行え、成形性を向上すること
ができてコストダウンを図ることができる。
易な矩形筒状としてあるから、樹脂材で型成形する場合
に成形型の型抜きを容易に行え、成形性を向上すること
ができてコストダウンを図ることができる。
【００４４】（４）リブをその基本形状を矩形筒状とし
て座屈変形をスムーズに行えるようにしてあるから、リ
ブの変形有効ストロークを十分に確保でき、従って、ト
リム本体裏面からの突出高を比較的小さく抑えることが
できて、車室内スペースを狭めることがない。
て座屈変形をスムーズに行えるようにしてあるから、リ
ブの変形有効ストロークを十分に確保でき、従って、ト
リム本体裏面からの突出高を比較的小さく抑えることが
できて、車室内スペースを狭めることがない。
【００４５】（５）リブを樹脂製のトリム本体の裏面に
一体成形することにより、部品点数および部品管理工数
を削減してコストダウンに大きく寄与することができ
る。
一体成形することにより、部品点数および部品管理工数
を削減してコストダウンに大きく寄与することができ
る。
【００４６】（６）リブをトリム本体の裏面に一体成形
した場合、該リブはその基本形状を矩形筒状に形成して
成形型の型抜きが容易であるから、トリム本体の成形性
に些かも悪影響を及ぼすことはない。
した場合、該リブはその基本形状を矩形筒状に形成して
成形型の型抜きが容易であるから、トリム本体の成形性
に些かも悪影響を及ぼすことはない。
【００４７】（７）リブをベースプレートと一体成形
し、該ベースプレートを介してトリム本体の裏面に固着
するようにして、リブをトリム本体と別体に形成するこ
とにより、トリム本体をリブ付き仕様とリブ無し仕様と
に共用化できてコストダウンを図ることができる。
し、該ベースプレートを介してトリム本体の裏面に固着
するようにして、リブをトリム本体と別体に形成するこ
とにより、トリム本体をリブ付き仕様とリブ無し仕様と
に共用化できてコストダウンを図ることができる。
【００４８】（８）リブの第１エネルギ吸収部と第２エ
ネルギ吸収部とを別成形することによって、成形性をよ
り一層向上できると共にリブの衝突エネルギ吸収量の調
整を容易に行うことができる。
ネルギ吸収部とを別成形することによって、成形性をよ
り一層向上できると共にリブの衝突エネルギ吸収量の調
整を容易に行うことができる。
【図１】本発明の第１実施例のトリム本体を示す斜視
図。
図。
【図２】本発明の第１実施例のトリム本体を裏側から見
た斜視図。
た斜視図。
【図３】本発明の第１実施例のリブの拡大斜視図。
【図４】本発明の第２実施例のリブの拡大斜視図。
【図５】本発明の第３実施例のリブの拡大斜視図。
１ トリム本体 ４ リブ ５ 第１エネルギ吸収部 ６ 第２エネルギ吸収部 ７，８，９，１０ リブ壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 信彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町２番地 日産 自動車株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 車室側部のパネル面に装着されて、該パ
ネル面を装飾するトリム本体の裏面に、矩形筒状を基本
形状として、前段部と後段部とでリブ壁数を異ならせて
第１エネルギ吸収部と第２エネルギ吸収部とを多段に形
成した衝突エネルギ吸収用のリブを設けたことを特徴と
する自動車用トリム。 - 【請求項２】 リブを樹脂製のトリム本体の裏面に一体
成形したことを特徴とする請求項１記載の自動車用トリ
ム。 - 【請求項３】 リブを樹脂材によりベースプレートと一
体成形し、該ベースプレートを介してトリム本体の裏面
に固着したことを特徴とする請求項１記載の自動車用ト
リム。 - 【請求項４】 第１エネルギ吸収部と第２エネルギ吸収
部とを別成形し、これら第１エネルギ吸収部と第２エネ
ルギ吸収部とを突合わせて接続したことを特徴とする請
求項１，２，３記載の自動車用トリム。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6150808A JPH0811539A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 自動車用トリム |
| US08/929,348 US5934730A (en) | 1994-07-01 | 1997-08-25 | Energy absorbing door panel |
| US09/332,151 US6036251A (en) | 1994-07-01 | 1999-06-14 | Energy absorbing door panel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6150808A JPH0811539A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 自動車用トリム |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001225029A Division JP2002079899A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 自動車用トリム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0811539A true JPH0811539A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15504879
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6150808A Pending JPH0811539A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | 自動車用トリム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0811539A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2012137892A1 (ja) * | 2011-04-05 | 2014-07-28 | キョーラク株式会社 | 衝撃吸収体 |
| US12017598B2 (en) | 2022-05-12 | 2024-06-25 | Shigeru Co., Ltd. | Side collision energy absorbing structure |
-
1994
- 1994-07-01 JP JP6150808A patent/JPH0811539A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2012137892A1 (ja) * | 2011-04-05 | 2014-07-28 | キョーラク株式会社 | 衝撃吸収体 |
| JP6081909B2 (ja) * | 2011-04-05 | 2017-02-15 | キョーラク株式会社 | 衝撃吸収体 |
| US9599181B2 (en) | 2011-04-05 | 2017-03-21 | Kyoraku Co., Ltd. | Shock absorber |
| US12017598B2 (en) | 2022-05-12 | 2024-06-25 | Shigeru Co., Ltd. | Side collision energy absorbing structure |
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