JPH08115337A - 情報提示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンピュータネットワーク技術を活用して、
日々変化する行事案内などのマルチメディア情報をユー
ザの要求に応じてリアルタイムでユーザに提供する。 【構成】 マルチメディア行事情報を格納して、その情
報を送信するマルチメディア行事情報サーバ2a, 2b, 2c
と、年月日とマルチメディア行事情報のタイトルとマル
チメディア行事情報へのリンクデータとを含むインデッ
クス情報を格納して、その情報を送信する行事インデッ
クスサーバ３と、行事インデックスサーバ３から受信す
るインデックス情報を定期的に更新して記憶し、年月日
を指定すると、記憶したインデックス情報に基づいて何
れかのマルチメディア行事情報サーバ2a, 2b, 2cから指
定した年月日に行われる行事のマルチメディア情報を受
信して提示する電子カレンダー本体４とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、各種の催し，行事，イ
ベントの内容等のマルチメディア情報を提示する情報提
示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】今日、電子手帳に代表されるように、個
人の予定表などを盛り込んだカレンダー情報を表示する
システムがコンピュータによって実用化されている。こ
のシステムでは、コンピュータ装置の出力を表示するデ
ィスプレイ面上に、休日，今日の日付などを強調したカ
レンダー情報を表示するだけでなく、予め入力した個人
の予定を文字列，アイコンなどで表示することができ
る。また、年表示，月表示，週表示，日表示などをユー
ザの入力指示によって切り換える機能を有しているもの
も多いが、これは限られたディスプレイ面上でより多く
の情報を表示できるようにした工夫と言える。記憶手段
の容量に余裕があれば、個人の予定情報だけでなく、祝
日，六曜，各種の記念日などの公的な情報を表示するこ
とも可能である。

【０００３】一方、マルチメディア技術の発展に伴い、
従来では文字でしか表現できなかった情報を、画像（動
画，静止画），音声，文字などのマルチメディアを使っ
て表現することが可能になっている。ＪＰＥＧ, ＭＰＥ
Ｇ等で代表される個別マルチメディア情報の標準化、Ｈ
ｙＴｉｍｅ, ＭＨＥＧ等で代表される複合, 構造化され
たマルチメディア情報（以後、マルチメディア・ドキュ
メントと呼ぶ）の表現方法の標準化、画像及び音声処理
のための専用のチップの登場、パソコンのメモリ及びＣ
ＰＵ自身の高性能化により、パソコンのレベルでもマル
チメディア・ドキュメントのブラウジング（眺めて利用
すること）が可能になっている。

【０００４】また、ネットワーク分散処理技術の発展に
伴い、これらのマルチメディア情報が広域のネットワー
ク上に分散しているコンピュータ（サーバと呼ぶ）に散
在する場合でも、あたかも自分のコンピュータ（クライ
アント・コンピュータと呼ぶ）上に全ての情報が存在す
るかのようにアクセスできるようになっている。代表的
な例としては、全世界的なコンピュータネットワークで
あるインターネットを利用した、米国ＮＣＳＡで開発さ
れたＭｏｓａｉｃ（モザイク）と呼ばれる情報ビューワ
がある。Ｍｏｓａｉｃは、ＨＴＭＬというデータ形式で
表現されたハイパーテキスト構造のマルチメディア・ド
キュメントをベースに、インターネット上に散在してい
る各種のマルチメディア情報サーバ（その情報の種類に
よりＷＷＷ，ＷＡＩＳ，Ｇｏｐｈｅｒなどと呼ばれてい
る）からユーザの要求に応じて必要なマルチメディア情
報を取り出し、クライアント・コンピュータ上にそのマ
ルチメディア情報を表示することができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述したコンピュータ
での電子カレンダー技術とマルチメディア技術とを組み
合わせれば、電子カレンダー上でマルチメディアの行事
案内を行うことは原理的に可能である。以下、この一例
について説明する。

【０００６】例えば、図８のように６月19日の区画に
「あやめ祭」という表示がある場合を考える。タッチパ
ネルまたはペン，マウスなどの座標入力手段により画面
上の「あやめ祭」を指示すると、図９のように画面上に
「あやめ祭」の情報がマルチメディアで表示される。例
えば、音声の説明ナレーションに同期させてカラー映像
をスライドのように切り換えて表示していく。勿論、ハ
ードウェアの資源的問題がなければ動画表示も可能であ
る。画面下部の交通案内のボタンを押すと、図10のよう
に会場の場所を示す地図が最寄り駅からの交通案内と共
に表示される。

【０００７】現在、電子カレンダー技術は、電子手帳，
パソコンなど、主にビジネス分野を対象にした商品化が
なされているが、家庭分野での応用を考えれば、このよ
うなカレンダーを核としたマルチメディアの行事案内の
サービスは極めて有効な応用であると考えられる。

【０００８】ところで、電子カレンダーを用いてマルチ
メディアの行事案内を行う場合に最大の問題となるのは
記憶容量である。映像，音声などのマルチメディア情報
は文字などに比べて非常に大きい記憶容量を必要とする
ため、カレンダーで実用的な規模の行事案内を行うとす
れば極めて巨大な容量の記憶装置を必要とする。

【０００９】この問題を解決するために記憶装置として
ＣＤ−ＲＯＭを用いれば、ある程度の量のマルチメディ
ア行事情報を格納することは可能である。しかし、ＣＤ
−ＲＯＭは読み出し専用の媒体であるので、ＣＤ−ＲＯ
Ｍがプレスされた時点での情報しか記憶できず、年々内
容が変化するような行事またはプレス後に新たに開かれ
た行事の案内に対応することはできない。また、ＣＤ−
ＲＯＭの出版にはコストがかかるため、地域毎の局所的
な情報を記憶したＣＤ−ＲＯＭを出版することは現時点
ではあまり現実的でない。従って、ＣＤ−ＲＯＭに記憶
できるのは年度毎の変化が少なくて比較的広い範囲（全
国等）で共通である行事の情報のみであり、各地域に密
着した年々変化する行事の情報を提供することは不可能
である。これでは、一般ユーザが本当に利用したい情報
が得られないので、有効なサービスとは言えない。

【００１０】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、日々変化するマルチメディア情報を一般ユーザ
の要求に応じてリアルタイムに提示できる情報提示装置
を提供することを目的とする。

【００１１】本発明の他の目的は、家庭市場でのコンピ
ュータを応用して、電子カレンダー上で、日々変化する
マルチメディア情報を一般ユーザに提示できる情報提示
装置を提供することにある。

【００１２】本発明の更に他の目的は、分散ネットワー
ク技術を活用して、電子カレンダー上で、各地域に密着
した日々変化するマルチメディアの行事案内のサービス
を実現できる情報提示装置を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る情報提示
装置は、複数種のマルチメディア情報を格納する手段
と、該マルチメディア情報を送信する手段とを有するマ
ルチメディア情報源部と、年月日，マルチメディア情報
を同定するデータ及びマルチメディア情報へのリンクデ
ータを含むインデックス情報を格納する手段と、該イン
デックス情報を送信する手段とを有するインデックス情
報源部と、該インデックス情報源部からインデックス情
報を受信して記憶する手段と、記憶されたインデックス
情報を新たに受信したインデックス情報に更新する手段
と、年月日を指定する手段と、マルチメディア情報への
リンクデータに基づいて前記マルチメディア情報源部か
らマルチメディア情報を受信する手段と、受信したマル
チメディア情報を提示する手段とを有する情報提示部と
を備えることを特徴とする。

【００１４】請求項２に係る情報提示装置は、複数種の
マルチメディア情報を格納する手段と、該マルチメディ
ア情報をネットワークに接続されたコンピュータに送信
する手段とを有する情報サーバと、年月日，マルチメデ
ィア情報を同定するデータ及びマルチメディア情報への
リンクデータを含むインデックス情報を格納する手段
と、該インデックス情報を前記ネットワークに接続され
たコンピュータに送信する手段とを有するインデックス
サーバと、該インデックスサーバからインデックス情報
を受信して記憶する手段と、記憶されたインデックス情
報を新たに受信したインデックス情報に更新する手段
と、年月日を指定する手段と、マルチメディア情報への
リンクデータに基づいて前記情報サーバからマルチメデ
ィア情報を受信する手段と、受信したマルチメディア情
報を提示する手段とを有する情報提示用コンピュータと
を備えることを特徴とする。

【００１５】請求項３に係る情報提示装置は、複数種の
マルチメディア情報を格納する手段と、該マルチメディ
ア情報をネットワークに接続されたコンピュータに送信
する手段とを有する情報サーバと、年月日，マルチメデ
ィア情報のタイトル及びマルチメディア情報へのリンク
データを含むインデックス情報を格納する手段と、該イ
ンデックス情報を前記ネットワークに接続されたコンピ
ュータに送信する手段とを有するインデックスサーバ
と、該インデックスサーバからインデックス情報を受信
して記憶する手段と、記憶されたインデックス情報を新
たに受信したインデックス情報に更新する手段と、カレ
ンダーを表示する手段と、表示されたカレンダーの年月
日に対応するインデックス情報がある場合には該インデ
ックス情報のタイトルの文字列またはタイトルに対応す
る記号を該年月日の位置に表示する手段と、表示された
文字列または記号を指示選択する手段と、文字列または
記号が指示選択された場合にマルチメディア情報へのリ
ンクデータに基づいて前記情報サーバからマルチメディ
ア情報を受信する手段と、受信したマルチメディア情報
を提示する手段とを有する電子カレンダー部とを備える
ことを特徴とする。

【００１６】請求項４に係る情報提示装置は、請求項
１，２または３において、前記インデックス情報は更に
地域データを含み、前記インデックス情報を更新する手
段はインデックス情報のうち特定の地域データを含むも
ののみを選択して更新するように構成したことを特徴と
する。

【００１７】請求項５に係る情報提示装置は、請求項２
または３において、特定地域のマルチメディア情報毎に
複数のインデックスサーバを備え、特定地域に応じて使
用するインデックスサーバを選択するようにしたことを
特徴とする。

【００１８】図１は、本発明に係る情報提示装置の原理
図である。図１に示す例は、一般ユーザに提供するマル
チメディア情報が行事案内の情報である場合に即してい
る。図１に示すように、本発明の情報提示装置は、相互
に送信可能なネットワーク１に接続された３種類のコン
ピュータ群、即ち、マルチメディア行事情報サーバ2a,
2b, 2cと、行事インデックスサーバ３と、電子カレンダ
ー本体４とから構成される。

【００１９】マルチメディア行事情報サーバ（一般に複
数あり、本例では３個）2a, 2b, 2cは、同一の構成をな
し、マルチメディアで表現された行事情報を格納する行
事情報格納手段21と、ネットワーク１に接続された外部
のクライアント・コンピュータからの要求に応じて格納
されたマルチメディア行事情報を要求したコンピュータ
に送信する行事情報送信手段22とを有するコンピュータ
である。

【００２０】行事インデックスサーバ３は、少なくと
も、行事年月日，行事タイトル，行事情報を格納
するサーバ名と格納されている行事情報とを特定するリ
ンクデータ（以後、行事リンクデータと呼ぶ）を含む行
事インデックス情報を格納する行事インデックス情報格
納手段31と、ネットワーク１に接続された外部のクライ
アント・コンピュータからの要求に応じて格納された行
事インデックス情報を要求したコンピュータに送信する
行事インデックス送信手段32とを有するコンピュータで
ある。

【００２１】電子カレンダー本体４は、カレンダーをデ
ィスプレイに表示するカレンダー手段41と、表示された
カレンダーの任意の年月日の位置に文字列または行事の
存在を示す記号を表示する文字列（記号）表示手段42
と、表示された文字列または記号を指示選択する文字列
（記号）指示手段43と、ネットワーク１に接続されたマ
ルチメディア行事情報サーバ2a, 2b, 2cへ各種のマルチ
メディア行事情報を要求して受信するネットワーク通信
手段44と、行事インデックス情報を記憶する行事インデ
ックス情報記憶手段45と、行事インデックスサーバ３か
ら受信した行事インデックス情報により行事インデック
ス情報の記憶内容を更新する行事インデックス情報更新
手段46と、マルチメディア行事情報サーバ2a, 2b, 2cか
ら受信したマルチメディアの行事情報を提示するマルチ
メディア行事情報提示手段47とを有するコンピュータで
ある。

【００２２】なお、これらのうちで、行事インデックス
サーバについては、複数のマルチメディア行事情報サー
バの中の１つと物理的に同じ構成のコンピュータであっ
てもかまわない。また、行事インデックスサーバは、例
えば特定の地域毎の行事に関する行事インデックス情報
をそれぞれ個別に格納するように、複数個設けるように
しても良い。

【００２３】

【作用】請求項１の情報提示装置では、情報提示部にお
いて年月日を指定すると、インデックス情報源部から受
信して記憶しておいてインデックス情報に基づいて、所
定のマルチメディア情報源部から所望のマルチメディア
情報を受信して提示する。情報提示部とインデックス情
報源部とは定期的に情報通信が行われ、情報提示部に記
憶されるインデックス情報は常に最新のものに置き換え
られる。よって、日々変化するようなマルチメディア情
報もユーザの要求に応じて正確にユーザにリアルタイム
で提示される。

【００２４】請求項２の情報提示装置では、情報提示用
コンピュータにおいて年月日を指定すると、インデック
スサーバからネットワークを介して受信し記憶しておい
てインデックス情報に基づいて、所定の情報サーバから
ネットワークを介して所望のマルチメディア情報を受信
して提示する。情報提示用コンピュータとインデックス
サーバとは定期的に情報通信が行われ、情報提示用コン
ピュータに記憶されるインデックス情報は常に最新のも
のに置き換えられる。よって、日々変化するようなマル
チメディア情報もユーザの要求に応じて正確にユーザに
リアルタイムで提示される。

【００２５】請求項３の情報提示装置では、電子カレン
ダー部においてカレンダーを表示すると、インデックス
情報がある年月日の位置にはこのインデックス情報のタ
イトルの文字列またはタイトルに対応する記号が表示さ
ており、その文字列または記号を指示選択すると、イン
デックスサーバからネットワークを介して受信し記憶し
ておいてインデックス情報に基づいて、所定の情報サー
バからネットワークを介して所望のマルチメディア情報
を受信して提示する。電子カレンダー部とインデックス
サーバとは定期的に情報通信が行われ、電子カレンダー
部に記憶されるインデックス情報は常に最新のものに置
き換えられる。よって、日々変化するようなマルチメデ
ィア情報も、カレンダーに表示されたタイトルの文字列
またはタイトルに対応する記号をユーザが指示選択する
ことにより、ユーザの要求に応じて正確にリアルタイム
で提示される。

【００２６】請求項４の情報提示装置では、特定の地域
内に関連するインデックス情報のみを選択して更新す
る。よって、ユーザが所望する特定地域のマルチメディ
ア情報のみを提示できる。

【００２７】請求項５の情報提示装置では、特定地域の
マルチメディア情報毎に複数のインデックスサーバを備
え、ユーザの所望の特定地域に応じてインデックスサー
バを選択する。よって、ユーザが所望する特定地域のマ
ルチメディア情報のみを提示できる。

【００２８】以下、マルチメディア情報が行事案内情報
である上述した図１の構成例を参照して、本発明の情報
提示装置の動作をもう少し具体的に説明する。図２は、
行事インデックスサーバ３及び電子カレンダー本体４に
格納されている行事インデックス情報の例である。

【００２９】図２のような行事インデックス情報が電子
カレンダー本体４の行事インデックス情報記憶手段45に
保持されていると、カレンダー表示手段41は、図８のご
とく、ディスプレイ上にカレンダー情報を表示する。こ
こで行事インデックス情報に記憶されている行事タイト
ルが、文字列（記号）表示手段42によって６月19日の欄
に「＊あやめ祭」，６月26日の欄に「＊市民祭」の如く
表示される。この例では、「テニス教室」のような個人
のスケジュール情報も表示されている。

【００３０】文字列（記号）指示手段43によって、６月
19日の「＊あやめ祭」が指示されると、対応する行事リ
ンク情報（この場合は、//A.akashi.fujitsu.co.jp/Jun
e/19/Ayame.html)により特定されるマルチメディア情報
サーバ（この例ではA.akashi.fujitsu.co.jp，但し、ak
ashi.fujitsu.co.jpはドメイン名の列）中のマルチメデ
ィア行事情報（/June/19/Ayame.html)が、マルチメディ
ア行事情報サーバ2aの行事情報送信手段22と電子カレン
ダー本体４のネットワーク通信手段44との間でネットワ
ーク１を介して転送され、マルチメディア行事情報提示
手段47により図９，図10の如く提示される。

【００３１】電子カレンダー４内の行事インデックス情
報更新手段46は、定期的に行事インデックスサーバ３と
通信を行い、電子カレンダー４の行事インデックス情報
記憶手段45内に記憶される行事インデックス情報を最新
のものと置き換える。

【００３２】行事インデックスサーバ３では、広域に分
散されたマルチメディア行事情報サーバ2a，2b，2cの中
のマルチメディア行事情報から、地域の特性に応じたも
のを選んで行事インデックス情報として格納しておく。
この情報は適時最新のものに更新しておく。この際の更
新手段は任意であって、簡単には手動で行ってもよい。

【００３３】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
３は、本発明の情報提示装置の一実施例の構成を示す模
式図であり、図３において図１と同一番号を付した部分
は図１と同一または相当部分を示している。

【００３４】本実施例では、ネットワーク１として国際
的なコンピュータネットワークであるインターネットを
使用する。マルチメディア行事情報サーバ2a（2b, 2c）
としてはインターネット上のマルチメディア情報サーバ
として普及しているＷＷＷサーバを用いる。ＷＷＷサー
バではＨＴＭＬ（ハイパーテキスト構造のマルチメディ
ア情報表現の一標準形式）で記述されたマルチメディア
情報を、ＨＴＴＰと呼ばれる通信プロトコルによりイン
ターネット上の任意のクライアント・コンピュータに転
送する。図１の原理図との対応では、行事情報格納手段
21にはＷＷＷサーバ上の通常のファイルシステムが、行
事情報送信手段22にはＷＷＷサーバ上のＨＴＴＰ通信プ
ログラムがそれぞれ相当する。図４は、本実施例のマル
チメディア行事情報サーバ2a（2b, 2c）の情報管理の例
であり、ＷＷＷサーバのＨＯＭＥディレクトリから月
（January, February,…）と日（１，２，…，31）とで
階層構造化されたファイルにＨＴＭＬで表現された行事
情報（例 ayame.html)を格納する。

【００３５】図５は本実施例での行事インデックスサー
バ３に格納されている行事インデックス情報の例であ
る。本実施例では行事年月日，行事タイトル，行事リン
ク情報の他に、地域情報と更新年月日の項目とが追加さ
れており、全部で５つの要素からなるリストである。こ
のうち、行事年月日，更新年月日は1994/4/1のように年
／月／日の形式で表現される。＊／６／26のように年
（または月）の情報が＊の場合には、全ての年（または
月）に対応することを示す。行事タイトルは行事名を示
す文字列である。行事リンク情報は分散された行事情報
へのリンクを示すものであり、本実施例ではＨＴＭＬで
の標準的な形式で以下のような形式を使用する。 行事リンク情報の形式／／マシン名．ドメイン名／ファ
イル名 例//A.akashi.fujitsu.co.jp/June/19/Ayame.html マシン名 2a ドメイン名 akashi.fujitsu.co.jp ファイル名 June/19/Ayame.html また、地域情報には、地域名を表す文字列または符号化
された地域コードが格納されている。

【００３６】行事インデックスサーバ３では、この行事
インデックス情報の各項目が空白で区切られたテキスト
列として、行事インデックス情報格納手段31としての特
定の行事インデックス情報格納ファイルに記憶する。行
事インデックス送信手段32としては汎用的なファイル通
信プロトコルとして広く普及しているＦＴＰ通信プログ
ラムを用いる。

【００３７】一方、電子カレンダー本体４は、図６のよ
うな外観を持つ壁掛け型のＰＣ／ＡＴ互換パソコンであ
る。このようなパソコンは現時点では製品としては存在
しないが、図７のような構成で既存のコンポーネント部
品により容易に実現できる。基本的には通常のＰＣ／Ａ
Ｔ互換のノートブックパソコンと同じであり、液晶ディ
スプレイ51上に指タッチで入力可能なタッチパネル52を
重畳したものである。タッチパネル52は、ソフト的にマ
ウスと互換性があるものを使用する。このようなタッチ
パネル52は市販されている。図６における液晶ディスプ
レイ51の右側のボタン群53は、10-KeyＩ／Ｆ55によりソ
フト的には10キーボードとして制御される。また、音声
入出力Ｉ／Ｆ56を備え、スピーカ54により音声出力が可
能である。このような音声入出力Ｉ／Ｆ56も一般的に市
販されている。また、電子カレンダー本体４内にはＰＣ
ＭＣＩＡのカードスロットルが内蔵されており、ここに
10BaseT のEthernetＩ／Ｆカード57を装着することによ
り、インターネットと接続する。

【００３８】電子カレンダー本体４の各手段は、図７の
各Ｉ／Ｆデバイス（KBＩ／Ｆ58, PCMCIAＩ／Ｆ59, ISA
Ｉ／Ｆ60, VGA Ｉ／Ｆ61, タッチパネルＩ／Ｆ62, 音声
入出力Ｉ／Ｆ56）とソフトウェアプログラムとにより実
現される。ネットワーク通信手段44は、EthernetＩ／Ｆ
カード57と通信プログラムとにより実現される。マルチ
メディア行事情報提示手段47は、Mosaicと呼ばれる国際
的に普及しているソフトウェアと液晶ディスプレイ51と
音声入出力Ｉ／Ｆ56とスピーカ54とにより実現される。
カレンダー表示手段41はカレンダー表示のプログラムと
液晶ディスプレイ51とにより、文字列（記号）表示手段
42は文字列表示のプログラムにより、文字列（記号）指
定手段43はタッチパネル52と制御プログラムとによりそ
れぞれ実現される。行事インデックス情報記憶手段45は
本体内の特定のファイルで実現される。

【００３９】また、行事インデックス情報更新手段46
は、タイマー機構により定期的に起動されるプログラム
で実現する。本実施例では定期的に例えば１か月に一度
行事インデックス更新のプログラムが起動され、ＦＴＰ
プロトコルにより行事インデックスサーバ３からの最新
の行事インデックス情報を受信する。行事インデックス
情報更新手段46は、最後に更新を行った年月日（ＤＡＴ
Ｅ）と地域情報のリスト（ＬＯＣＡＬ）とを管理する。
ここで、ＬＯＣＡＬは、地域名のリストであって、例え
ば以下のようなものである。 ＬＯＣＡＬの例 全国，近畿，兵庫県，明石市，神戸
市

【００４０】行事インデックス情報更新手段46は、受信
した行事インデックスの中で更新日がＤＡＴＥより新し
く、かつ、地域情報がＬＯＣＡＬの中に含まれるものだ
けを選んで、電子カレンダー本体４中の行事インデック
スファイルに記憶してある行事インデックス情報を更新
する。

【００４１】本実施例では電子カレンダー本体４側で更
新日と地域情報とにより更新記憶する行事インデックス
を限定したが、この作業は行事インデックスサーバ３側
で行ってもよい。この場合には既存のＦＴＰプロトコル
ではなく、電子カレンダー本体４側から更新日は地域情
報を受信し、該当する行事インデックス情報のリストを
送信する専用の通信プログラムが必要になるが、行事情
報が多い場合には通信の負荷を少なくできるという利点
がある。

【００４２】また、行事インデックスサーバ３はネット
ワーク１上で唯一である必要はなく、複数あっても良
い。例えば各地域毎に関連ある行事だけを集めた行事イ
ンデックスサーバ３が複数個存在して、電子カレンダー
本体４は各地域に応じて所望の行事インデックスサーバ
３を選択することにより、地域に応じた行事情報を提示
することができる。この場合には前述のような地域情報
による情報のフィルタリングは不要になる。

【００４３】

【発明の効果】以上のように、本発明の情報提示装置に
よれば、日々変化するマルチメディア情報を一般ユーザ
の要求に応じてリアルタイムで書くユーザに提示するこ
とが可能である。また、電子カレンダー上で、各地域に
密着した日々変化するマルチメディアの行事案内のサー
ビスを一般ユーザに提供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の情報提示装置の基本原理図である。

【図２】行事インデックス情報の一例を示す図である。

【図３】本発明の情報提示装置の実施例の構成を示すブ
ロック図である。

【図４】実施例におけるマルチメディア行事情報サーバ
での情報管理の例を示す図である。

【図５】実施例における行事インデックス情報の一例を
示す図である。

【図６】実施例における電子カレンダー本体の外観図で
ある。

【図７】実施例における電子カレンダー本体のハード構
成を示す図である。

【図８】マルチメディアの行事案内の例を示す図であ
る。

【図９】マルチメディアの行事案内の例を示す図であ
る。

【図１０】マルチメディアの行事案内の例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ ネットワーク 2a, 2b, 2c マルチメディア行事情報サーバ ３ 行事インデックスサーバ ４ 電子カレンダー本体 21 行事情報格納手段 22 行事情報送信手段 31 行事インデックス情報格納手段 32 行事インデックス送信手段 41 カレンダー手段 42 文字列（記号）表示手段 43 文字列（記号）指示手段 44 ネットワーク通信手段 45 行事インデックス情報記憶手段 46 行事インデックス情報更新手段 47 マルチメディア行事情報提示手段

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数種のマルチメディア情報を格納する
   手段と、該マルチメディア情報を送信する手段とを有す
   るマルチメディア情報源部と、 年月日，マルチメディア情報を同定するデータ及びマル
   チメディア情報へのリンクデータを含むインデックス情
   報を格納する手段と、該インデックス情報を送信する手
   段とを有するインデックス情報源部と、 該インデックス情報源部からインデックス情報を受信し
   て記憶する手段と、記憶されたインデックス情報を新た
   に受信したインデックス情報に更新する手段と、年月日
   を指定する手段と、マルチメディア情報へのリンクデー
   タに基づいて前記マルチメディア情報源部からマルチメ
   ディア情報を受信する手段と、受信したマルチメディア
   情報を提示する手段とを有する情報提示部とを備えるこ
   とを特徴とする情報提示装置。
2. 【請求項２】 複数のコンピュータを接続したネットワ
   ークを用いて情報を提示する装置において、 複数種のマルチメディア情報を格納する手段と、該マル
   チメディア情報をネットワークに接続されたコンピュー
   タに送信する手段とを有する情報サーバと、 年月日，マルチメディア情報を同定するデータ及びマル
   チメディア情報へのリンクデータを含むインデックス情
   報を格納する手段と、該インデックス情報を前記ネット
   ワークに接続されたコンピュータに送信する手段とを有
   するインデックスサーバと、 該インデックスサーバからインデックス情報を受信して
   記憶する手段と、記憶されたインデックス情報を新たに
   受信したインデックス情報に更新する手段と、年月日を
   指定する手段と、マルチメディア情報へのリンクデータ
   に基づいて前記情報サーバからマルチメディア情報を受
   信する手段と、受信したマルチメディア情報を提示する
   手段とを有する情報提示用コンピュータとを備えること
   を特徴とする情報提示装置。
3. 【請求項３】 複数のコンピュータを接続したネットワ
   ークを用いて情報を提示する装置において、 複数種のマルチメディア情報を格納する手段と、該マル
   チメディア情報をネットワークに接続されたコンピュー
   タに送信する手段とを有する情報サーバと、 年月日，マルチメディア情報のタイトル及びマルチメデ
   ィア情報へのリンクデータを含むインデックス情報を格
   納する手段と、該インデックス情報を前記ネットワーク
   に接続されたコンピュータに送信する手段とを有するイ
   ンデックスサーバと、 該インデックスサーバからインデックス情報を受信して
   記憶する手段と、記憶されたインデックス情報を新たに
   受信したインデックス情報に更新する手段と、カレンダ
   ーを表示する手段と、表示されたカレンダーの年月日に
   対応するインデックス情報がある場合には該インデック
   ス情報のタイトルの文字列またはタイトルに対応する記
   号を該年月日の位置に表示する手段と、表示された文字
   列または記号を指示選択する手段と、文字列または記号
   が指示選択された場合にマルチメディア情報へのリンク
   データに基づいて前記情報サーバからマルチメディア情
   報を受信する手段と、受信したマルチメディア情報を提
   示する手段とを有する電子カレンダー部とを備えること
   を特徴とする情報提示装置。
4. 【請求項４】 前記インデックス情報は更に地域データ
   を含み、前記インデックス情報を更新する手段はインデ
   ックス情報のうち特定の地域データを含むもののみを選
   択して更新するように構成したことを特徴とする請求項
   １，２または３記載の情報提示装置。
5. 【請求項５】 特定地域のマルチメディア情報毎に複数
   のインデックスサーバを備え、特定地域に応じて使用す
   るインデックスサーバを選択するようにしたことを特徴
   とする請求項２または３記載の情報提示装置。