JPH08113959A - 構造物の支持地盤の補強構造 - Google Patents

構造物の支持地盤の補強構造

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JPH08113959A
JPH08113959A JP27429594A JP27429594A JPH08113959A JP H08113959 A JPH08113959 A JP H08113959A JP 27429594 A JP27429594 A JP 27429594A JP 27429594 A JP27429594 A JP 27429594A JP H08113959 A JPH08113959 A JP H08113959A
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JP
Japan
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ground
plate
water blocking
water
cut
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Withdrawn
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JP27429594A
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English (en)
Inventor
Norio Watanabe
則雄 渡辺
Naohito Hamada
尚人 濱田
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Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規に構築される構造物および既設の構造物
のいずれの支持地盤にも適用可能である地盤の補強構造
を提供すること。 【構成】構造物の支持地盤の補強構造(10)は、構造
物(12)の下部を取り巻きかつ地盤中を下方に伸びる
筒状の止水壁(16)と、止水壁に液密に固定され構造
物の下部を取り巻く止水版(18)と、構造物と止水版
との間に設けられた可撓性のシール材(20)および地
盤と止水版との間に充填された充填材(22)の少なく
とも一方とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物の支持地盤、特
に、砂質地盤のように地震時の衝撃や振動により液状化
しやすい支持地盤の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液状化しやすい構造物の支持地盤
を補強するため、前記構造物下の地盤を下方に伸びる筒
状の止水壁と、前記構造物が載置された、前記止水壁に
連なる止水版とからなる補強構造が提案されている(特
開平2−213522)。
【0003】これによれば、前記構造物下の支持地盤が
前記止水壁と前記止水版とによってこれらの内部に拘束
され、このため、地震時における前記支持地盤の剪断変
形や体積変化が抑制され、前記支持地盤の液状化が防止
される。また、大規模な地震のために前記支持地盤が液
状化することがあっても、前記支持地盤とその周囲の地
盤との間に土砂および水の移動が生じることはなく、こ
のため、前記支持地盤の体積変化が起こらず、前記構造
物の沈下およびこれに伴う前記構造物の損壊が防止され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記止水版
はこの上に前記構造物を支えるものであり、その築造は
前記構造物の構築の前に行なわなければならない。この
ため、前記従来の補強構造は、既に構築されている構造
物すなわち既設構造物下の支持地盤に適用することがで
きないという欠点があった。本発明の目的は、新規に構
築される構造物および既設の構造物のいずれの支持地盤
にも適用可能である地盤の補強構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、構造物の支持
地盤の補強構造であって、前記構造物の下部を取り巻き
かつ地盤中を下方に伸びる筒状の止水壁と、前記止水壁
に液密に固定され前記構造物の下部を取り巻く止水版
と、前記構造物と前記止水版との間に設けられた可撓性
を有するシール材、または、前記地盤と前記止水版との
間に充填された充填材とを含む。また、前記止水壁はそ
の下端部が非砂質土層に達する深さ寸法に設定される。
【0006】
【発明の作用および効果】本発明によれば、筒状の止水
壁と止水版とが構造物下の地盤(支持地盤)を拘束し、
地震時における前記支持地盤の剪断変形や体積変化を抑
制し、これにより、前記支持地盤の液状化を防止する。
また、大規模な地震のために前記支持地盤が液状化する
ことがあっても、前記支持地盤の土砂および水の移動は
該支持地盤と前記止水版との間の空間内に制限される。
このことから、前記支持地盤の体積変化およびこれに伴
う前記支持地盤上の構造物の沈下を最小限にとどめ、前
記構造物の損壊を防止することができる。前記止水版と
前記構造物との間のシール材は、液状化した前記支持地
盤中の流動土砂および水の大気中への噴出を防止すると
共に、その可撓性によって前記止水版および前記構造物
の双方の振動の位相差およびこれらの強度差に基づく前
記止水版および前記構造物の相互破壊を防止する。
【0007】また、前記地盤と前記止水版との間を充填
材で満たすことにより、前記支持地盤が液状化したとき
の該支持地盤外への土砂および水の流動とこれに伴う前
記支持地盤の体積変化とを防止することができ、これに
より、前記支持地盤上の構造物の沈下およびこれに伴う
該構造物の損壊を防止することができる。
【0008】さらに、本発明によれば、地中を下方へ伸
びる筒状の止水壁の開放上部を閉塞する前記止水版が構
造物下ではなくその下部の周囲に設けられることから、
前記構造物がその支持地盤上に新たに構築される場合お
よび支持地盤上に既に構築されている場合のいずれにあ
っても、前記構造物は前記止水版の築造を阻害しない。
このことから、本発明に係る補強構造は、新規の構造物
および既設構造物のいずれの支持地盤にも適用すること
ができる。
【0009】
【実施例】図1および図2を参照すると、本発明に係
る、構造物の支持地盤の補強構造が全体を符号10で示
されている。
【0010】補強構造10は、構造物12の下部を取り
巻きかつ地盤14中を下方に伸びる筒状の止水壁16
と、止水壁16に液密に固定され構造物12の下部を取
り巻く止水版18と、構造物12と止水版18との間に
設けられた可撓性を有するシール材20および地盤14
と止水版18との間に充填された充填材22の少なくと
も一方とを含む。
【0011】構造物12は、図示の例では円形の横断面
形状を有するタンクからなり、地盤14上に設けられた
盛土24上に構築されている。構造物12およびその基
礎は前記タンクおよび盛土に限らない。例えば建物から
なる構造物の場合には、前記建物は例えばべた基礎(図
示せず)上に構築される。したがって、前記構造物の基
礎は、地表面から上方へ伸びる止水壁16の上部に取り
囲まれている。
【0012】止水壁16はソイルセメント製の固化柱列
杭、矢板、不透水性のシート等からなり、円形または多
角形の横断面形状を有する。前記構造物の基礎は止水性
に乏しいため、止水壁16の上端部の高さ位置およびこ
れに固定される止水版18の設置位置を前記構造物の基
礎の周囲とすることは適当でない。
【0013】止水壁16および止水版18は、これらに
取り囲まれた地盤、すなわち構造物12下の支持地盤2
4をその内部に拘束し、地震の際の支持地盤24の剪断
変形や体積変化を抑制する。これにより、地盤14が地
震時に液状化しやすい改良地盤や砂質地盤からなる場
合、支持地盤24の液状化が防止される。
【0014】止水版18は、コンクリート、鋼板、プラ
スチック材料等で形成され、止水壁16の横断面形状と
同じ外形を有し、シール材20と共同して、止水壁16
の地上における開放上端を閉塞している。また、止水版
18の内周面と、構造物12の外周面との間の間隙を埋
めるシール材20は、アスファルト材料、ゴム材料や、
シリコンシーラントのようなプラスチック材料等からな
り、環状または円筒状を呈する。
【0015】一般に、液状化した地盤中の間隙水および
土粒子は上方に向けて移動する。支持地盤24は、止水
壁16および止水版18による支持地盤24の拘束能力
を越える大きい地震力が作用するときに液状化するが、
水の通過を阻止する性能を有する止水壁16、止水版1
8およびシール材20は、液状化した支持地盤24の土
砂や水の移動を支持地盤24と止水版18との間の空間
28内に制限する。このことから、支持地盤24の体積
変化およびこれに伴う支持地盤24上の構造物12の沈
下が最小限にとどめられ、構造物12の破壊が防止され
る。止水版18上に盛土、コンクリートブロック等(図
示せず)を設置し、止水版18に鉛直荷重を付与するこ
とにより、支持地盤24に対する拘束力を高めることが
できる。
【0016】シール材20を可撓性を有するものとする
ことにより、地震時の止水版18と構造物12との間の
振動の位相差と、止水版18および構造物12の両者の
強度差とに基づく、両者の衝突に伴う衝撃を緩和し、こ
れらの少なくとも一方の破損を防止することができる。
【0017】また、液状化した支持地盤24と止水版1
8との間の空間28が充填材22で満たされている場
合、液状化した支持地盤24の土砂や水の行き場はな
く、したがって、支持地盤24の体積に変化を生じるこ
とはなく、構造物12の沈下が防止される。
【0018】空間28に充填材22を満たし、かつ、シ
ール材20を配置すれば、地震時に充填材22に亀裂が
生じた場合に前記土砂および水が前記亀裂を経て大気中
に噴出することを防止することができる。
【0019】充填材22として、例えば、発泡コンクリ
ート、モルタル材料等を用いることができる。また、空
間28、および、止水版18と構造物12との間の隙間
の双方を別個の材料ではなく、アスファルト材料のよう
な同一の材料で満たしてもよい。
【0020】地中を伸びる筒状の止水壁16は、好まし
くは、その下端が粘土質層のような不透水性または難透
水性の地盤層30に達する深さ寸法に設定する。これに
より、液状化を生じた支持地盤24から周囲地盤26へ
の土砂および水の流動防止能をより高めることができ
る。
【0021】本発明によれば、補強構造10を構成する
止水壁16および止水版18、特に止水版18は、構造
物12を地盤上に構築した後に築造することができる。
したがって、構造物12が新規に構築されたものである
か、予め構築された既存のものであるかに拘りなく、構
造物12の支持地盤の補強が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】構造物の支持地盤の補強構造の縦断面図であ
る。
【図2】図1に示す補強構造の平面図である。
【符号の説明】
10 補強構造 12 構造物 16 止水壁 18 止水版 20 シール材 22 充填物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の支持地盤の補強構造であって、
    前記構造物の下部を取り巻きかつ地盤中を下方に伸びる
    筒状の止水壁と、前記止水壁に液密に固定され前記構造
    物の下部を取り巻く止水版と、前記構造物と前記止水版
    との間に設けられた可撓性を有するシール材とを含む、
    地盤の補強構造。
  2. 【請求項2】 構造物の支持地盤の補強構造であって、
    前記構造物の下部を取り巻きかつ地盤中を下方に伸びる
    筒状の止水壁と、前記止水壁に液密に固定され前記構造
    物の下部を取り巻く止水版と、前記地盤と前記止水版と
    の間に充填された充填材とを含む、地盤の補強構造。
  3. 【請求項3】 さらに、前記地盤と前記止水版との間に
    充填された充填材を含む、請求項1に記載の地盤の補強
    構造。
  4. 【請求項4】 さらに、前記構造物と前記止水版との間
    の設けられた可撓性を有するシール部材を含む、請求項
    2に記載の地盤の補強構造。
JP27429594A 1994-10-14 1994-10-14 構造物の支持地盤の補強構造 Withdrawn JPH08113959A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004300820A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Railway Technical Res Inst 上面掛止型補強構造
JP2009007894A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Takenaka Komuten Co Ltd 地盤の液状化防止方法並びに耐液状化用の地盤及び建物基部の構造
JP2013155570A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Sumitomo Forestry Co Ltd 液状化抑制構造
JP2014101625A (ja) * 2012-11-16 2014-06-05 Taisei Corp 止水構造
JP2014141854A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Taisei Corp 構造物荷重と免震装置による地盤の液状化対策構造
JP2015161065A (ja) * 2014-02-26 2015-09-07 積水ハウス株式会社 宅地地盤の液状化防止構造

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