JPH0811265A - マーキングフィルムの製造方法 - Google Patents

マーキングフィルムの製造方法

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JPH0811265A
JPH0811265A JP6147813A JP14781394A JPH0811265A JP H0811265 A JPH0811265 A JP H0811265A JP 6147813 A JP6147813 A JP 6147813A JP 14781394 A JP14781394 A JP 14781394A JP H0811265 A JPH0811265 A JP H0811265A
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JP
Japan
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film
sol
vinyl chloride
chloride resin
marking
Prior art date
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Application number
JP6147813A
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English (en)
Inventor
Kojiro Yanagi
宏二郎 柳
Masao Saito
雅男 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる複数色の図柄を切り抜いて貼り付ける
必要がなく、分離した複数の図柄を正確な位置に形成で
き、又、曲面施工性にもすぐれたマーキングフィルムの
製造方法を提供する。 【構成】 工程紙4面に赤色ゾル1を図形状に塗布し、
これを乾燥して図形フィルム3を形成し、該図形フィル
ム3を含む工程紙4全面に透明ゾル5をキャスティング
し、乾燥して下地層51を形成することにより、図形フ
ィルム3と下地層51とを一体として成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異なる色の図形を表現
することのできるマーキングフィルムを塩化ビニル樹脂
ゾルのキャスティングにより製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、塩化ビニル樹脂に顔料等を分
散してなる塩化ビニルゾルを工程紙面にキャスティング
することにより得られるマーキングフィルムが装飾や表
示用として用いられている。装飾や表示用として長期間
の使用に耐えるために、成形歪みの少ないキャスティン
グフィルムが用いられる。又、上記塩化ビニル樹脂フィ
ルムの色を鮮明に表現するため、着色した塩化ビニルゾ
ルを工程紙にキャスティングして形成した着色フィルム
の上に、更に白色ゾルをキャスティングして白色フィル
ムを形成し、2層フィルムとすることが行われている。
【0003】上記2層フィルムの白色フィルム面に粘着
剤層を設け、該粘着剤層に剥離紙を貼り合わせた後、工
程紙を剥がし取って製品とし、使用するときには剥離紙
を残して着色フィルムから粘着剤層に至るまで絵文字等
に切り抜き、これをアプリケーションフィルムを用いて
所定の場所に貼り付けて用いる。
【0004】従来のキャスティングフィルムは上記のよ
うに、塩化ビニル樹脂ゾルを工程紙全面に塗布して製造
するので単一な色のものしか得られず、まして異なる色
の絵模様を同一のフィルムとして形成することはできな
い。従って、別の色で絵模様などを表現するには、別の
色のキャスティングフィルムを製造して図柄を切り抜
き、下地のフィルム面に貼り付けて使用するか、又は下
地フィルム面に図柄を印刷することが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】別の色のキャスティン
グフィルムを製造して図柄を切り抜き、下地のフィルム
面に貼り付けて使用すると、分離した複数の図柄のフィ
ルムを位置関係を正確に貼り付けることが難しく、施工
性が非常に悪い。又、図柄を印刷する場合、耐久性のよ
い硬化型塗料を使用すると、塗料皮膜とマーキングフィ
ルムとの物性の相違により塗料皮膜が割れたり剥離を生
じ易く、曲面施工の特性を発揮できないという問題があ
る。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解消し、異な
る複数色の図柄を切り抜いて貼り付ける必要がなく、分
離した複数の図柄を正確な位置に形成でき、又、曲面施
工性にもすぐれたマーキングフィルムの製造方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明マーキングフィル
ムの製造方法は、工程紙面に図形用塩化ビニル樹脂ゾル
を図形状に塗布し、これを乾燥して図形フィルムを形成
し、該図形フィルムを含む工程紙全面に下地用塩化ビニ
ル樹脂ゾルをキャスティングし、乾燥して下地層を形成
することにより、図形フィルムと下地層とを一体として
成形することを特徴とするものである。
【0008】本発明で使用する工程紙は特に限定するも
のではないが、クレーコートされた紙基材やポリエチレ
ンテレフタレートシートに離型処理がなされたものなど
耐熱性を有するものが好ましい。
【0009】塩化ビニル樹脂ゾルは図形用、下地用とも
に同じ組成からなるものであるが、用途、目的に応じて
顔料を変更すればよい。2種類以上の色からなる図形の
場合には、それぞれの色に着色された複数種類の図形用
塩化ビニル樹脂ゾルを用いればよい。
【0010】本発明では、先ず工程紙面に上記図形用塩
化ビニル樹脂ゾルを図形状に塗布する。図形状に塗布す
るには、例えば小型サーボモーター採用の定量ポンプを
使用したオートディスペンサーを用いるのが好ましい。
この定量ポンプにより工程紙面に塩化ビニル樹脂ゾルが
定量で供給される。定量ポンプには図形用塩化ビニル樹
脂ゾルを貯溜するタンクからの送りポンプが直列に接続
され、該送りポンプにより図形用塩化ビニル樹脂ゾルが
供給される。上記図形用塩化ビニル樹脂ゾルの塗布装置
は該樹脂ゾルの色数をセットとして用いられる。
【0011】上記オートディスペンサーを、コンピュー
ターで2軸制御されたプロッターに接続すれば図形用塩
化ビニル樹脂ゾルで図形を描くことができる。図形用塩
化ビニル樹脂ゾルの適正粘度は1,000〜10,00
0cps程度が好ましい。又、複数色の塩化ビニル樹脂
ゾルを用いる場合はそれぞれのゾルの固形分濃度を揃え
ておくと塗布厚みを一定にすることができるので好まし
い。
【0012】工程紙面に塗布した図形用塩化ビニル樹脂
ゾルを乾燥して得られる図形フィルムの上に下地用塩化
ビニル樹脂ゾルをキャスティングすると、該下地用塩化
ビニル樹脂ゾルは図形フィルムと相溶性が高く、融着に
より一体となされたマーキングフィルムが得られる。工
程紙上で形成された図形フィルムと同じ厚みで下地用塩
化ビニル樹脂ゾルを塗布すると、下地用塩化ビニル樹脂
ゾルが乾燥して図形フィルムのない部分では下地層の厚
みが図形フィルムよりも厚みが薄くなる。
【0013】従って、マーキングフィルムの厚みを一定
とするためには、図形用塩化ビニル樹脂ゾルの厚みを得
られるマーキングフィルムの厚みよりも薄く塗布するこ
とが必要である。このようにして得られるマーキングフ
ィルムは、下地用塩化ビニル樹脂ゾルが透明のものであ
ればマーキングフィルムの両面に図形が現れ、下地層が
不透明な場合には片面だけに図形が現れたマーキングフ
ィルムが得られる。
【0014】
【作用】工程紙面に形成された図形フィルムの上に下地
用塩化ビニル樹脂ゾルをキャスティングすると、該下地
用塩化ビニル樹脂ゾルは図形フィルムと同様の組成物か
らなるので相溶性が高く融着されて一体のものが得られ
る。分離した複数の図形を正確な位置関係で形成でき、
図形フィルムは下地層と同様に柔軟性と耐久性があり、
被着体の曲面にもよく追随し、一定の厚みを有するマー
キングフィルムが得られる。
【0015】
【実施例】次に、本発明マーキングフィルムの製造方法
の実施例を説明する。先ず、以下に示す3種類の配合物
をそれぞれディゾルバーで30分攪拌して3種類の塩化
ビニル樹脂ゾルを準備した。 (1)下地用透明塩化ビニル樹脂ゾル(透明ゾル) 塩化ビニル樹脂(三菱化成ビニル社製,商品名:ビニカP−540) 100重量部 安定剤(勝田加工社製,商品名:BZ−100J) 2重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー社製,商品名:Tinuvin326) 0.5重量部 可塑剤(大日本インキ社製,商品名:ポリカサイザーW−2600) 30重量部 希釈溶剤(シェル化学社製,商品名:ソルベッソ#115)60重量部 (2)図形用塩化ビニル樹脂ゾル(赤色ゾル) 上記透明ゾルに赤色顔料(ペリレンレッド)15重量部を添加したもの (3)図形用塩化ビニル樹脂ゾル(黒色ゾル) 上記透明ゾルにカーボンブラック15重量部を添加したもの
【0016】上記3種類の塩化ビニル樹脂ゾルを用いて
マーキングフィルムを製造する工程を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明方法を説明するための説明図
であり、図2、図3は図形用塩化ビニル樹脂ゾルを塗布
する順序を示す平面図、図4は図3のA−A線における
断面図である。
【0017】タンク13に貯溜された赤色ゾル1を定量
ポンプ14によりコンピューター制御されたプロッター
方式のオートディスペンサー15に供給し、工程紙(ポ
リエチレンテレフタレートシート,厚み75μm)4面
に乾燥後で20μmの厚みとなるように塗布して図2に
示すような動物の図形11、11を作成した。但し、目
12、12の部分には上記赤色ゾル1は塗布されていな
い。
【0018】この工程紙4を矢印B方向へ送り、タンク
21に貯溜された黒色ゾル2を定量ポンプ22によりプ
ロッター方式のオートディスペンサー23に供給し、図
3に示すように乾燥後で20μmの厚みとなるように動
物の目12、12の部分に塗布した。上記工程紙4を乾
燥機9に送り、130℃で1分間加熱して乾燥し、図形
フィルム3、3を形成した後巻き取った。
【0019】上記工程紙4を再び展開して繰り出し、図
5に示すように図形フィルム3、3を含む工程紙4全面
に透明ゾル5を2ロールコーターを用いて乾燥後の厚み
が50μmとなるように塗布した(図示略)。上記50
μmの厚みは図形フィルム3、3のない工程紙4面での
厚みである。
【0020】透明ゾル5を塗布した後、工程紙4のまゝ
80℃で1分間加熱・乾燥して透明な下地層51を形成
し、続いて200℃で1分間加熱することによりキュア
するとともに図形フィルム3、3と上記下地層51とを
融着してマーキングフィルム6を形成した。
【0021】図6に示すように、別途アクリル系粘着剤
層7を設けた剥離紙8の粘着剤層7面を工程紙4上のマ
ーキングフィルム6に貼り合わせ、図7に示すように工
程紙を剥離して図形フィルム3、3を表面に露出させ、
裏面に粘着剤層7を有するマーキングフィルムとした。
【0022】得られたマーキングフィルムは正確な位置
に図形が形成され、図形表面と下地フィルム表面とは同
一平面であり、且つ完全に融着して全体の厚みも均一で
あった。剥離紙を剥がして被着体に貼り付けるとき、複
数の図形の位置を正確にして貼り付けることができ、柔
軟性に富むので曲面にもきれいに貼り付けることができ
た。又、貼り付けた後は図形の形状、色も鮮明で優れた
装飾効果を現した。
【0023】
【発明の効果】本発明マーキングフィルムの製造方法は
以上の構成であり、異なる複数色の図柄を切り抜いて貼
り付ける必要がなく、複数の図柄を正確な位置に形成で
きる。又、図形フィルムは下地フィルムと同様に柔軟性
と耐久性があり、被着体の曲面にもよく追随するので曲
面施工性にもすぐれる。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明マーキングフィルムの製造方法を説明す
るための説明図。
【図2】本発明マーキングフィルムの製造順序を示す平
面図。
【図3】本発明マーキングフィルムの製造順序を示す平
面図。
【図4】本発明マーキングフィルムの製造順序を示す断
面図。
【図5】本発明マーキングフィルムの製造順序を示す断
面図。
【図6】マーキングフィルムの裏面に粘着剤層を貼り合
わせる状態を示す断面図。
【図7】マーキングフィルムの裏面に粘着剤層を積層し
た状態を示す断面図。
【符号の説明】 1 :赤色ゾル 2 :黒色ゾル 3 :図形フィルム 4 :工程紙 5 :透明ゾル 6 :マーキングフィルム 7 :粘着剤層 8 :剥離紙 9 :乾燥機 11:図形 12:目 13,21:タンク 14,22:定量ポンプ 15,23:オートディスペンサー 51:下地層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工程紙面に図形用塩化ビニル樹脂ゾルを
    図形状に塗布し、これを乾燥して図形フィルムを形成
    し、該図形フィルムを含む工程紙全面に下地用塩化ビニ
    ル樹脂ゾルをキャスティングし、乾燥して下地層を形成
    することにより、図形フィルムと下地層とを一体として
    成形することを特徴とするマーキングフィルムの製造方
    法。
JP6147813A 1994-06-29 1994-06-29 マーキングフィルムの製造方法 Pending JPH0811265A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6147813A JPH0811265A (ja) 1994-06-29 1994-06-29 マーキングフィルムの製造方法

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